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永代供養の家族墓を完全解説!特徴・種類・費用・メリットを紹介!

2021/6/21 情報更新

永代供養の家族墓は、全国各地で展開されメリットも多く話題となっています。

しかし、特徴や種類をしっかり認識の上、永代供養の家族墓が広まる過程での歴史上で見られた注意点など気を付けたいポイントも各種あります。

今回は、永代供養の家族墓についてメリットや注意点も含め完全解説します。

永代供養とは?-意味と歴史と背景-

供養とは?

仏教での供養とは亡くなった方や先祖へ祈りを捧げる事です。僧侶が読経をあげることはもちろん、お墓や仏壇に手を合わせたり焼香をすることも供養に含まれます。

仏教には3つの供養がある

仏教の代表的な供養として「利供養(りくよう)」「敬供養(きょうくよう)」「行供養(ぎょうくよう)」の3つが挙げられます。利供養は、供花やお線香などをお供えすること。敬供養はお経を唱え故人の供養をお祈りすることを指します。行供養は、仏道修行をすることを指します。仏道修行とは善行を積み久徳を生むことです。

永代供養の意味

永代供養とは?

永代供養とは、様々な事情によって、お墓参りなど定期的に行えない場合でも墓の管理をお任せできる、供養の方法のことです。

子どもがいない家庭や、子どもが遠方に住んでいる、などの事情も多くなった近年、「残された家族に迷惑をかけたくない」という意向を持つ人も増えてきていることから、多くなっています。

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永代供養の歴史

永代供養は江戸時代でも行われていた

永代供養は、古くは江戸時代から行われていた記載が永代台帳にも残るなど、長年にわたって行われてきた形態です。

しかし、江戸時代においては、どの家もお寺に属する「檀家制度」をとることが一般的であり、家を継ぐと共に、供養も先祖代々のお墓にて行われてきたため、永代供養はごく一部のものでした。

この流れは戦後になり、高度成長期を経ても続く事となります。

家族構成の変化により無縁仏となるお墓が増えた

しかし、家族構成の変化によって、お彼岸やお盆などでお墓参りの為に帰省することはあっても、日々の管理について悩む家庭も増えてきました。

また、出生率の低下と共に、跡取りがいないためにお墓を引き継げないことや、供養を行う親族がいなくなって無縁仏となってしまうという問題も増えてきました。

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比叡山延暦寺の久遠墓が最初の永代供養墓

このような中、1985年に比叡山延暦寺の久遠墓(滋賀県大津市)が注目を集めました。永代供養墓としての近年の始まりとも言われています。

ただ、当時の世論として、これまで継続されてきた「お墓は世代間で引き継ぐもの」という考えは根強く残っていました。

その後、新潟県の角田山妙光寺の安穏廟も、古墳のような土が盛られた特色ある形状や、跡取りがいない方でも申し込めるお墓として話題になりました。

また、東京の巣鴨でも「もやいの碑」が注目を集めます。血縁関係とは異なる人が共に入るお墓などもあり、会員制度を設けられ、当時はこれまでにない形と報道されました。

永代供養が増加してきた背景は?

墓地や埋葬に関する法律の部分改正

永代供養墓の転機となったのは、1999年に行われた、墓地や埋葬に関する法律の部分改正です。

これまでは、無縁墓となった遺骨を他のお墓に移すには、手続きも複雑であり大変とされていましたが、1999年の法改正によって一段と簡素化され普及に繋がりました。

終活が話題となる

更に2009年に流行語にもなった「終活」という流れがあります。生前に自身の死後について検討を深め、親世代が自ら新しい形を示すという動きも珍しくない昨今です。

近年では全国各地でも特色のあるサービス形態が増え、注目を集めています。

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法事との違い

供養と法事との違いですが、法事は供養のひとつです。法事では僧侶と一緒に亡くなった方のご冥福をお祈りします。法事と似た言葉に法要がありますが、法要はお経をあげてもらい供養することを指し、法事は法要後に行われる食事も含めた流れのことを言います。

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永代供養の家族墓とは?

