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天理教とは?天理教のお葬式の流れや気をつけるべきことから神道との違いまで徹底解説!

みなさんは、天理教という宗教を聞いたことがあるでしょうか?日本は世界的にも他宗教な国で、様々な宗教が信仰されています。

仏教だけでも複数の宗派が存在し、仏教以外にも神道など本当に多くの宗教があります。一つ一つの宗教には、それぞれ特徴があり、お葬式に関しても様々な形があります。

この記事では、その中でも「天理教」にスポットを当てて、そのお葬式について解説します。お葬式の流れや気をつけるべきことを一つ一つ確認していきましょう。

天理教(てんりきょう)のお葬式とは?

皆さんは天理教のお葬式についてどこまでご存知でしょうか。お葬式と一言で言っても、宗教や宗派によって大きな違いが生まれてきます。

また、お葬式の違いといっても、ただ単に言葉が変わったり、形式が変化したりするだけではありません。宗教や宗派によって、死生観やお葬式に対する考え方が異なるのです。

天理教の場合のお葬式は、魂の仮の拠り所として神様から借りていた体を返して、次の体が見つかるまでの間、魂を神様に預かってもらうための儀式とされています。

この記事では、そんな天理教のお葬式について、その流れや気をつけるべきことについてまとめていきます。まずは、天理教とはそもそも何なのかを確認していきましょう。

天理教とはなにか?

それでは、天理教とはそもそも何かについて説明します。天理教は奈良県に本拠をおいている宗教で、江戸時代の末期に新しくできたものになります。

教祖は、中山みきで、天理王命から啓示を受けたことが始まりだとされています。この宗教では、教祖のことをおやさまと呼び慕っています。

天理教の教えは助け合って暮らすこと

天理教の教えでは、みんながお互いに助け合って仲良く暮らすことが求められています。そのため、教祖の中山みきは、私財を投げ売って貧しい人に施しを行っていたとされています。この人をお手本にしながら、暮らすのです。

仏教も、古代インドのゴータマ・シッダールタの生き方をお手本にしながら、その生き方を教えてとして実践する宗教です。この点、仏教と似ているかもしれませんね。

>>天理教の葬儀を解説!通夜・葬式の流れとマナーを紹介!

天理教の教会

天理教には教会と呼ばれるものが存在しており、大きく分けると「教会本部」と「一般教会」に分類することができます。一般教会の中でもその規模に応じていくつかの種類があるのも特徴と言えるでしょう。

加えて、日本の他の宗教では、お寺や神社と呼ばれる施設があるのに対して、ここでは教会と呼ばれているのも一つの特徴と言うことができるでしょう、

お寺と教会の違い

お寺はそもそも、中国に由来する呼び方で、官庁の一つでしたが、次第に僧侶がいる場所をお寺と呼ぶようになりました。神社に関しては、神様のいらっしゃる社だから神社だと予想することができるでしょう。

教会に関しては、一般的には共通の信仰を持つ人の集団を表し、キリスト教を始めとする多くの宗教で用いられています。天理教でも、教会が使われていますね。

天理教での葬儀の意味

続いて、天理教におけるお葬式の意味について確認していきます。先程も少し解説しましたが、各宗教の葬儀には、それぞれの死生観が大きく影響しています。まずは、その死生観から解説します。

この宗教の死生観の特徴として「出直し」といった考え方が挙げられます。私達の魂は、神様から「現世での身体」を借りることによって、初めてこの世に生まれてきます。

ですので、この世で暮らしが一段落して、また次の身体を借りて現世に戻ってくる、言い換えれば「出直してくる」ものが死なのです。天理教において死ぬとは生まれ変わるための一つのきっかけと捉えることができるのです。

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天理教のお葬式の特徴

そんな天理教のお葬式は、「神様」と祀る宗教ですので、神道に近い形となっています。

日本では、仏教を信仰している人、もしくは信仰しているとまでは言わなくとも、仏式のお葬式を執り行う人が多いために、神道に近い形のお葬式と言ってもなかなかピンとこないかもしれません。詳しいお葬式の流れについてはこの後、解説していきます。

神道でのお葬式との違い

さて、ここまで天理教のお葬式は神道のそれに近いといった説明をしてきました。では、それぞれのお葬式は同じものなのでしょうか。

これらのお葬式は確かに似てはいますが、同じものというわけではありません。根本的な考え方が異なっているのです。

一般的な神道では、八百万の神の考え方があるように、故人もまた守護神として家族を守る神様になると考えられています。一方で、天理教では、先ほども解説したように、亡くなった後は「出直して、再び現世に帰ってくる」といった考え方があります。

