自宅葬の費用相場は100万円?プロが教える検討すべき2つの節約法
みなさんは、新型コロナウイルスが流行している中で、お葬式の形も少しずつ変化していることをご存知でしょうか。今回ご紹介する「自宅葬」と呼ばれるものもその1つであるということが出来るでしょう。
世界的に感染症が流行している中で、注目の集まるこの方法について、この記事では、メリットデメリットからその流れや費用相場まで幅広くご説明してまいります。ぜひ皆さんのお役に立てればと思います。
自宅葬とは?
皆さんは自宅葬と呼ばれる形のお葬式を聞いてことがあるでしょうか。字面からなんとなくこんなお葬式の形なのかなと考えることは出来るかもしれませんが、現代ではあまり馴染みのなかったお葬式のやり方になります。
しかし、そんな現代ではあまりみられなくなったお葬式の形態が近年再び注目されるようになってきたのです。今回はそんな、最近また着目されるようになったお葬式の形「自宅葬」について詳しく解説してまいります。
自宅葬とは何か?
自宅葬とは、その名の通り、お家で行われるお葬式のことを指します。お家でされるものだから「自宅」葬なんですね。
自宅葬は1980年代までは一般的だった
この方法は1980年代までは一般的なお葬式のやり方でしたが、急速な都市化や核家族化に伴い住居の面積も小さくなってきて、お家でお葬式をあげるということは余りなくなってきました。
昔の様子を描いた映画やドラマなどの作品で、お家の外に白黒の花輪が飾られていたりする様子を見たことがある人も多いのではないでしょうか。また、現代でも、伝統のある大きなお家などでは、自宅を用いたお葬式が行われることがあります。
自宅で行う場合、全て自宅葬に
他にも様々なお葬式の形があり、一般的なものから、1日のみで葬儀を終わらせるもの、お葬式に来る人を家族などの身内だけで済ますものなど、本当に多くのお葬式の形があります。今回ご紹介する自宅葬は、そのようなお葬式を内包するようなものとなっています。
どのような形のお葬式であれ、お家で行うものであれば、それは全て自宅葬という種類になりうるのです。その点には注意が必要でしょう。
コロナ禍で注目される自宅葬
さて、そんな昔はよく行われていて、今でも伝統のある大きなお家などでは行われているものの、あまり姿を見せなくなった自宅葬ですが、近年、再びその姿を見せ始めています。そこには大きく明確な理由が存在します。
新型コロナウイルスの影響
それは、世界的に大流行している新型コロナウイルスになります。日本においても東京都を中心に地方都市などでも、感染の拡大が続いています。そんな中で避けるべき状況として厚生労働省が発表しているのは「三密」と呼ばれる状態です。これは、「密接」「密集」「密閉」の3つの環境を表した言葉になります。
こうした状況下では、いわゆる「クラスター」と呼ばれる、集団感染が起こりやすいとされているのです。一般的なお葬式は、不特定多数の人が閉鎖された空間に椅子をみっちりと並べた状態で集まることがほとんどと言えます。
自宅葬では感染リスクを減らすことができる
つまり、お葬式のような場では、このような三密の状態になりやすいということが出来るのです。こうした状況を避けるために、注目が集められている形こそが「自宅葬」というわけなのです。
この自宅葬では、そもそも感染リスクの大きな外に出ることなく、いつも一緒にいる家族のみで自宅で行うことが可能です。ですので、感染のリスクが最小限に抑えることが可能なのです。こうした理由で、このお葬式の方法は、近年大注目されているのです。
葬儀でのコロナ対策については下記記事もご参考ください。
・新型コロナで死亡した人の火葬・葬儀はどうしたらよい?厚生労働省と葬儀社の見解を解説!
・新型コロナウイルスで亡くなった故人へのエンバーミングプランと最後の面会プランと直葬プラン(火葬)とお別れ会プラン(後葬)への対応を開始しました。
・コロナ禍で増えた葬儀の配信とは?オンライン葬儀を完全解説!
