【喪主との続柄】訃報案内の書き方から4つのポイントと注意点を解説
妻の父親が亡くなったが、訃報を知らせる「続柄」はどう書けばいい…?
続柄(つづきがら)は、喪主との関係性を表す言葉です。
自分の父であれば、「父」や「実父」、配偶者の父であれば「義父」と書きますが、マナーとしてどう書けば良いのか戸惑う方も多いでしょう。
実は、訃報連絡では一般的に使用されている表現を用い、難しい言い回しは使用しないので安心してください。
とはいえ、配偶者兄との続柄など、公的書類ではあまり見ないケースの場合「本当にこれで大丈夫かな?」と心配になられる方もいらっしゃると思います。
そこで本記事では、故人と喪主との関係別に続柄を解説しています!
併せて案内状作成時の注意すべきマナーも紹介しているので、「親族に失礼なく訃報案内を提出したい」とお考えの方は、ぜひ最後までお読みください。
喪主と故人の続柄(つづきがら)について
続柄とは?
「ぞくがら」と読む人も多いですが、本来「つづきがら」と読みます。親族間での関係性を表すためのものです。
葬儀の訃報案内では、喪主を中心として見た故人との間柄を示し、なかには故人から見た遺族を表す必要がある場面もあります。
続柄を考える際には、「中心人物が誰か?」に注意しましょう。
また、「続柄」は訃報案内だけでなく、住民票や戸籍謄本など公的な書類を作成する際にも使われる名称です。
各場面で記載される内容も変わるので、社会人のマナーとして覚えておいて損はないでしょう。
具体的な使い分けについては「続柄ってどうやって書けばよいの?自分との関係別の続柄の書き方から続柄の意味まで完全解説!」の記事もご参考ください。
訃報案内で一般的に使われる続柄
訃報案内で一般的に使われる続柄は以下の表を参考にしてください。
自分が喪主であれば、自分との関係性をもとに続柄を書きましょう。
本人から見た故人との続柄 |
本人との関係性 |
続柄 |
父 |
父、実父、亡父(ぼうふ) |
母 |
母、実母、亡母(ぼうぼ) |
妻 |
妻、家内 |
夫 |
夫、主人 |
息子 |
息子、長男、次男、未子 |
娘 |
娘、長女、次女、末子 |
兄弟 |
兄、弟、長兄、次兄 |
姉妹 |
姉、妹、長姉、次姉 |
祖母 |
祖母、亡祖母 |
祖父 |
祖母、亡祖母 |
配偶者の父 |
義父、岳父(がくふ)、父 |
配偶者の母 |
義母、岳母(がくぼ)、母 |
配偶者の兄弟 |
義兄、義弟 |
配偶者の姉妹 |
義姉、義妹 |
息子の嫁 |
嫁 |
娘の婿 |
婿、娘婿 |
「ご尊父様(ごそんぷ)」や「厳父(げんぷ)」という言葉は、他人が自分の父に対して使う言葉なので、訃報案内では使いません。
ご尊父の意味や具体的な使い方が気になる方は「ご尊父の意味は?使い方から他の続柄の方の敬称まで徹底解説!」の記事もご参考ください。
また、続柄をどうしても知らせたくない場合は、記載の義務はないので、無記載のまま案内を出すこともできます。
夫婦連名の場合は、夫から見た関係性を書くことが一般的です。
訃報案内を送るときの5つのマナー
訃報案内のマナーを守ることで、相手に失礼な印象を与えず、その後の葬儀がスムーズに進みます。
難しいマナーは無いので、事前に確認しておくと安心でしょう。
1.縦書きが一般的
2.句読点の使用はNG
3.忌み言葉は使用しない
4.香典辞退の場合は記載する
5.葬儀の案内状は早めに送付する
縦書きが一般的
葬儀に関わる文章は、縦書きで作成することが一般的ですが、メールなどでは横書きで送ることもあります。
厳密な決まりはありませんが、迷った場合は縦書きが無難でしょう。
句読点の使用はNG
句読点である「、」や「。」は、文章内に使用しません。
理由は諸説ありますが、「昔は毛筆で書かれることが多く、そのため句読点は省略されていた」ことから今も慣習として残っていると言われています。
また、「葬儀が滞りなく終わる」という意味を込めて、句読点で区切らないとの由来もあります。句読点がなく、読みづらい場合は空白を入れて対処しましょう。
付けてしまいがちなので、メールやFAXで送る場合も注意が必要です。
メールでの連絡は便利ですが、相手との関係性によっては注意が必要となります。訃報連絡と返信のメールマナーについては下記記事もご参考ください。
・【文例付き】訃報メールの送信・返信マナーで知るべき11選を解説!