形式が似ていたとしても、根本の考え方が異なりますから、細かな違いが出てくるのです。

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天理教のお葬式の流れ

ここまで、そもそもの天理教の解説やその死生観などについて解説してきました。ここからは、具体的なお葬式の流れについて解説してきます。

みたまうつし(1日目)

まず、一般的にいう「お通夜」に当たるのが「みたまうつし」になります。この言葉を聞いて、皆さんはどのような儀式を想像するでしょうか。

みたまうつしは魂を体から移す儀式

これは漢字で書くと「御霊移し」となります。そう、魂を別のものに移すための儀式なのです。身体から魂を移すためのものは、様々な種類があります。鏡に移すこともあるようです。

加えて、魂は夜間に動くという性質があると考えられているため、この儀式もまた夜に行われます。

仏式ではお通夜にあたる

仏式のお葬式では、「お通夜」が行われると思います。

このお通夜は、故人が翌日の葬儀であの世へと旅立つ前日の夜に、遺族や親しい人が夜を通して、お別れの時間を過ごすものになります。同じお葬式でも、このように宗教のように全然違ったものになります。

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告別式(2日目)

続いて翌日に行われるのは告別式になります。正式には葬場儀と呼ばれます。ここでは、神様に対するお供え物などがなされた後に、告別詞が奏上されたり、玉串奉納(たまぐしほうてん)が行われたりします。

玉串を神様に奉納する儀式

この玉串奉納とは、榊に紙垂を結びつけた「玉串」を神様に奉納する儀式になります。この玉串は、神様と人間を結びつける大切な橋渡しとなると考えられており、非常に重要な儀式であると言えるでしょう。

葬儀などの場ではあまり機会がないかもしれませんが、公共工事の地鎮祭などで行われる光景をニュースなどで見たことがある人もいるのではないでしょうか。

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天理教のお葬式の香典

続いて、香典について解説します。呼び方は違えども、どのような宗教でもいわゆる香典と呼ばれるものは存在します。ここでは、そんな香典について解説します。

具体的な説明に入る前に、そもそもの香典について説明します。香典とは、故人の仏前や霊前に供えるお香などに代わりの金銭を指します。

そもそもの由来は、葬儀の際に大量に必要になるお香を遺族だけで準備するのが大変だから、みんなで持ち寄ったことが始まりと考えられています。今では、お香を持ち寄る必要は無くなったので、次第に金銭を持ちようになったのです。

香典の相場

さて、そんな香典の相場ですが、仏式のものと同様に、故人との関係性によって包む金額は異なってきます。

祖父母の場合は、2万円から3万円程度、兄弟の場合は、3万円から5万円程度、友人の場合は5千円程度が相場と言えるでしょう。

しかし、香典の相場は、地域性などが大きく影響を及ぼす分野になっています。不安な場合は、親族などに事前に相談しておくことができると良いのではないでしょうか。

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不祝儀袋の書き方

最後に香典の表書きの書き方を解説します。仏式の場合は香典袋と呼びますが、天理教の場合は不祝儀袋と呼びます。結婚式などに持っていくものは祝儀袋で、その逆ということになりますね。

天理教では「玉串料」と書く

表書きの書き方は、仏式の場合は御仏前などと書きますが、この場合は、神道に則って「玉串料」などと書くことが一般的です。

水引については、白黒のものや白黄のものを利用するようにしましょう。市販のもので構いませんが、蓮の花が書かれているものは仏式の袋になりますので使わないように注意しましょう。この点が意外と間違えられるポイントになります。

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天理教のお葬式で気をつけるべきこと

さて、そんな天理教のお葬式に呼ばれた際には、どのような点に注意すればよいのでしょうか。

ご自身が信仰している場合にはある程度わかるかもしれませんが、普段信仰しているわけではなく、訃報が届いた時相手が信仰している場合には、どうすればよいか戸惑ってしまうことが多いでしょう。

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ここではそんなときのために、天理教のお葬式で気をつけるべきことを解説していきます。

お葬式の服装

まず、お葬式での服装になります。これは普通のお葬式と同様に、黒い喪服を着用すれば良いでしょう。きちんとした喪服を着用することが最も望ましいですが、場合によっては黒いスーツを着て出席するのも良いでしょう。

