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40代で人工透析を開始する際の余命と生活への組み込み方を徹底解説

「40代なのに人工透析が必要と言われてしまった…」

「自分は後何年くらい生きられるのだろう」

「これからの生活が不安で仕方がない…」

日本透析医学会の調査によると、2020年末時点で人工透析を受けている患者数は35万人で、そのうち透析歴が20年以上の方の割合は11.2%、最長透析歴は52年4カ月となっています。

透析歴の長い方は年々増加傾向にあり、40代など若年のうちに透析を導入した場合でも、透析療法に加えて、健康管理ができている人は長生きが十分可能なことを表しています。

実際に、~笑顔でいきいき~透析新ライフ「私の透析体験談」より49歳男性の方が透析歴30年でもビジネスやプライベートを充実させて元気に生活されています。

本記事では40代で人工透析を受ける際の以下の4つのポイントを解説・紹介していきます。

  1. 1.生存率と余命
  2. 2.病態
  3. 3.治療費と軽減させる制度
  4. 4.今後の働き方

これらの情報を得る事で透析についての理解が深まります。現在の状況と今後の生活で気を付けるべきポイントが明確になり、生存率をあげていくヒントになるでしょう。

さらに、透析前の生活と透析を両立させるための方法や、タイムスケジュールを知る事は、自分自身の生活に落とし込んで考えていけるようになるために必要です。

特に、人工透析が必要な状況になったとしても、何もかも諦めなければならない訳ではないという事を具体的に知ることが出来る内容になっていますので、ぜひ最後まで読んでください。

40代の透析患者の余命と生存率

40代で人工透析治療を開始した場合の余命は、健康な方と比較すると平均で20年ほど短いものになり、生存率は透析を受ける期間が長期になるにつれ、落ちていくと言われています。

しかし、余命や生存率はあくまでも統計上の平均に過ぎず、実際には長生きされている方も多く、近年発表された最長透析歴は52年4カ月となっています。

「人工透析を開始する=余命をはっきり告げられた」という訳ではありませんが、余命を考える状況になった際に活かせる知識を得るために【もし大切な人が余命宣告されたら】後悔しないための4つのポイントも、ぜひご覧ください。

40代透析患者の余命

下記にもあるように、40代で人工透析を受けると男女ともに、平均20年は一般の人より余命が短くなる傾向があります。

  男性 女性
透析患者の

平均余命

一般人口
平均余命
透析患者の

平均余命

一般人口
平均余命
40歳

20.54

39.67

23.19

46.22

41歳

19.96

38.73

22.69

45.26

42歳

19.23

37.79

21.85

44.29

43歳

18.69

36.86

21.14

43.33

44歳

17.97

35.93

20.58

42.37

45歳

17.30

35.01

20.10

41.41

46歳

16.68

34.09

19.46

40.46

47歳

16.10

33.18

18.73

39.51

48歳

15.59

32.27

18.08

38.56

49歳

15.03

31.36

17.43

37.62

引用先:わが国の慢性透析療法の現況|2004年末調査項目に関する予後解析

40代透析患者の生存率

下記は、全年代の透析を導入してからの生存率です。

  生存率
透析開始後1年

89.9%

透析開始後5年

60.8%

透析開始後10年

35.9%

透析開始後15年

23.5%

透析開始後20年

15.4%

透析開始後25年

11.8%

引用元:我が国の慢性透析療法の現況(2015年12月31日時点、日本透析学会)

この生存率は全年代から割り出されているため、透析導入時の平均年齢が男性は68.37歳、女性は70.95歳と高齢化している点と、80歳を超えてから透析導入する方も多くいる状況を踏まえる事が大切です。

透析を導入して20年と25年生存率が極端に低いと感じますが、日本人の平均寿命を考えると男性が81.64歳、女性が87.74歳なので、そもそものデータが不足していると考えるのが打倒です。厚生労働省 令和2年簡易生命表

