「偲ぶ」ってどういうこと? 偲ぶという行為の意味を解説します
亡くなった方や、喪われたもの、遠くへ行ってしまったものに対して思いを馳せる…偲ぶという行為。この行為、実際はどういう意味をもつのでしょう。 今回は、偲ぶという行為の意味について考えてみましょう。
偲ぶ行為は誰のため?
「偲ぶ」という字は、「にんべん」に「思う」という字を書きます。漢字には、文字の構成が意味を表していることが多くあります。
この「偲ぶ」という文字も同様です。「ひと(にんべん)」が「思う」という文字の構成は、そのままこの文字の意味を表していますね。
では、「偲ぶ」という行為は、誰のためにおこなうものでしょう?
亡くなった方や遠く離れた方へと思いを馳せることは、想う本人にしかわからないことです。思いを形にして届けるのなら別ですが、気持ちそのものには形はありません。離れた場所でどれだけ祈っていても、思われている側には伝わることはないのです。
ならば、人が偲ぶ意味とはなんでしょう?
それは、想うその本人のためにほかなりません。偲ぶことで、相手のことをいつまでも忘れずに済みます。楽しかったことを思い出し、心を込めて想うこと。
その行為は、そばにいなくなってしまった存在を近くに感じることができ、想うその人本人の心を癒すことができるでしょう。
偲ぶ対象は、親しかった人や、大切にしていたペットなど、人それぞれ。偲ぶという行為は、誰がなにに対しておこなっても自由です。自分のために、誰に制限されることなく、誰にでも許されている行為なのです。
偲ぶことに何の意味がある?
人の気持ち、とくに悲しみには、整頓する手段が必要です。
いつまでも悲嘆に暮れていては、前を向いて生きていくことはできません。偲ぶことで、過去と現在を整頓し、「いままで」と「これから」を気持ちのうえで分けることができるようになります。
「いままで」は楽しかった・嬉しかったけれど、いなくなってしまって悲しい。けれど、それは「終わってしまった過去のこと」。
偲ぶという行為は、いなくなってしまった方のことを身近に感じつつも、過去のこととして思い出すべき事柄と認識付ける、そんな意味も持ちえます。
偲ぶことは、いつでもどこでもできます。
たとえ、その偲ぶ対象が過去の存在になったとしても、想いが遺っているのであれば、偲ぶことでいつでも身近に感じることができるのです。
独りで偲ぶ?誰かと偲ぶ?
ひとりでひっそりと、思いを馳せることもあるでしょう。
思いを同じくする誰かと一緒に、思いを馳せることもあるでしょう。
どちらも同じ、偲ぶという行為です。
ですが、ひとりでおこなうのか、誰かとともにおこなうのかによって、目的や意味は異なっていますね。
ひとりで偲ぶ行為は、自分が抱えている気持ちと向き合う意味を強く感じます。自分が喪失したことに対してどう思っているか、うしなってしまったものに対して向ける想いなどを自分ひとりでゆっくりと反芻し、思い返す行為です。
ひとりでおこなうのであれば、この気持ちは自分だけのものですね。
ですが、思いを同じくする誰かとともに、うしなわれた方を偲ぶのであれば、そこには「想いの共有」という行為が生まれます。
それぞれに向ける想いは異なっても、そばにいない方を偲ぶ…想いを馳せるという点では同じ。
相手を慕う気持ちを同じくする人たちと一緒に、気持ちをこめて想えば、自然と一体感が生まれます。ときに、偲ぶ方同士で話をしたりして、気持ちを昇華させることもできるでしょう。
ご葬儀に、家族葬を選択される方も増えています。
故人に対して想いをもつ方々にたくさん集まっていただくのもよいですが、本当に想いの深い身内だけで故人を偲ぶ選択をすることも、意義のあることです。
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まとめ
この記事をまとめると、以下のようになります。
・偲ぶという行為の意味は、偲ぶ本人にこそ意味のあること
・偲ぶことで、そばにいなくなってしまった存在を近くに感じることができ、想うその人本人の心を癒すことができる
・偲ぶという行為は、過去のこととして思い出すべき事柄と認識付けるという意味も持つ。偲ぶことで、気持ちの整理をおこなうことができる
・一人で偲ぶのはもちろん、誰かとともに偲ぶことで気持ちを昇華させることもできる
うしなってしまった人への想いをあたたかな気持ちで偲び、気持ちを整理することで、自分の人生を生きていくことができるでしょう。
【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)
- 略歴
- 栗本喬一(くりもと きょういち)
- 1977年生まれ
- 出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)
- 株式会社東京セレモニー 取締役
- ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
- 「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
- 株式会社おぼうさんどっとこむ
- 常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
- 株式会社ティア
- 葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。
- 著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)
プロフィール