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喪主とは?喪主の決め方と役割、服装、マナー、挨拶を解説!

2021/5/20 情報更新

葬儀において中心的な役割を果たす人物が「喪主」であることは、みなさんご存知の通り。では、喪主は誰でもなることができるのでしょうか?

そして、喪主になったら具体的に何をすればいいのでしょうか? 今回は、喪主にまつわる様々な疑問について解説していきます。

INDEX

01
喪主とは?(喪主の意味)
02
喪主の決め方とは?
03
喪主の20の役割
04
喪主の夫または妻は何をする?
05
喪主のあいさつのポイントと例文
06
喪主のマナーと注意点
07
喪主についての知識のまとめ

喪主とは?(喪主の意味)

喪主とは、葬儀を主宰する人のことです。

喪主の役割

弔問を受ける遺族の代表者でもあるので、故人に代わって参列者への対応をおこなうことが必要です。葬儀当日は、受付が開始となるころには祭壇の前に座り、弔問を受けます。

>>弔問とは?意外と知らない弔問の注意点とマナーを徹底解説!

この際、弔問客からのお悔やみの言葉に対しても言葉を返していくことが望ましいですが、弔問客が帰路につく際には黙礼程度で問題ありません。

また、葬儀社や僧侶との打ち合わせをおこなうのも基本的には喪主なので、誰が喪主を務めるかはできるだけ早く決めましょう。

喪主については下記記事もご参考ください。
喪主の挨拶とは?葬儀・告別式の文例・言葉!失敗しないマナーを徹底解説!
喪主と施主の違いは?それぞれの役割から喪主と施主の兼任まで完全解説!
喪主は「誰がするもの?」

家族葬でも喪主は必要か?

参列者の少ない家族でも喪主は必要かどうか悩まれる方も多いでしょう。基本的には、参列者が少ない場合も喪主は必要となります。理由は、遺族の代表として葬儀を取り仕切る人が必要だからです。

詳しくは「家族葬でも喪主の挨拶は必要?家族葬で喪主が挨拶する際の内容やタイミング、例文を完全解説!」の記事もご参考ください。

喪主と施主の違いは?

喪主と施主の違いについて疑問に思う方も多いのではないでしょう。喪主に対して、施主は葬儀にかかる費用を負担する人になります。

喪主と施主を兼任することが多い

昔は、故人の子供(長男)が小さくても跡取りである為、子供を喪主としてきました。配偶者である妻が施主となり、子供が喪主となります。しかし現在では、こういった家督制度はほとんどみることが無くなりました。夫が亡くなった場合は、配偶者である妻が喪主と施主を兼任するという形が多いです。

喪主と施主の違いについては下記記事で詳しくご紹介しています。
喪主と施主の違いは?それぞれの役割から喪主と施主の兼任まで完全解説!
施主と喪主の違いとは?葬儀における施主の役割を解説!

喪主の決め方とは?

喪主は誰が務めるという決まりはない

喪主は、誰が務めなければならないという決まりはありません。古くは、「家督を継ぐ」という意味を重んじ、故人の後継者が喪主を務めるのが一般的でしたが、現在では「家を継ぐ」という考え方自体あまりされなくなっていることから、家族のだれが喪主を務めても問題ないとされています。

一般的には、世帯主が亡くなった場合はその配偶者、世帯主以外が亡くなった場合は世帯主、または子どもが務める場合が多いですが、その他の人が務めても問題ありません。誰が喪主を務めるかは、家族で話し合って決めるといいでしょう。

「血縁関係が深い順に優先する」という考え方もある

また、「血縁関係が深い人を優先する」という考え方もありますが、この考え方に則る場合は、「長男」「次男以降の直系の男性」「長女」「長女以降の直系の女性」「故人の両親」「故人の兄弟姉妹」の順で優先されることになります。

故人の遺言がある場合はそれに従う

ただし、故人が「誰に喪主をお願いしたい」という遺言を遺している場合は、それに従って喪主を決めることになります。

遺言については下記記事もご参考ください。
遺言書の書き方を徹底解説!ケース別文例・有効な書き方を解説!
遺言書の書き方を完全解説!効力・有効な遺言書の書き方を紹介!

