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「仮通夜」の正しいマナー!本通夜前の服装・香典相場まで徹底解説!

2023/4/23 情報更新

通過儀礼のひとつであり、人生最後のセレモニーとなるのが「葬儀」です。

葬儀には、通夜・告別式を行うほかに、様々な手続きやマナーが不可欠です。ここでは、仮通夜から葬儀までの流れやマナーについてお伝えします。

仮通夜とは?

仮通夜は、故人が亡くなった直後に近親者のみで行うもので、ご遺体が自宅へ戻った日の夜に遺族と親族が集まり、残された時間を故人とともに静かに過ごします。

以前は、仮通夜の際に僧侶が枕経をあげたり、精進料理を用意したりすることもありましたが、最近では行わないことが多いです。 

仮通夜が行われるケース

仮通夜が行われるのは、故人が深夜に亡くなった場合や親族が遠方にいる為、通夜に間に合わない為、近場の親族で仮通夜を行い、翌日に本通夜を行うなどという場合です。他にも、火葬場の予約が取れず、葬儀の日程を合わせるために仮通夜を行うケースなどがあります。その場合、前々日が仮通夜、前日が通夜となります。

仮通夜を行う場合

仮通夜は、地域によってやり方や考え方が違うというのが現状です。 例として、 

①近親者のみで故人を見守るだけで僧侶は呼ばない

この場合は、特に何かを行う必要はありません。故人を静かに見守りつつ、葬儀の準備を進めていきましょう。

葬儀業者の多くが、この方法を「半通夜」と呼んでいます。

②遺族と近しい親族だけで行い、僧侶に枕経をあげてもらう

この場合は、祭壇を設置して僧侶を招き、枕経をあげてもらいます。

>>枕経とは?何のために亡くなった方へ枕経を行うのか、実際のお布施の相場とは

枕経の費用(お布施)は、1万円~2万円が相場と言われています。

不祝儀袋に「お布施」と書き、喪主となる方の名前を書いて渡します。また、葬儀業者の一部が、この方法を「半通夜」と呼んでいます。 

>>お布施を完全解説!意味・相場・表書き・裏書などを解説!

③僧侶に読経をあげてもらい、焼香も行う

この場合は、②とほぼ同じです。読経中に僧侶から指示があるので、それに従ってひとりずつ焼香します。

焼香は、祭壇前で行う場合と、香炉を回して着座のまま行う場合があります。

現在は、仮通夜を行うことが少なくなった

仮通夜は、このように主に3つのやり方がありますが、近年は葬儀の簡略化が進み、故人の意向や従来のスタイルにこだわらない葬儀も増えているため、仮通夜を行うこと自体が少なくなりました。

なお、故人が自宅以外の場所(入院先の病院など)で亡くなった場合は、ご遺体を霊安室に安置した後、自宅に戻らずそのまま葬儀会場へと搬送されるケースもあります。

その時は、仮通夜を行わない(行えない)場合がほとんどです。

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本通夜の意味、仮通夜との違い

本通夜と仮通夜の違いは、「誰がどこに集まって行うのか」ということです。

仮通夜では親族が集まる

仮通夜は、遺族と親族が集まってその場で静かに過ごします。仮通夜に呼ばれるのは、3親等以内の親族が多いです。

本通夜では、故人の関係者が大勢集まる

一方本通夜は、遺族や親族はもちろん、遠方の親戚やご近所、故人が仕事をしていた場合は勤務先や取引先の方などを招いて、自宅や寺院、葬儀会場などで行います。現在行われている通夜の多くが、一般的に本通夜と呼ばれるものです。

本通夜と仮通夜どちらに参列した方が良いか?

