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コロナ禍での葬儀の新常識!安心して執り行う為の8つの感染対策とは

コロナ禍での葬儀…どうするのが『正解』?

長引く新型コロナウイルスの影響で、葬儀をどのように挙げればよいか、頭を悩まされている方も多いのではないでしょうか。

葬儀を挙げることで、非難されたり非常識と思われたり、世間体が気になるのは仕方のないことです。

コロナ禍で葬儀を行うことは決して『間違い』ではありませんが、必ず感染対策を行う必要があります。

具体的には、

・参列者を減らす家族葬にする
・会食をしない
・オンライン葬儀をおこなう
・通夜を省略して一日葬にする


などが挙げられますが、どんな形で行うにしても、デメリットや注意すべき点があります。

そこで、本記事ではコロナ禍で葬儀を行う上で、葬儀形態と最大限できる参列者への配慮から感染予防についてまで、すべてを解説致します!

ポイントをしっかりと理解&抑えることで、皆さんに安心して葬儀に参列して頂き、心置きなく大切な故人を見送ることが可能です。

「コロナ禍でも、大切な故人をきちんと見送ってあげたい」という方は是非、最後までお読みください。

新型コロナ拡大期の葬儀の実態

新型コロナウイルスがここまで拡大してしまった今。葬儀(葬式)の当たり前はどのように変化してきているのでしょうか?

まずは新型コロナ拡大期の葬儀(葬式)の現状や実態についてご説明していきます。

新型感染症流行化でも葬儀は行えるのか?

本来、葬儀(葬式)の流れとしては、ご臨終の後、納棺や通夜を終えてから、葬儀(葬式)を行うなど葬儀(葬式)までにも人の出入りが多いイメージがあります。

コロナ禍において、感染防止のためには人の出入りが多く、かつ十分に換気が行いにくい密室の中で人が密集することはあまり好ましくはありません。

しかし、大切な人が亡くなったとしたら、たとえコロナ禍であっても、最後まで見届けたいと思うのも不思議ではありません。

それでは、新型コロナウイルスが爆発的に流行してしまった今の状況で、果たして葬儀(葬式)は実施できるのでしょうか? 

結論から言うと、葬儀(葬式)は実施が可能とされています。

葬儀場は自粛要請対象には該当せず、葬儀(葬式)自体も不要不急の用件にはあてはまらないと考えられるためです。

コロナ禍の葬儀の実態

葬儀(葬式)は行えると述べましたが、具体的にどのようにして葬儀(葬式)が実施されるのかについてご紹介します。

まず、コロナ禍の葬儀(葬式)では、感染拡大防止に努めることが最も重視されます。

したがって、三密を避けることを意識して、特に手指の消毒とマスク着用、ソーシャルディスタンスの確保の徹底などが必須条件として挙げられています。

なお、葬儀(葬式)の形態としては、一日葬や家族葬など、葬儀(葬式)自体の規模が縮小され、かつ少人数での葬儀(葬式)が多くなりました。 

また、火葬だけを済まし、コロナ収束後に葬儀(葬式)を後に行う後日葬や、自宅で葬儀を行うステイホーム葬など新しい形態の葬儀(葬式)も出てくるようになりました。

さらに、稀ではありますが、オンライン葬儀と呼ばれる、中継で執り行う葬儀(葬式)もコロナ禍において、選択肢の1つとして検討されることもあるようです。 

コロナ禍の葬儀形態は?

