お墓についての一番の悩み:墓じまいを完全解説 

故人を悼み、家族との繋がりを認識させてくれる大切なお墓。

ただ、お墓から離れた位置に住んでいたりすると、定期的に訪れて管理するのはなかなか大変です。

また、近年の少子高齢化による後継世代の減少や大都市への人口集中などの社会状況下において、家族のあり方やお墓への価値観も随分と変容してきました。

田舎にあるお墓の管理に悩んでいる方や、自分の子供に墓守をさせることで負担をかけるのは嫌だと考えている方など、「墓じまい」を検討されている方が最近では増加してきています。 

この記事では具体的に墓じまいとはどのようなことを指すのか、そして墓じまいを行うためにはどういったことが必要なのでしょうか。

今回は墓じまいについて、意味から進め方、費用、トラブルの回避法まで徹底的にご説明していきます。

墓じまいとは?

墓じまいとは文字通り、今あるお墓を閉じることです。

お墓というとお盆やお彼岸などにお墓参りに行く方も多いかと思いますが、そのお墓に誰が祀られているか、そして誰が継承者として墓守をしているかはご存知ですか?

お墓は一族で代々継承していくものですが、主に継承者が責任を持って管理することが一般的で、お墓を守るということは家を守ることと同様に大切にされてきました。 

しかし、最近では少子高齢化にますます拍車がかかり、そもそも後継をする世代が減少してきていることに加え、核家族化も進行しています。

つまり、一族の一員であることへの意識の薄れや、お墓に対する意識の変化などが起こってきているのです。

基本的に継承を前提としているお墓において、次の継ぎ手がいなかったり、またお墓は場所に依存することもあり、継承者がお墓から遠い場所にいたりして管理が難しいといった理由で墓じまいを検討する人も多いようです。

ここからは、墓じまいの意味や墓じまいが増加している理由についてご説明していきます。 

墓じまいの正しい意味

墓じまいは、今すでにある暮石を撤去し、更地に戻した後、そのお墓の敷地をお寺や霊園に返すことを指します。

お墓はお寺や霊園の敷地を借りて建てているため、そのお墓から遺骨を移す場合はお寺や霊園に敷地を返さなければなりません。

なお、墓じまいと聞くと「墓を処分する」という意味合いに受け取られることもありますが、墓じまいにご先祖様の供養をやめるという意味はありません。

墓じまいをした後は、お墓を別の場所に引っ越しさせて(=改葬)、新しい場所で供養してもらうのが一般的です。

また、墓じまいが実施されるのは、何かしらの理由でお墓の管理が困難になってしまったことで継承者が自ら手続きをするケースと、もはや誰にも管理されず放置されてしまうことで、寺院や霊園が墓じまいを行い、仕方がなく撤去されてしまうケースの大きく分けて2つがあります。 

2つのケースのうち前者は、現在墓じまいが行われる上でメジャーな動機です。

たとえば、地方出身の人が進学で上京し、そのまま就職、結婚、出産などのライフイベントを経ることで、生活の基盤が物理的に故郷から離れてしまうことは珍しいことではありません。

故郷から生活圏が離れてしまうとお墓参りもまとまった休暇の取れるお盆休みなどの夏季休暇や、年末年始などに限られてしまうことになります。 

こまめにお墓に参ることができないがゆえに、お墓の周辺にある草木が生い茂ってしまって見た目がみすぼらしくなってしまったり、お花やお供え物も一定のスパンで交換できなかったりするなど管理不行き届きになり、もどかしい気持ちを抱えてしまうこともあるでしょう。

ほかにも、菩提寺とのコミュニケーションを取ることも重要となってくるため、継承者の近くにお墓がないと管理は思いのほか大変です。

さらに、高齢によってお墓参りが困難になったりと、何かしらの理由でお墓の管理維持が難しくなることはどの家族でも可能性としてあります。

このように現在のお墓を管理する環境が芳しくないことで墓じまいを検討する方もいます。

一方で、管理のしにくさなど関係なく墓じまいを行われてしまうケースが後者にあたります。

基本的に人は亡くなるとお墓に入りますが、もし入るお墓がない場合は生前に自分で購入しておくか、遺族が建てることが一般的です。 

ただし、これはお墓を管理してくれる親族がいることが前提で、継承者がそもそもいなかったり、仮に継承者がいても管理を放棄してしまっているといった状況である場合、お墓は無縁仏(=供養する人がいないお墓)となり、寺院や霊園が墓じまいを行った後に、ゆくゆくは解体されて撤去されてしまうという悲しい末路を辿ることとなります。

また、撤去されてしまえばもうそこに埋葬されていた遺骨を取り戻すことはできず、お参りもできなくなります。

したがって、墓じまいは代々引き継いできた一族のお墓を無縁仏にしないために、そして気持ちよく管理していくためにも重要な選択の1つとも言えるのです。 

墓じまいが増えている理由

年々増加傾向にある墓じまいですが、その理由としては、

「自分のお墓の管理を任せることができる後継ぎがいない」

「お墓が現在の住まいから遠く、通うのが一苦労」

「お墓を維持していくための金銭的な余裕がない」といった家庭が増えてきていることが挙げられます。

詳しく見ていきましょう。 

・継承者がいない

これまでは、相続人である長男がお墓を代々引き継いでいくというのが日本の家庭では一般的でした。

しかし、最近では三世代同居などの大家族世帯が減少し、代わりに核家族化が進んでいることで、家族というものの単位が徐々に小さくなってきているのが現状です。

また、現在は少子化などの影響で子供のいない夫婦や生涯独身の方、はたまた、いたとしても娘のみという家庭など自分のお墓を継承する人がいない世帯が増えてきています。

継承者がいないということは、自分のお墓を守ってくれる人がいないということ、つまり無縁仏になってしまう悲しい未来が待っているのです。

そういった状況を回避するために墓じまいを検討する方が増加しています。 

なお、自分達の代から継承者がいない場合、現在お墓に入っている遺骨を永代供養墓に移すことが一般的です。(=改葬) 

永代供養墓については後で詳しく説明しますが、永代供養墓の場合、管理を寺院や霊園にお任せできるため、継承者がいなくても契約が可能であることが特徴です。

また、永代供養墓では、ある一定の期間が経過すると他の遺骨と一緒のお墓に納められることが一般的ですが、納骨できる遺骨の数が決められているため、前もって誰の遺骨が永代供養墓に入るのかきちんと確認しておいた上でお墓を選ぶことも大切です。 

他にも、お墓の管理者である寺院や霊園に数十年分の管理費を前払いし、その間の供養をお願いすることも無縁仏を回避する手段として挙げられますが、この方法は公営墓地(=地方自治体が管理運営しているお墓)の場合は無効です。

したがって、まずは墓じまいをしてから永代供養墓に改葬することおすすめします。 

・お墓が遠く、管理が困難

仮に自分が墓守をする立場である場合、就職や結婚などのライフステージの変化により、住まいが故郷から離れてしまうと、お墓の管理が物理的にも精神的にも苦痛になってしまうのではないかと不安になる方も多いのではないでしょうか。 

実際、お墓が遠ければ足繁くお墓に通うこともできず、掃除や草刈り、お花や水の入れ替えや菩提寺との関係構築など、物理的距離があることでどうしても困難となってくることが増えてくるでしょう。

