【安心して託す遺品整理業者の選び方】見極めるべき5つのポイント
「遺品整理業者ってどんな基準で選んだら良いのかわからない」
遺品整理をしなければいけなくなったとき、遺品整理業者を選ぶ基準がわからず、途中で断念してしまったという方も少なくないと思います。
遺品整理業者を選ぶ際に覚えておくべき見極め方は5つのみです!
重要な順番でご紹介しますのでしっかりと頭に入れておきましょう。
1.許可証や届け出があるかどうか
2.スタッフの対応を確認する
3.遺品処理が禁止されているものを知っているかを確認する
4.見積もりを確認する
5.会社情報を調べる
これら5つのポイントを元に「家族の大切な遺品やものをどれだけ大切に扱ってくれるか」を、自分の目で見て判断することが何よりも重要です。
必要な許可証がなければ遺品が不法投棄され、不法投棄した側だけなく依頼した自分たちにも責任が問われてしまうこともあります。
悪徳業者も多いからこそ、正しい知識を元に絞り込み、安心できるところに依頼するようにしましょう。
今回は良い遺品整理業者の5つの見極め方はもちろん、進める際の注意点やよくあるトラブルと対策、さらにはおすすめの遺品整理業者までをプロが解説いたしますので、是非最後までご覧ください。
業者選びで覚えておくべきはこの5つ!良い遺品整理業者の5つの見極め方を知る
安心して任せられる遺品整理業者を見極めるために必要なポイント5つを、重要な順番で紹介していきます。
1.許可証や届け出があるかどうか
2.スタッフの対応を確認する
3.遺品処理が禁止されているものを知っているかを確認する
4.見積もりを確認する
5.会社情報を調べる
事前にホームページで調べておけることもありますが、実際に問い合わせをしてからの対応を見ることが重要ですので、ある程度事前にリサーチして絞り込み、問い合わせをしてみると良いでしょう。
5つを元に総合的に判断することが大切です。
許可証や届け出があるかどうか
遺品整理業者のサービスには「遺品整理」以外にも、遺品を処分したり買い取ったりなど幅広い業務があるため、不用品処分や売買に必要な許可証を持っている会社が安心できる遺品整理業者であると言えます。
確認すべき許可証を重要順でご紹介しますので覚えておきましょう。
・一般廃棄物収集運搬業許可 / 産業廃棄物収集運搬許可証
・古物商許可
・一般貨物自動車運送事業許可 / 貨物自動車運送事業の届出
種類 |
詳細 |
一般廃棄物収集運搬業許可
産業廃棄物収集運搬許可証
|
不用品回収や処分をするために必要な許可証 |
古物商許可 |
古物の売買や交換するために必要な許可証 |
一般貨物自動車運送事業許可
貨物自動車運送事業の届出
|
運送料を取り、指示を受けてトラックで荷物を運ぶ際に必要なもの |
特に「一般廃棄物収集運搬業許可/産業廃棄物収集運搬許可証」がない業者に依頼した場合、大切な遺品が不法投棄されるケースもあります。
不法投棄をした場合には不法投棄を「した側」はもちろんですが、「依頼した側」も責任に問われることがありますので、必ず確認することで防ぐことができるのです。
もしも許可証がない場合には、依頼先の遺品整理業者から許可証がある別の業者に依頼する形となり、料金も割高になることがあります。
これらはホームページの中の「会社概要」のページなどに表記されていることが一般的なので、事前にホームページの中を細かくチェックしてみてください。
また、遺品整理業者をリサーチすると「遺品整理士」という言葉もよく出てくるものですが、これは一般財団法人遺品整理士認定協会が発行している民間資格であるため、重要視しすぎなくても良いでしょう。
スタッフの対応を確認する
安心できる遺品整理業者選びでは、依頼先のスタッフの対応はとても重要な要素です。
どれだけ信頼できる会社であっても、大切なものを「不用品」のように扱われたり、雑さや心ない対応があれば、とても悲しい気持ちになってしまいますよね。
・問い合わせに対しての対応
・伝えられる内容がわかりやすく書かれているか
・不明点にしっかり答えてくれるか
・契約までを急がせていないか
・身だしなみ
・立ちふるまい
などを見て「大切な遺品を安心して託すことができるか」は、自分の目でしっかりと確かめて優先して考えていいのです。
そして依頼する側がしっかりと考えて決めるまでの時間を待ってくれるかどうかも大切なポイントとなります。
家族の代表者が1人で対応するのではなく、何人かで対応できるといろいろな見方を元に判断できるので、安心できますね。
