名古屋市立八事斎場とは!?八事斎場の手配・葬儀・概要・利用料金について
2021/8/31 情報更新
八事斎場とは名古屋にお住いのご年配の方なら、ご存知の方も多い有名な火葬場(斎場)です。
名古屋市は2015年に名古屋市港区に「名古屋市立第二斎場」ができるまで、この「八事斎場のみ」で名古屋市民の火葬の大半を行っておりました。
また名古屋市立八事斎場は「名古屋市民のみでなく、火葬場を持たない名古屋市の周辺自治体住民の火葬も請け負っております」※日進市・豊明市・長久手市・大治町など。
名古屋市立八事斎場について紹介、手配方法、利用料金などをご紹介させていただきます。
名古屋市立八事斎場とは?
八事斎場とは大正時代から戦後にかけて名古屋市が整備をした、名古屋市天白区にある八事霊園に隣接した火葬場です。
1979年まで名古屋市内に存在した野立斎場以降、名古屋市港区に名古屋市の新しい火葬場である「名古屋市立第二斎場」が建てられるまでは名古屋市で唯一の火葬場でした。
名古屋市立八事斎場が開設し、名古屋市立第二斎場が開設されるまで、100年の時間が掛かっております。
名古屋市立八事斎場へのアクセス
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- ・地下鉄 名城線・鶴舞線八事駅下車6番出口 徒歩約15分
- ・市バス 八事11系統「山手通五丁目」下車 徒歩約5分
- ・市バス 金山12系統「山手通五丁目」下車 徒歩約5分
(金山12系統で、金山発「金山」行き(左回り・桜山経由左回り)については、「山手通五丁目」を通りませんので、ご注意ください。)
引用:八事斎場の詳細ページ
火葬炉の数は日本一
火葬炉の数としては「日本一」多い施設ではありますが、1箇所しか名古屋市内に火葬場がないことと、名古屋市近郊の火葬場がない自治体の火葬の受け入れを行っており、常に混雑をしている火葬場です。
全国の政令指定都市の中で、長らく1箇所しか火葬場がなかったことはかなり珍しい状況であり、人口が200万人以上の都市では名古屋市のみでした。
八事斎場には葬儀式場はない
また「斎場」と呼ばれる火葬場は火葬場の施設内に「葬儀式場」を併設して備えている場合も多いのですが、名古屋市立八事斎場には「葬儀式場はありません」
お葬式を行う際は必ず、自宅・集会所・寺院・葬儀社が保有する葬儀会館などでお葬式を行ってから、この火葬場へ向かう形となります。
斎場、葬儀場について詳しくは下記記事をご参考ください。
・斎場とはどんな場所?斎場の選び方・種類・火葬場との違いを目的別に完全解説!
・葬儀場とは?公営と民営の違いから葬儀場の選び方まで完全解説!
ペットの火葬も可能
ちなみにペットの火葬も行うことが可能です。
名古屋市では長らく火葬場がこの八事斎場しかありませんでしたので、名古屋市に住むご年配の方を中心に、火葬場といえばこの「八事斎場」のことを指すことが多いです。
ペット火葬について詳しくは下記記事をご参考ください。
・ペット葬とは?最近増えつつあるペット葬の種類や具体的な流れ、費用相場や注意点まで完全解説!
・ペットの散骨を完全解説!流れやマナー、費用相場まで徹底解説!
・ペットのお葬式の課題は⁉︎人と同様に考えなければならないペットのお葬式について。
葬儀についての不明点や疑問は『やさしいお葬式』から24時間365日無料相談も承っています。電話でもメールでも行えますのでお気軽にご連絡下さい。『やさしいお葬式』では葬儀の見積もり、遺影写真、参列者のリストアップなど事前準備をおすすめしています。葬儀の作法や服装などについてもご相談できます。
施設
火葬炉は全46基あり、全国の火葬場の中で最も火葬炉数が多い火葬場となります。
施設は大正4年(1915年)から稼働を開始しており、長年の老朽化が課題でした。
施設を利用する上での注意
葬儀場は別の場所で行う必要がある
前述の通り、葬儀式場は施設内になく、必ず自宅・集会所・寺院・葬儀会館などでお葬式を行ってから八事斎場へご出棺となります。
収骨室が無い
古い施設のためか、収骨室などはありません。
火葬炉の前でのお顔を見てのお別れもかないませんので、注意が必要です。
八事斎場では、別料金を追加で支払うことで、火葬中の有料待合室が使用可能です。部屋数は有料16室、無料は27組ございます。
火葬について詳しくは下記記事をご参考ください。
・葬儀をしない?最近増えている火葬のみの「直葬」について徹底解説!
・火葬業とは?よく似た斎場と火葬場の違いや火葬業の仕事内容、給与事情まで徹底解説!
