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納骨式とは?納骨式を行うタイミングから必要な準備、当日の流れまで徹底解説!

Jul 05 2021

亡くなった方をお墓に埋葬する際におこなう儀式を納骨式といいます。本記事では、納骨式の概要や行うタイミングの他、お布施や香典相場、必要な準備や当日の具体的な流れや服装など、納骨式について徹底的に解説していきます。

納骨式とは何かご存知でしょうか?

納骨式の概要や行うタイミング、必要な準備や当日の具体的な流れなど、納骨式について徹底的に解説していきます。

納骨とは?

納骨とは、亡くなった人の遺骨を骨壷に入れて墓石の下に入れたり、納骨堂などの施設に納めたりすることをいいます。

納骨の歴史

納骨は平安時代から行われている風習で、鎌倉時代頃にはお墓の下に遺骨を埋めるという文化が広まったようです。

また、昔は火葬ではなく、土葬が主流だったので、棺に遺体を入れて土の中に埋めるというのが一般的でした。

納骨の場所

その名残があり、遺骨を埋めるという文化が今でも根付いているのです。納骨の場所、方法の種類は主に以下の4種類が挙げられます。

・お墓

一番オーソドックスな納骨方法で、お墓の下に遺骨を埋めます。遺骨は骨壷や納骨袋に入れる場合もあれば、そのまま納めることもあります。

具体的な埋葬方法については、地域や宗教宗派によって異なります。

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・納骨堂

納骨堂と呼ばれる、納骨のための専用の建物があります。お寺の中にある場合もあれば、自治体や民間業者が運営している納骨堂もあります。

引き出しのような場所に骨壷に入れた遺骨をしまっておくシステムのものが一般的です。

納骨堂は、元々お墓に納骨するまでの繋ぎの役割として機能しているケースが多かったのですが、現在では納骨堂に納骨し、永代供養で長い間にわたってそのまま供養を代わりに行ってもらう家庭も増えてきているようです。

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・手元供養

文字通り、遺骨を手元で保管し、供養する方法です。小さい骨壷や、ペンダントなどに遺骨を入れて、自宅などで管理します。

お墓の管理や新しく購入するのが難しい場合、お墓に入れたくない場合などに選択される方法です。

・自然葬(散骨、樹木葬など)

自然葬では、散骨や樹木葬と呼ばれる方法があります。散骨は粉々に粉砕した遺骨を海や山に撒く供養で、樹木葬はシンボルとなる木や石碑の下に遺骨を埋めることで故人を悼みます。

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納骨式を行う時期

納骨式を行う時期としては、いくつかタイミングがあります。それぞれのタイミングについてご紹介していきます。

四十九日法要のタイミング

四十九日法要とは、故人の死後49日目に行う法要のことです。

故人の死後、節目節目で法要を行うのですが、仏教において死者の魂は49日で成仏すると考えられており、四十九日法要はさまざまな法要の中でも特別な意味合いを持ちます。

そして、納骨式もこの四十九日法要のタイミングで行うことが多いです。

四十九日法要でおこなうこと

僧侶に読経をしてもらい、四十九日法要を終えた後に、お墓参りに行く際に納骨式を行ってもらいます。

なお、四十九日法要のタイミングで納骨式を行うにあたり、その時にお墓の準備が済んでいる必要があります。

すでに家系で代々引き継いでいるお墓がある人は、四十九日のタイミングで納骨式を行ってもよいでしょう。

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百か日法要のタイミング

百か日(ひゃっかにち)法要とは、故人の死後100日目に行う法要のことです。

百か日法要の意味

四十九日は、故人が極楽浄土にいけるかどうかが審判される大切な法要ですが、百か日は再審判の火とされています。

四十九日に不本意な審判が下された場合に、供養を行うことで救済できると言われているため、重要な意味合いを持ちます。 

さらに、百か日法要は、故人が亡くなってから100日という節目で、遺族が悲しみから立ち直り、気持ちに区切りをつけるという意味もあります。

この百か日法要のタイミングでも納骨式を行うことができます。

四十九日法要のときには気持ちのふんぎりがついていなかった遺族や、お墓が準備できていなかったという場合も、気持ちを少し落ち着かせて、しっかりと準備をした上で納骨式に臨むことができます。

