【キリスト教の葬式】『葬儀の意味』と流れ・費用・マナーまで全解説
「キリスト教の葬式は、普通の葬儀と何が違うの?」
日本では葬儀の約9割は仏式であるため、キリスト教で執り行われる葬儀に出席する機会はあまりありません。
また、さまざまな事情でキリスト教式の葬儀をあげるとなった場合には、何をどうすればよいか迷ってしまうのは致し方ないでしょう。
キリスト教と仏教では『死に対する考え方(死生観)』が違うことから、葬儀の内容やマナーが異なります。主な違いについては次の表にあげた通りです。
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キリスト教 |
仏教 |
死の考え方 |
祝福するもの、神に召される |
悲しい、不幸、縁起が悪い |
通夜 |
通夜の概念はない(日本では慣習に合わせて執り行う) |
開催する |
お悔やみの言葉 |
言わない |
遺族にかける |
葬儀時 |
献花する |
焼香する |
香典の表書き |
「御花料」など |
「御香典」「ご仏前」など |
キリスト教や仏教すべてが上記の表の考え方にあてはまるわけではなく、宗派や教派によっても異なります。
また、キリスト教式の葬儀は、費用面では他の葬儀との大きな差はありません。
【キリスト教式葬儀の費用相場】
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相場費用 |
参列者数
の目安
|
特徴 |
一般葬 |
150万円
|
30~100人
|
通夜・葬儀を行う最も一般的な葬儀 |
家族葬 |
100万円
|
~30人
|
通夜・葬儀を家族や近しい友人のみで行う |
一日葬 |
90万円
|
5~30人
|
通夜を省略し一日で終わらせる |
火葬式(直葬) |
40万円
|
〜10名
|
通夜・葬儀をせず火葬のみ |
費用参考:プロが教える葬儀種類の”正しい”選び方!6つの特徴〜費用の全情報
しかし、一口に「キリスト教の葬式」と言っても、「カトリック」「プロテスタント」との各宗派によって葬儀の内容や流れも変わってきます。
特にキリスト教の葬儀で重要となる「死に対する考え方(死生観)」も、両宗派で解釈が異なる為、事前にしっかりと理解しておく必要があるでしょう。
そこで、本記事では、キリスト教のカトリックとプロテスタントの葬儀内容と流れはもちろん、葬儀にかかる費用からマナーについて詳しく解説しています。
キリスト教式葬儀の内容をある程度知っておけば、事情で葬儀をあげなければならなくなった際や、突然の弔問に落ち着いて対応できます。
キリスト教式で葬儀ができるおすすめの葬儀社も紹介していますので、ぜひ最後までご一読いただき、ご参考にしてください。
キリスト教の葬式では「死に対する考え方(死生観)」が仏式と異なる
キリスト教と仏教の一番大きな違いが、死に対する考え方(死生観)です。
キリスト教では基本的に「死は神のもとに召される祝福すること」として捉えられ、不幸な出来事ではないとされます。
仏教では、多くの宗派では「死は悲しむこと・縁起のわるいこと」といった捉え方をします。
死は不幸な出来事ではないという考え方から、キリスト教式の葬式ではお悔やみを述べるのはマナー違反となるので注意しましょう。
カトリックとプロテスタントの違い
カトリックとプロテスタントでは、「葬儀を行う意味」が異なります。
カトリックでは、「罪の許しを得る儀式」ですが、プロテスタントでは「神の元に召された故人に祈りを捧げる儀式」です。
教派によって考え方が違うため、葬式の流れにも異なる部分があるので、事前にしっかりと把握しておく必要があります。
例えば、プロテスタントの葬儀で牧師に対し「神父様」と呼んでしまうとマナー違反と思われる可能性があるからです。
それぞれの詳しい葬儀の流れについては「キリスト教の葬式の流れ」で説明します。
【カトリックとプロテスタントの違い】
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カトリック |
プロテスタント |
儀式の意味 |
