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四十九日法要とは?四十九日の意味から法要の流れ、準備すべきものや費用まで完全解説!

Jul 01 2021

故人が亡くなり葬儀を行なった後でも、定期的に供養のための行事が行われます。四十九日法要もそのうちの一つです。本記事では四十九日法要のお布施や香典の相場から服装や食事でのマナーについてまでご紹介します。

故人が亡くなり葬儀を行なった後でも、定期的に供養のための行事が行われます。

四十九日法要はそのうちの一つであり、故人を供養する上で重要な役割を担うものです。その理由や具体的な四十九日法要の流れなどについて詳しくご説明しましょう。

四十九日法要とは?

最初に四十九日法要に関する基本的な内容をご説明します。

そもそも四十九日とはなにか?

四十九日法要について知るには、まず「四十九日について」の概念を把握することが大切です。

故人が亡くなると、7日ごとに閻魔様から現世での行いについて裁きを受けると言われています。そして最終的に故人が極楽浄土に行けるかどうか決まるのは「49日目」の閻魔様の最後の裁きのタイミングです。

そのため故人にとって「49日」という期間はとても大切もの。極楽浄土に行けるための審判を下してもらうために、ご遺族もしっかりとした供養を行うのです。

>>49日とは?49日(四十九日)の意味や行われる法要について徹底解説!

四十九日に行う法要

このように49日は故人にとって重要なタイミングです。その審判で無事に極楽浄土に行けるよう供養する行事として「四十九日法要」が行われます。

もし故人が生前に悪い行いをしていたとしても、ご遺族が四十九日法要できちんと供養をすることで極楽浄土へ行けると言われているのです。

「忌明け法要」とも呼ぶ

また、49日は忌明けのタイミングでもあるので「忌明け法要」と呼ぶこともあります。忌明けについてはこの後ご説明します。

この四十九日法要は、閻魔様の裁きに合わせて7日ごとに行う「忌日法要」の1つ。つまり本来であれば、7日ごとに忌日法要を行い最後の供養として四十九日法要を行うのが理想です。

しかし現代では、現実的に考えると7日ごとに法要を行うための時間を確保することは難しいでしょう。

そのため最近では、最初の忌日法要である「初七日法要」を葬儀の段階で済ませ、間は省いて最後に四十九日法要を行うというのが一般的です。

初七日法要については下記記事もご参考ください。
初七日とは?意味・数え方・お供え・お経・知っておきたい常識とマナー
初七日とは?初七日までしてはいけないことや期間を徹底解説!

四十九日法要を行う日

また可能であれば、四十九日法要は故人が亡くなってからちょうど49日目に行いましょう。

とはいえ現代では、仕事の都合や住んでいる場所の問題できっちり49日目に行うのは難しいです。そのため、49日に到達する直前の休日(土日祝など)に行えば問題ありません。

ただし49日を超えてしまうと故人の魂が仏様の元へ行ってしまうため、そのタイミングでは行わないようにしてください。

>>法事とは?日程とお布施と服装持物を徹底解説!

回忌(かいき)法要とは?

上記のように、四十九日法要までに本来7日ごとで行うものを「忌日法要」と呼びます。

それに対して「回忌法要」とは、定められた年数ごとに故人の命日周辺で行う法要のことです。「年忌法要」とも呼ばれています。

>>回忌法要とは?お葬式の後にも必要な供養の種類や回忌法要に必要な準備から案内が届いたときの注意点やマナーまで徹底解説!

こちらは故人の命日と同日に行うことが理想です。しかしこちらも参列者全員の予定を合わせるのは現代では難しいため、命日を迎える直前の休日(土日祝など)に行えば問題ありません。

回忌法要をおこなう順番

この回忌法要は以下の順番で行われます。

回忌法要を行う年の数え方

一周忌に関しては亡くなってから満1年目の命日に行うので分かりやすいです。ただし、三回忌以降の開催年数に関しては「回忌の数ー1年目」に行います。

そのため、例えば七回忌であれば故人が亡くなってから6年目の命日に行うということです。

回忌法要はいつまで行うか?

