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仏事を完全解説!時期・内容・費用・供養方法を紹介します!

Jun 23 2020

仏事とは仏教における祭事すべてのことを意味する大切な行事です。本記事では仏事とは何か?仏事での御布施や香典についてやお返しの仕方、表書きやのしなどマナーについてまでご紹介します。人生で避けては通れない法事・法要に関する基本を押さえましょう。

2021/7/16 情報更新

法事と法要の違いについて聞かれたら答えることはできますか?

多くの日本人は、親族の葬儀や法要を経験したことがあるのではないでしょうか?

色々と準備することが多く、マナーも複雑、出来れば行きたくない…と思う方も多いかと思います。

こうしておけば大丈夫、としきたりを守っていた方も多いのでは?

ここでは、人生で避けては通れない法事・法要に関する基本を知り、急な対応でも困らない様に法事・法要の種類や作法についてご案内します。

仏事とは?

仏事とは、仏教における祭事すべてのことを意味します。それは、死者の冥福を祈る行事でその中には法事や法要、お墓参りや仏壇に向かって手を合わせて拝むことも含まれます。

法事と法要の違い

法事・法要との意味の違いはご存知でしょうか?

法要は僧侶に読経してもらうこと

一般的にお葬式などのことを法事・法要と言いますが、厳密には「法要」はお寺の僧侶に読経をしていただくことです。

法要は故人があの世で幸福になってもらうために、残された人が読経をして功徳を積み、故人を供養する事で、一般的にこのことを「法事」と呼んでいます。

法事は会食も含めての行事全体を指す

しかし、本来法事は、法要+その後の会食を含めての行事自体を示します。

法要を行うタイミング

故人の冥福を祈って、そして供養をするための法要は、行う日が決まっています。

死後7日ごとに49日目まで行う法要を「忌日法要」、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌など年の節目に行うものを「年忌法要」と呼ぶのです。

法要、法事については下記記事もご参考ください。
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仏事の種類・時期・内容のまとめ

仏事にはさまざまな種類があります。また、行う時期もその内容も定めがあります。

ここでは、代表的な法要について解説します。

初七日法要

初七日法要は、命日も含めて7日目に親族を集めた自宅またはセレモニーホールでの法要、お墓参り、会食をします。葬儀の時にまとめて行うことも多くあります。

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四十九日法要

亡くなってから49日目、または四十九日の前の休日に行われることの多い法要です。

親族を集めた自宅またはセレモニーホールでの法要、お墓参り、会食を行い、このタイミングで納骨や、仏壇・お墓の開眼供養を同時に行うことも多いです。

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仏壇開眼供養

お仏壇を購入した後に行います。

お仏壇を供養の対象にする儀式で、遺族のみ、または親族も自宅に集まり、お仏壇の前で法要を行います。仏壇に位牌を納める四十九日法要と同時の場合も多いです。

お墓の開眼供養

お墓を購入した後にお墓を供養の対象にする儀式です。家族のみで、もしくは親族も霊園に集まってお墓の前での法要を行います。

一般的に、四十九日法要で納骨をすることが多いため、四十九日法要にて行うことが多い行事です。

四十九日法要までに建立が間に合わなければ、百箇日法要や一周忌と同時に行います。

初盆(新盆)

四十九日を過ぎてから、初めて迎えるお盆のことです。親族を集めて行う法要とお墓参り、会食をします。 

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一周忌法要

亡くなって1年目の命日に行います。休日などを選ぶ場合は、命日付近(手前)に実施します。

家族や親族、友人・知人も集めて、セレモニーホールもしくは自宅での法要とお墓参りをし、会食をするのが一般的です。

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三回忌法要

2年目の命日に行われるのが3回忌法要です。1周忌と同様に命日に日程が合わない場合は前倒しでおこないます。

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七回忌~23回忌法要

亡くなってから満6年の命日に行います。

一周忌同様に、親族や場合によっては友人・知人を集めて、お寺や自宅、セレモニーホールで法要をし、お墓参り、会食を行います。

世間的には、三回忌を過ぎた頃から省略をすることも多くなり、七回忌を省略し、十三回忌を行うなども見られます。

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三十三回忌法要以降

32年目の命日におこないます。三十三回忌法要をもって弔い上げとして以降の法要は行われないことが多いです。

弔い上げ(とむらいあげ)とは?