神に現世での罪の許しを得て復活を願う儀式 |
神の元で安らかにいられるよう祈りを捧げる儀式 |
葬儀を執り行う人 |
神父 |
牧師 |
葬儀の歌 |
聖歌 |
賛美歌 |
神の次に重要なもの |
教会 |
聖書 |
教会デザイン |
豪華 |
シンプル |
聖職者の婚姻 |
しない |
可能 |
聖職者の性別 |
男性のみ |
性別を問わない |
キリスト教の葬式費用(相場:40~150万円)
キリスト教式で葬式をあげる際の相場は、一般的な仏式と大きな差はありません。
【キリスト教式葬儀の費用相場】
|
相場費用 |
参列者数
の目安
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特徴 |
一般葬 |
150万円
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30~100人
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通夜・葬儀を行う最も一般的な葬儀 |
家族葬 |
100万円
|
~30人
|
通夜・葬儀を家族や近しい友人のみで行う |
一日葬 |
90万円
|
5~30人
|
通夜を省略し一日で終わらせる |
火葬式(直葬) |
40万円
|
〜10名
|
通夜・葬儀をせず火葬のみ |
費用参考:プロが教える葬儀種類の”正しい”選び方!6つの特徴〜費用の全情報
費用の内訳
葬式費用の内訳については、大きく分けると「葬儀社へ支払う費用」「火葬費用」「お礼や返礼にかかる費用」に分けられます。
葬儀社へ支払う費用については、参列者数と葬儀の規模によって異なります。
葬儀全体の項目 |
具体例 |
葬儀にかかる費用
(約40~150万円)
|
【葬儀に必要なもの】
・搬送費や安置室利用、ドライアイス、棺、枕飾り、線香、祭壇、遺影、骨壷、火葬料金など
【人件費】
・葬儀スタッフや司会者
|
参列者への飲食や返礼
(約30~100万円)
|
・通夜や葬儀後の会食
・香典返し
・会葬礼状
|
教派によっては別途必要・不要となる項目もありますので、おおよその目安として考えておくとよいでしょう。
教会へのお礼金が必要(相場:5〜20万円)
キリスト教式では仏式と異なり、お布施や戒名料が必要ありません。
その代わりに教会への献金、神父・牧師へのお礼、オルガン奏者や聖歌隊へのお礼などが発生します。
教会への献金の相場としては5〜20万円程度ですが、教派や教会によって定められている所も多くなっています。
また神父や牧師へのお礼を教会への献金と同様とする場合もあり、一概にこれという金額が出せないのが実情です。
献金やお礼についてよくわからない場合は、遠慮なく葬儀社や教会へ相談してみるとよいでしょう。
香典返しは基本的に必要
キリスト教には、基本的に香典返しという習慣はありません。
しかしながら、日本ではこれまでの慣習に合わせて贈り物をすることが大半となっています。
逝去から1か月後の集会(カトリックでは「追悼ミサ」、プロテスタントでは「召天記念日」)の後に、ご挨拶として返礼品を送るのが一般的です。
キリスト教には香典返しという考え方がないため、独自のマナーはありません。
使うとなくなるお茶やお菓子などの「消えもの」や日用品、カタログギフトなど、一般的に香典返しとして選ばれる商品を選ぶとよいでしょう。
下記にオススメの香典返し3点をご紹介致します。
好きな商品を選ぶことができる人気のカタログギフトです。ご挨拶状、「志」のし、お渡し用の手提げ袋も付属していますので、お相手にも失礼のないようにお渡しすることができます。
香典返しの定番商品であるお茶のセットです。緑茶と玄米茶と2種類の味が楽しめます。「志」掛け紙付きですので、安心してお渡しすることが可能です。
こちらも香典返しでよく送られるタオルセットです。老若男女問わず使用できる無難な色合いでどんな用途にも使えそうですね。
キリスト教の葬式の流れ
キリスト教であっても、たとえば教会にいる聖職者の呼び名がカトリックでは「神父」、プロテスタントは「牧師」といった違いがあります。
