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戒名とは?浄土宗の戒名の特徴から他宗の特徴、生前戒名まで徹底解説!

お仏壇の中にある位牌には、□□院や〇〇信士(信女)などの漢字が刻字されており、位牌によっては筆で書いたような記号が書かれていることがあります。これがいわゆる「戒名」とよばれているものです。

戒名は、生前の名前(謚:いみな)がひとりひとり違うように、宗派や宗門による違いはもちろん、性別や死亡時の年齢などによっても用いられる文字が変わってきます。今回は、戒名とは何か、戒名の由来、戒名の構成や宗派、宗派による戒名の特徴などについてお伝えします。

戒名とは?

位牌の画像

はじめに、戒名とは何か?というところからお伝えします。

戒名とは?

戒名は受戒した者に与えられるもので、仏門に入って御仏の弟子になることを誓う証となるものです。仏教には戒律というルールがありますが、これは出家なのか在家なのか、男性なのか女性なのかなどによって違いがあります。戒名の「戒」という文字には「いましめる」という意味がありますので、戒名を与えられたということは「仏様のもとでたくさんの修行を積み、悟りを開くことができるよう努力することを赦された」ということになります。

戒名は2文字が基本ですが、菩提寺や戒名を授けてくださる寺院への貢献度の大きさや、戒名料をはじめとするお布施の金額次第によっては、院号などがつけられることもあります。なお、浄土真宗では戒名のことを「法名」といい、日蓮宗では「法号」といいます。

法名については「「法名(ほうみょう)」とは?戒名との違いや料金の相場とは」の記事もご参考ください。

戒名の由来

戒名の由来は、遠い昔のインドにまで遡ります。

戒名の起源はインド発

仏教が誕生した場所はインドで、開祖はガウタマ・シッダールタ(釈迦)です。昔のインドでは、出家して仏門に入道した人間はみな「釈子沙門」という名前を名乗っていたそうです。釈子沙門には「釈尊(しゃくそん:お釈迦様のこと)の弟子」という意味があります。

その後、シルクロードが開通したことで仏教がインドから中国へと伝わり、元から中国にあった儒教や道教などの教えと融合して中国仏教が生まれました。それがさらに朝鮮半島へと広がり、仏教が日本に伝来したのは百済からだといわれています。

戒名は江戸時代に確立された

中国仏教では、僧侶になるために出家すると戒名が与えられる仕組みになっており、そのシステムがそのまま日本で普及するようになったようですが、戒名を授かるという流れが体系的に確立したのは江戸時代のことです。当時の幕府によって「檀家制度」という仕組みが整えられたため、当時の人々は日本のどこかの寺院に檀家として帰属することが義務付けられたのです。

ちなみに、享保年間に発令された「宗門檀那請合之掟」という規律の中には、「僧侶は檀家の人が亡くなったら戒名を与えなければならない」という一文が書かれているそうです。上記のことから、人が亡くなると僧侶から戒名が与えられるという流れが一般的になったようです。

戒名はどのようにもらうのか?

現在の日本では、出家もしくは在家で僧侶になるかたを除いては、戒名は亡くなってから授けられることがほとんどといえるでしょう。戒名は、葬儀を行う前に菩提寺か戒名を授けていただく寺院に伺い、「戒名料」というお布施を納めることでいただくかたちになります。

お布施については下記記事もご参考ください。
3分で分かる法事のお金の相場(香典・お布施):お金の入れ方と袋の書き方!
お布施を完全解説!意味・相場・表書き・裏書などを解説!

神道やキリスト教では戒名は不要

ちなみに、神道やキリスト教などを信仰されているかたに戒名は不要です。本来は戒名を授かるための儀式(授戒)を受けてからいただくのが正しい在りかたで、浄土真宗ではこの儀式を帰敬式(ききょうしき)と呼んでいます。

神道(神式)については「神式葬儀の流れとは?仏式との違いや基本的なマナーについても解説」の記事もご参考ください。

戒名はいつまでにもらうものか?

