大田区にある臨海斎場とは?予約・特徴・利用できる設備・使用料金を徹底解説!
みなさんは、東京都大田区にある臨海斎場をご存知でしょうか。東京都には民間の企業が運営するものを中心に非常に多くのお葬式会場があります。
お葬式は普段から馴染みのあるものではないため、いざ会場を探そうと思っても、どの会場を選べば良いのかわからないことがほとんどでしょう。
今回は、そんなたくさんあるお葬式の会場の中でも、大田区の臨海斎場をひとつ取り上げて、特徴や設備、利用料金について解説していきます。
臨海斎場とは?
皆さんは、「臨海斎場」というお葬式会場(斎場)を聞いたことがございますでしょうか?
臨海斎場は東京都大田区東海一丁目にあり、東京モノレールの「流通センター駅」や大田スタジアムからも近い公営の斎場です。
この斎場は、宗教や宗派を問わずお葬式を執り行うことができます。
加えて、宗教的な形式だけでなく、一日葬、一般葬や家族葬といった幅広い規模でのお葬式にも対応しています。目安では、最大で150名程度の大規模なお葬式も行うことも可能です。
公式サイト「臨海斎場」
臨海斎場は公営の斎場
臨海斎場は平成15年に完成したばかりで、他の斎場と比べても新しく清潔感のある建物になっています。公営の斎場というと、少し昔に作られた古めの斎場であるイメージを持たれる人も多いかもしれませんが、古い施設の印象は全くなく、葬儀や火葬を行うことができます。
>>臨海斎場とは⁉︎東京都品川区・大田区・目黒区・世田谷区・港区の方が利用する斎場について
葬儀社手配が必要
臨海斎場は公営の斎場であるため、お葬式を行ってくれる業者の紹介をしてくれるわけではありません。
ですので、こうした業者を依頼する際には、自分たちで別途業者を探す必要があります。
ですので、遺族が直接予約することは可能ですが、現実的には、葬儀業者を手配してから、その業者が臨海斎場の予約をすることが多いようです。
さてこの記事では、そんな臨海斎場について、「特徴」「設備」「使用料金」をまとめてご紹介していきます。ぜひ、葬儀会場選びの参考にしてください。
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葬儀手配については下記記事もご参考ください。
・葬儀の手配方法とは⁉︎いざと言う時に困らないお葬式の手配方法について
・寺院手配サービスとは⁉︎寺院(僧侶)を手配する方法とは?
・お葬式の依頼方法はどうすれば良い⁉︎葬儀社手配の方法とは
臨海斎場の特徴
まずは、臨海斎場の特徴について説明していきます。臨海斎場には、「火葬場が併設されていて、式と火葬の間の移動を簡単に行える」という特徴と、「民間が運営するのではなく、公営の斎場である」という特徴の2つの特徴があります。
それでは、ここから先では、これらの2つの特徴について、もう少し詳しく説明します。
火葬場が併設されており、移動が簡単に行える
最初に説明する特徴は、火葬場が併設されていて、式と火葬の間の移動を簡単に行える」という特徴です。
斎場とは?
先程から「斎場」という言葉を用いながら説明をしていますが、この「斎場」という言葉の意味を皆さんはご存知でしょうか。
臨海「斎場」といった具合に、名前にも入っている「斎場」ですが、故人とのお別れの儀式やお別れ会を行う式場と、故人のご遺体の火葬を行う火葬場が、同じ場所にあるお葬式会場を斎場と呼びます。
>>斎場とはどんな場所?斎場の選び方・種類・火葬場との違いを目的別に完全解説!
