基本情報
- お坊さん(僧侶)沿革
- 香林寺は大永5年(1525)、川崎市多摩区、仙谷山寿福寺の第七世・南樹法泉和尚によって開山された禅宗の寺で、臨済宗建長寺派に属している。
開山の折には観音堂(二間~三間)があり、霊験あらたかな身代り観音が祀られ香林坊と称していたことが文禄3年(1594)の水帳に記されている。後、慶長年間(1596年から)に南嶺山香林寺という山号、寺号を称するようになった。
文政13年の火災のあと、本堂を現在の場所に建築したが、大正12年(1923)の関東大震災で本堂がゆがみ、庫裡は全壊してしまった。しかし翌13年に再建、昭和46年(1971)まで檀信徒の信仰の場、集いの場として大きな役割を果たしてきた。
昭和61年(1986)には聖徳太子殿が完成した。祀られている太子像は、大正10年(1921)聖徳太子1300年遠忌にあたり奉安された高村光雲作の尊像である。
昭和62年(1987)細山・金程地区五大事業の完成を記念して五重塔が建立された。
平成5年(1993)古くなった山門が新しく生まれ変わり、参道も改修、
平成9年(1997)には庫裡、客殿を改築して現在に至っている。 - 開門時間
- 9:00-17:00
- 所在地
- 神奈川県川崎市麻生区細山3-9-1
- 地図
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- アクセス
- 百合ヶ丘駅 から徒歩10分(773m)
新百合ヶ丘駅 から徒歩17分(1.4km)
細山会館前バス停 から徒歩2分(150m) - 駐車場
- あり
- 施設情報
- 香林寺は、神奈川県川崎市麻生区にある臨済宗建長寺派の寺院である。
- その他の情報
- 香林寺五重塔は、臨済宗寺院の境内に建立された禅宗様の新塔である。
禅宗様建築の特徴は、基壇、扉、窓、柱、勾欄などにあり、基壇は自然石を用いた乱積で、和様のように木造の床を用いない。
扉は唐戸を使用し、和様は板扉を用いる。窓は花頭窓で、和様は連子窓。 柱は頭粽で上部に丸みがあり、長押を用いない。
和様の柱は頭粽がなく長押を用いる。勾欄は親柱の頂部に逆蓮を用い、最上部の架木は蕨手。和様の勾欄は橋などによく見られる跳勾欄、擬宝珠勾欄が用いられている。
このように香林寺五重塔は全て禅宗様建築で統一された塔で、わが国唯一のものである。 - 墓地情報
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一般墓地あり
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