コロナ禍でのお葬式はどう考えれば良い?コロナ禍での葬儀の流れについて
コロナ禍となり、1年以上が経過し、中には身内の方のお葬式に立ち会えなかった方も多いのではないでしょうか?
1年以上、コロナで亡くなった方、そのご家族の対応をさせて頂き、実際の対応や感じたことについてまとめました。
コロナ禍でのお葬式の考え方
基本的には従来と変わらずお葬式を行える形となります。
一時期は葬儀は多くの高齢者の方が集まる為、大規模クラスターの心配もされましたが、現状では大規模なクラスターが発生したという例はございません。
葬儀は大きな声で話をする場ではなく、落ち着いた場であるため、感染症予防を行えば問題がないという認識が広がっているからと考えられます。
各地域ごとの違い
首都圏、中京圏、関西圏などの大都市圏以外の地域では、葬儀に参列する会葬者の人数は減ってはいるものの、数名または参列者数なしという形は少ないとの報告がございます(当社調べ)
それだけ、その地域で長年過ごされ人間関係を構築された故人様を偲びたいという考えは、コロナ禍においても大きく変わっていないと考えられます。
大都市圏では、現状新型コロナウイルスの感染者の増加、元々近隣との付き合いが地方より薄いということもあり、現状家族のみで行う家族葬が主流となっております。
遠方より親戚を都心に呼び、葬儀を行うことがコロナ禍以前より少ない現状となっております。
葬儀の流れ
基本的には、コロナ禍においても「通常のお葬式の流れと変更はありません」
ご臨終・ご家族の立ち会い
まずは故人様のお近くに居て差し上げてください。
その後、死亡診断書の発行を医療関係者に行っていただき、葬儀社へ連絡を行います。
【やさしいお葬式】0120-538-175より、葬儀社の手配が可能です。
病院・施設・ご自宅へお迎え
弊社コールセンタースタッフにより、ご依頼者様、故人様の現状を一つ一つ確認させて頂きます。
その後、現地葬儀担当者よりお伺いのお時間のご報告、お迎えのお車(寝台車)の手配を行います。
ご自宅、ご安置所へ故人様をご安置
お迎え後、故人様をご自宅やご安置所へお連れいたします。その後、ドライアイスなどのご処置を行います。
葬儀打ち合わせ
葬儀日程の打ち合わせ、葬儀内容の打ち合わせを行います。葬儀場の確定、日時の確定、宗教形式の確認、祭壇などの飾り付け、供花供物のお供えなどを考え、全体の葬儀費用を決めていきます。
仏式の場合、枕経などを通夜が始まるまでに寺院様に行って頂きます(地域や日時により、割愛する場合もございます)
※当社やさしいお葬式より宗教者手配も可能です【0120-538-175】までお申しつけください。
通夜参列
お通夜の日時に合わせ、通夜参列を行います。通夜の参列者には料理や返礼品を準備いたします。
葬儀・告別式参列
お通夜同様、日時に合わせ、葬儀・告別式参列を行います。
故人が霊柩車に乗り、ご遺族、ご親戚は火葬場まで同行、火葬場までは同行しない親戚や一般の参列者はご出棺を行うまでお見送りを行います。
火葬場へ到着・荼毘
故人様を荼毘に伏します。火葬時間は約1時間から1時間30分程度になります。
地域によっては、この間の時間に精進料理を召し上がる地域もございます。
お骨上げ
故人様のお骨上げを行います。お骨壺の中にお骨を納めていきます。地域により、お骨壺の大きさが変わります。
初七日法要
火葬場から戻られました後、初七日法要を行います。
本来はお亡くなりになってから七日後に行う法事ですが、また七日後に親戚が集まることが難しいため、葬儀当日に行うことが多くなりました。
精進落とし
火葬場から戻られました後、故人を偲び精進料理を召し上がります。
随時解散
精進料理をお取り頂いた後、落ち着かれましたら随時解散となります。
オンライン葬儀を検討される家族の増加
葬儀会場に行くことに抵抗等があり、一定数オンライン葬儀参列を検討される方も増加しております。
従来はお葬式会場を撮影されるのは、著名人や大企業の経営層のお葬式やお別れ会のみでしたが、一般の方でもオンラインでお葬式の様子を確認することができる葬儀社も増えております。
しかし、まだまだ対応を行っている葬儀社の数は少なく、ご家族の方は対応可能な葬儀社を事前に調べておく必要があります。
また一般的な画像の配信だけではなく、香典送金、供花供物などの手配、受付記帳などの入力、オンライン上での管理などをスマートフォンやパソコンで行う葬儀社も都心部、郊外に関係なく徐々に増えております。
当社でも「スマート葬儀」と呼ばれる「葬儀参列システム」を取り扱っております。スマート葬儀のご案内はこちら
葬儀参列に呼ばれないトラブルの増加
コロナ禍の影響により、喪主、遺族が親戚に「気を遣い」葬儀参列に声を掛けない、参列辞退を申し出るという方もいらっしゃいます。
喪主側からすると、親戚に気を遣った「配慮」なのですが、親戚側からすると、自身の身内の葬儀に参列させてもらえないと、トラブルになる事例の報告が増えております。
特に亡くなった故人の兄弟姉妹が故人の子ども(喪主・遺族)に参列を断られるという場合がよく事例として伺います。
やはり亡くなった人の兄弟姉妹としては、葬儀を通じて最後の見送りをしたい。
しかしほとんどの場合、故人も高齢者であり、その兄弟姉妹も高齢者の場合が多いため、子どもである喪主、遺族としては、万が一新型コロナウイルスの感染をしてしまってはと悩んでしまう現状があります。
実際にコロナ禍でも参列するのか?
結論、都心部でも郊外でも、葬儀には参列をする意思の方が多く、実際に葬儀参列が行われております。
喪主、遺族は当然として、故人の兄弟姉妹など、親戚の中でも血縁が近い方には参列をして頂いている現状があります。
また故人と大変交流が深い知人、友人の方も葬儀参列は変わりなくされております。
元々葬儀は不要不急のものではありません。
その方のお葬式は二度と行うことができません。お葬式でしっかりとお別れをされた方が後悔なく、その方の御供養ができると私たちは考えております。
【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)
- 略歴
- 栗本喬一(くりもと きょういち)
- 1977年生まれ
- 出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)
- 株式会社東京セレモニー 取締役
- ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
- 「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
- 株式会社おぼうさんどっとこむ
- 常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
- 株式会社ティア
- 葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。
- 著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)
プロフィール