香典と袱紗の画像

袱紗とは?お葬式にふさわしい袱紗の色から包み方まで完全解説!

皆さんは袱紗(ふくさ)を実際に使用した経験や、結婚式やお葬式に参列した際に参列者が使用している場面を見たことはあるでしょうか。

袱紗は香典やご祝儀を受付に渡す際に使用するものですが、初めての参列では正しい袱紗の使い方やマナーについて知らないことの方が多いと思います。そこでこの記事では、袱紗についての説明や使い方のマナーなどについて詳しく解説していきます。袱紗について疑問を抱えている方はぜひ参考にしてみてください。

袱紗(ふくさ)とは?

袱紗の画像

結婚式や葬儀、告別式などで使用する袱紗ですが、袱紗とはそもそもどのようなものなのか、種類があるのかなど袱紗に関する様々な疑問についてここでは解説していきます。

袱紗(ふくさ)とはなにか?

袱紗とはお金や大切な品物を包む布のことです。

袱紗の意味・素材

「袱」は風呂敷や物を包む布、「紗」はうすぎぬ、絹織物などの意味があります。今では主にお葬式の香典を包んだり、結婚式のご祝儀を包む目的で利用されます。素材は絹かちりめんを使用しており、形は正方形で風呂敷のようなものになります。袱紗は仏教だけでなく、キリスト教の葬儀でも使用するため、宗派は特に関係がありません。

袱紗に香典を包む理由

そもそもご祝儀はご祝儀袋に、香典は香典袋にお金を包んでお渡ししますが、それをさらに袱紗で包むことになりますが、どうして袱紗を使用するのでしょうか。理由としてはご祝儀袋や香典袋にシワや汚れが付かないよう保護するため、あるいは受取手に対する気遣いや礼を尽くすためと言われています。

また、茶道において茶器などを包むものも同様に「ふくさ」と言いますが、こちらは漢字で「帛紗」と表されます。茶道で使用する帛紗と冠婚葬祭で使用する袱紗を混同しないようにしてください。

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袱紗(ふくさ)の種類

袱紗には風呂敷パターンや爪付きパターンなど様々な種類があるため、ここではそれぞれの種類の特徴についてまとめます。ぜひ購入の際の参考にしてみてください。

●風呂敷パターン

その名の通り風呂敷と同じ形状のもので、サイズは一回り小さいです。袱紗の中で最もメジャーなジャンルで、使用した後には小さく折りたたんでカバンの中にしまえるというメリットがあります。また、風呂敷と同じ形状のため包むもののサイズに自由度が効くというのもメリットの一つでしょう。

●爪付きパターン

袱紗自体に留め具がついているため、開かないようしっかりと固定することができます。カバンの中に入れて長距離を移動するような場合にはこちらが便利でしょう。

●台付きパターン

袱紗の中心に封筒を置く台がついており、四隅が固定されています。封筒がずれた位置に置かれない、かつ型崩れを起こさないようになっています。上の爪付きパターンと同様に留め具があるものとないものがあります。

●金封袱紗

便箋のように中に封筒を挟み入れるもので、閉じるだけで良いため利便性が高く人気のジャンルです。ただし、簡易的なものだとされているので、包む金額が大きい場合や目上の方の場合には避ける方が良いと言われています。

●掛け袱紗

結納などのおめでたい行事の際に切手盆や広蓋に掛けて使用するタイプです。四隅に房がついており、表側には家紋などが描かれています。切手盆とは冠婚葬祭で使用する20cm程度の漆塗りのお盆です。家紋などが金箔で施されていたり、輪島塗など伝統工芸的な側面があります。広蓋はさらに格式が高いもので、中央に家紋が入っているものが正式になります。

香典の金額で使い分ける

また、袱紗の種類は包む金額によって使い分ける事もあります。簡易的な袱紗とされている金封袱紗は30,000円未満、爪付き・台付きパターンは30,000円以上を包む場合に使用するようにしましょう。

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葬式に用いられる袱紗(ふくさ)の色

先ほど紹介した通り、袱紗は慶事(お祝い事)と弔事(通夜、告別式)それぞれで使用するため、袱紗の色を使い分ける必要があります。ここでは葬式で使用する袱紗の色やデザイン、刺繍などについて見ていきます。

弔事用の袱紗にふさわしい色はなにか?