弔い上げとは、年忌法要の最後の法要を指します。弔い上げの年数に決まりはありませんので、五十回忌、百回忌をもって弔い上げとする場合もあります。

>>法事はいつまで行うの?亡くなった方の法事・法要は「いつまで」行うことが多いのか 

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仏事を行う際の準備

仏事はとても大変です。身内が亡くなると、喪主となって葬儀などを取り仕切らなければいけません。

そして、お葬式が終わった後も、今度は施主となり法事を仕切ります。

法事というのは、葬儀ほどではないものの、事前に様々な準備が必要になってきます。

その為、2・3ヶ月前からしっかりと準備していくことが必要です。法事の際に準備するものについて回忌法要を例にご紹介したいと思います。

日程を決め、ご案内

仏事は、日程を決めてご案内を出します。命日に行うのが良いですが、参列して頂きたい方のご都合をあわせるのが難しそうな場合には、前倒しの土日とします。

どの範囲まで呼ぶか?

一般的には故人と近しい親族を呼びます。特に決まりはなくお世話になった友人や恩師を呼んでも問題ありません。特に1周忌はまだ故人との思い出も濃く残ってい為、参加者も多くなります。以降の法要では親族が中心になっていきます。

席順の決め方

席順は法事が始まる前に事前に決めておくと当日スムーズでしょう。部屋の奥や仏壇の前が上座となり、入り口に近い場所が下座となります。一般的には上座には僧侶や年長者が座ります。

お寺との打ち合わせ

お寺と打ち合わせをし、日時と場所を決めましょう。仏滅、大安などの六曜は、基本的にどの日でも問題ありません。 

>>葬式の日取りはどう決める?日取りを決める際のポイントや注意点、六曜について徹底解説!
>>大安の日に葬式をあげてもOK?六曜と葬儀の関係を完全解説!

法要の日時・場所、会食の場所が決まりましたら、参加する方々へ法要の1ヶ月前までには案内状を出します。 

菩提寺がない場合は僧侶派遣も可能

先祖代々のお墓を管理しているお寺を「菩提寺(ぼだいじ)」と呼びます。昨今は、お寺とのお付き合いも薄くなってきており菩提寺を持っていない方も多いです。その場合は僧侶を手配することもできます。

僧侶派遣はやさしいお坊さんでもご相談を受け付けております。追加費用が不要でお車代、御膳料、お心づけなども必要ありません。法事・法要は業界最安値水準の50,000円からご依頼可能です。

引き物、料理の手配

案内状の次に、法要後に渡す引き物と料理の手配を始めます。内容を決めて、先に日時と大まかな人数で場所をおさえ、人数が分かり次第、本格的な手配をします。

・引き物

引き物の内容としては、消耗品なおかつ好みがそこまで分かれないお茶や海苔などが人気です。

仏事の引き物の金額は2千円~5千円程度が相場で、食べ物など形に残らないものを、遠方からお越しになる方がいるようであれば、持ち帰りが苦ではないカタログギフトなどがおすすめです。 

法事の引き物ののしは、黒白か双銀の結びきりの水引を使います。

表書きは「志」・「粗供養」などで、下段には施主名や「●●家」と喪家の姓を記します。

引き物の表書きは、地域によって多少違いがありますが、四十九日法要の引き物は黒白結びきりの水引に「志」を書くことが一般的です。

ちなみに、三回忌以降は青白、黄白の結び切りです。 

・引き菓子

また、列席者へ引き物と一緒に持ち帰っていただく引き菓子についても検討をしましょう。

引き菓子は、お膳のお裾分けの意味で、引き物と一緒にお土産として用意します。引き物と引き菓子を合わせて5品も用意する地域もあるそうです。

法事の引き物は、通常は会食の最後にお渡します。

僧侶から順に手渡しをしますが、食事の場所を移して会食が行われる場合には、あらかじめ席にセットしておくこともありますので、事前に会場とすり合わせが必要です。

・料理

料理については、店に移動する場合は、ゆっくり食事ができる広さのお店を手配しましょう。

その際には、料理の内容を確認しておきます。お祝い事で使用されるような伊勢海老などが出ないように、事前に仏事で使用することを伝えておく必要があります。

また、子供がいる場合は子供向けのものの用意をしましょう。もし、会食をせずに食事だけを用意する場合には、料理のみ手配をします。

この時も仕出し料理のお店などには、食材に気を付けてもらいましょう。

また、法要の会場からお墓参り、会食にあたっての移動が多い場合は、交通手段も必要です。

セレモニーホールや、会食を行う場所が送迎バスを出してくれることもありますので、事前の確認をしましょう。 

弔事での会食については下記記事もご参考ください。
おとき(お斎)とは?意味とマナーと香典相場を3分で解説!
精進落としとは?葬儀後に行われる食事の席の流れや内容から注意点やマナーまで徹底解説!