1988年からこの統計がとられていますが、25年以上透析歴がある患者数も年々増加しています。

40代という若年のうちに透析を導入した場合でも、透析療法に加えて健康管理ができている人は長生きが十分可能なことを表しています。

透析に向き合うための基礎知識

本人が受け身でいると透析についての正しい基礎知識や情報がなかなか入ってこないというケースが見受けられます。

自分の状況を詳しく知ることで、治療に向かう心構えをしたり、積極的に動くために活用することが可能です。

以下、病態と合併症について、基礎的かつ理解しやすい順に紹介していきます。

  1. 1.透析が必要な状況を知る(腎不全の病態)
  2. 2.透析の種類(血液透析と腹膜透析)
  3. 3.透析の主な合併症
  4. 4.合併症予防のために気を付けるポイント

透析が必要な状況を知る

透析は、体内で発生する老廃物を尿に捨てている腎臓の機能を助ける治療法です。

腎臓の機能が低下することを『腎不全』と言います。

透析が必要と診断された方はこの『腎不全』になっており、腎機能の低下とともに尿がでなくなっていきます。

すると、老廃物が含まれる血液が全身にまわってしまう『尿毒症』になりやすい状態になるのです。

『尿毒症』は命に関わる重篤な症状が起きる可能性があります。

『尿毒症』に対する治療は

  1. 1.腎移植
  2. 2.透析療法(血液透析と腹膜透析)

の2種類があり、腎機能が通常の働きの約10%以下になると腎移植や透析導入が必要になります。

他の治療法はなく、透析治療は腎不全の方の命を守るために行う治療で、腎移植をしない限り透析治療を継続する必要があります。

透析の種類

人工透析には「血液透析」と「腹膜透析」の2つの種類があります。

以下、それぞれの特徴について紹介していきます。

血液透析

血液を身体の外に取り出し、人工腎臓(透析器)に循環させて尿毒素を除去した後に身体に浄化された血液を戻す方法です。

国内で最も実績のある方法で、合併症の予防などが十分に行われるというメリット があるため、現在では血液透析を受けている人が圧倒的に多いという特徴があります。

腹膜透析

腹腔内に直接透析液を注入して一定時間おくと、腹膜を通して透析液に尿毒素を移動さ せることができます。その後、透析液を体外に取り出すことで血液が浄化される方法です。

血液透析に比べて、通院頻度が少なく生活の自由度が高いですが、本人や家族によっ て自宅で操作が必要な点と、腹膜が透析膜として使用できるのは10年ほどという寿命があるため、血液透析と比較すると受けている人が少ないという特徴があります。

透析の主な合併症

透析を長期間、安全に続けるためには、合併症を起こさないように注意することが大切です。

透析を受ける方が気をつける合併症には下記の2種類があります。

  1. 1.短期的合併症:透析初期に身体が慣れていないために起こりやすい合併症
  2. 2.長期的合併症:透析を長期間続けることで起こりやすい合併症

以下、それぞれの代表的なものを紹介していきます。

短期的合併症

・透析不均衝症候群

血液透析導入時によくみられる合併症で、体内の血液中の水分や老廃物が良く除去さ れるのに対し、脳や細胞内の老廃物は除去されにくく、老廃物の濃度の差が生まれることにより、頭痛や吐き気、透析中の血圧低下などが起こることをまとめて透析不均衝症候群と呼んでいます。

長期的合併症

  1. 1.心臓機能の低下

透析を受けている方は尿が出ないため、不要な水分や塩分が体内に溜まり、それを循環させる心臓に大きな負担がかかります。

その状態が長く続くと、心機能が低下して、最後は心不全となってしまいます。

  1. 2.腎性貧血

    腎臓では赤血球をつくる働きのあるエリスロポエチンというホルモンがつくられています。腎機能が落ちると、このホルモンの生産量が減るため、貧血になりやすくなります。

    1. 3.免疫低下・感染症

      透析を受けている方は尿毒素や栄養不足、貧血などが原因で免疫が低下しており、感染症にかかりやすくなっています。

      1. 4.かゆみ

        透析を開始すると汗を出す汗腺が小さくなって汗が出にくくなるので、皮膚が乾燥してかゆみが起きやすくなります。

 

合併症予防のために気を付けるポイント

先に紹介した合併症を予防するために気を付けるポイントは以下の4つです。

  1. 1.水分や塩分、たんぱく質などの制限を守る
  2. 2.糖尿病・高血圧・脂質異常症などを合併している場合は服薬を欠かさない
  3. 3.ゆっくりと時間をかけて透析が行えるようなスケジュールを組む
  4. 4.基本的な手洗い・うがいに加え、皮膚の傷に対する観察、予防接種は積極的に受けることを心がける

