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お悔やみの言葉はどう伝えればよいの?お悔やみの言葉を伝える際の注意点を例文を交えて完全解説!

お葬式などの弔事の場面では、遺族に「お悔やみ言葉」を伝えることが一般的です。直接口頭で述べたり、弔電や手紙などの手段で伝える人もいるでしょう。お悔やみの言葉は、故人を偲び、かつ心を痛めている遺族への励ましの言葉であり、言葉遣いや内容には注意を払わなくてはなりません。

知らず知らずのうちに使っていた言葉が、失礼に当たる言葉であったり、何気なくとった行動が相手を傷つけてしまうこともあります。そこでこの記事では、お悔やみの言葉とはなんなのか、注意点や具体的な例文など、お悔やみの言葉に関するあれこれをまとめていきます。

お悔やみの言葉とは?

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まず最初に、そもそもお悔やみ言葉とは何かという点についてご紹介していきます。

お悔やみの言葉とはなにか?

お悔やみの言葉とは、お通夜やお葬式、告別式などの場面で、遺族へかける労わりと励ましの言葉です。大切な人を失くして傷心している遺族の気持ちを汲み取り、故人が亡くなったことへの悲しみや残念に思う気持ちを伝えます。

お悔やみの言葉を使う場面

お悔やみの言葉を伝えるシチュエーションとしては、お葬式の受付で直接口頭で伝えるケースや、お葬式への参列が難しい場合に電報や手紙などを使用して伝えるケースもあります。ただでさえ、遺族はデリケートになっている状況であるため、お悔やみ言葉を述べるにあたり、言葉遣いや内容、伝えるタイミングなどには細心の注意を払わなくてはなりません。

故人や遺族の為の言葉

また、誰が亡くなったかによっても伝えるべき内容が異なります。お悔やみの言葉は、自分の言いたいことをだらだらと述べるのではなく、あくまでも、故人や遺族を思っての言葉であることを忘れてはいけません。相手にとって失礼に当たらないような言葉選びや伝え方ができるように、あらかじめ事前準備しておくことが重要です。

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お悔やみの言葉を述べる際の注意点

ただでさえ遺族に対して気を遣わなくてはならない状況で、知らず知らずのうちに失礼な言葉を投げかけてしまっては、どれだけ労わりの気持ちがあったとしても台無しになります。お悔やみの言葉を述べる際に注意しなければならないポイントについて解説していきます。

忌み言葉を使わない

まず最初に忌み言葉を使わないよう気をつけましょう。

忌み言葉とは?

元々「忌み」とは、穢れにより一定期間周囲と距離をとって身を慎むことを言い、現在では避けるべきことや、はばかるべきことを指す言葉として認識されています。つまり忌み言葉とは、不幸なことや不吉なことを連想させるために、使用を避けるべき言葉ということになります。

お悔やみの言葉を述べる際にも、忌み言葉に該当するものに関しては使わないことがマナーです。ちなみに結婚式などのハレの場でも忌み言葉は使用厳禁とされています。お葬式などの弔事における忌み言葉としては以下の言葉が挙げられます。

忌み言葉の例

●重ね重ね
●たびたび
●また
●かえすがえす
●相次ぐ
●追って
●次々と
●再三(二度も三度も繰り返されること)
●くれぐれも
●四(死)、九(苦)

あくまで一例ですが、「(死や別れ、悲しみが)何度も繰り返される、再びやってくる」といったことを想像させる言葉は基本的に忌み言葉に該当します。中でも「くれぐれも」という言葉は、念押しする時などに使用することが多く、たとえば「くれぐれもご自愛ください。」など、うっかりと使ってしまいそうなワードです。しかし「くれぐれも」には、「何度も、繰り返し」といった意味合いもあるため、繰り返しを連想させてしまうことからNGなのです。

直接の死因を尋ねない

死因を遺族に直接尋ねることは絶対にしてはいけません。故人が何が原因で亡くなったかを尋ねる行為は、思い出したくないシーンを遺族に再び思い出させてしまったり、心の傷を深くえぐってしまったりする可能性が大いに考えられます。したがって、不用意に故人の死因を尋ねるようなことは失礼に当たります。

