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一日葬を選択する前に!知るべき3つのデメリットと4つの注意を解説

Jun 13 2020

通夜を省略する「一日葬」は、遺族や参列者の負担をラクにするメリットもありますが、日程調整が難しい・慌ただしい印象を与えるなどのデメリットや注意点も多いです。本記事ではスムーズかつトラブルなく一日葬を挙げる為に知るべきコツをすべて紹介します!

現代では伝統的な形式のものだけでなく、様々な形態の葬式があります。そのどれもが多様化するニーズに対応するために生まれたものです。

この記事ではその中から「一日葬」についてご紹介します。

メリットやデメリット、一般葬との違いなどを詳しく説明しているので、ご自身に合うものかどうかをしっかり確認しておきましょう。

一日葬の基礎知識

それではまず、一日葬についての概要となります。

一日葬とは?

一日葬とは「通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬を1日で終わらせるタイプの葬式」のことです。

「ワンデーセレモニー」といわれることもあります。

一日葬の流れ

通常は「通夜→葬儀・告別式→火葬」という順番で2日にかけて行いますが、通夜を省くことでご遺族の負担が軽減されることから最近注目を浴びているのです。 

一日葬の特徴

一日葬では「一般葬よりも費用や手間を抑えつつ、火葬式よりも簡略しすぎない形で式を行える」という特徴があります。

一日葬では通夜を行わないため、会食の用意や式場の費用がかかりません。

また、2日間行う場合は、遠方からの参列者の宿泊代や貸布団などにも気を配らなくてはいけない可能性がありますよね。

こうした費用を抑えつつ葬儀・告別式を行うことで、最後のお別れ自体はしっかりできるというのが一日葬の特徴です。

一日葬が選ばれる理由

まずは先述の通り、費用の削減という面で注目されています。会場費や会食の費用はかなりのウェイトを占めるので、それが省けるのはかなりありがたいことです。 

全工程を1日で済ませることが可能

さらに現代は仕事などで多忙な方が多いため、2日間の日程を抑えることが難しいケースも増えてきています。

喪主であれば会社などに依頼すれば休めるかもしれませんが、参列者側となるとそうはいきません。

特に遠方であれば移動も合わせて2日以上休まなくてはいけない場合も考えられます。

そうした方々にとっては、全ての工程を1日で済ませることで負担が大きく減りますよね。

高齢で二日間の参列が辛い方がいる場合も

また、高齢化が進む世の中では、参列者が高齢者ばかりになる可能性もあります。そうした方にとっては、2日間のスケジュールというのは体力的にも辛いかもしれません。

このような経済的な事情に加えて社会的要因も重なり、一日葬が徐々に選ばれ始めています。

一日葬の割合

割合自体は、平成29年の調査では一般葬が約60%であるのに対して、一日葬は約3%。その後、平成32年の調査では、一般葬では、48.9%。一日葬は5.2%となっています。

コロナ禍で家族葬・一日葬の需要が高まる

ちなみに家族葬は平成29年では、37.9%でしたが、平成32年では40.9%となっています。家族葬や一日葬の需要が増えた理由としては、日程や参列者が少ないことが大きな理由のようです。

対して、一般葬は半数以下となっています。平成32年では、一般葬は半数以下となっています。一般葬以外の葬式形態も浸透しつつあるというわけです。

一日葬については下記記事もご参考ください。
葬儀の1日葬とは?1日で行うお葬式の特徴について
一日葬とは?流れ・メリット・デメリット・食事・マナーを完全解説!
色々なお葬式の形 一日でお葬式を行う「一日葬」とは?
負担は軽くても心を込めた見送りができる!一日葬の内容を解説

一般葬儀・家族葬・火葬式との違い

では他の葬式形態とはどのような違いがあるのでしょうか?