遺品処理が禁止されているものを知っているかを確認する
家族が亡くなった後には、死亡届からクレジットカードの手続き、健康保険証の返納などさまざまな手続きが必要となります。
勝手に捨ててしまうと手続きがスムーズに進まないため「捨ててはいけないもの」を知っている業者かどうかも重要です。
順不同でご紹介しますのでよくご確認ください。
名前 |
理由 |
現金、通帳 |
相続されるもので、課税対象のため保管しておきましょう。通帳は故人が亡くなると凍結される口座から現金を引き出す手続きで必要です。 |
印鑑 |
実印や銀行印の可能性もあるため、大切に保管します。 |
遺言書やエンディングノート |
故人から有無を聞いていなくても、遺言として遺しているものがないか探しましょう。法律的に有効な書き方をしている遺言書があれば、法的効力があります。
反対に、エンディングノートは法的効力はありませんが、故人の遺志や重要事項が書かれています。
|
身分証明書 |
故人が契約していたサービスを解約する際に、代理人は故人の身分証明書を使用して手続きするために必要となります。 |
契約書類 |
故人が契約していたものを解約、名義変更などするために重要な書類です。 |
カード(クレジットカード、運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証、パスポート) |
クレジットカードは有効期限内であれば解約するために保管する必要があります。
運転免許証、マイナンバーカードは返納する必要は特にありませんが、悪用が不安な方は自治体に返納しましょう。
健康保険証とパスポートは管轄の市町村役場や最寄りのパスポートセンターへ返納手続きをします。
|
故人宛の領収書や郵便物 |
故人の交友関係を把握し、訃報や喪中連絡をするためにも有効となることがあります。 |
鍵 |
鍵がかかるものは重要であることが多いため、遺言書や現金、通帳の可能性もふまえて捨てずに取っておきましょう。 |
デジタル遺品 |
スマホやパソコン等の端末の中にある故人の重要な情報を「デジタル遺品」といい、重要なデータが残されていることがあるため、勝手に捨ててはいけません。
詳細は「デジタル遺品に注意する」で詳しく解説します。
|
故人が借りていたもの |
レンタル契約しているウォーターサーバーやWi-Fiルーターなどは、解約する場合に返却の必要があるため、不安なものはできれば保管して確認しましょう。 |
腕時計など買取をしてもらえそうなもの |
手放しても良いもので、買取をしてもらえそうなものは捨てずに取っておくと、場合によっては予想以上に高く買い取ってもらえることがあります。 |
見積もりを確認する
遺品整理業者を選ぶ際、よく「無料見積もり」という言葉を目にするかと思いますが、ほとんどの業者が見積もりまでは無料ですので、気になるところがあれば積極的に利用しましょう。
見積もりには業者が信頼できるところか見極めるために大切な要素がありますので、下記注意して見るべき3つのポイントを進めていく順番でご紹介します。
1.見積もり方法
2.見積書について
3.相見積もりについて
見積もり方法
遺品整理の見積もりはほとんどが「訪問見積もり」です。
遺品整理の費用は
・不用品の量
・建物の周辺の環境(エレベーターの有無/駐車場との距離等)
・リサイクル料金が必要となる処分品の量
の3点で大きく異なるため、ホームページやパンフレットで公開されている料金はあくまでも目安となります。
そのため「実際に足を運んで見てもらう」ことで、正しい見積もりを知ることができるのです。
訪問見積もりは無料が一般的ですが、念のため費用がかかるかについて確認してから依頼しましょう。
リサイクル料金が必要となる処分品は主にエアコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機などとなり、「一般財団法人 家電製品協会」ではメーカーごとにリサイクル料金を確認できるので合わせてご利用ください。
見積書について
見積書が出たら3つのポイントを見ることでより見極めやすくなりますので、順不同でご紹介します。
1.見積書が伝票などではなく正式な書類として書面になっているか
2.「一式」などまとめてではなく必要な作業ごとに詳細と料金が書いてあるか
3.買取料金や処分に必要なリサイクル料金などの費用が細かく書いてあるか
あやふやな内容があれば質問をするなどして「どんな内容」が必要で「いくらかかるのか」を理解しておくことでトラブルを防ぐことができます。
