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老衰とは?近年割合が増えている老衰の定義や前兆について完全解説!

 「老衰」とは、年齢を重ねて老いていき心身の機能が衰えることです。

高齢化社会が進み、高度な医療も日々進歩している現代においては、老衰が原因で亡くなる人が増加傾向にあり、今後もますます増えることが予想されます。そのため、事故や病気とは異なる、老衰が原因の「老衰死」を受け入れるために、老衰について理解し、準備をしておくことはとても大切です。 

そこで今回は、老衰とはどのような状態なのか、前兆や老衰との向き合い方など、老衰死に備えた準備をしたい方に向けて詳しく解説いたします。また、老衰死は生命保険の給付対象になるのかについてもご説明しますので、ぜひ参考にしてください。

老衰とは?

近年増加している、「老衰」が原因でなくなる「老衰死」。はじめに、「老衰」について、老衰死と判断される場合や多臓器不全との違いと合わせてご説明します。

老衰とは?

「老衰」とは、年齢を重ねて老いていき、心身の能力や機能が衰えていくことを言います。

老衰で体に起きる変化

身体の能力や機能が活発に働き、健やかな状態が維持できるのは、細胞が常に分裂と再生を繰り返して、新しい細胞が作られるから。ところが、加齢に伴って少しずつ細胞の寿命が訪れると、新しい細胞が作られなくなります。

さらに、代謝機能が低下して異常なタンパク質が作られてしまい、臓器や筋肉などの身体全体の働きが衰えていくのです。

心身の能力や機能が低下すると、普通に行っていた日常生活での動作が取りにくくなり、食事からの栄養吸収もしにくくなるため、身体がますます衰え弱くなってしまいます。

自然に亡くなることを老衰死という

このように、病気や事故が原因ではなく、加齢とともに心身の能力や機能が衰えて日常生活の維持が困難になり、自然に亡くなることを「老衰死」と言います。

厚生労働省は、老衰による死について「高齢者でほかに記載すべき死亡原因のない、いわゆる自然死」と定義づけています。

近年増えている老衰死

自然に亡くなる「老衰死」の割合は、戦後から2000年頃にかけては減少していましたが、近年は増加傾向にあります。

老衰死の割合は8.8%

厚生労働省が発表した、出産や死亡、結婚などの数で人口の変化を把握する「2019年人口動態統計の概況」によると、老衰死の割合は全死亡者数の8.8%、死亡の原因の順位で見ると、脳血管疾患や肺炎を抜いて、1位の「がん」、2位の「心疾患」に次ぐ3位に上がっています。

老衰死の数は、2008年は35,975人、2019年は121,868人となり、11年で3倍以上も増加していることがわかります。 

老衰死が増加しているのは、高齢者人口の増加や高度医療の発達が関係していると考えられています。

日本は、高齢者である65歳以上の人が人口に占める割合が7%を超え、今後も高齢化率が高くなる傾向にあります。さらに、医療が発達したことで、 「ガン」も完治できるようになりました。

また、病名を特定して辛い治療を施すよりも、残りの人生を穏やかに過ごす「クオリティ・オブ・ライフ(QOL)」の向上に重点を置くようになったのも、原因の一つとして考えられます。

老衰死と判断される場合

「自然死」である老衰死ですが、日本では、老衰に当てはまる年齢についての定義はありません。

死亡診断書を書く医師による判断となり、共通の見解や認識はできていませんが、多くは、90歳以上や、平均寿命を超える人が病気や事故以外で亡くなった場合に、「老衰」としています。

ただ、高齢になると、多くの人が何かしらの病気を抱えています。厚生労働省の「死亡診断書記入マニュアル」には、老衰死の定義とともに「老衰から他の病気を併発して死亡した場合は、医学的な因果関係に従って記入する」とされています。

つまり、老衰による身体の衰えが原因で病気を発症し、その病気が原因で亡くなった場合には、老衰死とは言いません。 

老衰死と多臓器不全の違い

「老衰死」とは、すでに説明した通り、加齢により心身の機能や能力が衰えて、徐々に日常生活ができなくなり自然に亡くなることです。

多臓器不全とは?