また、何かしらの理由で死因を知っていた場合においても深追いをするような発言は慎みましょう。近しい関係であればあるほど、「どうしてあの人が…」と考えることも不思議なことではありませんが、お悔やみの言葉を述べる際に最優先すべきは、大切な人を失って悲しみに暮れている遺族の心や気持ちに寄り添うことです。

遺族に近しい人に折を見て聞くのも一つの手ですが、基本的に遺族が言わない限り、死因に関しては詮索しないようにしましょう。

なるべく短く簡潔にし、声は低くする

お悔やみの言葉を述べるときは、短く簡潔に済ませることが望ましいです。また声のトーンも低くすることを心がけましょう。関係性によっては、故人との思い出や時間が思い出されてしまい、話したいことがたくさん出てくる人もいるかと思います。それゆえに遺族と共有したい話が積もるのも何ら不思議なことではありません。

端的に要点だけを伝える

ただ、お悔やみの言葉を述べるのは自分だけではなく、参列者など他にもたくさん人がいることを忘れてはいけません。遺族はほとんど全ての参列者と言葉を交わし、パワーを浪費するはずです。自分だけが大幅に時間をとってしまうことは、遺族にとって負担となり、周囲にも迷惑をかけてしまう可能性もあります。したがって、お悔やみの言葉はできるだけ端的に要点だけを伝えるようにしましょう。

話すことがあれば後日、弔問して伝える

話したい内容がある場合には、後日全てが終わってから、弔問(遺族の家に訪問し、お悔やみの言葉を伝えたり、お線香をあげる訪問)に改めて伺うのも一つの手です。また、お悔やみの言葉を伝える時には、声はいつもより低めのトーンに調整します。高く大きい声を出すことは、場にそぐわず不自然なので、控えましょう。

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宗教や宗派の違いに注意する

お悔やみの言葉や死への概念は、宗教によっても捉え方が異なります。

仏教

たとえば仏教では、死人は極楽浄土へ成仏するという考え方があるため、故人があの世でさまようシチュエーションを思い浮かべてしまう言葉を、お悔やみの言葉として使用するのは避けなければなりません。特に「迷う」、「浮かばれない」といった言葉はふさわしくないため、覚えておくと良いでしょう。

キリスト教

また、キリスト教では、人が死ぬということは悲しく嘆かわしいこととは捉えられておらず、むしろ死者は神様に罪を許されて天に行くことができるという考え方であるため、仏教用語にある「成仏」、「ご冥福」、「ご愁傷様です」と言った言葉は概念的にもそぐわないのです。

>>ご冥福をお祈りしますの意味と使い方を完全解説!お悔みの言葉全集!

したがって、キリスト教の場合はお悔やみではなく、慰めに近いため、「○○様が安らかに眠られますようお祈りします。」といった祈りの言葉を添えると良いでしょう。このように、宗教や宗派によってもちょっとした違いがあるため、心配な方はあらかじめしっかりと調べたり、周りの詳しい人に注意点を聞いておくことをおすすめします。

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遺族との長話はしない

お悔やみの言葉は手短に終わらせるのがマナーと書きましたが、遺族と長話をしないよう心がけましょう。お悔やみの言葉を話すようなお葬式などのシチュエーションでは、遺族への気遣いは大切ですが、長々と時間をとってもらってはかえって負担になりかねません。

伝えたいことがあっても「この度はご愁傷さまでした。心よりお悔やみ申し上げます。故人とは〜」といった具合に一言二言で一旦その場は収めましょう。いくら遺族が親しい友人や知人であったとしても、相手の都合をわきまえず、引き止めて長話をすることは絶対に避けなければなりません。遺族の様子を見つつ、状況に応じてお悔やみの言葉を伝えましょう。

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お悔やみの言葉を述べるタイミング

実際にお悔やみの言葉を述べるタイミングについてですが、主に「訃報のお知らせを受けたとき」と、「お葬式の受付で挨拶をするとき」が代表的です。

訃報(ふほう)とは?

