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最近人気の樹木葬とは?その歴史や種類から費用相場や注意すべきポイントまで徹底解説!

「自然に還りたい。」、「死後は窮屈なお墓の中ではなく、木や草花に囲まれて過ごしたい。」といったニーズも少しずつ高まっており、最近注目を浴びている樹木葬。

後継者のいない人や、自分の代でお墓を終わらせようとしている人に魅力的な供養方法です。

ただ、従来のお墓と比較すると、まだまだ浸透はしていないため、どういったものなのかわからない人も多いと思います。

この記事では、樹木葬とはそもそもどういった特徴があるのか、具体的な費用感や埋葬方法、注意すべき点や確認すべきポイントなどを、徹底的に解説していきます。

樹木葬とはなにか?

まずは樹木葬とはそもそもどういったものであるのか、特徴や種類、歴史まで詳しくご説明していきます。

樹木葬の特徴

樹木葬の特徴についてまとめると、以下のようなポイントが挙げられます。

・暮石の代わりに樹木がお墓の象徴になる

・宗教、宗派による制約がないケースが多い

・管理コストが低く抑えられる

・一般的なお墓と異なり、継承する必要がない

・墓地・埋葬に関する法律によって認可された寺院や霊園のみが行える

樹木葬は自然葬の一つ

樹木葬は自然葬と呼ばれる埋葬方法の一つです。樹木葬は暮石の代わりに木や花をシンボルとして、遺骨を納めますが、細かくした遺骨をまく海洋散骨や山間散骨なども自然葬に該当します。それぞれ「故人を自然に還す」という考えのもと実施されており、散骨であれ、樹木葬であれ、一度埋葬してしまうと遺骨をまた再び自分の手元に戻すということが難しくなります。

ただ、故人が生前から自然が好きで、「いずれは自然に還りたい。」という意思を持っていたのであれば、どちらも選択するに値する埋葬方法です。宗教や宗派を問われることもほとんどないため、最近では樹木葬や散骨など自然葬の人気が徐々に高まってきているようです。

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樹木葬の費用

また、一般的なお墓を買うと100万〜200万程度かかります。

一方で樹木葬は暮石が必要ないため、その分のコストは考えずに済みます。お骨を納める場所にもよりますが、一人であれば100万円もしないため、一般的なお墓よりも比較的安価に済ませることができます。

一般墓の相場については下記記事もご参考ください。
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樹木葬は管理も楽

さらに、一般的なお墓であれば、お墓参りの際にお参りだけでなく、暮石の掃除やお花やお水の交換、雑草の処理など、お墓の状態を美しく保つためにも手入れをしっかりと行わねばなりません。

特に夏など暖かい季節になると、草花が伸びるスピードも早く、こまめにお参りしなければならず、管理している人がご高齢であれば体力的にもしんどいかもしれません。一方で、樹木葬は暮石がないため、先ほどご説明したような一般的な管理面でのコストも抑えられます。

樹木葬は永代供養が多い

さらに、樹木葬は永代供養になることが多いです。永代供養というのは、遺骨の供養をするのが限界であるという遺族や、そもそも後継ぎがいない人のために、お寺や霊園が供養を代理で行ってくれる仕組みのことです。

永代供養の場合、遺骨や位牌はお寺や霊園に預けることになりますが、管理を全て任せることができます。永代供養の場合、遺骨は他の故人のものとまとめられることが一般的で(合祀)、代々継承していく継承墓ではなく、一代限りのものとなります。

なお、「墓地・埋葬等に関する法律」によると、墓地として許可を得ていない土地で遺骨を埋めてはいけないと規約で決まっています。つまり、樹木葬をどこでもやっていいわけではなく、きちんと認可を受けた寺院や霊園の土地で埋葬しなければ、法に抵触することになるため注意が必要です。

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樹木葬は正式なお墓として認められるのか?

