七回忌 香典の金額相場と、夫婦・家族連名の書き方
七回忌 香典の金額相場と、夫婦・家族連名の書き方
――迷いが消え、前向きに準備できる“安心ガイド”――
七回忌は、故人が旅立ってから6年が経つ節目。 深い悲しみが少しずつ優しい思い出へ変わりはじめる時期と言われています。
参列者にとっては、
「七回忌 香典はいくら包めば良いの?」
「夫婦 連名・家族 連名の書き方が不安…」
「表書き例はどれが正しいの?」
と疑問が多いタイミングでもあります。
しかし、七回忌で何より大切なのは、 あなたが“丁寧に気持ちを届けたい”と思っている事実そのものです。
金額が多いか少ないかよりも、 あなたが故人を思い、遺族に心を寄せる姿勢こそ、最も温かく伝わります。
この記事では、 七回忌 香典の金額相場・正しい書き方に加え、 迷いがちなポイントを「すべて解消」し、 読んだ瞬間から不安が安心へ変わる内容をお届けします。
あなたが安心して七回忌を迎えられるよう、丁寧に解説していきます。
【1】七回忌の香典金額は“無理のない範囲”がもっとも丁寧
七回忌は、初期の法要と比べると規模が落ち着き、親族中心で行われるケースが増えます。 そのため、香典も高額である必要はありません。
■七回忌 香典の金額相場(関係別)
両親・義父母:10,000〜30,000円
兄弟姉妹:10,000〜20,000円
祖父母:5,000〜20,000円
親族(いとこ等):5,000〜10,000円
友人・知人:5,000〜10,000円
夫婦 連名:10,000〜20,000円
家族 連名:10,000〜30,000円
■高すぎる金額は逆に気を遣わせる
香典は「心を表すもの」。 金額を大きくすると、遺族が「気を遣わせてしまった…」と感じることも。
だからこそ、
相場=遺族が気負いなく受け取れる“ちょうどよい金額” と覚えておくと安心です。
【2】香典袋の選び方と表書き例(七回忌で一番迷う部分)
七回忌で使う表書きは「御仏前」が最適です。
■七回忌に使える表書き例
・御仏前(最も一般的・推奨)
・御香典(広く使える)
七回忌は浄土へ旅立った後の法要という考え方から、 「御霊前」ではなく「御仏前」を使います。
迷ったら、七回忌=御仏前 と覚えておけば100%安心です。
【3】夫婦連名の書き方(正しい配置まで解説)
夫婦で参列する場合は、香典袋は1つでOK。 香典は“世帯からのお気持ち”と考えられるためです。
■夫婦連名の書き方例
中央:世帯主(夫または妻)
左下:配偶者の名前
【例】
山田太郎
花子
または
山田太郎・花子
どちらもマナー上まったく問題ありません。
■妻だけ参列・夫だけ参列の場合
→ 連名のままでOK。
気持ちをまとめて届ける意味になり、失礼には当たりません。
【4】家族連名の書き方(人数が多いほど簡易表記が便利)
家族で参列する場合、香典は1包で十分です。
■家族連名の基本形
山田太郎
(花子・健一・さくら)
もしくは
山田家一同
■子どもの名前は書くべき?
→ 書かなくてもOK。 家族代表として世帯主名だけでもマナー違反ではありません。
【5】香典袋へのお札の入れ方・タブーを解消
香典に関する細かい所作は、“そこまで厳密でなくてもOK”。
ただし、最低限のマナーとして次の3つだけ覚えておきましょう。
■① 新札は避ける
準備していた印象を与えるため。
※新札しかない場合は一度折ると自然。
■② お札の向き
裏向き・下向き(肖像が裏)に入れる。
■③ 封筒の折り方
悲しみが下へ流れるよう、折り返しは下向きに。
完璧でなくても大丈夫。
“丁寧に扱おうとした姿勢”が最も相手に伝わります。
【6】七回忌と香典辞退の増加|どう振る舞うのが正解?