火葬場が併設されるメリット
臨海斎場は、その名の通り「斎場」ですので、告別式など終了後、同じ敷地内で火葬を行うことができるのです。
一般的なお葬式の会場には敷地内に火葬場がなく、殆どの場合、離れた場所に火葬場にあります。ですので、お葬式を行う場合には、セレモニーホールなどで告別式を行った後に、バスなどをチャーターして、大人数で離れた場所に移動する必要があります。
この移動には非常に手間がかかり、それだけコストも膨れてしまいます。
大切な人が亡くなり、悲しみと忙しさで余裕のない時期ですから、故人の供養とは関係のない手間はなるべく減らしたいところです。斎場の場合には、こうした本質的ではない手間を削減することができるといったメリットがあります。
火葬場については下記記事もご参考ください。
・火葬場の使用料金とは?地域で大きく違いのある火葬場の使用費について
・火葬場の選び方と利用方法!東京都の火葬場の特徴・使用料金・利用方法を解説!
公営(区営)の斎場である
2つ目の特徴は、一般の企業が運営する民営の斎場ではなく、公営の斎場であるということです。
臨海斎場は、大田区に位置していますが、「港区」「品川区」「目黒区」「大田区」「世田谷区」の5つの特別区が共同で運営しています。
そのため、宗教や宗派を問わず、誰でも利用することができます。加えて、運営している区の住民である場合には、使用料金が安くなる制度もあります。
下記記事もご参考ください。
・臨海斎場とは⁉︎東京都品川区・大田区・目黒区・世田谷区・港区の方が利用する斎場について
・桐ヶ谷斎場とは⁈東京都品川区・目黒区・大田区・港区などでお葬式を行う方が利用する斎場の概要・費用・手配について
・大田区で葬儀を行う方は必読!費用・葬儀場・斎場・火葬場の情報を完全解説!
臨海斎場の設備
さて、ここまでは臨海斎場の2つの特徴について説明してきました。ここでは、臨海斎場の設備について具体的に説明してまいります。
臨海斎場には、先ほど説明したとおり葬式会場だけでなく、火葬場も併設されています。また、東京モノレールの駅から近いだけでなく、非常に広い駐車場もあります。
東京23区内の火葬場で最大の駐車場台数があり、全部で229台分もの駐車スペースがあるため、車での参列も問題ありません。
火葬設備
臨海斎場の火葬設備ですが、全部で10基もの火葬炉が備え付けられています。火葬炉だけでなく火葬の待機室は8室あり、火葬が終わるまでの間をゆっくりと待っていることができます。
加えて、専用の霊安室が備え付けられており、病院から故人のご遺体を直接搬送することが可能となっています。この霊安室には、棺保管用の保冷庫が24庫備え付けられており、さらに、面会室も1室あります。
そのため、故人が亡くなってから葬儀まで時間がかかってしまう場合でも安心です。
葬儀設備
次にご紹介するのは、葬儀設備についてです。
大規模な式場として利用可能
葬儀のための式場は全部で4室あり、それぞれ70席分あります。一つ一つの式場は中規模なものではありますが、2つの式場をつなげて140席の大規模な式場として利用することもできます。
式場には音響設備が備え付けられており、マイクなどを利用することが可能です。詳しくは、事前に臨海斎場に問い合わせておくと良いでしょう。ただし、読経の音声や賛美歌などをCDで流すことはできません。
食事は自分たちで手配が必要
また、式場だけでなく、通夜通しやお斎のための会葬者のための控室もあり、着席で64名、立席で80名程度の人が入ることができます。ただし、食事の手配自体は斎場では受け付けていません。そのため、食事を用意したい場合には、業者に手配を依頼するか、自分で用意する必要があります。
遺族専用の控室
加えて、遺族専用の控室も用意されています。お通夜や告別式の非常に長い間、様々な対応をする必要のある遺族は、その疲れも溜まってしまいます。また、遺族に高齢者は少なくありません。こうした遺族のために和室が用意されているのです。
この遺族専用の控室は、ただの和室ではなく、冷蔵庫やユニットバスまで完備されており、お通夜の際の宿泊にも利用することができるのです。
使用料金
最後に使用料金について説明します。先程も説明したとおり、使用料金は運営に参画している5つの区の住民とそれ以外の場合で異なります。
■港区・品川区・目黒区・大田区・世田谷区の住民の場合■
火葬料(12歳未満/12歳以上) 24,400円/40,000円
火葬待機室 20,000円
葬儀式場 56,000円
遺族控室 14,000円
会葬者控室 30,000円
※式場・遺族控室・会葬者控室を合わせ、100,000円を一式として利用することが多いです。
■その他地域の場合■
火葬料(12歳未満/12歳以上) 48,800円/80,000円
火葬待機室 60,000円
葬儀式場 170,000円
遺族控室 42,000円
会葬者控室 90,000円
この通り、運営に参画している5つの区の住民とそれ以外では使用料に本当に大きな差があることが見て取れます。これは公営の斎場の特徴であると言えるでしょう。
火葬費用については下記記事もご参考ください。
・火葬(直葬)の費用を完全解説!相場・内訳・費用を抑える方法を紹介!