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新盆のタイミング

新盆(初盆)とは、四十九日を終えてから初めて迎えるお盆のことです。

仮に四十九日を過ぎる前にお盆を迎える場合には、その次の年のお盆が初盆となります。

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新盆の時は、親戚や友人が集い法要を行いますが、このタイミングで納骨式を行うこともできます。

なお、お盆の時期は法要を行う家庭が多いため、住職も忙しくなる傾向にあります。したがって、新盆のタイミングで納骨式を行う場合には、菩提寺に早めに相談しておくとよいでしょう。

菩提寺とは?

菩提寺(ぼだいじ)とは、自分の先祖代々の位牌やお墓を管理してもらっているお寺のことです。

先祖代々のお墓を管理しているお寺を「菩提寺(ぼだいじ)」と呼びます。昨今は、お寺とのお付き合いも薄くなってきており菩提寺を持っていない方も多いです。その場合は僧侶を手配することもできます。

僧侶派遣はやさしいお坊さんでもご相談を受け付けております。追加費用が不要でお車代、御膳料、お心づけなども必要ありません。法事・法要は業界最安値水準の34,000円からご依頼可能です。

 

一周忌法要のタイミング

一周忌法要とは、故人が亡くなってから1年後に行う法要のことを指します。

一周忌は喪が明けるタイミングです。故人が亡くなってから1年間は喪に服す期間であり、その期間中は遺族は結婚式などのハレの場を控えたり、祭事をさけなければならないという風習があります。

したがって、一周忌法要を終えると、遺族は喪に服す期間から明けて、日常へと生活を戻していきます。

一周忌法要で納骨式を行う場合は、周忌法要を終えた後に関係者でお墓に向かい、納骨式を行います。

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三回忌法要のタイミング

三回忌法要は、故人が亡くなってから、満2年経ってから行う法要です。三回忌法要は、一周忌の次の節目となる法要です。

日本の仏教においては、故人は三回忌法要までの節目となるタイミングで、死後どんな道に行くのか審判をされると言われています。

つまり、故人が死後も健やかでいられる道に進めるようにという思いも込めて法要が行われるのです。

なお、おおよその家庭では一周忌法要までに納骨式を終えていることが大半です。

故人との別れが惜しかったり、何かしらの理由で納骨式を行なっていない人もいますが、納骨式を行う最後のタイミングの目安が三回忌法要となります。

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納骨式の準備

ここからは、納骨式に必要となることや用意すべきものなど、準備しなければならない点についてご紹介していきます。

お墓の場所を決める

まず、納骨するための場所を確保しなければなりません。故人の遺骨を火葬した後に、埋葬するために場所が必要となるのです。

一般的には、一族で継承してきたお墓に納骨します。ちなみに、最近では墓地以外にも霊園や、納骨堂、合祀墓や樹木葬などの自然葬での納骨も主流となってきています。

まずは、どこにお墓を建てるのか、どこで納骨式を行うのか、どのような供養の方法にするのかを確定させましょう。

お墓の場所を決めるポイント

お墓の場所を決める際には、自分の都合だけでなく、親族が足を運びやすいか、供養はどのように行なってもらえるのか、費用はどれほどかかるのか、などあらかじめチェックしておくべき項目がいくつかあります。

後々トラブルになることもあるため、独断で決めるのではなく、周囲の関係者と相談しながら進めていくことをおすすめします。

お墓を購入する

無事にお墓の場所が決まれば、お墓を購入します。もちろん、継承墓がある人は家系のお墓を使用することになりますが、新しくお墓を建てる人はお墓を購入しなければなりません。

