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神棚,供え

神棚の『正しい』お供え物の配置と順番!交換のタイミングから処分法

神棚にお供えをする際には色々な決まりごとがあるのをご存知でしょうか。お供え物の置きかたや何をお供えするか、神棚からお供え物を下げるタイミング等を解説していきます。

神棚とは?


主に神道の神様をお祀りする所です。

家や会社、事務所や道場等に置いてあります。

神道において、神は常にそこにいるのではなく、人が神を信仰して祀るときに降りてくるものとされています。

なので、そこに在ることが前提の神棚が登場してくるのは意外に遅く、江戸時代中期になります。

信仰を勧める為に家庭で神様を祀る事の出来る神棚が作られ、これが現在の神棚の原型にあたります。

神棚に置く神具も用意しなければなりません。

神鏡、お神酒用の瓶子を一対、かわらけ(米や塩などを入れる陶器)、水玉(水入れ用)、榊立などがあります。

水や塩以外のお供え物は?


お供え物と一口に言っても何を用意すればいいのか、悩みますよね。

まず、基本の食事として米と水と塩を用意しましょう。

どれも私達の毎日の食事に欠かせない要素であり、あって困ることはなく、すぐに腐りもしない品々です。

そして、あるならば日本酒、つまり御神酒も用意して、上記で紹介したお神酒用の瓶子に注いで下さい。

他のお供え物は野菜や果物、お菓子等が多いようです。

ですが、冬はともかく夏は野菜・果物がすぐに傷む可能性が高くなるので、常温保存でも問題ない野菜や果物を選ぶようにして下さい。

毎日、そういったものを準備してお供えするのは手間も時間もお金もかかるので、無理して毎日用意する必要はありません。

たまたま普段と違うものを買ったときやお客様に頂いたお菓子等があったときにお供えする形をとるといいでしょう。

神棚にお供え物を置くときの位置


お供え物の配置には決まりがあります。

基本は、お水が左、お米が中央、お塩が右です。

この基本形を守って配置することになります

基本的には左にお水、中央にお米、右にお塩というように配置しますが、御神酒がある場合、お米の両隣に御神酒を配置します。

また三方に乗せて配置する場合は、お米を頂点にしてお米の両隣に御神酒、左下にお水、右下にお塩というように配置しましょう。

重要度が高いお供え物を順番に神様の近くから置いていく為、優先順位としては

1、米

2、酒

3、塩

4、水

この順番となります。

お供え物を交換するタイミング

米・塩・水は毎朝お供えし、夕方ごろにお下げするのが作法です。

榊と御神酒は毎月1日と15日に交換します。

ここで神棚のお供え物は毎日交換しなければならないのか、といったお悩みをお持ちの方もいらっしゃることでしょう。

お供え物は神様が召し上がる食事なので、神社などでは基本的に毎日取り替えています。

ですが、毎日忙しく、お供え物を用意する時間どころか取り替える時間も取れない方は大勢いらっしゃることでしょう。

そのような場合は、現代のライフスタイルに合わせて榊と御神酒を交換するタイミングと一緒に交換しても構いません。

お米は、洗わずそのままの生米か無洗米ですとある程度日持ちします。

神棚にお参りする際の作法

交換の前にお参りをしますが、やりかたは神社に参拝するときと同じという事は知っていますか?

地域によって多少違う場合もありますが、二拝二拍手一拝が基本作法になります。

・まず頭を2回深く下げます。

・その後、両手を合わせて2回手を打ちます(これを「かしわで」といいます。)

・次に最初と同じように頭を1回深く下げます。

・最後にその場から離れるときは軽く頭を下げます。

これで参拝作法は以上となります。

他にはお参りの際に祓詞(はらえことば)をそらんじる等があるのですが、そこまでこだわらなくても大丈夫です。

お下げしたお供え物はどうする?

神棚からお下げしたお供え物は積極的にいただきましょう。

しかし抵抗のある方もいるかもしれません。

そのような場合は、植物の水やりに使用したり玄関に塩をまくなどして、そのまま捨てることはないようにしましょう。

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まとめ


今回の内容をまとめると、以下の通りです。

・神棚に置く神具は、神鏡、お神酒用の瓶子を一対、かわらけ(米や塩などを入れる陶器)、水玉(水入れ用)、榊立などがある

・お供え物は、基本の食事として米と水と塩を用意する。あれば御神酒も用意し、お神酒用の瓶子に注ぐ。他のお供え物としては、常温保存でも問題ない野菜や果物、お菓子などが挙げられるが、無理して毎日用意する必要はない

・お供え物の配置は、お水が左、お米が中央、お塩が右。御神酒がある場合、お米の両隣に御神酒を配置する。三方に乗せて配置する場合、お米を頂点にして両隣に御神酒、左下にお水、右下にお塩を配置する

・米・塩・水は毎朝お供えし、夕方ごろにお下げするのが作法。榊と御神酒は毎月1日と15日に交換する。

・お供え物は神様が召し上がる食事なので、神社などでは基本的に毎日取り替える。しかし、時間を取れない方はライフスタイルに合わせて榊と御神酒を交換するタイミングと一緒に交換してもよい

色々と決まりがあって、ややこしいかもしれませんが、基本的な事だけ覚えておけばスムーズにお供えができます。

神具やお供え物等、いきなり何もかもを完璧に用意するというのは難しいので、少しずつ数を増やしていく形でも問題ありません。

後は、ご都合のよい時間に心を込めて参拝しましょう。

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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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お葬式セミナー講師
エンディングコンサルタント
栗本 喬一(くりもときょういち)
1977年 東京生まれ(名古屋育ち)
略歴
母の死をきっかけに葬儀業界に興味を持ち、大学卒業後、大手葬儀社へ入社、家族葬から大規模葬儀まで、幅広くお葬式を葬儀担当者(セレモニーディレクター)として活躍。その後、葬儀会館の店長、新規開拓を歴任。お客様からの「ありがとう」という言葉をいただけることを仕事のやりがいとし、これまでに10年以上、5,000件以上の葬儀現場に立ち会う。
資格等
株式会社GSI グリーフサポート アドバンスコース修了。