また上記からも分かる通り、回忌法要自体は故人が亡くなってから49年目まで設定されています。しかし実際には、五十回忌まで毎回必ず行うことはほぼありません。

それだけ年数が経てばほとんど馴染みのないご先祖様の供養をすることになるので、そこまできっちり行う方が珍しいでしょう。

そのため最近では、友人などを招いて盛大に行う回忌法要は三回忌までであることが多いです。それ以降はごく近しい親族のみで行ったり、十七回忌辺りで終わらせます。

またそれ以降に行なったとしても、三十三回忌や五十回忌で「弔い上げ」として回忌法要を終わることも多いです。

>>亡くなった方の法事法要は「いつまで」行うことが多いの?

四十九日法要と馴染み深い忌明けの関係

このように49日というのは故人を供養する上で重要な日数です。

この49日が経過した段階で喪に服していたご遺族も通常の生活に戻ると言われており、これを「忌明け」と呼びます。この忌明けまでの期間は宗教ごとで若干異なるので注意してください。

仏教では上記の通り49日が忌明けですが、神道の場合は50日が忌明けのタイミングです。

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四十九日法要の流れ

それでは四十九日法要の詳しい流れを見ていきましょう。

喪主による挨拶

四十九日法要が始まり参列者が着席したら喪主が挨拶を行います。そこまで長い言葉を述べる必要はありません。今回参列して頂いたことに対するお礼を簡潔に伝えれば大丈夫です。

>>喪主とは?喪主の決め方と役割、服装、マナー、挨拶を解説!

読経

喪主の挨拶が済んだら僧侶による読経が始まります。およそ30分程度になることが多いです。

焼香

読経が始まりしばらくすると僧侶から焼香の合図が出されます。その合図を受けて焼香を始めましょう。

順番は喪主から始まり、故人との関係性が深い順にご遺族、親戚、友人・知人等、というように続きます。

着席の段階で故人との関係性が深い順番になっているはずなので、基本的には前方の人物から焼香をすれば大丈夫です。

焼香のやり方

焼香のやり方は宗教ごとで異なるためきちんと確認しておきましょう。主に以下の2種類があります。

●参列者の前にある焼香台まで移動して焼香をするタイプ
●着席したまま焼香台を回して焼香するタイプ

>>焼香とは?よく聞くけど以外と知らない焼香の意味や種類、宗派ごとにことなる焼香の作法まで完全解説!

法話

焼香が済んだら僧侶による法話の時間です。仏教に関するありがたい話を聞くことができます。

お墓参り

読経まで済んだら墓地へ移動しお墓参りをしましょう。この段階で「納骨法要」も行いお墓へ遺骨を納めることが多いです。この納骨法要に関しての詳しい内容は後述します。

とはいえ、経済的な事情で必ずしも四十九日法要までにお墓を用意できるとは限りません。あるいはお墓の場所が遠いということもあるでしょう。その場合は後日改めて納骨法要を行います。

お墓については下記記事もご参考ください。
墓標とは?意味と時期と価格相場の詳細解説!
お墓についての一番の悩み:墓じまいを完全解説
意外とお葬式以上にお金が掛かる「お墓に関する費用」