一般葬儀との違い

一般葬が2日間かかるのに対して、一日葬は1日で終わります。通夜を行わないので、会場費はもちろん通夜の後に行う「通夜振る舞い」という会食の準備を省くことも可能です。

このあたりの費用を省けるので、ご遺族側からすると負担の軽減に繋がりますよね。 

一般葬儀については「仏式葬儀とは?一般的なマナーや葬儀の流れについて徹底解説」の記事をご確認下さい。

家族葬との違い

家族葬の基本的な流れは一般葬と同じ。

2日間に渡り、通夜・葬儀・火葬までを行います。しかし家族葬はその名前の通り、参列者を家族などのごく親しい者に限りさらに少人数で行うことを目的とした形式です。

通常の葬式の場合、ご遺族や親族はもちろん、故人の友人や会社関係者など幅広い方々も参列することが多いですよね。

もちろん故人の死を悼む方が多いのは素敵なこと。しかし参列者が多くなると、会食の準備や香典返しなどの負担が増えます。 

さらに参列者の対応にも時間を取られるので「ゆっくりとお別れができなかった」という気持ちになる方も少なくありません。

そうした負担を減らし、ご遺族が故人との最後の時間をゆっくり過ごせるようにしたのが家族葬なのです。

家族葬についての詳細は下記の記事もよく読まれています。
家族葬とは?流れ・費用・マナー・選ばれる理由を完全解説!
家族葬の費用相場は?損をしないための全国相場と費用を安くする方法を解説!
家族葬ってどんなお葬式?メリット・デメリットや料金の内訳も紹介
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火葬式との違い

火葬式は最もシンプルな形の葬儀です。火葬のみで終わるため、通夜・会食・葬儀・僧侶の読経など大きな費用がかかる部分を全て省くことができます。

また、参列者の数もかなり絞られることが一般的。ご遺族だけで行うことも珍しくありません。

どうしても経済的に余裕がなかったり、あまり宗教的儀式にこだわりがない方が火葬式を選択する場合が多いです。

火葬式・直送についての詳細は下記の記事もよく読まれています。
火葬式を完全解説!費用・流れ・マナー・香典・一般葬儀との違いを紹介!
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一日葬、家族葬、火葬式などの各葬儀プランはやさしいお葬式から24時間365日無料でご相談を承っています。相談は電話でもメールでも行えますのでお気軽にご連絡下さい。やさしいお葬式では葬儀の見積もり、遺影写真、参列者のリストアップなど事前準備をおすすめしています。葬儀の作法や服装などについてもご相談できます。 

一日葬の流れ

では具体的に一日葬を行うまでにどのような準備などが必要なのでしょうか?当日の詳しい流れや注意点等も合わせてご紹介します。 

申し込みから当日まで

死亡診断書と死亡届

ご臨終を迎えたら、まずは医師に「死亡診断書」を作成してもらいます。

この死亡診断書が死亡を証明する公的な書類となるため、これがないとご遺体の搬送等が行えません。

>>ご遺体の長距離搬送とは⁉︎長距離搬送を手配する方法・段取りについて

また、死亡診断書の左側が「死亡届」になっている場合が多いため大切に保管しておきましょう。

>>意外と知られていない「死亡届の提出方法」につい徹底解説!
>>死亡届の基礎知識を押さえておこう!書き方やその他の手続きについても解説

葬儀社への連絡

同時に葬儀社へも連絡をします。葬儀プランの打ち合わせはもちろん、ご遺体の安置場所に関する相談が必要な場合もあるので速やかに連絡しましょう。

亡くなってから24時間以内の火葬は法律で禁止されているため、一旦はご自宅か安置室に搬送されるかと思います。

>>火葬を完全解説!準備・必要物・手続き・必要な時間・マナー!

