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墓,を,建てる

お墓を建てるか迷った時の3つの判断基準!流れと相場・注意点を解説

「お墓を建てたいが、何から始めれば良いのか?」

「そもそも、お墓を建てるべきかを悩んでいる…」

お墓をスムーズかつトラブルなく建てるためには、まずは「お墓を本当に建てるべきか?」をしっかりと検討することが大切です。

なぜなら、お墓を建てるためには、約150万円〜の費用がかかり、その後の管理費用もお墓がある限り発生し続けるからです。 お子様や孫など後の世代にも続く供養方法になりますので、慎重に検討すべきでしょう。

判断基準として抑えておくべきポイントは、下記の3点です。

1.お墓を建てた後にきちんと継ぐ人がいるか

2.建てた後にきちんとお墓参りに行くなど管理ができるか

3.お墓を建てる費用・維持費(相場:150万円~ 維持費:年間5千円~2万円)が確保できるか

3つのポイントがクリアできた上で、建てるタイミングや場所、相場、流れなどを確認していくことで、無駄なく失敗なくお墓を建てることができるでしょう。

この記事では、

・お墓を建てることを迷っている方

・お墓を建てることが決まっている方

どちらの方も、順番に読み進めることで、「お墓を建てることに関する不安を解消できる」ようにまとめています。

【お墓を建てることを迷っている方】は、「1.お墓を建てるかどうかの3つの判断基準」から読み進めてください。

【お墓を建てることが決まっている方】は、「2.お墓を建てるタイミング」から読んでいただければ大丈夫です。

「お墓を建てようかな?」と考えている方は

・一般的な供養方法だから安心できる

・「常識的に考えてお墓を建てた方が良さそう」だと思っている

・親族などからクレームが来ることも少ないと思う

このような理由で墓を建てようと思っている人が多いです。しかし、お墓は一度建てるとやり直しがきかず、お墓をやめる「墓じまい」の相場は総額で100〜250万円もかかることになります!

墓じまいに関する知識は「墓じまいのスムーズなタイミングと進め方!必要書類やマナーを全解説」も事前に一読され、お墓を建てるときの参考にされることをおすすめします。

本記事を読むことで、本当に「お墓を建てることが最良の選択」なのかをしっかりと判断し、後悔や金銭的な損もなく、お墓を建てていただきたいと思います。

どうぞ、最後までしっかりと読み進めてください。

お墓を建てるかどうかの3つの判断基準

もしあなたが「お墓を建てるべきか?」と少しでも迷っているなら、まずはお墓を建てることが、本当に最善の供養方法かを検討しましょう。

お墓を建てることは、次の世代にも関わる大事な決定です。検討する上で、大切だと思われる順にポイントをまとめていきます。

1.お墓を建てた後にきちんと継ぐ人がいるか

2.建てた後にきちんとお墓参りに行くなど管理ができるか

3.お墓を建てる費用・維持費(相場:150万円〜 維持費:年間5千円〜2万円)が確保できるか

もし、検討した上で「お墓は建てない方がいいな」と判断した場合は、他の供養方法も含め総合的に相談に乗ってくれる『無料相談窓口』を利用してはいかがでしょうか?

本記事「お墓を建てるときの疑問&不明点は『無料相談』を利用しよう」では、お墓のことはもちろん、その他の供養方法も安心して相談できるサービスをご紹介しています。

もし迷ってしまったなら、そのようなサービスもありますので、安心して読み進めてくださいね。

では、次からの3つの見出しで『建てるべきかどうか』の判断ができるように詳しくご紹介していきます。

お墓を建てた後にきちんと継ぐ人がいる

お子さんやお孫さん、あるいは親族で「今後も墓を守ってくれる人がいるのか?」を見極めることは、お墓を建てる決定にとっての重要事項です。

お墓は、後の世代に繋いでいくことを前提に建てるものです。いずれ継いでくれる人がいなくなるようであれば、無理にお墓を建てる必要はないでしょう。

次世代へ受け継がなくても良い「永代供養」など、他の供養方法を選択肢として考えてみることをおすすめします。

『永代供養』とは、お墓の管理が難しい方に変わって、寺院がその後の供養を引き受けることです。詳しい内容は「永代供養とは?永代使用との違いから永代供養の種類・メリットデメリットまで徹底解説!」の記事にてご確認ください。