そして「当日に追加料金が発生する可能性はあるのか」という点に関してもしっかりと確認しておきましょう。
業者によっては当日になって追加料金を請求され予定より高くなってしまい「そのまま支払ってしまった」というケースも少なくないのです。
相見積もりについて
最初から1社に絞り込んで訪問見積もりするのではなく、最低でも2~3社に依頼してそれぞれで出し、総合的に安心できるところに決めるようにしましょう。
上記のような「相見積もり」を取る際に注意すべき点は、順不同で下記2点です。
・遺品整理業者に「相見積もりであること」を事前に伝えた上で依頼する
・見積もりを取る業者全てに部屋の広さなどの条件を同じもので出す
事前に相見積もりであることを伝えておくと、金額交渉に応じてくれるところもあります。
全社同じ条件で見積もりを出してもらうことでより比較しやすく、スタッフの対応や信頼できる見積内容であるかどうか、自分達の目で見た印象などを総合的に判断できるのです。
会社情報を調べる
「住所が実在しているか」「会社の口コミはどうか」など、会社に関する情報は必ず事前に調べておきましょう。
会社情報を調べる2種類の方法を調べやすい順でご紹介します。
1.会社のホームページを細かく確認する
2.会社の口コミを検索する
大切なのは自社のホームページはもちろんですが、ホームページ以外で書かれている会社の情報なども有効的です。
これらに目を通すことでより客観的に見ることができ、判断しやすくなるでしょう。
会社のホームページを細かく確認する
会社のホームページで特にチェックするべき項目は3つです。
・住所が実在しているか
・サイトに書いてある内容と見積もりまでの流れで違うところがないか
・よくある質問やお客様の声などお客様に寄りそった丁寧な作りをしているか
最初は判断が難しいかもしれませんが、遺品整理業者のホームページをいくつか見ていくうちに「わかりやすい」かどうかを含めて、判断できるようになっていきます。
住所はコピーして地図サイトで確認してみるなども有効的ですね。
よくある質問やお客様の声を掲載しているなど、依頼する側にとって「書いてあると親切な情報」を掲載しているサイトは、安心できる会社であることが多い傾向にあります。
会社の口コミを検索する
自社のホームページ内に口コミを掲載しているところも多いですが、最近では「会社名 口コミ」などと検索すると、口コミを見ることができます。
一度調べてみると「ホームページに書いてある良い口コミばかりではない」ということもあるので、是非試してみましょう。
遺品整理業者選びの際に注意すべき4点を知る
遺品整理業者を絞り込んで見積もりまで進んだら、次に4つのポイントに注意することで、トラブルなく防ぐことができます。
重要な順でご紹介しますので、しっかりと頭に入れておきましょう。
1.料金の安さだけで選ばない
2.値段より内訳に注意する
3.デジタル遺品に注意する
4.遺品整理以外のことを勧めてくる
料金の安さだけで選ばない
見積もりを見比べる中で、やはり料金の安さというのはとても大きな判断材料になりがちですが、遺品という大切なものを預ける業者になるため、料金の安さだけで選んではいけません。
不法投棄だけではなく、当日になって見積もりに入っていない料金が上乗せされたり、大切なものが勝手に捨てられてしまうこともあるのです。
「なぜ値段が安いのか」をきちんと理解することが重要ですので、わからない場合はスタッフに必ず確認をし、見積もりの内容、料金、スタッフの対応などを家族で総合的に見て決めるようにしましょう。
値段より内訳に注意する
次に大切なのは、値段の内訳です。
大切なのは「どれだけの量があって」「どんな作業に」「いくらかかるのか」となるため、適切に判断できていないと当日余分にお金がかかってしまうことにもなります。
相見積もりを取る中で「他の業者の見積もりに含まれていた金額が入っていないんだけど」という場合には、必ず見積もりに含まれている工程なのか、当日判断になるのかなど、はっきり確認しておきましょう。
このような意味でも相見積もりを取ることがとても重要なのです。
また、もしも途中でキャンセルすることになった場合はどうなるのかについても事前に確認しておくことで、万が一のときも安心できます。
デジタル遺品に注意する
スマートフォン、タブレット、パソコンなどのWEB上に保存されているデータを「デジタル遺品」といいます。
