今人気の墓石に刻む言葉ランキング!言葉に込めた想い〜注意点を知る
「新しくお墓を建てることになったんだけど、今どんな言葉が人気なんだろう?」
大切な故人が眠るお墓にどんな言葉を刻んだら良いのか、悩んでいる方も多いですよね。
確かに一度お墓に刻んだ言葉は変更するのは簡単ではありませんし、お墓の顔とも言える一番目につく場所でもあるので、人気の傾向を参考に、より故人らしく満足度の高い言葉をしっかり選びたいものです。
墓石に刻む言葉は『漢字1〜2文字』を選ばれる方が多い傾向にあります。
漢字1〜2文字が人気の一番大きな理由は、少ない文字数を刻むことで墓石の顔としてシンプルで強いメッセージとなり、その言葉から故人を思い出すきっかけとなるからです。
では実際に、漢字1字のお墓に対しての声を2つご紹介します。
https://twitter.com/horitaka_07/status/1461944377350049795
https://twitter.com/Nana101311/status/1505381029569130497
このように故人を表すような漢字をシンプルに刻むと、お墓という場所が故人を思い出すことができるものとして、より一層大切な場所になるのです。
全優石「2022年版 お墓購入者アンケート調査」によると、2022年に新しく建てたお墓の形が「洋型墓石」という低く横長の墓石や、形式にとらわれない自由な墓石である「デザイン墓石」の割合が、全体の6割を占める結果となっています。
これらの墓石を建てるとき、墓石の表の部分に来る文字は建てる人が好きな言葉を自由に決めることが可能です。
もちろん3文字以上の言葉も人気ですが、文字数が多くなりデザインが細かくなれば彫刻代が割高になる可能性もあるなど、注意すべき点が6つあります。
1.墓石の形に適した文字かを確認する
2.霊園・墓地によって決められているものがないか確認する
3.彫刻代がかさむ可能性がある
4.著作権などの知的財産権、タブーとされている言葉に注意する
5.故人1人に対してではなくお墓に入る予定の人たちのことも含めて家族の総意で考える
6.刻む文字の修正がないようによく確認する
これらを注意しながら進めることで、より自分たちらしく家族全員納得した形で、長い時間をかけてお墓を守っていくことにもつながるのです。
今回は墓石に刻む言葉の人気ランキングと、選ばれている言葉に込められた理由はもちろん、注意すべき点や言葉以外の加工方法まで徹底解説していきます。
「どんな言葉で建てられているのかをいろいろ知り、自分達に合うより良い言葉を決めたい」という方は是非最後までご覧ください。
墓石に刻む言葉人気ランキング
墓石に刻む言葉は文字数が少ないものほど人気という傾向があります。
1位 漢字1〜2文字
2位 3文字以内5文字以内程度の短いメッセージや四字熟語
3位 6文字以上の長いメッセージ
それでは、それぞれ選ばれる理由とメリット、デメリットとともに選ばれる言葉の具体例をご紹介していきましょう。
1位 漢字1〜2文字
1位は漢字1〜2文字の言葉です。
文字数が少ないため墓石の顔とも言える部分に大きく刻むことができ、シンプルで強いメッセージにすることができます。
上記写真の通り、文字数が少ない方が、言葉により力強いメッセージ性が加わりますね。
では具体的にどんな言葉が選ばれているのか、理由とともに解説いたします。
漢字1文字の具体例と意味
それぞれの言葉には人それぞれ解釈が違い、例えば「自分の名前に入っていた漢字」や
「家族にとって特別な一文字だった」など、選ぶ理由は様々ですので、ここでは代表的な言葉の意味でご紹介します。
漢字1文字の場合、特定の意味だけではなく人によって様々な解釈ができるのも大きな特徴ですね。
言葉
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意味
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絆
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離れても強い絆が変わらずにある
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愛
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故人へ、そして故人からお墓参りする人への愛
ただし、仏教では煩悩の一つである愛欲と解釈されるため、宗派によっては注意が必要
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縁
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離れていてもずっとつながっています
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笑
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どんなときも笑顔で
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和
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お互いを大切に、おだやかに
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偲
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お墓でいつも思い、慕っています
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想
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心の中に思い浮かべています
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夢
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自分の夢に一緒に歩んでくれてありがとう
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心
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一緒に過ごした時間はずっと心の中に
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空
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空を見るたびに思い浮かべています
