葬式(soushiki)の流れを完全解説!葬式と告別式の流れを紹介!

皆さんは葬式(soushiki)の意味や流れをしっかりと把握しているでしょうか。

どうして葬式(soushiki)を挙げるのかや、実際に葬儀を挙げるにはどのような手順が必要なのかなど、疑問を抱いている方が多いと思います。

そこで今回は、葬式(soushiki)の意味や葬儀と告別式の明確な違い、流れについて詳しく解説していきます。

いざ葬式(soushiki)を挙げるにあたって焦らないようにしっかりと理解しておきましょう。

葬式(soushiki)とは

葬式(soushiki)とは、人が亡くなった時に行う儀式のことです。

葬式(soushiki)を行うことが当然とされているため、普段葬式(soushiki)の意味や日本における歴史、葬儀と告別式の違いについて深く考えてみたことはあるでしょうか。

ここではまず葬式(soushiki)について掘り下げていきます。 

葬式(soushiki)の意味

葬式(soushiki)は人が亡くなった時に行う儀式ですが、そもそも葬式(soushiki)にはどのような意味があるのでしょうか。

葬式(soushiki)には文化的な意味や社会的な意味があります。身近な人の不幸が与える周囲への衝撃はとても悲しいものです。

その不幸に対して葬式(soushiki)を挙げることで、生きることの大切さや死の重みなどを改めて実感することができます。

また、その葬式(soushiki)を故人が信仰していた宗教様式で行うことによって、故人を弔い魂が無事に死後の世界へ行けるように願う意味があります。

葬式(soushiki)が持つ社会的意味とは、普段社会生活を営む上で人は多くの人と関わりながら生活を送っています。

もし誰かが亡くなった場合には、訃報を伝えて周囲に連絡を行います。

親しかった友人や仕事上の付き合いがあった人に葬儀に参列してもらうことで、故人に対してお別れをしてもらいます。

また、死亡した際には法律上、役所などに行政上の手続きを行う必要があります。この手続きによって、故人の死亡が社会に登録されることになります。

また、葬式(soushiki)を行うことで故人の家族や親族同士の絆を深めたり、悲しみを乗り越えるというような節目となることがあります。

日本における歴史

では、日本で葬式(soushiki)が行われるようになったのはいつ頃からなのでしょうか。

縄文・弥生時代では葬式(soushiki)自体は行われていませんが、死者を埋葬することはあったようです。

そして古墳時代に突入すると、権力者などのお墓は大型のものになり、古墳というものが誕生しました。

この古墳の中にはハニワや鏡などが一緒に埋葬されています。 

そして有名な大化の改新の一つに「薄葬令」というものがあり、この法律で身分によるお墓の規模が制限されることになります。

奈良時代には天皇や豪族などの権力者に限り、遺骨を納骨することがありました。 

鎌倉時代の頃には中国から仏教が伝来した影響で、火葬の文化が広まり始めました。

しかし、この頃にはまだ火葬と土葬が入り混じった状態です。

江戸時代ではキリスト教が広まるのを防ぐために、「寺請制度」というものが始まり、国民は寺院に属することになります。これがいわゆる檀家のようなもので、寺院が葬儀などを執り行うようになります。

そして明治34年の中江兆民の葬式(soushiki)の際に、初めて告別式が登場しました。

また、第二次世界大戦後、公衆衛生の観点などによって火葬が義務付けられることになります。

葬儀と告別式の意味、違い

よく葬儀と告別式は混合されてしまうことがありますが、それぞれの違いにはどのようなものがあるのでしょうか。

葬儀とは通常、人が亡くなった際に行われる弔いの儀式のことを指します。

しかし、一般的に使われる葬儀という言葉の意味は、通夜の翌日に行われる葬式(soushiki)を指す場合と通夜から火葬まで全てを指す場合があります。

そのため、葬儀業者のホームページなどでは葬儀が持つ意味を勘違いさせないように、「逝去してから火葬までの一連の儀式」などのように記載している場合があります。

告別式とは、故人と親しかった友人や深く付き合いのあった方達が最後のお別れをする場のことです。

告別式の最大の特徴は、宗教的な関わりがないことです。

つまり、喪主の挨拶などは行いますが、お坊さんによる読経などは行われません。

そのため、故人としっかりとお別れの時間を設けたい場合には、葬儀と告別式は別々に行われますが、時間的な都合などにより葬儀とまとめて行われることがあります。

葬式(soushiki)の流れ1:事前準備

では次に、葬式(soushiki)の流れについて見ていきましょう。

特に、危篤状態に陥った際に取るべき行動や、もし逝去された場合にはまず何をするべきかなど、事前に知っておくといざ対面した際に焦ることなく対応できるため、流れをつかんでおきましょう。