一方で「多臓器不全」とは、心臓や肺、肝臓、腎臓、脳など、生命維持に関わる複数の臓器が低下して働かなくなることを言います。 

臓器の機能が低下するのは老衰も原因の一つとなるため、老衰死と多臓器不全は同じだ、と考える人もいるかもしれません。

しかし、老衰は、自然に心身の機能や能力が衰えていく状態ですから、病気とは違うのです。

医師の判断によって異なる可能性もありますが、老衰のみが原因で多臓器不全となった場合は、ほとんどは「老衰死」としています。

病気が原因で亡くなる場合は、痛みや苦しみを伴います。しかし、老衰は、心身の能力や機能が徐々に衰えて死を迎えるため、痛みや苦しみなどの不快を感じにくい状態が最期まで続きます。

脳の働きも低下して意識レベルを維持するのが難しくなるのも、苦痛を感じにくい理由の一つだと言われています。 

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老衰死の前兆

「老衰死」は、病気や事故とは違い、身体に痛みを感じたり苦しんだりはしません。

老衰が進む速度は、状況や人によっても異なりますが、身体のいろいろな能力や機能の低下に伴い、前兆が現れます。歩く速度が遅くなる、転倒しやすくなる、握力が低下する、立っている姿勢が辛い、などの症状は、筋力の低下が原因で現れる老衰の前兆です。

老衰死の前兆を理解しておけば、最期を見守る準備もできますし、後悔のないお見送りができます。

状況に直面した時に慌てないためにも、老衰死の前兆について頭に入れておきましょう。

体重が減少する

見た目にも最も分かりやすい変化が、体重の減少。老衰により臓器が萎縮して機能も低下するため、栄養が吸収されず痩せ始めます。

加齢に伴い胃が萎縮して弾力もなくなり、食べ物を胃に貯めておくのが難しくなります。その結果、少量の食物を食べただけでも胃がいっぱいになってしまうのです。

また、腸が老化して消化器官の機能が低下し、しっかり食べたとしても栄養が十分に吸収されません。さらに、筋肉も委縮して筋力が衰えて筋肉量が減ることも、体重が減少する原因の一つです。

食事の量が減少する

筋力や臓器の萎縮が進むため、食事の量が減少します。悪いところはどこもないにも関わらず、急に食欲がなくなる場合もあります。老衰が進むと、自分の力で食事を摂ることも難しくなるでしょう。

食事の量が減少すると、当然体重も減少して体力もどんどん衰えるため、さらに食事が摂れなくなります。高齢になると、たとえ病気になっていなくても、食事を楽しく美味しく感じられるための味覚や臭覚が低下します。

介護食に切り替える工夫も必要

食べ物の風味などを感じにくくなる症状も、食事の量が減少する原因の一つです。また、食べ物を飲み込む力も衰えるため、通常の食事の摂取がしにくくなり、細かく刻む、ペースト状にする、栄養が高い介護食に切り替える、などの工夫が必要になります。

食事は、余命と大きな関係があり、口から食事が摂れなくなり点滴を全くしない場合の余命は1週間程度、点滴を行った場合の余命は3ヶ月程度だと言われています。

睡眠時間が増加する

高齢になると、神経細胞が徐々に減少し、神経細胞で構成されている脳の働きが低下して脳の機能が衰えるため、睡眠時間が増加します。脳が疲れやすくなり、眠気を催すようになるのです。

脳機能が低下すると、意識レベルの維持が難しくなり、昼夜関係なく眠っている時間が増え、次第に、ほぼ一日中寝て過ごすようになるでしょう。

自力で身体を動かせませんし、考える力が衰えて反応も鈍くなります。睡眠時間が増えるのは、食事の量が減って十分な栄養が脳に行き渡らなくなるのも、原因の一つだと言えます。