建てた後にきちんとお墓参りに行くなど管理ができる

お墓を建てることは、お墓参りやメンテナンスなどの管理も伴うことになります。建てる時点では元気でも、高齢になるとお墓参りが困難になる場合も考えられます。

「お墓参りを手伝ってくれる人や自分の代わりにお墓参りをしてくれる人がいるのか?」お墓を建てる前には、その点も一緒に考えましょう。

お墓を管理のできない状態が続きますと「無縁仏」になる可能性もあります。無縁仏は、「誰にも管理されないお墓」を指し、近年の核家族の増加や少子高齢化で増加している大きな問題です。

無縁仏にならないように気をつける点については、「無縁仏とは?無縁仏になる理由や無縁仏にならないためにできることを完全解説!」の記事が参考になりますので、しっかりお読みいただき、十分に考えていきたいですね。

お墓を建てる費用・維持費が確保できる(相場:150万円〜 維持費:年間5千円〜2万円)

お墓は建てる場所や墓石などの違いもありますが、総額で約150万円〜、お墓を維持していくためにかかる年間費用は5千円〜2万円です

また、墓石は安いものを購入しても結局は高くなってしまうことがあり、正しい知識を持って選ぶことが大切です。墓石の値段や選ぶポイントなどについては、「墓石の値段相場は約150万円!必要な費用や選ぶ際のポイントを解説」を参考にされてみてくださいね。

お墓を建てるタイミング

お墓を建てるタイミングに明確な基準はありません。『自分が良いと思うタイミング』で、お墓を建てることにすればよいでしょう。

ただ、一般的なタイミングとしては、「一周忌法要の時に納骨できるようにお墓を建てる」方が多いです。

お墓に遺骨を納める時には、『納骨式』を行うのが一般的ですので、『一周忌法要』と同時に行うことで、参列者や家族の負担が減らせるというメリットもありますね。

もし『納骨式』についても調べておきたいとお考えでしたら「納骨式とは?納骨式を行うタイミングから必要な準備、当日の流れまで徹底解説!」こちらの記事がお役に立つでしょう。

もちろん、何年か経ってからお墓を建てる方もいらっしゃいますし、生前に建立される方もいます。できるだけ負担を軽減できるタイミングを検討してください。

お墓を建てられる場所について

お墓を建てられる場所について、一般的にかかる金額が少ない方からご紹介します。

・公営墓地(相場8万円〜)

・民営墓地(相場18万円〜)

・寺院墓地(相場20万円〜)

それぞれに特徴があり、行いたい供養の形などによって、向いている墓地の候補にも違いがあります。また墓守を受け継ぐ人たちのことを考慮しつつ、お墓の候補地を決めましょう。

大きな注意点は、「埋葬していない親族の遺骨を所持しているかどうか」によって、建てられる墓地と建てられない墓地があることです。

それぞれの墓地の特徴とその墓地に向いている方をまとめていますので、まずは一覧をご覧いただき、説明も併せてお読みください。

【お墓を建てられる場所の特徴と向いている人】

  特徴 向いている人
公営墓地 ・申し込み資格の制限がある

・申し込みは募集期間を設けて、抽選になることが多い

・法要やお坊さんを呼んでの読経などは、自分で手配する必要がある

・お墓を建てる費用を安く抑えたい人

・埋葬していない親族の遺骨を所持している人

・宗教や宗派にこだわりたくない人

民営墓地 ・申し込み資格の制限がない

・宗教や宗派は不問のところが多い(一部例外もあり)

・指定石材店制度を採用していることが多い

・遺骨を所持している必要がない

・立地条件の良いところを希望している人

・手ぶらでお墓参りに行きたい人

・生前にお墓を建てたい人

寺院墓地 ・檀家制度に加入する必要がある

・お墓の形には制限がある場合もある

・寺院への事前確認が必要である

・お墓の管理を寺院に頼みたい人

・手厚い供養を希望する人

・法要やお坊さんによる読経を定期的に頼みたい人

公営墓地


画像引用元:栃木県下野市

都道府県や市町村など、地方自治体が運営している墓地です。墓地使用料や管理費は低めですが、申し込み資格の制限があります。

【公営墓地での一般的な募集要件】

・墓地がある自治体に居住しているか、本籍がある

・埋蔵あるいは埋葬していない親族の遺骨を所持している

・自治体の中にある他の公営墓地にお墓を持っていない

・3年以内に墓標を設置すること

生前の購入は不可ですし、すでに他の公営墓地にお墓を持っている場合の引っ越しもできません。また多くの公営墓地は、決まった期間でのみ公募を行い、抽選で購入者が決められます。