葬式の内容も教派によって異なる部分が多いため、日本の信者の大半であるカトリックとプロテスタントを例として流れを紹介します。
大きく異なる部分について、次の表にまとめていますのでご確認ください。
【葬儀内容で大きく異なるところ】
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カトリック |
プロテスタント |
危篤・臨終 |
「病者の塗油」「聖体拝領」をする |
「聖餐式」「死に水」をする |
葬儀前夜 |
通夜の祈り(集い) |
前夜式 |
葬儀 |
葬儀と告別式は別で執り行う |
葬儀と告別式は同時進行となる |
葬儀後 |
3日目・7日目・1ヶ月に「追悼ミサ」を開く |
1週間目・10日目・1か月目のいずれかに「召天記念日」を開く |
カトリックの場合
1.危篤・臨終
キリスト教では逝去前から祈りをささげるため、信者が危篤状態のときに教会へ連絡します。
カトリックでは、できるだけ信者の意識があるうちに「病者の塗油(とゆ)」の秘跡(ひせき)という儀式を執り行うことが大半です。
信者の枕元に白い布をかけた机を置き、その上に十字架・ろうそく・聖水・聖油壺・タオルなどを準備し、神父が聖書を朗読しながら信者へ聖油を塗ります。
聖油を塗られるとすべての罪が許され、神の恵みが与えられるとされているのです。
「病者の塗油」の秘跡が終わると、臨終の門出に「聖体(パンとワイン、イエス・キリストの血や肉の象徴とされる)」を与える「聖体拝領」の儀式を執り行います。
2.搬送・安置
医師による死亡確認がされ死亡診断書が交付されたのち、自宅や安置場所へ搬送して遺体を安置します。
キリスト教では安置の方角はとくに問題とされないため、北枕を気にすることはありません。
遺体の安置期間については、法律で24時間以上と定められています。
また安置方法や安置までの流れがよくわからない場合は「遺体を安置できるのは3日?期間と場所や方法・費用まで疑問を全解説」に詳しく説明してありますのでご参照ください。
3.納棺
納棺は神父の立会いのもと、死化粧を施され棺に納めます。
手を胸の前で組ませて十字架やロザリオを持たせ、祈りをささげたのちに遺体に聖水をふりかけます。なお、キリスト教では棺には黒い布をかけて安置するのが一般的です。
葬儀後には棺ごと火葬するため、燃えない副葬品など納棺の際に入れてはいけないものがあります。
「納棺とは?意味・流れ・入れるもの・マナーを完全解説!」を読んで、どのようにすればよいか確認しておきましょう。
4.通夜の祈り(集い)
カトリックには通夜の習慣はありませんが、日本の慣例にならい通夜の祈り(集い)をすることが増えてきました。
聖書の朗読・聖歌・祈祷・献花のあと、簡単な軽食の出る茶話会が開かれることもあります。
5.葬儀
カトリックでは、葬儀と告別式は別で執り行われます。
・入堂式
聖歌と共に神父・遺族。棺が入堂します。その後神父によって棺に聖水がかけられ、開式の辞が述べられます。
・葬儀ミサ
「言葉の典礼」と「感謝の典礼」が執り行われます。
言葉の典礼では神父による聖書の朗読と説教、参列者全員で祈りを捧げ、感謝の典礼では参列者が神父からパンとワインを受け取ります。
・赦祷式(しゃとうしき)
ミサのあと、神父が棺に聖水をふりかけ、罪やけがれを清める儀式です。
6.告別式
葬儀式に続いて、告別式となります。
聖歌斉唱・弔辞弔電の紹介・献花が執り行われ、遺族より参列者へ感謝の挨拶があります。
7.出棺・火葬
告別式の終了後、火葬場へ出棺して火葬します。
キリスト教では土葬が基本ですが、日本ではほとんどの自治体で禁じられているため、キリスト教でも火葬が一般的となります。
8.追悼ミサ
亡くなった3日目・7日目・1ヶ月に、仏式の法要にあたる「追悼ミサ」が開かれます。
プロテスタントの場合
1.危篤・臨終
プロテスタントでも危篤状態の段階で教会に連絡し、牧師に来てもらうのが通常です。
臨終の際には信者にパンとワインを与える「聖餐式(せいさんしき)」をし、安らかに召されるよう祈りを捧げます。
