オンライン葬儀(リモート葬儀)を完全解説!流れ・マナーと費用・メリットを3分で紹介!
オンライン葬儀という言葉を聞いたことはありますか?
オンライン葬儀とは、葬儀への参列がオンラインで済むという新しい葬儀形態です。
手軽に済んだり、楽になる部分もある一方で、オンラインならではの注意すべき点も存在します。
この記事ではオンライン葬儀の流れ・マナー・費用・メリットなどを3分で把握できるように紹介しています。
オンライン葬儀・リモート葬儀とは?
オンライン葬儀とは、インターネットを使っての葬儀のライブ動画の閲覧・オンライン参列や香典・供花・供物・返礼品の受け渡しなどが完結できる新しい葬儀形態のことです。
葬儀会場からのライブ配信で遠く離れたところからでもリモートで参列ができ、香典や供花・供物もオンラインでの決済で完結します。
もちろん、返礼品も喪主がサービス上で手続きするだけ、とほぼ全てのことが顔を合わせずに完結します。
実際の葬儀会場に遺族や僧侶は集まりますが、それ以外の参列者は遠隔で全てを済ませることが可能となります。
オンライン葬儀は、元々は遠隔地での葬儀や高齢者の方の参列をサポートするために始まったものですが、昨今のコロナ禍による「三密を避ける」という面からも急速に注目され需要が高まってきています。
葬儀場や寺院が独自にインターネットを活用して葬儀をライブ配信する、といった取り組みや全ての機能が揃った葬儀サービスも続々とリリースされています。
オンライン葬儀・リモート葬儀の流れ
実際に、どうやってオンライン葬儀が進んでいくのか、流れについて解説していきます。
葬儀社への相談
まずは、葬儀会社に会場も含めた葬儀日程の確認に加えて、オンライン葬儀の対応が可能か確認してみましょう。
大手に限らず、地域の小さな葬儀会社でも、各社自前の方法でオンライン葬儀に対応することも増えています。
オンライン葬儀の流れ
オンライン葬儀の流れは、通常の葬儀同様に進めていきます。
・お通夜まで
故人が亡くなると、医師による「死亡診断書」が発行されます。
死亡診断書の用紙の左側が「死亡届」になっているので、必要事項を記入します。
死亡から7日以内に「死亡届」を各市区町村役場に提出します。「死亡届」が受理されると、「火葬許可証」が発行されます。
火葬を行う際には必ず必要なので、大切に保管しておきましょう。
急な死亡の際は、行政手続きをしながら葬儀社にも連絡していきますが、危篤状態となっている場合には関係者への連絡も含めて先んじて事前に葬儀社へ相談しておくケースも多くあります。
オンライン葬儀を希望する場合は、この段階から葬儀社に伝えておくとよいでしょう。
葬儀の案内については、通常通りに電話やハガキを使うこともあれば、オンライン葬儀サービスの訃報一斉連絡で済ませることも可能です。
・お通夜
通常のお通夜と同様に開式、僧侶による読経、弔辞弔電、お焼香、閉式という流れで進行していきます。
オンライン葬儀の場合は、香典はオンラインで送り、読経の様子をライブ配信で見ながら参列します。
細かい進行は都度、司会の指示に従います。通夜振る舞いをオンラインで繋いで行う場合は、会場及び各自の自宅で準備します。
・葬儀当日
告別式を行い、納棺し火葬へと向かいます。開式、僧侶による読経、弔辞弔電、お焼香、式中初七日、閉式、出棺、火葬、収骨と進行していきます。
通夜振る舞いと同様、精進落としについてもオンラインでつないで行う場合があります。
・葬儀以降
一般的な葬儀形式で行うのであれば、納骨や四十九日法要、一周忌法要などのその後の供養は行います。
オンライン葬儀だからといって特別なことはあまりありません。
オンライン葬儀・リモート葬儀の費用相場
オンライン葬儀は、葬儀社から提示されるプランの一部です。
どこまでのサービスを利用するか、利用するサービスがどこまで無料でどこから有料なのか、によって変動するため、できれば複数社から見積もりを取るのがよいでしょう。
参考例として、ごく少人数での家族葬でオンライン葬儀をする場合の費用目安を紹介します。
一般的な葬儀では費用は地域によりますが70万円~150万円が相場と言われています。
内訳としては「葬儀一式の費用」「飲食の費用」「寺院の費用」の3つの項目が主になります。ここに、オンライン対応の費用がプラスされます。
家族葬の場合は50万円~100万円の間で十分にオンライン葬儀を行うことができます。
・葬儀一式の費用
斎場の使用料や祭壇などの費用が当てはまります。会場は一般的には10万円前後、祭壇など葬儀を行う上での必要な装飾や使用料などで30〜70万円くらいのレンジがあります。