購入要件を満たした上で、公営墓地を希望する場合は、お住まいの地域の自治体ホームページなどで、募集時期や募集状況、募集要件などを確認すると良いでしょう。

民営墓地

収益を目的としない宗教法人や社団法人・財団法人が経営する墓地です。公営墓地の相場が8万円〜なのに対し、民営墓地の相場は18万円〜と料金は高めですが、サービスの面では充実しています。

民営墓地を希望する場合には、石材店のチラシや各社のホームページなどから情報を収集しましょう。

寺院墓地

寺院の中にある墓地です。お坊さんが近くにいますので、手厚い供養が可能ですが、その寺院の檀家制度(※)に加入する必要があります。

※檀家制度とは:ある寺院がそれぞれの檀家の葬祭供養を独占的に執り行なうことを条件に結ばれた、寺と檀家の関係(引用:ウィキペディア

参考記事:檀家とは?最近あまり聞かなくなった檀家制度について、その由来から長所短所まで徹底解説!

寺院墓地でお墓を建てたいと思った場合、親族の中にその寺院の檀家になっている方がいれば、紹介してもらうのが一番早いです。葬儀を行った葬儀社などに紹介してもらうのもよいでしょう。

お墓を建てる時にかかる費用

お墓を建てるためには、総額で約150万円〜の費用がかかりますかかる費用の詳細は、次の表の通りです。

【お墓の建立にかかる費用】

項目 内容 支払い先 費用の目安
永代使用料 墓地の区画を使用するための費用 墓地管理者 平均70万円程(墓地の種類、土地代と広さによって価格が変わる)
墓石・納骨堂・外柵費 墓石・納骨堂・外柵そのものにかかる費用 石材店 相場は約150万円(上下幅あり)
墓石への彫刻費・建墓工事費 墓地の管理者に対して払う維持費用 石材店 彫刻費:3〜5万円(文字数やデザインによって変わる)

工事費:墓地の広さや地盤の状態によっても変わる

開眼供養費 新しいお墓に魂を宿す儀式 寺院や僧侶 開眼供養費の相場は、3~5万円

通常は『納骨式』『開眼供養』を同時に行い、その場合はお布施として、開眼供養費の1.5倍~2倍程の金額を包むのが一般的

僧侶へのお布施 『納骨式』や『開眼供養』での読経の謝礼 寺院や僧侶
建墓後の管理費用 墓地の管理者に対して払う維持費用 墓地管理者 年間5,000~2万円程度

※寺院墓地にお墓を建てる場合の入檀料は、別途10~30万円

次からの見出しで、詳しくご紹介していきます。

永代(えいたい)使用料

永代使用料(霊園料)とは、お墓を建てるために取得する区画の使用権利料で、墓地の管理を行う自治体、霊園運営会社、寺院に対して、取得時の1回のみ支払います。

永代使用料は、面積×平米単価(1㎡あたりの価格)で決まりますが、平米の単価は地価に比例するため、都心部ほど高い傾向にあります。

支払い方法や支払い期日は、それぞれの墓地管理責任者に確認してください。

支払後には『永代使用承諾書』と呼ばれる、墓地の使用許可証が発行されますが、注意したいのは、得られる権利はあくまでも『使用する権利』であり、『所有権』ではないということです。

墓じまいなどをするような場合は、墓地の区画は返還し、お金が戻ってくることはありません。

『永代使用料』は、よく『永代供養』と言葉が似ているため間違われますが、これは別の意味です。間違いのないよう、「永代供養とは?永代使用との違いから永代供養の種類・メリットデメリットまで徹底解説!」の記事にて違いを把握しておきましょう。

墓石・納骨室代・外柵

お墓の構成は、概ね下記のようになります。(外柵を付ける場合もあり)


細かい仕様や付属品をどこまで用意するかによっても金額は変わり、価格は上下幅が非常に大きいのが特徴です。

墓石にかかる費用、また購入費を抑えるポイントや選ぶ際の注意点など、有益な情報を「墓石の値段相場は約150万円!必要な費用や選ぶ際のポイントを解説」の記事にて掲載!併せてお読みいただき、少しでも費用を抑えて建立されることをおすすめします。

