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香典の書き方は?しっかり確認したい香典袋の書き方や香典に関するマナーを完全解説!

みなさんは香典を実際に出したことはあるでしょうか?

お葬式に参列する場合は必ずと言っていいほど必要なものですが、正式なマナーなどをご存知でしょうか。この記事では、香典の概要や気になる表書きや中袋の書き方について詳しく解説していきます。香典を今まで出したことがないという方や、マナーについてしっかりと押さえておきたいという方はぜひ参考にしてみてください。

香典(こうでん)とは?

香典袋の画像

香典とは「香奠」と表記することもあり、香りをお供えするという意味があります。現代では葬儀や通夜に参列する際に、参列者が遺族に対し金品を渡します。基本的には仏式で使用する言葉ですが、キリスト式や神道での葬儀でも香典を持ち寄ります。通常の葬儀を行うには、相場として約200万円かかると言われており、遺族の負担は大きいものです。香典をお渡しすることは、遺族の負担を軽減させるほか、故人に対しての弔意の意味を表します。

香典とはなにか?

香典とは亡くなった方に対して供える金品のことです。香典はもともと香料とも呼ばれ、香りや線香、お香などを供えていたことが今ではお金をお渡しすることへと変化しました。

香典の役割

香典の役割として、遺族への葬儀費用の負担の軽減のほか、故人に対する弔意の思いなどがあります。弔意とは故人の死を悼む気持ちのことです。

線香を贈ることもある

また、葬儀やお通夜に参列できなかった場合に現金書留で香典をお送りすることもありますが、そういったときのために贈答用の線香というものがあります。贈答用の線香は香典同様に表書きが必要で、四十九日までは「御霊前」、四十九日後は「御仏前」と記載します。ただし、線香は仏教でのみ使用するものなので、キリスト教や神道の場合は贈らないようにしましょう。

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香典袋の選び方・買い方

香典袋には、いろんなデザインや水引のものが売られているので何を買えば良いのか悩んでしまいます。ここでは香典袋の選び方・買い方について解説します。

香典袋の柄と水引

香典袋は宗教によって柄と水引の色を使い分ける必要があります。仏教の場合の水引は黒白か双銀、柄は菊の花か蓮の花です。キリスト教の場合は水引はつけず、柄は百合の花か十字架です。神道の場合の水引は白一色か黒白か双銀、柄は無地です。無宗教の場合の水引は黒白か双銀か双白、柄は無地です。ただし、関西地方の場合は水引が黄白の場合があります。

包む金額で香典袋を変える

また、包む金額によって香典袋の種類を変える必要があります。水引が印刷されているタイプのものは5,000円〜10,000円、10,000円以上の場合は実際の水引が使われているものを使用するようにしましょう。水引の結び方にも種類があり、「結びきり」と「あわじ結び」があります。

水引の紐を固結びにすることで、一度結ぶと解けることがないため「二度と同じことが起きないように」という意味が込められています。あわじ結びは見た目が豪華なため、高額の香典を包む際に使用すると良いでしょう。

水引の本数は5本、7本、10本の3パターンがあります。本数が多い方が格式が高いとされているため、包む金額によって変えるようにしましょう。ただし、10は偶数のため地域によっては避けるような考え方もあるようなので、5本か7本のものを使用すると無難です。

香典袋の購入場所

香典袋は多くのコンビニや文房具店、雑貨店で購入することができます。そのほかにもドラッグストアや本屋、百貨店、ホームセンターでも販売しているのでチェックしてみてください。ただし、コンビニなどでは簡易的なものや一般的なものしか売られていないことがほとんどです。そのため、仏式で使用する前提の物が多く、キリスト式などの香典袋は売られていないため注意が必要です。

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中袋の書き方

香典袋とペンの画像

中袋(内袋)とは、香典袋の中に入っている封筒状の袋です。中袋には包む金額と自分の住所、氏名を記載しますが、物によっては中袋が付属していない香典袋があります。ここでは中袋の書き方などについて詳しく解説していきます。

金額の書き方

中袋の表側には、包む金額を記載します。

金額は漢数字で書く

縦書きの場合の数字は漢数字を使用し、10,000円を包む場合には「金壱萬圓」、5,000円を包む場合には「金伍阡圓」というように記載します。漢数字については下記の表を参考にしてみてください。