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漢字2文字の具体例と意味
漢字2文字になると、より具体的な言葉の意味となります。
言葉
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意味
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感謝
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ありがとうの気持ちでいっぱいです
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笑顔
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思い出すときの故人はいつも笑った顔です
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永遠
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これからもずっと変わらずに
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静偲
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静かに思い慕っています
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希望
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もしも迷うことがあっても希望を忘れずに
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平和
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お互いを大切にして、おだやかに
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旅路
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それぞれまだ旅の途中、良い旅になりますように
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メリットとデメリット
漢字1〜2文字にする一番大きなメリットは『文字の彫刻代を抑えられる』ことです。
彫刻代に関しては「文字によって彫刻代がかさむ可能性がある」でより詳しく解説しますが、彫刻する内容の細かさによっては特別な加工が必要となり、値段が高くなることがあります。
そのため、少ない文字数であれば必然と文字のサイズも大きくなるため、細かくなりにくく、費用は最低限のもので済むことが多いのです。
反対にデメリットは、漢字1〜2文字ですので使える言葉が限られてくるため、どの言葉にするべきか悩みやすくなるものでもありますね。
普段聞き慣れた言葉でも、意味を調べてみると新しい発見があることもあるので、是非いくつか候補を出し、改めて調べてみるのもいいですね。
「候補の漢字 (スペース)意味」と検索すると様々な意味が出てきますので試してみましょう。
例えば「絆 意味」で検索してみると「馬・犬・たか等をつなぎとめる綱。転じて、断とうにも断ち切れない人の結びつき。ほだし。」という意味が出てきます。
自分の頭の中で理解していた言葉のもっと深い意味を知ることで、より一層選んだ言葉への重みが増しますね。
2位 3文字以内5文字以内程度の短いメッセージや四字熟語
次に2位は3〜5文字程度の短いメッセージや四字熟語、英単語といった言葉が人気です。
3〜5文字の具体例と意味
1位に比べるとひらがなや英語といった使える文字も増え、表現できる言葉が広がります。
言葉
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意味
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ありがとう
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感謝の気持ちを忘れずに
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たからもの
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一緒に過ごした時間はたからものです
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やすらぎ
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お墓ではおだやかでやさしい時間が流れますように
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やすらかに
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もう何も心配せずにおだやかにいてくださいね
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未来へ
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立ち止まらずに歩いてください
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旅立ち
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新しい旅がやすらかであるように願っています
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一期一会
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私の人生の中であなたに出会えたことがとても幸せなことです
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WISH
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もう叶わない願いを胸にいつも想っています
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メリットとデメリット
3〜5文字のメリットは、漢字1〜2文字に比べて使える言葉の種類も増えることで、よりやわらかく、ダイレクトに気持ちを表現できることですね。