永代供養家族墓とは、永代供養でありながら、家族単位での納骨が可能なお墓のことです。

従来のお墓のイメージは、先祖代々、本家が家と墓を引き継いで守るというスタイルを思い浮かべる方も多いかと思いますが、生活の多様化と様々な事情により先祖代々のお墓を守るという形をとり難いケースも昨今増えてきています。

永代供養の家族墓の役割

そこで、管理や供養は施設が代わりに行う永代供養の形が注目されてきました。

家族で同じお墓に入りたい、という気持ちは多くの方が持たれます。家族でも子供が健在な内は普通のお墓と同じように管理を行い、管理が難しくなった段階で永代供養を寺院や霊園が対応するなど、柔軟な形も増えています。

永代供養の家族墓は費用も明確

費用面においても、永代供養家族墓は注目を集めています。まず、費用の明確化に特色があります。供養や管理をお願いするにあたっての費用総額がわかりやすい、という声も多いです。

他の墓から移られるケースにおいても、永代供養墓への移動費やお墓の解体撤去費用にいたるまで明確になっていて、対応内容が具体的にしっかり提示されます。

新しくお墓を建てるよりも安い予算内で行いたい、など主旨に沿った相談を行いやすく、お墓選びの側面でも永代供養家族墓は注目を集めています。ゼロからお墓を建てるよりも割安となる傾向が見られます。

費用面以外にも、自分らしさの点で、お墓に生前からこだわりを持って捜したいという方にも、永代供養家族墓はおすすめです。

お参りの際の交通アクセスや、ご遺骨となられた後に素晴らしい自然眺望に囲まれたお墓を希望するなど、多角的な要素を叶えられる形態として多くの人に検討されています。

家族墓と夫婦墓との違い

夫婦墓は夫婦2人で入るお墓のことです。子供がいない夫婦や、亡くなった後にお墓の管理で子供に負担をかけたくないという考えで選択する人が多いです。夫婦墓でも家族墓と同様に永代墓の形式をとっていることがほとんどです。

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永代供養の家族墓の特徴

永代供養の家族墓では、血縁者同士など家族単位で同じお墓に入りたいという希望を叶えながら、管理は寺院や霊園で行ってもらえるメリットがあります。

永代供養の注意点

家族でお墓を購入し、代々にわたって管理を続けていくという形からは異なりながらも、同じお墓に入るという、日本で昔から続いてきた形態に沿えるという特徴です。

永代供養は「永遠」ではない

もちろん注意点もあります。永代供養の永代を「永遠」と誤解しないよう、特に注意が必要です。三十三回忌や五十回忌などの区切りで管理契約の期間は定められ、契約期間以後は、遺骨が合祀される形が一般的となっています。

期限の定めのない供養を特色とされる寺院もあり、お願いする際にはしっかり確認しておきましょう。

墓地を使用する権利の範囲

加えて、墓地自体の使用権利についても注意が要ります。

また、家族の範囲についても夫婦や子供、祖父母などの親族関係は元より、広い意味での家族単位に対して制約がない場合も増えています。

寺院や霊園の対応状況によりますが、血縁関係のないパートナーや、長年共に生活してきた大切なペットなども対象範囲に含まれる柔軟な特徴のある所も見受けられます。

お墓じまいや改葬などにより、永代供養家族墓へ遺骨を移される対応を行う寺院や霊園も増えてきています。さらに、シンプルなお墓の形式を希望されるご家族にも、永代供養家族墓は好まれる傾向があります。

管理面でしっかりとした対応を求めつつ、お墓自体は簡素にわかりやすい形を望まれる方も増えてきました。永代供養家族墓では、対応範囲の明確化と共にこのシンプルな内容という特徴も好まれる形となっています。

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永代供養の家族墓と普通のお墓の違い

一般的なお墓と永代供養の家族墓では、どのような違いがあるでしょうか。

管理について

一般的なお墓では、命日は元より、彼岸やお盆など家族で掃除を始めとした管理を自分たちで行います。大切な故人の為に頻繁にお墓参りしたい気持ちがあっても、時間を確保する事が難しいケースもあります。