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自宅葬のメリット
さて、ここからはそんな大注目されているお葬式の方法の長所について詳しく解説してまいります。現代におけるこの方法の最も大きな長所は、感染予防を徹底でき、リスクを最小限にすることが出来る点にあると言えます。
一方で、この方法は昔から行われており、他にもたくさんの長所があります。今回はそんな長所のうち3つをご紹介していきます。
故人と思い出のある自宅で最後を迎えられる
まず1つ目の長所が、故人との思い出のある自宅で最後を迎えることできるということになります。一般的に、故人が生前住んでおり、遺族が現在も住んでいるお家は、故人と遺族の思い出の詰まった空間だと言うことが出来るでしょう。故人にお別れを告げる、最後の場所に大切なお家を選ぶことが出来る点は、この方法の大きな長所であると言えます。
時間を気にする必要がない
一般的に、現代ではお葬式は公営や私営の葬祭会館を利用したり、ホテルなどの場所をお借りして行なったりすることが多いといえます。こうした場所はあくまで「借りている」場所になりますので、一定の時間が経過したら出なければなりません。
一般葬では葬儀のスケジュールはシビア
そのため、葬儀のスケジュールは非常にシビアで、ある程度後ろに余裕を持っていたとしても、いつまでもゆっくりしているわけにはいかないのです。一日に複数の予定が入っている場合などには、後ろの予定とバッティングしてしまうことまで考えられます。
自宅葬では時間を気にせずお別れができる
それに比べて、今回ご紹介する方法は、場所を借りずに、自分たちのもつお家で行います。ですので、後ろの時間を気にする必要がありません。時間を気にしてせかせかとお別れをすることなく、ゆっくりと故人との最後のお別れの時間を持つことが出来る点は、非常に大きな長所であるといえるでしょう。
もし、ご自宅に十分な広さのスペースが有り、故人とのお別れの時間をなるべく長く、ゆっくりと過ごしたいと思われる際には、こうした方法も検討してみると良いかもしれません。
会場に使用料がかからない
最後にご紹介するのは、会場を借りるための費用が一切かからないという点です。もちろん、どこかの会館などを利用してお葬式を行う場合には、そのスペースをその時間専有するわけですから、それなりの費用がかかります。
それに対して、お家はそもそもご家族の占有スペースなわけですから、そこに使用料などは一切かからないのです。こうした費用面を見ても長所が大きいということが出来るのではないでしょうか。
葬儀会場については下記記事もご参考ください。
・葬儀場とは?公営と民営の違いから葬儀場の選び方まで完全解説!
・斎場とはどんな場所?斎場の選び方・種類・火葬場との違いを目的別に完全解説!
自宅葬のデメリット
ここまで、こうした方法でお葬式を行う際の長所についてご紹介してまいりました。たくさんの良いことがある一方で不便な点も多いことが事実としてあります。
ここからは、そんなお家でお葬式をあげる際の短所を具体的にご説明してまいります。長所と短所をそれぞれしっかりと確認しながら、どのようなお葬式にするのか決めていくことができればよいでしょう。
葬儀の環境づくりが難しい
まず初めに言うことができるのは、お葬式のための環境を作り上げることが非常に難しいという点になります。もちろん皆さんのお家は、お葬式をするためには作られていません。どんなに広いお家であっても、お葬式のための環境は後からしっかりと整えて上げる必要があるのです。
もともとそのためにできていない場所に、祭壇などを後付で設置するわけですから、下手すると、普通にお葬式を行うよりも費用がかさんでしまう場合もあります。自宅だから会場代がかからないだろうと思っていても、備品代や施工費が莫大になってしまっては意味がありません。
また、なかにはご自身で全ての準備をされる方もいらっしゃいますが、基本的にお家で行う場合であっても、葬儀社の協力は必須であると言えるでしょう。