休業日
1月1日並びに八事斎場が指定をした日が休館日となります。詳細の休日は名古屋市のホームページで確認が可能です。
八事斎場について(名古屋市ホームページ)
8時45分から17時15分まで運営しております。
(動物火葬の場合は、午前8時45分から午後5時00分まで)
従来は友引の日も休みでしたが、2011年より名古屋市、名古屋市近郊の市町村の死亡人口増加に対応するため、火葬を行えるように開放しております。
ただし前述の通り、名古屋市で休館日を設定している場合も多くあります。
予約方法
名古屋市専用の24時間の予約システムを取り入れております。各葬儀会社がアカウントを保有し、24時間予約状況を確認できます。
したがって、原則火葬の予約確認や実際の予約は「葬儀会社にお願いする」ことになります。
弊社、『やさしいお葬式』相談窓口では「名古屋市立八事斎場の予約・葬儀相談」を行っております。
料金
名古屋市立八事斎場は、
名古屋市民:大人5,000円・小人(10歳未満2,500円)有料待合室3,000円となります。※死産児:1,200円
名古屋市民外:大人70,000円・小人(10歳未満35,000円)有料待合室4,500円となります。※死産児:16,800円
名古屋市に住所がある故人、喪主(申請者)の方は市民料金となります。
名古屋市の施設のため、市民以外の方の使用料金は高めに設定をされております。
ペットの火葬費用
名古屋市民・市外:15kg以上4,400円 5kg以上15kg未満2,200円 5kg未満1,100円
ペットの火葬費用は、名古屋市民、市外と金額に差はありません。
また、法令により猫の火葬は一律1,100円となります。
火葬場の使用料金について詳しくは下記記事をご参考ください。
・火葬費用は「地域性」も影響する?地域でここまで違う火葬料金の現状
・火葬場の使用料金とは?地域で大きく違いのある火葬場の使用料について
・火葬場の選び方と利用方法!東京都の火葬場の特徴・使用料金・利用方法を解説!
火葬時間
約1時間30分から2時間、現地で時間を待ち、お骨あげを行います。
スケジュールとしては、葬儀会館などからのご出棺を行った後、約3時間前後で葬儀会館に戻る形となります。
火葬時間について詳しくは下記記事をご参考ください。
・火葬の時間はどれくらいかかる?一般的な火葬の所要時間から火葬の流れ、待ち時間の過ごし方まで完全解説!
・火葬を完全解説!準備・必要物・手続き・必要な時間・マナー!
名古屋市立八事斎場についてのまとめ
「名古屋市立八事斎場」について特に重要となるポイントを下記にまとめました。
【名古屋市立八事斎場とは?】
●名古屋市天白区にある八事霊園に隣接した火葬場
●「名古屋市立第二斎場」が建てられるまでは名古屋市で唯一の火葬場だった
●火葬炉の数は日本一
●葬儀式場が無いため、葬儀をおこなってから利用する必要がある
●ペットの火葬も可能
【名古屋市立八事斎場の施設情報】
●収骨室が無い為、火葬炉の前でのお別れがおこなえない
●火葬仲は有料待合室を利用できる
●休業日
-1月1日と八事斎場が指定をした日が休館日
●運営時間
-8時45分から17時15分
●予約方法は、葬儀会社から24時間可能
●火葬時間は約1時間30分から2時間
【名古屋市立八事斎場の利用料金】
名古屋市民:大人5,000円・小人(10歳未満2,500円)有料待合室3,000円となります。※死産児:1,200円
名古屋市民外:大人70,000円・小人(10歳未満35,000円)有料待合室4,500円となります。※死産児:16,800円
大正時代からこの地にあり、名古屋のご年配の方なら、よくご存知の火葬場です。
一つの火葬場としては「日本一の火葬炉数」の施設。
長年死亡人口の増加による火葬容量・施設老朽化の課題があり、平成27年に名古屋市立第二斎場を開設。いずれ長期改修を行うと考えられる。
斎場ではあるが、東京や大阪の斎場のように「火葬場が併設されているわけではありません」ので、八事斎場でお葬式を行うことはできません。必ず自宅・葬儀会館などでお葬式を行い、火葬のため移動をする必要があります。
現在では近年完成し、稼働を行っている名古屋市港区の「名古屋市立第二斎場」がございますが、開設して100年が経ちました現在も現役として稼働している火葬場です。
名古屋市立第二斎場が名古屋市港区(名古屋市の南西)に所在するため、名古屋市東部・北部(名東区・千種区・東区・天白区・緑区・南区・昭和区・瑞穂区・北区・中区・守山区)にあたる地域でお葬式を行う方が多く利用する傾向があります。
【地域により火葬場に備えている施設設備が異なります。みなさまの地元でお葬式を検討される場合は、一度事前に調べておくことをお勧めいたします】
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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)
- 略歴
- 栗本喬一(くりもと きょういち)
- 1977年生まれ
- 出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)
- 株式会社東京セレモニー 取締役
- ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
- 「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
- 株式会社おぼうさんどっとこむ
- 常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
- 株式会社ティア
- 葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。
- 著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)
プロフィール