コロナ禍において選択される葬儀形態に変化はあったのでしょうか?コロナ時代に突入してから選択されるケースが増えた葬儀形態についてご紹介していきます。 

一日葬

本来、葬儀では1日目にお通夜を、2日目に告別式と火葬を行うことが一般的ですが、お通夜を省略し、告別式と火葬のみ執り行う葬儀のことを一日葬と言います。

お通夜を行わないことで、その分遺族は故人との最後の時間をゆったりと確保することができます。 

また、葬儀も1日で完結するため、物理的に接触する人の人数も減ります。

さらに、遠方から足を運んでくれる人も宿泊する必要がなく、宿泊先でのコロナ感染のリスクを背負う必要もなくなります。 

一日葬についての詳細は『一日葬とは?流れ・メリット・デメリット・食事・マナーを完全解説!』もよく読まれています。

家族葬

家族葬は、近親者や生前親しかった友人たちなど少人数で執り行う葬儀(葬式)のことです。

最近では家族形態の変化や少子高齢化の影響や、昔よりも近隣住民との関係性が希薄化していることもあり、周辺コミュニティの縮小化が顕著になっている傾向にあります。

また、葬儀(葬式)は準備から実施するまでにかなりのパワーを消耗するため、一息ついて故人を偲ぶ時間を十分にとりたい人などが選択される傾向にあります。

なお、家族葬は少人数で執り行うため、コロナ禍においても三密を回避できるという意味で、選択される機会の多い葬儀(葬式)形式になります。

家族葬についてはこちら『家族葬とは?流れ・費用・マナー・選ばれる理由を完全解説!』もよく読まれています。

後日葬

後日葬とは、火葬だけを行い、通夜や告別式は後日執り行う葬儀(葬式)です。

「今、不特定人数の人と接触するのは避けたい。」「遺族に高齢で持病がある人もおり、すぐに葬儀(葬式)を開くのは気が引けてしまう。」など、何かしらの理由ですぐには葬儀(葬式)を執り行うことが難しい場合に選択されます。

現在のコロナ禍の状況を汲み取った葬儀(葬式)形式と言えるでしょう。

後葬については『新型コロナウイルスで亡くなった故人へのエンバーミングプランと最後の面会プランと直葬プラン(火葬)とお別れ会プラン(後葬)への対応を開始しました。』もよく読まれています。

ステイホーム葬

ステイホームという言葉は世間でもかなり浸透していますが、「家にいよう」という風習が葬儀(葬式)にも影響を及ぼしているようです。

葬儀(葬式)を葬儀場ではなく、自宅で行うステイホーム葬という葬儀形式も最近では見られるようになりました。

昔から存在する自宅葬に回帰するような形で普及してきました。なお、葬儀(葬式)の内容や流れに関しては、基本的に葬儀場で行うものと違いはありません。

現在のコロナ禍において、不特定人数の人と接触するリスクもなく、故人との別れの時間も存分に取ることができます。

また、葬儀場の代金がいらないため、コストカットにもなります。

オンライン葬儀

このご時世では、葬儀(葬式)までもがオンライン化し、実際に現場に行くことで背負うコロナ感染リスクも解消できるようになりました。

会場には親族や近しい友人のみが参列し、その様子をオンラインで生中継する葬儀(葬式)をオンライン葬儀と言います。 

本来の葬儀(葬式)の考え方としては、遠方であっても実際に足を運ぶことや、最後に故人の顔を眺め、手を合わせることに意味があったとも捉えられます。

ただ、このコロナ禍において、オフラインでの葬儀(葬式)を行うとしても、規模や時間などの制約がどうしても生じてしまうため、オンライン葬儀が出現したことも必然と捉えられるでしょう。 

なお、オンライン葬儀では、葬儀(葬式)のライブ配信に参加し、香典や供花などもクレジット決済で贈ることが可能です。

また、海外に住んでいる方や、足や体の調子が悪く移動できない方も参加ができるため、より多くの人に故人を思う時間を届けられる葬儀形式とも言えます。 

オンライン葬儀につていは『オンライン葬儀(リモート葬儀)を完全解説!流れ・マナーと費用・メリットを3分で紹介!』もよく読まれています。

新型コロナで亡くなってしまった方の葬儀は?

それでは、新型コロナウイルスで実際に亡くなってしまった方の葬儀(葬式)は一体どのように行えばよいのでしょうか?

葬儀方法や注意点についてご説明します。

 

新型コロナが原因で亡くなってしまった方の葬儀はできるのか?

新型コロナが原因で亡くなってしまった方の葬儀(葬式)はできるのでしょうか?結論から言うと葬儀(葬式)はできます。

まず、新型コロナウイルスの感染経路としては一般的には飛沫感染と接触感染で感染するとされています。

飛沫感染とは、コロナ感染者の咳、くしゃみ、唾と共にウイルスが放出され、他の人が鼻や口から吸い込み感染することで、接触感染は、コロナ感染者が、咳やくしゃみをするときに手で口を押さえた後、その手で触れたものや場所に他者が触れて口や鼻を触ることで感染することを言います。 

ご遺体であれば飛沫感染することはまず考えにくいですが、接触感染に関しては感染リスクが全くないとは言い切れません。

特に手指の消毒に関しては徹底して行わなければなりません。

また、必須条件ではありませんが、故人が新型コロナウイルスで亡くなった場合、ご遺体を24時間以内に火葬することができると厚生労働省から情報が発表されています。 

さらに、基本的に遺族の意向に沿った葬儀(葬式)の実施を推奨していることから、たとえ新型コロナウイルスで身内を無くしたとしても、葬儀(葬式)ができないということはありません。 