本来お墓は故人に会いに行き悼む場所でもあるため、そのお墓の存在がストレスになってしまうのであれば故人を弔うことなど到底叶わず、お墓の管理自体がどうしても作業的になってしまい、負担が重く感じられてしまうこともあるかもしれません。 

墓じまいを考える方それぞれの抱える事情があるかとは思いますが、お墓が遠い場所にあることは墓じまいを行う理由に十分なりえるのです。

また、逆に継承してもらう親側の立場からすると、「自分の子供に負担をかけたくない。」と、自分の代で墓じまいをしたいと考える方も少なくはないようです。

また、物理的距離だけではなく高齢により足腰が弱くなってしまったり、身体的な問題で外出ができなくなる場合もあります。

その場合、自分でお墓の管理ができなくなってしまうため、墓じまいをして永代供養墓に改葬することで、お墓を代わりに管理してもらえます。

・お墓を維持する経済的余裕がない

お墓を維持する上での経済的負担も墓じまいが増えている理由の1つです。

お墓には、墓地の永代使用料に加え、毎年の管理費用も支払う必要があります。

永代使用料はお墓が建てられた際に一括で支払うため、継承者が改めて永代使用料を支払う必要はありませんが、管理費用は年間で支払わねばなりません。

金額はお墓の大きさや区画の大きさなど、寺院によってまちまちですが、この管理料金で墓地内の水道料金や敷地内を清潔に保つために使用されます。

なお、1万円前後が相場とされていますが、管理費用以外にも法要やその他行事の際のお布施や、日頃からのお供え物代やお布施など別途料金がかかることもあるため、家計を圧迫することもあるようです。

ちなみに、この年間の管理費用が払えなくなると、お墓は無縁仏になってしまいます。

無縁仏は無縁仏だけを集めた区画にまとめられて供養されることもありますが、ゆくゆくは廃棄されてしまい、その後お参りをすることもできず、故人にもしめしがつかない状況になってしまいます。

後で詳しくご説明しますが、新しいお墓が買えないくらい経済的に余裕がない状況であれど、比較的安価に墓じまいを行える方法はいくつかあります。

したがって、まずは代々引き継いできたお墓を自分の代で無縁仏にしないことを最優先に考えることが大切です。なお、他にも 

・子供はお墓のある場所から離れたところですでに家庭を築いていて、わざわざ出向いてもらい先祖の墓守をさせるのが心苦しい。 

・自分の子供は女の子ばかりで、すでに嫁いでしまっているため、継承者がいない。

・高齢で体の自由がきかなくなってきたこともあり、墓守をするのが肉体的に困難になってきた。

・菩提寺に年々支払う費用が高額で、子供に引き継ぐのが気が引ける。

などといった様々な理由で墓じまいを検討している人が増えているようです。

少子高齢化の時代、そもそもお墓を継承していく世代自体が少ない中でということもあり、今後も墓じまいは増加していくと予測できます。

継承することが前提として扱われてきたお墓の存在意義や、今後のお墓のあり方や人々のお墓に対する価値観も徐々に変化し、時代とともにアップデートされていくのではないでしょうか。 

墓じまいの進め方

ここからは墓じまいの進め方についてご説明していきます。

前述の通り、墓じまいではお墓を撤去した後、遺骨を引っ越しさせなければいけません。なお、このお墓の引越しのことを改葬と言います。 

ただし、この遺骨の引越しは勝手に行って良いものではなく、役場からの許可を得たり、次の埋葬先を決めたり、親族や寺院とやりとりをしたりするなど、改葬する上でやらなければいけないことは想像以上に多岐に渡ります。

手順をしっかりと押さえて、いざという時にしっかりと動けるように備えておきましょう。

1,関係者への説明と理解

お墓は先祖代々から引き継いでいるため、継承者であるからといって墓じまいをひとりでに進行してしまうと後々トラブルの元となりかねません。

お墓に関係している人はたくさんいるということを念頭に置き、十分に注意して進めましょう。

墓じまいの第一歩としてまずしなければいけないことは、親族の了解を得ることと菩提寺へ墓じまいをしたい旨を伝えることです。 

たとえば、今お墓がある場所の近隣に住んでいる親族からすると、今までそこにあったお墓が別の場所に移動してしまうことを受け入れられない方や、「代々受け継いできた大切なお墓の墓じまいなんてとんでもない。」と反対する方も中にはいるかもしれません。

まめにお墓参りをしていた方や近しい人が埋葬されている方は、特にお墓に思い入れがあるでしょう。 

お墓や故人への思い入れや気持ちなどは個人個人で違うため、ひとりで墓じまいを進行してしまうことはタブーと言えます。

また、お墓が違う場所に移ることでかえってお参りが難しくなってしまう方もいるかもしれません。

そういった方の理解を得るためにも、親族の気持ちや状況を汲み取り、配慮しながら話し合いながら墓じまいの準備に取りかかることが重要です。

合意形成が何よりも大切なので、まずはこのステップを飛ばさないようにしましょう。 

ちなみに、伝える上でポイントとなるのが、墓じまいする理由を論理的かつ丁寧に、そしてあくまで相談するように話すことです。

「まだ相談ベースの話ではあるんだけど」と前置きがあって話し始めるのと「墓じまいをします。」と唐突に事実報告をされるのでは相手への伝わり方がかなり変わってきます。

なぜ墓じまいをする必要があるのか、新しいお墓での供養方法はどのようなものかなど、親族の不安要素を取り除けるように、寄り添いながら説明しましょう。

また、墓じまいにおいて関係するのは親族だけではなく、お寺や霊園などのお墓の管理者も同様です。

お墓を移すということはつまり、そのお寺の檀家を辞めることとなります。

檀家は自分たちの先祖を代々供養してもらう代わりにお布施を支払う関係性のことですが、墓じまいによってそのお寺の檀家をやめてしまえばお寺を財政的に支援する人が減るため、お寺からすると望ましいこととは言えません。