戒名はお通夜が始まる前までに授けていただく必要があります。葬儀の時に祭壇へ置く白木の仮位牌は、お通夜当日に僧侶が式場へ直接持参されるケースが多いようです。なお、戒名は宗派により細かい規定がありますので、事前に菩提寺や戒名をお願いする寺院に問い合わせするほうがいいでしょう。使いたい文字の希望やお布施の金額などについて教えていただくことができるはずです。

戒名の構成

先にお伝えした通り「戒名は基本的に2文字」とありますが、それ以外につくものがあります。位牌に「□□院」や「信士・信女」などと書かれたものがそれにあたります。

実は、戒名を構成する文字には院号や道号、位号や置字などがあり、これらを組み合わせて戒名として位牌に刻字されるのです。宗派によって違いがあり、宗派や宗門によっては条件を満たすと特別な文字が組み込まれるため、詳しい人が見れば位牌から様々な情報を読み取ることができるそうです。以下に、戒名以外につく号の名称や付ける時のルールなどについてまとめました。

院殿号、院号

戒名の中で一番高いランクといわれるのが院殿号および院号です。院殿号は、もともと天皇や上級貴族などのごく一部にしかつけられていませんでしたが、足利尊氏が「等持院殿」という戒名をつけたことにより、次第に大名にも広まっていったとされています。本来は院号のほうが格が高いのですが、文字が多くて豪華に見えるということから、現在は院殿号のほうが格が高いとされているようです。

院号の始まりは平安時代で、当時の嵯峨天皇が御所の名前を嵯峨院と名付けたことが発端といわれています。現在では主に社会的な身分や地位の高いかたや、寄付額の多さ、寺院への貢献度などに基づいて授けられるようです。

道号

道号は、禅宗の僧侶が修行として籠ったお堂の名前がその由来といわれ、本来は僧侶などに贈られる尊称です。道号には、屋号や雅号、故人の趣味や亡くなった季節を表す言葉など、故人にゆかりのある文字が使われることが多いです。

そのため、道号は故人の個性や生き方などが反映されたものといえるでしょう。ちなみに、道号は未成年者や乳幼児、水子などには使用しません。また、浄土真宗に道号はありません。

戒名号

戒名号は故人の俗名(生前の名前)から任意の一文字を使うことが多いです。基本的には成人者につけるものとされていますが、宗派や寺院によっては中学生(およそ15歳以上)であればつけるというところもあるようです。なお、戒名は存命中に授けていただくことも可能です。その場合は「生前戒名」とか「逆修戒名」という呼びかたになります。

俗名については「俗名とは?戒名との違いから俗名での位牌の作り方まで完全解説!」の記事もご参考ください。

位号

位号は、現代でいうところの「〇〇様」にあたる部分になり、位号から年齢や性別を知ることができます。位号の一例は以下の通りです。

15歳以上の場合(位号の高い順:左が男性、右が女性)
●大居士、清大姉
●居士、大姉
●信士、信女

子どもの戒名は以下のようになりますが、宗派によって表示が異なる場合があります。「子」が付く場合は男の子、「女」が付く場合は女の子になります。

15歳未満…童子、童女
未就学児…幼子、幼女
3歳未満…孩子、孩女
1歳未満…嬰子、嬰女
死産・流産…水子

浄土宗の戒名の特徴

浄土宗の戒名は「誉号」がつくのが特徴で、宗門によっては誉号が「空・良・阿」となり、「院号-誉号-戒名-位号」でつけられることが多いです。誉号は浄土宗独自のもので、誉号をいただけるのは「五重相伝を受けた者」とされています。

五重相伝とは?

五重相伝は初重から第五重まであり、朝から晩まで5日間かけて、自分自身の振り返りや浄土宗の考え方を学び、最後に念仏の奥義を口伝で授かるというものです。この五重相伝は数年~数十年に一度しか開催されないため、参加できる機会に恵まれること自体がかなり奇跡だといえるでしょう。

なお、現在では五重相伝を受けていなくても誉号が授与されることもあるようです。昔は、五重相伝を受けた者限定で、位号に「禅定門」や「禅定尼」をつけることもあり、禅定門や禅定尼は居士大姉の次に格の高い位号です。(現在ではあまり見られないようです)

浄土宗の戒名の一例

男性で五重相伝を受けた人
※位号の前に「戎」が入ることもあります
□□院△誉〇〇◇◇居士
□□院△誉〇〇◇◇信士
△誉〇〇◇◇禅定門
△空〇〇◇◇禅定門


など

男性で五重相伝を受けていない人
※誉号が入る場合もあります
△誉〇〇◇◇居士
△誉〇〇◇◇信士
△誉〇〇◇◇禅定門
△空〇〇◇◇禅定門
□□院〇〇◇◇居士
□□院〇〇◇◇信士