臨終をむかえたのち、故人の唇を濡らす「死に水(末期の水)」の儀式をし、死に化粧や着替えなど旅立ちの準備を整えておきます。
死に水については、教会によって取り扱いの考え方が異なります。
「【末期の水(まつごのみず)】儀式の流れから宗派による違いまで解説」で一般的な流れを知っておき、わからない所は葬儀社や牧師に確認しましょう。
2.搬送・安置
搬送や安置についてはカトリックと同様、死亡診断書が交付され次第すみやかに安置場所へ搬送します。故人の手を組み胸に置き、聖書を上に置いておきます。
3.納棺
牧師の立会いのもと、祈りを捧げたのちに遺族の手で棺へ納めます。
遺体にガウンを掛け、棺を黒い布で覆ったのち、白い花で作った十字架を棺に飾ります。
4.前夜式
仏式の葬儀の通夜にあたるのが、前夜式です。
聖書の朗読・牧師の説教・讃美歌・祈祷・献花ののち、軽食を囲み故人の思い出話を語り合います。
仏式の通夜振る舞いのような料理や、アルコールが出されることはほとんどありません。
5.葬儀・告別式
プロテスタントでは、葬儀と告別式は一連の流れとして執り行われます。
・入場
オルガン演奏とともに、牧師・棺・喪主・遺族が入場します。
・聖書朗読
聖書の朗読と祈祷、牧師の説教があります。
・弔辞・弔電紹介
弔辞が述べられ、弔電の紹介があります。
・祈祷
オルガンの演奏と祈祷が行われます。
・献花
牧師を筆頭に、喪主・遺族・親族・参列者の順で献花がされます。
・遺族挨拶
出棺の前に喪主から感謝の挨拶があります。
プロテスタントは厳格な儀式や決まりごとはなく、教会によってさまざまな内容の葬式となるのが特徴です。
6.出棺・火葬
カトリックと同様、告別式後に出棺して火葬場にて火葬します。
7.記念会
1週間目・10日目・1か月目のいずれかに「召天記念日」として追悼の集会を開きます。
その後も1年目・3年目・5年目・7年目にも召天記念日として追悼記念集会を実施することもあります。
キリスト教の葬式のマナー
キリスト教の葬式では、さまざまな部分で仏式と異なる部分があります。前もって知っていると失礼のない対応が可能となるでしょう。
・お悔やみの言葉を述べない
・焼香ではなく献花となる
・聖歌・讃美歌はできるだけ歌う
・服装は通常の葬儀と同じでよい
・香典の表書きには注意する
お悔やみの言葉を述べない
キリスト教では仏教と考え方が異なり、死は不幸なことではなく祝福されることと捉えられています。
そのため、「お悔やみ申し上げます」「このたびはご愁傷さまでございます」などお悔やみを述べる挨拶はマナー違反です。
またキリスト教では「成仏」「冥福」「供養」などの言葉も使いません。
挨拶する際は、「安らかな眠りをお祈りいたします」などの言葉をかけるようにします。
喪主の挨拶も同様で、悲しみを表す言葉を避けて生前の感謝を中心に述べるとよいでしょう。
「亡くなったときにかける言葉は?お悔やみの言葉の基本から注意点まで徹底解説!」を事前に読んで、どのような形で伝えれば良いか知っておきましょう。
焼香ではなく献花となる
キリスト教式では焼香の代わりに献花をします。
献花のマナーについては、次の通りです。
1.遺族へ一礼し、係から花を両手で受け取る。
2.左手側に茎、右手側に花をいう向きで持ち、献花台の前で一礼する
3.花が自分側、茎が祭壇側になるようにして献花台に置く
4.遺族に一礼して席に戻る
「献花台がない」など特別な場合は、葬儀社や教会の指示に従って献花します。
聖歌・讃美歌はできるだけ歌う
キリスト教の葬式で特徴的なのが、聖歌(カトリック)・讃美歌(プロテスタント)です。
斉唱の際に全員が起立している場合、特別な事情がない限りは一緒に起立します。
歌には参加せず、聞いておくだけでも問題となることはありません。事前に歌詞の書いた紙などが配られた場合、知っている歌ならできるだけ参加するとよいでしょう。
実際の聖歌、讃美歌がどのようなものかは下記動画をぜひご参考ください。
動画引用: 賛美歌312番(いつくしみ深き)
動画引用:「賛美歌第2編167番」アメイジング・グレイス
服装は通常の葬儀と同じでよい
服装については、喪服であれば和装でも洋装でもマナー違反とはならず、通常の葬儀と同様で問題ありません。また、仏具である数珠は不要です。