・本当にいいの?お悔やみの言葉をメールで送る際の注意点を徹底解説!
忌み(いみ)言葉は使用しない
訃報案内に限らず通夜や葬儀の場でも、「忌み言葉」を使うことはマナー違反です。
忌み(いみ)言葉とは、縁起や語呂が悪い言葉を指し、葬儀の場において控えるべきとされている言葉です。
忌み言葉の例 |
・たびたび
・しばしば ・続いて ・また ・くれぐれも ・追って ・いよいよ ・ますます ・浮かばれない ・迷う ・数字の4と9 ・苦しむ ・死ぬ ・生きていた頃 など
|
「たびたび」などの同じ音を繰り返す言葉は、不幸が繰り返すことを連想させるとして忌み言葉とされています。
また、「死ぬ」「生きていた頃」などは使わず、「ご逝去」「お元気だったころ」「ご生前」という柔らかい言葉を使いましょう。
「葬儀や通夜の作法やマナーをしっかりと守りたい!」という方は、下記記事もぜひ、ご参考ください。
・これさえ知れば大丈夫。通夜の知識と遺族・参列者のマナー!
・正しい焼香の仕方とは?焼香の基本的な方法から宗派別の方法、焼香の種類やマナーまで徹底解説!
香典辞退の場合は記載する
香典や供物を辞退する場合は、訃報案内に記載すると親切です。
葬儀は、基本的に香典などを準備して参列します。辞退の旨を早くお知らせすることで、参列者の手間も減らせます。
葬儀を円滑に進めるためにも、辞退の旨は事前に伝えておきましょう。
最近では、「香典返しの手間を省きたい」「参列者への負担を抑えたい」という理由で香典を辞退される方も多いです。
香典辞退を考えている方は「最近増えている香典辞退という選択肢、その理由や辞退の仕方や辞退された場合の対処について徹底解説!」の記事をご参考ください。
葬儀の案内状の送付は早めにする
案内状の送付は必ず通夜までに届くようにしましょう。
案内状には葬儀の日程や葬儀場の名前など、参列者が必要とする情報が書かれています。そのため、葬儀の日程に間に合うように出すことがマナーです。
葬儀まで日数がない場合は、メールやFAXで送りましょう。
訃報案内の例文
下記の訃報案内の例文を参考にしてください。
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まとめ:親族に失礼なく案内状の送付をしましょう
訃報案内は、親族が故人の死を知る重要なものです。
・続柄は、中心人物を誰にするかが重要
・訃報案内は、基本縦書きにする
・訃報案内では、句読点はつけない
・案内状は早めにFAXやメールで出すことがおすすめ
・香典の辞退は訃報案内に記載すると親切
上記のポイントを抑えて、親族に失礼のない案内状を送付しましょう。
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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)
- 略歴
- 栗本喬一(くりもと きょういち)
- 1977年生まれ
- 出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)
- 株式会社東京セレモニー 取締役
- ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
- 「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
- 株式会社おぼうさんどっとこむ
- 常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
- 株式会社ティア
- 葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。
- 著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)
プロフィール