暮石がない樹木葬が、正式なお墓として認められるのかと疑問を持つ方もいらっしゃるかもしれません。

結論から言うと樹木葬は正式なお墓として認められます。暮石が樹木に変わったと考えればシンプルで、従来のお墓同様にお墓として認められた区画を購入することからも、樹木葬は正式なお墓であることがわかります。

とはいえ、今の世の中では暮石を建てて、しっかりと誰かが継承するお墓が一般的ではあります。

継承する必要がなく、将来的には遺骨も土に還るというのが基本的な樹木葬です。したがって、一般的なお墓の概念に慣れている人にとっては馴染みがなく、家族の中で樹木葬をお墓として受け入れられない人もいるかもしれません。

樹木葬は比較的新しい埋葬方法なので、親族へのフォローが必要になるかもしれないと頭に入れておきましょう。

樹木葬の種類

樹木葬の種類は、主に「里山型」、「公園型」、「ガーデン型」の3種類があります。

里山型

樹木葬が始まった当初は、山の中で行う里山型の樹木葬が主流でした。遺骨を自然に還すことができる点と、山に植樹することで、山の環境を整えることもできるメリットがあります。

一方で、里山となるとアクセスが悪くなる傾向にあります。足を悪くした親族や、遠方に住む人がいる場合、気軽にお参りに行けなくなることもあります。

公園型

そこで、公園型の樹木葬という仕組みが生まれました。今や最も主流な形式の樹木葬です。公園型の樹木葬の場合、シンボルツリーと呼ばれる樹木が植えられており、その下に遺骨を埋めるケースや、花壇のような場所に埋葬するケースなどがあります。

また、比較的アクセスが良い場所に設置されているため、どんな人でも気軽に足を運びやすいのもポイントです。

何も手を加えないありのままの自然の中での里山型よりは、誰がどこに埋葬されているかわかるようにプレートがあったり、遺骨を骨壷に入れて埋葬するケースもあるため、少し人工的な要素が加わります。

ガーデン型

さらに、公園型から派生したものがガーデン型の樹木葬です。

最近登場した形式ですが、色とりどりの草花が植えられており、美しい庭園がイメージされているので、従来の殺風景なお墓と比較しても、かなり華やかな空間になっています。

樹木葬の歴史

樹木葬はもともと1999年に、岩手県の祥雲寺の住職が始めたのをきっかけに広まったと言われています。

故人を自然に還すという新しい発想で、自然と一体になりたいと思う人にとっては魅力的な埋葬方法でした。また、里山全体をお墓にすることで、山の手入れや整備をするきっかけにもなり、里山全体の環境保全にもつながったという画期的な点も注目される理由となりました。 

その後、樹木葬でも里山に埋葬するのではなく、公園や庭園のような空間で樹木葬を行うようになりました。

里山型樹木葬では、自然に還すことが目的であるため、基本的にはどこに遺骨を埋めたのかわからなくなります。

一方でこの公園型やガーデン型に関しては、暮石ではなくプレートなどを置いてきちんと個人が特定できるようになっており、従来のお墓に華やかさや親しみやすさをプラスしたような空間になっています。

なお、現在の樹木葬では、里山型はほとんど利用されておらず、公園型やガーデン型が主流となってきています。

樹木葬に求めるポイントも、アクセスがいいことや気軽に行けることなど、人々の価値観や生活様式に沿って徐々に変化してきていると思われます。

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樹木葬にかかる費用

実際に樹木葬にかかる費用はいくらぐらいなのでしょうか?費用相場から、内訳について詳しくご説明していきます。

樹木葬の費用相場

樹木葬の費用相場は10万円〜100万円前後と言われています。樹木葬ではシンボルを共有にするのかしないのか、その他オプションをどうするのかによってかなり費用に差が出てきます。

基本的に樹木葬を利用するのは、自然に還りたいという理由のほかに、跡継ぎがいなかったり、お墓の管理を親族に任せたくないという理由で選択する人も珍しくありません。

樹木葬では合祀(ごうし)を選ぶ人が多い

したがって、他人の手を煩わせることなく自分で生前契約を済ませてしまう人が多く、そういった人は、シンボルも遺骨も全て一箇所にまとめられる合祀形式を選ぶケースが多いようです。

そういった合祀形式を選択する場合には、費用は10万円程度で安価に済む傾向にあります。

>>合祀とは?納骨堂の違いからメリット・デメリットまで徹底解説!