・火葬式って何?メリット・デメリットや費用相場などを詳しく紹介
臨海斎場についてのまとめ
「臨海斎場」について特に重要となるポイントを下記にまとめました。
【臨海斎場とは?】
●平成15年に完成したばかりで、他の斎場と比べても新しく清潔感のある建物
●京都大田区の東海一丁目、東京モノレールの流通センター駅や大田スタジアムからも近い公営の斎場
●葬儀社手配が必要
【臨海斎場の特徴】
●宗教や宗派を問わずお葬式を執り行うことが可能
●一般葬や家族葬といった幅広い規模でのお葬式にも対応
●最大で150名程度の大規模なお葬式を行うことも可能
●火葬場が併設されていて、式と火葬の間の移動を簡単に行える
【臨海斎場の設備】
●10基もの火葬炉が備え付けられている
●火葬の待機室は8室
●霊安室も完備
●式場は全部で4室、70席分。2室つなげて140席の大規模な式場として利用することも可能
●会葬者のための控室(着席64名、立席で80名)も完備
●遺族専用の控室を完備
【臨海斎場の使用料金】
●港区・品川区・目黒区・大田区・世田谷区の住民の場合
火葬料(12歳未満/12歳以上) 24,400円/40,000円
火葬待機室 20,000円
葬儀式場 56,000円
遺族控室 14,000円
会葬者控室 30,000円
※式場・遺族控室・会葬者控室を合わせ、100,000円を一式として利用することが多いです。
●その他地域の場合
火葬料(12歳未満/12歳以上) 48,800円/80,000円
火葬待機室 60,000円
葬儀式場 170,000円
遺族控室 42,000円
会葬者控室 90,000円
今回は東京都大田区にある公営の斎場である臨海斎場について解説しました。臨海斎場は、一般的なお葬式の会場と異なり、敷地内に火葬場が併設されています。そのため、告別式の後に手間をかけることなく、火葬場へ移動することができます。
加えて臨海斎場は、大田区をはじめとした5つの特別区が共同で運営しています。そのため、運営に参画している「港区・品川区・目黒区・大田区・世田谷区」の住民は、格安で利用することができます。
また、臨海斎場は2000年に入ってからできた比較的新しい施設で、式場や火葬場だけでなく駐車場なども含めて、非常に充実した設備を有しています。
アクセスの面では、最寄り駅が東京モノレールの駅だったり、JR線からだとバスを利用する必要があったりと、必ずしも便利なわけではありませんが、それでも余りあるほど充実した設備だと言うことができるでしょう。
もし、東京都内でお葬式を検討しており、さらに先程の5つの区に住んでいる場合には、ぜひ、臨海斎場の利用を検討してみてはいかがでしょうか。
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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)
- 略歴
- 栗本喬一(くりもと きょういち)
- 1977年生まれ
- 出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)
- 株式会社東京セレモニー 取締役
- ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
- 「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
- 株式会社おぼうさんどっとこむ
- 常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
- 株式会社ティア
- 葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。
- 著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)
プロフィール