喪主を長女が務めても問題なし!4つの理由と知るべき注意点を解説!
「長女の私でも喪主になれるの?」
「長女の夫は喪主を務めても良いのかな?」
「長男か男性が喪主をするべき?」
葬儀で不可欠な『喪主』を誰にするか、迷っている方もいらっしゃるでしょう。
一般的な喪主の決め方は故人から見て、配偶者や長男が優先され、たとえ長男より長女の方が年上であっても、男性が務めるケースが多いです。
喪主の役割は、お葬式を取り仕切ることで、葬儀社や宗教者とやりとりを行うほか、弔問客や参列者への応対や、遺族代表としての挨拶を行います。
一般的な喪主の役割と決め方については、「喪主とは?喪主の決め方と役割、服装、マナー、挨拶を解説!」「喪主がやることは9つだけ!プロが教えるコツ&やることリストを紹介」で詳しく書いています。
合わせてお読みください。
1947年に廃止されるまで、喪主は家督相続制度により、『長男』が務めることが常識でした。
しかし、現在においては『喪主は長男が務めるべき』という考え方はもう古く、少子化に伴って、女性が喪主を務める葬儀は増加傾向にあります。
とはいえ、地域の風習や親族の考え方によっては遠慮した方が良い場合もあり、長女が喪主を務める際は、事前の注意や対処が必要です。
ここでは、長女など長男以外が喪主を務める葬儀について、詳しくご紹介いたします。
事前に気を付けるべきことや、喪主に関してよくある質問もまとめていますので、喪主の心得として基礎知識を学びましょう。
喪主は、事前に注意するべきことを攻略すれば、長女でも問題ありません。本記事を読むことで、安心してお役立ていただければ幸いです。
喪主を長女が務める際の役割
長女が喪主を務める場合でも、やるべきことの内容には変わりがありません。
誰が喪主を務めても「注意と配慮」さえ守っておけば、参列者からは失礼だと認識されることはないからです。
とはいえ故人の葬儀では、『長女らしいお葬式』を執り行いたいものです。
役割における順序は次のとおりです。各項目で長女が喪主をおこなうポイントもご紹介していきます。
1.葬儀準備
・葬儀準備での挨拶
・葬儀社や宗教者との打合せ
・訃報連絡
2.喪主の挨拶
3.参列者への応対
1.葬儀準備
お葬式の準備に際して、最初に行うべきことは、自己スケジュールの調整です。
葬儀の日程が決まらないうちは、ご逝去日から1週間程度の連休を取得するようにしましょう。
一般的に喪主の立場では、故人が亡くなった日から、少なくとも葬儀後2〜3日程度は連休を取得します。
仕事をしている場合は、訃報の連絡とともに休暇申請を行います。習い事や約束事がある場合も、必ずお断りの連絡を入れておきましょう。
葬儀準備での挨拶
お葬式前の挨拶の場面では、あえて『長女』というアピールをすることがオススメです。
長女という立場や事情を知ってもらうことで、相手の理解を得られ、アドバイスをしてもらいやすくなります。
お葬式の準備にあたっては、さまざまな方と電話による挨拶や、対面による打合せを行わなくてはなりません。
このとき、『喪主は年の離れた配偶者?』『なぜ長女が喪主なのか?』という、第三者の疑問や疑問を払拭することが必要です。
挨拶では『故人との続柄』と『名前』を伝えます。
苗字の違いがある場合は、『フルネーム』を伝え、代理で喪主を務める場合にはその旨も伝えておきましょう。
【自己紹介するべき相手】
・葬儀社
・宗教者
・親族
【最初の自己紹介の仕方】
「故人・〇〇の長女、〇〇(姓名)と申します。この度、〇〇(続柄)に代わって私が喪主を務めますので、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
「本来なら、〇〇(続柄)が喪主を務めますところ、あいにく体調が芳しくなく、このような運びとなりました。
至らぬ所があるかと思いますが、どうぞご指導のほど宜しくお願い申し上げます」
長女が喪主を務める際には、名乗り方にコツがあり、後々の安心感にも繋がるため、ぜひ『長女』であることを伝えてください。