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喪主は複数人で務めてもOK!

遺言がない場合には、最初に述べた通り、血縁関係にとらわれずに自由に決めても構いません。決める際に考慮すべきは、葬儀後の四十九日や一周忌などの法要も喪主が中心となって取り仕切ることになるということです。

ひとりで法要を取り仕切ることが難しい場合などは、兄弟姉妹など複数人で喪主を務めるケースもあります。

四十九日、一周忌については下記記事もご参考ください。
四十九日の香典相場を完全解説!書き方・マナー・故人との関係別相場も紹介!
49日法要とは?法要の準備から当日の流れ、香典マナーまで完全解説!


一周忌とは?意味・香典・お布施・お供え・マナーを完全解説!
意外と相場がわからない!一周忌の香典の相場やマナーを完全解説!

友人や知人が喪主を務めることもある

故人に配偶者や血縁者がいない場合は、友人や知人が喪主を務めることもあります。この場合は、「喪主」ではなく「友人代表」と呼ぶのが一般的。また、介護施設の代表者などが喪主を務める場合が、「世話人代表」と呼ばれることが多いです。

血のつながりがない娘婿などが務めてもOK!

一人暮らしの高齢者が亡くなり、その娘は嫁ぎ先に住んでいる場合は、娘が喪主を務めてもいいですし、娘婿が喪主を務めるケースもあります。

血のつながりがなくても喪主は務められるので、自分が娘に該当するけど喪主を務める自信がない場合などは、配偶者などに務めてもらっても問題ないということです。

喪主をどうしても決められない場合

葬儀を執り行う上で喪主がどうしても見つからない場合は、葬儀社が喪主を行うこともあります。特に最近では少子化で亡くなった方に子供や後継者がいないケースも多いからです。

ただ、当日に突然「喪主の代わりをしてください」は無理ですので、あらかじめ打ち合わせの段階で引き受けてもらえるか相談してみましょう。

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喪主の20の役割

喪主になったら、葬儀の主催者として様々な役目を果たさなければなりません。また、その役目は通夜から既に始まっています。

≪逝去後≫喪主の役割1:近親者に連絡する

葬儀の方針を決めるにあたって、親族などと話し合いが必要になる場合もあるため、できるだけ早めに連絡します。

訃報については下記記事もご参考ください。
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突然の訃報にどうする?弔問できない際のお悔やみの手紙の書き方や注意点を徹底解説!

≪逝去後≫喪主の役割2:葬儀の形式および場所を決める

一般葬なのか家族葬なのかといった「形式」の他、自宅または斎場またはお寺など、葬儀をおこなう「場所」を決めます。遺言が遺っているなど、故人の意向がわかる場合は、それを尊重します。

葬儀場所については下記記事もご参考ください。
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≪逝去後≫喪主の役割3:遺体の搬送先を決める

火葬は、死後24時間経過しなければおこなうことができませんので、それまでの間、遺体をどこかへ安置する必要があります。病院などで逝去した場合、一般的には自宅へ搬送することとなります。

マンション事情などにより困難な場合は、斎場へ直接搬送する場合もあります。搬送先では、枕飾りと布団が必要となります。枕飾りと布団は一般的には葬儀社が用意してくれますが、故人が普段使っていたものを使用しても問題ありません。

遺体の搬送については「ご遺体の長距離搬送とは⁉︎長距離搬送を手配する方法・段取りについて」の記事もご参考ください。

≪逝去後≫喪主の役割4:葬儀の予算を立てる

参列者の人数や香典の総額を予想して、葬儀の予算を立てるのも、喪主の大事な役割です。葬儀の予算は、葬儀社や寺院へのお礼の他、参列者の飲食代などの総額となります。

>>葬式の金額は?一般的な葬儀費用の平均から、葬儀費用の内訳、費用を抑える工夫まで徹底解説!