したがって、親族への説明が終わった後は、今まで先祖のお墓を管理してきてくれたことへの感謝をしっかりと伝えた上で、墓じまいの希望を伝えましょう。

2,供養先の確保

関係者への説明が完了すれば、続いては新しい供養先を見つける必要があります。

墓じまいでお墓を撤去したとしても遺骨は残り、新しい場所に埋葬する必要があるためです。

供養先を確保する上では費用感が予算と見合っているか、希望の供養方法で供養してもらえるのか、お墓までのアクセスが良いかなど念頭に置いておくと良いでしょう。

また、遺骨の引っ越しである改葬には主に4つ方法があり、どの方法を選択するかによって供養先を選定する条件が変わってきます。

こちらも十分に考慮して供養先を選定していきましょう。具体的には以下の通りです。

①骨壷全てを新しいお墓へ引っ越しさせる

②骨壷のうちのいくつかを取り出して新しいお墓へ引っ越しさせる

③骨壷から遺骨の一部を取り出して、新しいお墓へ引っ越したり、場合によっては手元に置いて供養する。

④遺骨のほかにも暮石も一緒に新しいお墓へ引っ越しさせる 

①〜③に関しては、遺骨だけを引っ越しさせるのに対し、④は暮石ごと移動させるため、新しいお墓は十分なスペースを確保することが必須条件となります。

また、新しくお墓を建てるためのコストはかからないものの、更地に戻す作業や暮石の運送費などが別途かかってきます。

さらに、古い暮石の持ち込みを不可とする墓地もあるため、注意が必要です。

①のように骨壷全てを引っ越しさせるということは、埋葬されている人全員を新しいお墓へと引っ越しさせることになります。

よって骨壷の数を確認し、きちんと納骨室に全て入るかどうかサイズのチェックも忘れないようにしましょう。

また改葬の申請は遺骨一体ずつ行う必要があるため、身元不明の遺骨がないかなど再度確認しておきましょう。 

②③に関しては全ての骨壷を移動させずに、一部だけ新しいお墓へ引っ越しさせるため、古いお墓もそのまま残ることになります。 

また、供養方法を考える上でポイントとなるのが継承者の有無についてです。

継承者がいる場合、継承者も入ることのできる継承前提のお墓を、いない場合は永代供養墓での供養を検討するとよいでしょう。 

他にも、新しい供養先を決める上では、お墓の立地や墓地の種類、費用なども考慮すべき重要な要素となります。

管理という面だけ見ると継承者の近くにお墓があることが好ましいですが、継承されてきたお墓である場合、他の親族のお参りのしやすさにも気を配る必要があります。

したがって、お墓周囲の交通の便がよいか、車椅子や杖の人でも通いやすいよう周囲に急な坂道や長い階段などないか、駐車場の有無などはチェックしておくとよいでしょう。

なお、お墓には公営墓地、民営の公園墓地、寺院墓地などいくつか種類がありますが、公営墓地と公園墓地は基本的に宗教や宗派が問われません。

しかし募集期間が限定的であったり、応募資格が設けられている場合もあります。

一方、寺院墓地は宗教・宗派が限定的で、檀家としてのお付き合いが必要となってきますが、その代わり手厚い供養を期待できます。

それぞれ何を優先すべきか家庭によって異なるでしょうから、とにかく親族としっかりと話し合い、新しい供養先を決めていきましょう。

他にも、お墓の使用料、新しくお墓を建てるのであれば暮石の費用、古いお墓を更地に戻すための費用など、全て含めて予算をしっかりと組んでおくことも大切です。

3,各種手続き

前述の通り、お墓から遺骨を取り出すことを勝手に行うことはできません。

墓じまいには、新しい受け入れ先があることと、遺骨が誰のものであるのかを証明する必要があります。

したがって、墓じまいには役所や寺院への書類提出などが求められます。

また、複数種類の書類が必要となるため、準備の際に焦らないようあらかじめ予備知識を入れておくことをおすすめします。 

墓じまいに必要になってくる書類は以下の3つです。

①受入証明証

②改葬許可申請書

③改葬許可証 

順を追ってそれぞれの書類の入手方法と手続きについてご説明します。 

まずはじめに、遺骨の移動先である新しい寺院や霊園に受入証明証という書類を申請しましょう。

この書類は、墓じまいをするお墓を管轄する寺院や霊園に、「確かにこの場所に改葬します。」と証明するものです。

受入証明証が手に入れば、つづいては、現在お墓がある市町村の役所にて改葬許可申請書をもらいます。

申請に必要なものは自治体によって若干の違いはありますが、

・改葬許可申請書(墓地管理者の署名・押印があるもの)

・新しいお墓の管理者との契約書・受入証明証

・申請する人の本人確認ができる書類(運転免許証など顔写真入りのもの)

・申請者と埋葬者との関係がわかる書類(戸籍謄本など) 

などが一般的です。

なお、改葬許可申請証自体はネット上で手に入れることもできることがあるため、それぞれの自治体のサイトで確認をお願いいたします。

そして、この改葬許可申請書と受入証明証を一緒に提出することで、改葬許可証が発行されます。

受入証明証があることで市町村の役所は、故人の遺骨がこれからどこに埋葬されるのかが正確にわかることで、改葬の許可を出すことができるのです。 

最後に、この改葬許可証を元のお墓がある寺院や霊園に提示することで、晴れて遺骨を新しい場所に移すことができます。

なお、埋葬されている遺骨の一部だけを取り出す場合(=分骨)は別途分骨証明書という書類を元々のお墓の管理者から発行してもらう必要があるため注意してください。 

おさらいとしてもう一度まとめると、各種手続きの流れは

①元のお墓のある市区町村の役所にて改葬許可証申請書を発行してもらう

②元のお墓の管理者である寺院や霊園に①改葬許可申請書 への署名・押印をお願いする

③移動先の新しいお墓の管理者から受入証明証を発行してもらう

④元のお墓のある市区町村の役所に②の改葬許可申請書を提出し、改葬許可証を発行してもらう

⑤元のお墓の管理者に改葬許可証を提出し、故人の遺骨を暮石から取り出す

⑥移動先の新しいお墓の管理者に④の改葬許可証と③の受入証明証を提出し、元のお墓から取り出した遺骨を納める

これらの書類はお墓や役所に行ったり来たりしなければならないため、大変な作業になってくるかとは思いますが、1枚でも書類に抜け漏れがあれば墓じまいはできません。

スムーズな事務処理のために必要書類の把握をしておきましょう。

ただし、例外として遺骨を移す上で上記の書類が必要ないケースもあります。

たとえば、同じ墓地に親族のお墓がいくつかあり、1つにまとめたいというときなどです。

同じ墓地内での遺骨の引越しは改葬には当たらないため、遺骨を移す場合でも改葬許可証は必要ありません。

お墓の管理者に説明し、新しい暮石や付属品を準備して、それぞれのお墓に閉眼供養(墓石に宿る先祖の魂を抜いてもらう儀式のこと)を施してもらいます。

そして遺骨を取り出し、新しいお墓に遺骨をまとめることができます。 

4,遺骨の取り出し

遺骨の異動先が正式に決まれば、次は元のお墓で閉眼供養を行ってから遺骨を取り出します。

閉眼供養とは、墓じまいをする際に暮石からご先祖様の魂を抜き取ることで、暮石を石に戻すことを指し、別名魂抜きとも呼ばれています。

元々お墓はただの石ではなく、ご先祖様の魂が受け継がれているものとして捉えられているため、閉眼供養を行うことで親族も「ご先祖様の魂をしっかりとお墓から抜いて鎮めることができた。」と精神的に安心して墓じまいをすることができます。

そして、閉眼供養が終わってからはじめて遺骨の取り出しを行うことができます。

遺骨の取り出しの際に暮石は撤去・解体されますが、この作業は石材店に依頼することになります。

撤去費用の目安としては、墓地1㎡辺り10万円程が相場ですが、お墓の大きさや立地条件により料金は変動するため、2~3社から見積もりを取って相場と予算と照らし合わせて、周囲と相談しながら決めていくことをおすすめします。

なお、寺院によってすでにお得意先の石材店が決まっている場合もあるため、どちらにせよまずは寺院の管理者に確認をとるのが賢明でしょう。

お墓はお寺から敷地を借りて建てているものです。

つまり、墓じまいをするということは、その敷地を綺麗にして寺院や霊園などの管理者にお返しすることが一般的です。

言葉では簡単ですが、実際には土の下を何メートルも掘りおこすなど重機が必要になる工事であるため、費用にも十分意識しながら進めていきましょう。

なお、閉眼供養完了後、遺骨を取り出しと暮石の解体に移ることが可能となります。

暮石の撤去費用に関しては前述の通り、墓地の敷地1㎡辺りおおよそ10万円〜15万円程度と言われていますが、この費用はお墓のサイズ感やお墓がどのような場所にて建てられているかなどといった、以下のような項目によって価格が決定していきます。 