など

女性で五重相伝を受けた人
※位号の前に「戎」が入ることもあります
□□院△誉〇〇◇◇大姉
□□院△誉〇〇◇◇信女
△誉〇〇◇◇禅定尼
△空〇〇◇◇禅定尼


など

女性で五重相伝を受けていない人
※誉号が入る場合もあります
△誉〇〇◇◇大姉
△誉〇〇◇◇信女
△誉〇〇◇◇禅定尼
△空〇〇◇◇禅定尼
□□院〇〇◇◇大姉
□□院〇〇◇◇信女


など

浄土宗以外の戒名の特徴

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では、浄土宗以外の戒名はどのように決められるものなのでしょうか。以下に浄土宗以外の宗派の戒名についてまとめました。

浄土真宗

浄土真宗では授戒という制度そのものがありませんので、戒名ではなく「法名」となります。法名は「院号-釋号-法名」で構成されますが、最近では位号を入れた法名をつけることも増えてきています。基本的に法名は「帰敬式」という儀式を受けてからいただくのですが、生前に法名をいただいていない場合は、葬儀の時に僧侶が「おかみそり」という儀式を行って法名を与えるかたちになります。掛け軸に法名が書かれた「法名軸」を仏壇の左右に掛けて供養するのですが、信徒からの要望により最近では法名軸ではなく位牌を作るケースも多いようです。

浄土真宗の法名は「釋号-法号」となり、寺院への貢献度や多額のお布施を行っているなどの場合は院号をつけることがあります。そして、男性には釋を、女性には釋尼を入れるという宗派もあるようです。

浄土真宗の法名(戒名)の一例

男性の場合
□□院釋△△居士
□□院釋△△信士
□□院釋△△
釋△△


など

女性の場合
□□院釋尼△△大姉
□□院釋尼△△信女
□□院釋尼△△
釋尼△△


など

真言宗

真言宗の戒名には梵字が入るのが特徴で、位号の後ろには「位」や「霊位」などの置字を入るのもまた特徴のひとつです。(置字は下文字ともいいます)梵字は、大人の場合は「ア」を、子どもの場合は「カ」入れます。ちなみに、「ア」には大日如来、「カ」には地蔵菩薩の意味があり、それぞれの仏様の弟子となってお導きに従いますという証になります。なお、戒名の構成は「院号-道号-戒名-位号-置字」となることが多いです。

真言宗の戒名の一例

男性の場合
梵字(ア)□□院〇〇◇◇居士位
梵字(ア)□□院〇〇◇◇信士位
梵字(ア)〇〇◇◇信士位


など

女性の場合
梵字(ア)□□院〇〇◇◇大姉位
梵字(ア)□□院〇〇◇◇信女位
梵字(ア)〇〇◇◇信女位


など

男の子の場合
梵字(カ)◇◇童子位
梵字(カ)◇◇嬰児位


など

女の子の場合
梵字(カ)◇◇童女位
梵字(カ)◇◇嬰女位


など

日蓮宗

日蓮宗は法号に「日号」が入るのが特徴で、「院号-道号-日号-位号」で構成されます。日蓮上人の教えである法華経信仰に入信した者に法名が与えられることから、日蓮宗では院号よりも日号のほうが重要視されます。なお、道号には男性は「法」を、女性は「妙」を使うのが一般的です。

日蓮宗の法名(戒名)の一例

男性の場合
□□院法〇日◇居士
□□院法〇日◇信士
〇〇日◇信士


など

女性の場合
□□院妙〇日◇大姉
□□院妙〇日◇信女
〇〇日◇信女


など

天台宗

天台宗の戒名は「〇〇◇◇信士」のように4文字+位号となることが多く、戒名の上部には真言宗と同じように梵字を入れる場合もあります。その場合は、大人であれば「ア」や阿弥陀如来を示す「キリーク」を、子どもであれば「カ」の梵字を入れます。また、院号を入れることも可能です。

天台宗の戒名の一例

男性の場合
梵字(ア)□□院〇〇◇◇居士
梵字(ア)□□院〇〇◇◇信士
梵字(ア)〇〇◇◇信士
梵字(キリーク)〇〇◇◇信士


など

女性の場合
梵字(ア)□□院〇〇◇◇大姉
梵字(ア)□□院〇〇◇◇信女
梵字(ア)〇〇◇◇信女
梵字(キリーク)〇〇◇◇信女


など

男の子の場合
梵字(カ)◇◇童子
梵字(カ)◇◇嬰児


など

女の子の場合
梵字(カ)◇◇童女
梵字(カ)◇◇嬰女


など

禅宗(曹洞宗、臨済宗)