四十九日法要の準備

以上が四十九日法要の当日の流れです。これらをスムーズに行うためには事前の準備が欠かせません。

以下の必要事項を押さえ、四十九日法要当日に慌てないようにしましょう。

場所と日程を決める

まずは四十九日法要の場所と日程を決めましょう

場所に関しては馴染みのある菩提寺があればそこで行うのが一般的です。

ただし参列者の人数やアクセスの良し悪しにも左右されるため、自宅や葬儀会場で行なっても良いでしょう。

特にお盆などの時期に被ってしまうと寺院の予約が取れない可能性もあります。もし寺院を使うのであればその点に注意しましょう。

日程に関しては、先ほど述べたように故人が亡くなってから49日目に行うのが理想です。しかし難しい場合は、なるべく参列者が集まれるような休日に設定しましょう。

案内状を出す

場所や日程が決まったら、参列者を決めて対象の方に案内状を出しましょう。

親しい親戚であれば電話連絡だけでも大丈夫ですが、それを全員に行なっていると時間がかかってしまいます。

そのためそれ以外の方には案内状でお知らせした方が負担は少ないですし、何より情報伝達に間違いが無いため確実です。

もちろん四十九日法要の日程を休日にしたからといって、参列者全員が来れるわけではありません。

その中でなるべく多くの方に予定を調整してもらえるよう、予定日の1ヶ月前には案内状が到着するようにしておきましょう。

この時出欠確認のため返信用ハガキを同封するか、往復ハガキで送ることを忘れないでください。

お坊さんへの連絡

日程が決まったらお坊さんへも連絡しておきます。ここで僧侶の予定が合わないと四十九日法要はできないため、早めに連絡することが大切です。

案内状が1ヶ月前に参列者の手元に届くことを考えると、遅くても1ヶ月以上前には日程と場所を決めてお坊さんに連絡しなければなりません。

それを考えると、葬儀が終わってからの時間はそこまで無いことが分かります。

葬儀終了後は一息つきたい気持ちになると思いますが、なるべく早い段階で四十九日法要の準備に目を向けておきましょう。

僧侶派遣とは?

先祖代々のお墓を管理しているお寺を「菩提寺(ぼだいじ)」と呼びます。昨今は、お寺とのお付き合いも薄くなってきており菩提寺を持っていない方も多いです。その場合は僧侶を手配することもできます。

僧侶派遣はやさしいお坊さんでもご相談を受け付けております。追加費用が不要でお車代、御膳料、お心づけなども必要ありません。法事・法要は業界最安値水準の50,000円からご依頼可能です。

香典返しの準備

四十九日法要では香典を受け取ると思うので、それに対するお返しも準備しておきましょう。頂いた香典の1/2〜1/3程度の価格の品物を香典返しとして渡すことが多いです。

とはいえ、そこまで厳密に計算する必要はありません。四十九日法要の香典相場が5千円〜3万円程度であることを考慮し、2千円〜5千円くらいの価格帯で品物を選べば大丈夫です。

香典返しの品物

香典返しの品物としては、手軽に消費しやすいものが好まれます。例えば、石鹸・洗剤・お茶菓子・お茶・缶詰などです。

あまり大きすぎるものは保管しにくいですし、肉や魚などの生物も日持ちしにくいのでふさわしくありません。

どうしても迷う場合はカタログギフトを渡しましょう。これなら参列者の希望の品物を届けることができます。

>>香典返しのマナーを完全解説!相場・時期・挨拶状・例文・品物も紹介!

四十九日法要を行う場所

四十九日法要を行う場所は早めに決めておきましょう。この場所によって参列者のアクセスの便や僧侶の移動の手間も変わります。

主に以下のような場所で行うことが多いです。

自宅で行う

故人と馴染みのある自宅の仏間で四十九日法要を行う方もいます。

参列者が親しい友人くらいまでの小規模であれば自宅でも十分全員入れるでしょう。また参列者からしても、故人とゆかりのある場所の方が落ち着きます。

しかし、規模がある程度大きくなると自宅を使うのは難しいです。別途会場の手配をする手間はありませんがその点がネックになるでしょう。

また、仏壇・卒塔婆・お供え物を乗せる台なども自分で用意しなければなりません。そうしたものを手配する手間はかかってしまいます。

卒塔婆については下記記事もご参考ください。
卒塔婆とは?意味と種類と供養方法と相場を解説!
必要ではないものと思っていませんか?「塔婆」を準備する意味とは?
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供物とは?意味と葬儀・法要での正しい贈り方と相場!