訃報とは、ある人が亡くなった旨を知らせる電話や手紙のことを指します。

訃報の内容

訃報の内容としては、亡くなった人の名前やお葬式、お通夜の日程、喪主の名前などが一般的です。もし電話で訃報の連絡が来た場合には、忙しい中連絡をしてくれたことに対する感謝の気持ちと、故人への哀悼の気持ちを簡単にお伝えしましょう。具体的には、「このたびは、お辛い中、お知らせいただきありがとうございます。心よりお悔やみ申し上げます。」といった例が挙げられます。

なお、故人の家から近くに住んでいたり、すぐに伺いたいという気持ちがある人は、訃報の連絡があった時に、「ご迷惑でなければ、今からご自宅へお伺いしてもよろしいでしょうか?」と一言入れ、もし伺えるとなれば、伺った際に玄関でお悔やみの言葉を伝えるようにしましょう。

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葬式・通夜・告別式で伝える場合

一方で、お葬式やお通夜、告別式のタイミングでお悔やみの言葉を伝える場合は、まず最初に受付に足を運んだタイミングでお悔やみの言葉を伝えます。なお、たとえ受付の人が遺族ではなく、葬儀場の人や別の人であったとしても、お悔やみの言葉を伝えるのがマナーです。宗教や宗派、忌み言葉に気を配りながらも、故人と遺族を思いやる気持ちを届けましょう。

お悔やみの言葉の例文

お悔やみの言葉を言う際に気をつけるべき点や、実際のシチュエーションについてご説明してきましたが、ここからは例文をピックアップしてご紹介していきます。お悔やみの言葉を実際に伝えるときの参考にしてみてください。

一般的なお悔やみの言葉

汎用性が高く、一般的によく使用されるお悔やみの言葉をまとめていきます。お悔やみの言葉をどのように伝えればよいのか悩んでしまった場合には参考にしてみてください。

●このたびは、誠にご愁傷様でございました。心よりお悔やみ申し上げます。
●この度は、思いがけないことで、さぞお力落としのこととお察しいたします。心よりお悔やみ申し上げます。
●このたびのご不幸、誠に残念でなりません。心よりお悔やみ申し上げます。
●このたびは、ご愁傷様です。○○様には、○○で大変お世話になりました。ご冥福を心よりお祈り申し上げます。

あくまでも一例ではありますが、基本的には「心よりお悔やみ申し上げます。」という一言が使用されるケースが多いです。お悔やみの言葉をまだ口にしたことがないという人もいるかもしれませんが、あまりの悲しみで言葉が飛んでしまったという場合でも、一言だけでもしっかりと伝えられるよう頭に入れておきましょう。

基本的には、故人が死んでしまったことに対する悔やまれる気持ちや、安らかに眠ってくれることを願う気持ち、そして遺族への労わりの気持ちを持つことが大切です。

受付でのお悔やみの言葉

お葬式などに伺った際には必ず受付をしてもらいます。自分の名前などを記載する前に、一言お悔やみの言葉を言うのが受付におけるマナーです。なお、内容に関しては一般的な言葉とそこまで違いはありません。

●心より、お悔やみ申し上げます。
●心より、哀悼の意を表します。
●このたびは、ご愁傷様でございます。

お葬式の規模感にもよりますが、受付は人が多くなる傾向にあるため、手短にお悔やみの言葉を終わらせるよう心がけましょう。なお、受付で香典を渡す人もいるかと思います。香典を渡す際には、上記のお悔やみの言葉に加え、袱紗から取り出した香典を相手に向け、「どうかご霊前にお供えください。」と伝えてから渡すのが一般的な流れです。

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葬儀での遺族へのお悔やみの言葉

葬儀における遺族に向けての言葉としては、一般的なお悔やみの言葉に加え、生前故人にお世話になったなどの内容を伝え、遺族の心身を労わる言葉をかけましょう。もし、生前故人が入院しているのを知っていて、お見舞いに行けなかったといった状況であれば、お詫びを一言いれるのが良いでしょう。ただし、詳しい理由などをくどくど説明する必要はありません。

●このたびは、お父上がお亡くなりになられ、さぞやお力落としのこととお察し申し上げます。ご入院中、お見舞いにも伺いませんで申し訳ございませんでした。心より、お悔やみ申し上げます。

●このたびは、誠にご愁傷様でございます。お母様にはこれまでに様々なことを教えていただき、大変お世話になりました。もうご一緒できないことが残念でなりません。どうぞ皆さまにおかれましても、お体を壊されませんようどうぞご自愛くださいませ。