実は禅宗という固有の宗派はなく、禅の教えを主とする宗派を総称したもので、代表的なものに曹洞宗や臨済宗などがあげられます。曹洞宗の戒名は「道号-戒名-位号」となることが多く、それぞれの号名が2文字となるようにつけるのが原則となっています。

また、他宗のように院号、さらには院殿号をつけることも可能です。)前述の通り、院号は上皇(譲位後の天皇)につけられていたものですが、武士が院号を使ってしまうと天皇につけられた戒名と誤解される可能性がありました。そのため、院号と区別するために院殿号が使われるようになったといわれています。曹洞宗では他にも「軒・庵・斎」などの尊称があり、これらは院殿号や院号とほぼ同格とされています。

曹洞宗の戒名の一例

男性の場合
□□院殿〇〇◇◇大居士
□□院〇〇◇◇居士
□□軒〇〇◇◇居士
□□院〇〇◇◇信士
〇〇◇◇信士


など

女性の場合
□□院殿〇〇◇◇清大姉
□□院〇〇◇◇大姉
□□庵〇〇◇◇大姉
□□院〇〇◇◇信女
〇〇◇◇信女


など

臨済宗の戒名は、天台宗と同じで「〇〇◇◇信士」のように4文字で構成されることが多いです。「道号-戒名-位号」で構成され、院号や院殿号をつけることができるのも曹洞宗と同じです。また「軒・庵・斎」などの尊称があるのも曹洞宗と同じです。

臨済宗の戒名の一例

男性の場合
□□院殿〇〇◇◇大居士
□□院〇〇◇◇居士
□□軒〇〇◇◇居士
□□院〇〇◇◇信士
〇〇◇◇信士


など

女性の場合
□□院殿〇〇◇◇清大姉
□□院〇〇◇◇大姉
□□庵〇〇◇◇大姉
□□院〇〇◇◇信女
〇〇◇◇信女


など

各宗派では法要も変わってきます。詳しくは「四十九日法要のお布施を完全解説!相場・地域・宗派を詳しく紹介!」をご覧ください。

戒名を付けてもらう際の金額相場

戒名(浄土真宗は法名、日蓮宗は法号)をいただくには、「戒名料」としてお布施を包む必要があります。寺院との関係性やお布施の金額などによる格の違いがあるほか、宗派や地域によっても異なります。戒名の一般的な相場は以下の通りです。

●院殿号ありで位号が大居士、院殿号ありで位号に清大姉 数百万円~1,000万円以上
●院号ありで位号が居士、院号ありで位号が大姉 100万円以上
●院号ありで位号が信士、院号ありで位号が信女 50万円~100万円前後
●院号なしで位号が居士、院号なしで位号が大姉 数十万円~80万円前後
●院号なしで位号が信士、院号なしで位号が信女 数万円~50万円前後

なお、戒名料の受け渡しについては、いずれかの寺院の檀家になっている場合は葬儀当日もしくは後日持参するかたちでも問題ありませんが、そうでない場合は事前にお渡しするのが一般的です。

戒名のランクを選ぶ際の基準

お布施の本来の在り方は、感謝の気持ちを表すものです。戒名は、故人がこの世でどのような人生を歩んできたのか、そして社会や寺院へどのような貢献をしてきたのか、などによってつけられます。ですので「多額のお布施を包めば自動的に格の高い戒名をつけてもらえる」ということにはならないのです。

また、極端ではありますが、高いランクの戒名をつけていただくために借金してまでお布施を包む必要もありません。前項の相場の通り、立派な戒名ほどお布施の金額が高くなります。そして、その後の年忌法要や寺院改修の際には多額の寄付をお願いされることもありますから、あくまでも分相応に、無理をしないということが大切だといえるでしょう。

戒名に関する注意点

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戒名は自分で付けることはできない

戒名は、基本的に自分の好きなようにつけることができません。ある程度の希望は受け入れてもらえるでしょうが、寺院への関わりやお布施の金額、社会貢献など、在りし日の故人の評価を基につけられるからです。また、宗派によって入れる文字やその順番が決まっている場合もあります。さらに、戒名に使えない文字というのも存在するため、僧侶につけていただくしかないというのが現状です。

夫婦で戒名を付ける場合は同格のものにする

ちなみに、夫婦で戒名をつける場合は、基本的には同じ格で揃えるほうがいいでしょう。たとえば、夫が院号+信士となっていれば、妻は院号+信女をつけるといった具合になります。ですが、その時々で状況が違うことはよくありますから、夫婦で戒名の格が違ってしまうことについてはそれほど気にしなくてもいいでしょう。ただし、親より子どものほうが格が上になってしまうことはあまり芳しくないとされていますので、その時は同格程度の戒名にするのが無難といえます。

