四十九日・一周忌・三回忌の香典金額早見表(続柄別・地域別)
四十九日・一周忌・三回忌の香典金額早見表(続柄別・地域別)
——迷いが“自信”に変わる、誰でも使える決定版ガイド
法事が近づくと、多くの人が必ず不安になります。
「この続柄ならいくら包めば失礼じゃない?」
「地域差って聞くけど、本当の相場は?」
「四十九日と一周忌、三回忌で金額は変わるの?」
「夫婦連名って倍額のイメージだけど合ってる?」
……これらの迷いはすべて “思いやりがある証拠” です。
香典はお金ではありますが、本当の意味は 「気持ちを形にする」 こと。
この記事では、
- 香典 早見表(続柄 別・地域 別・法要別)
- 夫婦 連名 のベスト金額
- 無難で失礼のない判断基準
- 実例に基づいた“リアルな金額の決め方”
- マナー・書き方・渡し方まで完全網羅
を 5,000文字 で丁寧に解説します。
読めば必ず、
「もう迷わなくていいんだ」
と、気持ちが軽くなるよう構成しています。
【1】香典の金額は「3つの軸」で決まる(基本知識)
香典の金額を決める基準は、実はとてもシンプルです。
■ ① 故人との関係性(続柄 別)
最も大きく影響するのはこれです。
親 → 高く
兄弟 → 中くらい
親戚 → 差が大きい
友人 → 控えめ
会社関係 → 最低ライン
あなたの立場が変われば金額も変わります。
■ ② 法要の種類(時期による相場差)
四十九日が最も高額
↓
一周忌
↓
三回忌
↓
七回忌・十三回忌(さらに低い)
回忌が進むほど金額は下がります。
■ ③ 地域差(東高西低)
全国平均はあてにならないほど「地域で違う」のが現実。
・関東:1万円台〜3万円が中心
・関西:5千円〜1万円台が中心
・東北・北陸:高めの文化
・九州:法要の規模によって大きく差が出る
同じ“親戚”でも地域で数倍違うことがあります。
【2】【保存版】香典金額 早見表|四十九日・一周忌・三回忌
まずは最も需要の高い 続柄 別の香典 早見表 をまとめます。
■ 四十九日の香典相場(最も高い法要)
両親:30,000〜100,000円
祖父母:10,000〜30,000円
兄弟姉妹:10,000〜30,000円
親戚(叔父・叔母など):5,000〜20,000円
親戚(従兄弟など):5,000〜10,000円
友人:5,000〜10,000円
会社関係:3,000〜10,000円
※供養の節目で最も重視されるため「四十九日は高め」が一般的。
■ 一周忌の香典相場(四十九日より控えめ)
両親:10,000〜50,000円
祖父母:5,000〜20,000円
兄弟姉妹:5,000〜20,000円
親戚:5,000〜10,000円
友人:3,000〜5,000円
会社関係:3,000〜5,000円
■ 三回忌の香典相場(さらに下がる)
両親:5,000〜30,000円
祖父母:3,000〜10,000円
兄弟姉妹:3,000〜10,000円
親戚:3,000〜5,000円
友人:3,000〜5,000円
会社関係:3,000〜5,000円
※三回忌は家族中心で行われる傾向が強くなり「控えめ」で十分。
【3】地域 差で変わる“リアル相場”を把握すると迷いが減る
香典相場が全国で統一されていない理由が「地域文化」です。
■ 東日本(香典は高め)
東京都・千葉県・埼玉県・神奈川県
東北地方(特に岩手・秋田)
北海道 など
平均的に 1万円〜3万円台 が中心。
理由:
・葬儀規模が大きい
・親戚づきあいが濃い
・会食代込みで渡す文化が強い
■ 西日本(相場は控えめ)
大阪・京都・兵庫
鳥取・島根
九州エリア など
平均 5,000〜10,000円台 が一般的。
理由:
・「気持ち」が重視される文化
・重すぎる香典は逆に気を遣わせる
■ 都市部は「家の価値観」優先
東京・名古屋・大阪など都市部は、地域より “家ごとの慣習” の差が大きいのが特徴。
例:
A家 → 親族は3万円で統一
B家 → 皆1万円で十分
そのため 家族間で事前確認 するとトラブルがゼロになります。
【4】夫婦 連名 の香典金額|実は“倍額にしなくていい”
夫婦で参列する際の香典は、次の基準で考えればOK。
■ 基本:1人分〜1.5人分で十分
| 親族の法事 |
10,000〜20,000円 |
| 友人の法事 |
10,000円前後 |
| 会社関係 |
5,000〜10,000円 |
「2人来る=2倍包む」とはしません。
理由:
・遺族が“気を遣う”ため
・会食代は夫婦合計で1人前扱いのことも多い
■ 夫婦で参列するときの表書き
● 連名(夫婦両方の名前)
● 代表者のみ記名でもOK
※封筒の裏に配偶者名を書くケースもあり
【5】香典金額を決めるときに迷ったら「このルール」で即決できる
■ ① 呼ばれた形(会食あり/なし)
会食付き → 少し高め
会食なし → 最低ラインでOK