・暮石の形、重さ、大きさ

撤去費用というのは撤去に手間がかかればかかるほど費用がかさんでしまいます。墓じまいをする暮石の形状や重量、大きさによって撤去する際に使用する器具が異なってくるためです。 

仏式のお墓を例にとってみるとお墓は

・お墓の区画を線引きするための外柵

・家名が彫られている暮石

・遺骨を入れておくための納骨棺

・埋葬者の情報を記録している墓誌

・花立や香立といった付属品

などから成り立っています。 

墓じまいの際はこれらを撤去したり、暮石の場合は撤去したあとに運搬することで費用がかかります。

具体的には、外柵を撤去するのに約20万円以上、暮石を撤去し、運搬するのに約10万円以上、そして取り出した遺骨の移送費2万以上がおおよその目安です。

このように暮石の撤去以外にも別途追加で料金がかかってくることがあるため、業者選びは複数社から見積もりをきちんととって比較しながら慎重に行いましょう。

・場所

墓じまいをする上で、お墓の立地というのは費用面に大きく影響する要素です。

たとえば、お墓のある場所が平坦な場所、かつトラックやクレーンなどの重機が十分に通ることができ、暮石の近くに停車しながら作業ができるほどのスペースがあれば特に問題はないのですが、仮に傾斜や障害物のあるような場所であったり、道が狭すぎて重機は到底通ることができないということであれば費用は格段に上がります。

重機で撤去作業ができないということはつまり、人海戦術で作業を行うこととなり、その分の手間賃や人件費がかさむためです。

墓じまいをする際に気をつけても時すでに遅しですが、次にお墓を建てることがあれば、初めの段階で立地に関しては意識しておくのがよいでしょう。 

・暮石以外に撤去しなければいけない付属品の数

お墓には暮石以外にも付属品と呼ばれる暮石の周りに設置するものがあります。

付属品の中でも花立や香立、水鉢などは一般的で設置している家も多いですが、他にも暮石の周辺に植物など、暮石以外にも付属品がある場合は費用がかさむ可能性もあります。

そのため、あらかじめご確認しておくことをおすすめします。 

<暮石以外の付属物一例>

・外柵(がいさく):お墓の周囲にある石の囲いのこと。周囲のお墓との境界線になります。

・物置台:お墓参りのときに荷物を置いておくための台のこと。

・卒塔婆立(とうばたて):供養の際に使用する文字の書かれた細長い木の板のこと(卒塔婆)を立てる柵のことで、お墓の後方部に置かれていることが多いです。

ただし、浄土真宗の場合は卒塔婆を立てないため卒塔婆立ては必要ありません。

・墓誌:故人の名前や享年、没年月日などが刻まれた石版のこと。

・灯籠:暗い道を照らすためのもの。

・手水鉢(ちょうずばち):お墓参りの際に手を清めるための鉢。ただし、形式的に置かれていることがほとんどです。

5,新しい供養先に納骨

ここまできて、ようやく墓じまい最後の工程となります。

無事遺骨の取り出しが完了すれば、その後新しいお墓に遺骨を移動させます。

新しい供養先としてはお墓を作る場合は、暮石を新しく建てるほかに納骨堂へ収蔵したり、自然に還す埋葬法である樹木葬があります。

一方で、お墓を作らない場合は散骨や手元供養などのスタイルがあります。それぞれの埋葬形式に沿って遺骨を納骨することとなります。

また、遺骨の移動手段は大きく分けて3つあります。

まず1つ目が、自分で持ち運ぶケースです。

この場合、車や電車やバスなどの公共交通機関、飛行機などが利用可能です。

ただし、飛行機の場合に関しては、搭乗後の遺骨の場所が指定されることもあります。あらかじめ確認しておくのがよいでしょう。 

続いて2つ目が、専門の運送業者に依頼するケースです。

自分自身で遺骨を持ち運ぶのが困難であるときに代わりに運搬してくれます。

料金は往復の移動時間で区切られることが多く、半日ほどだと3万円以下で運搬してくれるところもあるようです。

そして最後3つ目が、郵送です。

ただし、この郵送に関しては日本郵便のゆうパックのみ可能です。ほとんどの場合、他の運送業者では遺骨を送ることができないため注意してください。

送る際には骨壷のほか、埋葬許可証のコピーが必要となるため、あらかじめ準備しておきましょう。

万が一、郵送の際に破損などがあった場合、保障されるのは骨壷や木箱のみになるため、梱包も十分に行いましょう。 

上記のような方法で遺骨を運搬し、そして新しいお墓に納める前には開眼供養を行います。

開眼供養とは、閉眼供養と対になるもので、暮石に魂を入れるための行いです。

お墓の前で僧侶が読経と焼香を行います。納骨式と合わせて親族が集まることが一般的です。

墓じまいにかかる費用と内訳

墓じまいには様々な工程が必要だとお分りいただけたかと思いますが、具体的に墓じまいには費用はどのくらいかかるのでしょうか?

