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家族葬は小規模な葬儀!費用相場や人数・流れや注意点などすべて解説

Sep 09 2022

「家族葬」とは弔問客が家族のみという意味ではなく30名程度で執り行う小規模な葬儀を指します。規模が小さい分費用は抑えられますが負担額が減るとは限りません。家族葬の内容や費用相場を知ったうえで故人の遺志に合わせた選択ができるようにしましょう。

「家族葬ってどの程度までの家族を呼べばいいの?」

「家族葬だけど友人など呼んでも問題ない?」

「実際の費用はどのくらいかかるの?」

昨今ではさまざまな葬儀形式が出てきており、「家族葬」もそのうちの一つです。

しかしながら家族葬という言葉はよく耳にしていても、詳しい内容まではよく知らない方も多いのではないでしょうか。

家族葬とは、30名程度までの小規模な葬儀を指します。

必ずしも家族だけで執り行う葬儀だけを指すのではなく、あくまで規模を表すのに家族葬という言葉を使うケースが多くなっています。

他の葬儀形式との違いを簡単にまとめると、次の表の通りとなります。

【葬儀形式の特徴】

葬儀形式 参列者目安 費用目安 特徴
一般葬

30~100人

150~280万円

通夜、葬儀(告別式)を2日かけて行う
家族葬

〜30人

40~170万円

近しい親族のみで、通夜、葬儀(告別式)を2日かけて行う
一日葬

5~30人

30~150万円

通夜を省略し、葬儀(告別式)を一日でおこなう
直葬(火葬式)

〜100人

20~100万円

通夜・葬儀を行わず、火葬のみ(直葬)をおこなう

※葬儀形式の項目をクリックすると、費用の詳細記事が開きますので、合わせてご参考ください。

この記事では、そもそも家族葬とはどのような葬儀なのか、相場やメリットデメリットはどうなっているのか、どのような方に家族葬が向いているのかを説明しています。

葬儀の流れや家族葬をする際の注意点、費用の抑え方も説明していますので、「家族葬はどのような葬儀なのか」を詳しく知りたい方には、とても役立つ内容となっています。

「家族葬の詳しい内容を知って納得した上で葬儀を執り行いたい」とお考えの方は、ぜひ最後までご一読ください。

家族葬とは『30名以下の小さな葬儀』を指す

家族葬とは、参列者が30名ほどとなる小規模の葬儀を指します。

親しい方を中心に参列してもらう葬儀であり、家族のみであげる葬儀を指す言葉ではないことに注意が必要です。

平均的な費用相場と内訳(総額:40~170万円)

平均的な家族葬の費用は、約170万円です。

【家族葬の内訳と相場】

葬儀にかかる費用(相場:100万円)

葬儀にかかる費用については、葬儀社へ支払う「葬儀費用」と火葬場に支払う「火葬費用」に大きく分けられます。

 葬儀費用は葬儀プランの基本費用と追加費用となり、葬儀社や参列者の人数によって上下します。

おもな葬儀社の家族葬プランについては次の表の通りです。葬儀社によって、プランに含まれている内容や追加費用が異なります。

さらに、葬儀社のプランには、搬送距離や安置室の利用日数や、斎場の使用料金の上限など既定が設けられていることがほとんどです。

特に表の黄色部分については、超過すると追加費用がかかります。総額だけではなく葬儀内容がプランの範囲内におさまっているかどうか、よく確認する必要があります。

例えば、安置室の利用は、平均日数である3日間、搬送距離は地域にもよりますが20キロ以内を目安にすると、追加費用がかかることは少なくなるでしょう。 

・家族葬プラン内容比較表(2024年6月現在)
※価格はHP記載税込み金額

   小さなお葬式   イオンのお葬式   よりそうお葬式   やさしいお葬式 
総額 438,900円~ 481,800円~ 405,900円~ 382,800円~
搬送 50km 30km
安置室利用 4日分 4日分 4日分 2日分
ドライアイス
式場使用料
上限額
100,000円 55,000円 50,000円 50,000円
会葬礼状 60枚 50枚 30枚 30枚

 

火葬費用は参列者の人数にかかわらず固定費用となり、火葬場によって決められた費用を支払います。

お寺へのお布施(相場:30万円)

