身近な人が亡くなった時にかける言葉は？お悔やみの言葉を伝える手段から伝える際のポイント、例文まで完全解説！
みなさんは、身の回りの人の大切な方が突然亡くなった時、どのように声をかけますか？
訃報は突然届くもので、準備をして受け答えすることはできません。
お悔やみの言葉にはどのようなものがあるのか、どのように受け答えればよいのか、知識としてしっかりと蓄えておく必要があるのです。
今回の記事では、そんなお悔やみの言葉について、伝える手段や実際に伝えるときのポイントを、例文を交えながら解説します。
人が亡くなったときにどんな言葉をかければ良い
みなさんは、突然の訃報で対応に困ってしまったことはありませんか。仏教の精神の中で「諸行無常」と言われるように、人の世は常に変化を続けて、人の死は突然訪れ、避けることのできないものです。
訃報に対して最初に行うこと
訃報が届いた時に、一番初めにするべきことは、遺族に対してお悔やみの言葉を申し述べて、弔意を明らかにすることであると言えます。
>>訃報の連絡はどう送る？伝えるべき内容から範囲、例文まで徹底解説！
しかし、突然の訃報に対して、自分の知っている人や、友人のご家族などが亡くなったことを知って自分自身も動揺してしまうこともあり、なかなか、すんなりとお悔やみの言葉を伝えられる人はいないのではないでしょうか。
ただ単に亡くなった方に哀悼の意を表明するだけでなく、大変つらい中、訃報を知らせてくれた遺族に対して慰め、労う意味でも、お悔やみの言葉は非常に大切なものであると言えるでしょう。
この記事では、そんなお悔やみの言葉について、伝え方や伝えるときのポイント、実際になんと言えばよいのかを解説して参ります。
そもそもお悔やみとはなにか？
それではそもそも「お悔やみ」とはどういった意味があるのでしょうか。
よく「お悔やみの言葉」と使っていますが、この言葉の意味を知っている人は、あまりいないのではないでしょうか。
お悔やみの意味
弔事におけるお悔やみとは、故人の死が悔やまれることを意味しています。つまり、言い換えると、その人が亡くなってしまって非常に残念であるといった意味なのです。
普段なんとなく使っている言葉ですが、肝心の意味をしっかりと抑えておくことができないと、いざという時に正しく使えなかったり、下手をすると相手を傷つけてしまったりすることもあります。十分に注意するようにできるとよいでしょう。
お悔やみの言葉とは？
この言葉の意味を踏まえると、お悔やみの言葉とは、「その人が亡くなってしまって非常に残念だ」と気持ちを相手に伝えるための言葉を意味していることがわかります。
長い年月をかけ、「ご愁傷様です」など、言葉が省略されたり、解釈のもとに別な言い回しに変化したりしますが、お悔やみの言葉の本質はここにあるのです。
お悔やみの言葉以外にも、日本語には、主語が大幅に省略されることがあるなどの特徴があるため、その言葉を単に聞いただけではわからない場合もあります。
こうした点に十分に気をつけながら、みんなが使っているから何となく使うのではなく、しっかりと意味を理解した上で使うようにしましょう。
お悔やみの言葉を伝える手段
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そんな遺族に対して、悔やまれる気持ちを伝える言葉をどのようにして実際に伝えればよいのでしょうか。単に、伝えるという部分だけ切り出すと、その方法は無数に存在しています。
口頭で伝えると言った原始的な方法から、テクノロジーを用いた最先端の方法まで、本当に誰かに何かを伝える手段が広がりました。
しかし、お悔やみの言葉は、何度も説明したように「故人が亡くなって残念である」といった、弔意を示すための言葉です。その言葉を伝えるための手段も、その目的に沿ったものでなくてはなりません。
ここでは、無数にある伝え方の中でも4つほど切り取って解説します。時や場合に合わせて使い分けができると良いでしょう。
直接伝える
まずは、もっともスタンダードな方法として、「直接伝える」方法を説明します。訃報の連絡を受けた時に、ご自宅や葬儀の会場に直接赴いて弔意を伝えるという方法です。
>>弔問とは？意外と知らない弔問の注意点とマナーを徹底解説！
最もポピュラーなケースとして、訃報を受けてお通夜や葬儀に参列する際に、受付などでお悔やみの言葉を伝えるというものが挙げられます。