また、遺族から服装についての要望があれば、必ずそのとおりにするようにしましょう。加えて数珠は仏教特有のものになりますので、持っていく必要はありません。

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お葬式での作法

続いて、お葬式での作法についてです。ここで気をつけるべき作法は2つほどあります。玉串奉納と参拝についての作法です。

玉串奉納の作法

玉串奉納では、玉串を受け取ってから供えるまでに細かな作法があります。普段から行うわけでは無いので難しいかもしれませんが、わからなければしっかりと確認して間違えの無いにしましょう。

参拝の作法

加えて、仏式では焼香を行いますが、ここでは参拝が行われます。ここで注意すべきなのでは、天理教の参拝では「2拝をしてから4拍手、1拝、4拍手、1拝」と行うことです。一般的な参拝では「2礼2拍手1礼」ですので、この点間違ってしまう多いのでは無いでしょうか。

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お悔やみの言葉は使わない

最後に注意すべきなのは、お悔やみの言葉です。厳密には、仏教で使われるようなお悔やみの言葉は使ってはいけません。普段何気なく使っている「ご冥福」などの言葉は仏教由来のものになりますので、この点には十分に注意するようにしましょう。

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天理教の参拝方法

さて、先程も少し触れましたが、天理教の参拝方式は特殊です。間違えの内容に気をつけましょう。

具体的には、故人の前で2回拝をしてから、控えめに4回拍手を行います。その次に亡骸に向かって1度拝をしてから、先程と同様に拍手をして、最後にもう一度拝をして終了となります。

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天理教のお葬式についてのまとめ

「天理教」について特に重要となるポイントを下記にまとめました。

【天理教とは?】
●奈良県に本拠をおいている宗教。江戸時代の末期に新しくできたもの
●天理教の教えでは、みんながお互いに助け合って仲良く暮らすことが求められている
●天理教では「教会本部」と「一般教会」がある

【天理教での葬儀の意味】
●天理教では「出直し」の考え方
●亡くなった後の魂は次の身体を借りて現世に戻ってくるという教え

【天理教のお葬式の流れ】
1日目:みたまうつし
魂を別のものに移すための儀式

2日目:告別式
神様に対するお供え物などがなされた後に、告別詞が奏上されたり、玉串奉納(たまぐしほうてん)が行われる

【天理教のお葬式の香典】
●仏式のものと同様。祖父母の場合は、2万円から3万円程度、兄弟の場合は、3万円から5万円程度、友人の場合は5千円程度が相場
●天理教は香典袋は不祝儀袋と呼ぶ
●表書きは「玉串料」と書く
●水引は、白黒や白黄を利用する

【天理教のお葬式で気をつけるべきこと】
●普通のお葬式と同様に、黒い喪服を着用する
●数珠は不要
●天理教の参拝では「2拝をしてから4拍手、1拝、4拍手、1拝」を行う
●「ご冥福」などのお悔やみの言葉は天理教では使用しない

この記事では、天理教のお葬式について解説してきました。他の宗教とは異なった死生観をもつ天理教では、そのお葬式の内容や作法も少しずつ異なっています。

なれないことをするわけですから、わからないことがあるのは当たり前です。しかし、そこをなあなあにすることは大変失礼ですから、わからないなりにしっかりと確認をしてからお葬式に望むようにしましょう。

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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

プロフィール

運営会社

会社概要

会社名 LDT株式会社
Life Design Technologies co.,Ltd


https://le-tech.jp/
資本金 11,930万円(資本準備金含む)
代表取締役 白石 和也
設立 2019年9月
所在地 〒105-0004
東京都港区新橋5丁目23-10片山ビル6階
TEL:0120-538-175
FAX:03-6800-5820
事業内容 AgeTech(エイジテック)プラットフォーム事業
AgeTech(エイジテック)関連のソフトウェア開発・提供事業
AgeTech(エイジテック)関連のコンサルティング事業

企業理念

ライフエンディング(葬儀)の後悔をなくす

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葬祭ディレクターとして10年以上培った経験を活かし、多様化する価値観の中でご相談者様にとって
どのようなご葬儀を選択することがよいのかを丁寧にヒアリングさせていただき、ご提案いたします。

お葬式セミナー講師
エンディングコンサルタント
栗本 喬一(くりもときょういち)
1977年 東京生まれ(名古屋育ち)
略歴
母の死をきっかけに葬儀業界に興味を持ち、大学卒業後、大手葬儀社へ入社、家族葬から大規模葬儀まで、幅広くお葬式を葬儀担当者(セレモニーディレクター)として活躍。その後、葬儀会館の店長、新規開拓を歴任。お客様からの「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとし、これまでに10年以上、5,000件以上の葬儀現場に立ち会う。
資格等
株式会社GSI グリーフサポート アドバンスコース修了。