インターネットバンキングや仮想通貨、さらにはSNSアカウントやブログなどは相続の対象のものもあり、処分する際にも相続人の同意が必要です。
電源が入らないパソコンでもパソコン内のデータの削除や移行が必須ですので注意しましょう。
中には依頼者がデジタル遺品に関して無知であるのを利用して高額請求するなどの悪徳業者もいるため、持ち主を確認しないで処分を進めようとする場合には特に注意してください。
近年はデジタル遺品の中でもネットバンキングやモバイル電子決済サービスなどは相続トラブルになりやすいため、生前に整理することがとても重要です。
「デジタル遺品の落とし穴!相続問題に発展する4つの問題と対策を解説」では生前に整理する理由や進め方を解説しておりますのでご覧ください。
遺品整理以外のことを勧めてくる
一般的に遺品整理をした後にリフォームする人が多いため、遺品整理後のリフォームを安く提案されることもあります。
しかし、遺品整理とリフォームは業種が全く異なるものです。
気持ちがスッキリした後にリフォームを勧められると、ついつい話も盛り上がり「お願いできちゃえば助かる」などと受けてしまいがちですが、「家族で話し合います」などと断り、ゆっくり考えてから決めるようにしましょう。
中には希望すれば仲介してくれるところもありますが、もしも強引に勧めてくる場合にはきっぱり断ることが大切です。
遺品整理の際に依頼できる4種類の専門業者を知る
遺品整理の業者は一般的に片付け~買取まですべてをおまかせできるところですが、「片付けのみ」「不用品回収のみ」などに特化した業者も多くいます。
遺品整理の際に依頼できる4種類の専門業者を順不同でご紹介しますので、用途で適切に使い分けることで、より満足できるものになるでしょう。
1.遺品整理
2.片付けや掃除代行
3.不用品回収
4.リサイクル
それぞれ「どの部分をお願いできるのか」の目安をご紹介します。
種類 |
説明 |
片付け |
回収 |
遺品供養 |
買取 |
費用相場(1LDKの場合) |
遺品整理 |
片付け~買取まで一括で依頼できる |
◯ |
◯ |
◯ |
◯ |
6万~20万円 |
片付けや掃除代行 |
片付けのみ、もしくは掃除のみを担当 |
◯ |
× |
△ |
× |
5万~20万円 |
不用品回収 |
分別済みのものを回収する |
× |
◯ |
× |
△ |
7万~20万円 |
リサイクル |
遺品の中から再利用が可能なもののみを買い取る |
× |
× |
× |
◯ |
|
費用相場にはどの業者もそれほど大きな違いはありませんが、「見積もり方法」でもご紹介した下記の3点で価格が大きく変わるため、あくまでも目安の金額です。
・不用品の量
・建物周辺の環境(エレベーターの有無/駐車場との距離等)
・リサイクル料金が必要となる処分品の量
遺品は供養しなくても問題ありませんが、故人が大事にしていたものや写真、人形、仏具など、ものによっては供養した方が「自分的に」安心できるものもありますね。
「どこを専門業者に依頼するのか」「粗大ごみである程度出しておく」など自分で事前に進めておくと料金を抑えることもできるため、それぞれの事情を元に検討しましょう。
遺品整理
「遺品」「処分品」どちらも「家族にとって大切なもの」としてより丁寧に扱ってくれるのは遺品専門業者である「遺品整理」でしょう。
事前の片付けができない場合でも、行方不明なものがあれば探してくれたり、不用品の処分、買取、供養すべきものは遺品供養、必要なものは指定された場所へ配送するなど一括でお願いできるのは助かりますね。
中には家族を亡くした悲しみの中にいる人をサポートするための「グリーフケア」という資格を持った人がいるところもあるので、遺品を整理することで、悲しみが少し癒やされるということもあるでしょう。
片付けや掃除代行
片付け代行業者は「遺品」と「処分するもの」を分け、片付けを代行してくれるところで、掃除代行はニオイや汚れ、カビなどの汚れをキレイにしてくれる業者です。
どちらも不用品の回収や買取はしていないか、オプションサービスとなることが多いので「いるものといらないものを分けるのを手伝ってほしい」「手が回らなかった掃除だけお願いしたい」という方にオススメです。
不用品回収
不用品を回収してくれる専門の業者となります。
片付けや買取などは対象外であることが多いため「遺品整理といるものの運搬は自分たちでできるけど残った不用品だけ片付けてほしい」という方にオススメです。
ただし「必要と思われるもの」を含めた仕分けはしないため、本当に処分して大丈夫かどうかはしっかりと確認する必要があります。