近隣の住民への配慮が必要になる
続いて注意しなければならないのは、お家のご近所の方への配慮が必要であるということです。人をお招きして葬儀を行う場合には、それなりの人がお家の前を往来することになります。下手するとご近所の方に大きな迷惑をかけてしまうことも考えられます。
そのため、事前に参列者に対して注意事項を伝達しておくことや、ご近所の方に事前にご説明やご挨拶に伺っておくなど、一定の配慮が必要になるでしょう。こうした配慮を行わないで無理に進めてしまうと、大きなご近所トラブルへと発展する可能性もあるため、十分に注意するようにしましょう。
会葬者へのおもてなしに工夫が必要になる
最後に注意すべきなのは、当日いらっしゃる方へどのようなおもてなしをするのかといった工夫が必要になります。一般的に葬祭会館などをお借りして葬儀をあげる際には、お斎などのおもてなしをしようとした場合、そのための場所や食事などに関しても業者で手配してくれます。
しかしながら、お家でする際には、そういった設備は整っていないため、何らかの工夫をしておもてなしをする必要が出てくるのです。自分たちでご飯を作るのか、それとも、ケータリングを手配するのか、食器はどのように用意するのかなど、準備段階からしっかりと考えておく必要があります。
このように、お家でお葬式を上げる場合、遺族側の負担が非常に大きくなることには十分な注意が必要でしょう。
自宅葬の流れ
さて、ここまでお家でお葬式をあげる際の長所や短所を詳しく解説してまいりました。ここからは、具体的な流れについて紹介します。
自宅葬はお家でお葬式を行うことに特徴がありますが、それ以外の進行については、基本的に普通のお葬式と変わりがありません。
ご臨終
まず、故人がご逝去なさった際に、医師からの診断がなされます。死亡が確認されると、死亡診断書が発行されますので、こちらを持って役場に届け出をする必要があります。この届け出を行わないと、火葬や埋葬が行えませんので十分に注意が必要でしょう。
>>意外と知られていない「死亡届の提出方法」について徹底解説!
加えて、この時ご遺体に対してエンゼルメイクと呼ばれるものは施されます。基本的に無くなった後は血行が悪くなって、顔色も悪くなっていってしまいます。なるべく生前に近く、きれいに整える作業を行うのです。
さらに、事故などで損傷が激しい場合には、さらに特殊な施術を行う場合もあります。これらの処置が終わると、一旦病院の霊安室に移されることになります。
ご臨終については下記記事もご参考ください。
・臨終の前にはどのような症状があるの?臨終前の症状を体と心に合わせてわかりやすく解説
葬儀社の手配と故人の搬送、安置
病院の霊安室はずっと使ってはいられないため、早めに個人のご遺体を別な場所に安置する必要があります。
ご遺体を搬送するためには葬儀社などに依頼して、専用の車両の手配をお願いする必要があります。一般的には病院と提携している葬儀社があるようですので、そこに最初に手配だけお願いすると良いでしょう。
>>ご遺体の長距離搬送とは⁉︎長距離搬送を手配する方法・段取りについて
よく、この時にお願いした会社に葬儀まで依頼しなければならないと思われていらっしゃる方もいらっしゃいますが、必ずしもそうであるわけではありませんので、焦らずに注意しましょう。
また、自宅でお葬式をあげる場合には、そのまま自宅に安置することが多いようです。
ご遺体の安置については「故人様を預かる施設が足りない⁈都会のご安置所事情」の記事もご参考ください。
枕飾りなどの設置
ご遺体の安置場所が決まり、搬送が終わったら次に必要なのは、枕飾りや祭壇などの設置になります。こうした支度をしっかりして故人を葬儀までの間安置しておくことになります。
祭壇については下記記事もご参考ください。
・葬儀の祭壇はどう選ぶ⁉︎葬儀に使用する祭壇の種類について
・後悔しない祭壇の選び方:意味と宗教ごとの祭壇と相場を解説!