「平服でお越しください」と書かれているときでも、喪服やそれに準ずる落ち着いた服装が基本となります。
カジュアルな服装でもよい、という意味ではないので注意しましょう。
香典の表書きには注意する
不祝儀袋の表書きにも注意が必要です。
カトリックの場合は「お花料」「献花料」「御ミサ料」、プロテスタントの場合は「お花料」「献花料」などとします。
仏教で使用する「御香典」「御仏前」などは使用しないようにしましょう。
袋はできればキリスト教のもの、なければ白無地の袋で問題ありません。蓮の絵が描いてあるものは仏式なので使わないようにします。
キリスト教の葬式ができるおすすめ葬儀社3選
キリスト教の葬儀を依頼できる葬儀社はいくつかありますが、首都圏のみ対応などで全国展開している葬儀社はそれほどありません。
そこで、キリスト教葬儀を依頼でき、全国での葬儀に対応しているおすすめの葬儀社を安いプランのある順に3社紹介します。
やさしいお葬式(8.9万円~)
画像引用先:やさしいお葬式
カトリック・プロテスタント両方ともに対応しており、火葬式から一般葬まで多彩なプランがそろっているのが特徴です。
NHKでも紹介された実績があり、24時間365日、相談料無料で全国対応してもらえます。
以下「お客様の声」より抜粋
やさしい火葬プラン
お付き合いのある牧師さんがおらず困っておりましたが、こちらで牧師様を派遣いただけることが分かり大変安堵したことをいまでも覚えています。その節はたいへんお世話になりました。
箕面市 Y.T様
やさしい一日葬プラン
日本でキリスト教式の葬儀は主流ではないとわかっていましたが、こちらで検索をして依頼をいたしました。滞りなく葬儀を行うことができました。感謝の気持ちでいっぱいです。心から感謝申し上げます。
藤沢市 M.K様
参照先:やさしいお葬式「お客様の声」
ブレス・ユア・ホーム(14.96万円~)
画像引用先:ブレス・ユア・ホーム
神戸に本社のある、プロテスタントに特化した企業です。
葬儀式と牧師司式のセットプランだけではなく、全国の斎場へ現役牧師の派遣も実施しています。プロテスタントがメインですが、カトリックの司式者の紹介も可能です。
葬儀前後のサポートも充実しており、キリスト教式の法事などにも対応しています。
以下「お客様の声」より抜粋
母は若いころに教会に通い洗礼を受けていました。
元気なころには自分の葬儀はキリスト教式でしたいと言っていました。しかし、長年教会に行くことなく亡くなり、家族には誰もクリスチャンがいないこともあり、司式を頼める牧師がいませんでした。
今回、突然倒れた母のことで葬儀の相談をしたところ、度々お見舞いに来て下さり、さらに葬儀の司式から納骨式に至るまで心のこもった対応をして頂きました。ありがとうございました。
依頼者: 兵庫県 御子息様
参照先:若い頃に洗礼を受けた母が急逝 | キリスト教葬儀はブレスユアホーム
妻はクリスチャンでしたので、キリスト教式のお葬式を望んでいました。しかし私はクリスチャンではなく、どこにお願いしていいか困っているときにこの会社を見つけました。
大変助かりました。
依頼者:大阪府 ご主人様
参照先:奥様がクリスチャンで、ご本人はノンクリスチャンの男性より | キリスト教葬儀はブレスユアホーム
小さなお葬式(17.49万円~)
画像引用先:小さなお葬式
小さなお葬式では、カトリック・プロテスタントなど各教派に合わせた葬儀や、教会での葬儀にも対応しています。
Web申し込みをすると資料と共に「喪主が必ず読む本」が届くのもありがたいといえるでしょう。
以下「お客様インタビュー」より抜粋
最初に担当の方からお電話をいただいたとき、とても腰が低くて丁寧で好印象でした。初めてのことで不安が大きかったので、優しく声をかけてくださるだけで救われました。段取りや必要なことを全て手配してくださるのも心強かったです。
他県から来た家族は、父とのお別れの時間があって喜んでいましたし、喪服の相談などができたのもありがたかったですね。決して事務的な対応ばかりではなく、その優しさ・丁寧さに心遣いが感じられ、小さなお葬式にして本当に良かったと思いました。
