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正しい焼香の仕方とは?焼香の基本的な方法から宗派別の方法、焼香の種類やマナーまで徹底解説!

Aug 09 2021

お葬式に参列する上で押さえておきたいマナーの一つが焼香の作法です。

ほとんど行う機会がないため、正しいやり方をきちんと知っている方は少ないかもしれません。

この記事ではそもそも焼香とはどういう意味合いを持つのか、宗派による作法の違いなどを細かく解説していきますので、ぜひ参考にしてみてください。

焼香とは?

焼香とは、仏式の葬式や法事の際に使用するお香のことです。

香木と呼ばれる木材を使用

焼香に使われているものは香木(こうぼく)と呼ばれる香りを持つ木材のことで、この香木を細かく刻んだものを香りに合わせて調合しくべて焚くものです。

白檀(びゃくだん)、丁子(ちょうじ)、鬱金(うこん)などの香木を調合し、近年メジャーなものでは10種類以上の香木が組み合わされて作られています。

原料の香木の数に合わせて、「七種香」などと呼び方が変わるのも特徴です。

では、この焼香にはどのような意味があるのでしょうか?また、焼香と線香の違いなどについて詳しく解説していきます。

焼香の意味

香食(こうじき)

焼香の持つ意味は複数あると考えられています。仏教の経典の一つ「倶舎論(くしゃろん)」の中で、「死後、人は生前に善行を働いたものは良い香りを食べる」と記載されています。

そのほかにも故人は四十九日を迎えるまでは香りを食べる「香食(こうじき)」という考え方があるため、焼香は故人に対する供養の意味合いがあります。

四十九日について詳しくは下記記事をご参考ください。
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清めや弔いに集中できる効果も

そのほかにも参列者の体や心を清める働きや、故人への気持ちや弔いの想いを集中させる働きがあるとされています。

また、会場に香りが充満していくことで全ての人に平等に届けられることから、仏様の慈悲の心を表現していると考えられていたり、煙が立ち上ることであの世との連絡ができるという考え方もあります。

焼香の実用性

焼香の儀式としての意味は先ほど説明しましたが、実は実用性もしっかりと考えられていました。

焼香で使用されている香木の原産地はインドが主流です。そのため、インドでは昔から香木を使用して部屋の臭い消しなどに用いられていました。

また、インドの高温多湿という気候的特徴から遺体の保存は難しく、腐敗の進むスピードが早く腐敗臭が広がってしまうため、その臭い消しとしても活用されていたという歴史があります。