一方で、いつかは合祀されるとしても、少しの期間ぐらいは家族や夫婦だけの空間で埋葬されたい、自分たちだけの区画を持ちたいと考える人も一定数います。

そういった場合には、合祀されるよりも高額になる傾向にあります。ただ、従来のように、お墓を一から建てて埋葬するよりは安価に済むことが一般的です。 

樹木葬の費用の内訳

樹木葬の費用の内訳としては、永代供養料、使用料、プレート代(彫刻代)、花や苗木代、埋葬費、その他備品にかかる料金などが挙げられます。

>>永代供養料の料金相場は?永代供養の種類から料金相場まで徹底解説!
>>永代供養料を完全解説!相場・手続きの流れ・お布施との違いを紹介!

中でも永代供養というのは、お墓の管理を寺院や霊園に代わりに行ってもらうことで、永代供養費はそこにかかる料金のことを指します。

基本的に樹木葬は、ある一定の期間が過ぎると合祀され、遺骨を自然に還していく埋葬方法です。

継承墓とは異なり、跡継ぎがいなかったり、遺族にお墓の管理の負担をかけたくないという思いから選択する人も少なくなく、樹木葬と永代供養はセットであることが一般的です。

他にもお墓の使用料であったり、プレートの料金、そこに名前を彫刻する料金、お花や苗木にかかる料金などがかかってきます。

樹木葬で費用に幅がある理由

樹木葬には主に以下の3つの種類があります。

・個別納骨様式(シンボルも骨壷も全て家族単位)

・集合墓様式(シンボルは共有、骨壷は家族単位)

・合葬・合祀様式(シンボルも遺骨も分けない)

一つの家族でシンボルとなるものを一つ設置し、家族単位で区画を一つ所有するのか、シンボルは共有で遺骨は分けるのか、シンボルも遺骨も特に区分しないのかなど樹木葬の中には細かく区分があります。

個人で所有するものが多いほど、費用は比例して高くなっていきます。家族単位で納骨する場合にはだいたい期限が決められており、期限が過ぎると他の遺骨と一緒に供養されることになります(合祀)。

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樹木葬での埋葬方法

お墓での埋葬と比較すると、具体的なことはまだ知られていない部分が多い樹木葬。

ここからは、樹木葬での埋葬方法、具体的な手順についてご紹介していきます。実際に樹木葬を検討されている方は参考にしてみてください。

対応している霊園などを探す

まずはじめに、樹木葬に対応している寺院や霊園を探しましょう。現在ではインターネットでの情報収集が最も手軽でスピーディーに準備を進められるはずです。

ネットでの資料請求もできますので、実際にどのようなプランがあり、予算感に合うものがあるかどうか探してみましょう。石材屋さんでも紹介してもらえることがあるため、もし近隣にあるようであれば足を運んでみてもよいかもしれません。

見学に行く

実際に目星をつけられたら、現地へ見学へ行きましょう。請求したパンフレットでも写真や様子を確認できますが、やはり実際に足を運んで雰囲気やイメージを体感することは重要なステップです。

実際に管理してくれる人がどんな人なのか、綺麗に手入れがされているか、実際に利用している人の雰囲気はどのような感じかなど、気になる点などを解消できるような時間にするとよいでしょう。

契約する

納得のいく樹木葬ができそうな場所が見つけられたら、実際に契約を行います。

契約自体は見学の際に必ず行わなければならないというわけではないので、一旦契約書を持ち帰り、親族や身近な人と話し合って、契約内容を改めて確認するようにしましょう。

後から後悔のないよう、仮に契約書の中にわからない内容があれば、理解できるまで質問するよう心がけることをおすすめします。そして、契約内容諸々に関して十分に納得ができたら、契約を結びます。契約を結んだ後に使用料や諸々の料金を支払います。