墓石への彫刻費・建墓工事費

墓石は石材店にて製作し、その後お墓に設置します。墓石への彫刻や建墓にかかる費用の内訳は主に以下です。

費目 相場 備考
彫刻費

3〜5万円

・1名ごとの値段設定

・1文字ごとに値段設定

・1面ごとに値段設定

の3種類の計算方法があるので事前に石材店に確認が必要

搬送代

1〜3万円

区画内で行うことが可能だが、事情により石材店で作業を行う必要がある場合には必要となる
建墓工事費

20万円〜

墓地の場所、大きさ、また地盤の強さによっても変わる

お墓に彫る文字やデザインなどにこだわりたい場合は、石材店に依頼することになりますが、事前に「墓石への文字入れ|知るべき料金の相場と内訳・抑えるポイントを解説」の記事を読んでおくことで、スムーズな依頼ができるでしょう。

建墓費は、墓地の場所と墓地寸法によって変わりますが、工事に必要な人数や使う重機によっても金額に差が出る部分です。

事前に石材店にて見積もりを出してもらい、十分な説明を受けておいてください。

開眼供養費

開眼供養(開眼法要)とは『お墓に魂を入れる作業』となり、お坊さんに読経をお願いし、相場は3〜5万円です。

寺院墓地でしたら、そこのお坊さんが行ってくれますが、公営墓地は葬儀をお願いしたお坊さんなどに自身で依頼する必要があります。

また民営墓地の多くは、運営会社にお坊さんの手配を依頼することができます。

僧侶へのお布施

『納骨式』や『開眼供養』時の読経の謝礼費です。どちらかだけをお願いする時の相場は3〜5万円ですが、両方を同日に行う場合は、4〜10万円の金額を包むのが一般的とされています。

また寺院墓地以外で、お墓まで出向いてもらった場合は、別途、御車代として5千円〜1万円を包んで渡します。

お布施の相場や包み方、マナーについて不安があるようでしたら「法事でのお布施の相場は?金額の相場から内訳、お布施の包み方やマナーまで徹底解説!」の記事が参考になるでしょう。

建墓後の管理費用

管理費は通常、1年ごとに管理者へ支払い、お墓があるうちは払い続ける必要があります。相場は、年間5,000〜2万円程度です。

最初に墓地を購入した時には、永代使用料とその年の管理費を合わせて支払うことになります。

お墓の管理費の相場や仕組みなどについて詳しく知っておきたい場合には、「【お墓の管理費】払わないと使用権を失うことも!相場から注意を解説」の記事が参考になりますので、一読ください。

お墓を建てる流れ

お墓を建てる流れは以下となります。

1.お墓を建てる場所を選ぶ

2.必要書類を揃える

3.石材店を選ぶ

4.墓石などに使う石の種類を選ぶ

5.墓石のデザインを決める

6.文字原稿作成

7.石の加工・彫刻

8.建込み工事

9.納骨

10.開眼供養

順にご紹介していきますね。

1.お墓を建てる場所を選ぶ

表を参考に、お墓を建てる場所の候補を決めましょう。

ポイント 考慮すべき点
立地 ・お墓参りに行きやすいか

・お墓の周りの環境はどうか

・駐車場などは完備されているか

費用面 ・永代使用料、管理料は予算内か
管理面 ・清掃などの管理はどこまで行われるのか

・お墓参りの際に道具などを持参する必要があるか

宗教・宗派 ・決まった宗教・宗派がある場合、埋葬が可能か
その他 ・デザインにこだわった墓石を建てたい場合、それが可能か

・石材店の指定があるか(好みの墓石が建てられるか)