場合によっては葬儀社に寝台車で迎えに来てもらうことも可能です。 

この後は葬儀社との打ち合わせを行います。一日葬を行いたい旨を伝えるのはもちろん、他にも故人やご遺族の希望があればしっかりと伝えておきましょう。

基本的には以下のような内容を確認できれば大丈夫です。

このようなことを打ち合わせることで、葬式費用がいくらくらいになるのかが決定します。

もちろんご遺族にはそれぞれの予算があるでしょう。

あまり希望を詰め込みすぎると予算がオーバーする可能性もあるため、そのあたりの金額感もしっかり伝えておくことが大切です。

特に一日葬の場合、前日にご遺体を会場に搬送して翌日に葬儀を行うとなると、2日分の会場費を請求されるパターンもあります。

そうした面も含めてしっかり確認しておくといいでしょう。

葬儀の打ち合わせについては「事前に知っておきたい、葬儀会社のスタッフに聞かれること」の記事もご参考ください。

必要に応じて連絡を入れる

その後は必要に応じて学校や会社に連絡を入れたり、参列者がいる場合は葬式日程等に関する連絡もしておきます。

この時に「一日葬である」という旨も伝えておかないと、一般葬の感覚に慣れてしまった方が受け入れられない可能性もあるため、忘れずに伝えておきましょう。

簡単に「一日葬である理由」について付け加えておくといいですね。この「周囲の方への連絡の仕方」についても葬儀社と打ち合わせておくのがオススメです。 

>>訃報の連絡はどう送る?伝えるべき内容から範囲、例文まで徹底解説!
>>訃報をメールで伝えるときの文例・マナーを完全紹介!マナーと注意点を解説!

これと合わせて、死亡届の提出や火葬許可証の発行など、必要な行政手続きも忘れずに行いましょう。書類の提出が遅れると罰金が科せられることもあります。

>>意外と知られていない「死亡届の提出方法」につい徹底解説!
>>火葬するには火葬許可証が必要!発行の流れや再発行について解説

また、葬儀についての不明点や疑問はやさしいお葬式から24時間365日無料相談も承っています電話でもメールでも行えますのでお気軽にご連絡下さい。やさしいお葬式では葬儀の見積もり、遺影写真、参列者のリストアップなど事前準備をおすすめしています。葬儀の作法や服装などについてもご相談できます。 

斎場や葬儀社選びの注意点

上記のように、葬儀社にはたくさんのことを相談しなくてはいけません。

そのため、しっかりした葬儀社を選ばないと内容や費用面で後悔することになります。では、どのような基準で葬儀社を選ぶといいのでしょうか? 

担当者の雰囲気

まずは担当者の雰囲気をしっかり見ておきます。

髪型や服装などの基本的な身だしなみはもちろん、対応が丁寧かどうかも評価ポイントの一つです。

言葉遣いや電話応対を見ていくと、葬儀社が普段どのような教育をしているのかがわかってくるでしょう。 

特に費用面に関しては注意深く見ておいておください。

きちんとした葬儀社であればご遺族の予算に合ったプランを提案してくれますが、場合によっては高めの料金を提示されたり、追加料金に関しての説明がなかったりすることもあります。

説明があやふやでごまかすような葬儀社ならば変える必要があります。

複数の葬儀プランが用意されているかどうか

また、どのようなプランが用意されているのかも確認しておいてください。

一日葬だけでなく様々なパターンに対応している葬儀社であれば、ご遺族のニーズに柔軟に応えてくれる可能性が高いです。

斎場を選ぶ際に気を付けるべきこと

斎場に関しても、大きく費用がかかる部分なので慎重に選んでいきましょう。

先述の通り、斎場によっては一日葬であっても2日分の料金がかかる場合もあります。

そのため「使用した時間数で料金が決まる斎場」や「一日葬のプランに自社斎場の料金が含まれているもの」などを選ぶといいでしょう。 

もちろん場所の問題も考慮が必要です。また斎場によっては、2日分の料金はかかるがご遺族が故人と一晩ゆっくり過ごせるような場合もあります。

このように斎場を決める際は、予算や場所、ご遺族のスケジュールなどを踏まえて一番最適な斎場を選ぶ必要があります。

あらかじめしっかりした葬儀社に依頼しておけば、可能な範囲で対応してくれます。

>>斎場とはどんな場所?斎場の選び方・種類・火葬場との違いを目的別に完全解説!

当日の流れ

一般葬では通夜の前に納棺を行います。
>>納棺とは?意味・流れ・入れるもの・マナーを完全解説!