参照先:「小さなお葬式」お客様インタビュー
まとめ
キリスト教式は仏式とは死生観が異なるため、葬儀の考え方がまったく異なります。
|
キリスト教 |
仏教 |
死の考え方 |
祝福するもの、神に召される |
悲しい、不幸、縁起が悪い |
通夜 |
通夜の概念はない(日本では慣習に合わせて執り行う) |
開催する |
お悔やみの言葉 |
言わない |
遺族にかける |
葬儀時 |
献花する |
焼香する |
香典の表書き |
「御花料」など |
「御香典」「ご仏前」など |
また教派によっても葬儀内容が異なるため、生前に確認しておくのが大切です。
【カトリックとプロテスタントの違い】
|
カトリック |
プロテスタント |
儀式の意味 |
神に現世での罪の許しを得て復活を願う儀式 |
神の元で安らかにいられるよう祈りを捧げる儀式 |
葬儀を執り行う人 |
神父 |
牧師 |
葬儀の歌 |
聖歌 |
賛美歌 |
神の次に重要なもの |
教会 |
聖書 |
教会デザイン |
豪華 |
シンプル |
聖職者の婚姻 |
しない |
可能 |
聖職者の性別 |
男性のみ |
性別を問わない |
【葬儀内容で大きく異なるところ】
|
カトリック |
プロテスタント |
危篤・臨終 |
「病者の塗油」「聖体拝領」をする |
「聖餐式」「死に水」をする |
葬儀前夜 |
通夜の祈り(集い) |
前夜式 |
葬儀 |
葬儀と告別式は別で執り行う |
葬儀と告別式は同時進行となる |
葬儀後 |
3日目・7日目・1ヶ月に「追悼ミサ」を開く |
1週間目・10日目・1か月目のいずれかに「召天記念日」を開く |
費用相場は約40万~150万円となっており、仏式の葬式と大きな違いはありません。
【キリスト教式葬儀の費用相場】
|
相場費用 |
参列者数
の目安
|
特徴 |
一般葬 |
150万円
|
30~100人
|
通夜・葬儀を行う最も一般的な葬儀 |
家族葬 |
100万円
|
~30人
|
通夜・葬儀を家族や近しい友人のみで行う |
一日葬 |
90万円
|
5~30人
|
通夜を省略し一日で終わらせる |
火葬式(直葬) |
40万円
|
〜10名
|
通夜・葬儀をせず火葬のみ |
費用参考:プロが教える葬儀種類の”正しい”選び方!6つの特徴〜費用の全情報
葬式のマナーについては、次の5点に注意しておけば喪主となる際でも弔問する際でも問題なくできるでしょう。
1.お悔やみの言葉を述べない
2.焼香ではなく献花となる
3.聖歌・讃美歌はできるだけ歌う
4.服装は通常の葬儀と同じでよい
5.香典の表書きには注意する
キリスト教の葬式を経験していなければ、葬儀内容がわからない部分が多いと思われます。
この記事で紹介した、キリスト教の葬儀に対応している葬儀社に確認しながら進めるのがおすすめの方法となります。
この記事を参考にして、故人の遺志に沿った後悔のない葬式をあげられるようにしましょう。
【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)
- 略歴
- 栗本喬一(くりもと きょういち)
- 1977年生まれ
- 出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)
- 株式会社東京セレモニー 取締役
- ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
- 「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
- 株式会社おぼうさんどっとこむ
- 常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
- 株式会社ティア
- 葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。
- 著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)
プロフィール