本通夜と仮通夜のどちらに参加するべきか迷われる方もいらっしゃるかも知れません。

基本的に、仮通夜は故人と三親等までの近しい人たちでおこなうものです。もし迷う立場であれば参加すべきではありません。三親等の親族である場合は、仮通夜へ参列すべきです。

半通夜の意味、仮通夜との違い

仮通夜

本来の通夜は、故人と血族・姻族関係にある者が葬儀の前夜に集まり、「故人が邪霊に惑わされないように一晩中付き添って別れを惜しむ」ための儀式で、昔の通夜は、文字通り夜通しで行うものでした。

現在ではこれを仮通夜と呼び、半通夜は本通夜と同じとされています。

半通夜

現在は葬儀そのものが縮小・簡略化され、遺族も参列者も多忙な方が多いため、夜を徹して故人を見守ることが難しくなってきています。

そのため、時間を短縮して通夜を行うようになったといわれています。これが半通夜と呼ばれるようになった所以です。 

半通夜の時間

現在では、この半通夜が主流となっています。半通夜は、だいたい1時間~1時間半くらいで行われることが多いです。

後述する通夜振る舞いの時間も含めると、2時間~3時間ほどで退席するケースがほとんどです。

弔問の意味、仮通夜との違い

弔問とは?

弔問は、故人宅を訪れて遺族にお悔やみの言葉を伝えることをいいます。

>>弔問とは?意外と知らない弔問の注意点とマナーを徹底解説!
>>突然の訃報にどうする?弔問できない際のお悔やみの手紙の書き方や注意点を徹底解説!

葬儀に参列する場合はもちろん、葬儀に行けなかったので後日遺族宅へ伺う、という場合も、全て弔問ということになります。 

故人との関係が友人、もしくは会社関係であれば、通夜に参列してお悔やみを述べるのが一般的です。

仕事などの事情で、通夜ではなく告別式に参列する場合は、お悔やみを述べ、出棺を見送った後で退席します。

葬儀前に弔問する場合

この場合、収骨まで立ち会うことはまずありません。また、故人が亡くなられてから葬儀までの間に弔問に行く場合もあります。

その際は、遺族の意向と都合を聞いてから伺うようにしましょう。

喪家になると、葬儀に関わる準備や手配、親族や会社への連絡など、短期間に多くの作業をこなさなければなりません。

家族を亡くした哀しみを堪えながら粛々と準備を進めることは、遺族の心と身体に相当の負荷がかかります。

ですので、逝去直後の弔問にこだわるよりも、「何かお手伝いできることがあれば遠慮なく声をかけてください」という心遣いのほうが、遺族にとって1番ありがたく、そして負担のかからない「弔問」になるのではないでしょうか。

仮通夜で行うこと

最近はほとんど行われなくなった仮通夜ですが、自宅で行う場合は相応の準備が必要です。

自宅を整える

一番にやらなくてはならないのが「自宅を片付けること」です。親族しか集まらないとはいえ、できる限り広いスペースを確保する必要があります。

ご遺体の安置と祭壇の設置は葬儀業者が行いますので、それまでに掃除と片付けを済ませておきましょう。

可能であれば供物も用意する

可能であれば、果物などの供物も用意できればベストです。故人が自宅に戻らない場合でも、祭壇の設置だけは事前に行うことも多いです。

最低でも、祭壇が置けるだけのスペースは整えておきましょう。 

祭壇の準備が整って故人が自宅に戻ったら、線香を手向けて合掌します。

線香はできるだけ絶やさないようにしてください。その後は特に行うことはありませんので、故人を見守りつつ、葬儀の準備を行いましょう。

※近年では葬儀会館で仮通夜をする場合や、地域や場所、個々の考えの多様化により、仮通夜を行わないケースもございます。

参加者

仮通夜に参加できるのは、基本的に遺族と親族です。だいたい3親等くらいまでとされています。

行うこと、流れ

故人のお顔を拝見して手を合わせたのち、祭壇に線香を手向けて合掌します。

その後は、故人と遺族の意向を踏まえた上で、葬儀の準備や手配に関わるサポートをするのが望ましいです。 

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寝ずの番とは?