焼香と線香の違い

線香は仏壇やお墓に供えるお香の一種です。香りに重点を置いた「匂い線香」や、僧侶が修行中に使用し煙がたくさん出る「杉線香」などがあります。

線香はお香をスティック状にしたもので、椨(たぶ)を原料とし香りづけで香料、長期保存するために防カビ剤などを混ぜ合わせます。

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焼香と塗香(ずこう)の違い

塗香(ずこう)とは香木を粉末状にして複数組み合わせ、漢薬なども混ぜ乾燥させたものです。

この塗香もインドが発祥とされており、暑い地域で汗をかくためその体臭を消すために使用されていました。

日本では参拝客が井戸などを引きにくい山の中のお寺に入る際や、写経の前に塗香で身を清めるために使われていました。

最近では携帯用のケースなどが販売されており、持ち運びが効くようになっています。

直接手首や首・耳の裏に塗ることで香水の代わりとして日常的に使用することが可能です。

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焼香の基本的な方法

それでは、まず焼香の基本的な方法について見ていきましょう。焼香には3種類ありますが、ここでは葬式の際に立って行う立札焼香について解説します。

立札焼香の手順

1:自分の順番が来たら、数珠を持って焼香台の前へと移動する。

2:焼香台の手前に着いたら遺族へ一礼、その後前に進んで遺影へ一礼。

3:左手に数珠を持ち、右手の親指、人差し指、中指の3本で抹香をつまむ。

4:抹香を香炉の中へ落とす。

5:遺影に合掌して一礼

6:焼香台から下り、遺族へ一礼し自分の席へ戻る

上記の方法が基本的な焼香の流れになります。

ただし、他の2種類の焼香や宗派によっては細かい作法が異なりますので、自分が参列する葬儀の宗派については事前に確認しておくようにしましょう。

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宗派によって異なる焼香の方法

上でご紹介した焼香の作法は基本的なものになります。しかし、焼香は宗派によって細かい方法が異なります。

ここでは、天台宗・真言宗・浄土宗・浄土真宗・臨済宗・曹洞宗・日蓮宗の計7種類の宗派について、それぞれの方法について解説します。

また、上の手順で紹介した部分で宗派によって異なるのは3から4の部分のみになります。そのため、焼香の回数と額に押しいただく有無に特徴があります。

自分が参列する葬儀について事前に宗派を把握しておくようにしましょう。

天台宗

天台宗は最澄を開祖とする中国発祥の大乗仏教の一つです。

天台宗の焼香の方法については、回数や押しいただく有無について特に定めはありません。そのため、1度つまんで終了で問題ありません。

真言宗

真言宗は空海によって開かれた大乗仏教の一つです。真言宗の焼香は3回行います。

右手の親指、人差し指、中指の3本で抹香をつまみ、額に押しいただく行為を3回繰り返します。

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浄土宗

浄土宗は法然を宗祖とする日本仏教です。浄土宗の焼香は右手の親指、人差し指、中指の3本で抹香をつまみ、額に押しいただく行為をしますが、回数に決まりはありません。

そのため、1~3回ほど行えば問題ないでしょう。

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浄土真宗

浄土真宗は親鸞が広めた大乗仏教の一つです。浄土真宗には本願寺派と大谷派があり、共通して額に押しいただくことは行いません。

本願寺派では抹香を1回つまみ、大谷派は抹香を2回つまみます。

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臨済宗

臨済宗は中国の臨済義玄を開祖とした宗派で、日本には栄西が伝えたとされています。

臨済宗の焼香は1回行います。

右手の親指、人差し指、中指の3本で抹香をつまみ、額に押しいただく行為を1度だけ行い完了です。

曹洞宗

曹洞宗は道元禅師によって日本に伝来したとされている禅宗の一つです。曹洞宗は他の宗派と少し作法が異なります。

1度目は右手の親指、人差し指、中指の3本で抹香をつまみ、額に押しいただき、2度目は抹香をつまみそのまま香炉にくべます。

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日蓮宗

日蓮宗は日蓮を宗祖とする仏教の一つです。日蓮宗の場合、焼香の回数は1回または3回です。

焼香を行う順番

焼香を行う順番は、基本的に故人と最もゆかりのある人物から行います。そのため、喪主・遺族・参列者の順番となります。

通常の参列者だと、誰から行うのか不安になってしまうかもしれませんが、そもそも葬儀の席順は焼香の順番と同義になっていますので、隣の席の人が行なったら次が自分だと考えておくと良いでしょう。