反対に文字数が多くなると、墓石に彫刻する文字も細かくなり、彫刻代が高くなることがあるので注意しましょう。
3位 6文字以上の長いメッセージ
3位は6文字以上の長いメッセージです。
6文字以上になってくると「漢字1〜2文字」でご紹介した「洋型墓石」よりも、「デザイン墓石」と呼ばれる形式にこだわらず自由なお墓を建てる方に多く選ばれています。
そのため、「お墓の形」+「墓石に刻む言葉」とあわせてより強い意味を持たせるという方が多くいらっしゃるのも特徴ですね。
6文字以上の具体例と意味
6文字以上ですと、3〜5文字以上により具体的に気持ちを伝えることができます。
言葉
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意味
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あなたに出会えてよかった
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あなたがいてくれたからステキな時間を過ごせました
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これからも一緒に
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形は変わるけれど、ずっとそばに
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またいつか会える日まで
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いつかまた天国で会える日まで待っていてね
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メリットとデメリット
文字数はもちろん、ひらがなや英語も使えるため、とても具体的な言葉を残すことができるため、故人が好きだった言葉や故人へのメッセージをそのまま刻むことが可能です。
ただし、その際には彫刻代がかさむ可能性があることはもちろん、楽曲の歌詞や詩の引用など、元の言葉に著作権が発生する場合には、著作者の許可が必要ですので注意しましょう。
「著作権などの知的財産権、タブーとされている言葉に注意する」で具体的に解説いたしますので、ご検討中の方は是非ご覧ください。
墓石に刻んだ言葉の実例
人気の言葉を理解できても「実際にどんな感じになるのか見てみないとイメージがわかない」という方もいらっしゃいますよね。
今回は実際に墓石に刻まれた言葉のお墓の実例をいくつかご紹介いたします。
漢字1〜2文字の実例
「絆」
画像引用先:いとう石材【「絆」の文字が家族をつなぐ】
思いがけず孤独死となってしまった家族のために家族の「絆」が刻まれています。
「慈」
自転車プロロードレースチームの会長の方のお墓で、「慈」という言葉から「会長が慈愛に満ちた愛情深い方だった」ということを思い出されているようです。
「笑」
亡くなられたお母様はいつも「笑顔」の方だったので、「これからも笑顔を忘れずにいようね」という想いが込められています。
「感謝」
故人に対してだけではなく、自分たちに関わってくれる人たちへ忘れてはいけない気持ちとして、好きな言葉である「感謝」を刻んだそうです。
3文字以上の実例
「ありがとう」
画像引用先:ムラカミ石材【松山市営垣生墓地にて大島石の洋墓建墓】
「やすらぎ」
画像引用先:こしば石材【ご先祖様を末永くおまもりする気持ちで石塔の文字を「やすらぎ」と彫刻】
「空と大地にいだかれて」
北海道の広大な大地に建てるお墓だからこそ、好きな言葉を刻む方が多いとのことですね。
他にも「全優石【想いを込めたお墓デザインコンテスト】」では、実際に建てているお墓の写真とともに、エピソードが多く掲載されていますので、合わせて是非ご覧ください。
墓石に言葉を刻むときの注意すべき6点
墓石に言葉を刻むときに注意すべきことが6点ありますので、実際に彫刻を進めていく順番でご紹介します。
1.墓石の形に適した文字かを確認する
2.霊園・墓地によって決められているものがないか確認する
3.文字によって彫刻代がかさむ可能性がある
4.著作権などの知的財産権、タブーとされている言葉に注意する
5.故人1人に対してではなくお墓に入る予定の人たちのことも含めて家族の総意で考える
6.刻む文字の修正がないようによく確認する
これらを注意せずに進めてしまうと、費用が余分にかかってしまったり、ただの自己満足の墓石になってしまうことがありますので注意しましょう。
墓石の形に適した文字かを確認する
建てる墓石の形によって、適している文字が違います。
特に主流となっている「和型墓石」であれば、仏教の教えにそって建てられるものですので、墓石の表には「○○家」などの家の名前か、宗派により異なりますが「南無阿弥陀仏」などの題目を刻むのが一般的です。
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和型墓石 |
洋型墓石 |
デザイン墓石 |
特徴 |
主流となっている一般的な墓石
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・日本で作り出された洋風を取り入れた墓石
・和型に比べて、低い横長の石を乗せたものが多い。
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他2種にとらわれない自由でオリジナリティのある墓石
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刻む言葉のルール |
表:家の名前や「南無阿弥陀仏」などの題目
裏:建立年月日と建立者名
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自由に決めることができる |
自由に決めることができる |
文字数の目安 |
表は縦1列に入れるのであれば10文字程度 |
決まりはないが1〜2文字はより目立つ。多ければ多くなるほど1文字あたりの文字サイズも小さくなる |
墓石の形次第で自由に決めることが出来る。長文を刻むには一番適した形。 |
「洋型墓石」「デザイン墓石」ですと、仏教の教えが反映されていないため、自由に決めることができますが、それぞれ読みやすい文字数などもあるので注意しましょう。
「洋型墓石」や「デザイン墓石」など、自分たちらしい墓石からこだわりたいという方には、注意すべき7点があります。「失敗しない墓石デザインの決め方!流れ・費用・注意・ポイントを解説」では、人気デザインも一緒に解説しておりますので、墓石から興味を持った方は是非こちらもご覧ください。
霊園・墓地によって決められているものがないか確認する