供養の準備

おもてなしの手配と並行して、供養するための準備も必要です。

親族が参拝することになる仏壇やお墓は丁寧に掃除し、当日に飾る供物やお花も用意することを頭に入れておきましょう。 

供物は故人が好きだった食べ物(お菓子など日持ちのするもの)や、季節の果物を準備することが多いです。

仏壇に飾るためのお花、お墓に飾るためのお花、どちらも準備をします。

また、お墓参りには、お線香やろうそく、マッチなども準備をし、滞りなく済むようにチェックしておきましょう。

お経をあげていただいた僧侶への御布施の表書きは「御布施」とします。白封筒に入れるのが無難です。 

供物、供花については下記記事もご参考ください。
供物とは?意味と葬儀・法要での正しい贈り方と相場!
供花の手配方法!供花の意味と費用相場と宗教ごとのマナーを紹介!
知らないと恥をかく!供花の手配方法や相場を徹底解説!

身支度

自分の身支度について後回しにしがちですが、直前でパニックにならない様に早めの準備をおすすめします。

喪服は普段はタンスにしまっていることも多いかと思うので、早めに用意をして必要であればクリーニングに出しましょう。

余裕をもって確認することで、カビや臭いに困ることもなくなります。

その他、当日のストッキング(黒色)や靴下、バッグ、靴、ハンカチ、そして忘れてはいけない数珠も一週間前までには用意しておきましょう。

弔事での服装については下記記事もご参考ください。
法事とは?日程とお布施と服装持物を徹底解説!
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仏事のマナー

仏事には様々な決まり事や作法があります。ここでは、仏事を執り行う際・参列する際の作法やマナーなどに触れていきます。

しかし、地域の風習や宗派などによる違いもあるので、不明な時は寺院に確認をしましょう。 

施主の場合のマナー

仏事における施主は、お葬式とは異なる部分があるので気をつけましょう。

>>施主と喪主の違いとは?葬儀における施主の役割を解説!

・ドレスコード

まず、出席される方へドレスコードをハッキリ伝えます。

服装については、三回忌までは喪服が一般的ですが、三回忌を過ぎると黒やダークカラーの平服も良いとされる場合もあります。

また、新盆の時期は喪服では暑いため平服で、と決める場合があります。

服装については、施主が決めるものです。そのため施主はドレスコードをきちんと参加者全員にお伝えする必要があります。

伝え方は、案内状への記載、出欠確認の電話で構いません。 

ドレスコードですが、開眼供養のみを行う場合は慶事なので男性は白ネクタイで問題ありません。その旨をお伝えしましょう。

>>ユニクロで喪服を用意できる?ユニクロで喪服を用意する際のメリットやデメリット、注文方法を完全解説!

・御布施

次に、お寺やご住職にお渡しする御布施についてです。基本的には3種類のお金をご用意します。

まず、法要の御布施は3~5万円ほどが相場と言われますが、四十九日法要と百箇日法要などでは、多めにする場合もあります。 

御布施の表書きについては、薄墨ではなく黒墨で「御布施」と書き、水引は必要ありません。

ただし、地域によっては、白黒、双銀の水引をかける風習もあります。法要と同時に、お仏壇やお墓の「開眼供養」を行った場合は、法事とは別の御布施を用意します。

その場合は、右肩の部分に「開眼法要」と書きます。

また、お墓やお仏壇の完成であり「開眼法要」は慶事にあたるので、白黒の水引は使わず、水引をかける風習がある場合は、紅白結び切りにしましょう。

御布施については下記記事もご参考ください。
お布施はどれくらいの金額を包めば良い?なかなか知らないお布施の金額の相場からお布施のマナーまで完全解説!
お布施を完全解説!意味・相場・表書き・裏書などを解説!

・御車代

次に「御車代(おくるまだい)」です。

法要する会館や自宅などまで来ていただいた場合は、御車代を別に包みます。

白い封筒にお金を入れ、「御車代」と書いてお渡しします。御車代は5千円程度が相場ですが、遠くから来ていただく場合は交通費を鑑みて、多めに包みましょう。

・御膳料

3つ目は「御膳料(ごぜんりょう)」です。法要の後の会食に住職は参加しない場合に包みます。こちらも御車代と同様に、白封筒に「御膳料」と書き、5千円程度をお渡ししましょう。

>>御膳料とは?相場と渡し方と注意点とマナーを解説!

・その他のマナー

続いては、出席してくださった方に対してのマナーです。 

まず、必ずいただくことになる「香典」へのお返しである香典返しは、いただいた金額の半分程度の品物をお返しする半返しです。

実際には、3分の1~半額程度の範囲でお返しするものを決めましょう。

●回忌法要の場合

回忌法要の香典は1万円ほどが相場です。そのため、3千円~5千円程度のお返しとなります。

その際の引き物ののし書きは仏事の内容により変わります。回忌法要の場合、中央に「志」と書いて、その右肩に「亡母●回忌」などを記します。

●開眼供養の場合

さきほども申し上げましたが、開眼供養はお祝い事の慶事に区別されますので、のし紙は、紅白の蝶結びの水引プリントで、のしの表書きは「開眼内祝」となります。 

法事に参列して頂かなかった方でも、お供えなどを頂いた場合は後日、仏事が無事に執り行われたというご報告もかねて引き物を持参してご挨拶に伺う、もしくは郵送をするようにしましょう。 