また、日々の草むしりなど細かいことでも頻度が必要な管理もあり、遠方であると調整が大変なことも多くあります。

永代供養家族墓では、寺院や霊園が管理を担ってくれるという良さもあり、様々な家庭の事情に適合しやすい形態になっています。

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費用について

永代供養家族墓では、「永代供養料」として最初に一括の支払いで、永代供養に関わる内容が包括される形が一般的です。それに対して、一般的なお墓では墓石代からお布施や寄付金など、都度支払いが発生する形となります。

永代供養家族墓では、必要な管理委託に沿った形で費用も限定的となり、費用を抑えたいというご家族の希望とのすり合わせも行いやすくなっています。

永代供養の費用については下記記事もご参考ください。
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ご遺骨の埋葬

一般的なお墓では、お墓自体に個別に埋葬される形となります。対して永代供養の家族墓では、ご遺骨についても様々な形が設定されています。

期間を区切りその後は合祀となる、など状況による形です。生前に検討されるご本人はもちろんの事、しっかり話し合いを行っておきたいポイントです。

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宗派について

一般的なお墓では、定められた宗派以外の方は利用不可となることもありますが、対して永代供養家族墓においては、「宗派不問」とされている施設がほとんどです。

永代供養の家族墓の種類

永代供養家族墓では、種類から特徴までが様々にあります。納骨方法の違いからお墓の形状に至るまで種類をまとめました。

納骨方法について

納骨の方法についても、永代供養の家族墓では様々な形が取られています。

一定期間経過後は合同供養されるのも特徴です。例えば、個別墓と同様の納骨方法がお亡くなりになられた直後は取られ、その後、合同供養になる、など定められています。もちろん、期限の定めがない納骨方法を特色としている寺院や霊園もあります。

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お墓の対応人数について

多人数対応の家族墓から夫婦を中心とした比較的少人数での納骨にも応じるお墓など、柔軟な対応にも特色があります。夫婦や子供世代以外にも広く対応できる事を想定した人数をあらかじめ設定されている寺院や霊園も多いです。

家族墓の引継ぎについて

家族墓の引継ぎは、霊園や墓地によって異なります。〇年間は利用が可能といった契約をし期間が過ぎると合祀されたり、期間を延長をするなど選ぶ事ができます。

家族墓の形状について

永代供養の家族墓の形状の違いは次の形です。

石塔型

個別に石塔を建て、納骨するお墓を永代供養で管理頂く形式。

納骨室型

納骨室を中心とした、主に地上に設立された形式。

ロッカー型

室内に納骨をするロッカー状のスペースを設けた形式。家族墓以外の小人数対応のものから、家族墓としてのものもある形式。

マンション型

参拝スペースが室内にあり、参拝用のカードを持参すると収納されているご遺骨を手元に取り寄せる事ができる形式。収納可能な家族単位人数も多めである特色もあります。

樹木葬

自然の元で、山や緑などに囲まれた埋葬を希望する際に用いられる樹木葬も、永代供養の家族墓において対応されるケースが増えてきました。もちろん1名や2名など小人数でも対応されています。

木々の下にご遺骨を埋葬するスペースのみを必要とするケースが多く、小スペースである為、費用面でも着目される形です。

近年ではお寺や霊園の一画に樹木葬のスペースが設けられている事も多くなっています。

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レンタル墓

一般のお墓を一定期間お借りして使用する形で、契約によって合祀となる期間までは、永代供養の家族墓として利用する形式です。一般のお墓と同様な形で供養が可能ですが、実際に対応されている霊園は少ない現状もあります。

永代供養の家族墓の費用

まずは費用の前提となる部分を抑えておきたい所です。

家族で同じお墓に入る為、家族墓としての広さも求められる事となります。

一見、一括した費用を見ると割高に感じられるかもしれませんが、何十年にも渡り都度での金額が続くことと比較すると、総額では違いが明確になります。また、家族単位という部分も見落とせない箇所です。

一般的な家族墓の費用

一般的に、永代供養の家族墓の費用では、100万円前後となる場合が多いですが、50万円前後から数百万円まで、先々の管理についてや墓地の立地、区画の状況などにより様々であり、地域差によって金額は変わります。