お墓の費用内訳

お墓を建てるためには、墓石や墓石の文字入れ、敷地代、その他灯篭や墓標などの付属品に費用がかかってきます。 

値段はピンキリで、100万円程度から建てられることもありますが、諸々オプションを追加すると1,000万円程度かかるケースもあります。

たとえば、墓石が中国産なのか日本国内産なのか、区画面積はどのくらいなのか、特別な加工があるかなどで少しずつ価格は変動していきます。

また、お墓を建てるためには、墓地の購入と墓石の購入が必要であるため、まずは自分でエリアを絞って墓地を探し、見学に行ってから契約をするという段取りを踏みます。

墓石は石材店で購入する

そして、墓地の契約が完了したら石材店で墓石を購入します。石材店もいくつかあるので、複数社から墓石の見積もりを請求し、一社に絞って墓石を注文しましょう。

ただし、寺院墓地などではすでに使用できる石材店が決まっている場合もあるため確認が必要です。

なお、納骨式までに墓石には戒名を彫刻している必要があるため、注文してから届くまでに1〜2ヶ月かかります。その点を踏まえ、納骨式に間に合うよう余裕を持って準備をしましょう。

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埋葬許可書を用意する

続いて、納骨式を行うにあたり、埋葬許可書という書類を用意しなければなりません。

埋葬許可証と火葬許可証

日本の法律上では、人が亡くなってから一週間以内に死亡届を提出しなければならないのですが、この死亡届を提出した際に代わりにもらえるのが火葬許可証という書類です。

この火葬許可証は名前の通り、遺体を火葬してもよいという証明書になります。

入手する方法ですが、市町村役場に足を運び、「死体火葬・埋葬許可交付申請書」という書類に必要事項を記入してから受付に提出します。きちんと受理されると火葬許許可証が発行され、火葬を行うことができます。

そして、火葬が済むと、この火葬許可証に火葬が済んだというスタンプが押されることで埋葬許可書となります。

この埋葬許可書が納骨式で必要となるため、寺院や霊園に提出しなければなりません。書類の準備などは思わぬところで時間がとられることも多いので、早めに準備しておくことをおすすめします。

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寺院に連絡をする

続いては寺院に連絡をします。つまりここまでに納骨式の日程を決めておく必要があります。

納骨式を行う日取りとしては、比較的多くの人が休日である週末を選択するのが好ましいでしょう。

ただし、お盆などは住職が忙しい傾向にあったり、親族も予定を入れてしまう可能性が考えられるので、できるだけ早めに決めておくのがよいでしょう。

六曜を気にする必要はない

ちなみに、仏事に関しては大安など六曜を気にする必要はあまりありません。

親族の間で日程をある程度かためられたら、寺院に納骨式依頼の旨を連絡しましょう。あまりにも近い日程で設定してしまうと住職にも失礼なので、余裕を持っていくつか候補を挙げられる状況にしておくのが望ましいです。

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法要の準備をする

四十九日などに納骨する場合は、納骨式とは別に法要の準備も必要となります。

法要を取り仕切る人を施主(せしゅ)と言い、施主は法要を行う場所や日程を決め、案内状の準備や発送、また当日の会食の準備などを行います。

>>施主と喪主の違いとは?葬儀における施主の役割を解説!

法要の会場は、寺院や自宅、ホテルや葬儀会館などがあるため、どこが最も都合が良いかを考えましょう。

法要で必要なもの 

なお、当日法要に必要になるものとしては以下の通りです。

これらの準備物は法要までに手元にあれば問題ありませんが、日程調整に関しては数ヶ月前から余裕を持って動くことをおすすめします。

参列者に連絡をする

仮に近親者のみで執り行う法要であれば、参列者への連絡は電話でも問題ありませんが、四十九日法要や一周忌、三回忌の法要といった、法要の中でも大きな節目となるものに関しては案内状を出すことが一般的です。