お寺で行う

先祖代々お世話になっている菩提寺があればそこで四十九日法要を行うことが多いです。広さも十分あるためよほど大規模で無い限りはほぼ対応できます。

また、道具はすでに寺院にあるものを使えるため揃える手間がありません。お墓への移動もスムーズに行えます。

僧侶の移動の手間が省けるので、御車代を渡す必要もありません。

ただし、四十九日法要がお盆の時期などに被ると先約が入って使えない可能性はあります。寺院で行う場合はそうした時期の考慮は必要です。

葬祭会館で行う

葬儀会館は寺院以上の広さがあるため、大規模な四十九日法要を行う際にぴったりです。アクセスも良い場合が多く、参列者の交通面を考えて葬儀会館を選ぶのも良いでしょう。

また専門知識を持ったスタッフが常駐しているため、四十九日法要に慣れていない場合でも安心です。

もちろん会場費用はそれなりにかかってしまいます。

法要での服装

四十九日法要は故人の供養を行う場です。そのため、それにふさわしい服装をする必要があります。喪主と参列者で着用すべき喪服が違うため、当日失礼がないように確認しておきましょう。

男性の服装

喪服は「正喪服・準喪服・略式喪服」の3種類に分けられます。正喪服が一番格式が高いです。

喪主側は原則として正喪服を着用します。準喪服でも問題ありませんが、参列者より格式の低い喪服を着用しないように気をつけましょう。

男性の正喪服としては、羽織袴、あるいはモーニングコートが当てはまります。基本的には、ブラックスーツ・黒いネクタイ・黒い靴下・黒い靴・黒ベルト・白いシャツを着用すれば大丈夫です。

参列者側は落ち着いた色のスーツに、喪主側と同様に黒いネクタイなどを着用しましょう。

女性の服装

女性も喪主側は正喪服を着用するのが理想ですが、無ければ準喪服でも大丈夫です。

女性の正喪服としては、染め抜き五つ紋が入っている黒無地の着物、あるいは黒のフォーマルスーツやワンピースが当てはまります。アンサンブルでも大丈夫です。

ワンピースを着用する場合は、スカート丈が短すぎるなど露出が多すぎないように気をつけましょう。また、夏場であっても長袖を着用するのが原則です。

小物もシンプルな物を選ぶ

ストッキングや靴なども全て黒で統一します。小物入れとしてバッグを使う方もいますがそれも黒を選びましょう。

アクセサリー類も結婚指輪以外は外しておくのが基本です。ただし真珠の一連ネックレスくらいであれば、そこまで派手ではないため身につけても問題ありません。

参列者側も同じような黒いワンピースやアンサンブルを着用すれば大丈夫です。

子供の服装

子供は基本的に学校の制服を着用しましょう。もしなければ、男子の場合は黒やグレーなど落ち着いた色のブレザーとズボンを着用します。女子の場合は同じく落ち着いた色のブレザーとスカートを着用しましょう。

弔事の装いについては下記記事もご参考ください。
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四十九日法要の費用

四十九日法要ではある程度の人数が参列することが多いため、それなりに費用がかかります。

以下で費用相場の目安をご説明しますが、参列者数や会食の有無などによっても異なるため自分たちに必要な費用は個別できちんと計算しておきましょう。

費用の相場

四十九日法要の費用相場は内訳の合計によるので一概には言えません。

ですが、後述の費用内訳を合計するとおよそ50万円前後になることが多いと言われています。

費用の内訳

それでは四十九日法要に必要な費用の具体的な内訳を見ていきましょう。それぞれ以下のようになります。

①会場の平均費用

会場に関しては自宅や寺院を利用すれば費用はかかりません。ホテルや霊園の規模によって費用は大きく異なるため確認が必須です。

ただしホテルなどによっては会場費用は無料だったりすることもあります。自分たちの予算に合う場所を上手に見つけると良いでしょう。

②僧侶に渡す金額の相場

四十九日法要ではほとんどの場合読経を行ってもらうため、基本的に以下の準備が必要です。

●お布施
●御膳料
●御車代
 
●お布施

まずはお布施に関して。一般的な四十九日法要のお布施の相場は「3万〜5万円」くらいになることが多いです。

しかし、お布施はあくまでも「僧侶へのお気持ち」を表現したもの。そのため明確な金額の決まりはありません。

例えば、先祖代々お世話になっている僧侶であればもう少し上乗せをしても良いでしょう。あるいはその四十九日法要限定で僧侶に依頼している場合は若干少なくても良いかもしれません。