納棺は遺族だけで行う

しかし一日葬には通夜がないため、葬儀・告別式の前にご遺族だけで納棺を行うのが一般的であり、葬儀社などがサポートを行い進めていきます。

故人に死化粧を施したり、旅支度を行います。副葬品として手紙や思い出の品がある場合は用意しておきます。

>>棺桶(御棺)とは?意味と選び方と副葬品に入れてよいものダメなものを解説!

葬儀・告別式

まずは葬儀・告別式から始まり、僧侶による読経や弔電などの紹介があります。

>>どうやって送るの?弔電の送り方から費用・注意点までを徹底解説!

そして僧侶からの合図でご焼香を開始。喪主→ご遺族→参列者の順番で行いましょう。 

出棺

こうして別れの儀式が終わったら、いよいよ出棺です。

先ほど準備しておいた副葬品やお花を棺に入れて、故人への最後の声かけ等を行います。そして喪主が挨拶をした後に棺を乗せた霊柩車が出発。火葬場へと向かいましょう。

>>出棺の挨拶のポイントは?出棺の挨拶のポイントから出棺のマナーまで徹底解説!

火葬

火葬場へ到着した後、火葬炉の前で「納めの式」を行うことがあります。

これは僧侶に読経してもらいながら最後のご焼香をすること。順番は先ほどと同じです。

この納めの式が終わったら、火葬が終わるまで控え室で待機しましょう。だいたい1〜2時間ほどかかります。 

>>火葬場の選び方と利用方法!東京都の火葬場の特徴・使用料金・利用方法を解説!

お骨上げ

火葬が終わったら「骨上げ」を行います。

骨上げでは、二人一組になって箸を使いながら骨を骨壷に入れていきましょう。喪主が最初に入れた後に、故人と血縁関係の深い者から順番に入れていきます。

足の骨から始めて最後に頭の骨を入れてください。締めにご遺族が喉の骨を入れることで骨上げは終了です。

この骨壷は布で包み喪主が持ち帰ります。この時に「埋葬許可証」も受け取るのでしっかり保管しておいてください。 

基本的にはこれで終了です。

>>埋葬許可証の意味とは?発行から提出までの流れや紛失時の対処法を解説

しかし、火葬時間が短かったり、参列者が少数の場合は、斎場で精進落としの会食を食べることもあります。

火葬時間が長い場合は、その待ち時間で食べることもあるのであらかじめスケジュールを決めておきましょう。

>>火葬の時間はどれくらいかかる?一般的な火葬の所要時間から火葬の流れ、待ち時間の過ごし方まで完全解説!

葬儀後の供養・流れ

一般的な葬儀では、この後に四十九日法要や一周忌などの年忌法要が行われます。

>>四十九日法要のお布施を完全解説!相場・地域・宗派を詳しく紹介!
>>一周忌とは?意味・香典・お布施・お供え・マナーを完全解説!

これは一日葬だからといって特に扱いは変わりません。一日葬の場合でも変わらずに行うことが多いです。

お布施でお渡しする金額

この際の法要の費用相場は一般葬と同じです。お布施は3万〜5万円前後で準備をしてください。

>>お布施を完全解説!意味・相場・表書き・裏書などを解説!

故人の命日に近い法要である四十九日法要や一周忌くらいまではこの相場で渡すことが多く、そこから先の三回忌や七回忌は徐々に下がります。 

>>三回忌とは?意味と施主と参列者が知っておくべき法事・法要のマナーとは?
>>七回忌とは?意味とお布施・香典の相場と出席マナーを解説!

香典返しと法要の準備

香典を辞退しないのであれば香典返しの準備も行いましょう。

2千〜5千円前後の品物を用意すれば大丈夫です。また、法要であれば会食を行うこともあるかと思います。

>>香典返しのマナーを完全解説!相場・時期・挨拶状・例文・品物も紹介!