また、葬儀社を利用する場合は、必要なものの手配や面倒な手続きをすべて請け負ってもらえますが、その分、予算が大きくなる場合もあるので、複数社で比較検討するのもいいでしょう。

また、葬儀についての不明点や疑問はやさしいお葬式から24時間365日無料相談も承っています電話でもメールでも行えますのでお気軽にご連絡下さい。やさしいお葬式では葬儀の見積もり、遺影写真、参列者のリストアップなど事前準備をおすすめしています。葬儀の作法や服装などについてもご相談できます。

 

≪逝去後≫喪主の役割5:葬儀社を決めて連絡する

どの葬儀社にお願いするか決めたら、すぐに連絡を取り、搬送日時、病院名、搬送先を伝えましょう。

葬儀社の選び方については下記記事もご参考ください。
葬儀屋/葬儀社の手配方法を完全解説!流れ・タイミング・費用を紹介!
お葬式の依頼方法はどうすれば良い⁉︎葬儀社手配の方法とは

やさしいお葬式からも24時間365日無料でご相談を承っています。

≪逝去後≫喪主の役割6:死亡診断書を発行してもらい、死亡届を出す

医師に死亡診断書を書いてもらったら、その後、役所に死亡診断書と死亡届を提出します。

>>意外と知られていない「死亡届の提出方法」について徹底解説!

これによって火葬の許可証をもらうことができます。

死亡届は、死亡した日から7日以内に提出すればOKですが、火葬には許可証が必要なため、火葬の前日までには死亡届を提出しましょう。ただし、これらの手続きは基本的には葬儀社が代理でおこなってくれます。

火葬許可証については「火葬するには火葬許可証が必要!発行の流れや再発行について解説」の記事もご参考ください。

≪葬儀・告別式準備≫喪主の役割7:遺影に使用する写真を用意する

遺影に使用する写真は、葬儀の際に多くの参列者の目に入るものですので慎重に選びましょう。選んだ写真の印象が、故人の印象を決定づけることにもなるので、故人らしさが出ているもの、印象の良い表情のものなどを選んであげましょう。

選んだ写真は、葬儀社が引き伸ばしたり加工を施したりしてくれるので、背景や服装はあまり考慮する必要はありません。

遺影については「遺影写真の原稿で悩まないようにするには」の記事もご参考ください。

≪葬儀・告別式準備≫喪主の役割8:式場での席順を決める

一般的に、祭壇に向かって右側前列のもっとも祭壇に近い場所が喪主の席で、そのあとは血縁関係が深い順となります。また、右側の席がすべて埋まった場合は、左側にも、前列から順に座っていきます。

席順を決める際は血縁関係の深さがベースになりますが、両親とその子どもが一緒に座るよう配置すれば、家族単位での焼香ができるためスムーズです。

祭壇については下記記事もご参考ください。
葬儀の祭壇はどう選ぶ⁉︎葬儀に使用する祭壇の種類について
後悔しない祭壇の選び方:意味と宗教ごとの祭壇と相場を解説!

≪葬儀・告別式準備≫喪主の役割9:焼香の順番を決める

焼香の順番は、式場での席順と同じですが、焼香時に名前を順番に呼ばれる場合があるので、焼香順位および名前はリストにする必要があります。呼び間違いのないよう、名前や肩書にはすべてフリガナを記します。またはすべて平仮名で書いてもいいでしょう。

また、一般的には、父母が亡くなった場合と配偶者が亡くなった場合では焼香の順番が異なります。

●父母が亡くなった場合の焼香の順番

1. 喪主
2. 故人の配偶者
3. 喪主の妻・子ども
4. 喪主の兄弟姉妹
5. 故人の兄弟姉妹
6. 故人の配偶者の兄弟姉妹
7. 故人の親戚
8. 故人の配偶者の親戚
9. 来賓

●配偶者が亡くなった場合の焼香の順番

1. 喪主
2. 喪主の子どもたち
3. 故人の親
4. 故人の兄弟姉妹
5. 喪主の親
6. 喪主の兄弟姉妹
7. 故人の親戚
8. 喪主の親戚
9. 来賓

ただし、これはあくまでも一般的な焼香の順番です。この通りでなければいけないということはないので、焼香の順番は家族や親戚とよく話し合って決めましょう。

葬儀のマナーについては下記記事もご参考ください。
今更聞けない葬儀・告別式のマナーと費用を地域別に徹底解説!
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≪葬儀・告別式準備≫喪主の役割10:供花および供物の並び順を決める