ただし、横書きの場合は、「金30,000円」のように算用数字を使用しても問題ありません。また、金額の最後に「也」をつけることがありますが、こちらはどちらでも問題ありません。もともとは円の下に銭という単位があったため、最後に「也」をつけることで勝手に書き足されないようにしたという説があると言われています。

一→壱
ニ→弐
三→参
五→伍(五でも可)
七→七
八→八
十→拾
万→萬
千→阡
円→圓(円でも可)

四と九の数字は使用しない

四と九は「死」と「苦」を連想させると言われているため、使用しないよう注意してください。

住所や氏名の書き方

中袋の裏側には住所と氏名を記載します。裏側の左下に、右側から郵便番号、住所、名前の順に書きましょう。

中袋がない場合

ほとんどの市販されている香典袋には中袋が付属しています。しかし、中袋があることによって外袋・中袋で袋が二重になることから「不幸が重なる」という考え方も地域によってはあるようです。では実際に中袋がない香典袋の記載方法について解説します。

名前は香典袋の表側、水引の下の中央にフルネームで記載します。裏側に縦書きで住所を記載しますが、番地などの数字は漢数字で記載するようにしましょう。市販物では記入欄を設けていることがありますので、横書きの場合は算用数字で問題ありません。

表書きの書き方

表書きとは外袋に書く名目のことです。最初から印刷されているものも売られていますが、香典を渡すタイミングや故人の宗教によって書く言葉が違うことをご存知でしたか?ここでは表書きの書き方を、宗教ごとにご紹介していきます。

宗教によって表書きは違う

香典袋の表書きに使用する言葉は故人の宗教によって書き分ける必要があります。ここからは仏教、神道、キリスト教、不明だった場合の4パターンについてそれぞれ解説します。

仏教の場合

仏教の場合、お通夜と葬儀当日にお渡しする場合は基本的に「御霊前」や「御仏前」、「御香典」と記載すれば問題ありません。しかし、浄土真宗の葬儀では「御霊前」を使用指定はいけないので注意しましょう。理由としては、浄土真宗では輪廻転生の考え方はなく、人は亡くなるとすぐに仏様の導きによって成仏し、霊の期間がないとされているからです。

仏教については下記記事もご参考ください。
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神道の場合

神道の場合、「御神前」や「御玉串料」、「御榊料」をお通夜や葬儀当日の場合に使用します。それ以外の法事法要の場合には、「御神前」や「御玉串料」を使用します。

この表書きに使われている「榊」や「玉串」とは、神道の儀式である「玉串奉奠」から取られているという説があります。

神道(神式)については下記記事もご参考ください。
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キリスト教の場合

キリスト教の場合、「御花料」と書けば問題ないでしょう。カトリックの場合は「御ミサ料」が使用できますが、プロテスタントの場合は使用できないため注意してください。

信教がわからない場合

相手の信教がわからないような場合には、最も汎用性の高い「御霊前」を使用します。ただし、御霊前を使用すると浄土真宗だった場合などに失礼に当たってしまうため、事前に遺族の方に必ず確認するようにしましょう。

無宗教については下記記事もご参考ください。
仏教のお葬式と何が違うの?無宗教で行うお葬式
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名前の書き方

続いては名前の書き方についてです。香典の外袋に名前を記載しますが、個人として出す場合と会社や組織の代表として出す場合と友人などと連名で出す場合、夫婦連名で出す場合の4つのパターンでそれぞれ解説していきます。

個人として出す場合

個人として出す場合は、外袋の水引の下、中央部にフルネームで名前を記載します。

会社や組織を代表して出す場合

会社や組織を代表して出す場合には、外袋の水引の下、中央部に代表取締役の名前、その右側に「株式会社△△△」と会社名を記載します。もし部署単位で出す場合には、会社名は通常通り記載し、名前の欄に「△△△部一同」など「部署名+一同」と記載しましょう。

連名で出す場合

友人や知人、家族などと連名で出す場合には、外袋の水引の下、中央部から目上の順に左へ記載します。もし目上など立場に関係がない場合には五十音順などで記載します。また、4人以上の連名で出す場合には、全員分の名前を書かずに代表者の名前を中央に書き、その左に「他一同」や「他4名」というように記載しましょう。また、その場合には全員分の名前を記載した手紙を同封しておきましょう。

夫婦連名で出す場合

夫婦連名で出す場合には、外袋の水引の下、中央部に夫の名前をフルネームで、その左に妻の名前をフルネームで記載しましょう。

>>香典を連名で出す場合は?香典を連名で出す際の書き方やマナー、注意点を徹底解説!