葬儀社や宗教者との打合せ
葬儀で失敗や後悔をしないためには、不明点は曖昧にせず、随時確認することが大切です。
連絡係は喪主の重要な役割であることを知っておきましょう。
お葬式にあたっては、ご遺体を安置した後、葬儀社との打合せを行います。
式場や葬儀プランの決定など、葬儀社の質問に回答しながら、次のような項目を確認し、葬儀の概要を確定する流れです。
【家族や親族へ確認するべきこと】
・宗旨宗派
・お付き合いのある宗教者
・参列者の連絡先と人数(故人の友人や知人の確認をお忘れなく)
・葬儀に関する要望
この際、長女の立場では分からないことや、迷うことが多くあるでしょう。
その際は遠慮せず、都度、葬儀社や親族に対して、積極的に確認や相談を行ってください。
訃報連絡
長女として大切なのは、『故人の氏名』と『長女』からの訃報連絡であることを明確にすることです。
知らない人からの連絡は、無視をしても当たり前の時代だからこそ、特にメールやSNSにより訃報連絡を行う場合は、配慮が必要となります。
確実に連絡を受け取ってもらうためには、相手と故人とのエピソードを追記することが最良です。
このような気遣いでは、長女としての丁寧な親切心も伝えられますので、ぜひ参考になさってください。
【長女として訃報連絡で心掛けたい例文】
「突然のご連絡、失礼いたします。母・〇〇の長女、〇〇と申します。
この度、〇月〇日に母が〇歳で他界いたしました。
生前、〇〇様とは、(勤務先や所属先)でご一緒させていただいていると伺っておりました。その折はお世話になり、誠にありがとうございました」
葬儀社や宗教者と調整し、葬儀の日程が決まったら、親戚や故人の親しい人たちから順次、訃報案内を行います。
葬儀の日程が決まった後からでないと、二度手間になってしまう為、手配がすべて終わってからにしましょう。
訃報の具体的な連絡方法については、「訃報のお知らせを完全解説!文例集と書き方・マナー・送り方・返信の仕方を紹介!」で詳しく解説していますのでご覧ください。
2.喪主の挨拶
喪主の挨拶で長女らしい気遣いを伝えるコツは、参列者への気遣いを含めることです。
「通夜の終わり」と「出棺前」に、遺族の代表としてする挨拶は故人に代わって生前の感謝の気持ちを伝える重要な場面です。
自ら「喪主です」「長女です」と、挨拶する必要はなく「本日は父(母)・〇〇の葬儀にご参列いただきありがとうございました」と、故人の続柄をシッカリと伝え、参列への感謝を述べてください。
【長女らしい喪主挨拶】
「母は何事にも好奇心旺盛な人だったため、親しくお付き合いいただいた皆様のお陰で、とても幸せな人生だったと思います。」
「最後のお別れに多くの皆様が足を運んでくださり、父もさぞ喜んでいることと思います。
本日は食事の用意をさせていただきました。
父の故郷のお酒も用意させていただきましたので、よろしければ召し上がってください。」
葬儀には、幅広い世代のさまざまな方が集います。敬意を払ってお礼を伝えます。
このとき、人前でのスピーチに慣れていない方は、あらかじめ文章を作成したメモを持参することがオススメです。
「【例文付き】喪主挨拶で『上手!』と思われる6つのコツと注意を解説」で、より良い喪主の挨拶方法をご紹介しています。
参考になりますので、どうぞ併せてご参照ください。
3.参列者への応対
お葬式では、参列者に対して長女らしいメリットを与えたいものです。
そのためには直接、感謝の気持ちを伝えることを心掛けてみると良いでしょう。挨拶は「本日はありがとうございました」と、簡単な一言でも構いません。
宗教者や参列者の元へ足を運び、お礼を伝えるのも喪主の主要な役割です。最後は葬儀社の人へもお礼を伝えましょう。
さらに、通夜振る舞いや精進落としの席では、一人ひとりの参列者へ挨拶を行うことを意識し、余裕があれば、食事の取り分けやお酌など、気配りが伝わるような振る舞いに努めると良いですね。