供花や供物を並べる際は、故人と関係の深い方から順に、祭壇に近いところから並べていくのが一般的です。全体的には、近親者、友人、知人、関係者の順番で、関係者から届けられたものに関しては、故人と関係が深い順に、棺に近いところから並べていきます。

1対(2基)ずつ並べていく場合は、まず、故人との関係がもっとも近い人から届いた2基を上座の祭壇寄りに配置したら、次の2基は下座の祭壇寄りに配置します。これを繰り返して、左右向かい合わせに交互に並べていきます。

供花・供物については下記記事もご参考ください。
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≪葬儀・告別式準備≫喪主の役割11:弔電の順番を決める

弔電は一般的には、親族、仕事関係者の順番に読み上げますが、場合によっては、町内関係者および市議会議員などの公職者からのものを先に紹介する場合もあります。弔電の紹介においては、通常、司会者が最初の数本を本文まで読み上げ、その後は肩書と名前のみを紹介することになります。

どの弔電を本文まで読んでもらうかを決めるのも喪主となりますが、決める際のポイントとしては、定型文ではなく心のこもったものを選ぶといいでしょう。

ただし、故人や喪主の勤務先の方が参列されている場合は、勤務先からの弔電を読み上げる配慮も必要です。また、社葬などの公的な葬儀であるなら、肩書を優先することも大切。そうではないなら、生前に個人と親しかった方の弔電を優先して問題ありません。

弔電については下記記事もご参考ください。
どうやって送るの?弔電の送り方から費用・注意点までを徹底解説!

社葬については下記記事もご参考ください。
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≪葬儀・告別式準備≫喪主の役割12:火葬場へ向かう車を手配する

霊柩車とともに火葬場へ向かう車のことを「供車(きょうしゃ)」と呼びます。供車の選択肢は、自家用車、タクシー、マイクロバスの3つです。自家用車を利用する場合は、あらかじめ葬儀担当者に火葬場に駐車場があるかどうか確認しておくと安心です。

ただし、火葬場の駐車場が満車だと、駐車場を探すのに時間がかかってしまう場合がありますし、走り慣れていない道だと事故を起こす可能性もゼロとはいえません。

通夜や葬儀で心身ともに疲れている可能性もありますので、できることならマイクロバスかタクシーを利用したいところです。マイクロバスなら、約23名乗車可能なので、全員同じタイミングで葬儀場に到着できるというメリットもあります。

霊柩車については下記記事もご参考ください。
葬儀・葬式の心付けとは⁉火葬場や霊柩車の運転手などに渡していた心付けについて

≪葬儀・告別式準備≫喪主の役割13:棺に納めたいものを準備する

最期のお別れをする際、故人が愛用していたものや家族の思い出の品を棺に納めることがあります。これらの品々は「副葬品」といいますが、火葬上によっては副葬品として棺に納めることが認められないものがあります。

一般的には、「金属製のもの」「ガラス製のもの」「陶器」「本など分厚いもの」など、燃えないもの、燃えにくいものがNGとされています。また、果物などの食べ物は、丸ごと入れると破裂する可能性があるので、適度な大きさにカットして納めることが必要となります。

その他にも、人の数だけ理想の副葬品があると思いますが、いずれにしても、「納めていいかどうか」を事前に葬儀社に確認できるといいですね。

棺については下記記事もご参考ください。
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棺桶(御棺)とは?意味と選び方と副葬品に入れてよいものダメなものを解説!
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≪葬儀・告別式準備≫喪主の役割14:葬儀の受付係を決める

家族葬の場合は、基本的には親族が受付係を務めます。一般葬の場合は、会社関係者や町内の方に受付係をお願いする場合があります。親族以外が受付係を務める場合は、香典をはじめとする現金を預かってもらうことになるので、信頼できる方にお願いすることを心がけてください。

葬儀の受付係については下記記事もご参考ください。
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≪葬儀・告別式準備≫喪主の役割15:僧侶に葬儀のおつとめを依頼する