お墓を建てる場所によって、刻む言葉にも決まりがあることをご存知でしょうか。
特に宗教法人や企業などの民間の法人が運営している「民営霊園」や、寺院が運営している「寺院墓地」は刻む言葉が決められていたり、住職の確認が必要な場合があります。
種類
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公営霊園
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民営霊園
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寺院墓地
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管理・運営
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地方自治体
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宗教法人や企業など民間の法人
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寺院
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特徴
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・管理費が比較的安い
・人気で抽選になることが多い
・宗教問わない
・形や高さに制約がある場合もある
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・石材店が出資、管理している
・休憩所や売店などサービスが充実しているところが多い
・デザイン墓石を建てやすい
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・その宗派の檀家であることが条件
・お寺が管理しているので法事などを相談しやすい
・管理が公営霊園より高くなる
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言葉の決まり
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自由に決められることが多い
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霊園によって決められていることが多い
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決められていることや、刻む文字を住職が確認するケースもある
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石材店の指定
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なし
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あり
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あることが多い
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お墓をどこに建てる予定なのか、そしてそこで決められているルールがあるのかを必ず事前に確認しておきましょう。
文字によって彫刻代がかさむ可能性がある
「墓石に刻む言葉人気ランキング」の中でもご紹介しましたが、刻む文字の広さや細かさで、費用が余計にかかることがあるので注意しましょう。
「石に彫刻」するため、紙に書くことやパソコン上でシミュレーションする場合などとは異なり、デザインが細ければ細かくなるほど、「彫刻で」表現するために特殊な技術が必要となります。
例えば「筆で手書きしたような風合いを残したい」など、筆の質感を残すために線の細さなどが求められるように、デザインの複雑さや範囲の広さ次第で、職人さんの技術料がかかる場合があるのです。
お墓を新しく建てる場合には、彫刻代は墓石の建立代に含まれていることが一般的ですが、彫刻代だけでいえば費用の目安は5〜10万円となります。
また文字を彫刻する際、墓石の表面であれば、
・1名ごとの値段設定
・1文字ごとに値段設定
・1面ごとに値段設定
の3種類の計算方法があり、彫刻を依頼する石材店により様々な値段設定がありますので石材店と予算を元に相談しながら進めましょう。
新しく墓石を購入する際の値段相場は150万円で、安い墓石を購入しても墓石以外に費用がかかり、結局高くなってしまうこともあるのです。「墓石の値段相場は約150万円!必要な費用や選ぶ際のポイントを解説」では、墓石の価格や購入時の注意点をご説明しておりますので、あわせてご覧ください。
著作権などの知的財産権、タブーとされている言葉に注意する
「故人が好きだった曲の中の歌詞を刻みたい」など、歌詞や小説の一部の引用やキャラクターなど、著作権があるものを使用したい場合は、著作権元に許諾を取る必要があります。
無断で使用してしまうと高額な賠償金を請求されたり、最悪の場合取り壊しになる可能性もあるので注意しましょう。
タブーとされている刻んではいけない言葉は実はないのですが、一般的にあまりオススメされていない言葉が2つあるので順不同でご紹介します。
・うたかた
・浮いたか瓢箪(ひょうたん)
「うたかた」
方丈記に出てくる言葉です。
泡のように儚く消えるものという意味なので、長い時間をかけて受け継いでいくお墓に対してはあまり適した言葉ではありません。
「浮いたか瓢箪」
八尾のおわらの囃子言葉(はやしことば)の一節で、ここが歌われると終わりの合図となります。
「終わりがあれば新しく始まるものがある」という意味もありますが、瓢箪は中身が空っぽでゆらゆら揺れながら動いていくもので、墓石はどっしり構えるものなのであまりオススメされていません。
故人1人に対してではなくお墓に入る予定の人たちのことも含めて家族の総意で考える
大切な家族が亡くなり新しくお墓を建てる際、大きな悲しみから故人1人に対しての気持ちだけを考えてしまいがちですが、お墓は故人1人だけではなく、いつかはそこに入る家族がいます。
そのため、入る予定の家族のことも含めて「家族の墓」として考え、どんな言葉にするのか、どんな意味をこめるのかなど、家族全員でしっかり話し合って、全員が納得したものを選びましょう。
全員で納得した言葉を刻むことで、お墓により一層「家族の気持ち」を込めることができるのです。
刻む文字の修正がないようによく確認する
文字を彫刻した後に修正することも可能ですが、別途費用がかかってしまうため、事前に間違いがないかしっかりと「家族何人かで」確認することが大切です。