食事が出るなら +1,000〜5,000円 が自然。
■ ② 自分の立場(血縁の濃さ)
・よく会う親戚、助け合った兄弟 → 高めでもOK
・あまり会わない親戚 → 最低ラインで十分
■ ③ 金額を上げすぎると“負担”になる
「返礼品の予算が合わない」
「気を遣わせてしまう」
→ 相場から極端に外れないことがマナー。
■ ④ 迷ったら
香典は「5,000円」か「10,000円」でほぼ解決。
【6】香典袋の選び方・書き方・入れ方まで完全サポート
■ 香典袋の種類(額ごと)
● 〜10,000円:印刷水引タイプ
● 10,000円〜:本物の水引タイプ
■ 表書きの正解
● 四十九日:「御霊前」「御仏前」
(浄土真宗のみ最初から「御仏前」)
● 一周忌・三回忌:「御仏前」
■ お札の向き
● 新札はNG
● 使い古しすぎもNG
→ 少し折れた「新しすぎないお札」が理想
向きは、亡くなった方に頭を向けるイメージで逆向き。
【7】香典の渡し方|気遣いが伝わる3つのポイント
■ ① 袱紗(ふくさ)に包む
紫はどの法要でも使える“万能色”。
■ ② 受付で静かに差し出す
「このたびはご愁傷様でございます」
と言いながら両手で渡すだけで丁寧。
■ ③ 遺族へ手渡すケース
● 受付がない小規模法事
● 家族法要
【8】ケース別|香典金額を「この基準」で決めれば失敗しない
■ ケース①:会食あり/なし
◎ 会食あり → 相場+1,000〜5,000円
◎ 会食なし → 相場の下限
■ ケース②:自分だけ/夫婦で参列
● 自分のみ → 相場通り
● 夫婦連名 → 1人分〜1.5人分
例:
・友人の一周忌 → 5,000〜10,000円
・親戚の四十九日 → 10,000〜20,000円
■ ケース③:親から預かった香典
必ず袋は分ける。裏に「代理でお届けしました」と小さく記入。
■ ケース④:お供え物も渡す場合
菓子折り・線香などを渡すなら、香典は相場“下限”でOK。
■ ケース⑤:親しい関係だった場合
高すぎると負担。
相場+3,000〜5,000円の範囲が最も自然。
【9】友人・会社関係は“金額より距離感”が大事
■ 友人の法要
四十九日:5,000〜10,000円
一周忌:3,000〜5,000円
三回忌:3,000〜5,000円
長話はせず、短い言葉を添えるのがマナー。
■ ママ友・子どもの友人
3,000〜5,000円が自然。多すぎると気を遣わせる。
■ 会社関係
取引先 → 約10,000円
上司・部下 → 3,000〜5,000円
会社でまとめる場合 → 個人1,000〜3,000円
【10】地域差の“リアルな事例”
■ 東北(最も高額地域)
四十九日:30,000円
一周忌:10,000〜20,000円
三回忌:10,000円
会食が大規模で「誠意=金額」の文化。
■ 関東
四十九日:10,000〜30,000円
一周忌:5,000〜10,000円
家庭差が大きい。
■ 関西(最も控えめ)
5,000円前後が中心。「気持ち重視」の文化。
■ 九州
家族のみ → 5,000円
親戚中心 → 10,000円
会食付き → 20,000円
【11】参列できない場合|香典の金額・送り方
■ 不参加時の相場
四十九日:5,000〜10,000円
一周忌:3,000〜5,000円
三回忌:3,000円〜
■ 郵送(現金書留)
メッセージは短く。
例:「ご多忙のため参列叶いませんが、心よりお悔やみ申し上げます。」
【12】香典返しとのバランス
香典は半返しが基本。
相場より高すぎると、遺族の負担を増やすだけ。
【13】香典のQ&A(不安解消)
■ Q1:奇数は忌み数?
→ 4と9以外なら問題なし。
■ Q2:新札はNG?
→ 準備していた印象になるためNG。ただし汚れすぎもNG。
■ Q3:住所を書く理由?
→ 返礼品の郵送のため。
■ Q4:辞退されたら?
→ 絶対に渡さない。花・手紙ならOK。
■ Q5:入れ忘れた!
→ 受付に正直に申し出ればOK。
【14】最終チェックリスト
□ 金額(相場の下限〜中間)
□ 香典袋(御仏前 or 御霊前)
□お札の状態・向き
□ 裏の住所氏名
□ 袱紗(紫)
□ 一言の言葉
【15】まとめ —— 迷いが消える“香典の本質”
香典とは、「金額」ではなく「気持ち」 を形にしたもの。
✔ 続柄別・地域差・金額相場
✔ 夫婦連名の判断
✔ 早見表で迷わない基準
✔ 法要別の違い
✔ 会食・不参加・会社関係の使い分け
すべてを踏まえた結論はただ一つ。
あなたが “無理なく出せる相場範囲の金額” が正解。
香典は多いほど良いわけではありません。
相手を思う気持ちは、どんな金額でも必ず伝わります。
迷いながらも丁寧に向き合おうとする姿勢こそ、最大の“マナー”です。
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