香典については下記記事もご参考ください。
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参加者の場合のマナー

参加者がマナーに気をつけなくてはいけないポイントは、主に服装、香典、供物に関することです。

・服装

まず服装ですが、施主からのドレスコードに従うようにします。

喪服で出席すれば間違いはない、と考えがちですが、施主側の意向を確認しておくことが大切です。

電話などで構わないので、ドレスコードについては確認をしておきましょう。 

・香典

続いて、香典についてです。

●回忌法要の場合

回忌法要の場合は、香典の表書きは「御仏前」、白黒または黄白の水引が掛けられた香典袋を使用します。

お墓やお仏壇の開眼供養には、紅白の蝶結びの慶事用の袋を使い、「開眼御祝」や「御祝」と表書きします。どちらの香典も書く際は、薄墨ではなく、通常の濃い墨で記します。

香典の他にお菓子などの供物を持参することがあります。

供物ののしも香典と同様に「御仏前」と記し、白黒か黄白の水引がプリントされたものにします。

●開眼供養の場合

開眼供養の場合は、紅白の蝶結びの水引がプリントされた紙に「開眼御祝」や「御祝」と表書きします。

参加できない場合に供物だけを送ることもあるかと思いますが、その場合は、内のし(贈答品に直接のしをかけ、上から包装紙で包むこと)にした方が丁寧です。 

ただ、仏事に参加してお供えをする場合には、のしが見えている状態でお供えをします。

仏事が弔事なのか慶事なのかを参加者は意識をして服装や持ち物ののし紙、表書きを選ぶようにしましょう。

弔事でのマナーについては下記記事もご参考ください。
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お墓参りの作法

お墓参りには特別な作法はありません。亡き人に感謝をし、手を合わせるという行為が大切ですが、基本的な手順は心得ておきましょう。

お供え物を供えるときのマナー

お供え用のお菓子や飲み物は、半紙を敷いた上に置きましょう。

故人の好きなものや季節の果物をお供えするのも良いですが、施主が用意している場合もあるので、お墓への供物は避けた方が良いでしょう。 

時々、「故人が好きだったから」と、お酒を墓石にかける人もいますが、墓石が変色したりすることがあるのでそれは避けましょう。

線香は手で仰ぐ

線香の火は口で吹き消さず、手で仰ぎ消します。

これは、人間の口は悪業を積みやすく、汚れやすいもののため、仏様に供える火を消すには向かないと考えられているからです。

>>線香とは?身近だけど意外と知らない線香の種類や選び方、供える際の作法まで徹底解説!

お参りする順番

お参りの順番は、故人と縁の深い方から始めます。線香の火を消さないように注意しながら、墓石にはたっぷりと水をかけ、正面に向かって合掌をします。

その時は、冥福を祈るとともに、感謝の気持ちや報告したいことなどを心の内で語りかけましょう。

合掌の仕方

合掌の仕方ですが、手に数珠をかけて胸の前で左右の手をぴったりと合わせます。軽く目は閉じて、頭を三十度ほど傾けましょう。
>>合掌とは?よく聞く「合掌」の作法やポイントについて徹底解説!

お墓については下記記事もご参考ください。
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仏事の費用のまとめ

仏事には施主に費用負担があります。法要の費用の多くが参列者数と会場によりけりです。

会場を自宅?お寺?セレモニーホール?ホテルや霊園?どこで行うか…によって金額が異なります。

仏事全体の金額で考えると以下の金額の積み上げです。

御布施、御車代、御膳料などお寺にお渡しする金額が約3万円から10万円、会食と引き物など参列者に関わる内容で参加者1人あたり約1万円から2万円程度となります。

それぞれの法要における費用相場をまとめておきます。

初七日法要

初七日法要は、命日から数えて7日目に行われる法要です。最近では火葬の後にあわせて行うことが多いと言われています。

初七日法要での御布施

別日での初七日法要は、僧侶の方を呼んで行います。その際のお経をあげてもらった僧侶への謝礼である御布施の平均相場は、3~5万円です。

宗教ごとのお布施の違い

同じ御布施でも注意したいのが浄土真宗の場合です。

●浄土真宗でのお布施

浄土真宗では、御布施については故人や遺族を救ってくれている阿弥陀如来への感謝の気持ちを示すもの、と考えています。
>>過去帳とは?浄土真宗で用いられる過去帳の意味や歴史から書き方まで徹底解説!