近年「香典辞退」の案内がある七回忌が増えています。 その理由は、遺族の負担軽減のため。
■香典辞退の場合
→ 本当に香典は不要。 持参すると逆に遺族が困ることも。
■代わりの気遣い(無理のない範囲でOK)
・小さな菓子折り
・一言メッセージ
・お悔やみの言葉
形式より気持ちが大切です。
【7】七回忌ならではの“気遣いポイント”3選
■① 遺族への言葉は「寄り添い」中心でOK
七回忌は、悲しみが落ち着き始める時期。励ましすぎる必要はありません。
●おすすめの言葉
「温かなお人柄が偲ばれます」
「こうして集まれることも、故人のご縁ですね」
「ご家族の皆さま、どうぞ無理のないように」
■② 香典金額より“無理のない参加”が尊重される
七回忌は、三回忌までより参列者が減るのが一般的。だからこそ、参列そのものが何よりの心遣いになります。
●ポイント
・欠席でも失礼にならない
・欠席時の香典郵送も可
・香典辞退なら案内に従う
■③ 会食は“自由参加”でOK
七回忌では会食を省略する家庭も増えています。所用で辞退しても問題ありません。
【8】七回忌の香典で避けたい“NG行為”一覧
■NG① 金額を極端に高くする
遺族が気を遣うため、見栄を張るのは逆効果です。
■NG② 表書きを「御霊前」にする
絶対NGではありませんが、七回忌では「御仏前」が最も適切です。
■NG③ 旧字体にこだわりすぎる
香典は“心を表すもの”。旧字体でなくても失礼ではありません。
■NG④ 家族内で金額の話をしすぎる
最終的には“あなたと故人の関係性”で決めることが大切です。
【9】七回忌でよく使われる挨拶例(参列・欠席)
■参列時の挨拶例
「本日はお招きいただきありがとうございます。 静かに手を合わせ、故人を偲ばせていただきました。 どうぞ皆さま、ご無理のないようにお過ごしください。」
■欠席時の香典同封メッセージ例
「このたびは七回忌にあたり、お伺いできず申し訳ありません。 故人の優しい笑顔を今も思い出しております。 心ばかりではございますが、香典をお納めください。 皆さまのご健勝を心よりお祈り申し上げます。」
■香典辞退時の返信例
「御心遣いありがとうございます。 案内にございました通り、今回はお気持ちだけ頂戴いたします。 当日は静かに手を合わせ、故人を偲ばせていただきます。」
【10】香典金額を決めるときの“迷わない思考法”
■① 故人との距離
生前のつながりが深いほど、相場より少し上でも自然です。
■② 自分の家庭の事情
香典のために無理をする必要は一切ありません。
■③ 遺族との関係性
疎遠なら相場の下限、今後も付き合いがあるなら相場の上限に調整できます。
【11】夫婦・家族連名でよくある質問(Q&A)
■Q1:夫婦で別々に香典を出すのは失礼?
→ NGではないが不要。七回忌は世帯単位で十分です。
■Q2:家族連名に子どもの名前を書くべき?
→ どちらでもOK。乳幼児なら書かない人が多いです。
■Q3:苗字が違う夫婦はどう書く?
→ そのまま個別に書けば問題ありません。
【例】
田中花子
佐藤太郎
■Q4:香典袋の中袋に金額を書く?
→ 書く方が丁寧。「金壱萬円」など旧字体でもアラビア数字でもOK。
■Q5:欠席の場合、香典は郵送できる?
→ 現金書留で送付可能。むしろ丁寧です。
【12】七回忌が“前向きな時間”になる理由
七回忌は、故人を悲しむ日ではなく、故人とのつながりを再確認する日と考える家庭が増えています。
・穏やかに手を合わせる
・温かい思い出を共有する
・親族が久しぶりに集まる
あなたが丁寧に準備することで、遺族は「故人はこんなに大切に思われていたんだ」と感じ、胸に静かな光が灯るような時間になります。
【13】まとめ|あなたの“気持ちを届けたい姿勢”がもっとも尊い
七回忌 香典は、形式よりも気持ちです。
✔ 七回忌 香典の相場は 5,000〜30,000円
✔ 御仏前 が最も安全な表書き
✔ 夫婦連名・家族連名は1包でOK
✔ お札の向き・折り方は最低限で良い
✔ 香典辞退の場合は案内に従う
✔ メッセージは“寄り添い”がテーマ
✔ 大切なのは、故人と遺族への思いやり
あなたが今、
「失礼にならないように準備しよう」
と調べているその姿勢こそ、最も温かく、もっとも美しいマナーです。
どうか安心して、七回忌の日を迎えてください。
あなたの気持ちは、必ず遺族に伝わります。