お通夜などに参列する人であれば、このようにお悔やみの気持ちを伝えるので自然であると言えるでしょう。
家族葬やコロナ禍では直接伝えづらい
しかしながら、近年「家族葬」など新しい葬儀形式が浸透しつつあります。
この家族葬とは、一般の参列者を招待せず、ごく限られた身内のみで葬儀を執り行うものを言います。
このように、一般の参列者を呼ばない形式のお葬式の場合には、葬儀で直接お悔やみの言葉を伝えることができません。
こうした社会的な風潮に加えて、新型コロナウイルス感染症が流行している影響もあり、直接会うことに対するリスクが格段に上がっているという現実があります。
葬儀に伺えないだけでなく、ご自宅などに弔問に行くことが憚られることもあるでしょう。
少し前までは、一般的なお悔やみの伝え方であった「直接伝える方法」ですが、近年の目まぐるしい社会の変化の中で、必ずしも望ましい方法であるということはできません。
直接伺うかどうかは、故人との関係だけでなく、こうした社会情勢も十分に加味して考えることができると良いでしょう。
家族葬については下記記事もご参考ください。
・家族葬とは？流れ・費用・マナー・選ばれる理由を完全解説！
・家族葬によるメリットデメリットから、家族葬で葬儀を行う場合の費用相場までを徹底解説！
・家族葬でもお通夜は行う？家族葬の特徴から注意点まで、家族葬の様々な形式を徹底解説！
電話で伝える
続いて説明する方法は「電話で伝える」といった方法になります。こちらも、直接伝える方法と同様に、よく行われる方法になります。
電話で伝える場合には、他の方法に比べてかなり早いスピードで弔意を伝えることができます。
もし、いち早く弔意を伝えたいなどの事情がある場合には、この方法が良いでしょう。
生前大変お世話になった人の訃報で、いち早くお悔やみの連絡をしたい場合がありますよね。遠方に住んでいる場合には、電報やお手紙などの方法も考えられますが、やはり、早さを重視するなら電話が良いでしょう。
電話で伝えるときはタイミングに気を付ける
ただし、故人が亡くなった後、遺族は非常に忙しい毎日を送っています。
そのような中、その場の感情で急いで電話をかけてしまうと、相手にとってとても迷惑になってしまいます。そのようなことのないよう、しっかりと相手の状況を確認しながら連絡をすることができると良いでしょう。
もし、相手が忙しそうで急に電話をしてしまうと、迷惑になってしまう場合には、電報やお手紙、メールなど、相手の時間を取らない方法で連絡をすると行った配慮が必要です。
お悔やみの言葉は、故人が亡くなってしまったことを残念に思う気持ちを相手に伝えると同時に、遺族を労う言葉でもあります。その点を十分に加味しながら、連絡できることがベストでしょう。
手紙で伝える
次に説明する方法は「手紙で伝える」方法です。
もしも、自分の都合で、葬儀に参列できなかったり、お悔やみの言葉を伝えられずに日にちが経ってしまったりする場合などで、丁寧にお悔やみの言葉を伝えたい場合には、手紙で伝えることも考えられます。
後日伝える方法には、メールや電話、弔問など様々な形が考えられますが、じっくりと時間をかけながら丁寧に気持ち伝えたい場合には、手書きの手紙を書くことが適していると言えます。
メールで伝える
最後に説明する方法は「メールで伝える」という方法です。
みなさんの中には「え、メールなんかで送っても良いの？」と思われる方も多いのではないでしょうか。
実は、メールでお悔やみの言葉を伝えることは、必ずしも失礼に当たるわけではないのです。
しかし、メールでお悔やみの言葉を送っても良い相手やタイミングは、限られてきます。
詳しくは、この記事の最後の方で改めて説明しますが、この点には十分に気をつけながら連絡をすることができると良いでしょう。
今回説明した方法以外にも、弔意を伝える方法は本当にたくさん存在します。自分の置かれる状況を十分に理解しながら、最適な方法を選択することができると良いでしょう。
お悔やみの言葉については下記記事もご参考ください。
・お悔やみの言葉はどう伝えればよいの？お悔やみの言葉を伝える際の注意点を例文を交えて完全解説！
・亡くなったときにかける言葉は？お悔やみの言葉の基本から注意点まで徹底解説！
・本当にいいの？お悔やみの言葉をメールで送る際の注意点を徹底解説！