往復はがきを用意する

往復はがきや返信用のはがきを同封し、送り先から法要への出欠の返事をもらえるようにしましょう。 

はがきには、返送先の住所と氏名を記載し、出欠確認ができるように相手に丸を打ってもらえる仕様にしておきます。

具体的な内容としては、時候のあいさつから始め、誰の何回忌であるのか、法要はいつどこで執り行うのかを記載しておきます。

なお、平服での参列でもいい場合は、その旨をきちんと記しておきましょう。

例文

例文としては以下の通りです。

謹啓○○の候 益々御清祥のこととお慶び申し上げます

先般、亡父の葬儀に際しましては、ご丁重なるご厚志を賜りまして、誠にありがとうございました。

さて、来る○月○日は○○信士の七七日に相当たります

つきましては○月○日(○曜日)午前○時より、菩提寺の○寺にて、四十九日の法要を営みたいと存じます

法要後は、供養のしるしに粗餐を差し上げたいと存じます
ご多用のところ誠に恐縮ではございますが、ご参列ご焼香くださいますようお願い申し上げます

お手数ですが、○月○日までに同封の葉書にて、ご返信いただければ幸いです

敬具(本文の右下に記載する)

記(中央に記載する)

日時 ○月○日(○曜日)午前○時

場所 ○○○○○○

平成○○年○月○日

○○ ○○(施主の名前を右下に記載する)

納骨式当日の流れ

納骨式の当日の流れは、大きく分けて施主による挨拶、納骨、読経と焼香、会食となります。それぞれ分けてまとめていきます。

遺族からの挨拶

納骨式当日、まずはお墓にお供え物や供花を準備してから、施主から参列者に向けて挨拶をします。

挨拶の内容としては、忙しい中時間を割いて納骨式に参列してくれることへのお礼から始まり、納骨式や法要が終わった後も、変わらぬお付き合いをしてもらえるようにお願いする、というものが一般的です。

さらに、納骨式の後に会食の準備をしているということも、この段階で伝えるようにし、参列者に参加を募りましょう。

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納骨

施主の挨拶終了後に納骨を行います。

納骨の方法

お墓の場合、遺骨を骨壷に入れ、墓石の下にある納骨スペース(カロート)に納めるのが一般的です。

骨壷の代わりに納骨袋(土に還るタイプの特殊な専用袋)に遺骨を入れて納骨するケースもありますが、地域や宗教宗派によって異なることがあります。

この納骨スペースには、代々の遺族の遺骨も納骨されており、古いものから奥に配置するようになっています。

仮にスペースがいっぱいになってしまった場合には、遺骨を細かく砕いて体積を減らしたりして、スペースを確保しましょう。

また、実際に納骨するためには墓石を動かさなければならないのですが、この作業は石材店の人が代わりに行ってくれます。墓石を動かし、無事に遺骨をスペースに納めるところまでが第一ステップとなります。

読経と焼香

納骨室への納骨後、住職による読経と参列者による焼香を順番に行なっていきます。

住職による読経

なお、お墓でこれらを行う場合には、納骨した流れで外で行うことが一般的ですが、寺院に戻ってから読経を行うこともあるため、住職の指示に従いましょう。

住職の読経と同時に開眼法要(お墓への魂入れの儀式)を行うこともあります。お墓に故人の魂を移す重要な儀式となります。

ちなみに、納骨式の時の読経は「納骨経」とも呼ばれています。

参列者による焼香

そして、住職が読経を始めたタイミングで、参列者は焼香を始めていきます。

焼香をスタートさせるタイミングは、住職が声をかけてくれるので、声をかけられたら施主から順番に焼香を行なっていきましょう。

焼香の作法は宗教宗派で少し異なる可能性もありますが、左手に数珠を持ち、遺族や住職に一礼をしてから、右手で抹香をつまみ、香炉に静かに落としてから合掌をするというのがだいたいの流れです。

もし作法に自信がない場合は、自分の前の参列者をしっかりと観察しておくことをおすすめします。

なお、施主から始まり、親族、知人友人まで、参列者全員が焼香を済ませると読経が終了します。

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会食

無事、納骨式、法要が終了すれば、最後に住職と参列者とで会食を行います。法事の際に設けられる会食のことを、お斎(おとき)とも呼びます。

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会食の流れ

寺院の場合、会食ができる場所があることも多く、納骨式が終わった直後にそちらに移ります。

また、寺院以外にも、ホテルや料理屋さんで会食を行うことも珍しくなく、その場合は人数や料理内容、場所などをあらかじめ予約しておき、参列者にも場所をきちんと伝えるようにしておきましょう。