読経や戒名に対するお礼のお布施は、平均30万円程度となります。

お布施の金額については、僧侶への読経のお礼であるため参列者の人数にかかわらず費用は一定となります。

「お布施をいくらお渡しすればよいかわからない」という場合は、僧侶に「他のお方はお布施をどれくらいされていますか?」と聞くか、葬儀社や檀家の方に聞いてみるとよいでしょう。

お布施については「【令和4年最新】葬儀時の僧侶お布施相場〜抑えるべきマナーのすべて」に最新の相場情報やマナーの説明などありますので、ぜひ参考にしてみてください。

参列者への飲食やお礼(相場:40万円)

通夜振る舞い・精進落としなどの会食費、香典返しなどの返礼品にかかる費用です。

金額は参列者の人数によって上下し、参列者が少なければその分費用が抑えられます。

【参列者への飲食やお礼の相場】

  費用相場(一人あたり) タイミング
通夜振る舞い

2,000円〜3,000円

通夜終了時
精進落とし

4,000~5,000円

火葬終了時、もしくは火葬の間
香典返し

頂いた香典の半額~1/3

当日お渡しする即日返しで無い場合は、四十九日明け

進め方や内容、マナーなどで悩んでしまった際の解決方法が記載されていますので、ぜひご一読ください。

精進落としや香典返しの流れやマナーの事前確認は、「精進落としとは?葬儀後に行われる食事の席の流れや内容から注意点やマナーまで徹底解説!」「香典返しのマナーを完全解説!相場・時期・挨拶状・例文・品物も紹介!」に詳しい内容が記載されています。

家族葬のメリットとデメリット

費用や喪主の負担が軽くなる家族葬ですが、参列者を限定することのデメリットも理解しておくことで、後々のトラブルや後悔を事前回避することができるでしょう。

家族葬で葬儀をあげる際に考えられるメリットとデメリットは、次の表の通りです。

メリット デメリット
・全体的な費用を抑えられる

・弔問客は親しい方が中心なので気遣いが少なく済む

・日程や葬儀の内容が比較的柔軟に決められる

・呼ばれなかった親族や関係者から葬儀後のクレームが考えられる

・弔問客が少ないため香典は少なく、費用負担の増えることがある

・葬儀後の訪問客が多くなる遺族の負担が増える

これらの内容をよく検討して、家族葬にするかどうか決めると良いでしょう。

家族葬が向いている方

葬儀の方法を決める際は、故人と親族の考え方を尊重するのが一番大切です。

「費用を抑えたい」という理由から家族葬を選ぶのは、よい方法だとはいえません。 

実際、参列者が30名以上となる一般葬では、全体の費用はかかりますが、参列者の多い分香典が増えて負担額の少なく済むケースがあります。

家族葬では参列者の少ない分香典が少ないため、自己負担が増え金額的なメリットを得られないことも大いに考えられるのです。

具体的に、家族葬が向いているのは、次のような方となります。

・故人と近い人間だけで静かにゆっくりとお見送りしたい

・故人の遺志で小規模の葬儀を希望されている

・遺族が高齢者ばかりで参列者が多いと対応が負担になる

・諸事情(伝染病で亡くなった・事件に巻き込まれたなど)があり近親者のみで葬儀をあげたい

葬儀の方法は金額面で考えるのではなく、あくまで故人と親族の考え方を重視して決めることを強くおすすめします。

業界最安値水準の「やさしいお葬式」での家族葬費用の内訳は下記にもご案内しています。

→ やさしいお葬式の家族葬

家族葬の流れ

規模の大きい一般葬との違いは葬儀の規模であり、基本的な流れに大きな違いはありません。

【家族葬の流れ】

  やるべきこと いつまで
1.葬儀社の決定 葬儀を依頼する葬儀社の決定 亡くなってから3時間以内
2.遺体の搬送と安置 葬儀社へ自宅もしくは安置所に搬送してもらう 葬儀社へ依頼後
3.葬儀社との打ち合わせ 葬儀プランや日時、見積の相談 安置後すぐ
4.訃報の案内 参列者へ葬儀の案内を連絡 葬儀日程の決定後
5.納棺 ご遺体の身なりを整えあの世への旅支度を行う 通夜の3~4時間前
6.通夜 僧侶による儀式。読経と焼香を行う 亡くなった翌日
7.葬儀(告別式) 僧侶による儀式。読経と焼香を行い最後のお別れをする 通夜の翌日
8.火葬 ご遺体を火葬し、骨壷に納める 葬儀終了後
9.初七日(繰上げ法要) 僧侶による読経と焼香を行う。 本来であれば7日目に行われるが、繰上げ法要となることが多い
10.精進落とし 参列者をねぎらう意味で会食の場を設ける 火葬もしくは初七日法要後