その考えに基づき、御布施は実際にお経をあげた寺院や僧侶ではなく、あくまでも仏様であるということが重要になります。 

●日蓮宗でのお布施

また相場よりも少し高めなのが、法華経を信じる日蓮宗です。

初七日の御布施の相場は、5万円程度と言われていますが、地域や寺院によって御布施の額が左右するため、事前に確認しておくと良いでしょう。 

初七日法要は、葬儀と一緒の日・火葬の後に行うケースが増えています。

このような場合は、葬儀の分とまとめて一緒に御布施を僧侶にお渡しします。その際に用意する御布施用の封筒は1枚で問題ありません。

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四十九日法要

四十九日法要は、自宅で行うのか、お寺の本堂で行うのか、会場により予算が変わってきます。

食事代と引き物代×人数の額を予算として考えましょう。お寺への費用については、法要の場所と納骨式をするか等によって変動をしてきます。 

まず会場費です。読経をお願いする場合は、法要の場所が関係します。自宅の法要以外は、セレモニーホールなどで会場料が発生します。

お寺の本堂を使う場合には、御布施に会場使用料を含めるもしくは別途で支払うこととなります。

ホテルやレストランなどで法要を行う場合、参加者の人数や会場で料金は変わります。

場所によっては、食事代に会場使用料が含まれたり、会場使用料は無料の場合がありますので、気になる場所については確認してみましょう。

次に会食費です。会食費は1人あたり3千円~1万円程度が相場となります。

ホテルなどの会場で行う場合は、料理の内容で費用が変わるため、参加者の人数に応じて計算するようにしましょう。

自宅の場合はお弁当を手配します。会食を行わない場合にも、一般的にはお持ち帰り用のお弁当を用意します。

会食後には、その場でお渡しする引き物(2千円~5千円程度が目安)が必要となります。

そして、法要にかかる費用については、お寺に頼む場合は読経を行う僧侶への読経料を御布施としてお渡しします。

四十九日法要での御布施

四十九日法要の御布施の相場としては、葬儀の全体費用の10%程度が目安といわれ、一般的には3~5万円です。

お寺や宗派によって相場は異なりますので事前に確認をとっておくとよいでしょう。

御車代と御膳料

また、僧侶を自宅やお寺とは別の会場に招いて法要を行う時には、御車代が5千円~1万円程度、法要の後の会食をしない場合や僧侶が出席しない場合には、御膳料をお渡しします。

御膳料の相場は5千円~1万円です。

>>御膳料とは?相場と渡し方と注意点とマナーを解説!

納骨式での費用

四十九日法要では、一緒に納骨式を行うパターンがあり、その場合には納骨の際の読経料も含めて御布施としてお渡しします。

納骨法要の御布施の相場は3~5万円程度です。 

納骨式については下記記事もご参考ください。
納骨にかかる費用を完全解説!相場・内訳・流れ・準備物を紹介!
納骨式とは?納骨式を行うタイミングから必要な準備、当日の流れまで徹底解説!

仏壇開眼供養

購入して間もないお仏壇や位牌には、先祖や故人の魂が入っていない状態と考えられています。

仏壇開眼供養でおこなうこと

一般的には、菩提寺の僧侶に仏壇開眼供養や魂入れの儀式を行ってもらいます。

これは、お仏壇の購入とほぼ同時に儀式を行うケースが多いです。

また、引っ越しなどでお仏壇自体を移動する時は、引っ越し前に閉眼供養や魂抜きを行い、新たに設置した後にお仏壇を設置してある部屋まで僧侶に来ていただき開眼供養や魂入れをします。