埋葬許可や改葬許可を得る

埋葬許可証

樹木葬の費用の支払いが完了しても、それで手続きは終わりではありません。遺骨をすでに火葬していれば、埋葬許可証という証明書を発行してもらっているはずです。実際に埋葬をするにはこの埋葬許可証が必要となるため、頭に入れておきましょう。

>>埋葬許可証の意味とは?発行から提出までの流れや紛失時の対処法を解説

改葬許可証

また、今は別のお墓に入っていて、その遺骨を一度取り出し樹木葬に変更する(改葬)する場合には、改葬許可証という書類が必要です。

改葬の場合は、現在遺骨が入っているお墓の管理者から、改葬許可証を発行してもらい、また改装先の管理者には、受入証明書や墓地の使用許可証を発行してもらいましょう。

勝手に遺骨を違う場所に移すことは違法とされているので、注意が必要です。わからない手順があれば、寺院や霊園の管理者に相談してみるのが良いでしょう。 

埋葬する

許可証などの手配が無事済んではじめて、埋葬を実施することができます。埋葬を行う時に、親族を呼び、法事を執り行うのか、どのような手はずで当日は動くのかなど、あらかじめスケジュールを確認しておくと焦らずに済みます。

法事を行うのであれば住職の手配なども必要となってくるので、早めに準備を始めておきましょう。

また、親族でも誰を呼び、誰を呼ばないかという点もトラブルの原因となります。身近な親族や樹木葬を行う寺院、霊園の管理者と相談して、当日混乱のないように整理しておくことをおすすめします。

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樹木葬のメリット

「結局樹木葬はどんな人が向いているの?」と思う方もいるかもしれません。ここからは、実際に樹木葬を行うことでメリットと考えられる点についてご説明していきます。

他の方法より比較的安い

樹木葬のメリットとしてまず挙げられるのが、他の方法よりも比較的低コストで実施できるという点です。

一般的なお墓では、使用料に加え、墓石料などもかかってくるため、100万円〜200万円程度はかかります。もしそこにオプションで色々付け加えるとなるとどんどん価格は上がっていきます。

一方で樹木葬は、コースにもよりますが、個人で暮石を用意する必要がありません。

コースごとの費用

合祀型であれば10万〜20万円程度、集合型であれば15万〜60万円程度、個別型は30〜100万円程度で実施できます。個人で占有するスペースが広くなるとどうしても価格が上がってしまうのですが、それでもお墓を建てるよりは安価に抑えることができます。 

また、経済的なコストだけでなく、肉体的・心理的なコストにおいても樹木葬は低く抑えることができます。

樹木葬を選択するポイントとして、「跡継ぎがいない」、「お墓の管理で親族に迷惑をかけたくない」、「継承しなくていいお墓がいい」といった点があります。

管理費用のコストが安い

樹木葬では、たとえ個別型の樹木葬を選択していたとしても、いずれは合祀され、その後永代供養してもらうことが一般的です。つまり、樹木葬は一般的な家系で代々墓守をしていく継承墓とは異なり、管理を寺院や霊園に任せられるのです。

一般的なお墓であると、たとえば暮石を水洗いしたり、水を変えたり、お墓の周辺に生えている雑草を抜いたりなどの地道な作業も必要です。 

もし、高齢の方であれば、徐々に自分だけで管理するのが難しくなってくることがあるかもしれませんが、管理を任せることで、肉体的・心理的なコストも下げられます。

「自分たちのお墓の管理を他人に任せるなんて。」と考える人もいるかもしれませんが、全体的なコストの面だけを考えると、樹木葬は一般的な継承墓よりもコストパフォーマンスは良いと考えられます。

宗派や宗教を問わない

宗教や宗派を問わない点についても樹木葬のメリットであると言えます。樹木葬をはじめとする自然葬に関しては、全国的に見ても宗教宗派に縛られないところが多いです。樹木葬は元々個人を尊重する価値観が重要視されているのです。