2.必要書類を揃える

お墓を建てる場所が決まったら、購入に向けて必要書類を揃えます。

【お墓を建てる際の必要書類】

書類 発行 内容
工事届 石材店 ・必ずしも必要でない場合もある

・石材店が代行する場合もあり

埋葬許可書 火葬場 ・納骨する際に必要

・火葬許可証に火葬済みの認印を受けたもので、火葬の際に火葬場で発行される

・紛失してしまった場合は、再発行してもらう必要があるので、「【埋葬許可証】速やかに再発行する方法!手続きから準備まで完全解説」の記事を参考にしてください


画像引用元:川崎市

墓地使用許可証 墓地所有者 ・墓石工事と納骨に必要

・墓地(霊園)購入後、入金すると発行される

3.石材店を選ぶ

希望するお墓のデザインなどによっては対応できない石材店もありますから、いくつかの石材店の資料を取り寄せ、事前に見積もりを取っておきましょう。

民営墓地の場合は、指定石材店制度を採用しているところもありますので、墓地の責任者に確認してみてください。

石材店は、全国展開しているような大手と個人経営のお店に分けられます。

・大手石材店

販売実績がわかりやすく、保証やアフターサービスが充実している

・個人経営の石材店

地元の業者などで融通がききやすく、質問や疑問点について相談しやすい

どちらを選ぶかは、以下のポイントなどを重視してみてはいかがでしょうか。

・石材や墓石について豊富な知識がある

見積書や契約書などがしっかりしている

アフターサービスは充実しているか

・近くに店舗や展示場があるか

・質問や相談に乗ってくれるか

これまでの実績なども確認して、資料などを参考に決めてくださいね。

4.墓石・納骨室・外柵に使う石の種類を選ぶ

墓石の種類は300種以上もあり、金額も千差万別です。

墓石を選ぶためには、建てる場所や地震や天災を考慮し耐久性のあるものを選ぶことが大切なポイントになるでしょう。

石の産地、品質、見た目といったポイントなど墓石についての知識は、「墓石の種類は300以上!失敗&後悔しない見極めポイント5つを紹介」の記事が参考になります。はじめに一読しておくことで、墓石選びに迷わなくなるでしょう。

5.墓石のデザインを決める

「一般的ではない墓石のデザインにしたい」と考えるのであれば、前もって希望のデザインをイメージしておくことが大切です。

  和型墓石 洋型墓石 デザイン墓石
 




特徴 主流となっている一般的な墓石 ・日本で作り出された洋風を取り入れた墓石

・和型に比べて、低い横長の石を乗せたものが多い。

他2種にとらわれない自由でオリジナリティのある墓石
刻む文字 表:家の名前や「南無阿弥陀仏」などの題目

裏:建立年月日と建立者名

自由に決めることができる 自由に決めることができる
メリット ・墓地を選ばずに建てることができる

・「家」の墓として何代も継承してやすい

・文字や墓石も和型墓石に比べると自由に選ぶことができる

・狭い墓地へ設置しやすい

・オリジナリティのある「その人らしい」お墓にすることが可能

・より思い入れが強い存在にできる

デメリット ・宗派や地域に確認して合わせる必要がある

・墓石に刻む文字がある程度決まっている

・墓地によっては建てることができない場合がある

・仏教の教えが反映されていないものなので家族間での理解が必要

・墓地によっては建て立てることができない場合がある

・仏教の教えが反映されていないものなので家族間での理解が必要

・石材店により完成度や対応可否が決まる

・石の量や種類、デザインにこだわりすぎると高額になる

費用相場(墓石代のみ) 約183.6万円 約157.2万円 約184万円

*全優石「2022年版 お墓購入者アンケート調査」参照

これまでの墓石は「和形」と言われる縦型が一般的でしたが、最近では横型の墓石も増えていますね。

「墓石のデザインにもこだわりたい」と考えるのであれば以下の「失敗しない墓石デザインの決め方!流れ・費用・注意・ポイントを解説」の記事でも墓石のデザインをご紹介していますので、参考になさってください。

6.文字原稿作成

以前は「◯◯之墓」という文字が一般的でしたが、近年は故人との繋がりを感じられるような、漢字1〜2文字で作る人が多く人気です。

ただ、何でも入れられる訳ではなく注意すべき点もありますし、文字数は彫刻費にも関わりますので、事前に石材店とよく打ち合わせされておくことをおすすめします。

具体的には、下記6つを順に確認していくとスムーズかつトラブルになりにくいですよ。

1.墓石の形に適した文字かを確認する

2.霊園・墓地によって決められているものがないか確認する

3.彫刻代を事前に確認しておく

4.著作権などの知的財産権、タブーとされている言葉に注意する

5.故人1人に対してではなくお墓に入る予定の人たちのことも含めて家族の総意で考える

6.刻む文字の修正がないようによく確認する

人気の文字や言葉を刻むときの注意点などについては「今人気の墓石に刻む言葉ランキング!言葉に込めた想い〜注意点を知る」の記事を参考にしてくださいね。

7.石の加工・彫刻

使用する石、墓石のデザイン、彫刻する文字が決まりましたら、加工に入ります。製作する墓石にもよりますが、通常は2〜3か月ほどかかります。

8.建込み工事

墓石やその他の付属品が揃った段階で、建込み工事を行います。通常は、工事日の立ち会いはなくても大丈夫です。

9.納骨

納骨の日は親族などを招く場合もありますし、寺院以外の墓地であれば僧侶の手配など、事前の準備が必要になります。

スムーズに行えるよう、用意しておくものや準備の方法などは、「納骨式とは?納骨式を行うタイミングから必要な準備、当日の流れまで徹底解説!」の記事を読んでおくようにしましょう。