合併症が起きた場合は速やかに主治医や看護師などの医療従事者に相談し、指示や指導を守るようにしましょう。異変を感じた場合は小さなことでも相談・報告をすることが大切です。

治療費~目安と軽減させるための2つの制度~

透析治療は長期間受け続ける必要があるため医療費も高額となります。そのため、透析を受ける方をサポートする公的補助制度が用意されています。

透析にかかる治療費(費用目安:1~2万円/1ヶ月あたり)

血液透析を受ける費用は1回約3万円と言われており、週3回通院した場合の1カ月の費用は約36万円になります。

また腹膜透析を自宅で行う際の費用は、透析液・液を交換する際に使用する輸液バッグやカテーテルなどの備品の費用もかさむため、1カ月に30~50万円が必要になります。

これらの高額医療費を補助するために2つの制度があります。

  1. 1.特定疾病療養受療証
  2. 2.障害者医療費助成制度

これらの制度を利用することで、費用目安に記載したように1か月の医療費を1~2万円に抑える事が可能です。

以下、それぞれの制度の特徴や申請方法を紹介します。

特定疾病療養受給者証

「人工透析を行っている慢性腎不全」は厚生労働省が定める「特定疾病」に指定されており、長期にわたって高額な治療費がかかるため、助成の対象となります。

◎特徴

対象者:健康保険に加入している透析患者

所得による自己負担額の違い

疾病区分 所得区分 自己負担額
人工透析が必要な慢性腎不全 ・年収1,160万円以上の方

・年収約770~1,160万円の方

20,000円

上記以外

10,000円

◎申請方法

必要書類:特定疾病認定申請書、保険証、印鑑

申請の流れ

  1. 1.特定疾病病認定申請書を記入
  2. 2.医療機関にて医師の証明を受ける
  3. 3.加入している保険者の申請窓口で申請を行う
  4. 4.特定疾病療養受給者証が届いたら通院している医療機関へ提示

申請の注意点

  • ・人工透析開始後に申請する必要があるため、事前準備のシャント手術には適応されない。
  • ・申請後、手元に届くまでに1週間~1カ月かかる場合がある。
  • ・自己負担額が軽減されるのは1つの医療機関に限る。
  • ・同一医療機関でも、外来・入院・入院時食事代・薬局は別の扱いとなり費用がかかる。

加入保険別の申請窓口

加入している保険 窓口
国民健康保険 区役所・町村役場の国民健康保険課
被用者保険(社会保険) 各健康保険組合、または全国健康保険協会

障害者医療費助成制度

人工透析を受けることになった方は、住んでいる自治体に申請をすると障害者手帳の交付を受ける事ができます。人工透析患者は第1級障害に認定されます。

◎特徴

対象者:健康保険に加入している重度障害者(身体障害者手帳1、2級)

  • ・第1級障害に認定されると、障害の原因となる病気やケガ以外の治療でも、健康保険による自己負担分の医療費、処方箋によって処方される薬代なども全て無料になる
  • ・車椅子、義肢、装具などの福祉機器も無料で交付を受けられる

◎申請方法

必要書類:申請書、診断書、写真、保険証

申請の流れ

居住地近くの福祉事務所又は市役所で申請手続きを行う。具体的な申請方法は各市町村によって異なる場合があるため、担当窓口へお問合せください。

申請の注意点

  • ・申請から障害者手帳が交付されるまでの期間は約2カ月
  • ・医療費の助成は地方自治体によって行われるため、各自治体により年齢制限や所得制限が設けられている場合がある

医療費の助成が受けられるかどうかは、住民票のある市区町村に確認するようにしましょう。

透析を生活へ組み込む方法

血液透析のために週3回の通院と、仕事などの生活をどのように両立させていくかは、まだイメージがつかずに難しいと感じる方もいるかもしれません。

ここからは、透析と仕事などを両立されている方の実際のタイムスケジュールや体験談のブログをいくつかご紹介していきます。

実際に透析を受けている方が工夫されていることを知ると、今後の生活を組み立てるヒントが得られるのではないでしょうか。

透析と仕事・趣味・家族との時間を両立させるタイムスケジュール例

「従来の通院=平日の日中」のようなイメージだけでなく、夜間にかけて透析をおこなってくれる専門のクリニックや病院もあるため、検討してみるとよいでしょう。

以下は、実際に夜間に透析をされている方のタイムスケジュールを2例紹介しています。ぜひ参考にしてみてください。

ケース1:40代男性(会社員)