一般的なお墓で、かつ寺院でのお墓の場合、仏教徒になる必要があったり、そのお寺の檀家になることが必須条件になることも珍しくありません。

一方で樹木葬はそういった条件が特になく、無宗教でも特に問題ありません。

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ただし、一部では、キリスト教徒にならなくてはならないという条件があったり、檀家になる必要があったりするケースもあります。

最近では無宗教の人も多くなってきましたが、家によって信仰する宗教の存在はまだまだ無視できるものではありません。

たとえば親族の中に強い宗教観を持っている人がいれば、宗教宗派を問わない樹木葬を選択すると、かえってトラブルの原因になりかねません。見学の際や、契約前に必ず確認しておきましょう。 

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樹木葬で注意すべきこと

樹木葬を選択する上で注意すべきことが何点かあります。気持ち良い供養ができるように、トラブルに巻き込まれたり、「こんなはずじゃなかった」と後悔しないよう、あらかじめ把握しておくと良いでしょう。

親族に十分な説明が必要である

家族の形態も価値観も時代の流れによって少しずつ変化してきていますが、「お墓を守る」、「お墓を継いでいく」といった価値観は、まだまだ根強く残っています。

親族から同意を得られない場合も

お墓を家族で守っていくことは、家系の繋がりであったり、一族を大切にするということを意味していると考える人もいます。 

そういった点から、いざ樹木葬を実施しようと思っても、なかなか同意が得られないこともあるかもしれません。

今まで継承してきたお墓があり、そこを一度閉めてから樹木葬で供養しなおす、となるとなおさら相手を驚かせてしまうでしょう。したがって、樹木葬を行う上では、親族の同意を得ること、そして同意を得るための十分な説明が必要です。

もともと継承者がいないケースでは、自分の意思だけで進めやすい面もありますが、「自分は死んだら自然に還りたい。」、「親族にお墓の管理で負担をかけたくない。」といった理由では、なかなか一人では押し進められないこともあるかと思います。

自己判断で樹木葬を決めるのはNG

もっとも良くないのは、個人の判断で誰にも相談せずに樹木葬を決めてしまうことです。「自分で生前に契約するし、なにも迷惑をかけない。」と考える人もいるかもしれませんが、いずれ遺骨が他の人と混じり、取り出すこともできない可能性があるとなると複雑な心境になる人もいて当然です。

勝手に自分の判断のみで樹木葬を実施すると決定するのではなく、周囲の意見や希望も聞きながら、自分の意思を伝えるようにしましょう。 

許可を得ていない違法な業者に注意する

日本では、「墓地、埋葬に関する法律」という法律が存在します。内容としては、許可を得ていない土地で勝手に埋葬してはならないというものです。たとえば、「自分の家の庭に遺骨を埋めたい。」、「お気に入りの木の下に埋めたい。」と思っても、その場所に許可が下りていなければそれは違法となります。

埋葬許可を得ていない悪徳業者もいる

樹木葬を執り行う寺院や霊園であっても同様で、お墓として土地を提供するには、その場所が埋葬許可を得ている必要があります。きちんと情報を開示している業者であれば特に問題はありませんが、無許可のまま樹木葬を受け付ける悪徳業者も存在します。

気になるようであれば、寺院や霊園のある自治体に、その場所が墓地として使用して良い場所なのか、埋葬許可がきちんと下りている場所なのか確認することができます。 

樹木葬が初めてである人にとっては、なかなか気づきにくい点ではありますが、そういった法律があることや、法律を無視して商売をする悪徳業者もいることを頭にいれておきましょう。