香典袋を書く際の注意点

香典袋の書き方について解説してきましたが、ここからは香典袋を書く際の注意点についてご紹介します。特に押さえておきたいポイントとしては3つあり、薄墨を使用する、故人の宗教を確認しておく、慶事スタンプの使用についてです。それでは一つずつ見ていきましょう。

基本的に薄墨を用いて書く

香典袋の表書きを書く場合には、基本的に薄墨を使用します。墨の種類には、薄墨と濃墨の2種類があり、それぞれ香典を渡すタイミングによって使い分ける必要があります。

墨の使い分け

お通夜と告別式については薄墨、初七日・四十九日では濃墨、一周忌や三周忌では濃墨を使用します。

薄墨を使用する理由には諸説あり、「悲しみの涙で墨が薄まってしまった」、「突然の訃報の連絡で墨を用意することが間に合わなかった」などと言われています。薄墨の筆ペンはコンビニや文房具店、雑貨店などで販売されています。

宗教の違いに注意する

表書きには種類があることをご存知でしたか?実は故人の宗教によって、表書きの言葉を使い分ける必要があります。

仏教での注意点

一般的な仏教の場合、「御霊前」や「御香典」、「御仏前」と記載しますが、浄土真宗以外には「御仏前」を使用してはいけません。しかし、四十九日が明けてから香典をお渡しする場合には「御仏前」を使用しても問題ありません。そのため、仏式の場合は「御霊前」としておけば問題ないでしょう。

キリスト教での注意点

キリスト教の場合には「御花料」や「献花料」、「忌慰料」などを使用します。神道の場合には「玉串料」、「御玉串料」のほかに「御饌料」、「御神前」を使用します。

慶事スタンプは使ってもよいか?

慶事スタンプというものをご存知でしょうか?文房具店や雑貨店などで販売されているもので、ご祝儀袋や香典袋に筆文字で名前や金額などを押すことができるスタンプです。香典袋に書く文字は基本的に薄墨の筆ペンとされていますが、中には文字を書くのが苦手な方もいると思います。そのような方はこのような慶事スタンプを使用しても良いかもしれませんが、受け取り側の考え方にもよるため、できれば直筆で書くことが無難です。

香典の書き方については下記記事もご参考ください。
香典の袋の書き方を完全解説!金額相場・書き方・渡し方を紹介!
御霊前の金額の書き方を完全解説!金額相場・書き方・渡し方を紹介!
香典の正しい書き方を完全解説!金額・表書き・中袋・のし袋の書き方を紹介!

香典に関するマナー

袱紗の画像

ここまで香典の書き方について詳しく解説してきましたが、続いて香典に関するマナーについて見ていきましょう。特に香典の金額相場、香典の包み方、香典の渡し方の3点について、それぞれ解説していきます。

香典の金額相場

香典で悩むのが、いったいいくら包めば良いのかということだと思います。香典の金額は、故人との関係性によって異なるため、ぜひ参考にしてみてください。

両親:50,000円~100,000円
兄弟姉妹:30,000円~50,000円
祖父母:10,000円~30,000円
叔父叔母などの親戚:5,000円~10,000円
友人:3,000円~10,000円
会社の上司:5,000円~10,000円
同僚:5,000円


香典相場については下記記事もご参考ください。
香典を完全解説!意味・歴史・金額相場・書き方・包み方・渡し方を解説!
香典の相場を完全解説!故人との関係別・書き方・包み方・渡し方も紹介!

香典の包み方

袱紗(ふくさ)を使用する

香典は直接香典袋を渡すのではなく、袱紗(ふくさ)という風呂敷のような布に包む必要があります。

この袱紗には、下記の種類があります。

●風呂敷タイプ
●爪付きタイプ
●台付きタイプ
●金封袱紗
●掛け袱紗

袱紗のタイプ

さらに大きく分けて挟むタイプと包むタイプに分けられ、このうち金封袱紗だけが挟むタイプに分類されこのほかはすべて包むタイプとなります。

袱紗の使い方

では包むタイプの袱紗の使い方を見ていきましょう。

①まず袱紗を菱形に平らな場所に置きます。
②そして袱紗の真ん中より右寄りに封筒を置いて、右→下→上→左の順に折りたたみます。
③ご祝儀など慶事の場合には、真ん中より左寄りに封筒を置き、左→上→下→右の順に折りたたみます。
④挟むタイプの場合、香典は左側が開くように入れて、慶事の場合は右側が開くように入れるようにします。

香典に中袋がある場合でもない場合でも、お札は裏向きに入れるようにしましょう。お札の表は人物の肖像が描かれている方です。また、肖像が描かれている右側を下側にして入れるようにしましょう。

>>袱紗とは?お葬式にふさわしい袱紗の色から包み方まで完全解説!