透析:月・水・金

透析日は定時退社後に会社と自宅の中間地点のクリニックで受けています。

17時半に退社し、18~22時の4時間透析を受け、帰宅は23時頃になる。透析を受けない火・木は少し残業して月・水・金の残務を振り分けています。

土日は家族や自分の趣味のための時間として活用可能になります。

ケース2:50代女性(企業役員)

透析:火・木・土

睡眠中の時間を利用して透析をおこなう「オーバーナイト透析」を週3回病院に泊まって受けています。

21時~翌朝5時までが透析時間となり、睡眠時間を透析に充てる事で仕事や趣味にかける時間を最大化出来るメリットがあります。

また、尿毒素や水分を8時間かけてゆっくりと除去することで、身体への負担を抑える事が可能で、血圧低下防止、薬の減量や貧血の改善などが見込まれます。

同世代で透析をされている方のブログ・サイト紹介

人工透析治療を行いながら元気に過ごされている方のブログやサイトを4つ紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

「透析生活」

透析をしながら医療従事者として働き、趣味の旅行もつづけている方のブログです。

「ダイアライザーと奥さんとヨーキー」

フルタイムで塾の先生をされている方が運営されているブログです。

「1日おきの決まり事」

2019年8月から透析を開始された女性のブログ。透析開始時からの日々の詳細について書かれています。

~笑顔でいきいき~透析新ライフ「私の透析体験談」

ブログではありませんが、透析を受けながらビジネスなどで成功されている方々の体験談が多数掲載されています。

万が一に備える!終活を意識しての準備

病態や合併症の把握や、透析開始後のスケジュールについての大まかな知識を得たら、次に万が一に備えておくための準備3つを行っていきましょう。

紹介する順番に行うことで、家族の不安を解消し、自分自身を見つめ直すことが可能になり、穏やかな気持ちで透析治療に挑むことが出来るでしょう。

【万が一に備える準備3つ】

  1. 1.家族と話し合う
  2. 2.やりたいことをリスト化しておく
  3. 3.エンディングノートを書いてみる

家族と話し合う

診断を受けて透析が必要とわかった今から透析開始になるこの期間に、ぜひご家族と話し合っておくことをおすすめします。

人工透析が始まると、今までの生活とは時間の使い方が異なり、血液透析を行う場合は、最低週3回は通院することとなります。

やはり時間的拘束が長いため、透析初期でスケジュールに慣れていなかったり、体調不良が重なった場合などは、家族とゆっくり話し合う時間というのは取れなくなってしまうことも考えられます。

また、日本の透析治療は世界トップレベルですが、免疫が低下して思わぬ感染症にかかってしまったり、血圧の大きな変化により心臓に負担がかかって突然具合が悪くなってしまう可能性もあるのです。

【話すべき内容の具体例】

  • ・現在の病状について
  • ・透析に通う頻度と拘束時間
  • ・合併症と予防策について
  • ・仕事や趣味の継続について
  • ・今後の家族計画(子供の成長に伴いかかる費用についてや旅行などの計画)
  • ・終活について

特に仕事や趣味について・今後の家族計画・終活については、次に紹介する「やりたいことのリスト化」と「エンディングノート」を利用して希望を整理しておくと、より具体的に家族と思いを共有することが出来るため利用してみると良いでしょう。

また、ご家族が不安を大きく感じている場合は、「【終末期を迎えた患者のために】家族ができることは4つのケアから!」の記事もおすすめになりますので合わせてお読みください。

やりたいことをリスト化しておく

万が一の事を考えて後悔しないためにも、やりたいことをリスト化して書き留めておくことをおすすめします。

人工透析治療が開始になると少し制限はかかりますが、今まで通り仕事を継続したり、趣味に没頭したり、家族や友人と楽しい時間を過ごす事は可能だからです。

よく言われることですが、まずはやりたいことを100個書き出してリスト化していきます。行ってみたい場所や食べたいもの、新しくチャレンジしたいことなど何でもいいので、まずは箇条書きで書き出してみましょう。