弔事では寒色系を使う

弔事用の袱紗で使用して良いとされる色は寒色系だとされています。具体的な色は下記の通りです。

深緑色・茶色・グレー色・紺色・藍色・紫色

慶事では暖色系を使う

逆に慶事で使用して良いとされる色は暖色系になっています。具体的な色は下記の通りです。

赤色・ピンク色・薄紫色・オレンジ色・黄色・朱色・金色

紫色はどちらでも使用できる

袱紗は日常的に使用するものではないので、二枚も買うのは難しいという人もいると思います。そんな方にオススメなのは、紫色です。紫色であれば、慶事と弔事のどちらでも使用して良いとされているので、兼用したい方は紫色の袱紗を購入することをおすすめします。ただし、薄い紫の場合には慶事で利用するものとなってしまうので、濃い紫を選ぶことが大切です。また、一枚で慶事と弔事両方に使えるようにリバーシブルでそれぞれの色になっている袱紗も販売されています。

刺繍入りの袱紗は用いてもよいか?

袱紗の中にはハスや菊が描かれたものや、扇子に鶴が描かれているものなど様々な刺繍が入ったものがあります。この刺繍に描かれている柄によって、先ほどの色と同様に慶事と弔事を使い分けることになるため注意が必要です。ここでは慶事と弔事それぞれの柄について具体的に見ていきましょう。

慶事:鶴・亀・鳳凰・梅・松
弔事:ハス・菊
>>弔事とは?基礎知識からマナーまで弔事を完全解説!

もし迷うような場合には、柄が特に入っていない無地のものを使用すれば安心です。

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袱紗(ふくさ)の使い方に関するマナー

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続いては袱紗の使い方に関するマナーについて解説します。先ほど紹介した包むタイプの袱紗と挟むタイプの袱紗について、それぞれどのように使用すれば良いのかしっかりと押さえておきましょう。

包むタイプの袱紗の使い方

まずは包むタイプの袱紗の使い方から解説します。

袱紗を開いてひし形におき、中心より左に封筒をおきます。慶事の場合は左→上→下→右の順に折りたたみ、余分の部分を折り込みます。弔事の場合は袱紗を開いたら右寄りに封筒をおき、右→下→上→左の順に折りたたみます。

挟むタイプの袱紗の使い方

次に挟むタイプの袱紗の使い方を解説します。

挟むタイプの袱紗は金封袱紗になりますが、弔事と慶事で開く方向が異なります。右側が開くように入れる場合には慶事、左側が開くように入れる場合には弔事となるため間違えないようにしましょう。

袱紗(ふくさ)の渡し方

続いては袱紗を使用した際の香典の渡し方についてです。

香典袋だけを渡す

受付でお渡しする際には、袱紗から一旦香典袋を取り出して、香典袋だけを渡すことになるため袱紗からの取り出し方が大切です。あまり日常的に使用しない袱紗だからこそ、いざというタイミングで失敗しないよう事前に渡し方についても押さえておきましょう。

男性の場合は内ポケットに入れる

また、女性の場合にはセカンドバックなどに入れて持ち運びを行いますが、男性の場合はジャケットやアウターの内ポケットにしまっておきましょう。ズボンのポケットなどに入れてしまうとシワや折り目がついてしまう可能性があるため注意してください。

香典の渡し方

包むパターンの袱紗の渡し方

まずは包むパターンの袱紗での香典の渡し方について解説します。受付でお渡しする場合、「この度はご愁傷様でございます」などの哀悼の意を示す言葉をひと言添えながら、右手に袱紗をおき左手で開き香典袋を取り出します。

>>「お悔やみ申し上げます」の正しい意味は?「ご愁傷さまです」との違いや伝える際の注意点を徹底解説!

そしてたたんだ袱紗の上に相手が表書きを読めるよう反時計回りに封筒の方向を変え、お渡しします。ただし、受付の机の上に袱紗をおき、両手でお渡ししてもエチケットに反するとはなりません。

挟むパターンの袱紗の渡し方

続いては挟むパターンの袱紗での香典の渡し方について解説します。右手に袱紗をおき、左手で開き香典袋を取り出します。袱紗を閉じたら袱紗の上に封筒をおき、表書きが見えるよう反時計回りにしてお渡しします。

受付ではなく遺族の方に直接お渡しするような場合には、お盆などの上に香典袋をおき、表書きが相手から読めるようにしてからお渡しします。

弔事の場合の渡し方

慶事の場合には右と左を入れ替えて、時計回りに封筒の方向を変えてお渡しします。こちらも慶事と弔事で混同しないように注意するようにしましょう。また、袱紗ごと香典をお渡しすることは「不幸を渡す」という意味があると言われているので、絶対に行わないよう気をつけましょう。

香典を辞退された場合

最近では遺族の方が香典を辞退するケースが増加してきており、受付に行くと看板が設置されていたり受付係の方に辞退の旨を伝えられることがあります。そのような場合には無理をせず、係りの方に従い渡さないようにしましょう。