その場合の料理の値段は、一人あたり3千〜1万円前後であることが多いです。 

最近ではお別れ会を開くケースも

しかし最近では、こうした伝統にはとらわれない「お別れ会」を開く方も増えています。

法要を開く場合は、お布施や会食費用、お返しの品物代などがほぼ固定でかかってしまいますよね。

しかしお別れ会に関しては、どのような内容にするのかはご遺族の自由です。

故人がよく聞いていた音楽の演奏会を行うこともあれば、立食パーティー形式にすることもあります。

そのためご遺族が本当にやりたいことにだけ費用をかけることが可能なのです。

もし興味があれば、葬儀社やお別れ会のプロデュースを行っている会社に問い合わせてみてください。

費用面は内容によって違うのでそれぞれにあったプランを提案してくれるでしょう。 

お別れ会については「お別れ会を完全解説!相場・流れ・特徴・マナーを3分で紹介!」の記事もご参考ください。

一般葬との流れの比較

以上が一日葬の流れです。基本的には、通夜やその後の通夜振る舞いを省くところ以外は一般葬とそこまで違いはありません。

マナーや法要、お布施や会食費用の相場などに関しても同じです。 

ただ、開始時間の違いはありますし、通夜がないとはいえ一連の流れを1日で行うのでその密度は一日葬の方が濃いかもしれません。

一日葬の費用内訳と相場

それでは一日葬では、具体的にどのくらいの費用がかかるのでしょうか?

費用と内訳

まず一日葬全体の費用相場について。地域や宗派などにもよってばらつきはありますが、だいたい30万〜60万円前後が一般的といわれています。

一般葬の平均費用が120万円前後なので、かなり費用を抑えられているということがわかります。

>>葬式の金額は?一般的な葬儀費用の平均から、葬儀費用の内訳、費用を抑える工夫まで徹底解説!

やはり要因としては、通夜とその後の通夜振る舞いの費用をそのまま省けるということが大きいのでしょう。

では具体的にどのような部分に費用がかかってくるのでしょうか?内訳は以下のようになります。

・会場費用
・祭壇費用
・火葬費用
・遺影代
・お布施
・控え室の使用料金
・香典返しの品物代
・ご遺体の搬送代
・骨壷代
・ドライアイス代
・人件費 

通夜に関する費用が削れるのでその分は抑えられますが、それ以外に関してはほぼ一般葬と同じです。

メインである葬儀・告別式の費用や、金額の大きいお布施などを省くことはあまりないでしょう。

日程が半分だからといって必ずしも費用も半額になる、というわけではありません。 

ただし場合によっては追加料金が発生することもあるので注意しましょう。

例えば葬儀社によっては、病院から安置所への搬送代と安置所から火葬場への搬送代が別料金になっていることもあります。

またご遺体の保存が長引けばドライアイス代が追加されることもあるでしょう。あるいは、先述の通り会場費用が2日間分かかる可能性もあります。 

こうした細かい料金設定に関しては葬儀社ごとでバラバラです。そのため打ち合わせの際には、どのような費用がかかるのかをしっかり考慮した上でプランを選びましょう。 

一般葬・家族葬との費用比較

上記にもありますが、一般葬の平均費用が120万円前後であることを考えると、一日葬の30万〜60万円というのはかなり抑えた数字です。ちなみに家族葬の平均費用でも100万円前後かかります。費用面では一日葬の方が遺族への負担が少ないといえるでしょう。

特に一日葬の場合は、参列者を少なめにして故人とのお別れの時間を優先したいという方もいます。

そのような方は香典返しの費用などを抑えることができるので、さらに節約することができるでしょう。

家族葬については下記記事もご参考ください。
家族葬の費用相場は?損をしないための全国相場と費用を安くする方法を解説!
家族葬の費用相場と内訳について!支払い方法や遺産を使う際の注意点も紹介
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一日葬のメリット・デメリット

このように様々な側面がある一日葬。もちろん良いところばかりではないので、改めてメリット・デメリットを整理していきましょう。

一日葬のメリット

費用を抑えられる

まずはメリットについて。一番のメリットは「費用を節約できる」という点です。

通夜と、その後の通夜振る舞いという大きな部分を省けるので節約になります。

また先述の通り、一日葬では参列者を限定する場合もあるので香典返しの費用も抑えられるでしょう。

>>香典返しのマナーを完全解説!相場・時期・挨拶状・例文・品物も紹介!