お悔やみの言葉のポイント
次に解説するのは、お悔やみの言葉を伝える際のポイントです。お悔やみの言葉はただ伝えればよいわけではありません。
しかも、感情が大きく揺さぶられる状況の中で伝える必要があるものですから、しっかりと要点を抑えておかないと、図らずしも相手に対して失礼な言動をとったり、迷惑をかけてしまったりすることもあるかもしれません。
ここでは、そんなときに気をつけるべきポイントを3つほど挙げながら説明します。これらの内容は最低限押さえながら弔意を伝えることができると良いでしょう。
短く簡潔にまとめ、長話を避ける
最初に解説するポイントは「短く、簡潔にまとめ、長話を避ける」ということです。
これは、非常に忘れられがちですが、とても大事なことになりますから、十分に気をつけましょう。
喪主をはじめとして遺族は、葬儀の期間中、非常に慌ただしい時間を過ごしています。常に何かしらの準備をしていたり、弔問客の対応をし続けていたりします。
そのような中で、故人に関する話とは言え、まとまりのない話を長々とする行為は、非常に迷惑であるということは言うまでもないでしょう。
しっかりと、故人が亡くなってしまい非常に残念である気持ちと、遺族を慰める気持ちを十分に伝えながらも、なるべく短く簡潔に伝えるように心がけましょう。
忌み言葉に気をつける
次に解説するポイントは「忌み言葉を使わない」ということです。みなさんは、忌み言葉をというものを聞いたことはあるでしょうか。
忌み言葉とは？
漢字の通りの意味で、弔事において、嫌って避けるべきものになります。基本的には、不吉なことを連想させるものがこれにあたります。
具体例として、生死を直接連想させる言葉や「たまたま」などの重ね言葉が挙げられます。
これは例示したとおり、同じ言葉を複数回重ねて構成されるものになります。重ねることで、不幸な出来事が続けざまに起きることを連想させてしまいます。
故人を亡くして深い悲しみの中にある状態で、そうしたあまり良くないことが続きそうな言葉や話をされたら、みなさんも嫌ですよね。
細かいことかもしれませんが、そうした言葉遣い一つ一つが相手を傷つけたり、怒らせてしまったりします。十分に注意するようにしましょう。
直接の死因を尋ねない
最後に解説するポイントは「直接の死因を尋ねない」ということです。
弔意を伝えるタイミングでは、故人が亡くなってからまだ日も浅く、心の整理ができていないことも多々あるでしょう。
そのような中で、故人の死を強く思い起こさせる言動はもちろん避けるべきです。その中でも、どのように亡くなったのかを聞くことは避けるべきでしょう。
確かに生前関わりのあった人が突然なくなり、その死因などが気になる気持ちもわかりますが、ここは相手の気持ちをしっかりと考えて、ぐっと我慢するようにしましょう。
弔事でのマナーについては下記記事もご参考ください。
・お通やの服装は？急な訃報に準備が必要なお通やの服装についてマナーや準備方法などを完全解説！
・弔事とは？基礎知識からマナーまで弔事を完全解説！
・告別式とは？知っておくべき遺族側・参列者側必読のマナー！
お悔やみの言葉でよく使う2つの言葉
次に解説するのは、よく使われる2つの言葉についてです。弔意を伝えるために、様々なことを話すと思いますが、その中でも定型文のように使われる言い回しが存在します。今回は、その中の2つを解説します。
ご愁傷様です
まず解説するのは、「ご愁傷様です」といった言い回しです。こちらはみなさんよく聞いたことがあるのではないでしょうか。
よく使われる言葉ではあるものの詳しい理由まで知っているということは少ないと思います。まずは、その意味を説明します。
「愁」「傷」はそれぞれ、「憂いの気持ち」と「傷つく気持ち」を表しています。
この2つの言葉の組み合わせで、大切な人を亡くしてしまった遺族に対する同情の気持ちを表しているのです。
ですので、この言葉は弔事だけでなく、一般の生活シーンでも転用されていることもあるのではないでしょうか。正しい意味を確認して、正しく使うことができると良いでしょう。
>>「お悔やみ申し上げます」の正しい意味は？「ご愁傷さまです」との違いや伝える際の注意点を徹底解説！
お悔やみ申し上げます
次に解説する言葉は「お悔やみ申し上げます」という言葉についてです。この言葉は、基本的にお葬式などでしか使われることはありません。