葬儀での会食マナーや参列者の方への気遣い、流れ全般に不安がある方は、「精進落としとは?葬儀後に行われる食事の席の流れや内容から注意点やマナーまで徹底解説!」も参考になさってください。
喪主を長女が務める際に事前に対策するべき3つの注意点
長女として喪主を務めるにあたっては、あらかじめトラブルの未然防止に努めることが大事です。
お葬式はやり直しができません。遺族のみならず、参列者にとっても記憶に残る大切な行事であることを重視してください。
親族や参列者の中には、「女性が喪主をやるなんて」「長男や次男を差し置いて、長女だなんて非常識だ」と、長女が喪主をやることを良く思わない方もいるでしょう。
トラブルを避けるために取り組みたい3つの重要ポイントについて、注意が必要な順にご紹介します。
1.家族だけでなく親族の同意を得る
2.葬儀費用や運営でどこまで喪主が取り仕切るかを明確にする
3.不明点や不安なことがある場合はプロの葬儀社へ相談する
1.家族だけでなく親族の同意を得る
まず、『家族会議』により『家族全員の同意』を得て、厳粛な家系では『親族へ喪主を許可してもらう対策』についても打ち合わせます。
なぜなら、昔ながらのしきたりを重んじる地域や家系では、喪主が長女であることに対して、事前に理解を求める必要があるためです。
家族に配偶者や長男がいる場合、「なぜ長女が喪主を務めるの?」と、トラブルにもなりかねません。
故人が両親の葬儀なら、配偶者や長男から親族へ話をしてもらう方法もあれば、先に直系の祖父母や伯父・伯母へ承諾を得て、その人から親族へ伝えてもらう方法もあります。
もし反対意見がある場合は、故人の遺言や、本来、喪主を務める配偶者の推薦など、立場的に優位な理由を伝えると理解してもらいやすいでしょう。
親族への事前挨拶
いざ、お葬式となってから揉め事が起こらないよう、気難しい親戚へは事前に喪主としての連絡をするようにしてください。
特に、『故人の血縁者』や『主要な親族』に対しては要注意です。
「長女として誠心誠意、喪主を務めますので、どうぞお力添えを宜しくお願いします」と挨拶を済ませておくと、後々も安心です。
ここで改めて、家族や親族から喪主の同意を得る手順について説明します。
【家族や親族から喪主になる同意を得るコツ】
1.家族会議によって家族の同意を得る
2.故人の血縁者や主要な親族へ同意を得る
3.故人の血縁者や主要な親族へ喪主になることの挨拶をする
2.葬儀費用や運営でどこまで喪主が取り仕切るかを明確にする
喪主は、お葬式の費用負担や運営における指揮役として、あらかじめ決定事項において権限を委ねてもらう必要があります。
葬儀に関しては、できれば意見交換をしながら家族で一致団結して段取りを行うことが理想ではあるものの、限られた時間の中では難しさがあります。
規模の大きな葬儀や、兄弟姉妹の多い家族では、長女として何をどこまで喪主が行うのか、気になる方もいらっしゃるでしょう。
そこで、あらかじめ役割分担や権限を決めておきたい主な項目をまとめました。
兄弟姉妹のいらっしゃる方や、家族で意見が分かれそうな場合には、以下の項目について、事前に検討してください。
【長女として役割分担や権限を明瞭にしたいこと】
・ご遺体の安置場所
・葬儀社と式場の決定
・参列者への案内と人数確認
・参列者の人数把握
・葬儀プランや料理の決定
・必要品の調達(喪服類の準備やお布施の袋や葬儀までの飲食など)
・受付係や会計係の依頼(参列者の多い一般葬の場合)
・遺族代表の挨拶(一般的には喪主)
・葬儀に関するお金の管理(お香典・葬儀費用)
3.不明点や不安なことがある場合はプロの葬儀社へ相談する
喪主は、不安をその場ですぐに解消することが大切です。できるだけ事前準備を行ってスムーズに当日を迎えましょう。
短期間で正確な回答と、より良い方法を見い出すためには、悩んだり困ったりしてからではなく、気になった時点で葬儀社を頼ることがポイントです。
万全なお別れの準備を行えるように、スピード感を心掛けてください。
事前相談がスムーズな葬儀のカギに!