危篤状態ですべきこと

まず危篤の連絡が届いたら、慌てず入院している病院へ向かいましょう。

無事病室へ着いたら、危篤を知らせるべき人へ電話あるいはメールを送ります。

基本的には三親等までの親族へ連絡しておくべきだと言われています。

この時、葬儀の日程や場所については決まっていなくても問題ありません。

ご逝去後の手配、ご遺体の安置

もし逝去された場合には、やらなければいけない手配があります。

また、逝去した場所によっても対応が異なるため注意しましょう。

最も多い病院で亡くなった場合には、そのまま担当の医師に「死亡診断書」を作成してもらいます。 

自宅で亡くなった場合には、かかりつけ医がある場合には医師に連絡をして死亡の確認をしてもらいます。

また、特にかかりつけ医などがない場合には救急車を呼び、指示に従いましょう。

事故や病気以外で亡くなった場合には、司法解剖などが行われる場合もあります。 

死亡診断書の作成が完了したら、ご遺体を安置する場所へ搬送しなければいけません。

安置する場所は葬儀業者が持つ霊安室あるいは民間業者の霊安室もしくは自宅です。

この時、遺体を搬送する車のことを寝台車と言います。すでに葬儀業者と契約している場合には、葬儀業者のプランに沿って搬送され、安置されます。 

また、臨終直後には「末期の水(まつごのみず)」と呼ばれる儀式を行います。

末期の水の内容は、箸先に濡れたガーゼや脱脂綿をくくりつけて故人の口を湿らせます。

行う順番としては、血縁関係が深い方から行うのが一般的です。

末期の水の儀式が終わったら、看護師または病院が提携している業者によって「エンゼルケア」を行います。

エンゼルケアとは、死後の処置や死に化粧のことです。 

必要な手続き・届出

人が亡くなった時には、必ず行わなければいけない手続きがあります。

一つ目は「死亡届」の提出です。死亡届は故人の本籍がある土地、届出人の住所がある土地、故人が死亡した土地のいずれかの自治体に提出します。

この死亡届を提出すると、「火葬許可証」が発行されますが、この許可証は火葬に必ず必要な書類なので紛失しないようにしましょう。 

二つ目は年金受給の停止です。厚生年金や国民年金などの年金を故人が受給していた場合には、「年金受給権者死亡届」を提出し、年金の振込を停止する手続きが必要です。

国民年金は亡くなった日から14日以内、厚生年金は10日以内に年金事務所へ提出します。 

三つ目は住民票の抹消届の提出です。

故人の住所が登録されている管轄の自治体で14日以内に提出しますが、通常は自動的に抹消されるため提出を求められない限りは、手続きは不要です。

四つ目は「介護保険資格喪失届」の提出です。

故人が65歳以上、または40歳から64歳までの医療保険加入者で、介護保険の受給要件で要介護・要支援の認定を受けていた場合に必要です。

この認定を受けていない場合には、提出は必要ありません。提出期限は14日以内です。

五つ目は「雇用保険受給資格者証」の返還です。もし故人が雇用保険を受給していた場合には、ハローワークに雇用保険受給資格者証を返還しましょう。

期限は一ヶ月以内です。最後は後期高齢者医療制度の「資格喪失届」です。

故人が75歳以上だった場合、後期高齢者医療制度に加入しているはずなので、その資格の喪失届を提出する必要があります。

期限は14日以内で、その際に必要な書類は「後期高齢者資格喪失届」と「後期高齢者医療被保険者証」です。

手続きをする場所は故人の登録されている住所の管轄の自治体になります。 

葬儀社の手配、葬儀の準備