香典の渡し方

お悔やみの言葉を伝える

香典は葬儀場の受付で担当の方に渡すことが一般的です。この場合、まずは「心からお悔やみ申し上げます。」などのお悔やみの言葉を伝え、右手に置いた袱紗を左手で開き香典袋を取り出します。次に受取手から表書きが読めるように反時計回りに封筒を回して、お渡しします。

香典の渡し方手順

先ほど説明した挟むタイプの袱紗の場合、同様に右手に袱紗を置いて左手で開き、香典袋を取り出します。そして袱紗の上に香典袋を置き、表書きが受取手から読めるよう反時計回りに回転させてお渡しします。

袱紗のまま直接香典をお渡しすることは、「不幸を渡す」という意味を持つと言われているので、注意しましょう。

お悔やみの言葉については下記記事もご参考ください。
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お悔やみの言葉はどう伝えればよいの?お悔やみの言葉を伝える際の注意点を例文を交えて完全解説!
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香典を辞退された場合はどうするのか?

近年では葬儀の簡略化や身内だけで行う家族葬が増加傾向にあります。

香典を辞退される場合も

そのほかに香典返しなどの遺族側の負担軽減や、参列者への負担を少しでも減らすためなど理由は様々ですが香典や供物の受け取り自体を辞退しているケースがあります。

実際に香典を辞退していた場合には、無理に香典を渡す必要はなく指示に従いましょう。

>>最近増えている香典辞退という選択肢、その理由や辞退の仕方や辞退された場合の対処について徹底解説!

供物・供花を送る

もし何かしらの形で弔意を示したいような場合には、供物や供花をお渡しします。供物には線香やろうそく、焼き菓子などがよく選ばれます。

供花には菊やカーネーション、胡蝶蘭などが選ばれますが、花束やバスケットなどにしてお送りすることもあります。ただし、香典の辞退だけでなく供物も合わせて辞退していることもあるため、注意してください。

供物については下記記事もご参考ください。
供物とは?意味と葬儀・法要での正しい贈り方と相場!

供花については下記記事もご参考ください。
供花の手配方法!供花の意味と費用相場と宗教ごとのマナーを紹介!
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御葬式当日に香典を渡せない場合

もし通夜や葬儀に参列できないような場合には、弔電や供花を送るほかに香典を郵送する、もしくは後日改めて弔問する際に直接遺族の方にお渡しすることが一般的です。ここでは、後日弔問する際に渡すケースと郵送するケースについて詳しく解説していきます。

後日弔問する際に渡す

弔問とは、故人の自宅に訪問し遺族に対してお悔やみの言葉を述べることです。基本的に葬儀直後はバタバタしているため、訪問する日程は葬儀の日から三日後から四十九日の間が良いとされています。もちろん弔問する際には事前に遺族へ連絡しておくことが大切です。弔問の際は喪服ではなく平服で行きますが、カジュアルになりすぎないものにするようにしましょう。

また、香典をお渡しする際は、表書きに四十九日までは「御霊前」と四十九日以降は「御仏前」と記載しましょう。

>>突然の訃報にどうする?弔問できない際のお悔やみの手紙の書き方や注意点を徹底解説!
>
>弔問とは?意外と知らない弔問の注意点とマナーを徹底解説!

郵送する

必ず現金書留で送る

郵送の場合は、必ず現金書留で送るようにしましょう。普通郵便や宅配便、レターパックなどで現金を送ることは法律(郵便法第17条)で禁止されているため注意が必要です。

郵送方法での包み方

具体的な郵送の方法ですが、現金書留の封筒の中に現金をそのまま入れるのではなく、必ず香典袋に現金を入れる必要があります。もし事前に参列することができないとわかっている場合には、直接葬儀を行う会場に郵送する方法があります。その場合には「△△斎場気付 △△(喪主の名前)様」というように宛名を記載します。葬儀の直前に参列できないことがわかった場合には、喪主の自宅に直接郵送しましょう。

現金書留の送り方

現金書留を送るには、郵便局で現金書留の封筒を購入する必要があります。1枚あたり21円で販売されており、送るためには基本料金に+435円加算することで損害要償額10,000円までとなります。上限は500,000円で、5,000円ごとに+10円となります。

手紙を添える

また、封筒の中には香典だけでなく、手紙を添えると良いとされています。手紙には、参列できない理由と謝罪、故人への思いや遺族への慰めの言葉などを記載します。この時、忌み言葉を使用しないよう注意が必要です。また、香典袋と同様に、手紙も薄墨で書くようにしましょう。

>>香典を郵送で送る際には手紙を添える?香典を郵送する際の注意点から手紙を添える方法を徹底解説!