儀式は、読経、焼香、また読経の流れです。

仏壇開眼供養での御布施

仏壇開眼供養や魂入れの御布施の相場は、1~3万円前後と言われています。御布施は白い封筒に入れ、表書きには「御布施」「御礼」と書いてお金を包みます。

開眼供養に参列する際の香典は、その他法要と同様に自分の立場・年齢の相場に合わせ、5千円~3万円前後のお金を包みましょう。

香典の返礼品は、もらった金額の3分の1程度が相場です。

お墓の開眼供養

お墓の建立後に墓前まで僧侶に来ていただいてお経をあげてもらいます。

開眼供養や魂入れをする前の墓石にかけられている白い布は読経の時に取り外し、参列者は順番に焼香をして、再び僧侶による読経を行います。

開眼供養での御布施

仏壇の開眼供養同様に、お墓の開眼供養の御布施相場は、1~3万円前後で、表書きは「御布施」や「御礼」です。

参列をしてもらう場合には、香典の返礼品は、もらった金額の3分の1程度が相場です。 

初盆

初盆(新盆)は四十九日を過ぎてから初めてのお盆を迎える大切な節目なので、僧侶に依頼をすることが多いです。

初盆は、親戚や知人にも声をかけ法要を行います。僧侶が自宅またはお墓まで足を運んでくださる場合やお寺の本堂で行います。 

初盆での御布施

御布施は、3~5万円前後が一般的なマナーとされています。

この場合も、御車代5千円~1万円や御膳料5千円~1万円程度も必要に応じて用意します。また、新盆飾りや提灯などの必要な用具があります。

初盆の準備

必要な用具の一つに、精霊棚(しょうりょうだな)があります。

この精霊棚は先祖の霊を迎えるための祭壇で、仏壇とは別に用意します。これは仏壇の前に飾り付け、精霊棚の中央に位牌を安置します。

その他にも必要な精霊馬などは自宅で作るか、精霊棚などと共に仏具店などで初盆用のセットとして購入ができます。 

会食は自宅もしくは料理店での会食をするかを決めましょう。自宅の場合は、自前で料理を準備もしくは、仕出し弁当などを頼みます。

会食を行わなくても失礼ではないので、会食をしない場合には、法要が済んでからお酒やお弁当などを引き物とあわせてお持ち帰り頂きます。 

初盆での香典

また、参列者は香典を持参してくださいます。また、親族や親しい間柄では提灯や提灯代を持参されることもあります。

香典や提灯代を頂いた方には、頂いた香典や御供物料の半額から3分の1程度を目安にし、予算1,500円~3千円程度の引き物を会食後にお渡しします。 

>>香典返しのマナーを完全解説!相場・時期・挨拶状・例文・品物も紹介!

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一周忌法要

一周忌法要は故人の一回目の命日に執り行います。他の法要同様に参列者が多いほど施主の負担は増します。

寺院で営む場合には、1~5万円程度、斎場やホテルなどを利用すると、5~10万円前後の会場費用がかかると思った方が良いでしょう。

一周忌法要での御布施

一周忌法要の御布施は、だいたいが5~10万円程度と言われています。

会食予算は、1人あたり3千円以上1万円までが目安、それにプラスして人数分の飲み物の代金、そして、頂いたお香典に対するお返しの品物も用意しましょう。

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七回忌法要以降について

七回忌にもなると満6年が経過しているので声をかける方が減っていく傾向があります。

家族だけで行うことも多くなっていますが、もしも親戚にも声を掛け、出席をしていただく場合はこれまでの法要の様にお寺や会食、引き物の準備をします。

七回忌法要以降の御布施

御布施は、平均的には1~5万円です。その他の法要同様に、必要に応じて御車代と御膳料を用意すればより丁寧です。 

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仏事の香典・供物の相場

初七日法要

初七日法要の香典の金額は、葬儀と同日なのか、個別で行うのかで変わってきます。

葬儀と同日に行う場合は、葬儀で持参する香典の半額くらいで、別の日に行う場合は法要後に行われる会食を含めた金額です。

初七日法要を葬儀とは別日で行う場合の相場は下記の通り、故人との関係により変わります。 

初七日法要での香典

祖父母は1~3万円、両親の場合3~10万円、兄弟・姉妹の時は3~5万円、叔父・叔母は 1~3万円、いとこなどのその他の親戚は3千円~1万円、友人・仕事関係者・近隣の方などは3千円~1万円です。

参列者の年齢によっても変動しますが、初七日法要と四十九日法要をそれぞれに行う場合は、参列者の多さから四十九日法要での香典を高めに、初七日を低めに考えることが多いです。

初七日の香典袋の表書きはまだ極楽浄土に辿りついていない霊なので「御霊前」です。

しかし、浄土真宗の場合は、霊がすぐに成仏すると考えられているため、初七日の時には「御仏前」になります。

初七日法要での供物

また、初七日の供物ですが、一般的には特別に用意する必要はありません。

ただ、初七日の供物には、故人が極楽浄土に行く前にお腹が空いたなどの寂しい思いをしないようにする大切な役割があります。

お供え物は、仏前に供えた後は処分をせずにいただくことで尊い供養になると言われており、基本的にはお土産として参列者にお配りします。

葬儀と同日の初七日法要では、忙しくお供え物を配る時間がないことが想定されます。

そのため、仏前に供えた後に、葬儀を行う方々で消費する場合があります。そのため、念のためにご参列の方々にお配りされることを想定して、個別に包装されたお菓子などがベターでしょう。

初七日を葬儀とは別に行う場合は、施主は参列された方々に対してお供え物を配ることがマナーとされます。

そのため個別包装がされている分けやすいお菓子を用意しましょう。

また、日持ちがする物で、持ち帰る際に軽いものというのもポイントです。

一般的には食べ物が多く用いられますが、ほかにもお酒、お茶、花なども良く、お花については胡蝶蘭やユリが一般的です。

トゲがあるバラなどの花は避けるように。お供え物の金額相場は、2千円〜5千円ほどが一般的とされており、のし紙で包装するようにしましょう。 

>>供物とは?意味と葬儀・法要での正しい贈り方と相場!