新型コロナが原因で亡くなってしまった方の葬儀方法

新型コロナが原因で亡くなった方の葬儀(葬式)方法ですが、流れに関しては基本的に通常の葬儀(葬式)と変わりはありません。

ただし、ご遺体の取り扱いに関しては若干異なる点があります。

まずご遺体の搬送は、原則医療機関から火葬場へ直接搬送する必要があります。

その際、ご遺体は非透過性納体袋と呼ばれる袋に入れられ、消毒を行った上で火葬場まで運ばれ、そして納体袋にご遺体が入ったまま火葬が行われます。

原則、遺族がご遺体に触れることは推奨していませんが、強く望む場合であればマスクと手袋の着用をした上で行うことが決められています。

しかし、十分な感染対策ができないという判断から、コロナウイルス感染者の葬儀(葬式)自体を受け付けない葬儀社もいます。

まずは葬儀(葬式)ができるのかどうか、問い合わせで確認してみるとよいでしょう。

コロナで亡くなった方の葬儀については『新型コロナで死亡した人の火葬・葬儀はどうしたらよい?厚生労働省と葬儀社の見解を解説!』もよく読まれています。

問い合わせ先の画像

新型コロナが原因で亡くなってしまった方の葬儀の注意点

新型コロナウイルスが原因で亡くなってしまった方の葬儀(葬式)の注意点は以下のような点が挙げられます。

・参列者およびスタッフは全員マスク着用

・遺族であっても搬送車に乗れないことがある

・濃厚接触者に該当する親族は葬儀(葬式)に参列しない

・火葬場でのルールを確認しておく 

密集した場所で不特定数の人と接触をする環境においては、咳やくしゃみなどの症状がないとしても、感染リスクを拡大させてしまうため、マスク着用は徹底することが重要です。

また、ご遺体が火葬場に搬送されるとき、同様に感染リスクを考慮して、同乗ができないと言われることもあります。

三密回避のためにも頭に入れておきましょう。なお、故人と濃厚接触をしていた場合には、現場に足を運ぶことは避けたほうが賢明です。

その場合、オンライン葬など遠隔で葬儀(葬式)に参列できるよう工夫が必要です。

実際に火葬される際にあわてないためにも、火葬場で何人まで炉前にいてよいのか、待合室には何人いてよいのかなど、具体的な人数制限や時間制限がないかあらかじめ確認しておくことをおすすめします。

コロナ禍で葬儀を営む際の注意点

たとえコロナ禍であっても、大切な人のお見送りにはできる限り手を尽くしたいですよね。

故人を偲ぶための葬儀(葬式)を行う上での注意点をまとめていきます。 

個人で必要なコロナ対策4つ

個人的に行えるコロナ対策としては、

1.基本的にマスクを外さない
2.こまめに手洗い、アルコール消毒をする
3.会話は最低限に抑える
4.万が一熱や風邪の症状がある場合には、参列しない

などがあります。

自分が感染しないためにというのはもちろんのこと、他人を感染させないように配慮しなければなりません。 

会場で工夫が必要なコロナ対策4つ

また、葬儀会場で気をつけるべきコロナ対策は、

5.物理的な距離を保つことができる会場作り
6.換気をこまめに行うこと
7.検温や消毒など衛生管理の徹底
8.コロナ対策について事前に周知する

などです。

密集して感染リスクの高い空間を作らないためにも、消毒検温の徹底や十分な換気、さらに参列者の導線やその距離感をきっちりとデザインすることが必要で、またそのコロナ対策の内容につ

いてあらかじめ周知しておくと安心でしょう。 

葬儀に参列する際の注意点

一方で、実際に葬儀(葬式)に参列する際にどのようなことに注意すべきなのか、そのポイントについてご説明していきます。 

咳エチケットの徹底や体調管理

咳エチケットは、くしゃみや咳をする際にマスクやハンカチ、腕などで口と鼻を抑えることで、他者への感染を防ぐために有効な手段です。

咳やくしゃみは何も壁がない状態でしてしまうと、2m程度先の方まで唾が飛散します。葬儀場は人と人との距離が比較的近いことから、飛沫感染のリスクは高くなってしまいます。

なお、せきやくしゃみを手のひらで受けてしまうと、次にその手で触れた部分にウイルスが付着してしまうため、適切な咳エチケットとは言えません。

長時間の滞在は避ける

葬儀(葬式)での長時間滞在は、感染リスクを高めてしまう可能性があるため、できるだけ避けたほうがよいでしょう。

葬儀(葬式)のように人が密集する空間において、どのタイミングでウイルスに感染してしまうかはわかりません。

また、直接人と接触しなければ大丈夫という考え方もありますが、エアコンなどの風によってウイルスが拡散されることで、感染者から離れた場所にいても、流れてきた空気にのったウイルスによって、新型コロナウイルスに感染したというデータもあるようです。

したがって、長時間の葬儀(葬式)への滞在は避けることをおすすめします。

コロナ禍で参列できないときは?