続いて、葬儀社の手配や契約手続き、葬儀の準備や打ち合わせを行います。

葬儀社を手配するタイミングとしては、故人が亡くなったらすぐに連絡することが良いでしょう。

葬儀社によっては、死亡後の手続きなどを代行してくれる場合があるためです。

また、火葬場や斎場がすでに予約で埋まっていることもあるため、葬儀を行うまでに時間が空いてしまうことがあります。

その場合、遺体の安置期間が伸びてしまうことがあります。安置期間が伸びると費用が上がるため注意しましょう。 

また、葬儀社を慌てて決めてしまうことによってトラブルが起きてしまう可能性があります。

そういったことを避けるために、生前に葬儀社や挙げたい葬儀の形式、利用したい斎場について話し合っておくと良いでしょう。

葬儀社では提携先の斎場しか利用できない場合があります。

もし利用したい斎場がある場合には、事前に葬儀社に利用できるかどうか確認しておきましょう。

また、葬儀の費用を抑えたい場合には公営の斎場や火葬場を利用することが必要です。

そういった費用感などを踏まえた上で葬儀社を選ぶ必要があります。

葬式(soushiki)の流れ2:葬儀・告別式

続いては葬式(soushiki)の中でも重要な部分である葬儀・告別式の流れについてです。

まずは遺体を清めて通夜を行い故人との別れを告げ、葬儀・告別式を行い火葬までを済ませます。

では、それぞれどのようなことをするのかなどについて見ていきましょう。

湯かんの儀・納棺

湯かんとは、遺体を納棺する前にぬるま湯などで遺体を清める儀式のことを指します。

湯かんを行う理由として、遺体を清潔にするという衛生的な観点と、宗教的な観点があります。

湯かんを行うのは基本的に葬儀社の人か湯かん師という専門の業者です。

遺族や親族は立会いつつ、作業の一部を行います。湯かんの時間は1時間程度で、場所は自宅か葬儀社の専用室で行います。

費用は5万円から10万円程度が相場で、最近では、湯かんは行わず「清拭(せいしき)」を行うことが多いです。

湯かんまたは清拭が終わったら、納棺の儀を行います。納棺の際には、遺体と一緒に棺の中に入れる副葬品というものがあります。

副葬品には故人が大切にしていたものやお供え物などが挙げられます。

参加者は遺族や親族などで、納棺師とともに行います。通常納棺が終わった日の後に通夜を行うため、昼過ぎから行われることが一般的です。 

通夜

通夜とは、葬儀や告別式の前日に行う故人との別れの場です。当日はまず受付で弔問客の対応を行います。

通夜に参列する場合には弔問客は香典を持参しているため、返礼品をお渡しする必要があります。返礼品の相場はいただいた香典の三分の一程度だと言われています。

予定時刻の10分前となったら入場し、着席し僧侶の入場を待ちます。僧侶が入場したら、30分前後の読経が始まります。

そして、遺族・親族・弔問客の順番で焼香を行います。全員の焼香が終わったら、僧侶が退場し喪主によるあいさつが行われます。

通夜が終わったら、「通夜振る舞い」と呼ばれる会食が設けられている場合があります。

通夜振る舞いでは、弔問客とともに大皿のオードブルのような食事とお酒をいただく場です。

通夜の際に喪主からアナウンスがあった場合に催されますが、アナウンスが無い場合は開催されません。

葬儀・告別式

通夜の翌日に行われる葬儀・告別式ですが、当日の具体的な流れは下記の通りです。

・受付

・会場へ入場、着席

・僧侶入場

・開式の挨拶

・読経

・弔辞、弔電の紹介

・焼香(場合によっては指名された人のみ)