日ごろから付き合いのある寺院がある場合は、その寺院へ依頼します。付き合いのある寺院がない場合は、葬儀社に紹介してもらうか、インターネットなどを介して手配するといいでしょう。

依頼の際は、故人の姓名、喪主との続柄を伝えます。また、葬儀の日程は、僧侶の都合も考慮して決める必要があります。その他にも、火葬場の空き状況なども考慮する必要があり、これらを鑑みて日程を調整するのも喪主の役割です。

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≪葬儀・告別式準備≫喪主の役割16:会葬礼状を用意する

会葬礼状とは、会葬者へのお礼状のこと。本来は葬儀後に郵送する慣わしでしたが、近年は、通夜などの受付で、返礼品とともに手渡すことが多くなっています。会葬礼状は、文中であらたまる場合は句読点を省いて一文空け、行頭をそろえてしたためるのが一般的です。

(会葬礼状例文)

本日はご多忙の中、故●●の葬義・告別式にご会葬賜り、誠にありがとうございました。
またお心のこもったご厚志賜り誠にありがたく存じます。
本来であればさっそく拝趨のうえ御礼申し上げるべきところ、略儀ながら書中をもちまして御挨拶申し上げます。

 令和2年4月4日
 東京都○○区○○町○-○-○
 喪主 ○○○○
 親族一同

会葬礼状については「会葬礼状とは?意味と必要なケースと例文一覧!」の記事もご参考ください。

≪葬儀・告別式準備≫喪主の役割17:返礼品を用意する

返礼品とは、通夜や葬儀の参列者に渡すお礼の品。香典の有無にかかわらず、すべての参列者に渡す「会葬返礼品」、通夜のみでその後の通夜ぶるまいに出席しない人に渡す「通夜返礼品」、忌明け・法要後に香典のお返しとして送る「香典返し」があります。

ただし近年は、香典返しは、香典の額に関わらず当日渡す「当日返し」が増えています。理由は、忌明け後の返礼の手間を省き、渡し漏れを防ぐため。当日持ち帰っていただくことになるので、かさばらないものを選びましょう。

香典返しについては「香典返しのマナーを完全解説!相場・時期・挨拶状・例文・品物も紹介!」の記事もご参考ください。

≪通夜≫喪主の役割18:通夜でのあいさつ

故人に代わって、通夜に駆け付けてくれた弔問客にお礼を述べます。通夜でのお礼では、葬儀・告別式の日時を伝えることが必須です。

喪主の挨拶については下記記事もご参考ください。
喪主の挨拶とは?葬儀・告別式の文例・言葉!失敗しないマナーを徹底解説!
家族葬でも喪主の挨拶は必要?家族葬で喪主が挨拶する際の内容やタイミング、例文を完全解説!

≪葬儀≫喪主の役割19:葬儀・告別式でのあいさつ

葬儀・告別式でも同様に弔問客にお礼を述べます。

≪葬儀・告別式後≫喪主の役割20:葬儀後の法要を取り仕切る

葬儀が終わった後も喪主の役目は終わっていません。四十九日をはじめとするその後の法要でも、主催者となるのは喪主です。故人の供養のためにも、葬儀が終わった後もしっかりと務めを果たしてあげてください。

法要については下記記事もご参考ください。
法事・法要を完全解説!法事の種類・数え方・マナーを紹介
亡くなった方の法事法要は「いつまで」行うことが多いの?

喪主の夫または妻は何をする?

喪主を務めるのは男性でなければいけないという決まりはありませんので、男性配偶者が亡くなった場合「以外」でも、女性が喪主を務めることはなくはありません。そのうえで、喪主の夫または妻の役割を解説します。

喪主の配偶者の役割

喪主の配偶者は、総じて「喪主のサポート」をおこないます。葬儀当日に弔問客に挨拶をしたり、お茶を出したりといった細かな配慮が必要です。しかし、前に出過ぎも印象がよくありません。「縁の下の力持ちであること」を忘れず、さりげなくサポートすることで、よきお別れの場をつくってあげることが必要です。