そもそも人数が少なければ葬儀・告別式の会場を広いところにする必要もありませんよね。 

1日で終わるので遺族・参列者共に負担が軽減される

さらに「1日で全ての工程を終わらせる」ということが、ご遺族側と参列者側、双方の負担軽減に繋がります。

例えば、忙しいサラリーマンの方でも1日だけであれば日程の調整がしやすいですよね。遠方から参列してもらう場合でも、1日であれば日帰りも可能です。

また最近では、高齢化の影響によりご遺族と参列者の中にも高齢者の割合が増えています。高齢者にとって2日間の拘束というのはかなりの負担になってしまうでしょう。

そうした身体的負担を軽減できるのも一日葬のメリットといえますね、。

火葬式や直葬よりも故人とのお別れに時間がとれる

火葬式・直葬では、通夜や葬儀・告別式を行わず火葬のみとなる葬儀形態です。通夜や告別式が行われないので、お別れの時間が非常に短くなります。

その点、一日葬であれば告別式が行われるのでお別れの時間をとることが可能です。一般葬よりも費用面を抑えたいけれど、お別れはきちんとしたい……という方に向いている葬儀形式といえるでしょう。

直葬については下記記事もご参考ください。
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一日葬のデメリット

周囲の理解必要な場合も

次はデメリットについて。懸念されるのは「周囲の理解を得られない可能性がある」という点です。

一日葬の割合が増えつつあるとはいえ、まだやはり一般葬の方が主流。1日で済ませることに対して「それできちんと供養ができるのか?」という反対意見が出ることもあるでしょう。

もちろん葬儀では故人を偲ぶ気持ちが一番大切ですが、形式的なものを気にする方がいても不思議ではありません。

場合によってはお世話になっている寺院からも反対にあう可能性もあるため、事前に相談しておくことが大切です。 

1日しかないので参列できない可能性が出てくる

また、人によっては「1日にすることで逆に参列できない」という可能性もあります。

一般葬であれば夕方頃に通夜を開始するため仕事終わりに参列することもできました。

しかし一日葬では通夜がなく葬儀・告別式を昼頃に行うため、会社勤めの方にとっては参列が難しいかもしれません。

後日、弔問客の対応に追われる可能性が出てくる

もし参加できない場合は、後日弔問客が増えることも考えられます。

一日葬当日にお別れができなかったので、お線香だけでもあげたいという方がいても不思議ではありません。

しかしその数が多くなるほど、今度はそちらの対応が負担となることもあるでしょう。

後日の弔問客対応の方が負担になると考えられる場合は、あえて一日葬にはしない方がいいかもしれませんね。

場合によっては二日分の費用がかかるケースもある

1日で葬儀を執り行う一日葬ですが、葬儀会場の使用料が2日かかる場合があります。理由は1日葬は午前中から始まることが多いため、祭壇の設置など準備が必要となるからです。葬儀会場によっては1日だけの費用しかかからない場所もあります。

一日葬のメリット・デメリットについては下記記事もご参考ください。
一日葬とは?流れ・メリット・デメリット・食事・マナーを完全解説!

一日葬のマナー・注意点

それでは実際に一日葬を行うにあたって、どのようなマナーや注意点に気を配ればいいのでしょうか?