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袱紗(ふくさ)の買い方

まだ袱紗を持っていないという方は、とりあえず汎用性の高い濃い紫色の袱紗を買っておくことをおすすめします。では、袱紗はいったいどこで購入すれば良いのでしょうか。実は袱紗はいろいろなところで販売しているので、いざという時に慌てないためにもあらかじめ準備しておきましょう。

インターネットで購入する

一番便利なのはインターネット通販での購入です。Amazonや楽天などみなさん一度は利用したことがあるのではないでしょうか。ネット通販であれば、豊富な種類から選べますし、近くにお店がない場合でも気軽に購入することができます。また、仏具店や紳士服専門店のオンラインストアでも販売していることがありますので、あわせてチェックしてみてください。

実店舗で購入する

実店舗で実物を見ながら選びたいという場合には、青木などの紳士服専門店や大型ディスカウントストアであるドン・キホーテや大型雑貨店の東急ハンズやロフトなどをチェックしてみてください。

100円ショップで袱紗を買う時の注意

また、大型の100均では販売していることがあるのでお近くにある方はチェックしてみてください。特に葬儀場の近くのコンビニでは葬儀に関するアイテムが販売されていることがありますので、当日に袱紗を忘れたと気づいた場合には立ち寄ってみてください。ただし、100均やコンビニで販売されている袱紗は絹やちりめんではなくポリエステルなどの化学繊維を使用しているものがほとんどです。

少し高級な袱紗を購入したいような場合には、百貨店がおすすめです。高級なものであれば素材や刺繍がしっかりとしている可能性が高いので、一枚買えば長く使えるでしょう。

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もしものときはハンカチで代用する

もし突然の訃報や吉報で袱紗が用意できなかった場合には、実はハンカチで代用することができます。

ハンカチでの包み方

包み方は先ほど紹介した袱紗と同様で、慶事の場合は右開き、弔事の場合は左開きになるよう折りたたみます。また、ハンカチの色も弔事では寒色、慶事では暖色になるようにしましょう。ただし、シワなどがないようにきちんとアイロンがけなどをしておきましょう。

風呂敷でも代用可能

もし袱紗の代わりとして使用できるハンカチがないような場合には、小さめの風呂敷やスカーフなどで代用することも可能です。こちらもハンカチで代用するマナーと同様に、柄や刺繍がないもので、弔事では寒色、慶事では暖色を選ぶようにしましょう。

ただし、年齢を重ねるにつれて袱紗を使用するような場面は増えていきます。そのため、一枚程度は手元に置いておくことが大切です。

袱紗(ふくさ)についてのまとめ

仏花の画像

ここまで袱紗についての様々な知識や注意点などについて解説を行ってまいりましたが、いかがだったでしょうか?ここでは今までの内容をわかりやすく簡潔にまとめていきます。

●袱紗とは香典やご祝儀の封筒、貴重な品物を包むのに使用する布である。

●袱紗を使用する理由として、相手に対する礼儀と封筒にシワや折り目がつかないための保護的役割が挙げられる。

●袱紗には大きく分けて包むタイプと挟むタイプがある。包むタイプには風呂敷パターン、爪付きパターン、台付きパターンがある。挟むタイプには金封袱紗がある。

●包む金額が30,000円未満なら金封袱紗、30,000円以上なら包むタイプを使用すると良い。

●袱紗の色は弔事では寒色、慶事では男色を使用する。ただし、濃い紫であればどちらにも使用可能である。

●袱紗には刺繍がほどこされているパターンのものが販売されているが、柄で慶事用と弔事用を使い分ける。

●袱紗を使用した香典の渡し方は、右手に袱紗をおき左手で香典袋を取り出す。そして香典袋を反時計回りに受取手から表書きがわかるようにして渡す。慶事の場合には左と右を入れ替え、時計回りに回す。

●袱紗は100均だったり百貨店、大型ディスカウントストア、紳士服専門店などで販売されている。

●もし袱紗がないような場合にはハンカチで代用が可能。使い方は袱紗と同様である。

弔事や訃報は突然訪れるものです。そのため、いざという時に慌てないよう事前に必要なものは準備しておくことが大切です。袱紗は必ずしもなければいけないものではありませんが、エチケットとして使用することが一般的です。

袱紗の折り方や色や柄は、慶事と弔事で使い分けるなど覚えておかないと思わぬエチケットに反する行為をしてしまう可能性があります。恥をかかないよう大人として覚えておくと良いでしょう。また、葬儀に参列する際に必要なものは袱紗だけではありません。これを機に必要なものをまとめて揃えてみてはいかがでしょうか。

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