お墓の形状も費用に関わります。一般的に、個別のお墓を購入する場合と比べて、共用部分が多いことから、費用面でも割安となります。

また、管理費用を都度お支払いする形ではないので、残された家族への負担をなくすという観点からも、永代供養の家族墓が好まれるポイントです。

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永代供養の家族墓での供養と管理

実際の供養はどのような形となっているのでしょうか。

個々の寺院ごとに内容に違いはありますが、提供サービス内容について事前に明確な提示が行われています。

永代供養の家族墓での供養

供養でも、読教や献花に供物や焼香などこれまでのお墓参りで行われてきた供養から見劣りするような事はなく、各寺院や霊園でお一人お一人に心を込めた供養がしっかり完備されています。

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また、専属の管理スタッフが清掃やお花の手入れなど管理全体でも特色を打ち出す霊園も増えてきました。

供養をお願いする家族からの目線では、日ごとの管理、月単位での管理から秋のお彼岸やお盆など1年を通しての管理まで責任を持って管理体制が敷かれているか確認したい部分です。

永代供養の家族墓での管理体制

また、バリアフリー対応や車椅子の貸し出し、寺院内のベンチやテーブル、休憩所など施設面の管理体制も確認しておきたいポイントです。

休憩所でのフリードリンクの提供や、供花・お線香の購入用意が現地でされていたり、スタッフ常駐のセキュリティー面など管理について様々な特色を打ち出す所も増えてきました。

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昨今では、生前申込に対応して見学会を現地で実施される施設も増えてきました。

供養や管理体制はもちろんの事、実際に管理をされている方、運営されている方との相性なども、今後長い年月にわたりお願いする上で大切なポイントです。

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永代供養の家族墓と一般的な永代供養での供養の違い

一般的な永代供養では、最初からご遺骨を他の方と共に供養される「合祀(ごうし)」の形がとられます。

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永代供養の家族墓では、ご家族が健在である間は、いわゆる普通のお墓と同じような墓石や墓地の所有などを行い、管理は寺院や霊園に依頼する形式も選択肢としてあります。

これは、看取られたご家族の心情として、自分たちが健在である内は家族としての供養に注力したいということや、親戚や故人と生前にお付き合いの多かった方にもお墓に訪れていただきたい、意向を踏まえたものです。

施設ごとに、三十三回忌以降など定められた期間の経過以後は、「合祀」の形で供養される、ということが定められています。

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また、後継の方がいない状況となってから、改めて永代供養の依頼ができる、という柔軟な形も近年では増えてきました。永代供養の家族墓では、このような家族単位で直面する状況に合わせた形で選べるのも大きな特徴です。

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永代供養の家族墓のメリット・デメリット

様々な観点で永代供養の家族墓について見てきましたが、ここでメリットとデメリットをまとめてみたいと思います。

永代供養の家族墓のメリット

費用を割安で抑えられる

ゼロから墓石を建てるよりも割安となる形が多いです。合同墓である場合は、墓石代がかからない事や墓地の使用料なども費用が抑えられる部分となります。また、管理体制の整備に伴い、スケールメリットのある大きい寺院や霊園も増えてきました。

費用が明確な形、見える化された形である

永代供養の家族墓では、供養の都度に料金をお支払いする形ではなく、契約時に一括した金額にてお願いする形が一般的です。追加費用の心配がなくなる事はもとより、管理サービスの範囲についてもしっかり確認ができる、見える化された形であるというのは大きなメリットになっています。

供養・管理を施設にお願いできる

墓地からは遠方の地域に住んでいたり、決まった時期にお休みを取りにくい職種の人など、様々な事情が家庭ごとにある時代なので、供養や管理は施設にお願いできる、という点は大きなメリットになります。

宗派を限定せずにお願いできる

永代供養の家族墓では、宗派を限定せず家族墓として利用できる事を打ち出している所が大半です。

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アクセスの良さ、眺望の良さ

アクセスのよい立地である事が多い部分もメリットです。都心や駅の近くにあることや、お彼岸やお盆などは、霊園の送迎バス以外にも民間の臨時バスが出る地域も見られます。

また、自然や都市を一望できる眺めなど、永代供養の家族墓として展開されるからこそ叶えられるメリットです。

生前に購入できる

生前に購入できるお墓、という側面も魅力的な特徴です。家族でお墓について話をするにあたっても、永代供養の家族墓はスムーズであるという声も多く聞かれます。供養や管理を施設にお願いできる為、死後に残された親族への気遣いも叶えられます。