・僧侶退場

・喪主挨拶

・閉式の挨拶

・花入の儀

・出棺 

受付ではお悔やみの言葉を述べて、香典を渡し記帳します。

仕事の関係で参列する場合には、名刺などを合わせて渡すと良いでしょう。

受付が完了したら返礼品を受け取り、会場で待機します。閉式の挨拶が済んだら特に故人と親しい間柄の場合のみ、「花入の儀」に参加します。

出棺前に故人の顔を拝める最後の機会となります。

花入の儀では、祭壇に飾られた花を故人とゆかりが深い人物から順番に棺の中に入れていきます。

この時、お花以外に棺の中に入れるものを「副葬品」と言います。副葬品では、故人への手紙や故人が好きだったタバコやお菓子などが多く選ばれます。

指輪などの金属やライターなどの危険物入れられないため注意しましょう。花入の儀が済んだら、棺を閉めて霊柩車に運び込み、出棺となります。

火葬

告別式が終わったら、お棺を霊柩車に運び込みます。霊柩車が火葬場へ向かい、その後ろをマイクロバスなどで喪主、遺族、親族などで向かいます。

火葬場まで同行するのは告別式に参列した人全員ではありません。

また、火葬の際には死亡届を役場で提出する際に受け取る「埋火葬許可証」を提出する必要があります。

この許可証は火葬が無事完了次第、遺骨とともに遺族へ返還されます。 

火葬にかかる時間はおよそ1時間から1時間半程度です。火葬中、同行者は控え室で待機して係員が呼びに来たら収骨室に向かい「骨上げ」を行います。

骨上げとは火葬が済んだ遺骨を骨上げ箸を使って骨壷に収めることです。

行う順番は、喪主・遺族・親族とゆかりが深い順で行い、遺骨は下から上の順番で収めます。

東日本では全身の骨を収めますが、西日本では喉仏などの骨だけを収めることがあります。

骨上げが完了したら、骨壷を箱に入れて白い無地の布で包みます。

もし手元供養をする予定がある場合には分骨しなければならないため、事前に葬儀社へ連絡しなければいけません。

また、「分骨証明書」が必要となるため火葬場に発行してもらいましょう。

ちなみに火葬場の利用料金は民営の場合、5万円から10万円程度で、公営の場合、無料から数万円程度と大きく異なるのも覚えておくと良いでしょう。

葬式(soushiki)の流れ3:葬儀後

続いては葬儀後に行う行事について見ていきましょう。

葬儀が終わったら、初七日法要を繰り上げて行う繰上げ法要や、参列者や僧侶に対してお礼の場である精進落としを行います。

それぞれ具体的にどのようなことをするのかについて、詳しく掘り下げていきましょう。 

初七日法要

初七日法要とは、故人が亡くなった日から数えて七日目に行う法要です。

最近ではぴったり七日目に行うことが難しいという理由から、「繰上げ法要」あるいは「繰り込み法要」という形で行われることが多いです。

繰上げ法要とは、葬儀の後にそのまま初七日法要を行うことです。

この場合、火葬場で火葬が完了し、また斎場へ戻り法要を行うことになります。 

精進落とし

精進落としとは、通夜振る舞い同様に食事会のことを指します。

精進落としの意味合いは、故人への供養と弔問客へのお礼などが含まれています。

通夜振る舞いとの明確な違いは、事前に参加する客の人数が把握できているという点です。

そのため、この場で提供する料理は懐石料理やお寿司などを人数分振る舞います。

参列客には読経してもらう僧侶も誘いますが、断られた場合には「御膳料」をお渡しします。

金額の相場は5,000円から10,000円程度です。お車代を渡すタイミングで一緒に渡すと良いでしょう。 

散会

精進落としが終わったら、喪主がタイミングを見計らって葬儀の一連が終了したという旨を伝えます。

挨拶の際には、参列者へのお礼と僧侶へのお礼を伝えましょう。 

葬式(soushiki)の流れ4:その後の供養

葬式(soushiki)が無事に終わったら、葬儀後の日数に応じて供養を行います。

特に重要なのは四十九日法要と一周忌、三回忌の三つです。四十九日法要と一周忌はその名の通り、亡くなった日から四十九日後に行う供養で、一周忌は一年後に行います。

しかし、三回忌は亡くなった日から二年後に行う供養なので注意しましょう。

では、それぞれの供養の際にはどのようなことをするのか、流れについて見ていきましょう。 

四十九日法要

四十九日法要とは、故人が亡くなった日から四十九日目に行う法要のことです。

四十九日のことは「忌明け」などの呼び方をされることがあります。四十九日法要では、納骨法要・開眼法要(かいげんほうよう)・お斎などを行います。 