このように僧侶との関係性や自分の気持ちに応じて金額は多少変動させましょう。

お布施については下記記事もご参考ください。
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3分で分かる法事のお金の相場(香典・お布施):お金の入れ方と袋の書き方!
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●御膳料

次に御膳料に関して。この御膳料は、四十九日法要の会食に僧侶が参加しなかった場合に渡すお金のことです。また、会食自体を行わなかった際にも渡します。

こちらの相場はある程度決まっており、5千〜1万円ほどになることが多いです。

>>御膳料とは?相場と渡し方と注意点とマナーを解説!

●御車代

最後に御車代に関して。これは四十九日法要を寺院以外で行う場合に渡します。交通費と考えておけば良いでしょう。

5千〜1万円が相場になりますが、実費をそのまま支払うこともあります。

③香典返しの平均費用

先ほどご説明した通り、四十九日法要における香典返しの費用相場は2千〜5千円くらいになります。参列者数が多くなるほど香典返しの費用も膨らんでいくので気をつけましょう。

④料理の平均費用

四十九日法要の最後に会食を行うこともあります。その料理にかかる費用は、一人当たり3千〜1万円ほどが目安です。

こちらも人数によってはかなりの費用となるので、香典返しと合わせて予算との調整が必要でしょう。

もし会食を行わない場合でもお持ち帰り用の折り詰めなどが必要です。

弔事での会食については下記記事もご参考ください。
おとき(お斎)とは?意味とマナーと香典相場を3分で解説!
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四十九日法要のお布施

四十九日法要で僧侶に読経をあげてもらった場合はお布施を渡すことが必須です。

金額はもちろん、表書きなどの作法にもルールがあります。当日僧侶に失礼とならないようにしっかり確認しておきましょう。

お布施の相場

お布施の相場に関しては、先ほどご説明した通り3万〜5万円ほどになります。

ただしこの相場はあくまでも四十九日法要における金額です。三回忌や七回忌など、故人の命日から法要の日程が離れていくほどお布施の相場は下がります。

宗派によってお布施の金額は異なる

また、宗派によってもお布施の相場は異なるためご注意ください。基本的には3万〜5万円で問題ありませんが、曹洞宗では10万円ほどになることもあります。

さらに日蓮宗では「読経を1回行うごとに5万円を渡す」という考え方が一般的です。

>>曹洞宗の葬儀の特徴は?葬儀の流れからお布施の相場、注意点まで完全解説!

表書きの書き方

表書きとは、お布施を包む封筒の表面に記載する言葉のこと。基本的には以下のような言葉を書けば問題ありません。

●お布施
●御布施
●御礼

表書きを書いたらその下に喪主の名前を書きましょう。あるいは「◯◯家」というように書いても大丈夫です。

先ほど説明したように、お布施以外にも御膳料や御車代を渡すこともあると思います。

その場合はお布施の封筒とまとめたりせず、必ず個別でお金を包みましょう。その際の表書きは「御膳料」「御車代」とそのまま書けば大丈夫です。

お布施の表書きについては下記記事もご参考ください。
お布施を完全解説!意味・相場・表書き・裏書などを解説!

四十九日法要の香典

四十九日法要では、参列者が喪主に香典を渡すのが一般的です。こうした式では何かとお金が入り用なので少しでも手助けできるようにきちんと渡しましょう。

香典の相場

四十九日法要の香典相場は故人との関係性や参列者の年齢、地域の風習によって異なります。

基本的には故人との関係性が深いほど、また参列者の年齢が上がるほど相場も上昇すると考えておきましょう。

香典の相場例

例を出すと、故人が血縁者の場合は2万〜5万円となり、それ以外の親族であれば1万〜3万円程度になることが多いです。

故人が友人の場合は血縁関係は無いので3千〜1万円ほどを渡すと良いでしょう。もちろん生前に仲が良かったりお世話になっていたのであればそれ以上でも構いません。

ただし会食がある場合は、準備にかかった費用も考慮して1万円近くとなることもあります。

香典の相場については下記記事もご参考ください。
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香典を完全解説!意味・歴史・金額相場・書き方・包み方・渡し方を解説!