【初七日】
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四十九日法要

四十九日法要の場合、初七日の香典費用が目安です。香典袋の表書きも「御霊前」です。

四十九日法要での供物

供物についてです。香典とともに持参するので、それほど高価でなくてもかまいません。地域によって違いがありますが、5千円~1万円程度が相場とされています。

初七日同様、1ヶ月程度日持ちがするお菓子や、お線香など、お花については献花ではなく、かごがついていてそのまま飾れるアレンジメントが好まれます。

四十九日におけるのしは、基本的には黒白または双銀の水引のものを使い、誰からのお供え物か分かりやすいように、参列する場合はのしを包装紙の上から貼る外のしにします。

水引の上側に、黒墨で「御供」「御供物」などと書きます。 

【四十九日法要】
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四十九日の香典相場を完全解説!書き方・マナー・故人との関係別相場も紹介!

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仏壇・お墓の開眼供養

開眼供養はお祝い事です。

開眼供養のご祝儀

会食付きの場合、御祝儀の相場は、1万円です。親族は、法要後に会食が行われないとしても1万円程を用意しましょう。

それ以外の参列者は会食がない場合には3千円〜5千円程度を用意します。

開眼供養だけが行われる時はのしが付いていない紅白のご祝儀袋にし、表書きは「開眼御祝」もしくは「御祝」とします。 

この際に注意したいのが、納骨法要も同時に行う場合です。その場合は、不祝儀袋を用い、表書きは「御仏前」とします。 

供物は、そのほかの法要同様に、故人の好きだったものやお菓子、お酒などになります。

開眼と納骨が同時の場合は、納骨に合わせてのしは「御仏前」としてまとめて渡すこともあります。「御仏前」は黒白の水引が付いた袋を使います。

初盆

初盆での香典相場

一般的な香典の相場は5千円~1万円です。こちらも親族との関係性により異なってきます。具体的な例を挙げると、実の親や兄弟・姉妹の場合は1~3万円です。

金額が予想できない時は、3千円、5千円、1万円の3段階の中からご本人と故人との関係性を考えて選ぶと良いでしょう。 

香典には、「御供物料」、「御仏前」、「御佛前」を使います。この時、宗教や宗派に関係なく使用できる表書きは「御供物料」です。

水引は、双銀・黒白・藍銀の結びきりが一般的です。(関西方面では、黄白・黄銀の結びきりの場合があります。) 

初盆では提灯代を用意する

初盆の場合に、故人と近い親族の場合は、提灯代を用意する可能性があります。その際の表書きは、「御提灯料」です。

初盆については下記記事もご参考ください。
初盆(新盆)のお布施を完全解説!金額相場・渡し方・マナーを紹介!
初盆とは?お供えは何を用意すべき?基礎知識やマナーを徹底解説!

一周忌法要

香典の金額は、法要後の会食に参加されることも考慮して包みましょう。

一周忌法要での香典

祖父母の法要では1~3万円、両親3~10万円、兄弟・姉妹3~5万円、叔父・叔母・甥や姪は1~3万円、いとこなどのその他の親戚は3千円~1万円、友人・仕事関係者・近隣の方などは3千円~1万円です。