葬儀社との打ち合わせ
ひと段落つくと次は、葬儀社との具体的な打ち合わせをすることになります。お家でお葬式をあげる場合でも、備品の手配やケータリングの手配は葬儀社に依頼することが一般的です。
何が必要で何が不要なのか、明確に決めておかないと葬儀当日に大きなトラブルとなる可能性がありますので、普通のお葬式よりも慎重に打ち合わせをする必要があるでしょう。
葬儀についての不明点や疑問は『やさしいお葬式』から24時間365日無料相談も承っています。電話でもメールでも行えますのでお気軽にご連絡下さい。『やさしいお葬式』では葬儀の見積もり、遺影写真、参列者のリストアップなど事前準備をおすすめしています。葬儀の作法や服装などについてもご相談できます。
葬儀社との打ち合わせについては下記記事もご参考ください。
・お葬式の依頼方法はどうすれば良い⁉︎葬儀社手配の方法とは
・事前に知っておきたい、葬儀会社のスタッフに聞かれること
納棺と祭壇の設営
葬儀屋さんとの打ち合わせが終わると、枕飾りから棺にご遺体を移すことになります。この際に一緒に祭壇の設営を行い、お葬式へ備えます。
納棺については下記記事もご参考ください。
・納棺とは?意味・流れ・入れるもの・マナーを完全解説!
・納棺の儀式とは何?儀式の流れで知っておきたいことについて
葬儀
場合にもよりますが、原則としてお通夜と告別式をそれぞれ行います。多くの方がいらっしゃる場合には、先程ご説明したように事前にご近所の方へご連絡して置けると良いでしょう。
お通夜については下記記事もご参考ください。
・御葬式とは?意外と知らない御葬式のマナーや流れ、お通夜・葬儀・告別式の違いまで完全解説!
・お通夜のマナーとは? 服装や香典マナー、流れを喪主側参列者側で徹底解説!
葬儀・告別式については下記記事もご参考ください。
・今更聞けない葬儀・告別式のマナーと費用を地域別に徹底解説!
・喪主の挨拶とは?葬儀・告別式の文例・言葉!失敗しないマナーを徹底解説!
出棺、火葬、拾骨
お家で葬儀をあげる場合にも、火葬は専門の設備のある火葬場で行います。この際に火葬許可証が必要になるため必ず取得しておくようにしましょう。
>>火葬するには火葬許可証が必要!発行の流れや再発行について解説
火葬場で通常のお葬式同様に、火葬と収骨が終わると、無事に終了となります。
火葬については下記記事もご参考ください。
・火葬(直葬)の費用を完全解説!相場・内訳・費用を抑える方法を紹介!
・火葬の時間はどれくらいかかる?一般的な火葬の所要時間から火葬の流れ、待ち時間の過ごし方まで完全解説!
精進落し
場合によっては火葬と収骨が終わった後に、ご自宅に戻り食事を振る舞う場合があります。こうした際にも、時間帯などご近所の方への配慮を十分に行うようにしましょう。また、先程もご説明したように、事前の準備が非常に重要になりますので、しっかりと内容を相談して用意できるようにしましょう。
お斎については「おとき(お斎)とは?意味とマナーと香典相場を3分で解説!」の記事もご参考ください。
遺骨の安置
ここまで全てを終えると、あとは納骨まで遺骨を安置しておくようになります。一般的に納骨は四十九日のタイミングで行われることが多いです。
四十九日については下記記事もご参考ください。
・49日とは?49日(四十九日)の意味や行われる法要について徹底解説!
・四十九日法要のお布施を完全解説!相場・地域・宗派を詳しく紹介!