古の時代は、人が亡くなると身内が故人に付き添うという習慣がありました。

医療技術が進歩した現代なら、人の生死判定は早く確実に行えますが、昔はその判断が難しく、亡くなったと思われた人が蘇生するということもあったため、夜通し見守る必要があったのです。

現在の墓埋法に「死後24時間経過していなければ火葬してはならない」という一文がありますが、これは過去のこういった事情から考慮したものと考えられています。 

「夜通し灯明」を行う地域も

また、この時に「夜通し灯明」という習わしを取り入れる地域もあります。

故人の枕元(祭壇)に線香を一晩中絶やさずに灯し、交替で見守るというものです。

ですが、関係者の疲弊や火災の原因になる可能性も考えられるため、現在では行わないか、行う場合は就寝前に火を消しても差し支えないとされています。 

電池式の線香や蝋燭も販売されている

しかし、線香と蝋燭には、「故人が冥界まで迷わずに行けるように導いてくれる案内役」という意味があるため、年配者の中には火を消すことに難色を示す方もいます。

その場合は、長時間点灯可能な電池式の線香や蝋燭が販売されているので、それを夜通し灯明用として使ってもいいでしょう。

仮通夜のマナー

本来の仮通夜は、身内だけで故人を偲んで喪に服する時間です。

例えご近所付き合いなどで深い交流があったとしても、遺族から呼ばれない限りは出向かないのがマナーです。

他にもさまざまなマナーがあるので見ていきましょう。 

仮通夜での服装、持ち物

仮通夜での服装

仮通夜に参列する際の服装は、喪服でなくて構いません。黒、グレー、紺など、落ち着いた色合いの服装であれば問題ありません。

ただし、殺生を意味する革製品やリアルファーなどは、身に付けないように注意してください。

また、結婚指輪以外のアクセサリーも、できるだけつけないほうが無難です。女性であれば、地味な色合いのエプロンを用意しておくと、台所仕事を手伝う時などに重宝します。 

弔事の服装については下記記事もご参考ください。
お通夜のマナーとは? 服装や香典マナー、流れを喪主側参列者側で徹底解説!
ユニクロで喪服を用意できる?ユニクロで喪服を用意する際のメリットやデメリット、注文方法を完全解説!

仮通夜での持ち物

僧侶に枕経を読んで頂く場合は、数珠が必要になります。数珠は宗派によって違いはありませんので、もし忘れた場合は近場で購入しても問題ありません。

>>枕経とは?何のために亡くなった方へ枕経を行うのか、実際のお布施の相場とは

仮通夜での香典

香典については、仮通夜、本通夜、どちらのタイミングで持参しても大丈夫です。

普段の付き合いの深さや地域によって異なりますが、一般的な相場は下記の通りです。 

両親 50,000円〜100,000円

祖父母 10,000円〜30,000円

孫 30,000円〜100,000円

おじ・おば・いとこ・甥・姪 10,000円〜50,000円

なお、香典に新札は使わない方が良いと言われます。手元に新札しかない場合は、一度折り目をつけてから使うようにします。 

香典については下記記事もご参考ください。
香典の正しい書き方を完全解説!金額・表書き・中袋・のし袋の書き方を紹介!
香典を完全解説!意味・歴史・金額相場・書き方・包み方・渡し方を解説!
香典の相場を完全解説!故人との関係別・書き方・包み方・渡し方も紹介!

言葉の選び方など、その他気をつけるべきマナー

一般的なお悔やみの言葉として述べられるものに、

「この度はご愁傷様です」

「心よりお悔やみ申し上げます」

などがあります。 

これはどの宗教でも、どの宗派でも使えるフレーズです。

宗教によっては「ご冥福をお祈りします」を使用しない

なお、お悔やみとしてよく使われる言葉の中に、「ご冥福をお祈りします」というものがありますが、このフレーズを使えるのは浄土真宗以外の仏式の葬儀の時だけです。

神道、浄土真宗、キリスト教には冥福という教義がないので、お悔やみを述べる際は注意が必要です。

死因について尋ねない

また、故人の死因や臨終の様子について根掘り葉掘り聞く方がたまにいますが、あまり感心できるものではありません。

「遺族が話してきたら寄り添って受け止める」くらいのスタンスで丁度よいでしょう。

忌み言葉を使わない

仮通夜に限らず、弔事では「忌み言葉」という言葉は控えるのがマナーです。

具体的には「重ね重ね」「またまた」「度々」など繰り返し言葉は避けるべきです。理由は不幸が重なることを連想させてしまう為です。他にも「死んだ」「生きていた」など直接的な死の表現も使ってはいけません。

仮通夜ではマスクは黒いマスクをするべきか?