表書きの書き方

香典にも表書きが必要です。四十九日法要の場合は「御仏前」を使います。葬儀とは異なり「御霊前」ではないためご注意ください。

仏教では、四十九日が経つまでは「霊」としてとどまり、四十九日を以って「仏」になると考えられています。そのため、その期日である四十九日法要では「御仏前」を使うのです。

宗派によって表書きは異なる

ただしこれも宗派によって異なります。まず浄土真宗及び真宗大谷派では、故人は亡くなると同時に仏になると考えられているため、四十九日法要以前でも「御仏前」を使うのが一般的です。

また曹洞宗では、成仏より前に関する考え方が無いためこちらも四十九日法要以前から「御仏前」を使います。

香典の表書きについては下記記事もご参考ください。
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香典袋の正しい書き方を完全解説!表書き・中袋・名前・その他のマナーも紹介!

四十九日法要と一緒に行われる儀式

四十九日法要では先ほどの流れに関する部分でご説明した以外にも、必要に応じて別の法要を行うことがあります。

準備するものも変わるため、自分たちが該当する場合はきちんと確認しておきましょう。

納骨法要

先ほど少し触れましたが、四十九日法要のお墓参りの時に行うものが「納骨法要」です。

ただしお墓の準備などの都合上、四十九日法要とは別日で行うこともあります。葬儀の直後や火葬直後に済ませることもあるようです。

納骨法要で行う事

納骨法要では、僧侶が再び墓前で読経を行います。読経が終わったらお墓の下にある納骨室に骨壷を納め蓋をします。

その後もう一度読経行い、僧侶の合図で焼香をしましょう。それも終わったら納骨式は終了です。

骨壷を納めた後に花や供物をお供えすることもあります。この辺りは地域の風習に合わせると良いでしょう。

また、納骨法要を行う場合は四十九日法要のお布施とは別でお布施が必要です。相場はほぼ変わりません。

納骨については下記記事もご参考ください。
納骨のお布施を完全解説!金額相場・書き方・渡し方・マナーを紹介!
事前準備が不可欠!納骨式当日の流れと準備すべき内容を解説

開眼法要

「開眼法要」とは、お墓を新しく建立した場合に行う法要です。墓石に魂を入れるという意味合いがあります。そのためすでにお墓を持っている場合は必要ありません。

開眼法要で行う事

開眼法要を行う場合は、まず墓石を掃除しておきます。その墓石に白い布を巻き付け、墓前に設けた祭壇にお供物や仏具を準備しましょう。

そして本堂や会館で僧侶による読経を行なった後に、墓前へ移動し改めて読経を行います。墓石の白い布を取り、参列者が焼香をして開眼法要は終了です。

お斎(おとき)

「お斎」とは四十九日法要で行われる会食のことです。参列者や僧侶に感謝の気持ちを込めて料理を振舞いましょう。

喪主やご遺族はテーブルごとに挨拶回りを行い、お酒を注ぎながらお礼を述べていきます。

寺院で行うこともあれば、近くの料亭などに移動することもあるでしょう。もし移動する場合はスムーズに誘導できるようにしておくことが大切です。

また、予約の際に四十九日法要で使うという旨もきちんと伝えておきましょう。そうしておけば、エビやタイなどのおめでたいイメージにある食材を除いた料理を用意してくれます。

僧侶にお布施を渡す場合は、このタイミングで渡しておきましょう。

>>おとき(お斎)とは?意味とマナーと香典相場を3分で解説!
>
>献杯(けんぱい)のあいさつの仕方とは?意味と正しいマナーと注意点!

納骨で必要になる卒塔婆や本位牌など

上記のように四十九日法要と同時に納骨も行う場合は以下の準備が必要です。

卒塔婆

「卒塔婆」は、故人の戒名・命日・供養日などが記載されている細長い板のこと。寺院に作成してもらうため、納骨式を行う場合は事前に相談しておきましょう。

費用は2千〜1万円程度になることが多いです。

卒塔婆については下記記事もご参考ください。
卒塔婆とは?意味と種類と供養方法と相場を解説!
必要ではないものと思っていませんか?「塔婆」を準備する意味とは?