1.葬儀社の決定

医師による死亡診断が出たら、なるべく早く葬儀社を決定します。

当日はあまり時間のない状況が大いに考えられますので、葬儀が想定される半年以内に葬儀社を決めておくとスムーズに進められるでしょう。

病院で亡くなった場合、ご遺体の搬送を「2時間以内で行ってください」などと病院から急かされるケースが多くあります。

大切な家族が亡くなってすぐに冷静な判断をするのは難しいため、病院から葬儀社を紹介されたら慌てて決めてしまうことが考えられるのです。

「病院に紹介された葬儀社を利用したが、金額、接客、内容どれをとっても不満だった」といった声もあります。

葬儀社を紹介した病院は責任をとってくれませんし、紹介された葬儀社との相性が合わないケースも考えられます。

葬儀社をあらかじめ決めておくことで、後悔のない葬儀が執り行えるでしょう。

葬儀社を選ぶ際には、「後悔しない葬儀社の選び方!知るべき5つのポイントと3つの確認事項」をお読みいただければ、自分に合った葬儀社を選ぶポイントがわかります。ぜひご一読ください。

2.ご遺体の搬送と安置

葬儀社が決まれば、まずご遺体の搬送と安置の手配をします。

病院などの霊安室は、数時間程度しか利用できないのが通例です。そのため葬儀の打ち合わせよりも先に安置場所を決定して、搬送する必要があります。

ご遺体の安置については自宅もしくは葬儀社の安置室、民間業者の遺体保管場所となります。

【ご遺体の安置場所】

  費用目安 特徴
自宅

0円

【メリット】

・施設利用料が不要の為、費用を大きく抑えることができる

・住み慣れた家で、故人とお別れの時間を持つことができる

【デメリット】

・ご遺体を安置するために、ある程度のスペースが必要

・室温の調整などご遺体の管理が難しい

・アパートやマンションなど搬送が難しい可能性がある

安置室

1~3万円(1日あたり)

【メリット】

・ご遺体の管理を施設スタッフに任せられる為、遺族の負担が軽くなる

【デメリット】

・施設の規定や設備によって、面会時間が限られる

・安置期間によって高額になる可能性がある

遺体保管所

1万円(1日あたり)

【メリット】

・ご遺体の管理を施設スタッフに任せられる為、遺族の負担が軽くなる

・面会時間に制限のない施設が多いので比較的自由に故人とお別れの時間を持てる

【デメリット】

・施設数が少なく、空き状況がない可能性がある

・安置期間によって高額になる可能性がある

 

遺体安置について疑問点があれば、「遺体を安置できるのは3日?期間と場所や方法・費用まで疑問を全解説」を読めば安置場所の決め方や安置できる期間、かかる費用までわかりますので、ぜひご参照ください。

3.葬儀社との打ち合わせ

葬儀内容について、葬儀社と打ち合わせします。

2時間以上の長時間となるケースが大半となるため、あらかじめ質問内容の答えを準備しておくと負担を軽くできるでしょう。

【打ち合わせで聞かれること 】

決めること 内容
参列者のおおよその人数 ・親戚は何人か?

・故人の交友関係などおおよその参列者の数

会食はするのか? ・食事の用意は必要か?
故人の宗派 ・懇意にしているお寺はあるのか?
お墓や仏壇の有無 ・納骨先の確認

・葬儀後のアフターフォローは必要か?

葬儀会場の希望はあるか? ・葬儀を行う地域はどこか?

・希望の場所で予約はとれるかの確認

葬儀社に聞かれる内容については「事前に知っておきたい、葬儀会社のスタッフに聞かれること」に詳しく説明されていますので、記事を見ながら準備するとスムーズに作成できます。