●あまりもの突然のことで、なんと申し上げてよいか言葉を失っております。心からお悔やみ申し上げます

一般的なお悔やみの言葉に合わせて、遺族に対しては故人の死を受けて、悔やまれる気持ちなどを自分の言葉で表現する方が多いようです。あまり長々と話し込むのは望ましくありませんが、端的に訃報を受けての自分の気持ちと、遺族を気遣う言葉を伝えましょう。

お父様やお母様を亡くされた際の言葉

お父様やお母様が亡くなったケースでの例文は以下の通りです。

●この度は、ご尊父(実の父)/ご岳父(配偶者の父)/ご母堂(実の父)/ご岳母(配偶者の母)のご逝去の報を受け、心からお悔やみ申し上げます。安らかにお眠りになることをお祈りしております。皆さまどうぞお体にはお気をつけてお過ごしください。

受付で香典を渡す場合には、

●ほんの心ばかりですが、御香料を納めさせていただきます。ご霊前にお手向けくださるようお願い申し上げます。

など一言添えましょう。

>>ご尊父の意味は?使い方から他の続柄の方の敬称まで徹底解説!

子供を亡くされた際の言葉

子供が亡くなったしまった場合、特に言葉選びは慎重に行いましょう。人の死に優劣はありませんが、我が子をなくす痛みは計り知れません。子供が先立ってしまうことの辛さや、これからの未来を共に歩めなくなってしまったやるせなさは、完全に理解することはかなわないでしょう。あまり深入りせず、手短に言葉を伝えましょう。

●この度はご愁傷様です。ご両親のお気持ちを考えると、なんとお言葉をかけて良いのかわかりません。○○ちゃん(くん)のご冥福を心よりお祈り申し上げます。

お悔やみの言葉や相手を気遣う言葉は、何も一回だけ言えばいいと決まっているわけではありません。相手の様子を伺いながら、負担をかけない程度に遺族に寄り添いましょう。

配偶者を亡くされた際の言葉

パートナーである配偶者を無くされてしまった場合も、子供が亡くなってしまったときのように、繊細な配慮が必要です。

●この度は、心よりお悔やみ申し上げます。ご主人様/奥様が亡くなられた悲しみを考えると、かける言葉も見つかりません。ご家族様の皆様の心が、1日でも早く癒えますよう、お祈り申し上げます。

たとえば、亡くなったのが長年共に歩んできたパートナーであれば、自分の一部を失うようなもので、残された側が不安な気持ちに駆られたり、深い悲しみに暮れるのは想像に難くないでしょう。少しでもその気持ちが癒えるように言葉をかけることが大切です。

友人を亡くした際の言葉

友人を亡くした人へのお悔やみの言葉としては、基本的にシンプルな表現で問題ありません。

●この度はご愁傷様でした。急なことで信じられない思いです。お慰めの言葉もありませんが、どうか気を落とされませんように。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

仮に、お悔やみの言葉をかける相手が自分と親しい関係性であるのならば、多少砕けた言い回しや表現でも特に問題ありませんが、あまりにもフランクに接するのはおすすめしません。「親しき中にも礼儀あり」とあるように、相手を思いやる姿勢や言動が重要です。

お悔やみの言葉はメールで送ってもよいのか?

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お悔やみの言葉は、口頭で伝えるケースと、弔電や手紙で伝えるケースがあると書きましたが、そもそもお悔やみの言葉という大事なものをメールといったツールを使用して、書き言葉で済ませてもよいのか悩む人もいるかもしれません。

>>どうやって送るの?弔電の送り方から費用・注意点までを徹底解説!

実際に一昔前までは、大切な人に対する言葉をメールで済ませてしまうのは非常識とされていました。ただ、現在ではある程度価値観も変化してきており、メールを送っても問題ないケースもあります。ここからは、お悔やみの言葉を書面で送っても問題ない相手や、注意点についてまとめていきます。

送っても良い相手と控えた方が良い相手

送っても良い相手

まず、お悔やみの言葉を書面で送っても問題ない相手は、関係性がある程度確立されており、気心が知れている相手に限られます。友人関係であれ、会社の上司や同僚であれ、親しい関係にある人に対してなら、お悔やみの言葉をメールでも送っても問題はないケースが多いです。相手がもしメールで訃報を送ってきた場合には、そのままの流れで返信することもあるかと思います。