合葬で遺骨が取り出せない場合もある

樹木葬は基本的にはある期間をこえると、合葬されることが多いです。

つまり一度遺骨を埋めてしまうと、いずれは他の遺骨と区別がつかなくなり、取り出すことは難しくなります。

中には、骨壷でそれぞれの遺骨を管理できる霊園も存在しますが、個別型の樹木葬を選択していても、契約期間をこえると合葬されるプランが一般的です。

したがって、樹木葬を選択する際には基本的には遺骨を取り出せなくなると考えた方が良いです。

「遺骨がなくなるのは…」と考える人がいれば、あらかじめ遺骨を少しだけ取り出し、残りを樹木葬として埋葬することもできます(分骨)。大切なのは、樹木葬を行うにしても、どのような形式で行うのが自分にとっても周囲にとっても良いのかを考えることです。

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樹木葬を検討する時に確認すべきポイント

樹木葬を検討する際に、チェックしておくポイントがいくつかあります。「樹木葬にしてみたいけど、実際どういうところに気をつけて選んだらいいのかわからない。」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

霊園などの雰囲気

寺院や霊園の雰囲気は必ずチェックしておきたいポイントです。ホームページなどに写真が載っていることがほとんどなので、まずはインターネットなどを使用して雰囲気を掴んでおくことが重要です。

この際、自分だけではなく、親族にもイメージを共有しておくと良いでしょう。

また、墓地のサイズ感や、実際の今の雰囲気は写真ではなかなか伝わりにくいかもしれません。樹木葬を行う場所に足を運び、実際に自分の目で見ることでまた違った印象が生まれるかもしれません。

少々面倒かもしれませんが、雰囲気やイメージは必ず確認しておきましょう。

埋葬の仕方

つづいては埋葬の仕方についてです。仮に、遺骨を後々取り出して別の場所で供養したいと考えている人がいれば特に注意が必要です。

樹木葬はもともと、遺骨を取り出すということが考慮されていないものも多くあります。個別型の樹木葬を選択していたとしても、いずれは他の遺骨と一緒に合祀されることもありえるので、そうなると遺骨を取り出すことは不可能となります。 

ただ、中には、骨壷に遺骨を入れたまま埋葬してくれる霊園なども存在するので、遺骨を取り出す可能性がある人は、合祀型を選ばずに、そういった骨壷に入れるプランを選びましょう。

「遺骨を取り出したかったのに、できなかった。」と後々後悔しないためにも、あらかじめ埋葬方法については確認しておくことをおすすめします。

お墓参りの仕方

お墓参りの方法もあらかじめチェックしておくと安心です。

基本的に霊園や寺院が開いている時間であれば、誰でもお参りが可能です。一般的な継承墓のように、お花を供えたり、お線香を上げるための台があらかじめ設置されているところもあります。

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一方で、お供え物ができなかったり、献花が認められていない寺院、霊園も存在します。

中でもお供え物は持ってきても持ち帰らなければならない場所が多いため、あらかじめ寺院、霊園の人に確認しておくことが重要です。なお、里山型の樹木葬に関しては、基本的にお供え物も焼香も避けておく方が良いでしょう。

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お墓までのアクセス

お墓までのアクセスがどの程度なのかも確認しておくべきでしょう。

里山型の樹木葬でない限り、基本的にアクセスの良いところに建てられているところが多いですが、人によってアクセスの仕方が異なると考えられるので、チェックしておいて損はありません。

公共交通機関を使用すると、最寄りから徒歩でどのくらいかかるのか、車を止められるのかなど、具体的なお参りのシーンを想像することが大切です。親族の中では、何かしらの理由でなかなか遠出できなかったりする人もいるかもしれません。

そういった人がお墓参りに対してハードルやストレスを感じないような場所を選ぶこともポイントと言えます。

管理体制や利用可能な施設

実際に寺院や霊園でお墓はどのように管理されているのかも注目しておくべきです。あまりこまめにお花や草の処理がされていなかったり、駐車場がきちんと整備されていなかったりすると後々がっかりすることになります。