その意味は、冒頭でも少し説明しましたが、「故人が亡くなってしまったことを、非常に残念に思う」「悔やまれる」といった意味があります。
ここまで、2つのよく使われる言い回しを説明しました。これらの言い回しを適切に使いながら、プラスアルファで弔意を伝えることができると良いでしょう。
基本的なお悔やみの言葉
次に解説するのは、実際に伝える際の、基本的な例文についてです。基本的には、先程解説したような、よく使われる言い回しを用いながら、そこに一言二言、自分自身の言葉を添えることができると良いでしょう。
【例文】
この度は、心よりお悔やみ申し上げます。どうぞ、お気を落とされないよう、ご自愛下さいませ。
このように、よく使われる基本的な言い回しを使いつつ、相手を気遣う一言を使えると良いでしょう。
関係性によって異なるお悔やみの言葉
さて、先程は基本的なものついて解説しました。ここからは、関係性別に伝えると良い言葉の例をご紹介します。
基本的な言い回しの部分は同じだとしても、一言添える部分に関しては、関係性によって違った言葉を選ぶことができると良いでしょう。
具体例を添えながらしっかり解説します。
配偶者を亡くした場合
まず解説するのは、配偶者を亡くした場合の言い方です。
【例文】
この度は、本当にご愁傷様です。奥様（ご主人）の急なご不幸、非常に残念でなりません。
どうぞ、旦那様（奥様）までご心労でお体を壊されぬよう、どうぞご自愛下さいませ。
長年連れ添った配偶者を亡くしてしまうことは、残された遺族にとって非常に辛いことでしょう。
昨日まで一緒にいた人が急にいなくなってしまうわけですから、その寂しさは計り知れるものではありません。
弔意を伝える際には、こうした寂しさなどに寄り添った言葉選びができることがベストだと言えるでしょう。
両親を亡くした場合
次に解説するのは、両親を亡くした場合の言い方です。
【例文】
この度は、本当にご愁傷様です。お父様（お母様）の訃報をお聞きし、この前お会いしたときの元気な姿を思い出し、驚きが絶えませんでした。
皆様の驚きや悲しみは計り知れるものではないと存じます。一日も早く、皆様が立ち直ることができますようお祈り申し上げます。
これまで自分を支えてきてくれた両親を亡くしてしまうことは、非常にショックの多いことであることは言うまでもありません。
その大きな支えが急になくなってしまうわけですから、遺族の心は非常に不安定な状態にあると言えます。
こうした場合には、遺族の心の傷に触れぬように細心の注意を払いつつ、遺族のことを支えてあげられるような言葉を述べることができると良いでしょう。
祖父母を亡くした場合
次に解説するのは、祖父母を亡くした場合の言い方です。
【例文】
この度は、本当にご愁傷様です。おじいさま（おばあさま）のご不幸に際し、さぞかし無念であると存じます。
心からご冥福をお祈りします。できることは少ないかもしれませんが、私共にできることがございましたら、なんなりとおっしゃってください。
両親と同様に、祖父母もこれまで遺族にとって、どんと構えてくれる心の支えであったでしょう。そんな大切な存在を亡くしてしまったわけですから、遺族の方を慰め、労り、勇気づける言葉を述べられると良いでしょう。
>>祖母の葬式には参列すべき？祖母の葬儀に参列する際の注意点や香典相場から忌引について徹底解説！
子供を亡くした場合
次に解説するのは、子どもを亡くした場合の言い方です。
【例文】
この度は、本当にご愁傷様です。〇〇くん（ちゃん）のご不幸をお聞きし、驚きが禁じえません。ご両親の悲しみは計り知れるものではないと存じます。どうぞお気をしっかりお持ちください。
遺族にとって、これまで大切に育ててきた子どもに先立たれてしまうことは非常にショックな事であることは容易に想像できます。そんな両親の立場に立って励ますことができると良いでしょう。
恋人を亡くした場合
次に解説するのは、恋人を亡くした場合の言い方です。
【例文】
この度は、本当にご愁傷様です。〇〇さんのご不幸をお聞きし、なんと申し上げてよいかわかりません。
私共にできることは些細かもしれませんが、なんでもおっしゃってください。
配偶者をなくすように、自分の愛する人を亡くすことは、想像を絶するほどに悲しいものであることは言うまでもないでしょう。