四十九日法要を行う場所は、自宅あるいは寺院、セレモニーホールの3パターンです。

自宅の場合は斎場を借りる費用を抑えることができますが、備品などはすべて準備する必要性があります。

セレモニーホールでは、参列者の数に合わせた会場を用意することができますが、費用がかかります。

寺院の場合は、費用がかかりますが法要などの相談をすることができるため、それぞれのメリット・デメリットに合わせて選びましょう。

四十九日法要では、会場に入ったら僧侶が入場するのを待機します。

参加者全員が揃ったら、喪主の挨拶から始まります。挨拶が終わったら、僧侶の読経が始まります。

続いて参加者全員で順番に焼香を行いますが、喪主から個人と親しかった順に行います。

焼香が終わったら、僧侶による法話が行われ、法要が完了となります。

法要が終わったら、続いて納骨式あるいはお墓参りを行います。

納骨式を行う場合には、死亡届を提出した際に発行してもらう「納骨証明書」が必要となります。

また、納骨先を決めておく必要があります。

新しいお墓を建てるのか、納骨堂に収めるのか、永代供養をするのかなどは四十九日法要までに親族で話し合っておきましょう。

四十九日法要で僧侶にお渡しするお布施は、「御車代」・「開眼供養料」・「納骨料」などがかかります。

それぞれの相場として、御車代は5,000円から10,000円、開眼供養料50,000円前後、納骨料数万円程度です。 

当日までに手配しておくものとして、位牌と仏壇・卒塔婆・引き出物があります。

葬儀が終わった後の位牌は仮の位牌のため、本位牌を用意しておかなければいけません。

本位牌は届くまでに日数を要するため、早めに注文しておくと良いでしょう。

仏壇はそもそも購入するのかどうかを決めておきましょう。もし購入する場合には、開眼法要を行う必要があるためです。 

卒塔婆とは、追善供養のために建てるもので、経文などが記載されています。

費用は一本あたり3,000円から10,000円程度です。卒塔婆の依頼は寺院で受け付けていますので、確認してみましょう。

引き出物は、四十九日法要に参加してくれた方に対する返礼品で、受け取った香典に対して半額が三分の一程度の金額が一般的です。 

一周忌法要

一周忌法要とは、故人が亡くなってからちょうど一年経過した際に行う法要のことを指します。一周忌法要の流れは下記の通りです。 

・会場へ入場

・僧侶入場

・喪主挨拶、開式の言葉

・僧侶による読経

・焼香

・閉式の挨拶

・お墓参り

・お斎

一周忌の場合、参列客は香典を持参する必要がありますが、香典のことを「供物料」と呼ぶことを覚えておきましょう。

供物料の相場は、親族の場合は10,000円から30,000円、それ以外は5,000円から10,000円程度です。供物料を包む袋の表書きには「御仏前」か「御供物料」と記載しましょう。

供物料をいただくため、参列者に対し返礼品の準備が必要となります。

費用の相場はいただいた供物料の半分から三分の一程度で、コーヒーやお茶など消費するものが良いとされています。

また、一周忌でのお布施の金額は30,000円から50,000円程度だとされています。

そのほかに御車代として5,000円から10,000円、僧侶が会食に参加しない場合には御膳料として5,000円程度をお渡しします。 

三回忌法要以降

三回忌以降の法要は、七回忌、十三回忌、十七回忌、二十三回忌、二十七回忌、三十三回忌、五十回忌があります。

ちなみに一周忌は葬儀の翌年で三回忌は葬儀の二年目に行うため間違えないようにしましょう。

そのため、三十三回忌は葬儀から32年目に行う法要です。

多くの場合、三十三回忌を葬い上げとして年忌法要を終了することが多いですが、基本的にいつまでやるのかは家族の意思によるものなので、三回忌で終わらせても特に問題はありません。

葬式(soushiki)の種類と流れの違いについて

葬式(soushiki)には参列する人数や故人・遺族の意向によって様々な種類があります。

特に親しかった身内だけで行う家族葬や、儀礼を行わず火葬のみを行う火葬式、宗教にとらわれない無宗教葬など、それぞれ予算や希望に合わせた葬儀がありますが、それぞれにどのような特徴があるのかについて見ていきましょう。

家族葬

家族葬は、故人と近しい人物だけで行う葬儀のことです。

葬儀の流れについては通常の葬儀と変わりはありませんが、規模が小さく親しい人物のみで行えるため、故人との別れの時間をしっかりと確保でき、費用を一般葬よりも抑えることが可能です。

家族葬の費用は50万円~100万円ほどです。

火葬式(直葬)