4.訃報(ふほう)の案内

<<訃報案内例文のダウンロードはこちら>>

日程や場所がすべて決まれば、参列してもらいたい方に向けて訃報の案内をします。内容については次の表をご参照ください。

1.故人の名前 ・亡くなった方のお名前

・自身との関係

2.亡くなった日時 ・亡くなった日時
3.葬儀の情報 ・葬儀日時、場所、交通手段など
4.喪主の名前と連絡先 ・喪主の名前

・連絡先の電話番号

5.その他 ・香典辞退

・上記以外に伝えたいこと

家族葬で執り行う場合、訃報は基本的に参列してほしい方のみに案内します。 

勤務先や取引先など、連絡が必須となりますが参列を希望していない方へは、「家族葬で近親者のみで執り行う」という旨をはっきりと伝えておきましょう。

訃報の連絡方法がよくわからない場合は、「訃報の連絡はどう送る?伝えるべき内容から範囲、例文まで徹底解説!」でタイミングや手段をわかりやすく解説していますのでご参照ください。

5.納棺

通夜が始まるまでに、故人を棺に納める納棺を実施します。

基本的には葬儀社のスタッフが作業しますので、一連の流れは任せておけば問題ありません。手伝いたい場合はその旨をスタッフに伝えれば、遺族でもできる作業の手伝いは可能です。

【納棺の流れ】

1.故人の唇を濡らす「末期(まつご)の水」を行う

参考記事:【末期の水(まつごのみず)】儀式の流れから宗派による違いまで解説

2.お湯やアルコールで故人の身体を清める「湯灌(ゆかん)」をおこないます。
3.「エンゼルメイク」とも呼ばれる死化粧(しにげしょう)を行い、故人のお顔や身なりを整えます。

参考記事:エンゼルケアとは?聞いたことはあっても詳しくは知らないエンゼルケアについてその目的や内容を徹底解説!

4.「死装束(しにしょうぞく)」を着せます。この際、故人のお気に入りの服や着物でも構いません。

参考記事:死装束とは?意味と着せ方と注意点を徹底解説!

5.お花や手紙などの「副葬品(ふくそうひん)」を納めます。

参考記事:棺桶(御棺)とは?意味と選び方と副葬品に入れてよいものダメなものを解説!

納棺のしきたりやマナーなどを知りたい方は、「納棺とは?意味・流れ・入れるもの・マナーを完全解説!」の記事をご参照いただければ、納棺時に入れてはいけないものなどの詳細がわかります。

6.通夜

通夜は基本的に告別式の前夜に実施されます。通夜の流れについては、次の表をご参照ください。

【通夜の流れ】

流れ 内容
喪主・遺族集合 ・親族は開始時間の約1時間前に斎場に入り、参列者を待ちます

・受付は、親族以外の方(葬儀社スタッフの場合もあります)に頼みます

着席 ・一般的には、祭壇に向かって右側が喪主とその家族や親族席

・その他の参列者は(友人、知人、会社関係者)左側に座ります

読経・焼香 ・僧侶が入場し読経を行います

・参列者は順に焼香を行います
※焼香の作法、宗派による違いなどは「焼香とは?よく聞くけど以外と知らない焼香の意味や種類、宗派ごとにことなる焼香の作法まで完全解説!」の記事をご参照ください

法話 ・大抵の宗派では、読経後に僧侶からの法話があります
喪主挨拶 ・喪主や故人に近しい遺族が祭壇前に並び、喪主から参列者に参列のお礼を述べます

※「喪主の挨拶ってどんなことを話せばよいのか?」という不安がおありでしたら「【例文付き】喪主挨拶で『上手!』と思われる6つのコツと注意を解説」が参考になります

通夜振る舞い ・故人の供養と列席者のおもてなしを目的とした食事会を行います

家族葬では、遺族の負担を減らしたいときなどに、通夜を省略するケースがあります。 

通夜を実施するかどうかについては、「家族葬でもお通夜は行う?家族葬の特徴から注意点まで、家族葬の様々な形式を徹底解説!」の記事でも詳しくご紹介していますので、事前に親族で検討してみましょう。

7.葬儀(告別式)

通夜の翌日に葬儀(告別式)が執り行われます。告別式後に火葬する時間が必要なため、遅くとも13時くらいまでに開始するのが一般的です。

基本的な葬儀の流れについては、次の表の通りです。

【葬儀式・告別式の流れ】

流れ 内容
喪主・遺族集合 ・親族は開始時間の約1時間前に集合します

・会葬礼状、会葬御礼品を用意し、弔辞や弔電の名前、読み上げる順番についても確認します

※会葬礼状の意味や例文はこちらの「会葬礼状とは?意味と必要なケースと例文一覧!」でご紹介しています

着席 ・通夜と同じように着席します
読経・焼香・弔辞、弔電の奉読 ・僧侶が入場し読経を行います

・参列者は順に焼香を行います
・司会者から弔事・弔電の紹介が行われます

閉会・出棺 ・司会者による閉会の宣言

・出棺の儀

※出棺の際にも喪主による挨拶が行われます。出棺の儀の流れや喪主の挨拶は「出棺の挨拶のポイントは?出棺の挨拶のポイントから出棺のマナーまで徹底解説!」を参照ください