なかなか思いつかない方は、自分が「やりたくないこと」に目を向けてみましょう。

「やりたくないことをやらないようにする」=「やりたいこと」と捉えると、リストが増えていくかもしれませんね。

やりたいことをリスト化することには、以下のような3つのメリットがあります。

【期待できる3つのメリット】

  1. 1.人生に前向きになれる
  2. 2.自分自身と向き合う時間になる
  3. 3.願いが叶いやすくなり人生を楽しめる

リストを利用しやすくするために、以下の3つのルールに沿って書いておくとよいでしょう。

【リスト作成時のルール】

  1. 1.修正や更新のタイミングを決めておく

    具体性のない曖昧な内容の項目は、定期的に修正や更新をして書き換えていくことで、より自分がやりたかった内容に近づいて具体化していきます。

    1. 2.カテゴリーごとに書く

      カテゴリーやテーマごとに分類して書いておくと、より深堀りして考えやすくなり、真の欲求に辿り着きやすくなります。

      1. 3.後から見返せるようにしておく

        透析治療中や体調不良の時、辛くて自分を見失いかけた時などに簡単に見返すことの出来るように、シンプルな箇条書きにしたり、ポケットサイズの手帳に書き込むなどの工夫をしてみると良いでしょう。

透析治療中は拘束されてしまう時間が長く、気分が落ち込んでしまうこともあるでしょう。

しかし、「やりたいことリスト」を見返すことで、自分自身を見つめ直すことができ、人生の道標にもなります。

やりたいことを実現していくことで「透析をしていても楽しい人生をおくることが出来る」という自信を持てるようになるため、ぜひ実践してください。

エンディングノートを書いてみる

エンディングノートは、万が一の時に備えて自分自身の情報や、家族や友人への思いを書き留めておくノートです。

エンディングノートと聞くと、終末期をイメージされる方もいて、書くことに抵抗を感じるかもしれません。

しかし、エンディングノートが用意されていれば、家族や配偶者が迷うことなく手続きをすすめることができたり、ご自身から大切な方々への思いもしっかりと伝えることが出来るでしょう。

書き方の決まりはありませんが、以下の情報を書いておくと良いでしょう。

  1. 1.氏名、生年月日、住所、連絡先
    1. 2.財産について

        通帳などの保管場所やクレジットカードの保管先など

      1. 3.生い立ちや経歴、職歴、趣味
  1. 4.配偶者や子、孫、兄弟姉妹などの氏名と住所、連絡先
    1. 5.友人や知人の氏名、住所、連絡先
      1. 6.かかりつけの病院の名称、住所、連絡先
        1. 7.家族への感謝の言葉、今までの気持ちなど

書き方のコツや市販されているエンディングノートのおススメは「30代での遺書の書き方|ポイントやメリット・遺言書との違いを紹介」「エンディングノート最新人気ランキング20選!書き方も完全解説!」で紹介していますので、ぜひ参考にしてください。

まとめ

40代で人工透析治療を開始すると、男女ともに、平均20年は一般の人より余命が短くなる傾向があります。

しかし近年の統計では、25年以上の透析歴がある患者数も年々増加しており、最長透析歴は52年4カ月です。

40代という若年のうちに透析を導入した場合でも、透析療法に加えて健康管理ができている人は長生きが十分可能であり、何もかも諦めなければならない訳では決してありません。

人工透析が必要と診断されたら、まずは以下の3つのことを確認するようにしましょう。

  1. 1.透析に向き合うための基礎知識を得る

    自分の病状を詳しく知ることで、治療に向かう心構えができるようになり、先を見据えた準備が可能となります。

    透析が必要な病状を「腎不全」といい、透析や腎移植をしないと尿から排泄されるはずの老廃物が全身にまわってしまう「尿毒症」になり、命に関わる重篤な症状が起きる可能性があります。