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焼香の種類

焼香には、「立礼焼香(りつれいしょうこう)」・「回し焼香」・「座礼焼香」の3種類があります。

通常の葬儀や通夜で行われる証拠は立札焼香となりますが、その他の2種類についてもここで押さえておきましょう。

立礼焼香

立礼焼香とは、通常の葬儀で行われる焼香です。会場に席が配置されているパターンで、立って行う焼香のことです。

立札焼香の場合、焼香の方法は下記の順序で行われます。

1:自分の順番になったら、焼香台に移動し遺族へ一礼。

2:遺影へ一礼し、合掌。

3:宗派別の方法で、抹香をつまみ額に押しいただく。

4:抹香を香炉にくべる。

5:遺影に合掌。

6:遺族へ一礼し、自分の席へ戻る。

回し焼香

回し焼香とは、セレモニーホールなどで行うのではなく、自宅や狭い部屋で焼香を行う場合に選ばれる方法です。

お盆などの上に香炉と抹香を乗せ、順番にお盆を回して焼香を行います。

1:隣の人からお盆を軽く礼をして受け取る。

2:香炉を自分の正面に置いて、遺影に一礼。

3:右手の親指、人差し指、中指の3本で抹香をつまむ。

4:額へ押しいただく。

5:抹香を香炉にくべる。

6:両手に数珠をかけて合掌、一礼。

7:隣の人へお盆を回す。

座礼焼香

座礼焼香とは、寺院や自宅などの和室や畳敷きで行われる方法です。このような会場では、立ち上がらず座ったまま焼香を行います。

焼香台への移動は席が遠ければ腰を落とした状態で、席が近ければ正座の状態で移動する「膝行(しっこう)」、「膝退(しったい)」と呼ばれる方法で移動します。

それ以外の方法は今までご紹介した内容と同じになります。

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焼香の際に気をつけるべきマナー

焼香を行うにあたって、気をつけるべきマナーとしては「遺族への挨拶」、「身だしなみ」、「数珠の使い方」の3点が挙げられます。

ここではそれぞれのマナーについて詳しく解説しますので、しっかりと確認しておきましょう。

遺族への挨拶

葬儀に参列する上で、遺族への挨拶は欠かせないものです。

焼香を実際に行うタイミングでは遺族に対して一礼を行うだけなので、挨拶は基本的に葬儀が始まる前か終わった後に行いましょう。

お悔やみの言葉を伝える

この時に遺族へかける言葉のことを「お悔やみの言葉」と言います。お悔やみの言葉では、故人が亡くなった理由や年齢などによって使い分けることがあります。

どのような理由であっても使用可能なお悔やみの言葉をご紹介しますので、参考にしてみてください。「この度は誠にご愁傷様でございます。心からお悔やみ申し上げます。」

・忌み言葉に注意

また、お悔やみの言葉では使用してはいけない「忌み言葉」や「直接的な表現」というものがあります。

忌み言葉とは、「重ねる」や「ますます」などの繰り返しを連想させる言葉のことです。

直接的な表現とは「死んだ」や「生きていた」などの言葉のことです。このような言葉は「お亡くなりになった」や「生前」などに言い換えましょう。

そのほかにも宗派によって使わない言葉があり、冥福や成仏などは基本的に仏教で使用するものです。キリスト教や神道では使用しないため注意しましょう。

お悔やみの言葉について詳しくは下記記事をご参考ください。
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身だしなみ

葬儀や通夜に参列する場合、服装は原則としてブラックフォーマルです。通常のビジネス用に使用するスーツとは異なり、喪服は光沢がなく黒色が深いという特徴があります。

そのため、普段着用しているようなスーツは避けるようにしましょう。また、靴やバッグ、アウターなどにも注意が必要です。

場合によってはレンタルを利用する

最もベストなのは葬儀に参列する用として、喪服や持ち物などを一式揃えておくことですが、突然の訃報で用意ができないことが考えられます。

そのような場合は、葬儀用のレンタルサービスを利用してみても良いでしょう。レンタルでは喪服以外にも数珠やアクセサリー、子供用の喪服なども展開されているため便利ですよ。

弔事での身だしなみについて詳しくは下記記事をご参考ください。
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数珠に関するマナー

数珠は仏式の葬式においてほぼ必須の持ち物です。数珠の玉は煩悩と同じ108つの数がありますが、宗派や数珠の種類によって異なります。

略式数珠はどの宗派でも使用可能

しかし、最近ではどの宗派でも使用できる「略式数珠」というものが販売されています。

略式数珠は本来の数珠に比べて小さく玉の数も少ないため、金額が安いほか持ち運びにも便利ですので、そちらを使用するのも良いでしょう。

葬儀や通夜では、焼香をする際に左手に持って行います。

数珠の貸し借りはNG

また、数珠は基本的に人との貸し借りをしてはいけません。

理由としては、数珠は所有者のお守りになる、もしくは所有者の魂や分身であるという考え方があるからです。

そのため、もし当日に数珠が無いからといって借りることは避けましょう。

焼香をしない信仰の場合の対処

進行している宗教によっては、焼香を行わないことがあります。焼香を行わない代表的な宗派には神式とキリスト教があります。

ただし、神式の場合は「玉串奉奠(たまぐしほうてん)」、キリスト教の場合は「献花(けんか)」が焼香の代わりに行われる儀式になります。

ここではそれぞれの流れについて簡単に解説していきます。

仏教の場合

仏教の場合は基本的にどの宗派でも焼香は行います。ただし、先ほどご紹介した通り、仏教の中でも宗派によって焼香のやり方は異なりますので、できる限り事前に参列する葬儀の宗派については確認しておきましょう。