香典の書き方についてのまとめ

祭壇の画像

ここまで香典の概要や、香典袋の書き方のルールなどについて詳しく解説してきましたが、いかがだったでしょうか?ここからは今までの内容をわかりやすく箇条書きでまとめていきます。

●香典とは亡くなった方に供える金品のことで、遺族への経済的な負担の軽減や故人への弔意がある。

●仏教の場合、表書きは「御霊前」や「御香典」、絵柄は蓮か菊の花。水引の色は黒白か双銀。

●キリスト教の場合、表書きは「御花料」、絵柄は十字架か百合の花。水引はつけない。

●神道の場合、表書きは「御神前」や「御玉串料」、絵柄は無地。水引の色は白一色か黒白か双銀。

●宗教が分からない場合、表書きは「御霊前」、絵柄は無地。水引の色は黒白か双銀か双白。

●香典袋は包む金額によって種類を変える必要がある。5,000円〜10,000円であれば水引が印刷されているタイプ、10,000円以上であれば水引が実際に使用されているタイプにする。

●水引の本数は5本、7本、10本の3パターンがある。水引の本数が多い方が格式が高いとされているが、10本は偶数のため避けられることがある。

●香典の中袋の表側には漢数字で包む金額を、裏側には郵便番号、住所、氏名を書く。

●香典袋の文字は通夜と葬儀では薄墨、初七日・四十九日以降は濃墨で書く。

●香典袋は袱紗に包んでお渡しする。包み方は、袱紗を菱形に平らな場所に置き、袱紗の真ん中より右寄りに封筒を置いて、右→下→上→左の順に折りたたむ。

●香典に中袋がある場合でもない場合でも、お札は肖像が描かれていない方を手前にして入れる。また、肖像が描かれている右側を下側にして入れる。

●香典を辞退している場合には、無理に香典を渡さず遺族に確認した上で供花や供物をお送りすることがある。

●御葬式当日に香典が渡せない場合には、現金書留で遺族の自宅か葬儀会場へ送るか、葬儀から数日経って改めて弔問する際に直接渡す。

葬儀やお通夜のような厳粛な儀式では、通常よりもマナーなどが重要視される可能性があります。しかし、マナーはあくまでもマナーのため、大事なのは故人や遺族に対する弔意の気持ちです。ですが、葬儀では友人や親戚だけでなく仕事上の付き合いや社会的なつながりの側面があります。そのため、最低限のマナーは押さえておくことが大切です。

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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

プロフィール

運営会社

会社概要

会社名 LDT株式会社
Life Design Technologies co.,Ltd


https://le-tech.jp/
資本金 11,930万円(資本準備金含む)
代表取締役 白石 和也
設立 2019年9月
所在地 〒105-0004
東京都港区新橋5丁目23-10片山ビル6階
TEL:0120-538-175
FAX:03-6800-5820
事業内容 AgeTech(エイジテック)プラットフォーム事業
AgeTech(エイジテック)関連のソフトウェア開発・提供事業
AgeTech(エイジテック)関連のコンサルティング事業

企業理念

ライフエンディング(葬儀)の後悔をなくす

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どのようなご葬儀を選択することがよいのかを丁寧にヒアリングさせていただき、ご提案いたします。

お葬式セミナー講師
エンディングコンサルタント
栗本 喬一(くりもときょういち)
1977年 東京生まれ(名古屋育ち)
略歴
母の死をきっかけに葬儀業界に興味を持ち、大学卒業後、大手葬儀社へ入社、家族葬から大規模葬儀まで、幅広くお葬式を葬儀担当者(セレモニーディレクター)として活躍。その後、葬儀会館の店長、新規開拓を歴任。お客様からの「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとし、これまでに10年以上、5,000件以上の葬儀現場に立ち会う。
資格等
株式会社GSI グリーフサポート アドバンスコース修了。