10.開眼供養

一般的には『納骨式』に引き続いて『開眼供養』を僧侶に行っていただきます。

開眼供養(法要)は、お墓の建立者が中心となって行い、最後に会食などをするのが通常の流れです。当日の流れを事前に把握しておき、スムーズに行えるように確認しましょう。

《開眼供養の流れ》

1.お墓の掃除をします

2.お墓に白い布を巻いて、祭壇や供物などを用意します

3.寺院墓地の場合は本堂にて、僧侶に読経をあげていただきます

5.お墓の前で改めて読経

6.白い布を外して、参列者でお焼香をします

7.場所を移動して会食

《お布施》

開眼供養のみで行う場合は、『お祝い事』とされています。

・赤白の結び切りの水引のご祝儀袋に、表書きを「内祝い」や「御礼」と書きます。

納骨式と一緒に行う場合は、『弔事』とされますので

・白い封筒に、表書きを「お布施」または「入魂御礼」と書きます。

開眼供養のみと、納骨式と一緒に行うかによって、お布施の金額や封筒の種類が変わりますので、失礼のないようすることが大切です。

《参列者の服装》

通常の喪服で参列すればよいでしょう。


『開眼供養』と『納骨式』を一緒に行う場合は、「納骨式とは?納骨式を行うタイミングから必要な準備、当日の流れまで徹底解説!」の記事が参考になりますので、併せてお読みください。

また一周忌のタイミングでお墓への埋葬を行い、開眼供養と一周忌法要と合わせて行うのであれば

一周忌とは?意味・香典・お布施・お供え・マナーを完全解説!」の記事もお読みいただくと、法要に関する心配が軽減されるのではないでしょうか。

お墓を建てる時に注意しておきたいこと

お墓の建立は、

・場所

・費用

・依頼する石材店

・お墓のデザイン

などが決まれば、基本的に業者にお任せして大丈夫ですが、お墓の方角など気になる点が出てくるかもしれません。

次からの項目で、お墓を建てるときに疑問となりそうな点を解消できますよ。

お墓を建てる方角

基本的にお墓を建てる方角は、「どの方角でもよく、お参りのしやすい方角でよい」とされています。

北向きの場合、よくないイメージがありますが、宗教的にそのような教えのあるところはほぼありません。

お墓の向きよりもお墓参りのしやすさや後々の管理のしやすさを優先すればよいでしょう。

親族から建立費の一部を貰ったらどうするのがよい?

親族などから、「建立費の足しに」金銭をもらうことがあるかもしれせんね。基本的に「お返しはなし」と考えて問題ありません。

『納骨式』や『開眼供養』などを行うでしょうから、その時にお呼びしてお食事を振る舞い「お返しとさせてもらう」旨を伝えればよいでしょう。

お墓を建てるときの疑問&不明点は『無料相談』を利用しよう

お墓を建てることは、多くの方にとって初めてのことだと思いますし、わからないことが多いのも当然です。

そのような時に疑問点などを相談できることは心強いですよね。疑問点などを『無料』で相談できるところをご紹介します。

相談先を決めるときの2つのポイント

相談先の選定は、下記2点を基準にして選考しました。

1.お墓を建てる以外でも相談できるか?

お墓以外にも、葬儀やその後の納骨、法事、相続など幅広く総合的に相談できることは、大きな安心に繋がります。

2.実績のある業者か?

信頼できる業者で責任をもって相談にのってくれるかどうかも大切なポイントだと考えました。

おすすめの相談窓口3選

2つのポイントを元に、しっかりとした実績がわかる順におすすめの相談窓口をご紹介します。

1.やさしいお葬式

2.公益社

3.OHAKA(小さなお葬式)

1.やさしいお葬式


画像引用元:やさしいお葬式

やさしいお葬式》をおすすめする理由

サイトトップにて『相談料無料』『全国対応』を謳っており、24時間365日の対応を行っています。お墓を建てる相談の実績はもちろん、葬儀、相続、終活までをフルサポートでご案内することが可能です。

葬儀に関わることの全てが相談できるのはありがたいですね。

お客様の声

子供も成人しており、葬儀は家族、親戚のみで執り行いましたが、夫は4男であり、私も3女であったため、お墓を持っていなく、どこに納骨するか大変悩んでいたんです。

調べると最近は私が、想像していた一般的なお墓以外にも、管理がラクな納骨堂や樹木葬、海洋散骨などさまざまな供養の方法があることが分かりましたが、それぞれの違いや自分の環境に合うのはどれかが分からなく…とても困ってしまいました。