彫刻した文字は一般的に下記のような工程で修正されます。
1.文字の掘られている部分、もしくは全体を磨いて削る
2.正しい文字を彫刻する
そのため、正しい文字の彫刻代以外にも磨いて削る分の加工代が必要となり、費用も高くなります。
確認は1人に任せずに最低でも何人かで行い、細かい部分まで間違いがないようによく確認するようにしましょう。
言葉以外の4つの加工方法
言葉を刻む以外にもいくつかの加工方法があり、刻む言葉が決められている場合にも、一緒に検討することで、気持ちを込めることが可能です。
順不同でご紹介しますので、興味があるものがあれば石材店に相談してみましょう。
1.イラストを加える
2.フォントを考える
3.手書きにする
4.色を付ける
イラストを加える
墓石にイラストが掘られたものを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
イラストを言葉に添えることでより個性が出せたり、お墓に対しての思いも深くなります。
実例を2点ご紹介しましょう。
「花(バラ)」
画像引用先:帝北石材【花彫刻のご紹介】
故人に対する愛情や、悲しみを癒やすためにお花のイラストを彫刻される方が多くいらっしゃいます。
<ペット>
画像引用先:天翔堂【お墓ブログ】
こちらは施主の方が書かれた動物たちのイラストです。
家族として一緒に過ごした愛犬、愛猫のイラストもよく選ばれるものの一つとなり、お墓がより大切な思い出や家族のつながりを表した場所になります。
フォントを考える
言葉を刻むときには、使用するフォントによっても言葉の見え方が大きく変わってきます。
1.人気のフォント
2.それ以外のフォントでの見え方の近い
人気の順でご紹介しますので、印象の違いを体験してみましょう。
人気のフォント
墓石に使わなければいけないフォントのルールはありません。
しかし、遠くからでも墓石の文字が読みやすく、認識しやすいといった理由から「楷書体(かいしょたい)」「行書体(ぎょうしょたい)」というフォントが多く選ばれます。
特に「楷書体」は文字の太さや作りが遠くからでも読みやすいので、お墓の場所も見つけやすくなりますね。
それに比べて行書体は動きがあって味があります。
それ以外のフォントでの見え方の違い
「楷書体」「行書体」以外では、フォントは大きく「明朝体」と「ゴシック体」があり、この2種類が基本的なフォントとなります。
明朝体は縦の線と横の線の太さが違い、漢字の線の角の部分には三角形の山があるのが特徴で、やわらかさや上品さを表現することができます。
ゴシック体は縦と横の線が同じ太さになっているため、力強さや元気さがあるのが特徴です。
フォント次第で、言葉にまた違う印象をプラスすることができるので、どんなフォントが良いのかも石材店と相談してみるのもおもしろいですね。
手書きにする
言葉はフォントで彫刻する方法の他に、手書きで依頼することも可能です。
故人が残した手書きの文字などを元にすることができるので、「生前に故人が書いた手書きの名字で残した」という方もいらっしゃいます。
画像引用先:株式会社石寅【京都市北区の寺院墓地にて、愛媛県産大島石のお墓を建立。細かなご要望も叶えた、柔らかな洋型墓】
このように、石材店で直筆の文字を元に彫刻できるように調整してくれますので、事前に準備するか、ふさわしい手書きのものがないかを探してみるのも良いですね。
ただし、こちらも「彫刻代がかさむ可能性がある」でご紹介した通り、デザインが細かくなると費用も高くなることがありますので、予算を元に相談することが大切です。
色を付ける
墓石の言葉への色に、使わなければいけないものなどのルールは特にありませんが、地域によってよく使われる色があります。
・関東:黒
・関西:白
・九州:金
そして主に使われるのは下記の色です。
・黒
・白
・グレー
・金
・掘ったままの石の色
画像引用先:帝北石材【墓石の色と文字の色】
墓石の色によってより見やすい色や印象が違いますので、石材店と相談してみるといいでしょう。
ただし、白や金にする場合は、他の色に比べると色が剥げてきたり、汚れも目立ちますので、定期的な塗り直しが必要です。
はじめての葬儀なら「やさしいお葬式」
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まとめ
墓石に刻む言葉人気ランキング
文字数が少ないものほど人気
1位 漢字1〜2文字
2位 3文字以内5文字以内程度の短いメッセージや四字熟語
3位 6文字以上の長いメッセージ
墓石に言葉を刻むときの注意すべき6点
1.墓石の形に適した文字かを確認する
2.霊園・墓地によって決められているものがないか確認する
3.彫刻代がかさむ可能性がある
4.著作権などの知的財産権、タブーとされている言葉に注意する
5.故人1人に対してではなくお墓に入る予定の人たちのことも含めて家族の総意で考える
6.刻む文字の修正がないようによく確認する
言葉以外の加工方法
1.イラストを加える
2.フォントを考える
3.手書きにする
4.色を付ける
お墓は家族の遺骨をおさめる大切な場所です。
そこに刻む言葉を考える際には、建てる予定の墓石の形、建てる場所で設定されている決まりの有無、著作権など、条件面での注意が必要になります。
そして故人1人に対しての気持ちだけで言葉を決めずに、「故人だけではなく他に誰が入るためのものなのか」を意識し、家族全体で話し合いながら、全員が納得するものを目指し、石材店と相談しましょう。
そうすることで、家族全員が「自分たちらしい墓石の言葉」として納得した言葉となり、気持ちを込めることで、お墓を長い時間をかけて家族で守っていくことができるのです。
【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)
- 略歴
- 栗本喬一(くりもと きょういち)
- 1977年生まれ
- 出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)
- 株式会社東京セレモニー 取締役
- ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
- 「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
- 株式会社おぼうさんどっとこむ
- 常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
- 株式会社ティア
- 葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。
- 著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)
プロフィール