法事を欠席する時のお詫び・お悔やみ文例(ハガキ・メール・LINE)
法事にどうしても出席できないとき、「いつ・どのように欠席連絡をすれば良いのか」「お詫び 文例はこれで失礼にならないか」と迷う方は少なくありません。
とくに、はがき 例文・お悔やみ メール・LINE 文章など、状況に合った欠席 連絡の仕方を知っておくと、いざという時に慌てずに済みます。
この記事では、法事を欠席する際の基本マナーから、ハガキ・メール・LINEそれぞれの具体的な文例までやさしく解説します。
法事を欠席するときの基本マナー
欠席 連絡は「できるだけ早く・丁寧に」が基本
法事を欠席すること自体は決して珍しいことではありませんが、大切なのは「早めの欠席 連絡」と「相手の立場に配慮した言葉選び」です。
案内を受け取った段階で出欠がわかっている場合は、1週間以内を目安に連絡するのが理想的です。直前で都合が悪くなった場合でも、気づいた時点ですぐに連絡を入れましょう。
連絡手段は「電話+書面(メール・はがき)」が無難
身内の法事であれば、まずは電話でお詫びと欠席の意向を伝え、そのうえで改めてメールやハガキで一言添えると、より丁寧な印象になります。
親族以外や仕事関係の法事の場合は、お悔やみ メールや手紙だけでもマナー違反にはなりません。関係性や相手の年齢を考え、失礼にならない方法を選びましょう。
欠席の理由は「簡潔に・言い訳しすぎない」
理由は詳しく書きすぎないのがマナー
「仕事が立て込んでおり」「以前から予定していた行事があり」など、やむを得ない事情であることが伝わる程度の説明で十分です。
「子どもの検査で○○病院に行くことになり…」など、細かく説明しすぎると相手がかえって気を遣ってしまいます。言い訳に聞こえるほど長く書かないよう注意しましょう。
「忙しいので」は避ける
よく使ってしまいがちな言葉ですが、「忙しいので行けません」は失礼な印象を与えます。「どうしても都合がつかず」「やむを得ない事情により」など、自分ではなく“事情”を理由にする言い回しの方が無難です。
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【はがき】丁寧に伝えるお詫び 文例と書き方
年配の方や目上の親族に対しては、はがきでのご挨拶はとても丁寧な印象になります。ここでは、法事を欠席するときに使えるはがき 例文をご紹介します。
基本のはがき 例文(どの法事にも使える形)
書き方のイメージがつかめるよう、文章をそのまま使える形式でご紹介します。
拝啓 ○○の候 皆様にはお変わりなくお過ごしのこととお慶び申し上げます。
このたびは ○○様のご法要のご案内を頂戴し 誠にありがとうございます。
せっかくのお招きにあずかりながら やむを得ない事情により当日は出席かないませんことを
心よりお詫び申し上げます。
遠方よりではございますが 故人様のご冥福をお祈り申し上げますとともに
皆様のご健勝をお祈り申し上げます。
敬具
令和○年○月
仕事都合で欠席するときのはがき 例文
拝啓 ○○の候 皆様にはお変わりなくお過ごしのこととお喜び申し上げます。
さて このたびは○○様○回忌法要のご案内を賜り 厚く御礼申し上げます。
誠に恐縮ではございますが 以前より決まっておりました仕事の都合により
当日の出席がかないません。
ご無礼の段 何とぞお許しくださいますようお願い申し上げます。
心ばかりではございますが 同封の品をお供えいただければ幸いに存じます。
末筆ながら ご法要が滞りなく営まれますことをお祈り申し上げます。
敬具
体調不良・高齢を理由に欠席するときのはがき 例文
拝啓 ○○の候 ご一同様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます。