本当は足を運んで葬儀(葬式)に参加したいものの、やはり新型コロナウイルスの感染が懸念されて、躊躇してしまう方もいらっしゃるかと思います。

もし新型コロナウイルスが理由で参列が難しい場合にはどのように対処すれば良いのか、その伝え方について一例をご紹介していきます。

参列ができない旨の伝え方

参列不可の旨は直接言えるのが誠意としてはもっとも伝わりやすいですが、なかなか実現が叶わない部分もあるかと思います。

気心がしれている人物に対してであれば、メールなどのツールで参列の可否を連絡することも可能ですが、基本的には電話を利用して参列できない旨を伝えるとよいでしょう。 

また、「新型コロナ感染リスクを懸念して」と明確な理由を述べても問題はありませんが、先方も暗に察している部分があると考えられるため、「どうしても都合がつけられない」など、やんわりと述べておく程度で十分です。

また、先方は葬儀(葬式)前でバタバタとしている可能性が高いため、手短に参加できない旨と、お悔やみの言葉を伝えるという点を優先しましょう。

なお、補足的に手紙やメールを利用してもよいかもしれません。 

参列できない時の弔意の送り方

参列できない場合に弔意(人の死を悼み、嘆き悲しんでいる気持ち)を伝えるための具体的な手段についてご紹介していきます。

弔電をお送りする

弔電(ちょうでん)とは、葬儀(葬式)に参列できない場合に、送付する電報のことをいいます。

直接伝えられないお悔やみの言葉を電報にのせて送ります。なお、訃報を聞いた直後に葬儀場へ送ることが一般的です。

今ではネットから手続きができるため、スピーディーかつ簡単に申し込むことができます。

ただし、そもそも弔電の受け取り自体お断りしているご家族がいたり、宗教上使用できない言葉も存在するため、あらかじめ確認しておきましょう。 

供物や供花をお送りする

供物や供花は、故人を偲んだり、霊を慰めるためにお供えするものです。

基本的に葬儀(葬式)を取り仕切ってくれる葬儀屋の指定の業者で購入し、そのまま葬儀場に送る必要があります。

送る際に注意する点としては、住所と日時に間違いがないかを送付前にきちんと確認することです。

せっかく故人を思って選んだものや花なので、相手の元へとしっかり届けられるよう抜かりなく準備しましょう。

なお、供物は宗教によっては送ってしまうと失礼に当たる品物もあります。

したがって、特に宗教を問われない果物やお菓子、もしくは故人が生前好きだったものなどを供物として選ぶとよいとされています。

弔問する

葬儀(葬式)には参列ができないものの、どうしても直接手を合わせたいといった場合には弔問するという手段もあります。

弔問とは、お通夜や告別式が終わった後に、直接遺族の家に出向き、哀惜の言葉を述べることです。

葬儀(葬式)中、遺族はバタバタと忙しないため、弔問を行いたい方は、葬儀(葬式)が終わってから一段落ついたのち、四十九日が終わる前までに、お線香をあげたいとの旨を伝えてみましょう。

そして、実際に伺う際には香典も一緒に持参し、手短に済ませるとよいでしょう。

コロナ禍で葬儀を営む際や参列する際の注意点についてのまとめ

コロナ禍でも葬儀(葬式)は行うことが可能です。

ただし、現在では新型コロナウイルス感染予防の目的から、家族葬や一日葬などの小規模かつ短時間で手短に行う葬儀(葬式)が主流になりつつあり、さらに、オンラインでの参加ができる葬儀(葬式)もあるため、各々の状況や都合に合わせられます。

なお、葬儀(葬式)を営む、または参列する場合には、三密回避を筆頭に消毒やマスク着用、咳エチケットの徹底などに気を配ることが必要不可欠です。

 

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エンディングコンサルタント
栗本 喬一(くりもときょういち)
1977年 東京生まれ(名古屋育ち)
略歴
母の死をきっかけに葬儀業界に興味を持ち、大学卒業後、大手葬儀社へ入社、家族葬から大規模葬儀まで、幅広くお葬式を葬儀担当者(セレモニーディレクター)として活躍。その後、葬儀会館の店長、新規開拓を歴任。お客様からの「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとし、これまでに10年以上、5,000件以上の葬儀現場に立ち会う。
資格等
株式会社GSI グリーフサポート アドバンスコース修了。