送るのを控えた方が良い相手

一方で、あまり親密でなかったり、しっかりとした関係性が築けていない相手に対しては、お悔やみの言葉をメールで伝えるべきではありません。関係性によって、送る・送らないの判断するようにしましょう。

メールで送る際の注意点

最近では、コミュニケーションツールの発達により、連絡ややりとりが一層フラットになってきている現状があります。そんな中でもメールを送る際には気をつけなければならない点がいくつかあります。具体的には以下の通りです。

●あくまでもお悔やみの言葉を形式上伝えるツールとして使用すること
本来であれば、訃報を聞けば葬儀やお通夜、告別式などに足を運び、直接お悔やみの言葉を伝えるのが正当な流れです。ただ、何かしらの理由で葬儀場に行くことが難しかったり、今すぐにでも相手にメッセージを送りたいこともあるかと思います。そういった場合に、「本当は実際に行って直接伝えなければならないことだけど」と自分の中でしっかりと認識した上で使用すると良いでしょう。

●件名や内容は簡潔にまとめる
メールは一文一文読み直したり、書き直したりと時間をかけて準備ができるため、口頭で伝えるよりも長くなってしまう傾向にあります。ただ、遺族は葬儀の手配や連絡、弔問客の対応や葬儀場とのやりとりなど、想像以上に多忙な時間を送っています。

したがって、件名ではどういったメールなのかが一目でわかるように、「○○です。心よりお悔やみ申し上げます。」など、「名前+お悔やみの言葉」とシンプルに記載するようにしましょう。本文も長々と冗長な内容ではなく、お悔やみの言葉と相手への励ましの言葉を一言二言でまとめるのがポイントです。具体的な例文は後述します。

●忌み言葉を使わない
お悔やみの言葉を使う上で忌み言葉を使ってはいけないのは、口頭で伝える場合に限ったことではなく、メールで送る際も同様です。忌み言葉という概念が誕生したのはずいぶんと昔であり、少しずつ冠婚葬祭などのフォーマルな場で求められる礼節やマナーも形を変えつつありますが、敏感に反応する人ももちろんいます。「そんなに気を回していられない…」と自分の価値観で判断することなく、自分の言動で相手を傷つけたり、気を悪くさせてしまう可能性があることを忘れないでおきましょう。

●親しい仲でも言葉遣いや気配りを忘れないこと
相手は大切な人を無くして悲しみに暮れていたり、お葬式などの準備で心が休まらず疲弊しているでしょう。したがって、いくら親しいといっても、いつもと同じようなフラットな温度感でメールを送ることや、事情を必要以上に詮索するような言動は避けましょう。メールで伝えることへの謝罪と、心身を労わるような言葉、相手を思いやる気持ちを忘れないようメッセージを送ります。

メールで送る際の例文

友人に送る場合

仮にメールでお悔やみの言葉を送る場合、友人に送る例としては以下のような内容が挙げられます。

例:
忙しい中連絡をありがとう。

この度はお父様のご逝去の連絡を受け、大変驚いています。
遠方のため駆けつけられず、メールでの連絡になってしまいごめんなさい。
今は何かと慌ただしく大変な時だと思いますが、何かあったらいつでも連絡ください。
ご冥福を心よりお祈りいたします。

ビジネスメールのようにかしこまった口調だと、かえって相手にも気を遣わせてしまうかもしれないため、ある程度フラットな雰囲気で問題ありません。ただ、砕けすぎていつも通り絵文字などを多用するのはNGです。あくまでもシンプルに必要なことだけを記載しましょう。

会社の上司や同僚に送る場合

続いて、会社の上司や同僚に対する例文です。

例1:
この度は、逝去の報に接し、心からお悔やみ申し上げます。
本来であれば直接お伝えするところ、メールでのご連絡となり申し訳ありません。
今はご家族との時間を第一に、こちらのことは何も気にしないでください。
気を落とされず、どうぞご自愛ください。
安らかにご永眠されることをお祈りいたします。

 

例2:
この度はご愁傷様でした。
今は心身ともに辛く、本当に大変な時だと思いますが、
あまり気を落とさず、最後までご家族との時間を過ごしてください。
こちらは何も問題ないので、気にしないでください。
何かあれば遠慮なく連絡くださいね。