自宅葬を行う方法
ここまで、自宅でお葬式を行う際の具体的な流れを説明してきました。ここから先では、実際にお家でお葬式を行う方法について詳しくご説明してまいります。
自宅葬を行う方法には2つあります。まず1つ目は、備品の手配や食事の手配など全てを自分で行う方法です。次に2つ目は、それらの準備物や手配、設営などを全て葬儀社に依頼して、会場のみを自宅する方法です。ここからは、これら2つのパターンに分けてその具体的な方法をご紹介致します。
自分で行う場合
まず、全ての準備を自分で行うパターンでの方法です。この方法では参列者への案内や宗教者の手配だけでなく、葬儀に使う用具を集めたり、祭壇の設置をしたり、ドライアイスなど消耗品の交換をしたり、納棺なども全て自分で行う必要があります。
このように、自分で準備を行う場合は、これまで見えていなかった葬儀の準備や手配が非常に多く、事前の準備を怠ってしまうと、お葬式の当日に大きなトラブルになってしまう場合があります。また、費用を抑えようと無理に自分で行おうとすると、かえって費用が膨れ上がってしまう可能性もあります。
自らにノウハウがない場合には、無理をせず、業者に手配をお願いできることが理想でしょう。もし、ご家庭にノウハウがある場合には、効率よく、ご家庭の方針に沿ったお葬式をあげることができるでしょう。
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葬儀社に依頼して行う場合
次にご紹介するのは、葬儀社にお願いしてご自宅で葬儀をあげる方法です。葬儀社はお葬式のプロですので、ある程度打ち合わせをすれば、しっかりとした葬儀を行うためにどんな準備が必要か教えてくれるでしょう。
打ち合わせの中で、自分たちに出来る準備はなにか、逆に、自分たちでは難しいお願いしたい準備は何かを明確にしながらお葬式の用意をしていけると良いでしょう。基本的な手順は一般的な葬祭会館で行う葬儀と変わりがなく、会場が自宅になるだけという感覚です。
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自宅葬の費用相場
ここからは、お家でお葬式をあげる際の費用相場について詳しくご紹介致します。お葬式にかかる費用は、100万円を超えることも多く、どのくらいかかるのかと気になる方も多いのでは無いでしょうか。
自宅葬の費用相場は40万円~100万円
葬儀は、参列者の数などによってそのコストが大きく変化するものになります。そのため、その費用相場にも大きな幅があります。お家でお葬式をあげる場合、おおよそ40万円から100円程度の費用がかかると言われています。この相場は葬儀社に全てを依頼する際の相場になります。ご家庭にどれだけの準備があるかによってこのコストは大きく変動します。
葬儀費用については下記記事もご参考ください。
・葬式の金額は?一般的な葬儀費用の平均から、葬儀費用の内訳、費用を抑える工夫まで徹底解説!
・葬儀費用で相続税控除できる?葬儀費用に関わる相続税の考え方を完全解説!
自宅葬のマナー
続いて、お家でお葬式をあげる際のマナーについてご説明してまいります。ご自宅でお葬式をあげる場合、殆どの場合は、身内のみで行う小さな規模のものになるでしょう。そうなると、マナーが緩んでしまいがちです。
加えて、お家はそもそもお葬式をするために作られていません。それが故に配慮しなければならないことも本当に多く存在しています。ここでは、そんな注意すべきことをいくつかご紹介してまいります。
駐車場の確認をする
まず注意すべきなのは、駐車場をどうするかということです。ほとんどの場合、一般のご家庭には、多くの参列者に対応できるだけの駐車スペースは用意されていません。こうした場合、近くに臨時の駐車場を借りる必要があります。こうした点については事前に十分な確認が必要となります。
また、公共の有料駐車場や公共交通機関のご利用をお願いする場合には、参考資料やルートなどを事前に知らせておくと親切だと言えます。こうした点は、お家でお葬式をあげる際特有の配慮であると言えるでしょう。
出棺後の留守番を決める
続いて、火葬場に向かった後の留守番を決める必要があります。一般の葬儀会館であっても、出棺後は、葬儀会場の片付けや食事の席の準備が行われます。これは、お家で行う際にも同じことが言えます。
自分たちですべて行う場合にはもちろん誰かが残って行う必要がありますし、葬儀社に依頼している場合であっても、誰かが留守番をする必要があるでしょう。誰を残すのかについては、事前に親族で相談しておくと良いでしょう。
出棺については下記記事もご参考ください。
・出棺の挨拶のポイントは?出棺の挨拶のポイントから出棺のマナーまで徹底解説!