こちらも故人とご本人の関係性で決まってきます。

一周忌の香典袋の書き方ですが、血縁関係がなかったり、香典が1万円以下の場合は、水引が印刷された香典袋で問題ありません。

血縁に近い親族や5万円以上を包む場合には、高級なものがふさわしくなります。

表書きは「御仏前」になります。

夫婦で出席する場合

夫婦で出席する場合は、2人分をまとめて包み、金額は亡くなった方との関係にもよりますが、会食に出席しない場合は、夫婦で2万円程度が目安です。

夫婦で会食に出席する時は3万円程度になります。

一周忌法要での供物

供物は、他の法要同様に相場は5千円~1万円程度、個包装のお菓子などがベターでしょう。

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七回忌法要以降

七回忌法要以降での香典

一般的な7回忌以降での香典相場は、親族が1~3万円、友人や知人の場合には5千~3万円とされています。

友人や知人の場合、故人との親密度に合わせて振り幅がありますので、故人との関係に応じて香典の金額を決めた方がよいでしょう。

のし袋の表書きの書き方としては、文字は薄墨ではなく黒で書きます。

「御仏前」、「御供物料」、または「御香料」になります。お供えはその他の法要同様に、お菓子など日持ちのするものや、線香などが選ばれます。

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宗派別での供養の方法

カトリックの場合

追悼ミサが行われる

カトリックでは定期的な「追悼ミサ」で追悼をします。亡くなると肉体と離れた霊魂は永遠の命が始まるといわれています。

故人の命日から3日目、7日目、30日目に教会にて追悼ミサを親族や友人・知人を招いて行います。

亡くなられてから1年後(仏教でいう一回忌)には、「死者記念ミサ」が営まれます。 

また、特定の故人に対する追悼の他に、毎年11月2日の死者の日・万霊節(オールソールズデイ)に、全ての死者のためにミサが特別に行われます。

お墓の前にお花を捧げてお参りをしたり、墓地の掃除をしたりします。 

プロテスタントの場合

記念集会(記念式)が行われる

プロテスタントでは、葬儀の後に記念集会(記念式)があります。

死は神の祝福と考えられ、亡くなると天で神に仕えるといわれています。

亡くなってから7日目か10日目、または1ヶ月後の召天記念日に記念集会を行います。場所は、教会または自宅、お墓の前です。

その後は、1年、3年、7年目の命日に記念集会が開かれ、それ以降は定められた集会はなくなります。

自宅で行う記念集会では、小さな祭壇を設けて遺影写真や十字架、花を飾ります。

親族、友人・知人、そして牧師を招き、聖書の朗読と聖歌の斉唱などを行い、祈りを捧げます。

その後に仏事でいう会食の様な教会や自宅で茶話会(さわかい)を行い、故人を偲びます。記念集会は一般的に、故人が亡くなってからの数年間は1年ごとに行います。

神道の場合

葬儀の翌日に自宅で翌日祭(祖先の霊に無事に葬儀が終わったことの報告)をします。

仏式では儀式が7日ごとですが、神道の場合は命日から10日目ごとに十日祭、二十日祭、三十日祭、四十日祭が決められています。

仏教でいう四十九日に該当するのが五十日祭で、これにて仏教でいう忌明けとなります。

その後、一年祭、三年祭、五年祭、十年祭と続きますが、十年祭以降は省略されることが多いです。

十日祭や式年祭が執り行われる場所は、自宅やお墓の前、斎場などです。神職による清祓い(きよばらい)の儀や祝詞奏上、玉串奉奠(たまぐしほうてん)、そして会食と続きます。 

神道(神式)については下記記事もご参考ください。
神社のお葬式とは?神道のお葬式の流れから作法まで完全解説!
神式葬儀の流れとは?仏式との違いや基本的なマナーについても解説

仏事についてのまとめ

「仏事」について特に重要となるポイントを下記にまとめました。

【仏事とは?】
●仏事とは、仏教における祭事すべてのことを意味する
●死者の冥福を祈る行事でその中には法事や法要、お墓参りや仏壇に向かって手を合わせて拝むことも含まれる

【仏事を行う際の準備】
①日程を決め、ご案内
 -お寺と打ち合わせをし、日時と場所を決めましょう。仏滅、大安などの六曜は、基本的にどの日でも問題ない
②引き物、料理の手配
 -仏事の引き物の金額は2千円~5千円程度が相場で、食べ物など形に残らないものを、遠方からお越しになる方がいるようであれば、持ち帰りが苦ではないカタログギフトなどがおすすめ
③供養の準備
 -仏壇やお墓は丁寧に掃除し、当日に飾る供物やお花も用意する
④身支度
 -喪服や数珠は早めに用意する

【施主の場合のマナー】
●服装については、三回忌までは喪服が一般的ですが、三回忌を過ぎると黒やダークカラーの平服も良いとされる場合もあります。また、新盆の時期は喪服では暑いため平服で、と決める場合がある
●法要の御布施は3~5万円ほどが相場と言われますが、四十九日法要と百箇日法要などでは、多めにする場合もある
●法要する会館や自宅などまで来ていただいた場合は、御車代を別に包む
●法要の後の会食に住職は参加しない場合に包む
●「香典」へのお返しである香典返しは、いただいた金額の半分程度の品物をお返しする

【参加者の場合のマナー】
●喪服で出席すれば間違いはない、と考えがちですが、施主側の意向を確認しておくことが大切
●回忌法要の場合は、香典の表書きは「御仏前」、白黒または黄白の水引が掛けられた香典袋を使用
●開眼供養の場合は、紅白の蝶結びの水引がプリントされた紙に「開眼御祝」や「御祝」と表書きする

【お墓参りの作法】
●お供え用のお菓子や飲み物は、半紙を敷いた上に置く
●線香の火は口で吹き消さず、手で仰ぎ消す
●お参りの順番は、故人と縁の深い方から始める
●合掌の仕方ですが、手に数珠をかけて胸の前で左右の手をぴったりと合わせます。軽く目は閉じて、頭を三十度ほど傾ける

仏事には、故人を偲ぶための行事もあれば、開眼供養などのおめでたい行事もあります。

法要に招かれたら、できるだけ出席するのが礼儀となります。 

服装は、一周忌までなら喪服で問題ありませんが、それ以降の法要は施主の意向を聞くことが大切となります。

再度、法要ごとの意味や目的を知り、その場に応じたマナーをもって正しい供養で故人や先祖を弔いましょう。

【法事全般について】
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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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