それらの内訳についてご説明していきます。

これまでの墓地の原状回復費用

おさらいですが、墓じまいは必要書類を集め、暮石の撤去とお墓の敷地を元どおりにする原状回復と遺骨の移動が必要です。

具体的には以下のような費用がかかります。 

①書類手続きにかかる事務手数料

②暮石の撤去工事費

③閉眼供養にかかる費用

④新しいお墓にかかる費用

まず、①の書類にかかる費用の内訳については以下の通りです。

・受入証明証:基本的に不要

・改葬許可証:数百円〜1,000円程度 

ただし、自治体によって異なることもあるため、不安な方は一度該当する市役所に問い合わせてみるのが確実です。 

続いて②撤去工事費についてですが、1㎡辺りおおよそ8万円〜15万円程度が一般的です。

ただ、お墓のサイズが大きくトラックが複数台必要であったり、基礎工事が必要になってくるなどの状況になると必要工数が増えるため費用は高くなります。

また、立地やお墓の形状や重さによっても費用はかなり変動してきます。

当然のことではありますが、撤去しにくい環境にあればあるほど撤去費用はかさむということを頭に入れておきましょう。

より正確な金額を出すためには石材店に直接確認を取る必要があります。

この際、お墓のサイズや周辺の様子がわかるような写真などが必要となり、場合によっては現地調査が必要になることもあります。

また、③の閉眼供養にかかる費用ですが、

・お布施代:3万〜10万円程度

・御車代:1万円程度

がおおよその相場です。 

お布施代は明確にいくらと決まっているわけではありませんが、基本的に3万円以上支払うケースが多いようです。

ただ、お布施代はあくまで供養してもらう側の気持ちを表すものであるため、強制されるものではありません。

感謝の気持ちをお渡しする姿勢で、無理のない範囲でお渡ししましょう。 

最後の④の新しいお墓にかかる費用ですが、

・新しいお墓の使用料

・新しい暮石、付属品を購入するにあたりかかる費用

・暮石の運搬費用 ※元の暮石を新しいお墓に運ぶ場合

などの項目があります。これら合わせて約200万〜300万程度かかることが一般的です。

新たな納骨先にかかる費用

墓じまいを行った後、遺骨を引っ越しさせますが、新しい納骨先にかかる費用は供養方法によって異なります。

なお、供養方法は大きく分けて5つあります。

①新しいお墓:約200万〜300万程度 ※別途管理費に年間2,000円〜1万円程度かかる

②永代供養墓:約10万円〜40万程度

③納骨堂:約20万〜150万程度 ※別途管理費に年間約1万円程度かかる場合がある

④樹木葬:約10万〜80万程度 ※別途管理費に年間約1万円程度かかる場合がある

⑤散骨:約3万円〜30万円程度 

なお、それぞれの供養方法の詳細は後の項目で説明していくため、ここでは費用についてのみご説明していきます。 

墓じまいをしてまた新しくお墓を建立する場合は、暮石を購入するに加えてお墓の永代使用料を支払う必要があるため比較的高額になってしまいます。

また、地域差はありますが暮石は約100万〜200万円で購入される方が多いようです。

そして、この墓石代に加えお墓を借りるために支払わなければいけない永代使用料が加算されます。

永代使用料も墓石同様に料金には地域差がありますが、約30万〜100万円程度だと言われています。

ただし、首都圏では150万円以上することもあります。正確な料金は改装される寺院・墓地に確認してみてください。

②の永代供養墓は、個人墓、集合墓、合祀墓などいくつか種類があります。

個人墓はその名の通り、個人の遺骨のみを納骨するスタイルで、集合墓と合祀墓に関しては、他の人の遺骨と一緒に納骨されます。

また、集合墓と合祀墓の違いは、納骨スペースが区分されているかどうかの問題で、集合墓の場合暮石1つに対し、納骨スペースは個人個人で確保されており、一方、合祀墓では他の人と遺骨が一緒に混ぜられます。

個人墓の場合、約30万〜40万円程度、集合墓の場合約20万円程度、そして合祀墓は約10万円程度が相場とされています。 

③の納骨堂も、公営納骨堂、民営納骨堂、寺院納骨堂と分けることができます。

公営納骨堂は自治体が運営している納骨堂で、個人用だと約20万円程度、家族で入る場合は約30万から60万円程度で、納骨堂の中では安価に使用することができます。

続いて民営納骨堂はその名の通り民間企業によって運営されている納骨堂です。

個人用では約50万円〜100万円程度、家族で入る場合は約100万円程度が相場とされています。

最後の寺院納骨堂ですが、こちらは寺院が運営している納骨堂となります。

費用は個人用で約40万円〜80万円、家族で入る場合は約100万円程度かかると言われています。 

④の樹木葬にも個別型、集合型、合祀型と種類があります。

個別型の場合、約30万円〜100万円、集合型の場合、約20万円〜60万円、そして合祀型の場合、約5万円〜20万円程度でおこなうことができます。

合祀型を除く、個別型と集合型に関しては別途管理費用として1、2万円程度かかることもあります。

なお集合型と合祀型の違いとしては、集合型は対象となる木の周辺に個別で用意されたカロートに納骨するのに対し、合祀型は他人の遺骨と一緒に埋葬されます。

最後⑤の散骨ですが、海に遺骨を撒くのか、空中から撒くのか、宇宙に撒くのか、海外に撒くのかなど、散骨する場所によっても費用は変動してきます。

今回は散骨の中でもっとも一般的である国内の海に撒いた場合についてご紹介します。

国内の海で散骨する場合、方法としては個人で行うケース、団体で行うケース、代理で行ってもらうケースの3つが挙げられます。

個人で行うケースは約20万円〜30万円ほどかかります。

また、複数家族で行う場合はチャーター代を折半できることもあり、約10万円〜15万円程が目安です。

最も安価ですむのが代理サービスを利用するケースで、相場は約3万円〜5万円程度と言われています。

散骨に関しては決まった規則などはありませんが、自治体によっては禁止している場合もあるため、十分に確認をしておきましょう。

なお、遺骨は粉骨して撒かないと違法になるためご注意ください。

また、散骨許可のない私有地や、養殖をしている海域周辺では散骨ができませんのでこちらも合わせてチェックしておくと安心でしょう。 

お布施・寺院への費用

お布施とは、葬儀や法事の際に、読経や戒名のお礼として僧侶に渡す謝礼のことを指します。

開眼供養は僧侶に行ってもらうため、お布施として3万円から10万円ほど準備しておくとよいでしょう。

あくまでもお布施はいままで供養してくれたことへの感謝の気持ちを示す手段なので、悩んだ場合は親族や寺院に相談してみるのがよいでしょう。

なお、僧侶が遠方から来るため車が必要な場合は、お車代として別途5,000円から1万円ほど用意しておきましょう。

また、お墓を移すということはイコールそのお寺の檀家をやめることを意味します。

檀家はお布施を包む代わりにお寺に供養をしてもらいますが、檀家をやめてしまうとお布施を支払うことがなくなるため、お寺側からすると経済的に支援してくれていた存在がいなくなってしまうこととなり、お寺の経営上喜ばしいことではありません。 

本来、離檀料というものは正式には存在しませんが、これまでの手厚い供養に対するお礼の意味を込めて用意することが一般的です。

なお、離檀料の相場としては、法要の1回〜3回分ほどの料金が目安とされているそうで、おおよそ3万円〜10万円程度と言われています。

とはいうものの、離檀料に明確なルールはなく、気持ちよく墓じまいができるよう、菩提寺との関係性や親族の気持ちなどをしっかりと汲み取った上で金額の設定をするとよいでしょう。

万が一、法外な離檀料を請求されてしまった、などトラブルが起きてしまった場合は、行政書士などの第三者に介入してもらうことをおすすめします。 

その他にかかる費用

稀なケースではありますが、ずいぶん昔から埋葬されている遺骨に関しては火葬されていないことがあります。

というのも火葬が主流になってきたのは昭和初期頃からと言われており、それまでは土葬(遺体をそのまま土に埋葬すること)が一般的でした。

ただし、焼骨されていない遺骨に関しては、現在衛生上の問題で寺院や霊園が受け入れてくれないことがあるため、土葬された遺体の遺骨が依然として残っていて墓じまいをする場合は、火葬する必要があります。

火葬する場合は前述の改葬許可証をもらう際に、火葬をしたい旨を伝えると火葬許可証という書類を300円程度で発行してもらえるため、改めて火葬するようにしましょう。

他にも、骨壷が割れていたりして遺骨が汚れていたり、湿ってカビが生えていたりするケースがあるかもしれません。

気になる場合は遺骨を洗浄し、乾燥させて骨壷にしまってくれるサービスもあります。

なお、料金はおおよそ2万円程度かかるとされています。 

さらに、墓じまいをする際に一時的に遺骨を別の場所に預けることもあるかもしれません。

そのように短期間遺骨を預けることを預骨と言います。

お墓の準備ができておらず、準備する間の期間に遺骨を預かってもらおうという人が利用するサービスです。

寺院や霊園、葬儀社などで展開していることが一般的です。

なお、あくまでも預かってもらっているだけであるため、この間法要などは行ってもらえません。 

料金は年間契約と月契約がありますが、年間契約の場合の相場は、おおよそ2,000円〜3万円程度と幅広く、寺院墓地であるのか、はたまた公営墓地や民営墓地であるのかによって変動してきます。

また、預骨を行うにあたり条件が設けられていることがあります。

たとえば、故人の親族が申し込みをすることや、火葬許可証を持っていることなど、その条件はそれぞれの自治体によって異なってくるため、検討する方は一度窓口に相談してみることをおすすめします。