葬儀にあたっては、確実なアドバイスをもらいながら誘導してもらうことがオススメです。
喪主の役割の一つには、『葬儀社の決定』があります。気軽に相談できる葬儀社と出会い、事前に信頼関係を築くことも、喪主にとって必要な取り組みといえるでしょう。
一度で要領よく確認できるか、二度手間になるかは、効率に大きな差が生じます。
たとえば、宗旨宗派でいうと、「浄土真宗」と確認できたとしても、浄土真宗には西の浄土真宗本願寺派と、東の真宗大谷派があるため、これを確認しなければなりません。
葬儀では同様のことが多く生じるため、事前相談はとても重要です。
的確なアドバイスと指導を伴ったプロによる誘導があれば、いざという時に慌てる必要もありません。
万一のときには、この人を頼ろうという葬儀社と出会うためにも、事前の葬儀相談はオススメです。
長男以外が喪主を務めるケース
兄弟姉妹のうち、続柄により『長男』を喪主にすると考える方を多くお見受けしますが、長男以外の人が喪主を務めることは、決して珍しいことではありません。
実際に、長男以外が喪主を務める事例について、可能性が高い順にご紹介します。
1.子供が娘しかいない
2.家族の話し合いで決めた
3.遺言で指名された
4.長男が拒否した
1.子供が娘しかいない
子供が娘しかいない場合、長女や長女の夫が喪主を務めることが一般的です。
日本の男女比の人口は、女性の方が若干多いことが分かります。(参考:総務省統計局「人口推計の概要」)
子供が娘のみしかいない家庭があるのは当然で、少子化の日本においては一人っ子の家庭も多くあります。
この際、何らかの事情で長女や長女の夫が喪主を務められないときは、故人の兄弟姉妹が喪主を務めることが多いです。
2.家族の話し合いで決めた
家族全員の意見が一致し、本人も喪主を引き受けられる場合は、長男に限らず誰でも喪主を務めることが可能です。
このとき、故人の兄弟姉妹のほか、長女の夫などの血縁者ではない近親者が喪主に選ばれることもあります。
家庭によっては、同居していた人や、仕事を共にしていた人、介護をしてもらっていた人など、続柄よりも故人と接する機会の多かった人を優先して喪主に定めるケースもあります。
また、社会的に地位があったり、社交性に長けていたりと、家族にとって頼りになる人を喪主に選出することも珍しくありません。
3.遺言で指名された
葬儀の主役は故人のため、遺言によって喪主が指名されている場合は、その遺志を尊重することが最良となります。
なお、遺言では家族以外の人が指名される場合も多く「お世話になった〇〇さんにぜひ、お願いしたい」というケースもあります。
【喪主に関して故人の遺志を確認する方法】
・遺言書に喪主を務める人の名前が書かれている
・エンディングノートに喪主に関する要望が記載されている
・故人との対話で喪主を託された人がいる
・葬儀保険の受取人に該当している人がいる
このように、遺言書やエンディングノートでは、死後の葬儀についての希望を記載しておくことができます。「いざ」というときを意識し、用意しておくことをオススメします。
遺言書やエンディングノートのスムーズな書き方や保管方法については、下記記事もご参考ください。
・遺言書の書き方を完全解説!効力・有効な遺言書の書き方を紹介!
・エンディングノート最新人気ランキング20選!書き方も完全解説!
長男が拒否した
長男が喪主を拒否する・何らかの事情で引き受けられない際は、ほかの家族に喪主を託すことが好ましいといえます。
喪主は、長男でなければならないという法律はありません。『長男には喪主を拒む権利がある』と捉えるのが自然です。
喪主には重要な役割があるため、円満、かつ、速やかに葬儀の準備を行うためには、長男にこだわらず弟や姉妹など、ほかの家族に喪主を頼ることが最良です。
長男以外の喪主に関してのよくある質問
『長男以外が喪主を務める際のよくある質問と回答』をまとめてみました。
生前に葬儀の話をするのはタブーと考える人は多くいらっしゃいます。
ましてや喪主のこととなると、不幸を待っているように捉えかねない話題のため、気軽に人に尋ねることは難しいでしょう。
これから葬儀を予定している方はもちろん、悩んでいる家族のためにも、ぜひ参考になさってください。
一人っ子の娘が嫁いでいる場合、喪主は長女?その夫?
一人っ子の娘の親の葬儀では、『長女の夫』が喪主を務めることが多いです。
息子同然に慕い、「一家の代表となる役割はやはり男性を頼りたい」と考えることが一般的のためです。
また、長女にとっては、大きな哀しみや不安を抱えるのが『実の親の葬儀』です。
そのため、お願いしにくい義父や義母や長女の立場からすると、長女の夫から、喪主を務める申し出があると喜ばれる傾向にあります。
また、長女として冷静に葬儀を取り仕切ることが心配な方は、ご主人へ喪主を依頼することがオススメです。
長女の実家へ婿入りした場合、義父や義母の葬儀での喪主は誰?
長女に兄弟がいない場合は、夫である『娘婿』が喪主を務めます。
なぜなら、妻の実家へ婿入りしている場合は、「実子」と同じような立場で捉えるのが一般的だからです。
兄弟がいる場合は長男が喪主を務めることが通例ですが、同居や経済的な支援により、実質的に故人を支えている場合は、娘婿が喪主を務めることが多く見受けられます。
つまり、婿入りした夫がいる長女は喪主になる可能性が低く、遺族の1人として兄や娘婿をサポートする役割となることが多いです。
喪主は1人だけではなく、複数名でもいいの?