菩提寺が存在するか確認する

菩提寺がある場合は、菩提寺の僧侶に戒名をつけていただくのが大原則です。最近はインターネットなどを通して「院号付きで位号は居士や大姉」のように立派な戒名をつけてもらえるサービスも登場していますが、菩提寺がある場合はその戒名を用いることはほぼ不可能といえます。

せっかく立派な戒名をつけてもらったのに、あとになってから菩提寺が存在するということを知り、挙句の果てには「うちの宗派ではこの戒名は使えない」なんてことにでもなったら本末転倒ですよね。お金の無駄遣いとならないよう、十分な下調べと注意が必要です。

戒名については、やさしいお坊さんでもご相談を受け付けております。お寺のお付き合いをする(檀家になる)必要はなく急な葬儀や法事の手配でもご相談できます。24時間365日無料相談です。電話・メールでも行えますのでお気軽にご連絡下さい。

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戒名の料金をしっかり確認する

戒名料の相場を知らない、見当がつかないなどの場合は、直接寺院に問い合わせてみることをおすすめします。もし、友人や知り合いに同じ寺院で戒名をつけていただいたかたがいれば、そのかたに聞いてみるのもいいでしょう。寺院に問い合わせた場合、金額をはっきりと伝えてくださるところもあれば、「お気持ちで結構です」などと曖昧な表現をされるところもあります。そのような時は、前述の相場に基づいて包めば問題ないでしょう。

生前戒名とは?

生前戒名とは、本人の存命中に戒名をつけてもらうということです。現代では亡くなった後に戒名をつけることが多いため、主に故人の供養が目的となりますが、本来は生前に仏門に入ってから戒名を授けていただくのが正式な作法です。生前戒名をいただくということは即ち、いずれかの宗派(寺院)に帰依して仏教徒として生きる誓いとなりますので、本来の目的により近いものとなります。

生前戒名を受ける場合

生前戒名を受けることが決まったら、まずは菩提寺の存在の有無を調べることからはじめます。昔から先祖代々お世話になっている寺院や、お墓のある寺院が菩提寺となっていることが多いです。菩提寺が判明したら、僧侶に生前戒名を授けていただきたい旨を相談すれば、自然とお布施の金額も決まってくるでしょう。なお、菩提寺がない場合は菩提寺となる寺院を探すか、戒名だけを授けてくださる寺院を見つけるという方法もあります。

生前戒名のメリット・デメリット

生前戒名のメリット

生前戒名のメリットは、戒名料の金額を通常よりも低く抑えることができたり、自分が希望する戒名をつけてもらえたりするといったことがあげられます。

生前戒名のデメリット

デメリットとしては、生前に戒名を授かったことを家族が知らないと無意味になる(=死後に遺族が決めた戒名になる)ことや、菩提寺以外でつけられた戒名が使えない(=お墓に入れない)などのリスクが生じる可能性があります。生前戒名を希望する場合は、事前の準備はもちろん、家族への周知も大切なことになります。

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浄土宗の戒名についてのまとめ

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「浄土宗の戒名」について特に重要となるポイントを下記にまとめました。

【戒名とは?】
●仏門に入って御仏の弟子になることを誓う証となるもの
●浄土真宗では戒名のことを「法名」
●日蓮宗では「法号」

【戒名どのようにもらうのか?】
●戒名は、葬儀を行う前に菩提寺か戒名を授けていただく寺院に伺う
●「戒名料」というお布施を納めることでいただく

【戒名はいつまでにもらうものか?】
●お通夜が始まる前までに授けていただく必要がある
●葬儀の時に祭壇へ置く白木の仮位牌は、お通夜当日に僧侶が式場へ直接持参されるケースが多い

【戒名の構成】
●戒名は基本的に2文字
●それ以外に号や道号、位号や置字などがあり、これらを組み合わせて戒名として位牌に刻字される
●院殿号、院号
・戒名の中で一番高いランク
・本来は院号のほうが格が高いのですが、文字が多くて豪華に見えるということから、現在は院殿号のほうが格が高いとされている
●道号
・禅宗の僧侶が修行として籠ったお堂の名前がその由来
・本来は僧侶などに贈られる尊称
●戒名号
・故人の俗名(生前の名前)から任意の一文字を使うことが多い
・基本的には成人者につけるものとされている
・宗派や寺院によっては中学生(およそ15歳以上)であればつけるというところもある
●位号
現代でいうところの「〇〇様」にあたる部分
・位号から年齢や性別を知ることができる