墓じまいの費用が想定よりかかる可能性のある理由

墓じまいの費用が想定していた費用よりもオーバーしてしまう場合、特に可能性として考えやすいのが、お墓の撤去費用が見積もりよりも大幅に上回ってしまったケースです。

前述にもある通り、暮石や付属品の撤去費用は現場を見てみなければわからないこともあり、階段や坂が想定よりも急で運搬に手間取ってしまったり、作業機械が搬入できなかったりすることで解体作業の後に追加で費用がかかってしまうことがあります。 

お墓を撤去するだけと安易に考えてしまいますが、隣のお墓に傷や汚れをつけたりしないように慎重に解体しなければいけないなど、実際はお墓を建てるよりも繊細な作業が必要となってくるのです。

見積もりの時点でできるだけ正確な金額を知りたい場合は、写真などではわからない土の下の状態などが把握できるお墓の設計図などがあるとより安心です。

墓じまいのメリットデメリット

ここまで墓じまいについて様々な視点からご紹介していましたが、ここからは墓じまいのメリット・デメリットについて簡単にまとめていこうと思います。 

メリット

墓じまいのメリットには以下のようなことが挙げられます。

・先祖代々引き継いできたお墓を無縁仏にする心配がなくなる。

・自分の子供にお墓の管理の負担をかけなくてよくなることで、自分も精神的な負担が軽減される。

・永代供養、散骨であれば、初期費用を支払うだけで管理をお任せできる。

継承者がいないお墓を墓じまいするというのは、代々引き継いできたお墓を無縁仏にしないためのお墓に対する誠実な行為であり、継承者としてしっかりと墓守の責務を果たしていると言えるでしょう。 

さらに、墓じまいの後の供養方法として永代供養墓や散骨を選択した場合は、お墓の管理をお任せでき、かつ費用も初期費用にのみ収まる点があります。

継承者側の経済的、肉体的負担が減ることはもちろんですが、「自分の子供に墓守させることで必要以上に負担をかけたくない。」という継承してもらう側の気持ちも汲み取ることができます。

なお、お墓は本来、代々引き継いでいくことや、ある一定の場所に根付く性質があります。

日本は家長制度という制度によって、家という存在が今よりも永続的で強制的な結びつきが強かったこともあり、お墓を守らなければならないという意識が家単位で色濃く残ってきたからです。

ただ、最近では急激に少子高齢化が進み、「後継ぎ」という言葉さえも聞くことが少なくなってきました。

それだけでなく、離婚率や独身世帯の増加率も少しずつ上がってきているのが現状で、そんな社会情勢の中で人々のお墓との向き合い方が変化してきているのは言うまでもないでしょう。

墓じまいという選択が、ある家庭にとっては有効でメリットがあるということが往々にしてあるのです。

デメリット

一方、墓じまいのデメリットとして以下のような点が挙げられます。

・場合によっては費用が大幅にかかる。

・親族や寺院とのトラブルが起こる可能性もある。

墓じまいするにあたって予算を大幅にオーバーしてしまうケースもあります。

前述にもありますが、お墓の立地があまり良くなかったり、階段や斜面によって重機が搬入できなかったりするなど、手作業が増えてしまえば増えてしまうほど手間賃がその分加算されてしまい、当初よりも高額な請求がきてしまうこともあります。

この場合、見積もりの時点でしっかりとお墓周辺の情報を伝えることで、見積もりと実際の料金の乖離が起こらないようにすることと、ある程度料金が増えてしまうかもしれないと念頭に入れて余裕を持って準備をするようにしましょう。

このとき、お墓周辺の写真はもちろんのこと、お墓の設計図まで準備があるとよりよいです。

また、自分が墓じまいをする際、新しくお墓を建てる場合にはそういった立地やお墓の形状、重さ、高さなどには十分気を配り、逆に墓じまいをしてくれる人のことまで想定してお墓を建てると、親族との健やかな関係性が築けるのではないかと思います。

また、墓じまいのデメリットとしてもう1つ挙げられるのは、墓じまいをすることで親族や寺院とのトラブルが起こる可能性があるということです。

まず、親族とのトラブルに関してですが、お墓は基本的に場所に依存するものです。したがって、継承者のライフイベントの中でお墓から住まいが遠くなってしまった場合、法要やお墓参りの負担は自分だけではなく、子や孫にまで引き継がせてしまう可能性もあります。そんな中で墓じまいを検討することはおかしいことではありません。

ただ、お墓への思い入れというものは親族の中でも様々で、今のお墓の場所からお墓がなくなってしまうと困るという人もいるかもしれません。

そんな人がいる中で勝手に墓じまいを進めてしまうとトラブルや親族との関係性に影響が出る場合もあります。

したがって墓じまいを行う際には、まず親族との合意形成をはかることが必要不可欠です。

なお、合意形成をはかる相手は親族だけではなく、菩提寺も同様です。

お布施を渡すことで後ろ盾となっている檀家の自分たちが離壇するということは、菩提寺からすると経済的にダメージを受けることとなります。

法律上、菩提寺が檀家の離壇を拒否することはできないものの、いきなり離壇を突きつけて関係性を終わらせてしまうような心無い行動をとってしまうと、これまで供養してきてくれたご恩をおざなりにしてしまうこととなり、自分としても後味が悪いでしょう。

墓じまいについて話を切り出す場合、親族であっても菩提寺であっても大切なのが、早めに相談することと、墓じまいをする理由を具体的かつ丁寧に伝えることです。

墓じまいを決めたのであれば、具体的なことは決まっていなくても相談ベースで事情を話すのがポイントです。

墓じまい後の供養方法

墓じまいが終わった後の供養方法にも永代供養、納骨堂、樹木葬、手元供養といった手法がいくつかあります。それぞれの供養方法について詳しくご説明していきます。

永代供養墓

墓じまいにおいて、継承者がいない場合に選ばれることが多いのが永代供養墓です。

永代供養墓とは、契約者の死後は墓地の管理者である寺院や霊園がお墓を代わりに管理してくれるお墓のことです。

お墓を建てるにあたり理解しておきたいことの1つとして、お墓を買ったイコールお墓の土地を買ったことにはならないということがあります。

お墓を買うということの正しい意味は、墓地を永代使用する権利である永代使用権を手に入れることと言えるのです。

なお、この権利は契約者の死後は継承者に譲渡することが可能ですが、第三者に渡すことはできません。

よって、お墓というのは一族の継承を前提として建てられているものが一般的だったのです。

しかし、現在では独身世帯や夫婦だけで子供がいない家庭など、継承者がいない家庭も多くなってきました。

仮に継承者がいる場合でも「子供や孫に墓守させることで負担をかけたくない。」という気持ちから、墓じまいをして永代供養墓に入る人も少なくありません。 

また、永代供養墓にはいくつか種類があり、個人墓、夫婦墓、共同墓、合祀墓などがあります。

これらを選択する上で重要なポイントとなるのが「誰と入るのか。」ということです。

個人墓は自分一人で入るお墓で、夫婦墓は配偶者とのみ一緒に入るお墓、そして共同墓は友人など複数の特定の相手とのみ入るお墓です。

それらの入る人が限定的なお墓とは打って変わって、合祀墓は不特定多数の人の遺骨と一緒に入るお墓です。

ただし、個人墓や夫婦墓の場合でも、一定期間が経つと合祀墓に移動されるケースも珍しくはありません。 

なお、永代供養墓の注意点としては、一旦合祀墓に入ってしまうと他の遺骨と一緒に納骨されるため、改めて改葬したいと思っても遺骨を取り出すことができない点が挙げられます。