また、家族ならではの思い出とも繋がったこだわりを形にできるのも特色です。他の方には何気なく見える線路沿いやバス停、子供が小さかった頃に一緒によく立ち寄ったお店などかけがえのない思い出です。

永代供養の家族墓として、このような家族ごとの事情や配慮など様々な観点で生前に準備も行えるメリットがあります。もちろんおひとりで決断される事も可能ですが、家族で相談の上で検討もできるというのも特徴です。

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永代供養の家族墓の広がりがある昨今、寂しい形ではない

普通のお墓と違った形であると誤解を生むケースもあります。

実はあまり採用されている方は少なく、霊園の隅に寂しい形で埋葬されてしまうのではないか、というイメージを持たれている方もいるという声も聞きます。

しかし、永代供養の家族墓はこれまでお伝えしてきた歴史的な背景からも広がりを見せ、寺院や霊園でも供養や管理の体制も整えられている運営主体も多いです。年中お花も絶えないなど、決して寂しい様子ではありません。

家族墓としての対応人数が多いケース

永代供養の家族墓では、親子単位から祖父母世代まで幅広く埋葬可能なことをメリットとして捉えられるケースも増えています。

更に、寺院や霊園によっては血縁関係にではないパートナーなど個別に対応してもらえるなど、現代にあった形として取り上げられています。

それ以外に特色がある形式も

例えば、西洋風の墓石など格式ばることがない形を望まれる方にも適した形式など、選択肢の多さも特色です。また、御影石のベンチを個々のお墓前に常設するなど、永代供養の家族墓として、ご家族の立場に立ったサービスを積極的に展開する事例も増えてきています。

永代供養の家族墓のデメリット

合祀になるまでの期間設定があるケースも多い

永代供養の文字から受ける印象として家族墓として永年に続くと思い込みがちな部分でもあります。

ただ、永代供養の家族墓では例えば、33回忌以降は合祀という形で他の方と共に供養される、など取り決めがあるケースも多いです。

管理・供養をお願いする際には、行き違いのないように確認しておきたいポイントとなっています。

親族の説得が必要となるケースもある

世代間でお墓は継ぐべきである、という考えから永代供養の家族墓について親族間での反対にあうケースも見られます。認識の違いを埋める説得の為に時間がかかる状況も、場合によっては考えておきたい部分です。

合祀墓(合同墓)ではご遺骨を自由に取り出すことができない

合祀後は、他の方と一緒に骨を供養されるため、遺骨を改めて取り出す事ができなくなります。こちらは先の親族間の説得にも繋がる部分ですが、親族間で理解を持っておく事が大切です。

合祀後のお墓参りについても情報共有が必要

合祀後のお墓参りについては、供養塔へのお墓参りなどの形式について、親族にも情報共有を行っておく必要があります。個別のお墓に比べてお参りに違和感があるなど、親族間で後から問題提起が出ないように事前にしっかり説明しておく形が望ましいです。

返還や転売はできない

永代供養の家族墓の形態上、返還や転売などはできないのが一般的です。

供養や管理で長い年月に渡りお世話になるため、事前に疑問点などは確認しておくことが大切となります。

永代供養の家族墓以外の永代供養墓の種類

永代供養の家族墓について詳細にお届けしてきましたが、家族墓以外ではどのような永代供養墓があるでしょうか。

個人墓、合祀墓に散骨など形態や埋葬方法別に様々な特色があります。

個人墓

始めから合祀される形ではなく、永代供養の付いたお一人で入るお墓の形式です。一般のお墓と同様にお参りができる点がメリットです。ただ、合祀されるまでの期間の定めなど個別に取り決めがあるケースが多く、事前確認が必要です。