このたびは○○様のご法要のお知らせをいただき ありがとうございます。
大変心苦しいのですが 持病の療養中につき長距離の外出が難しく
当日は欠席させていただきたく存じます。
遠くより手を合わせ ○○様のご冥福をお祈り申し上げますので
何とぞご容赦のほどお願い申し上げます。
敬具
遠方在住で出席できないときのはがき 例文
拝啓 時下ますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
このたびは○○様の○回忌法要へのお招きをいただき 誠にありがとうございます。
あいにく遠方に在住しておりますため 日帰りでの往復が叶わず
今回は欠礼させていただくこととなりました。
ご無礼の段 何とぞお許しください。
ささやかではございますが 別便にて香典をお送りいたしますので
ご仏前にお供えいただければ幸いです。
敬具
【メール】すぐに送れるお悔やみ メール文例
メールは、家族・親族・仕事関係のどの立場でも使いやすい便利な連絡手段です。ここでは、欠席 連絡とお悔やみの気持ちを同時に伝えられるお悔やみ メールの文例をご紹介します。
基本の欠席連絡メール(フォーマル)
件名:○○様ご法要欠席のお詫び
○○様
このたびは○○様のご法要のご案内をいただき 誠にありがとうございます。
大変恐縮ですが やむを得ない事情により当日は出席がかないません。
せっかくのお心遣いに沿えず 心よりお詫び申し上げます。
遠方よりではございますが 故人様のご冥福をお祈りいたします。
今後とも何とぞよろしくお願い申し上げます。
仕事の都合で欠席する場合のメール
件名:法事欠席のご連絡
○○様
平素より大変お世話になっております。
このたびはご丁寧なご案内をいただき ありがとうございます。
誠に恐縮ですが 以前より予定されておりました業務が重なっており
どうしても当日の出席が難しい状況でございます。
ご迷惑をおかけいたしますことをお詫び申し上げるとともに
心より故人様のご冥福をお祈りいたします。
家庭の事情で欠席するときのメール
件名:ご法要欠席のお詫び
○○様
ご法要のご案内をいただき 誠にありがとうございました。
大変心苦しいのですが 家庭の事情により外出が難しい状況のため
今回は欠席させていただきたく存じます。
当日は自宅にて 静かに手を合わせ故人様を偲びたいと存じます。
ご無礼のほど 何とぞお許しくださいませ。
香典を郵送するときに添えるメール
件名:香典送付のご連絡
○○様
このたびはご丁寧にご案内いただき ありがとうございます。
あいにく当日は出席がかないませんため 本日 現金書留にて香典をお送りいたしました。
ご仏前にお供えいただけましたら幸いです。
皆様で穏やかなご法要のお時間をお過ごしになられますようお祈り申し上げます。
【LINE】親しい相手に送るLINE 文章の文例
最近は、親しい家族や友人同士ではLINEでの欠席 連絡も増えています。カジュアルになりすぎないよう、敬語を意識したLINE 文章にすることが大切です。
親しい親族に送るLINE 文章
ご連絡ありがとう。
せっかく法事に誘ってもらったのに、どうしても都合がつかず今回は欠席します。
当日は遠くから手を合わせて、○○さんのことを思い出しながら過ごします。
準備など大変だと思うけど、体に気をつけてね。
体調不良のときのLINE 文章
お知らせありがとう。
実は体調がすぐれず、長時間の外出が難しいので、今回は欠席させてください。
直前の連絡になってしまい本当にごめんなさい。
家で静かに手を合わせて、○○さんを偲びます。
香典だけ渡したいときのLINE 文章
連絡ありがとう。
どうしても予定が変えられず、法事には行けそうにありません。ごめんね。
後日、香典だけでも渡したいと思っているので、都合の良いタイミングを教えてもらえる?