香典についてのマナー
次にご紹介するのは、香典に関するマナーです。お家でお葬式を行う際には、基本的には身内での集まりになることが多く、香典が辞退されることが殆どになります。参列の案内がされた際には、まず、香典辞退の旨の表記がないか確認するようにしましょう。辞退されたものを無理やりに渡す行為は失礼に当たりますので、絶対にやめましょう。
香典については下記記事もご参考ください。
・香典の正しい書き方を完全解説!金額・表書き・中袋・のし袋の書き方を紹介!
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供花についてのマナー
供花に関しても、香典と同じことが言えます。辞退の申し出があった際には、無理に送ることは避けるようにしましょう。下手に渡してしまうと、失礼になるだけでなく、返礼品などの手間をかけさせてしまうことになるので注意が必要です。
供花については下記記事もご参考ください。
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自宅葬以外で小規模に行える葬儀
最後に、お家でお葬式をあげること以外に、小さな規模で行うことの出来るお葬式についていくつかご紹介してまいります。
家族葬
まずご紹介するのは、家族葬と呼ばれるお葬式の形になります。これはその名の通り、身内など家族のみで行うお葬式のことです。一般的に、家族のみでなくとも参列者の人数を絞って行うお葬式全般をこのように呼ばれます。
家族葬については下記記事もご参考ください。
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一日葬
次にご紹介するのは、一日葬と呼ばれるものになります。これは、一般的にお葬式は、お通夜と告別式がセットで行われます。このうちお通夜を省略して、告別式と火葬のみを行う葬儀のことをこのように呼ぶのです。
一日葬については下記記事もご参考ください。
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直葬
最後にご紹介するのは、直葬と呼ばれるものです。先程ご紹介してものが、告別式を行っていましたが、これに関しては、火葬のみを行う形式を呼びます。最も簡略されたお葬式であると言えます。
直葬については下記記事もご参考ください。
・火葬のみで葬儀を行う「直葬」を完全解説!
・葬儀無しで火葬のみ?直葬の流れからメリットデメリットまでを徹底解説!
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自宅葬についてのまとめ
「自宅葬」について特に重要となるポイントを下記にまとめました。
【自宅葬とは?】
●お家で行われるお葬式のことを指す
●どのような形のお葬式であれ、お家で行うものであれば全て自宅葬となる
●コロナ禍で三密を回避できるため注目が集まっている
【自宅葬のメリット】
●故人と思い出のある自宅で最後を迎えられる
●時間を気にする必要がない
●会場に使用料がかからない
【自宅葬のデメリット】
●祭壇や供花など葬儀の環境づくりが難しい
●近隣の住民への配慮が必要になる
●会葬者へのおもてなしに工夫が必要になる
【自宅葬の費用相場】
●40万円~100万円
【自宅葬のマナー】
●駐車場の確認をする
●出棺後の留守番を決める
●自宅葬では、身内で行うため、香典を辞退するケースが多い。
●香典と同様に辞退の申し出があった場合は無理に送ることは控える
今回は、お家でお葬式を執り行う自宅葬について詳しく解説してまいりました。地域やご家庭の方針や、故人の意向、お金の問題など、様々な要因でこうした形式を選ぼうと検討されている方は多いのではないでしょうか。
こうした葬儀の形には、単に会場費を節約できるというだけでなく、時間を気にすることなく、故人との思い出の詰まったお家で最後のお別れの時間を過ごすことが出来るなどのメリットが有りました。
一方で、自分だけでこうした準備をすることは非常に難しいということができます。たとえご自宅でこうしたものを行おうとしている場合であっても、一度最寄りの葬儀社に相談して見ることを強くおすすめします。
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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)
- 略歴
- 栗本喬一(くりもと きょういち)
- 1977年生まれ
- 出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)
- 株式会社東京セレモニー 取締役
- ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
- 「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
- 株式会社おぼうさんどっとこむ
- 常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
- 株式会社ティア
- 葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。
- 著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)
プロフィール