新型コロナウイルスの感染予防のために、通夜や葬儀でもマスクの着用が義務付けられています。

弔事であることから「黒マスクを付けるのがマナーでは?」と疑問に思う方も多いようです。しかし、マスクの色は白であっても全く問題ありません。

反対に、黒マスクは年配の方からはカジュアルな印象を与えてしまう可能性があります。できる限り白マスクで参列しましょう。

通夜に参列できなかった場合のマナー

仕事や家庭などさまざまな事情により、通夜に参列できなかった場合はどうしたらよいのでしょうか?

弔問できない代わりに供物や供花をお送りしたり、弔電を打ってお悔やみの言葉を伝える方法があります。参列できない旨を遺族に伝える場合は、できるだけ簡潔に伝えましょう。突然の訃報で通夜・葬儀の準備に追われている可能性が高いからです。 

ご臨終から仮通夜、本通夜、告別式までの流れ

ここからは、ご臨終から仮通夜、本通夜、告別式までの流れを詳しく見ていきましょう。 

ご臨終

医師立ち会いのもと、医学的所見から総合的に判断した上で臨終を告げられます。

交通事故や在宅中の突然死などは警察が介入するため、ご遺体は一旦警察署に安置されます。

そのため、故人が自宅に戻るまでは少し日にちがかかることがあります。 

下記記事もご参考ください。
臨終の前にはどのような症状があるの?臨終前の症状を体と心に合わせてわかりやすく解説
葬式の準備はどうすればよい?ご臨終から葬儀後の法要まで、必要な準備を完全解説!

関係各所への連絡

親、祖父母、兄弟姉妹、親族、ご近所、勤務先など、故人と関わりのあった方々へ亡くなった旨を伝えます。

同時に、寺院や葬儀業者への連絡も行い、葬儀の日程を決めます。 

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遺体の安置

病院で亡くなられた場合は、看護師が清拭・処置を施し、衣服を整えて故人を霊安室へ安置します。

順番に線香を上げた後、寝台車で自宅もしくは葬儀会場へ故人を搬送します。

自宅で安置するときは枕を北向きにする

故人を自宅に安置する場合は、枕を北向きにします。

これは、仏教の祖である釈迦が入滅の際、頭を北の方角へ向けて横たわったことからきています。

着物の着せ方や室内温度にも注意

さらに、故人に着物を着せる場合は、袷を右前(右の身ごろを上にする)にし、布団は、天地が逆になるように掛けます。

その他、夏場など気温が高くなる時期は、エアコンなどで部屋の温度を涼しく保てるようにしましょう。 

仮通夜

場合によっては、仮通夜を行うこともあります。すでに説明したように、仮通夜とは故人が自宅に戻った当日の夜に、親族が集まって線香を上げ、故人を静かに見守ることです。

ただし、現在では仮通夜を行うことはほとんどありません。

本通夜

本通夜の時間帯は、夜6時以降に行われることが多いです。

遺族として参列する場合

遺族は早めに会場へ着くようにし、僧侶が到着したら挨拶してお布施を渡します。

>>お布施を完全解説!意味・相場・表書き・裏書などを解説!

この辺のタイミングは、会場係員から案内されるので心配はいりません。

葬儀前後のわからないことは、相談すれば親身になって対応してくれますので安心してください。

通夜に参列する場合

一方、会葬者として通夜に参列する場合は、香典を持参します。

香典は、故人との関係や参列者の年齢によって幅がありますが、親族なら1万円〜10万円、友人や会社関係であれば5千円〜1万円くらいが相場と言われています。

>>3分で分かる法事のお金の相場(香典・お布施):お金の入れ方と袋の書き方!

