基本情報
- お坊さん(僧侶)沿革
- 宝光寺は白鳳4年(675)天武天皇の勅願により、僧定恵(中臣鎌足の二男)の創立する古刹です。草創当初は法相華厳兼学の道場であり、義淵の入寺によって諸堂伽藍が建立整備されました。
ご本尊薬師瑠璃光如来立像は、像高164㎝で゛天台密教の影響を色濃く受け、平安初期の風格をよく伝えた湖国では異色の仏像とされています。両腿を隆起させ、そこにY字型の衣文を刻む形式は9世紀以来好んで行われた表現ですが、当寺本尊の場合、それが形式的になり面相にもやさしさが表現されています。
また、堂内に安置される鰐口は、嘉吉2年(1442)11月18日、勧進僧祖越の呼び掛けで各地の信者が施主となり、筑前国合屋荘白幡寺に奉納したもので、追銘には、文明3年(1471)8月23日、真宝という者により、この鰐口が長門竹生寺に再寄進されています。永正9年(1512)大内義興が青地茂高と草津で戦い、敗走する際に、戦場での威嚇用に竹生寺から徴されたこの鰐口を、宝光寺に捨てて行ったものと推測されています。その時の兵火により殿堂ことごとく焼かれてしまいました。
堂前にある天武天皇剃髪の塔は、天智天皇10年(671)、皇太子である時に、この地で薙髪して吉野に入られたと伝えるもので、当寺落慶の4年前にあたります。 - 住職
- 粟津光要
- 開門時間
- 9:00-17:00
- 所在地
- 滋賀県草津市北大萱町594
- 地図
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- アクセス
- 北大萱バス停 から徒歩2分(127m)
- 施設情報
- 宝光寺は、滋賀県草津市にある天台宗のお寺です。
「やさしいお坊さん」ではこちらの寺院はご案内できかねますので直接寺院にお問い合わせ下さい。