納骨堂

納骨堂とは、お墓に遺骨を埋葬するのではなく、屋内の専用スペースに収蔵する施設のことです。

納骨堂を運営するのは自治体が運営する公営納骨堂、民間企業が運営する民営納骨堂、寺院が運営する寺院納骨堂などが挙げられます。

また、納骨堂にもいくつか種類があり、

・ロッカー式の納骨堂

・仏壇型の納骨堂

・墓石型の納骨堂

・機械型の納骨堂

・マンション型の納骨堂

など様々です。 

なお、納骨堂は期間を設定して契約することが多く、三回忌、十三回忌、三十三回忌に合わせられたものが見受けられます。

そして期間が満了すると、合祀型の永代供養墓に遺骨が埋葬されることが一般的です。 

都市部で改めてお墓を買おうと思うと数百万円するため、墓じまいのハードルが高くなりがちですが、納骨堂は墓石を建てる必要がないため、比較的リーズナブルです。

また、室内にあるため天候を気にすることなくお参りができ、室外よりも掃除の手間もそこまでかかりません。

さらに、納骨堂はアクセスの良い駅の近くにあることが多く、墓じまいをする上でポイントとなるアクセスの問題もクリアしています。

ただ、納骨堂は屋内にあるため、火災防止ということもありお線香をたくことができません。

また、納骨堂自体はそこまでスペースが確保されているわけではないため、個別での参拝ではなくお参りする共用のスペースが指定されていることもあります。

他にも参拝する上での細かい条件など、あらかじめきちんと確認しておきましょう。 

樹木葬

樹木葬は、墓石の代わりに樹木や草花などを墓標とし埋葬する方法です。

遺骨は骨壷で納骨される場合と、そのまま直接埋葬される場合があります。

供養方法の中でも珍しい自然に還ることのできる方法で、近年人気が上昇してきている供養方法です。

また、樹木葬にも複数タイプがあり、個別に埋葬する形式のもの、シンボルとなる木の周りに遺骨を個別に埋葬する形式のもの、他の遺骨と一緒に埋葬する形式のものなど様々です。

自然に還る供養方法の1つとして散骨を後述していますが、樹木葬では散骨と違って遺骨を埋葬していることもあり、お墓として許可を得ている山林や、墓地の中にあるお墓として認められている区画でしか行えません。

なお、樹木葬の多くは永代供養墓であるため、継承者がいなくても利用でき、また新しくお墓を建てる必要もないため、費用の負担も一般的な改葬よりも安価で済みます。

樹木葬の注意点としては、埋葬後には遺骨を取り出すのが難しい点です。したがって、改葬を視野に入れている方には不向きな供養方法と言えます。

散骨

散骨は海や山に粉末状の遺灰をまく方法です。樹木葬と同様に自然に還る埋葬方法として注目を浴びています。

散骨は遺骨を埋葬したり収蔵する訳ではないため、法律的にも具体的な規定がありませんが、一定の節度を持って行えば問題ないという認識で広まっています。 

散骨の際に考慮すべきは、散骨する場所をしっかりと見極めるということです。

条例によって散骨が禁止されている場所や海水浴場や漁場付近などは避けて行うなど、入念な下調べが必要です。

また、散骨する際には遺骨を細かく砕き、2mm以下の遺灰にしなければなりません。

この遺骨を粉末状にする作業は自分で行っても問題はありませんが、業者に頼んでやってもらうことが一般的です。

散骨の場合、遺骨を全てまくことも一部だけまくことも可能です。

一部だけまく場合は残りの遺骨をお墓に納められますが、全て遺骨をまいた場合はお墓参りができなくなるため、散骨をした後の供養方法に関しては、親族と相談しておくとよいでしょう。

手元供養

新しいタイプの供養として手元供養があります。手元供養は遺骨をお墓に埋葬せず、家に安置して供養する方法です。

遺骨の一部、もしくは全てを骨壷に入れた状態で管理しますが、より一般的なのは墓じまいの後、遺骨の一部だけを分骨して手元に置いておくものです。

遺骨を自宅に安置することにおいて、役所などに何かを提出する必要はありません。 

ただし、遺骨をお墓にも埋葬する場合は、お墓などで分骨を行い、分骨証明書を発行してもらわなければならないため、注意が必要です。

なお、手元供養の方法として、骨壷の他にも中に遺骨を納められるオブジェや、ペンダントや指輪といったアクセサリーなどもあります。

墓じまいに関するよくあるトラブルと回避方法

墓じまいはお墓をしまう行為であるため、一歩間違えると主に人間関係の面でトラブルが起こり得ます。

ここからは、墓じまいで想定されるトラブルとその回避方法についてご説明していきます。

離檀料のトラブル

前述にもありますが、離壇料とは墓じまいを行う際にこれまで供養をしてくれた菩提寺に、感謝の気持ちを示すために渡すお布施のことです。

この離壇料は法的に強制されているものではありませんが、法要の1回分〜3回分程度の金額でおおよそ3万円〜20万円程度が一般的とされています。

あくまで菩提寺への感謝の気持ちを示すものであるため、明確に金額が決まっているわけではありませんが、この離壇料によって菩提寺とトラブルが起こることがあります。

離壇するということは、菩提寺の檀家から抜けるということ。

菩提寺からすると寺院を運営するために経済的に支援していた存在がいなくなるため、好ましい状態であるとは言えません。

そういった状況で、身勝手な態度で墓じまいを行う旨を伝えてしまうとトラブルに発展することがあります。

普通であれば数十万円で済むところが、数百万円という法外な金額を請求されたり、墓じまいに必要な書類を渡してくれないなどのケースもあるそうです。

先ほども述べた通り、本来離壇料を請求されても支払う義務はありませんが、最悪の場合、法的に争うことになる可能性もあり、そうなってしまった際には関係修復も難しくなるでしょう。 

したがって、離壇料のトラブルの起こさないためには、墓じまいが決定した時点で早めに菩提寺へお伝えるすること、そしてなぜ墓じまいが必要なのかを詳しく丁寧に相談ベースで伝えることが重要です。

菩提寺は先祖代々自分たちのお墓を供養してくれていた存在。その手厚い供養への感謝の気持ちをまず忘れず、態度や姿勢で示すようにしましょう。

工事費用のトラブル

墓じまいには暮石を撤去する際に工事が必要となります。この撤去費用が決まる要素として、お墓の形状や重さ、立地などが挙げられます。

この工事費用は案外無視できない部分で思わぬところで高額になる危険性があります。

たとえば、重機が道を通れず、結局手作業で撤去作業をしなければならないことになると、手間暇がかかる分費用も高騰します。 

他にも、隣のお墓を傷つけないために慎重な作業が必要であったり、お墓の下の部分の骨組みが思いの外頑丈に組まれていて、撤去のために他の機械が必要になってしまったなど、様々なケースが考えられます。