火葬式は直葬とも呼ばれる葬儀形式で、火葬のみを行い告別式などを行わない方法です。

遺体を安置したら葬儀会社と打ち合わせを行い、納棺して直接火葬場へ向かい火葬を行います。

火葬式は葬儀の中で格段に費用を抑えることができるため、葬儀費用を捻出できない場合や、故人が生前に家族にかかる経済的負担を減らしたい場合などに選ばれることがあります。 

また、故人が亡くなってから24時間以内は火葬してはいけないという法律があるため、基本的に亡くなった日の翌日以降に火葬自体は行います。

まず故人が亡くなって一日経過したら、病院の安置所あるいは葬儀社の安置所で納棺を行います。

納棺が済んだら火葬場へ出棺し火葬を行い骨上げとなります。火葬の際には火葬炉の前で僧侶に依頼をし、読経をしてもらうことができます。 

もし儀礼的なことを少しでも行いたいという場合にはこう行った方法もあるため葬儀社に相談してみると良いでしょう。

注意しておきたいこととして、告別式などを省くため親族などに反対を受ける可能性があります。

そのため、もし火葬式を行いたいと考えている場合には、事前に確認を取っておくと良いでしょう。

火葬式にかかる費用は20万円〜50万円程度です。

一日葬

一日葬は、通夜を省き葬儀・告別式を一日にまとめて行う方法です。

仕事などが忙しくなかなか時間を取ることが難しい場合や参列者の中に遠方に住んでいる方が多い場合に選ばれることがあります。

また、通夜が省かれるため通夜振る舞いを行わないことになるため、飲食接待費用を抑えることができます。

一日葬にかかる費用は50万円〜150万円程度です。

無宗教葬

無宗教葬とは、宗教や宗派などにとらわれず故人や遺族の希望に沿った葬儀を行う形式のことです。

宗教にとらわれないため、通常行われる僧侶による読経や焼香を行うかどうかは自由です。

無宗教葬で多く採用される演出には、楽器の演奏や故人にゆかりのあるビデオの上映などがあります。

無宗教葬の場合は流れや費用について特に決まりはないため、葬儀社との打ち合わせを重ねてどのような葬儀にしたいのかを決めていきます。 

密葬

密葬とは、故人と親しい人物だけで行う葬儀のことです。基本的には周囲の関係者に故人が亡くなったことを伏せて行います。

規模や形式自体は家族葬と似ている箇所が多いですが、家族葬との違いとして密葬の場合は後日に改めて本葬やお別れ会などを行うことを前提としているという点です。

本葬の内容には特に決まりはないため、通常の葬儀同様に告別式の場合やお別れ会などを行います。密葬の費用は50万円〜150万円程度です。

社葬・合同葬

社葬の葬儀内容に関しては通常の葬儀と特に異なる点はありませんが、参列者の人数が多く規模が大きいため、打ち合わせや費用・時間についての負担が大きいことが特徴です。

社葬の費用は会社側が全て負担することが一般的ですが、合同葬では遺族と会社で折半することになります。 

社葬を行う目的として、社外へ組織の団結力や力をアピールする点と、社内の人間で通常業務とは異なる業務を行うことで、社内の体制を一層強固なものにするといった二点があげられます。

また、通常の社員が亡くなっても必ず社葬を行うわけではなく、社葬を行う条件としては下記の3点が挙げられます。 

1.勤務中の不慮の事故などで殉職した

2.会社の発展に大きく寄与した人、もしくは特別な功績を残した

3.会社の創設者や会長、および役員の立場にあった

しかし、上記の3条件に当てはまらない社員が亡くなった時にも社葬を行うことはあります。

社員に対して不公平さを与えないように、社葬取扱規程という制度のなかに具体的な社葬の対象となる人物の基準を設けておくと良いでしょう。

また、その際には合わせて葬儀の費用の負担の範囲を決めておきましょう。 

社葬の費用は参列者や会社の規模によって異なりますが、基本的に500万円〜規模によっては1000万円以上になることが多いです。

合同葬とは会社で行う葬儀と一般葬を合わせて行う葬儀あるいは2社以上の企業が合同で行う葬儀も合同葬と呼ばれることがあります。

合同葬の流れ自体は通常の葬儀と同様、通夜、通夜振る舞い、告別式、出棺、火葬、繰上げ法要・精進落としが行われます。

合同葬にかかる費用は会社側と遺族で話し合いを設けて負担の割合などを決めます。香典は一般的に遺族にお渡しすることが多く、その代わり香典返しや返礼品などの用意は遺族側が行います。 