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神式の場合

神式では焼香の代わりに玉串奉奠を行います。

玉串と呼ばれる榊や杉の木に「紙垂(しで)」と呼ばれる紙を使用した儀式で、葬儀の参列者がこの玉串を祭壇に奉納します。

玉串奉奠(たまぐしほうてん)

玉串奉奠は下記の流れで行いますので、事前に押さえておきましょう。

1:喪主と遺族へ一礼。

2:神主へ一礼し、玉串を受け取る。(左手で枝先を下から、右手で上から根元を包む。)

3:玉串を時計回りに90度回転させ、受け取った玉串を目の高さまで持ち上げ、押しいただく。

4:玉串の根元を左手で持ち、時計回りに180回転させ根元を祭壇側にした状態で玉串案に置く。

5:二歩程度下がり、音を立てずに二礼二拍手一礼を行う。

6:遺族と神主へ一礼し、自分の席へ戻る。

神式の葬儀に参列することは仏式に比べて少ないため、突然玉串奉奠を行うことになると順序や作法がわからず混乱してしまう恐れがあります。

そういった事態を避けるためにも、最低限の流れだけでも押さえておくと良いでしょう。

>>神式葬儀の流れとは?仏式との違いや基本的なマナーについても解説
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キリスト教の場合

キリスト教の場合はカトリック・プロテスタントを問わず多くの場合に献花を行います。献花では白の菊やカーネーションを使用します。

献花の流れ

献花の具体的な流れは下記をご覧ください。

1:祭壇に向かい遺族へと一礼。

2:両手で係りの人から花が右手、茎が左手になるように花を受け取る。(左の手のひらは下向き、右の手のひらは上向き。)

3:献花台へ進み、祭壇に対して一礼。

4:根元が祭壇側になるように時計回りに回転させ、献花台へ供える。

5:合掌し黙とう、あるいは一礼。

もし参列者が多い場合には、時間短縮のために献花を省いて全員で黙とうすることがあります。

葬儀などで焼香のみを行い際の対処

突然の訃報では、仕事の調整が難しかったり、遠方に住んでいるためすぐに向かうのは難しいなど、さまざまな懸念があると思います。

>>突然の訃報にどうする?弔問できない際のお悔やみの手紙の書き方や注意点を徹底解説!

そこで考えられることとして、葬儀全てではなく、告別式やお通夜の焼香のみを行なって退出するという方法があります。

ここでは、それぞれの儀式において焼香のみを行い退出する場合の対処方法について解説していきます。

告別式の場合

葬儀の一連の流れとしては、お通夜・葬儀・告別式の順番で行われます。つまり、告別式は故人との最後の別れの儀式となります。

そのため、理想としては告別式では最初から最後まで参列することがベストですが、仕事や家庭の事情などで参列することは難しいかもしれません。告別式の場合、開式が行われる前に焼香を行えることもありますので受付に問い合わせてみると良いでしょう。

退席する場合は事前に遺族に伝えておく

また、途中まで参列して焼香を終えたら退席したいという場合には事前に遺族へと話しておきましょう。

ただし、告別式が行われている間は遺族は対応などで忙しいので、できる限り告別式が始まる前に話しておくようにしましょう。

忙しい中に焼香だけでも参列したいというのは遺族にとっても嬉しいことなので、マナー違反なのでは?という心配があるかもしれませんが基本的に問題ありません。

また、香典を受付で渡して帰るというケースもありますので、個人を弔う気持ちがあれば問題ないでしょう。

告別式について詳しくは下記記事をご参考ください。
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お通夜の場合