喪主は2名以上で務めても問題ありません。配偶者と子供や、姉妹などでも務められます。
『共同喪主』は、次のような理由によって行われます。
【2名以上で共同喪主を行う主な理由】
・本来の喪主が身体的な理由や精神状況から1人で務めることが困難な場合
・参列者に対する立場で喪主の候補が複数名いる場合
・規模が大きな葬儀で喪主が複数名いた方が安心な場合
・葬祭費用に関して共同出資する場合
長女の夫の父や母へ弔電を送る時の敬称は?
弔電は、喪主宛てに送るため、敬称は『喪主からみた故人の続柄』を記さなくてはなりません。
つまり、喪主が長女の夫であり亡くなったのが義父であれば「御尊父様(ごそんぷさま)」、義母であれば「御母堂様(ごぼどうさま)」となります。
【喪主が長女の夫の場合】
義父:御尊父様(ごそんぷさま)・御父様(おとうさま)
義母:御母堂様(ごぼどうさま)・御母様(おかあさま)
【喪主が配偶者の場合】
夫:御主人様(ごしゅじんさま)
妻:御令室様(ごれいしつさま)
また、似たような言葉ですが、『岳父(がくふ)』は弔電では使用しないため、ご注意ください。
このように、弔電はマナーを守って送る必要があるのでしっかりと事前確認が必要になります。喪主と続柄の関係については「【喪主との続柄】訃報案内の書き方から4つのポイントと注意点を解説」の記事でも詳しくご紹介しています。
長女が喪主を務める際には葬儀社へ相談しよう!
葬儀は、最後にしてあげられる親孝行です。
人生の終わりに、身近な近親者にお別れの場を用意してもらい、惜しまれながら旅立つことは、故人にとってとても幸せなことといえます。ぜひ皆様の想いを形にしてあげてください。
はじめて葬儀を執り行う方にとって、分からないことがあるのは当然なので、一人で負担を抱えたり、悩んでしまったり、自分を追い詰めないようにしてください。
「夫や家族を頼らずに実家の親の葬儀を行える?」
「離婚した親の葬儀は誰が喪主?」
『やさしいお葬式』には、喪主に関する質問も多く寄せられています。
葬儀アドバイザーが無料であらゆるご相談に対応していますので、どうぞお気軽にお問い合わせください。
まとめ
長女が喪主を務めるにあたっては、次の要素がポイントとなります。
1.支えてもらえるようにあえて「長女」をアピールする
・初めての挨拶では「続柄」と「フルネーム」を伝える
・喪主の挨拶ではスピーチでのトークに「思いやり」の言葉を込める
・会葬者へは食事の席での「振る舞い」で気遣う
2.トラブルが起こらないように事前に対策する
・家族だけでなく親族の同意を得る
・葬儀費用や運営でどこまで喪主が取り仕切るかを明確にする
・不明点や不安なことがある場合はプロの葬儀社へ相談する
また、長男以外が喪主を務める主なケースは、次のとおりです。
・子供が娘しかいない
・家族の話し合いで決めた
・遺言で指名された
・長男が拒否した
喪主は『万全にサポートしてくれる人』さえいれば、お葬式で困ることがありません。
葬儀は、法律で守るべき規定や手順があるほか、菩提寺や参列者に対するマナーや、地域性を踏まえた葬儀の在り方など、難しい知識が多く、あらゆる場面で豊富な経験が必要です。
かつての葬儀では、家主が亡くなると、どんなに幼い子供でも長男が喪主を務め、配偶者が施主となって寄り添い、喪主をフォローしていました。
しかし、現代は『葬儀社』が喪主のフォロー役を担い、サポートします。
喪主として満足度の高い葬儀を執り行うためには、理想的な葬儀社と出会い、いざというときに備えて、あらかじめコミュニケーションを図っておくことが好ましいといえるでしょう。
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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)
- 略歴
- 栗本喬一(くりもと きょういち)
- 1977年生まれ
- 出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)
- 株式会社東京セレモニー 取締役
- ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
- 「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
- 株式会社おぼうさんどっとこむ
- 常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
- 株式会社ティア
- 葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。
- 著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)
プロフィール