一日中眠っている状態では口からの栄養や水分摂取ができません。そのような状態が続く場合は、残された生活を穏やかに過ごすことを目的とした「終末期医療」を導入します。

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老衰との向き合い方

病気や事故による死とは違い、痛みや苦しみを感じにくく、安らかに旅立つと考えられている「老衰死」。

見守る家族は、老衰死とはどのようなものなのかを理解し、穏やかで幸せな最期を迎えられる環境を作るために、行動をする必要があります。ここでは、老衰との向き合い方について、家族にできることや最期を迎える準備などをご紹介します。

老衰時に家族が出来ること

人生の最終段階を意味する時期を「終末期」と言います。2007年にまとめた厚生労働省の「終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン」によると、老衰死の終末期は「死を迎える数ヶ月から数年前」と定義されています。

ただ、老衰死の終末期を家族が判断するのは難しいため、終末期の期間の判断は、かかりつけの医師に委ねるのが適切です。

・延命治療などの意思の確認

本人の状態が急変した時などは、本人に代わって家族が延命治療の判断を行う場合もあるため、延命治療についての考え方を、前もって家族で話し合っておきましょう。

近年は、延命治療を行わず、残りの人生を穏やかに過ごす「クオリティ・オブ・ライフ(QOL)」の向上に重点をおいたケアが重視されています。

延命治療は、家族の希望なしで医師が行うことはありません。老衰の前兆が見られた時点で、延命治療についての本人の思いを確認しておくことも大切です。また、最期を過ごす場所など、安心してその時を迎えるために、本人の意見や要望も確認した上で、家族で話し合いましょう。

・家族にできる環境作りやケア

老衰は、ほとんどの時間を寝て過ごします。家族は、本人が気持ちよく過ごせるための環境作りを心がけましょう。

手足のマッサージは、身体のだるさが軽減して心地よく感じられるため、気持ちよく過ごすのにはとても有効です。好きな音楽を流すのも、リラックスできる環境が作れるでしょう。

食事が摂れないとしても、好きな飲み物や水、冷たい物などで、唇を湿らせてあげると、本人も気持ちよくなるはずです。また、心身の能力や機能が衰えても、聴力は最期まで残っていると言われています。感謝の気持ちを伝えたり、思い出を話すなど、身体に優しく触れながら言葉を伝えましょう。

伝えたいことは早めに伝える

老衰の進み方は人や状況によって異なりますが、脳の機能が低下するため、次第に一日中眠っている状態になり、意識レベルを維持するのが厳しくなります。本人の意識があり、物事を認識できるうちに、伝えたいことは早めに伝えましょう。

老衰になってからの余命は、食事が摂れなくなってから点滴を全くしない場合は1週間程度だと言われているため、最期を迎えるまでの時間があります。

家族や親族以外にも、会っておきたい知人や友人がいる場合には、会話ができるうちに早めにお知らせしてください。本人への感謝の気持ち、楽しく過ごした思い出、普段通りの会話など、本人に対する自分の想いを言葉にして、たくさん伝えましょう。

前述の通り、身体の機能や能力の中でも、聴力は最期まで残っていると言われています。会話が困難になっても、優しく言葉をかけ続けることを忘れないでください。

ゆっくりと準備する

延命治療や葬儀について早めに話し合うなど、早い段階からゆっくりと準備を進めましょう。いざという時に慌てず、本人の意識や希望を尊重するためにも、とても大切です。

ただし、延命治療については、家族の気持ちや医師の考えなども考慮して、皆が納得できるまで検討しなければいけません。葬儀についても、本人が希望とする方式でお見送りをするのが理想です。本人の意思を確認したら、文書などに残しておきましょう。