インターネットのサイトで「やさしいお墓」に辿り着き、まずは相談しないと先に進まないと思って、思い切って電話をしてみました。オペレーターの方は、声を聞く限りとても若い印象でしたが、いろいろな供養の違いやメリット、デメリットも親切に教えていただき、資料も送付していただきました。

「自分に合った供養の方法を整理して、新しい旦那さまの住む家を探すと思って考えるといいですよ」という言葉がとても印象に残っています。

その言葉を特に意識して、
・自宅から近い場所でいつでも夫に会いに行きやすいところ
・息子に負担をかけないようにしたい
・金額は100万円以内に収めたい

この3点に絞り、再度「やさしいお墓」に電話連絡をしました。そして、自宅から近い65万円の納骨堂を購入をさせていただきました。

的確に案内をしていただいたことと、自分に合った供養の仕方を考える機会を与えていただきとても感謝しております。

女性(70歳)

2.公益社


画像引用元:公益社

公益社 》をおすすめする理由

「霊園・納骨堂などの紹介」としてのサイトがあり、『相談料無料』『24時間365日受付』を謳っています。お墓を建てる相談以外にも、葬儀、相続、終活までをトータルで相談できます。

公益社の口コミは、検索しましたが見つかりませんでした。

3.OHAKA(小さなお葬式)


画像引用元:OHAKA(小さなお葬式)

OHAKA(小さなお葬式) 》をおすすめする理由

お墓に限らず、納骨先を全国から探してくれます。相談は無料です。電話対応は9:00〜22:00、土日祝日も受け付けています。葬儀社が行っているサービスですので、葬儀全般に関する相談が可能です。

OHAKA(小さなお葬式)の口コミは、検索しましたが見つかりませんでした。

まとめ

お墓をスムーズかつトラブルなく建てるためには、まずは「お墓を本当に建てるべきか?」をしっかりと検討することが大切です。

なぜなら、お墓を建てるためには、約150万円〜の費用がかかり、その後の管理費用もお墓がある限り発生し続けるからです。 お子様や孫など後の世代にも続く供養方法になりますので、慎重に検討すべきでしょう。

《お墓を建てるかどうかの3つの判断基準》

 1.お墓を建てた後にきちんと継ぐ人がいる

 2.建てた後にきちんとお墓参りに行くなど管理ができる

 3.お墓を建てる費用・維持費が確保できる(相場:150万円〜 維持費:年間5千円〜2万円)

お墓を建てることは、生涯に一度あるかないかの大切なこと。また一度建てると、その後の管理のことなども大事になります。

お墓を建てるための手順を重視し、ひとつずつ問題点をクリアにしていきましょう。その上で、建てるタイミングや費用を確認し、手順、管理までをしっかりと把握することで、スムーズかつ無駄なくお墓を建てることができます。

【お墓を建てられる場所について】

お墓を建てられる場所は、大きく分けて3つとなり、それぞれに特徴があります。

行いたい供養の形などによって、向いている墓地の候補にも違いがあります。また墓守を受け継ぐ人たちのことを考慮しつつ、お墓の候補地を決めましょう。

  特徴 向いている人
公営墓地 ・申し込み資格の制限がある

・申し込みは募集期間を設けて、抽選になることが多い

・法要やお坊さんを呼んでの読経などは、自分で手配する必要がある

・お墓を建てる費用を安く抑えたい人

・埋葬していない親族の遺骨を所持している人

・宗教や宗派にこだわりたくない人

民営墓地 ・申し込み資格の制限がない

・宗教や宗派は不問のところが多い(一部例外もあり)

・指定石材店制度を採用していることが多い

・遺骨を所持している必要がない

・立地条件の良いところを希望している人

・手ぶらでお墓参りに行きたい人

・生前にお墓を建てたい人

寺院墓地 ・檀家制度に加入する必要がある

・お墓の形には制限がある場合もある

・寺院への事前確認が必要である

・お墓の管理を寺院に頼みたい人

・手厚い供養を希望する人

・法要やお坊さんによる読経を定期的に頼みたい人

【お墓を建てるときにかかる費用】

お墓を建てる費用は、概ね以下の項目の総額となり、相場は150万円〜です。

項目 内容 支払い先 費用の目安
永代使用料 墓地の区画を使用するための費用 墓地管理者 平均70万円程(墓地の種類、土地代と広さによって価格が変わる)
墓石・納骨堂・外柵費 墓石・納骨堂・外柵そのものにかかる費用 石材店 相場は約150万円(上下幅あり)
墓石への彫刻費・建墓工事費 墓地の管理者に対して払う維持費用 石材店 彫刻費:3〜5万円(文字数やデザインによって変わる)