お通夜の場合でも、焼香だけしに行くことは問題ありません。

お通夜は一般的に18時から19時までの間に開始されることが多く、夕方から夜にかけて行われるので仕事の後などに行くことができるかもしれません。

ただし、お通夜に焼香だけ参加する場合には、上でご紹介した告別式の時と似たようなタイミングで訪問する必要があります。

つまり、お通夜が始まる30分程前か、終わった後の通夜振る舞いの最中が良いでしょう。

通夜振る舞いでは遺族と参列者が食事やお酒をいただいているので、参加して焼香を上げた後に遺族や参列者の方々と軽く挨拶がしやすいというメリットがあります。

また、お通夜がすでに始まっている場合には、僧侶による読経が終わり、焼香が始まったタイミングで入るようにしましょう。

お通夜での服装

補足として、お通夜だけの参加でも基本的には喪服の着用が好ましいです。

ただし、仕事終わりに直接向かわなければいけない場合や着替える時間がないというような場合には関しては平服でも問題ないとされています。

ただし、平服でも守らなければいけないマナーがありますので、事前に確認しておきましょう。

男性の場合は黒やネイビー、グレーのスーツに黒の光沢のないネクタイ、ネクタイピンはNGです。女性の場合は男性同様に地味目なカラーのスーツやワンピース、黒のストッキングとなります。

通夜について詳しくは下記記事をご参考ください。
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焼香のやり方がわからない場合はどうすれば良いか?

お葬式に今まであまり参列したことが無い場合や、初めての宗派に参列した場合などは焼香のやり方がイマイチ自分のやり方が本当に正しい焼香の作法なのか気になってしまいますよね。

このような場合には、身近な人に聞いてみたり動画などで勉強してみたり、葬儀業者の方に直接聞いてみるというような方法があります。

それぞれの方法について詳しくみていきましょう。

身近な人に聞く

両親や親戚などの年長者の方は、自分より葬儀の参列経験が多い傾向にあります。

そのため、具体的に焼香のやり方や葬儀への参列マナーなどについて、色々と知っておくべき情報を教えてくれるでしょう。また、身近な人物ということで突然の葬儀でも他人よりも聞きやすいというメリットがあります。

動画などで勉強する

最近ではyoutubeなどの動画配信サービスなどで、実際の焼香の作法などについて視聴することができます。

言葉や文章では分かりにくい部分でも、動画であれば実際の動きを観ることができるので安心です。そのほかにも葬儀のマナー本なども販売されているので、お近くの書店やインターネット通販で探してみるのもオススメです。 

葬儀業者に聞く

葬儀業者は葬儀のプロなので、焼香だけでなく葬儀についての疑問や不安などがあれば聞いてみましょう。

特に自分が参列したことが無い宗派については、事前に把握しておくことで焦ることなく焼香を済ませることができますよ。

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焼香の仕方についてのまとめ

ここまで焼香の意味から宗派ごとのやり方、注意点などについて解説してきましたがいかがだったでしょうか?

ここでは今までの内容をわかりやすく箇条書きでまとめていきます。

・焼香とは香木を細かく切り刻み調合したもので、主に仏式の葬儀で使用される。

・焼香は故人への供養の他に、参列者を心身ともに清めるなどの意味がある。

・焼香に使用される香木の原産地はインドである。インドの気候の特徴から、もともとは臭い消しとして使用されていた。

・焼香のやり方は仏式の中でも宗派によって、抹香をつまんで額に押しいただく部分が異なる。

・焼香には、立礼焼香、回し焼香、座礼焼香の3種類がある。

・焼香の際に気をつけるべきマナーとして、遺族への挨拶、身だしなみ、数珠の使い方が挙げられる。

・神式やキリスト教の葬儀の場合、焼香の代わりに玉串奉奠や献花が行われる。

・お通夜や告別式に焼香だけの参加はマナー違反にはならないが、儀式が始まる前か終わった後に行く方が良い。

・焼香のやり方がわからない場合は、身近な人に聞いてみたりyoutubeなどの動画サービスの他に、葬儀業者の方に聞いてみると良い。

このように、焼香は宗派によって細かい違いなどがあるので、自分が参列する葬儀の宗派は事前に確認しておく必要がありますので、事前にチェックしておくと良いでしょう。

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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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