また、老衰が進んで身体の状態が変化すると、意思や希望が変わる可能性もあります。話し合いは1回だけで終わらせず、定期的に行うと、本人の意思を尊重した、最も穏やかに過ごせる時間が作れるでしょう。

老衰死と生命保険

亡くなった原因が老衰であっても、生命保険は受け取れます。

保険金の支払いについて

厚生労働省による死体検案書記入マニュアルでは、死因の種類について、大きく「病死及び自然死」と「外因死」の2つに分かれています。「老衰死」は「自然死」にあたり、死亡保険金の給付対象になっています。

老衰で亡くなった場合には、「老衰による自然死」もしくは「多臓器不全」と死亡診断書に記載されます。

自殺、殺人などの事件性など、保険が適用されないケースはないとみなされ、死亡保険金が支払われます。

ただ、被保険者が、故意または過失で、健康状態などを保険会社に告知しなかった場合や、事実ではないことを告知した場合は、「告知義務違反」となります。告知義務違反をした場合には、保健会社が死亡保険金を支払う責任を逃れる「免責」となるため、保険金は受け取れません。

また、保険金の受取人は、保険を契約する時に契約者が指定をし、受取人の変更については、契約者が保険会社に連絡をすれば変更ができます。

遺言でも保険金の受取人を変更できる

ところが現在は、2010年に保険法が制定されたことで、受取人の変更手続きを遺言でも行えるようになりました。ただ、遺言が確認される前に元の受取人に保険金が支払われた場合には、遺言に受取人変更の内容が記載されていても、再度支払われません。

もし、遺言で保険金の受取人の変更をしたい場合には、有効性が高い、法令に従って弁護士などが作成した遺言を、すぐに見つかる場所に残しておきましょう。

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老衰についてのまとめ

「老衰」は、年齢を重ねて老いていき、心身の能力や機能が低下していくこと。事故や病気ではなく、老衰によって亡くなることを「老衰死」と言い、高齢化社会や医療の進歩などに伴い、老衰死の死因が年々増加しています。

老衰死は、痛みや苦しみをほとんど感じないとされ、安らかな旅立ちを迎えます。

老衰の進む速度は人や状況によって違いますが、前兆が現れたら老衰と向き合う準備を進めましょう。

いざという時に困らないように、家族で十分に話し合い、本人が安らかな最期が迎えられるような環境を作ることが大切です。

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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

プロフィール

運営会社

会社概要

会社名 LDT株式会社
Life Design Technologies co.,Ltd


https://le-tech.jp/
資本金 11,930万円(資本準備金含む)
代表取締役 白石 和也
設立 2019年9月
所在地 〒105-0004
東京都港区新橋5丁目23-10片山ビル6階
TEL:0120-538-175
FAX:03-6800-5820
事業内容 AgeTech(エイジテック)プラットフォーム事業
AgeTech(エイジテック)関連のソフトウェア開発・提供事業
AgeTech(エイジテック)関連のコンサルティング事業

企業理念

ライフエンディング(葬儀)の後悔をなくす

私たちは超高齢社会に適した情報インフラとサービスインフラを構築することにより、人々のQOLの向上に寄与し、社会に貢献し続けます。

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葬祭ディレクターとして10年以上培った経験を活かし、多様化する価値観の中でご相談者様にとって
どのようなご葬儀を選択することがよいのかを丁寧にヒアリングさせていただき、ご提案いたします。

お葬式セミナー講師
エンディングコンサルタント
栗本 喬一(くりもときょういち)
1977年 東京生まれ(名古屋育ち)
略歴
母の死をきっかけに葬儀業界に興味を持ち、大学卒業後、大手葬儀社へ入社、家族葬から大規模葬儀まで、幅広くお葬式を葬儀担当者(セレモニーディレクター)として活躍。その後、葬儀会館の店長、新規開拓を歴任。お客様からの「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとし、これまでに10年以上、5,000件以上の葬儀現場に立ち会う。
資格等
株式会社GSI グリーフサポート アドバンスコース修了。