・飲食の費用
通夜振る舞いや精進落としの会食費用、返礼品の費用などが当てはまります。大規模でなければ30〜60万円くらいが相場です。
・寺院の費用
葬儀におけるお布施の相場は、5万〜100万円とかなりの開きがあります。
これは戒名料も含まれるため、戒名のランクや宗派によって異なるためです。
戒名のランクに関するマナーなどもあるので、一概に「一番安いものにしましょう」とは言い切れないですが、本当に費用を抑えたいのであれば、無宗教葬なども検討するとよいでしょう。
・オンライン対応の費用
金額だけでなく対応できるかどうかも含めて、見積もりをとるようにしましょう。
無料で済むこともあれば、別途1万円ほどかかる場合もあります。いずれにせよ、ほとんど費用としてはかからないので、安心して見積もりを依頼してみるのがよいでしょう。
これはあくまでも一般的な家族葬での相場になりますので、規模の大小や無宗教式・火葬式・一日葬のような、よりシンプルなものにするか、などで費用は変わってきます。
オンライン葬儀の費用のまとめ
・オンライン葬儀のサービス利用料は0円~50,000円で葬儀社により内容と金額は様々
・オンライン葬儀を行う場合は、通常の葬儀プラスしてオンライン葬儀サービス利用料が必要となる
・オンライン葬儀は一日葬、家族葬、一般葬、社葬で行うことになるため目安としては40万円程度からの金額となる
オンライン葬儀サービス・リモート葬儀サービス
オンライン葬儀に対応して、ほぼ全ての機能が揃っているサービスを紹介します。
スマート葬儀
ライフエンディングテクノロジーズ株式会社がこちらの運営をしています。
オンライン葬儀法事参列システム「スマート葬儀」
2020年6月から一般ユーザーへの提供と葬儀社への提供が開始されています。
スマート葬儀の主な機能としては下記のような機能があります。
・オンラインでの葬儀のライブ配信
・オンラインでのメモリアルアルバの閲覧
・逝去、訃報のお知らせのLINE、メールなどでの一斉送信
・弔電、供花、供物などのオンライン葬儀サービス上での手配
・香典のオンライン葬儀サービスでのお預かり
・返礼品のオンライン葬儀サービス上での手配
・オンライン葬儀サービス上での動画、メモリアルアルバムの販売
・参列者情報の一元管理
葬式のライブ配信はもちろんですが、オンライン葬儀に関連するほとんどのことがサービス上で完結されるため、とても便利な内容になっています。
スマートセレモニー
埼玉県と東京都内で葬儀場を運営している埼玉セレモニー社のサービスです。
葬儀中継から供花の受け付け、香典の預かり、返礼品の注文までオンラインで総合的に会葬できます。
こちらは、セレモニー社での葬儀進行・運営する葬儀場での葬儀の場合に、無料で利用できるサービスになっています。
アット葬儀(@葬儀)
株式会社マイクロウェーブが運営しています。
2020年4月からサービスの提供が始まっていて、訃報案内、香典の送信、参列者からのお悔やみメッセージの送信などが可能になっています。
葬儀webトータルサービス
冠婚葬祭関連の事業を手がけるメモリード社が運営。
事前の連絡先登録、訃報の一斉案内、香典、供花・供物、弔電のオンライン決済、葬儀のライブ配信など対応しています。
メモリード社の運営する施設で葬儀を行う場合に、無料でオンライン葬儀サービスの利用が可能になっています。
アルファLIVE
冠婚葬祭場を運営しているさがみ典礼の運営するオンライン葬儀サービスです。
オンラインでの葬儀動画のライブ配信、QRコードのついた訃報の送信、供花・供物などのオンライン葬儀サービスでの手配などの機能があります。
オンライン葬儀サービスのまとめ
・オンライン葬儀サービスには「スマート葬儀」「スマートセレモニー」「アット葬儀(@葬儀)」「webトータルサービス」「アルファLIVE」などがある
・オンライン葬儀サービスは高機能で喪主、参列者、葬儀社にとって利便性の高い機能がそろっているサービスからただオンラインで葬儀動画を配信するだけのものまで提供している会社のサービスにより様々
・高機能なオンライン葬儀サービスの機能一覧
・オンラインでの葬儀のライブ配信
・オンラインでのメモリアルアルバの閲覧
・逝去、訃報のお知らせのLINE、メールなどでの一斉送信
・弔電、供花、供物などのオンライン葬儀サービス上での手配
・香典のオンライン葬儀サービスでのお預かり
・返礼品のオンライン葬儀サービス上での手配
・オンライン葬儀サービス上での動画、メモリアルアルバムの販売
・参列者情報の一元管理
オンライン葬儀・リモート葬儀のマナーと注意点