会場に到着したら受付に向かい、香典を渡してお悔やみを述べ、芳名帳に名前を記入します。

受付後に香典返しの引換券を渡されることが多いので、会場を出る前に係員に渡して引き換えましょう。また、最近では、芳名帳の代わりにカード式の名簿を用いる会場が多いです。

その場合は、事前にカードの記入を済ませてから受付に向かいます。

受付が終わったら会場内へと進み、係員の指示に従って着席します。

時間になると僧侶が入場し、読経が始まります。

読経中、係員から案内されたら、遺族、親族、会葬者の順で焼香します。

ちなみに、通夜の平均的な所要時間は1時間~1時間半くらいです。

通夜振る舞い

読経が終わると、通夜振る舞いの会場へと案内されます。(地域により、家族親戚だけで行う場合もあります)

会葬者が故人を偲び、静かに語り合う場でもありますので、形だけでも箸をつけるのがマナーです。

アルコールも振る舞われますが、飲みすぎないように注意してください。また、長居は禁物です。

通夜振る舞いは、大皿料理を取り分けるスタイルが多いです。

陰膳(胡人用の料理)は、大皿から少し取り分けて仮位牌のそばに置くとよいでしょう。

ちなみに、昔は自宅で葬儀を行うことが多かったのですが、「喪家で料理したものは出せない(忌火:火が穢れる)」という謂れがあることから、隣近所が協力して料理を作り、足りないものを仕出しで賄うというスタイルが一般的でした。

通夜振る舞いを断るのはマナー違反

 通夜振る舞いに誘われた場合は、参加するのがマナーです。上記にもご紹介したように、一口だけや形だけでも箸を付けましょう。また、退出するときは一言、挨拶をするのを忘れないようにしましょう。

通夜振る舞いについては「おとき(お斎)とは?意味とマナーと香典相場を3分で解説!」の記事もご参考ください。

葬儀・告別式

日本の葬儀は、通夜と告別式を連日で行うのが一般的ですが、最近では、親族のみで行う家族葬や、通夜と告別式を同日に行う半日葬、葬儀を行わずに故人を荼毘に付す直葬などもあります。

>>直葬とは?流れ・費用・マナー・選ばれる理由を完全解説!

葬儀においても、受付から読経、焼香までは、通夜の時と同じような流れになります。

出棺

僧侶退出後に会葬者が退出すると、係員による出棺の準備が始まりますので、用意が整い次第再度入場し、故人が生前愛用していた品や生花などを棺の中に入れ、全て納め終わったら棺に蓋をします。

>>出棺の挨拶のポイントは?出棺の挨拶のポイントから出棺のマナーまで徹底解説!

火葬場への移動

その後、弔電紹介、喪主の挨拶と続き、出棺となりますので、火葬場へ移動し、炉前読経、納めの式を経て、故人は荼毘に付されます。

火葬が終了するまで1時間前後かかるので、それまで別室で待機しましょう。

>>火葬場の選び方と利用方法!東京都の火葬場の特徴・使用料金・利用方法を解説!
>>火葬を完全解説!準備・必要物・手続き・必要な時間・マナー!

精進落とし

また、この時の時間帯によっては、精進落としの席が用意され、料理が振る舞われることがあります。 

火葬が終了したら、館内放送でアナウンスがあることが一般的です。

お骨上げ

呼ばれたら収骨室へ移動し、骨上げをします。この際は、2人1組になって竹の箸を持ち、足元の方からお骨を拾い、骨壷に収めましょう。

さらに、故人と1番近い関係の人が、最後に喉仏の骨を拾って収めて終了します。

収骨後は、その場で解散となることが多いですが、遺族は、遺骨とともに位牌や遺影を持ち帰り、自宅に戻って遺骨を安置します。

そして、四十九日法要の時に納骨するというパターンが一般的です。

四十九日法要については下記記事もご参考ください。
四十九日法要のお布施を完全解説!相場・地域・宗派を詳しく紹介!
四十九日の香典相場を完全解説!書き方・マナー・故人との関係別相場も紹介!