合同葬では喪主、施主、葬儀実行委員長などの役割をあらかじめ決めておく必要があります。

喪主は基本的に故人の配偶者や子供が務め、施主は葬儀にかかった費用を支払う人のことを指しますが、合同葬のケースは会社側の費用や労力的な負担が多いため、会社側の人物が務めることが一般的です。

葬儀実行委員長は葬儀の流れや規模について、また、予算や遺族・葬儀会社との打ち合わせを行う人のことです。

通常、会社側の上役に当たる人物が務めることが多いです。 

では社葬と合同葬の違いはなんなのでしょうか。社葬と合同葬の異なる点として、葬儀を行うタイミングが異なるというものが挙げられます。

社葬は会社の繁忙期などを避けて行われることが多いため、密葬と社葬と2回に分けられて葬儀を行います。

そのため、社葬が行われる時にはすでに火葬が終わっているということになります。 

それに比べて合同葬は、通常の葬儀と同様に故人が亡くなってから一週間以内には行われるため、葬儀自体も分けて行われるということはありません。

葬式(soushiki)の流れについてのまとめ

ここまで葬式(soushiki)の意味や流れについて詳しく見てきましたが、いかがだったでしょうか?ここでは、今まで解説してきた内容をわかりやすく箇条書きでまとめていきます。

・葬式(soushiki)とは、文化的・社会的な意味を持つ儀礼のことで周囲の人間に亡くなったことを伝えると同時に別れを告げる場である。

また、宗教によるが故人の魂を無事に送り届けるというような意味合いがある。 

・葬儀の意味は、通夜の翌日に行われる葬式を指す場合と、通夜から火葬までの一連の流れを指すことがある。

・告別式は故人との最後の別れの場であり、最大の特徴として宗教的な関わりがないことである。

そのため、葬儀と告別式は別物だが、最近では一緒に行われることが多い。 

・葬式(soushiki)を行うにあたって、まずは事前の準備が必要になる。

一つ目は危篤状態に陥った場合に誰に連絡をするのかを決めておく。通常三親等以内の人物には速やかにメールや電話で連絡を行う。

二つ目は逝去された場合に、担当医師による死亡診断書を作成してもらい遺体を安置所へ運ぶ必要がある。 

・人が亡くなった時には処理しなければならない手続きがあり、死亡届の提出、火葬許可証の発行、年金受給権者死亡届、介護保険資格喪失届、雇用保険受給資格証の返還などが挙げられる。 

・通夜の前に、衛生上の観点と宗教上の観点から湯かんあるいは清拭を行う。それらが終わると納棺の儀を行い、副葬品などを棺の中に収める。

・通夜とは葬儀や告別式を行う前日に行う故人との別れの場である。通夜では僧侶による読経、焼香、通夜振る舞いが行われる。

・火葬は告別式が終わり、出棺してそのまま火葬場へ向かい行う。

火葬にかかる時間は1時間程度で、その間は控え室で待機している。火葬が済んだら骨上げを行い、遺骨を骨壷に収める。

この時もし分骨する場合は事前に相談しておく必要がある。

・葬儀・告別式が終わり火葬が済んだら初七日法要を行うのが一般的である。

法要が済んだら精進落としという食事会を催し、故人の供養と弔問客へのお礼を意味する。

・葬儀が済んだら、亡くなった日に応じて定期的に法要を行う必要がある。

代表的な法要は、四十九日法要・一周忌・三回忌である。それ以降の法要について行うかどうかについては家族の意思によって決めて良い。 

・葬式(soushiki)には様々な種類があり、身内や親しい人物で行う家族葬や火葬しか行わない火葬式、通夜を行わない一日葬などがある。

葬式(soushiki)を行うにあたって様々な準備が必要であることが分かりました。

また、いざ葬儀を挙げる側になった時、あるいは参列することになった場合にはある程度前知識を頭に入れておくと慌てず対処することができるため、しっかりと葬式(soushiki)の流れについて理解しておきましょう。

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