リサイクル
買取専門の業者となるため、遺品の整理や不用品の回収はお願いできませんが、専門業者なので高く買い取ってくれる可能性もあります。
「すでに分けてあるものだけリサイクルしたい」という方にオススメです。
遺品整理業者との間でよくあるトラブルと対策
遺品整理業者との間では様々なトラブルがあるのも現状です。
独立行政法人 国民生活センター発表の「こんなはずじゃなかった!遺品整理サービスでの契約トラブル-料金や作業内容に関するトラブルが発生しています-」も参考に、よくあるトラブルを対策とともに順不同でご紹介します。
これまでご紹介した内容を具体的なトラブル例とともに順不同でご紹介しますので、復習するつもりでご覧ください。
1.不法投棄されてしまう
2.当日に予定外の料金を請求されてしまう
3.処分しないでほしいものを捨てられてしまった
4.遺品を盗まれてしまう
5.前払いで請求される
6.リフォームの話を持ちかけてくる
不法投棄されてしまう
「許可証や届け出があるかどうか」でもご紹介しましたが、処分したとはいえ大切にしていた家族のものが、知らない場所で不法投棄されてしまうこともあります。
不法投棄はした側だけではなく依頼した方も責任に問われることがあるので、必ず「廃棄物収集運搬業務許可証」の有無を確認しましょう。
当日に予定外の料金を請求されてしまう
見積もりを見てお願いしたのに、当日作業が終わった際に予定外の料金を請求されたが、もうどうすることもできず、払ってしまうというケースも少なくありません。
「見積書について」でご紹介しましたが、見積もりをもらう際には「何に」「いくらかかるのか」「追加料金が出ることがあるのか」「キャンセルする場合は?」など、あらゆる可能性を事前に確認しておくことが重要です。
処分しないでほしいものを捨てられてしまった
遺品整理は時間も目安となるため、作業時間を優先されてしまい、家族への確認がないまま気がつけば捨てないで欲しかった大切な「遺品」まで捨てられてしまうこともあります。
そのため「捨てないで欲しいもの」は事前に分けておくようにすると良いでしょう。
遺品を盗まれてしまう
「大切なものを取っておくようお願いしたのに見当たらない」という遺品の盗品も、悲しいですが珍しいケースではありません。
「訪問見積もりまではすごく感じ良かったのに当日の作業の方はすごく感じ悪かった」ということもあるため、「訪問見積もりに来てくれた人」への信頼ではなく、「会社として信用できるか」を見極めることがとても重要です。
前払いで請求される
遺品整理は当日の作業が終わった後の支払いが一般的ですが、万が一前払いを請求された場合には理由を確認するなどして注意しましょう。
支払うタイミングに関しては事前に確認しておくと良いですね。
リフォームの話を持ちかけてくる
「遺品整理以外のことを勧めてくる」でご紹介しましたが、遺品整理が終わればリフォームをする人が多いため、流れで安く提案してくれることがあります。
遺品整理とリフォームは全く違う業種ですので、勧めてきた場合にはきっぱりと断り、リフォームはじっくり時間をかけて考えましょう。
おすすめの遺品整理業者3社
今回ご紹介した内容をふまえ、おすすめの遺品整理業者3社を口コミが多い順でご紹介します。
1.遺品整理プログレス
2.遺品整理みらいプロセス
3.株式会社 レリック
どれも「業者選びで覚えておくべきはこの5つ!良い遺品整理業者の5つの見極め方を知る」でご紹介した事前にチェックできる項目を確認できたところですので、詳細を確認し、相見積もりを取って総合的に判断していくと良いでしょう。
チェック項目 |
遺品整理プログレス |
遺品整理みらいプロセス |
株式会社 レリック |
対応可能地域 |
北海道
東北:宮城、山形、福島
関東:茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、東京、神奈川
北陸・東海:新潟、愛知、岐阜、静岡、長野、福井、山梨、富山、石川
関西:滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山、三重
中国:岡山、山口、広島
九州:福岡、佐賀、熊本、大分
|
47都道府県 |
47都道府県
※一部地域では、グループ会社にて対応
|
対応可能内容 |
遺品整理、片付け |
◯ |
◯ |
◯ |
買取 |
◯ |
◯ |
◯ |
必要な家財の移動 |
◯ |
◯ |
◯ |
不用品処分 |
◯ |