仮通夜についてのまとめ

「仮通夜」について特に重要となるポイントを下記にまとめました。 

【仮通夜とは?】
●仮通夜は、故人が亡くなった直後に近親者のみで行うもの
●ご遺体が自宅へ戻った日の夜に遺族と親族が集まり、残された時間を故人とともに静かに過ごします

【仮通夜の方法】
●地域によって異なるが、基本的には下記のいずれかの方法となる
①近親者のみで故人を見守るだけで僧侶は呼ばない
②遺族と近しい親族だけで行い、僧侶に枕経をあげてもらう
③僧侶に読経をあげてもらい、焼香も行う

【本通夜とは?】
●遺族や親族はもちろん、遠方の親戚やご近所、故人が仕事をしていた場合は勤務先や取引先の方などを招いて、自宅や寺院、葬儀会場などで行う
●現代の通夜=本通夜と呼ばれるものがほとんど

【半通夜とは?】
●通夜の時間を短縮して通夜を行うようになった
●現在では、この半通夜が主流で1時間~1時間半くらい
●通夜振る舞いの時間も含めても2時間~3時間

【弔問とは?】
●弔問は、故人宅を訪れて遺族にお悔やみの言葉を伝えること
●通夜・葬儀に参列する場合はもちろん、葬儀に行けなかったので後日遺族宅へ伺う、という場合も、全て弔問となる

【仮通夜で行うこと】
●(自宅で行う場合は)家を整え、供物を用意する
●故人のお顔を拝見して手を合わせたのち、祭壇に線香を手向けて合掌する
●昔は故人を夜通し見守る「寝ずの番」という習慣があった

【仮通夜での服装】
●喪服でなくて構わない
●ただし、黒、グレー、紺など、落ち着いた色合いの服装を選ぶ
●殺生を意味する革製品やリアルファーなどは、身に付けない

【仮通夜での香典相場】

・両親 50,000円〜100,000円
・祖父母 10,000円〜30,000円
・孫 30,000円〜100,000円
・おじ・おば・いとこ・甥・姪 10,000円〜50,000円

現在ではほとんど行われなくなった仮通夜ですが、呼び方や形式は変わっても、故人を偲び魂の昇華を願うことは、今も昔も変わらずに綿々と受け継がれています。

日本には、お盆や彼岸などにお墓参りをする習慣があります。折にふれて、自分のルーツであるご先祖様たちを思い出し、思いを馳せてみるのもいいかもしれませんね。

【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

プロフィール

運営会社

会社概要

会社名 LDT株式会社
Life Design Technologies co.,Ltd


https://le-tech.jp/
資本金 11,930万円(資本準備金含む)
代表取締役 白石 和也
設立 2019年9月
所在地 〒105-0004
東京都港区新橋5丁目23-10片山ビル6階
TEL:0120-538-175
FAX:03-6800-5820
事業内容 AgeTech(エイジテック)プラットフォーム事業
AgeTech(エイジテック)関連のソフトウェア開発・提供事業
AgeTech(エイジテック)関連のコンサルティング事業

企業理念

ライフエンディング(葬儀)の後悔をなくす

私たちは超高齢社会に適した情報インフラとサービスインフラを構築することにより、人々のQOLの向上に寄与し、社会に貢献し続けます。

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葬祭ディレクターとして10年以上培った経験を活かし、多様化する価値観の中でご相談者様にとって
どのようなご葬儀を選択することがよいのかを丁寧にヒアリングさせていただき、ご提案いたします。

お葬式セミナー講師
エンディングコンサルタント
栗本 喬一(くりもときょういち)
1977年 東京生まれ(名古屋育ち)
略歴
母の死をきっかけに葬儀業界に興味を持ち、大学卒業後、大手葬儀社へ入社、家族葬から大規模葬儀まで、幅広くお葬式を葬儀担当者(セレモニーディレクター)として活躍。その後、葬儀会館の店長、新規開拓を歴任。お客様からの「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとし、これまでに10年以上、5,000件以上の葬儀現場に立ち会う。
資格等
株式会社GSI グリーフサポート アドバンスコース修了。