工事が行われてから請求された額が見積もりの時と全然違い、予算をオーバーしてしまっているなんてこともあるかもしれません。

まずは事前に見積もりを複数社から取ることで相場を理解し、出来るだけ内訳をしっかりと確認するようにしましょう。

また、お墓の作りがどのようになっているのか設計図で確認したり、さらにお墓周辺の様子を写真で残して置いたりするなど、できるだけ見積もりと請求額の差異がうまれないように、あらかじめ準備をしておくことをおすすめします。 

親族とのトラブル

なかなか隅に置けないのがこの遺族とのトラブルです。墓じまいというのは、今あるお墓を一旦閉じて場所を移すことになるため、人によっては今までそこにあったお墓をなくすことでご先祖様に申し訳ないと思う方もいるかもしれません。

実際、墓じまいと聞いてご先祖様の供養をやめるととらえる人もいるようです。 

お墓は継承者だけのものではなく、関係する親族によって引き継がれてきたものでもあるため、墓じまいはもちろんのことですが、共有せねばならないことがたくさんあります。

関係者が多い分、墓じまいとはそれほどセンシティブなことなのです。 

実際、墓じまいをして、今の場所からお墓がなくなってしまうと困ってしまう人もいるかと思います。

遺骨を分骨したりなど、親族の気持ちに寄り添うように意見を聞きつつ、もし一人でも納得していない人がいれば、しっかりと話し合い、解決策もって合意形成をすることが必要不可欠です。

身元不明の遺骨についてのトラブル

本来、お墓の中に誰が埋葬されているかはお墓を継承する前に以前の継承者から聞いておくべきですが、お墓は先祖代々の遺骨があるため、正体不明の遺骨が出てくることがあります。

骨壷に名前が書かれていなければ、墓じまいに必須である改葬許可申請書に名前を記載することができず、そうなると墓じまいができない可能性があります。(※改葬許可証の名前を書く欄に不詳と記入して対応してくれる自治体もあります。) 

このように身元不明の遺骨が出てきた場合は、墓誌に彫ってある名前を確認したり、戸籍を調べてみたり、菩提寺の人に聞いてみるとよいでしょう。

また、古い遺骨で火葬されていない遺骨(土葬など)は改めて火葬する必要があるため、そちらも確認しておくとよいでしょう。

墓じまい代行を利用する

ここまでで、「墓じまいは様々なステップがありすぎて、自分で行うのは少し不安だ・・」と思われた方もいらっしゃるかもしれません。

もちろん自分でできればよいですが、すでにお分かりの通り、準備しなければいけないこと、考えなければいけないことが山積みなのが墓じまいです。

「正直自分で行う余裕がない・・。」そんな方は墓じまい代行を利用してみてはいかがでしょうか? 

代行を依頼する場合の相場と内訳

墓じまい代行はその名の通り、墓じまいに必要となってくる事務的な作業から一連の流れに沿って墓じまいをサポートしてくれる存在です。

行政書士が行ってくれることが一般的ですが、主に墓じまいを行う上で必要になる以下について代行してくれます。 

・寺院や霊園との交渉

・必要書類の準備、提出代行

・暮石の解体、撤去ため、石材店への手続き

・遺骨の取り出しと運搬の手続き

まず、菩提寺などお墓の管理者に対して墓じまいを行う趣旨を伝えてくれます。

ただ、代理サービスを利用して菩提寺へ墓じまいの旨を伝えることには十分に注意が必要です。

前述のとおり、墓じまいを行う旨について菩提寺に伝える際に、直接言わず第三者を介して伝えると菩提寺側からすると不信感に繋がり、場合によってはトラブルに発展することもあるかもしれません。

したがって、すでに関係性がある人に対して墓じまいを進める旨を伝える場合は、できるだけ自分で伝えた方が誤解もないでしょう。

特に親族との合意形成や菩提寺とのコミュニケーションはセンシティブな面もあるため、できるだけ代行に頼らずご自身で進められる方が円滑に進行できるかもしれません。

しかしながら、どうしても自分で引き受けるのは厳しいと感じている場合は、代行を検討するのも1つの手でしょう。 

なお、墓じまい代行において特に依頼すべきと予想がつくのが、事務処理系の作業です。墓じまいを行うにあたり、様々な書類を各所回って集め、さらに必要事項を記入したのち提出しなければなりませんが、この作業を代行に全て任せてしまえばかなり負担が軽減されるでしょう。

他にも、墓地を更地にして返すために、墓石やその他付属品を撤去する工程において、解体や撤去の作業を行ってくれる石材屋を予算に合わせて代わりに探してくれます。

菩提寺がすでに贔屓の石材屋さんがいる場合を除き、どこの石材店がよいのかわからないという状況で、石材店探しを行ってくれるのはなかなか心強いですよね。 

また、墓じまいの後、新しいお墓に遺骨を納めるまで一時的に遺骨を預かってくれることもあります。

その後遺骨を納骨場所まで搬送してくれるため安心です。

以上のことから、墓じまいの代理サービスを利用する上で重要なポイントは、どの作業を代行してもらい、どの部分を自分で行うかをきちんと判別をつけることです。

全ての工程をお任せしてしまうとかえってスムーズに事が進まなかったり、費用も約30万円程度かかることもあります。

少しでも費用を削減したり、円滑に墓じまいを進めるためにも、代行サービスを利用する場合は項目をピックアップして利用することをおすすめします。

墓じまいについてのまとめ

代々継承してきたお墓を管理する人がいなかったり、家族制度の変化や少子高齢化、未婚・離婚率の増加などの要因で、お墓の管理に関する家族間の悩みが多くなっています。

先祖代々のお墓を墓じまいするということに対して、引け目を感じて悩んでいる方もいるかもしれません。

しかし、実際のところ、先祖代々の墓と言っても3~4代分の遺骨しかないお墓もたくさんあります。

火葬が一般的になってきたのも昭和に入ってからという話もあります。 

もちろん、たとえ祀られているのが3~4代分であっても代々守られてきたお墓であることに変わりはないため、墓じまいをしてしまうことに恐れ多く思ってしまう方もいるとは思いますが、墓じまいはお墓を一旦閉めることを指し、ご先祖様の供養をやめる意味はありません。

よって、無縁仏を出さないことや、継承者への思いやりから墓じまいを選択することは後ろめたいことではありません。

自分が大事にしたい価値観と親族との関係性を踏まえ、最適な選択をしましょう。

本当に悲しいのはお墓が誰にも管理されずに放置されたままになることです。無縁仏の数は年々増えてきています。

親族からも菩提寺からも見放されたお墓を増やさないためにも、墓じまいは誠実な選択肢の1つでもあるのです。

墓じまいについての他の記事はこちら

墓じまいに関するお金の疑問を解消!墓じまいにかかるお金の相場を徹底解説!

納骨にかかる費用を完全解説!相場・内訳・流れ・準備物を紹介!

墓じまいから永代供養にするまでの流れ、永代供養墓の種類・選び方から注意点まで徹底解説

  • 超高齢化多死社会を迎える中、今の時代に必要なのは、ご遺族の状況に応じたプランをご提案することです。
    厚生労働省認定1級葬祭ディレクターとして、これまでの画一的な「一般的な葬儀」を一から見直し、必要な人に、必要なお葬式を自由に選んでもらうためのプランを作成しました。
    後悔のないお葬式を執り行いたいけど、シンプルなお葬式でいい。そんな方はぜひお気軽にご相談ください。

ジャンル一覧

同じジャンルのコラム

新着コラム