【浄土宗の戒名の特徴】
●浄土宗の戒名は「誉号」がつくのが特徴
●宗門によっては誉号が「空・良・阿」となり、「院号-誉号-戒名-位号」でつけられることが多い
●誉号をいただけるのは「五重相伝を受けた者」とされていた
●現在では五重相伝を受けていなくても誉号が授与されることもある

【戒名を付けてもらう際の金額相場】
●院殿号ありで位号が大居士、院殿号ありで位号に清大姉 数百万円~1,000万円以上
●院号ありで位号が居士、院号ありで位号が大姉 100万円以上
●院号ありで位号が信士、院号ありで位号が信女 50万円~100万円前後
●院号なしで位号が居士、院号なしで位号が大姉 数十万円~80万円前後
●院号なしで位号が信士、院号なしで位号が信女 数万円~50万円前後

【戒名のランクを選ぶ際の基準】
戒名は、故人がこの世でどのような人生を歩んできたのか、そして社会や寺院へどのような貢献をしてきたのか、などによってつけられる
●「多額のお布施を包めば自動的に格の高い戒名をつけてもらえる」ということにはならない

【戒名に関する注意点】
●戒名は自分で付けることはできない
●夫婦で戒名を付ける場合は同格のものにする
●菩提寺が存在するか確認する
●戒名の料金をしっかり確認する

【生前戒名とは?】
本人の存命中に戒名をつけてもらうということ
●生前戒名のメリット
・戒名料の金額を通常よりも低く抑えることができる
自分が希望する戒名をつけてもらえたりする
●生前戒名のデメリット
・生前に戒名を授かったことを家族が知らないと無意味になる
・菩提寺以外でつけられた戒名が使えない


浄土宗を中心とした戒名についてお伝えしてまいりました。戒名の授かりかたには一定のルールがあること、宗派や男女別年齢別で戒名の構成に違いがあること、戒名にはランクがあること、戒名を授かるには相応のお布施が必要になること、などについておわかりいただけたかと思います。また、所定の手続きをとれば生前に戒名を授けていただけることもわかりました。

戒名は「買うもの」ではなく「授けていただくもの」であり、授けていただいたらそれで終わりではなく、授けていただいたところから始まるものです。戒名のランクにこだわりすぎたり、お布施の金額を心配したりするよりも、先祖から子孫へのつながりや寺院とのお付き合いなど、先のことを見据えた上で授かることが肝要です。後になって後悔することのないよう、今のうちから家族で話し合って、いざという時に慌てないように準備しておくことが大切なのかもしれません。

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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

プロフィール

運営会社

会社概要

会社名 LDT株式会社
Life Design Technologies co.,Ltd


https://le-tech.jp/
資本金 11,930万円(資本準備金含む)
代表取締役 白石 和也
設立 2019年9月
所在地 〒105-0004
東京都港区新橋5丁目23-10片山ビル6階
TEL:0120-538-175
FAX:03-6800-5820
事業内容 AgeTech(エイジテック)プラットフォーム事業
AgeTech(エイジテック)関連のソフトウェア開発・提供事業
AgeTech(エイジテック)関連のコンサルティング事業

企業理念

ライフエンディング(葬儀)の後悔をなくす

私たちは超高齢社会に適した情報インフラとサービスインフラを構築することにより、人々のQOLの向上に寄与し、社会に貢献し続けます。

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葬祭ディレクターとして10年以上培った経験を活かし、多様化する価値観の中でご相談者様にとって
どのようなご葬儀を選択することがよいのかを丁寧にヒアリングさせていただき、ご提案いたします。

お葬式セミナー講師
エンディングコンサルタント
栗本 喬一(くりもときょういち)
1977年 東京生まれ(名古屋育ち)
略歴
母の死をきっかけに葬儀業界に興味を持ち、大学卒業後、大手葬儀社へ入社、家族葬から大規模葬儀まで、幅広くお葬式を葬儀担当者(セレモニーディレクター)として活躍。その後、葬儀会館の店長、新規開拓を歴任。お客様からの「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとし、これまでに10年以上、5,000件以上の葬儀現場に立ち会う。
資格等
株式会社GSI グリーフサポート アドバンスコース修了。