悲しみの中にある遺族に寄り添った言葉を考えられると良いのではないでしょうか。
友人を亡くした場合
次に解説するのは友人をなくした場合の言い方です。
【例文】
この度は、本当にご愁傷様です。〇〇さんの訃報を聞き、驚きが禁じえません。本当に急なことで慰めの言葉もありません。どうぞお気を落とされないよう。
たとえ家族でなかったとしても、自分の大切な人を亡くすること形容しがたいぐらい悲しいことでしょう。そんな人を励ますことができると良いでしょう。
会社関係の人を亡くした場合
最後に解説するのは会社関係の人を亡くされた場合の言い方です。
【例文】
この度は、本当にご愁傷様です。〇〇様には、生前大変お世話になり、ご不幸をお聞きした時、本当に驚きました。
思いがけないことで、さぞかしお力落としのことと存じます。こころよりご冥福をお祈りいたします。
家族と過ごす時間と同様に、多くの人にとって会社関係の方と過ごす時間も非常に長く濃密なものであると言えるでしょう。
そのような関係の人を急に亡くされれば、非常にショックであることは容易に想像ができます。そんな方を慰める言葉をしっかりと伝えられると良いでしょう。
ここまで解説したように、関係性によって、気をつけるべきポイントは異なってきます。相手の立場に立ちながら、しっかりと相手のことを考え、適切な言葉選びができると良いでしょう。
LINEやメールでお悔やみの言葉を述べるのはありか？
ここまで例文を交えながら、詳しく解説してきました。最後に、LINEやメールで弔意を伝えるということについて解説します。
LINEなどのSNSツールは非常に使い勝手がよく、近年個人利用だけでなくビジネス利用の領域も展開されるなど非常に急速に社会に浸透しています。今では、誰もがスマートフォンを持ち歩き、暇があればSNSを見ているなど生活に欠かせないものとなっていると言っても過言ではないでしょう。
現代では、こうしたコミュニケーションツールを使うことも多いかと思いますが、普段と同じ感覚で使うと、相手に対して非常に失礼にあたってしまいます。
人によっては、こうしたツールを使って伝えることは手抜きであると感じてしまうのです。
そうならないためにも、十分に注意しながらこうしたツールを使いこなせると良いでしょう。
場合によってはOK
なんとなく弔事において、このようなコミュニケーションツールを使うことは非常に失礼なことに思われるかもしれません。しかし、今でこそ普通に使われている電話などのツールも発明された当時は最先端の新しい技術で、もちろんこれまでにない新しく珍しいものでした。しかし、今では弔事でも普通に使われています。
これはLINEやメールにおいても同じことが言えるでしょう。
ただし、まだまだ新しいもので社会に浸透しきっていないことも事実としてあります。
ですから、使う相手として、形式を重んじる人や目上の人を選ぶことは避けましょう。また、あまり親しくない人に対して使うことも避けられると良いでしょう。
お悔やみメールのメリット
そんなお悔やみメールのメリットを解説します。
メールで気持ちを伝えるメリットとして挙げられるのは「時間やタイミングを気にすることなく、いちはやく弔意を伝えることができる」ことです。
いち早く伝える手段として、電話を考えることができますが、電話だと、相手の時間をとってしまうために、そのタイミングを計らなければなりません。
しかしメールであれば、相手が見たい時に見ることができるため、時間やタイミングを気にする必要がないのです。これは非常に大きなメリットであると言えるでしょう。
お悔やみメールのデメリット
続いてデメリットは、なかには失礼であると感じる人も少なからずいるということです。
手軽に伝えることができる分、送られてくる弔意も軽く感じてしまうのが人の心でしょう。こうしたデメリットがあるため、送る相手には十分に気をつけなければなりません。
LINEやメールでお悔やみの言葉を述べる際のマナー
さて、こうした方法で弔意を伝える際にも、守るべきマナーが存在します。
件名をわかりやすく書く
まず、件名をわかりやすくはっきりと書くことが重要です。遺族は非常に忙しいため、件名が分かりづらいと見てもらえないかもしれませんし、見る側の負担にもなります。
時候の挨拶は不要
また、弔意を文章にする際の全般のマナーとして、時候の挨拶は不要であるというマナーもあります。