火葬場へ ・故人を霊柩車に乗せて火葬場へ

告別式のマナーなどについては

告別式とは?知っておくべき遺族側・参列者側必読のマナー!」、出棺時の注意点については「棺桶(御棺)とは?意味と選び方と副葬品に入れてよいものダメなものを解説!

という記事があります。

あらかじめ不明点を調べておけば当日に焦らなくて済みますので、ぜひ事前にご一読ください。

8.火葬

出棺後、火葬場へ搬送してご遺体を火葬します。故人との最後のお別れとなり、炉の前で読経と焼香を実施後、合掌にて見送ります。

大まかな流れについては、次の表の通りです。

【火葬の流れ】

流れ 内容
火葬許可証の提出 ・火葬場に到着したら、受付に火葬許可証を提出します
納めの式と火葬 ・宗派による違いがありますが、僧侶が同席していない場合でも、大抵は係員の方が指示をしてくれます
骨上げ ・火葬が終わると収骨のアナウンスが流れます。係員から遺骨についての説明を聞いた後、遺骨を骨壷に収めていきます

 火葬の際は「火葬許可証」が必要となります。

火葬のルールやかかる時間などについては、「火葬の時間はどれくらいかかる?一般的な火葬の所要時間から火葬の流れ、待ち時間の過ごし方まで完全解説!」「火葬をするには火葬許可証が必要!発行の流れや再発行について解説」の2記事をご一読いただき、よくわからない場合は葬儀社に確認しましょう。

9.初七日(繰上げ法要)

初七日(しょなのか、しょなぬか)は、故人が亡くなって七日目の法要です。近年では告別式の同日、火葬後に繰り上げて執り行われるケースが多くなっています。

詳しい内容については「初七日とは?意味・数え方・お供え・お経・知っておきたい常識とマナー」の記事にあります。

初七日を迎えるにあたってのマナーを知っておきたい際に役立ちますので、ぜひご一読ください。

10.精進落とし

火葬後に参列者をねぎらう意味で、精進落としという会食の場を設けます。告別式と初七日を同日に実施することが増えたため、初七日法要後に催されることが多いです。

精進落としのメニューやマナーについては、「精進落としとは?葬儀後に行われる食事の席の流れや内容から注意点やマナーまで徹底解説!」の記事をご参照頂ければ詳細がわかります。