会食後は施主挨拶

そして、会食の準備が整ったら、改めて施主から挨拶を行います。

内容としては、納骨式参列への感謝の気持ちや、遺族の近況報告、故人とのちょっとしたエピソードなどを話すとよいでしょう。

なお。この時の挨拶はあまり長くならないように注意しましょう。目安としては1分〜2分程度です。

献杯

施主の挨拶が終わると献杯の準備をします。献杯とは、葬儀や法要の際に行う乾杯の作法です。

慶事で行う乾杯とは違って、杯同士をぶつけることなく、かるく盃を掲げるのがマナーです。拍手や大きい声で叫んだりもしてはならず、唱和も小さな声で行います。

施主や遺族は、献杯の前に、位牌の前にお酒の入った盃が準備されているか確認します。

会食の費用

会食では、故人を偲ぶような話や、思い出のエピソードなどを話し合います。1時間〜2時間程度を目安に、一人当たり5,000円〜1万円程度の予算感で準備することが一般的です。

会食が終わると、施主から改めて締めの挨拶を行います。感謝と今後も変わらずお付き合いをしてもらいたいという気持ちを伝えます。

その後、解散となり、納骨式の一連の流れは終了となります。

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納骨式にかかる費用

実際に納骨式にはいくらくらい費用がかかるのでしょうか?ここからは納骨式の費用の相場や内訳についてご紹介していきます。

費用の相場

納骨式にかかる費用の相場は、10万弱からと考えて良いでしょう。

もしお墓を新たに建て直すという場合には、別途料金がかかりますが、納骨にかかる作業の費用やお布施、会食の費用などが主な構成項目となります。

周囲と相談しつつ、ある程度カテゴリーに分けて予算感を算出してみてから業者に相談してもいいかもしれません。

費用の内訳

納骨にあたってかかる費用としては、墓石の彫刻料、納骨の作業費、納骨式のお布施、供物など、会食費などが挙げられます。それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。

墓石の彫刻料

・墓石の彫刻料:2万円〜5万円程度

仏式の場合、墓石や墓誌には戒名と呼ばれる故人の名前を彫る必要があります。墓石を準備する際に同時に依頼しましょう。

彫刻料は戒名の文字数や石材店によって値段が変わりますが、2万円〜5万円程度で行なってもらえます。

彫刻作業が入ることで、墓石が完成するまでに数ヶ月を要することもあるので、早めに注文しておきましょう。

納骨の作業費

・納骨の作業費:3万円程度

遺骨を納めるため、お墓の下の納骨室を開閉する必要があり、これは石材店の人にお願いして行なってもらいます。工賃は3万円程度です。

石材店で墓石を注文する際に確認しておくとよいでしょう。

納骨式のお布施

・納骨式のお布施:3万円〜7万円程度

納骨式の際、住職には法要を行なってもらうため、それに対するお礼としてお布施をお渡しします。

目安としては1万円〜3万円程度であることが一般的ですが、金額は明確には決まっておらず、住職との関係性や自分が感謝の気持ちで幾ら渡したいかによっても変動するでしょう。

さらに、住職が遠くから来てくれる場合には、別途お車代として5,000円~1万円程度を包み、納骨式の後の会食を辞退される場合には、御膳料として追加で5,000円~1万円を一緒に渡します。

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納骨式の準備物

・納骨式の準備物にかかる費用:5,000円〜1万円程度

納骨式には、供物やお花、線香やろうそくなどを準備する必要があり、それらにも費用がかかります。

全体で5,000円〜1万円程度と見積もっておくとよいでしょう。

会食費

・会食費:3,000円〜1万円程度(一人当たり)

納骨式の後、遺族と住職、参列者みんなで会食の場を設けることが一般的です。

ホテルの料理や仕出し料理、オードブルなどを準備しますが、一人当たり3,000円〜1万円程度の会食費がかかります。人数によって値段を調整してもいいかもしれません。

お墓の建立費用

・お墓の建立費用:100万円〜300万円程度

仮にお墓を新しく建てる場合には、追加で墓石代や敷地代、管理費用などがかかります。

寺院にお願いするのか、霊園にお願いするのか、どのような供養をしてもらうのかによっても料金はかなり異なるのですが、100万円〜300万円程度見積もっておくと安心です。