しかし中には、夫の体調がすぐれないことから、妻が喪主を務めているなどのパターンもあると思います。そうした場合は、家族や身近な親族に助けてもらいながら、葬儀・告別式の準備を進めましょう。

いずれにせよ、葬儀・告別式は喪主がひとりですべて背負うものではありません。周囲の理解とサポートのうえで成り立つものですので、自分が喪主を務めることになった場合も、無理をし過ぎず周りを頼ってくださいね。

喪主のあいさつのポイントと例文

喪主になったら、通夜を含めた葬儀・告別式であいさつすることが必要です。いずれのあいさつにおいても、「故人に代わって弔問客にお礼を述べる」という役割であることを忘れず、一人ひとりに届くよう、ゆっくり、はっきりと言葉を伝えるよう心がけてください。

(通夜でのあいさつ例)

「本日はご多忙の中、母・●●の通夜にご弔問いただきまして誠にありがとうございました。生前賜りましたご厚情に、厚くお礼申し上げます。なお、葬儀・告別式は、5日日曜日の11時より執り行わせていただきますので、なにとぞよろしくお願い申し上げます。」

(葬儀・告別式でのあいさつ例)

「本日はみなさまご多忙中にも関わらず、母・●●の葬儀に心からのご会葬をいただき、誠にありがとうございました。生前賜りましたご厚情にお礼申し上げますと同時に、今後ともわたくしどもに変わらぬご厚情賜りますよう、お願いいたします。簡単ではございますが、これを持ちましてお礼のあいさつとさせていただきます。本日はまことにありがとうございました。」

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喪主のマナーと注意点

喪主を務めることになったら、気をつけたいマナーがいくつかあります。

1. 葬儀・告別式への参列者へのおもてなし

通夜や葬儀当日は慌ただしく、また、初めてのことだらけで周りに気を配る余裕がないかもしれません。しかし、参列してくれた方々への感謝の気持ちを疎かにすることはご法度。

お悔やみの言葉をいただいたら、一言でもいいのでお礼を述べ、精進落としの際には一人ひとりに感謝の言葉を伝えましょう。ただし、急なことで意気消沈していてそれさえ難しい場合はあることでしょう。

そうした場合は、無理せず周囲に頼って構いませんし、周囲も気づいたら積極的にサポートするようにしましょう。

2. 通夜や葬儀以外の弔問客へのおもてなし

故人が亡くなったと聞きつけた友人や知人が通夜前に駆け付けてくれることもあれば、葬儀・告別式に参列できなかった方が、当日夜などに自宅を訪ねてきてくれる場合もあります。

その場合は自宅に迎え入れ、「どうぞお線香をあげてください」と声をかけてあげましょう。

>>線香とは?身近だけど意外と知らない線香の種類や選び方、供える際の作法まで徹底解説!

ただし、見送りにまで立つ必要はありません。喪主の役割は「故人に付き添うこと」ですので、見送りは親族や世話役に任せましょう。

3. 僧侶のおもてなし

通夜や葬儀でお経を上げてくれる僧侶が到着したら、控室に案内して茶菓子でもてなします。読経後も、いったん控室に案内して、茶菓子でねぎらいます。また、通夜ぶるまいや精進落としにも同席してもらうのが一般的。

僧侶をねぎらう意味も込めて、上座に座ってもらいましょう。もし僧侶の都合で同席できない場合は、料理を箱詰めにして持ち帰っていただくか、「お膳料」として現金を包みます。あわせて「お車代」も渡します。

お膳料については下記記事もご参考ください。
御膳料とは?相場と渡し方と注意点とマナーを解説!

4. 喪主の服装

葬儀では、喪主や遺族は喪服を着用するのが一般的です。できるだけフォーマルな装いを心がけましょう。

葬儀の服装やマナーについては「喪主とは?喪主の決め方と役割、服装、マナー、挨拶を解説!」の記事もご参考ください。

5. 喪主も香典を出すべきか?