工事費:墓地の広さや地盤の状態によっても変わる

開眼供養費 新しいお墓に魂を宿す儀式 寺院や僧侶 開眼供養費の相場は、3~5万円

通常は『納骨式』『開眼供養』を同時に行い、その場合はお布施として、開眼供養費の1.5倍~2倍程の金額を包むのが一般的

僧侶へのお布施 『納骨式』や『開眼供養』での読経の謝礼 寺院や僧侶
建墓後の管理費用 墓地の管理者に対して払う維持費用 墓地管理者 年間5,000~2万円程度

※寺院墓地にお墓を建てる場合の入檀料は、別途10~30万円

【お墓を建てる流れ】

お墓を建てる流れは以下となります。

1.お墓を建てる場所を選ぶ

2.必要書類を揃える
《必要書類》

書類 発行 内容
工事届 石材店 ・必ずしも必要でない場合もある

・石材店が代行する場合もあり

埋葬許可書 火葬場 ・納骨する際に必要

・火葬許可証に火葬済みの認印を受けたもので、火葬の際に火葬場で発行される

・紛失してしまった場合は、再発行してもらう必要があるので、「【埋葬許可証】速やかに再発行する方法!手続きから準備まで完全解説」の記事を参考にしてください


画像引用元:川崎市

墓地使用許可証 墓地所有者 ・墓石工事と納骨に必要

・墓地(霊園)購入後、入金すると発行される

3.石材店を選ぶ

4.墓石などに使う石の種類を選ぶ

5.墓石のデザインを決める

6.文字原稿作成

7.石の加工・彫刻

8.建込み工事

9.納骨

10.開眼供養

【お墓を建てるときに注意しておきたいこと】

《お墓を建てる方角》

基本的にお墓を建てる方角は、「どの方角でもよく、お参りのしやすい方角でよい」とされています。

お墓の向きよりもお墓参りのしやすさや後々の管理のしやすさを優先すればよいでしょう。

《親族から建立費の一部を貰ったら》

基本的に「お返しはなし」と考えて問題ありません。

『納骨式』や『開眼供養』などを行うでしょうから、その時にお呼びしてお食事を振る舞い「お返しとさせてもらう」旨を伝えればよいでしょう。

《開眼供養の流れ》

1.お墓の掃除をします

2.お墓に白い布を巻いて、祭壇や供物などを用意します

3.寺院墓地の場合は本堂にて、僧侶に読経をあげていただきます

5.お墓の前で改めて読経

6.白い布を外して、参列者でお焼香をします

7.場所を移動して会食

《お布施について》

開眼供養のみで行う場合は、『お祝い事』とされています。

・赤白の結び切りの水引のご祝儀袋に、表書きを「内祝い」や「御礼」と書きます。

納骨式と一緒に行う場合は、『弔事』とされますので

・白い封筒に、表書きを「お布施」または「入魂御礼」と書きます。

開眼供養のみと、納骨式と一緒に行うかによって、お布施の金額や封筒の種類が変わりますので、失礼のないようすることが大切です。

《参列者の服装》

通常の喪服で参列すればよいでしょう。

お墓を建てることは、次の世代にも関わる大きな決断になります。

本当に「お墓を建てることが最良の選択」なのかをしっかりと判断し、後悔や金銭的な損もなく、お墓を建てていただきたいと思います。

無駄や後悔がなくお墓が建てられ、ご自身の思う供養ができることを願っています。

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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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会社名 LDT株式会社
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設立 2019年9月
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東京都港区新橋5丁目23-10片山ビル6階
TEL:0120-538-175
FAX:03-6800-5820
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企業理念

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葬祭ディレクターとして10年以上培った経験を活かし、多様化する価値観の中でご相談者様にとって
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お葬式セミナー講師
エンディングコンサルタント
栗本 喬一(くりもときょういち)
1977年 東京生まれ(名古屋育ち)
略歴
母の死をきっかけに葬儀業界に興味を持ち、大学卒業後、大手葬儀社へ入社、家族葬から大規模葬儀まで、幅広くお葬式を葬儀担当者(セレモニーディレクター)として活躍。その後、葬儀会館の店長、新規開拓を歴任。お客様からの「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとし、これまでに10年以上、5,000件以上の葬儀現場に立ち会う。
資格等
株式会社GSI グリーフサポート アドバンスコース修了。