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納骨式に関するマナー

最後に、納骨式に関するマナーについてまとめていきます。

服装や持ち物にはある程度パターンや決まりなどがあるので、当日恥ずかしくないよう、あらかじめ頭に入れておくことをおすすめします。

服装のマナー

まずは服装についてですが、四十九日を過ぎているか過ぎていないかが大きなポイントとなります。

故人の魂があの世に行き、家から離れる忌明けとなる日が四十九日以降となるためです。

したがって、四十九日を過ぎていない場合には喪服、四十九日を過ぎている場合には平服でも問題ありません。

ただし、四十九日を過ぎていても、平服で行く場合には、案内状にその旨が記載されていることを確認します。

男性の服装

男性であればブラックスーツやダークスーツ、白のYシャツに黒の無地ネクタイ、黒の靴下にシンプルなデザインの革靴が一般的です。

女性の服装

一方、女性であれば黒やグレー、濃紺のワンピースや、スーツ、アンサンブルなどが無難です。

アクセサリーは基本的に結婚指輪以外は控え、もし着用するのであればパールのものを使用します。

また、素足はNGで黒でデニール数の低いタイツを履いてから、黒のパンプスなどを履くようにします。靴も華美なものではなく、金具や光沢のないものを選びましょう。

子どもの服装

子どもの場合、制服があれば制服を着用します。もしない場合には白いシャツに地味な色のパンツや、ワンピースを着用します。

乳幼児であればそこまで厳密に考えなくても良いですが、柄物などは避けるとよいでしょう。

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持ち物のマナー

持ち物は、数珠や香典(袱紗に包んだもの)、白か黒の無地のハンカチなどを、女性であれば黒のカバンに、男性であればスーツのポケットに入れて持ち歩きます。

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カバンも基本的には金具が付いておらず、光沢のないものが望ましいです。

もしお供え物を持っていく場合には、お花や腐りにくいフルーツ、お酒やジュースなど、故人が好きだったものを用意して持参しても構いません。

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納骨式についてのまとめ

「納骨式」について特に重要となるポイントを下記にまとめました。

【納骨とは?】
●納骨とは、亡くなった人の遺骨を骨壷に入れて墓石の下に入れたり、納骨堂などの施設に納めたりすることを指す
●納骨は平安時代から行われている風習で、鎌倉時代頃にはお墓の下に遺骨を埋めるという文化が広まった

【納骨の場所】
●お墓
●納骨堂
●手元供養
●自然葬(散骨、樹木葬など)

【納骨式を行う時期】
●四十九日法要
●百か日法要
●新盆
●一周忌法要
●三回忌法要

【納骨式の準備】
①お墓の場所を決める
②お墓を購入する
③埋葬許可書を用意する
④寺院に連絡をする
⑤法要の準備をする
⑥参列者に連絡をする

【納骨式当日の流れ】
①遺族からの挨拶
②納骨
③住職による読経
④参列者による焼香
⑤会食

【納骨式にかかる費用】
●納骨式にかかる費用の相場は、10万弱
 -お墓を立て直す場合は別途費用がかかる
●費用の内訳
 -墓石の彫刻料:2万円〜5万円程度
 -納骨の作業費:3万円程度
 -納骨式のお布施:3万円〜7万円程度
 -納骨式の準備物にかかる費用:5,000円〜1万円程度
 -会食費:3,000円〜1万円程度(一人当たり)
 -お墓の建立費用:100万円〜300万円程度

納骨式は、故人を偲ぶための大切な儀式の一つです。

四十九日法要や一周忌のタイミングで実施する人が多い傾向にありますが、タイミングは親族の都合などによって異なることもあります。

また、納骨式には墓石や会食、住職の手配や参列者への連絡など、準備すべきこともたくさんあるので、なるべく早めに着手すると後々慌てずに済みます。

費用感なども考慮しながら、故人としっかりお別れができるよう前もって準備しておくことが大切です。

【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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