基本情報
- お坊さん(僧侶)沿革
- 1782年(天明2年)の梵鐘の銘には「武州久良岐郡峯村阿弥陀寺奥の院は、清浄を院とし円海を山と名づく」とあり、当初は阿弥陀寺の奥の院として開創したことがうかがえる。『新編武蔵風土記稿』によると、阿弥陀寺はこの付近にあった御念寺という古い寺を引き継いで草創したとある。阿弥陀寺の14世の法雲は奥の院を建立しようと、領主の星合治兵衛具久に相談を持ちかけた。浄土宗を信仰し、法雲に帰依していた具久は、1752年(宝暦2年)8月21日に長野山の土地10町4反2畝19歩を寄進した。
法雲は山道を拓いて土地を整備し、阿弥陀寺奥の院を完成させた。長野山の山頂からは3方に海、北は都筑や橘の低い山がさざ波のように連なる様子が一望でき、いつしか円海山と呼ばれるようになった。法雲と具久は南向きの本堂と明王殿を建て、法雲の師である浄誉が薩摩藩主島津継豊の継室の竹姫から賜った大威徳明王像と脇仏多聞天、船霊を祀った。寺の名を円海山清浄院護念寺と名づけ、浄誉を開山とし法雲は二世となった。
開創時期は、1771年(明和8年)と推測される。円海上人と呼ばれた浄誉は1772年(明和9年)8月21日に入寂。その後山門、庫裏、開山堂、鐘楼などが建てられた。
6世の円明の頃には峯の灸が盛んになり、来訪者の増加に合わせて本堂の改築が行われたが、円明は上棟を目前に控えた1862年(文久2年)9月1日に入寂した。1917年(大正6年)、火災に見舞われ鐘楼以外の堂宇は全て焼失した。大威徳明王像と本尊の阿弥陀如来像は池に投げ込まれ、難を逃れた。
現在の庫裏は、火災後に仮本堂として建てられたものである。新たな本堂は1929年(昭和4年)より、千葉県木更津市の屋敷にあったケヤキの巨木を運んで建てられ、1932年に完成した。同年には県道が開通し、杉田駅から本院近くまで相武自動車の路線バス(現在は横浜市営バス)が運行されるようになり、参詣者の利便性は向上した。 - 開門時間
- 9:00-17:00
- 所在地
- 神奈川県横浜市磯子区峯町714-1
- 地図
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- アクセス
- 洋光台駅 から徒歩22分(1.7km)
峰の郷バス停 から徒歩4分(317m) - 施設情報
- 護念寺(ごねんじ)は、神奈川県横浜市磯子区にある浄土宗の寺院である。山号は円海山。本尊は阿弥陀如来。古典落語『強情灸』の舞台ともなった「峯の灸」で知られる。
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