施主の場合のマナー・注意点

先に周囲の理解を得ておく

何よりも周囲の方の了承を得ておくことが大切です。先述の通り、これまでの伝統とは違う形式で行うため親戚や僧侶から異議を唱えられる可能性があります。

納骨を拒否される場合も

特に寺院によっては、通夜と葬儀・告別式を必ず行わなくてはいけない場合もあり、従えないと納骨を拒否される危険性もあるのです。

そうしたリスクを考えて、必ず事前に話を通しておきましょう。もしどうしてもダメなら通夜も行うか、あるいは宗教を問わず入れる霊園に納骨する必要が出てきます。

香典・弔電の辞退はあらかじめ伝えておく

また、香典や弔電などを辞退する場合はあらかじめその旨も伝えておきましょう。

一日葬は費用を抑えるために行う方もいるので、参列者の中には気を遣って「香典を渡したら香典返しの費用がかかってしまうから迷惑ではないだろうか?」と迷ってしまう方もいます。

そうした手間をかけないためにも、あらかじめご遺族の意思ははっきり示しておきましょう。 

火葬場の使用料が別途かかる場合もある

一日葬のプランでは、火葬場の使用料が含まれていない葬儀社もあります。その場合は、別途火葬代や火葬中の待合室の使用料金がかかります。葬儀社との打ち合わせ時に確認を行いましょう。

香典については下記記事もご参考ください。
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香典を完全解説!意味・歴史・金額相場・書き方・包み方・渡し方を解説!
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参列者の場合のマナー・注意点

一日葬の場合は、当然ながら通夜の日時や場所がお知らせ状に書かれていません。

最初は不思議に思うかもしれませんが、現在では様々な葬儀形態があるので印刷ミスとは思わず素直に書いてある日程に従いましょう。

もし通夜の時間しか空いていなくとも、無理やりその時間に弔問しようとするのは逆に迷惑になります。

弔問する場合は、後日日程を合わせてご遺族の負担とならないようにしましょう。 

>>弔問とは?意外と知らない弔問の注意点とマナーを徹底解説!

あるいは参列できない代わりに弔電を打つこともあるでしょう。しかしお知らせ状に弔電を辞退する旨が書いてあった場合は、それに従います。

一日葬では弔電をはじめ、香典なども辞退するケースが多いため無理に渡すことはマナー違反です。

>>どうやって送るの?弔電の送り方から費用・注意点までを徹底解説!

一日葬についてのよくある疑問

以上が大まかな一日葬に関する主な内容です。ここでよくある疑問点についてまとめておきましょう。 

食事の場を設けるのか?その際の内容は?

まず通夜が無いので通夜振る舞いはありません。火葬後の会食も基本的にはありませんが、参列者が少数の場合は精進落としを食べることもあります。

ここはスケジュール次第で自由に決めても問題ありません。 

内容は仕出し弁当や懐石料理などが一般的。

昔は文字どおり肉や魚を使わない精進料理を食べていましたが、現代では参列者へのねぎらいの意味合いが強いためそこまで質素な料理は出さなくなりました。

ただし伊勢海老や鯛などのお祝いの席で出される食材は使いません。

>>おとき(お斎)とは?意味とマナーと香典相場を3分で解説!

菩提寺がある場合の対応は?

菩提寺とは、お世話になっている寺院のことです。

もし菩提寺があるなら、事前に一日葬を行う旨を相談しておきましょう。先述の通り、寺院の中には「伝統に則り2日間で葬式を行うべき」という考えを持つ場合もあります。 

そうなると、一日葬を許可してもらえなかったり、行なったとしても納骨を断られる可能性も考慮しなくてはいけません。

もちろん中には新しい葬式形態に理解を示す寺院もあります。しかし全てがそうではないので、事前に話をしておくのは必須です。

先祖代々のお墓を管理しているお寺を「菩提寺(ぼだいじ)」と呼びます。昨今は、お寺とのお付き合いも薄くなってきており菩提寺を持っていない方も多いです。その場合は僧侶を手配することもできます。

僧侶派遣はやさしいお坊さんでもご相談を受け付けております。追加費用が不要でお車代、御膳料、お心づけなども必要ありません。法事・法要は業界最安値の34,000円からご依頼可能です。

戒名を付けるには?

一日葬であっても基本的には戒名をつけます。ここの相場は一般葬と特に変わりません。

宗派や寺院によって違うので一概にはいえませんが、20万円前後を戒名料として渡す方が多いようです。

ただし戒名には位があり、どれを選ぶかにもよって金額は大きく変わります。

最も選ばれることの多い「信士・信女」の場合は15万〜30万円前後であることが多く、次の「居士・大姉」では15万〜30万円前後、最高位の「院居士・院大姉」では100万円〜となります。

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お布施は必要?