続いて、オンライン葬儀のマナーと注意すべき点について解説します。
服装
喪主・遺族は会場にて参列するため、一般的な葬儀同様に喪服を身につけます。
オンラインで参列する場合、参列者側は映らないからといってどんな服装でもいい、ということはありません。
故人そして遺族への気持ちとして失礼がないよう、喪服を着て参加するのがよいでしょう。
香典の送り方
オンラインでの参列だとしても、香典は送ります。ただし、喪主から香典辞退があった場合は従うようにしましょう。
オンライン葬儀サービスを使う場合には、サービスに沿って送るようにしましょう。
弔電の送り方
オンライン葬儀サービスで対応している場合、従来よりも簡単に送ることができます。
忌み言葉を使わない、故人の宗教を確認する、などの一般的なマナーを守り送るようにしましょう。
供花・供物の送り方
こちらもオンライン葬儀サービスから注文と手配ができます。
見えないからといって気を抜かない
オンラインで参列する場合、参列者側は映らないからといって気を抜いていい、ということはありません。
故人そして遺族への気持ちとして失礼がないよう、喪服を着て参加するのがよいでしょう。
オンラインで会食をする場合
遠隔で会食を行うケースも出てきています。こちらも通常の会食同様、故人の思い出話など場に相応しい会話をするようにしましょう。
また、服装も場に相応しいものにするよう気をつけましょう。
オンライン葬儀・リモート葬儀のメリット
オンライン葬儀を活用することにより、下記のようなメリットがあります。
通常の葬儀で参列できない方の参列が可能
オンライン葬儀サービスを活用することによって、通常の葬儀では参列することが困難な下記のような方の参列が可能となります。
・体の不自由な方
・入院中の方
・海外にいる方
・遠方にいる方
・コロナ禍で参列できない方
オンライン葬儀サービスを活用することにより喪主様の負担を減らすことができる
オンライン葬儀サービスを活用することにより、喪主様は下記のような負担を減らすことが可能です。
・逝去、訃報の案内をLINE、Facebook、メールなどで一斉送信することができる
・参列者情報をオンライン芳名帳で一元管理することができる
・オンライン葬儀サービス上で返礼品の手配ができる
オンライン葬儀サービスを活用することにより参列者様の負担を減らすことができる
オンライン葬儀サービスを活用することで、下記のような参列者様の負担を減らすことが可能です。
・オンラインで葬儀に参列することができコロナ禍で3密を避けることができる
・オンライン芳名帳への記帳とQRコード受付でペーパーレス受付ができる
・オンライン葬儀システム上で弔電、供花、供物、その他の手配がクレジットカード決済でできる
・オンライン葬儀システム上で香典のクレジットカード決済でのお預けができる
・オンライン葬儀参列システム上でお悔みの言葉を送れる
オンライン葬儀・リモート葬儀についてのまとめ
今回は、オンライン葬儀の流れや費用、マナーについて解説してきました。
これまでは、葬儀や法要をオンラインで済ますということは「キワモノ扱い」され、「絶対に浸透しない」と言われてきましたが、昨今のコロナ禍の中で一気に「オンラインでもいいのではないか」という考えが広まってきています。
オンライン葬儀は「選択肢の一つになるのでは」ではないでしょうか?
オンライン葬儀の内容をまとめると下記になります。
・オンライン葬儀はオンライン(リモート)で葬儀動画を閲覧することができる新しい葬儀の形式
・葬儀社によってはオンライン葬儀システム上で弔電・供花・供物・返礼品なのどクレジットカードでの手配が可能
・葬儀社によってはオンライン葬儀システム上で香典のクレジットカーでのお預かりが可能
・葬儀社によってはオンライン葬儀システム上で芳名帳への記帳やQRコードでの斎場での参列受付が可能
・葬儀社によってはオンライン葬儀システム上で逝去・訃報の連絡がLINE、Facebook、メールなどで一斉送信で可能
・オンライン葬儀によって体の不自由な方、入院中の方、遠方の方、コロナ禍で参列できない方もリモートで参列することができる
オンラインに限らず、様々な葬儀形態がありますが、いつでも大切なのは、
形に限らず、どこまで故人のことを想って送り出せるか、遺族の方へのお悔やみの気持ちを示せるか、参列者への感謝の気持ちを示せるか、です。
オンラインだからと言ってカジュアルにしすぎず、守るべきマナーは守って行うようにしましょう。
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