本位牌

納骨式までは白木の「仮位牌」を使うのが一般的ですが、納骨式を以って「本位牌」に取り替えます。この本位牌に魂を入れることで仏壇に飾れるようになるのです。

本位牌には戒名などを掘る必要があるため作成までに時間がかかります。およそ2週間程度かかることがあるので早めに準備しておきましょう。

埋葬許可証及び墓地使用許可証

納骨のために墓地を使用する際これらの書類が必ず必要です。火葬の際に渡されますので忘れずに持参しましょう。

>>埋葬許可証の意味とは?発行から提出までの流れや紛失時の対処法を解説

四十九日法要についてのまとめ

以上が四十九日法要に関する流れや金額相場などに関する説明です。最後に改めて今回の内容を振り返っておきましょう。

◎四十九日とは、最終的に故人が極楽浄土に行けるかどうかが決まる閻魔様の裁きのタイミングである。

◎審判で無事に極楽浄土に行けるよう供養する行事として「四十九日法要」が行われる。

◎四十九日法要までに7日ごとで行うものを「忌日法要」と呼ぶ。それに対して「回忌法要」とは、定められた年数ごとに故人の命日周辺で行う法要のこと。

◎49日が経過した段階で喪に服していたご遺族も通常の生活に戻ると言われており、これを「忌明け」と呼ぶ。

◎四十九日法要の流れは以下の通り。
●喪主による挨拶
●読経
●焼香
●法話
●お墓参り

◎四十九日法要に必要な準備は以下の通り。
●場所と日程を決める
●案内状を出す
●お坊さんへの連絡
●香典返しの準備

◎四十九日法要は以下の場所で行うこと
●自宅
●お寺
●葬祭会館

◎四十九日法要にふさわしい服装は以下の通り。
●男性の服装
喪主側は原則として正喪服を着用する。男性の正喪服としては、羽織袴、あるいはモーニングコートが当てはまる。基本的には、ブラックスーツ・黒いネクタイ・黒い靴下・黒い靴・黒ベルト・白いシャツを着用すれば大丈夫。参列者側もほぼ同じ。
●女性の服装
女性の正喪服としては、染め抜き五つ紋が入っている黒無地の着物、あるいは黒のフォーマルスーツやワンピースが当てはまる。アンサンブルでも良い。ストッキングや靴なども全て黒で統一する。
●子供の服装
子供は基本的に学校の制服を着用する。

◎四十九日法要の費用相場はおよそ50万円前後。

◎四十九日法要の費用の内訳は以下の通り。
●会場の費用
●僧侶に渡す「お布施」「御膳料」「御車代」
●香典返しの費用
●料理の費用

◎四十九日法要のお布施の相場は3万〜5万円ほど。

◎表書きでは「お布施」「御布施」「御礼」と書けば良い。表書きを書いたらその下に喪主の名前を書く。

◎四十九日法要の香典の相場は故人との関係性や参列者の年齢、地域の風習によって異なる。例を出すと、故人が血縁者の場合は2万〜5万円となり、それ以外の親族であれば1万〜3万円程度になることが多い。

◎表書きでは「御仏前」を使う。

◎四十九日法要では以下の儀式が一緒に行われることもある。
●納骨法要
●開眼法要
●お斎

◎納骨では「卒塔婆」「本位牌」「埋葬許可証及び墓地使用許可証」が必要である。

四十九日法要は無事に故人が成仏できるかを決める大切な儀式です。確かに葬儀からの時間があまり無く精神的にも厳しいことがあるかもしれません。

しかしあの世でも故人が安らかに眠れるようにこうした儀式はきちんと準備をして取り組みましょう。

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33回忌(三十三回忌)とは?弔い上げの意味から33回忌に注意したいマナーまで完全解説!

【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

プロフィール

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