基本的にはお布施は必要です。火葬だけで済ませる「火葬式」では僧侶を呼ばないこともあるのでお布施がいらないこともあります。

>>火葬式って何?メリット・デメリットや費用相場などを詳しく紹介

しかし一日葬では葬儀・告別式で読経まで行うので、お布施は準備しておきましょう。 

相場は20万〜50万円前後であることが多いです。しかし一日葬であれば読経の回数も少ないということから、15万円程度になることもあります。

この金額に関しては地域差や宗派、寺院との関係性によっても変わるので、わからなければ僧侶や葬儀社の方に確認しておきましょう。 

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一日葬についてのまとめ

以上が一日葬に関するご紹介です。以下に今回の内容をまとめておきます。

【一日葬とは?】
・一日葬とは「通夜を行わず、葬儀・告別式と火葬を1日で終わらせるタイプの葬式」のこと。「ワンデーセレモニー」といわれる。 

【一日葬の特徴】
・一日葬では「一般葬よりも費用や手間を抑えつつ、火葬式よりも簡略しすぎない形で式を行える」という特徴がある。 
・一日葬は「費用の削減」「スケジュールが抑えやすい」「体力的に一般葬よりも楽」という面で注目されている。 
・一般葬が2日間かかるのに対して、一日葬は1日で終わる。家族葬では、参列者を家族などのごく親しい者に限りさらに少人数で行う。

【火葬式とは?】
・火葬式は最もシンプルな形の葬式で、火葬のみで終わる。 

【葬儀社を選ぶ際のポイント】
・葬儀社を選ぶ際は「担当者の雰囲気」「費用面に関する説明」をよく見ておく。
・斎場に関しても大きく費用がかかる部分なので慎重に選ぶ。予算や場所、ご遺族のスケジュールなどを踏まえて最適な斎場を見つける。 

【一日葬の流れ】
・当日は、葬儀・告別式の前にご遺族だけで納棺を行う。納棺が終わったら午前11時〜12時くらいから一日葬を行うのが一般的。基本的には、葬儀・告別式→出棺→火葬→骨上げで終了。

【一日葬でも法事・法要は行うか?】
・四十九日法要や一周忌などの年忌法要の扱いは一般葬と変わらない。最近では「お別れ会」を開く方も増えている。

【一日葬の費用相場】
・一日葬の費用相場は30万〜60万円前後が一般的。一般葬の平均費用が120万円前後なのでかなり抑えめな数字。

【一日葬のメリット】
一日葬のメリットは「費用を節約できる」「1日で全ての工程を終わらせられる」という点。デメリットは「周囲の理解を得られない可能性がある」「後日の弔問客が増える可能性がある」という点。 

【一日葬で気を付けるべきこと】
・施主側は「周囲の方の了承を得ておく」「香典や弔電などを辞退する場合はあらかじめ伝えておく」ということに注意する。参列者側は「素直に書いてある日程に従う」「お知らせ状に弔電を辞退する旨が書いてあった場合もそれに従う」という点。 
・一日葬では通夜振る舞いは無いが、参列者が少数の場合は精進落としを食べることもある。 
・菩提寺があるなら、事前に一日葬を行う旨を相談しておく。場合によっては納骨を断られる可能性もある。

【一日葬でも戒名は必要か?】
・一日葬であっても基本的には戒名をつける。

【一日葬でもお布施は必要か?】
・一日葬では葬儀・告別式で読経まで行うので、お布施は準備しておく。 

以上です。このように一日葬には、ご遺族の負担軽減に繋がる面もあればデメリットもあります。ただ、葬式で一番大切なのはやはり故人を偲ぶ気持ちです。 

やむを得ず一日葬を選ぶ方もいると思いますので、そうした時はしっかりと故人への気持ちがあることを説明した上で周囲に説明してみてください。

しっかり話せばきっと理解をしてくれるでしょう。

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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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