人工透析には「血液透析」と「腹膜透析」の2つの種類があります。

  1. 2.透析の合併症について知る

    透析を長期間・安全に続けるためには、合併症を起こさないようにすることが大切です。

    合併症には透析初期に起こる「短期的合併症」と、透析を長期間続けると起こりやすい「長期的合併症」があります。

    おもな「短期的合併症」は透析不均衝症候群です。

    「長期的合併症」は心機能の低下、腎性貧血、免疫低下による感染症、かゆみなどがあります。

    1. 3.治療費の把握と軽減させる制度を知り手続きの準備をする

      透析にかかる費用は、「特定疾病療養受給者証」の取得と、「障害者医療費助成制度」を利用することで、1カ月の1~2万円に抑えられます。

病態の把握や手続きについての知識を得ることが出来たら、次にスケジュール管理や万が一に備えての準備を行いましょう。

  1. 1.透析と仕事や趣味、家族との時間を両立させるタイムスケジュールを立てる

    「通院=平日の日中」というイメージがありますが、夜間にかけて透析をおこなっている施設があります。

    仕事や趣味、家族との時間を確保するためにも検討するようにしましょう。同世代で透析をされている方のブログやサイトを参考にするのもいいでしょう。

    1. 2.万が一に備えて家族と話し合う

      透析治療を開始すると、長時間の拘束があることや体調が安定しない可能性もあり、家族とゆっくり話すことが難しくなります。以下のようなことを話し合っておくと良いでしょう。

      • ・現在の病状について
      • ・透析に通う頻度と拘束時間
      • ・合併症と予防策について
      • ・仕事や趣味の継続について
      • ・今後の家族計画(子供の成長に伴いかかる費用についてや旅行などの計画)
      • ・終活について
        1. 3.「やりたいことのリスト化」や「エンディングノート」を書く

          やりたいことを実現していくことで、透析をしていても楽しい人生を送れているという自信になります。

          また、エンディングノートを書くことで、万が一の時に大切な家族が迷うことなく手続きを終えられたり、ご自身の思いをしっかりと伝えることが出来ます。

40代という年代で人工透析治療が必要という診断を受けると、不安で気持ちの整理が追いつかないこともあるでしょう。

しかし今は「透析になったら人生終わり」という時代ではありません。

透析は元気に生きるための治療法です。怖がらずにうまく付き合う方法を工夫してみてくださいね。

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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

プロフィール

運営会社

会社概要

会社名 LDT株式会社
Life Design Technologies co.,Ltd


https://le-tech.jp/
資本金 11,930万円(資本準備金含む)
代表取締役 白石 和也
設立 2019年9月
所在地 〒105-0004
東京都港区新橋5丁目23-10片山ビル6階
TEL:0120-538-175
FAX:03-6800-5820
事業内容 AgeTech(エイジテック)プラットフォーム事業
AgeTech(エイジテック)関連のソフトウェア開発・提供事業
AgeTech(エイジテック)関連のコンサルティング事業

企業理念

ライフエンディング(葬儀)の後悔をなくす

私たちは超高齢社会に適した情報インフラとサービスインフラを構築することにより、人々のQOLの向上に寄与し、社会に貢献し続けます。

やさしいお葬式

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私たちは後悔のない終活の
サポートに全力を注ぎます。

私たちはお客様がご納得いただける
まで真摯に向き合います。

私たちはお客様の「ありがとう」を
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私たちは誰もが知っていて誰もが
使いやすく誰もがなくては困る
そんなサービスを提供し続けます

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やさしいお葬式監修

葬祭ディレクターとして10年以上培った経験を活かし、多様化する価値観の中でご相談者様にとって
どのようなご葬儀を選択することがよいのかを丁寧にヒアリングさせていただき、ご提案いたします。

お葬式セミナー講師
エンディングコンサルタント
栗本 喬一(くりもときょういち)
1977年 東京生まれ(名古屋育ち)
略歴
母の死をきっかけに葬儀業界に興味を持ち、大学卒業後、大手葬儀社へ入社、家族葬から大規模葬儀まで、幅広くお葬式を葬儀担当者(セレモニーディレクター)として活躍。その後、葬儀会館の店長、新規開拓を歴任。お客様からの「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとし、これまでに10年以上、5,000件以上の葬儀現場に立ち会う。
資格等
株式会社GSI グリーフサポート アドバンスコース修了。