当日、みんなで穏やかな時間を過ごせますように。
ビジネスライクになりすぎない一言
LINEでは、文末に「よろしくお願いします」だけで終わらせると少し冷たい印象になることがあります。「当日は私の分まで手を合わせていただけると嬉しいです」など、ひと言添えるだけで、気持ちがぐっと伝わりやすくなります。
欠席連絡で避けたいNG表現
「忙しい」「バタバタしていて」はできるだけ避ける
「忙しいので行けません」「バタバタしていて出席できませんでした」などは、故人より自分の事情を優先している印象になりがちです。「やむを得ない事情」「どうしても都合がつかず」といった表現に言い換えましょう。
忌み言葉・重ね言葉に注意
法事・葬儀の連絡では、次のような言葉は避けるのが一般的です。
・重ね重ね
・ますます
・再び
・続いて
・くれぐれも など
うっかりメールやLINEに書いてしまいがちですので、送信前に一度読み返す習慣をつけると安心です。
スタンプだけで済ませない
親しい間柄でも、欠席 連絡にスタンプだけで返信するのはマナー違反と受け取られることがあります。まずはきちんと文章でお詫びを伝えたうえで、最後にワンポイントでスタンプを添える程度に留めておきましょう。
香典・供物を送るときに添える文章の例
法事を欠席する代わりに、香典やお供物を送るケースも多くあります。その際には、一言添えることで相手への思いやりがより伝わります。
香典を郵送するときの文章(メール・手紙共通)
このたびはご法要のご案内を賜り 誠にありがとうございました。
あいにく都合により当日は欠席させていただきますが
心ばかりの香典を同封いたしましたので ご仏前にお供えいただければ幸いです。
故人様のご冥福を心よりお祈り申し上げます。
お供物だけをお送りする場合の文章
ご案内いただきありがとうございます。
残念ながら当日は出席がかないませんため お詫びのしるしとして
心ばかりのお供物をお送りいたしました。
ご笑納いただけましたら幸いに存じます。
現金書留で送った後に送るメール文例
先日はご法要のご案内をいただき ありがとうございました。
本日 現金書留にて香典をお送りいたしましたので ご査収ください。
皆様にとって穏やかな一日となりますよう 心よりお祈り申し上げます。
欠席でも誠意が伝わるための5つのポイント
① とにかく早めに連絡する
料理の手配や席次の準備など、主催者は多くの段取りがあります。早めの欠席 連絡は、それだけで大きな配慮になります。
② 「申し訳ない気持ち」を言葉にする
「心よりお詫び申し上げます」「欠礼をお許しください」など、丁寧なお詫びの一言を必ず入れましょう。
③ 故人を偲ぶ言葉を入れる
「遠くから手を合わせております」「在りし日のお姿を偲びつつ」など、故人を思う気持ちが伝わるひと言を添えると、相手も安心します。
④ 主催者の体調や負担を気遣う
「準備などお忙しいことと存じますが どうかご自愛ください」「ご無理のないように」といった言葉を添えると、心配りのある印象になります。
⑤ 可能なら、後日フォローの連絡をする
法事後に、「先日はお疲れさまでした。皆さんいかがでしたか。」などと一言メッセージを送ると、欠席であっても良好な関係を保ちやすくなります。
法事欠席のマナーと文例まとめ
法事を欠席することは、決して非常識なことではありません。大切なのは、「早めの欠席 連絡」と「相手と故人への敬意」を言葉で丁寧に伝えることです。
・欠席 連絡はできるだけ早く、電話+メールやはがきで丁寧に
・お詫び 文例では「やむを得ない事情」「都合がつかず」など柔らかな表現を使う
・はがき 例文は年配の親族や目上の方に特に有効
・お悔やみ メールやLINE 文章でも、敬語と一言の思いやりで十分に誠意は伝わる
・香典やお供物を送る場合は、必ず一言そえる
・欠席であっても、故人を偲ぶ気持ちを忘れずに伝えることが何より大切
この記事の文例をベースに、ご自身の言葉を少しだけ加えていただくだけで、十分に気持ちのこもった欠席連絡になります。迷われたときに、いつでも見返していただければ幸いです。
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