また、墓石料など、当初より合祀墓である場合と比べ費用面で割高な部分もあり、検討ポイントと言えます。

個人墓でも次のような形で様々な形式があります。

納骨塔型

地下に納骨室があり、地上には仏像や仏塔などが設立された形式。

ロッカー型

室内に納骨をするロッカー状のスペースを設けた形式で、家族墓から個人墓まで様々な対応ができるのが特徴。

石碑型

多くの方が1つの石碑に集まる形で石碑が設けられる形式。

合祀墓

合同墓とも呼ばれ、1つのお墓に他の方と共に納骨される形です。古墳のような大規模な形もあり、お墓としての立派な形状も特徴の一つとされています。

合祀墓の特徴

合祀墓であるから見劣りがする、などという事はなく、個人墓では機能面において実施する事ができないような形式を取り入れるような工夫が、昨今では多くなっています。

合祀墓の費用

また、合祀墓では費用面のメリットが大きな特色です。10万円前後など、他の個人墓では想像できない金額が叶う、と注目される部分です。

ただ、合祀後には分骨などご遺骨を取り出すことができない為、親族間などで事前に話し合いを進めておくなど準備も大切な部分となっています。

海洋散骨

海へご遺骨をまく形式となります。

費用面では、砕骨から散骨まで準備を委託する範囲や当日に散骨で海に出る規模(単独や合同、委託でお願いするなど)により異なります。

海洋散骨については『やさしい海洋散骨』でもご相談を受け付けております。ご家族に代わり散骨する「代理プラン」、少人数で散骨をする「合同プラン」、船を貸切る「貸切プラン」や「ペット散骨」などからお選びいただけます。オプションでは手元供養のお骨壺や遺骨リングなども作成可能です。

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手元供養

手元供養とは、亡くなった方のご遺骨をお墓に入れず手元に残して供養する方法です。ご遺骨をペンダントや指輪などアクセサリーにしたり、骨壺に入れて供養します。

手元供養のメリットは、故人を身近に感じられることや、お墓が遠い場所にあっても自宅で供養することができることです。お骨を分骨し、手元供養とお墓へと分ける人もいます。

永代供養の家族墓に関する知識のまとめ

永代供養の家族墓について特徴や種類、費用のメリットなど多彩な角度から完全解説を行ってきました。

永代供養の家族墓を検討する中で知識として知って得する部分について最後にまとめておきます。

・永代供養の家族墓は寺院や霊園に管理をお任せできる、現代にあった形態
・永代供養付きでありながら、家族で納骨の可能なお墓、家族の範囲も広義にわたる事も多い
・契約期間や範囲を明確にできる
・宗派を問わない特色も多い
・合祀までの期間にも、永代供養の家族墓の特徴が見られる
・墓の種類も、多彩で実状にあった形を選べる
・費用面でも、供養や管理を合わせた形でメリットが大きい
・供養や管理は、地域や施設ごとに細かい対応が多く広がっている

メリットだけでなく、事前に注意すべき点もしっかりまとめてみました。永代供養の家族墓を検討するにあたって、また家族で前向きな議論をするためにも役立つ内容であれば幸いです。

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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

プロフィール

運営会社

会社概要

会社名 LDT株式会社
Life Design Technologies co.,Ltd


https://le-tech.jp/
資本金 11,930万円(資本準備金含む)
代表取締役 白石 和也
設立 2019年9月
所在地 〒105-0004
東京都港区新橋5丁目23-10片山ビル6階
TEL:0120-538-175
FAX:03-6800-5820
事業内容 AgeTech(エイジテック)プラットフォーム事業
AgeTech(エイジテック)関連のソフトウェア開発・提供事業
AgeTech(エイジテック)関連のコンサルティング事業

企業理念

ライフエンディング(葬儀)の後悔をなくす

私たちは超高齢社会に適した情報インフラとサービスインフラを構築することにより、人々のQOLの向上に寄与し、社会に貢献し続けます。

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お葬式セミナー講師
エンディングコンサルタント
栗本 喬一(くりもときょういち)
1977年 東京生まれ(名古屋育ち)
略歴
母の死をきっかけに葬儀業界に興味を持ち、大学卒業後、大手葬儀社へ入社、家族葬から大規模葬儀まで、幅広くお葬式を葬儀担当者(セレモニーディレクター)として活躍。その後、葬儀会館の店長、新規開拓を歴任。お客様からの「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとし、これまでに10年以上、5,000件以上の葬儀現場に立ち会う。
資格等
株式会社GSI グリーフサポート アドバンスコース修了。