一般的には喪主は香典を出す必要はありません。例外的に葬儀の費用を負担している施主と喪主が異なり、かつ世帯も違うのであれば喪主から施主に香典を渡すケースもあります。ただし、「喪主と施主が違う場合は香典を出さなければいけない」という訳ではありません。出すべきか迷ったら施主や葬儀会社に相談してみましょう。

香典マナーについては下記記事もご参考ください。
香典袋の正しい書き方を完全解説!表書き・中袋・名前・その他のマナーも紹介!
香典を連名で出す場合は?香典を連名で出す際の書き方やマナー、注意点を徹底解説!
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喪主についての知識のまとめ

「喪主」について特に重要となるポイントを下記にまとめました。

 【喪主とは?】
●喪主とは、葬儀を主宰する人のこと
●弔問を受ける遺族の代表者でもある
●故人に代わって参列者への対応をおこなうことが必要

【喪主の決め方】
●喪主は、誰が務めなければならないという決まりはない
●一般的には、世帯主が亡くなった場合はその配偶者、世帯主以外が亡くなった場合は世帯主、または子どもが務める場合が多い
●血縁関係が深い順に優先する
●故人の遺言がある場合はそれに従う
●喪主は複数人で務めても問題ない
●友人や知人、娘婿であっても問題ない

【喪主の役割】
①ご臨終後、近親者に連絡する
②葬儀の形式および場所を決める
③遺体の搬送先を決める
④葬儀の予算を立てる
葬儀社を決めて連絡する
⑥死亡届を提出する
⑦遺影の用意
⑧式場の席順を決める
⑨焼香の順番を決める
⑩供花および供物の並び順を決める
⑪弔電の順番を決める
⑫火葬場へ向かう車を手配する
⑬棺に納めたいものを準備する
⑭葬儀の受付係を決める
僧侶に葬儀のおつとめを依頼する
会葬礼状を用意する
返礼品を用意する
通夜でのあいさつ
葬儀・告別式でのあいさつ
葬儀後の法要を取り仕切る

列記すると、喪主が果たすべき役割はかなり多いように思われますが、いずれも難しいことではないので、一つひとつ落ち着いて対処していきましょう。また、わからないことがあれば、葬儀社や年配の親族などにも質問するのがベスト。

初めてでわからないことも多いはずなので、周囲の力を借りながら、しっかりと故人を送り出してあげてくださいね。

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喪主は「誰がするもの?」

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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

プロフィール

運営会社

会社概要

会社名 LDT株式会社
Life Design Technologies co.,Ltd


https://le-tech.jp/
資本金 11,930万円(資本準備金含む)
代表取締役 白石 和也
設立 2019年9月
所在地 〒105-0004
東京都港区新橋5丁目23-10片山ビル6階
TEL:0120-538-175
FAX:03-6800-5820
事業内容 AgeTech(エイジテック)プラットフォーム事業
AgeTech(エイジテック)関連のソフトウェア開発・提供事業
AgeTech(エイジテック)関連のコンサルティング事業

企業理念

ライフエンディング(葬儀)の後悔をなくす

私たちは超高齢社会に適した情報インフラとサービスインフラを構築することにより、人々のQOLの向上に寄与し、社会に貢献し続けます。

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私たちはお客様の「ありがとう」を
仕事のやりがいにします

私たちは誰もが知っていて誰もが
使いやすく誰もがなくては困る
そんなサービスを提供し続けます

私たちはこの仕事に誇りを持っています

やさしいお葬式監修

葬祭ディレクターとして10年以上培った経験を活かし、多様化する価値観の中でご相談者様にとって
どのようなご葬儀を選択することがよいのかを丁寧にヒアリングさせていただき、ご提案いたします。

お葬式セミナー講師
エンディングコンサルタント
栗本 喬一(くりもときょういち)
1977年 東京生まれ(名古屋育ち)
略歴
母の死をきっかけに葬儀業界に興味を持ち、大学卒業後、大手葬儀社へ入社、家族葬から大規模葬儀まで、幅広くお葬式を葬儀担当者(セレモニーディレクター)として活躍。その後、葬儀会館の店長、新規開拓を歴任。お客様からの「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとし、これまでに10年以上、5,000件以上の葬儀現場に立ち会う。
資格等
株式会社GSI グリーフサポート アドバンスコース修了。