大事な仕事や自分がやり残していることを気がかりに思う人もいるかと思います。そういった人の不安を少しでも軽減できるように、「仕事のことは気にしないで」と一言入れておくだけでも気持ちが伝わるでしょう。

取引先へ送る場合

最後に取引先へ送るお悔やみの言葉の例文です。

例:
●●株式会社
○○事業部 ○○様
ご母堂様の逝去の報に接し、衷心よりお悔やみ申し上げます。

本来であれば直接お悔やみを申し上げるべきところ大変恐縮ですが、
略式ながらメールにてお悔やみ申し上げます。
心から哀悼の意を表します。

なお、ご多忙中かと存じますので、ご返信のお気遣いはご無用です。
○○の件は、また落ち着いた際にご連絡いただけますと幸いです。

取引先の身内に不幸があったことは、直接ではなくとも、たまたま誰かから聞くといったケースもあるかもしれません。メールを送ることでかえって気を遣わせてしまう可能性もあるため、送る場合には返信は不要であることを一言添えておきましょう。

お悔やみをメールで伝えることについては下記記事もご参考ください。
訃報をメールで伝えるときの文例・マナーを完全紹介!マナーと注意点を解説!
お悔やみメールはあり?突然の訃報に返事をする際のマナーや注意点を徹底解説!

お悔やみの言葉についてのまとめ

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「お悔やみの言葉」について特に重要となるポイントを下記にまとめました。

【お悔やみの言葉とは?】
●お悔やみの言葉とは、お通夜やお葬式、告別式などの場面で、遺族へかける労わりと励ましの言葉

【お悔やみの言葉を述べる際の注意点】
●不幸なことや不吉なことを連想させる忌み言葉を使わない
 -重ね重ね、たびたび、四(死)、九(苦)
●直接の死因を尋ねない
●なるべく短く簡潔にし、声は低くする
●宗教や宗派の違いに注意する
 -仏教では「迷う」、「浮かばれない」といった言葉はふさわしくない
 -キリスト教では仏教用語にある「成仏」、「ご冥福」、「ご愁傷様です」と言った言葉は使わない
●遺族との長話はしない

【お悔やみの言葉を述べるタイミング】
・訃報のお知らせを受けたとき
・お葬式の受付で挨拶をするとき
 -受付に足を運んだタイミングでお悔やみの言葉を伝える
 -遺族ではなく、葬儀場の人や別の人であったとしても、お悔やみの言葉を伝えるのがマナー

【お悔やみの言葉はメールで送ってもよいのか?】
●現在ではある程度価値観も変化してきており、メールを送っても問題ないケースもある
●関係性がある程度確立されており、気心が知れている相手であれば送っても良い
●メールで送る際の注意点
 -あくまでもお悔やみの言葉を形式上伝えるツールとして使用すること
 -件名や内容は簡潔にまとめる
 -忌み言葉を使わない
 -親しい仲でも言葉遣いや気配りを忘れないこと


お悔やみの言葉は、遥か昔から日本に根付いてきた文化の一つです。普段は使わない敬語や、意識していないとうっかり使ってしまいそうな忌み言葉など、あらかじめ勉強しておかないと結果的に相手を傷つけるリスクもあります。

自分の都合によっては、メールなどの文書でお悔やみの言葉を伝えることとも可能ですが、基本的に重要なポイントとしては、「故人を偲び、励ましの言葉を伝えて遺族の悲しみに寄り添う」ということです。お悔やみの言葉として何を伝えるのかも大切ですが、相手の気持ちを想像し、少しでも悲しみや疲れが軽減されるような言葉を選びましょう。

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やさしいお葬式監修

1級葬祭ディレクターとして10年以上培った経験を活かし、多様化する価値観の中でご相談者様にとって
どのようなご葬儀を選択することがよいのかを丁寧にヒアリングさせていただき、ご提案いたします。

略歴
母の死をきっかけに葬儀業界に興味を持ち、大学卒業後、新卒採用で大手葬儀社へ入社、厚生労働省認定:1級葬祭ディレクターを取得し、家族葬から大規模葬儀まで、幅広くお葬式を葬儀担当者(セレモニーディレクター)として活躍。その後、葬儀会館の店長、新規開拓を歴任。お客様からの「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとし、これまでに10年以上、5,000件以上の葬儀現場に立ち会う。
資格等
厚生労働省認定:1級葬祭ディレクター。