こうしたことにしっかりと注意を払いながら文章を書いて送ることができるとベストでしょう。
LINEやメールでお悔やみの言葉を述べる際の例文
最後に、こうした方法で弔意を伝える際の例文を解説します。
【例文】
件名：心よりお悔やみ申し上げます
本文：この度、〇〇様の急逝を聞き、非常に驚いております。
本来であれば、直接伺うべきところを、このような形でのご連絡になり本当に申し訳ございません。さぞお力落としのことだろうと推察いたしますが、ご無理をなされないようにご自愛ください。
このように、メールでのご連絡になる旨を一言詫びることができると良いでしょう。
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・本当にいいの？お悔やみの言葉をメールで送る際の注意点を徹底解説！
・亡くなったときにかける言葉は？お悔やみの言葉の基本から注意点まで徹底解説！
・ご冥福をお祈りしますの意味と使い方を完全解説！お悔みの言葉全集！
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身近な人がなくなったときにかける言葉についてのまとめ
「身近な人がなくなったときにかける言葉」について特に重要となるポイントを下記にまとめました。
【お悔やみの言葉とはなにか？】
●弔事におけるお悔やみとは、故人の死が悔やまれることを意味している
●お悔やみの言葉とは、「その人が亡くなってしまって非常に残念だ」と気持ちを相手に伝えるための言葉を意味している
【お悔やみの言葉を伝える手段】
●直接伝える
-最もポピュラーなケースとして、訃報を受けてお通夜や葬儀に参列する際に、受付などでお悔やみの言葉を伝える
-家族葬やコロナ禍では直接伝えづらいというデメリットも
●電話で伝える
-電話で伝える場合には、他の方法に比べてかなり早いスピードで弔意を伝えることができる
-電話で伝えるときはタイミングに気を付ける
●手紙で伝える
-じっくりと時間をかけながら丁寧に気持ち伝えたい場合には、手書きの手紙を書くことが適している
●LINEやメールで伝える
-メールでお悔やみの言葉を伝えることは、必ずしも失礼に当たるわけではない
-なかには失礼であると感じる人も少なからずいるということを意識する
-件名をわかりやすく書き、時候の挨拶は不要
【お悔やみの言葉のポイント】
●短く簡潔にまとめ、長話を避ける
●忌み言葉に気をつける
-生死を直接連想させる言葉や「たまたま」などの重ね言葉
●直接の死因を尋ねない
【お悔やみの言葉でよく使う言葉】
●「ご愁傷様です」
-大切な人を亡くしてしまった遺族に対する同情の気持ちを表している
●「お悔やみ申し上げます」
-基本的にお葬式などでしか使われることはありません。
今回は、身近な人は亡くなったときにかける言葉について解説してきました。
お悔やみの言葉を伝えるシーンは非常にセンシティブな場面になります。遺族に対して失礼にならないように細心の注意を払いながら伝えることができると良いでしょう。
この記事の例文を参考にしながらも、自分の言葉でしっかりと、自分の気持ちを伝えられるようにできると良いでしょう。
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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)
- 略歴
- 栗本喬一(くりもと きょういち)
- １９７７年生まれ
- 出生地：東京都(愛知県名古屋市育ち)
- 株式会社東京セレモニー 取締役
- ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
- 「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
- 株式会社おぼうさんどっとこむ
- 常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
- 株式会社ティア
- 葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。
- 著書：初めての喪主マニュアル（Amazonランキング２位獲得）
プロフィール