◯ |
◯ |
消臭、除菌、害虫駆除 |
◯ |
◯ |
◯ |
ハウスクリーニング |
◯ |
◯ |
◯ |
遺品供養(合同供養) |
◯ |
◯ |
◯ |
貴重品探し |
◯ |
◯ |
◯ |
手続き代行(不動産、公共料金解約等) |
◯ |
◯ |
ー |
支払い方法 |
現金・クレジットカード |
支払いタイミング |
作業完了時 |
まとめ
<良い遺品整理業者の5つの見極め方>
1.許可証や届け出があるかどうか
・一般廃棄物収集運搬業許可 / 産業廃棄物収集運搬許可証
・古物商許可
・一般貨物自動車運送事業許可 / 貨物自動車運送事業の届出
2.スタッフの対応を確認する
・問い合わせに対しての対応
・伝えられる内容がわかりやすく書かれているか
・不明点にしっかり答えてくれるか
・身だしなみ
・立ちふるまい
3.遺品処理が禁止されているものを知っているかを確認する
・現金、通帳
・印鑑
・遺言書やエンディングノート
・身分証明書
・契約書類
・カード(クレジットカード、運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証、パスポート)
・故人宛の領収書や郵便物
・鍵
・デジタル遺品
・故人が借りていたもの
・腕時計など買取をしてもらえそうなもの
4.見積もりを確認する
見積もり方法:訪問見積もりにする
見積書について
・見積書が伝票などではなく正式な書類として書面になっているか
・「一式」などまとめてではなく必要な作業ごとに詳細と料金が書いてあるか
・買取料金や処分に必要なリサイクル料金などの費用が細かく書いてあるか
相見積もりについて
・遺品整理業者に「相見積もりであること」を事前に伝えた上で依頼する
・見積もりを取る業者全てに部屋の広さなどの条件を同じもので出す
5.会社情報を調べる
・会社のホームページを細かく確認する
・住所が実在しているか
・サイトに書いてある内容と見積もりまでの流れで違うところがないか
・よくある質問やお客様の声などお客様に寄りそった丁寧な作りをしているか
・会社の口コミを検索する
<遺品整理業者選びの際に注意すべき4点>
1.料金の安さだけで選ばない
2.値段より内訳に注意する
3.デジタル遺品に注意する
4.遺品整理以外のことを勧めてくる
<遺品整理の際に依頼できる4種類の専門業者>
・遺品整理:片付け~買取まで一括で依頼できる
・片付けや掃除代行:片付けのみ、もしくは掃除のみを担当
・.不用品回収:分別済みのものを回収する
・リサイクル:遺品の中から再利用が可能なもののみを買い取る
遺品を整理するタイミングはなかなか腰が重く感じてしまい、ついついそのままになってしまいがちです。
さらにいざ調べ始めても選び方に迷ってしまい、不安を感じてそのままになる方も決して少なくありません。
たとえ捨てるものであっても、家族にとって思い出のものであることには変わりませんので、「業者選びで覚えておくべきはこの5つ!良い遺品整理業者の5つの見極め方を知る」の最低限の見極めポイントを知り、相見積もりを依頼してみましょう。
「家族何人かで」数社とやり取りを進めることで「遺品を含めた大切なものを大切に扱ってくれるところかどうか」を、家族全体の目で総合的に判断することができます。
最終的に大切にすべきは、費用ではなく「信頼できるかどうか」を自分で決めることなのです。
【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)
- 略歴
- 栗本喬一(くりもと きょういち)
- 1977年生まれ
- 出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)
- 株式会社東京セレモニー 取締役
- ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
- 「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
- 株式会社おぼうさんどっとこむ
- 常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
- 株式会社ティア
- 葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。
- 著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)
プロフィール