また、一部の霊園では、霊園の中に供花やお供え物を購入できる場所があったり、ちょっとした休憩所があることもあります。

さらに、霊園での法要を行いたい場合にも、諸々の手配を行ってくれるケースもあるので、あらかじめチェックしておくと良いでしょう。

樹木葬についてのまとめ

「樹木葬」について特に重要となるポイントを下記にまとめました。

【樹木葬とは?】
●暮石の代わりに樹木がお墓の象徴になる
●宗教、宗派による制約がないケースが多い
●管理コストが低く抑えられる
●一般的なお墓と異なり、継承する必要がない
●墓地・埋葬に関する法律によって認可された寺院や霊園のみが行える

【樹木葬の種類】
●里山型
 -山の中で行う里山型では、植樹することで山の環境を整えることもできる。一方で、里山となるとアクセスが悪くなる傾向がある
●公園型
 -最も主流な形式の樹木葬
 -公園型の樹木葬の場合、シンボルツリーと呼ばれる樹木が植えられており、その下に遺骨を埋めるケースや、花壇のような場所に埋葬するケースがある
●ガーデン型
 -色とりどりの草花が植えられており、美しい庭園がイメージされているので、従来の殺風景なお墓と比較しても、かなり華やかな空間になる

【樹木葬にかかる費用】
●樹木葬の費用相場は10万円〜100万円前後と言われている
●樹木葬の内訳
 -永代供養料、使用料、プレート代(彫刻代)、花や苗木代、埋葬費、その他備品にかかる料金などが挙げられる
 -個別納骨様式、集合墓様式、合葬・合祀様式によっても費用が異なる

【樹木葬での埋葬方法】
①対応している霊園などを探す
②見学に行く
③契約する
 -一旦契約書を持ち帰り、親族や身近な人と話し合って、契約内容を改めて確認するように
④埋葬許可や改葬許可を得る
⑤埋葬する

【樹木葬のメリット】
●メリット
 -他の方法より比較的安い
 -宗派や宗教を問わず埋葬できる

【樹木葬で注意すべきこと】
●親族に十分な説明が必要である
●許可を得ていない違法な業者に注意する
●合葬されると遺骨が取り出せない場合もある

 

自然葬の一つである樹木葬は、自然に還りたいという気持ちがある人や、後継者がいない人になどにとっては魅力的な供養方法であるでしょう。

あからさまに暮石を建てるお墓よりも、樹木や草花に囲まれて過ごしたいと思う人も徐々に増えているようです。また、一般的なお墓よりも低コストで行えるというメリットもあります。

一方で、まだまだ浸透していない埋葬方法でもあるため、どこで樹木葬を行うのか、遺骨はどのように納骨されるのか、どのように管理してもらうか、などチェックしておくべき項目も多々あります。

特に親族の理解を得る工程は丁寧に行う必要があり、理解を得るために相手に寄り添ったコミュニケーションを心がけるようにしましょう。

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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

プロフィール

運営会社

会社概要

会社名 LDT株式会社
Life Design Technologies co.,Ltd


https://le-tech.jp/
資本金 11,930万円(資本準備金含む)
代表取締役 白石 和也
設立 2019年9月
所在地 〒105-0004
東京都港区新橋5丁目23-10片山ビル6階
TEL:0120-538-175
FAX:03-6800-5820
事業内容 AgeTech(エイジテック)プラットフォーム事業
AgeTech(エイジテック)関連のソフトウェア開発・提供事業
AgeTech(エイジテック)関連のコンサルティング事業

企業理念

ライフエンディング(葬儀)の後悔をなくす

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葬祭ディレクターとして10年以上培った経験を活かし、多様化する価値観の中でご相談者様にとって
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お葬式セミナー講師
エンディングコンサルタント
栗本 喬一(くりもときょういち)
1977年 東京生まれ(名古屋育ち)
略歴
母の死をきっかけに葬儀業界に興味を持ち、大学卒業後、大手葬儀社へ入社、家族葬から大規模葬儀まで、幅広くお葬式を葬儀担当者(セレモニーディレクター)として活躍。その後、葬儀会館の店長、新規開拓を歴任。お客様からの「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとし、これまでに10年以上、5,000件以上の葬儀現場に立ち会う。
資格等
株式会社GSI グリーフサポート アドバンスコース修了。