家族葬の場合、参列者が少ないときには精進落としを省略するケースもあります。

家族葬の分かりやすい流れは下記もご参考ください。
 やさしいお葬式の家族葬

家族葬を実施する際の注意点

家族葬にて葬儀を執り行う際には、次の4点にはとくに注意しておきましょう。重要な順で並べていますので、上から順に優先して決めるようにしましょう。

1.内容は故人の遺志を尊重する

2.価格の安さだけで選ばない

3.誰に声をかけるか決めておく

4.呼ばなかった方へのフォローをする

内容は故人の遺志を尊重する

故人が葬儀の希望を残しているのであれば、できるだけ優先するようにします。

生前「できるだけ多くの人を呼んで盛大な葬式にしたい」と公言していた方であれば、家族葬にすることで周囲から詮索を受ける可能性も否めません。

なかなか相談しにくい内容ですが、聞いておくことで故人にも遺族にも後悔のない葬儀があげられます。

終活の一環としてエンディングノートをまとめるなどの方法もありますので、できる範囲で事前相談しておくとよいでしょう。

エンディングノートは難しくない!スラスラと書ける5つのポイント!」の記事でエンディングノートの書き方をまとめてありますので、ぜひご参考ください。

価格の安さだけで選ばない

「家族葬が向いている方」のところでも述べたとおり、「費用が安いから家族葬にする」と費用面だけに注目した決め方はしないのが賢明です。

葬儀の方法はあくまで故人と遺族の考え方を重視し、費用面だけで選ぶことのないようにしましょう。

実際に、

「家族葬で葬儀を行ったが、後から自宅に多くの人が訪ねてきて対応が大変だった。こんなことであれば一般葬で行うべきだった」

故人や喪主の人脈を考えずに葬儀種別を選んだため、このようなことが実例として起きています。 葬儀種別を選ぶ際は、慎重に行うことを強くおすすめいたします。

誰に声をかけるか決めておく

家族葬は多くても30人程度が人数の目安となりますので、あらかじめ誰に声がけするかリストアップしておきます。

目安としては故人の二親等まで(親子、兄弟姉妹、孫)といったくくりにすると、関係性が明確でわかりやすいです。

呼ぶ人数が多くなり30名を超えてしまいそうな場合は、会場が狭かったり追加料金がかかったりするため、一般葬を検討するとよいでしょう。

家族葬だけでなく一般葬の流れやポイントを知り、検討したいという方は、「【一般葬の規模と流れ】事前に知るべき相場から参列者目安まで全解説」の記事もお読みください。

呼ばなかった方へのフォローをする

故人と親しくしていた知人など葬儀に呼びたくても呼べなかった方へはきっちりとフォローしておくことが大切です。

・家族葬とするため葬儀に呼べない旨を事前に案内する

・呼べなかった理由を明確にして説明できるようにしておく

・後日弔問に来て頂いた際の対応を考えておく

誰を呼ぶか迷ったり、呼ばなかった方への配慮に悩んだりした際は、「プロが伝授!家族葬とはどこまで呼ぶべきか迷ったときの最適な解決法」の記事を参考にするとよいでしょう。

葬儀費用を抑える4つの方法

葬儀費用については、できれば安く上がるに越したことはありません。

葬儀費用を抑えるためのポイントを、ここでとくにおすすめな順に4つ紹介します。

1.少なくとも3社の葬儀社から見積もりを取る

2.固定費をできるだけ抑える

3.公的な補助制度を利用する

4.葬儀社の事前割引を利用する

少なくとも3社の葬儀社から見積もりを取る

可能であれば、できれば3社以上の葬儀社から見積もりを取っておくとよいでしょう。

葬儀社によってプラン内容が異なるため、自分たちに合う内容の葬儀が選べ、オプションの内容もわかれば葬儀全体でかかる費用もシミュレーションできます。

複数の葬儀社から見積もりを取れば比較検討でき、おおよその相場もわかります。10万円ほど費用を抑えられる場合がありますので、ぜひ前向きに検討しましょう。

固定費(火葬費+お布施)をできるだけ抑える

葬儀における固定費は、火葬費用と寺院へのお布施です。これらの費用を抑えられると、全体の費用を下げられます。

【火葬費】

火葬費用については、故人の住んでいる自治体が運営する公営斎場を利用すれば安くなるケースがあります。大田区にある「臨海斎場」では次のような価格設定となっていますので、参考にしてください。

大田区「臨海斎場」の使用料(2024年6月現在)

  組織区住民※ 組織区外住民
火葬料12歳以上

44,000円

88,000円

火葬料12歳未満

26,800円

53,600円

火葬待合室

20,000円

60,000円

葬儀式場

56,000円

170,000円

遺族等控室

14,000円

42,000円

会葬者控室

30,000円

90,000円

※故人または主催者の住所が大田区、港区、品川区、目黒区、世田谷区 

斎場については、実際問題として選択の幅はそれほどないと思われます。しかしながらこれらの内容を事前に知っておくことで、無駄な出費を抑えられる確率が上がるでしょう。

【お布施】

僧侶に支払うお布施については、僧侶派遣を利用したり戒名をつけないで葬儀をあげたりすることで費用は抑えられます。 

しかしながら菩提寺がある場合は「菩提寺で読経と戒名を実施しないと納骨できない」などトラブルが大いに考えられるため、事前に親族でよく相談して決めるのが賢明です。

菩提寺がないなどの理由で僧侶の手配が必要となった場合、「寺院手配サービスとは⁉︎寺院(僧侶)を手配する方法とは?」で寺院手配サービスを紹介しています。

寺院手配サービスはインターネットで簡単に申込みできるなど、簡単に僧侶が手配できるのが魅力的なサービスです。

僧侶派遣は『やさしいお坊さん』でもご相談を受け付けております。

追加費用が不要でお車代、御膳料、お心づけなども必要ありません。法事・法要は業界最安値水準の34,000円からご依頼可能です。

 

公的な補助制度を利用する

公的な補助金が利用できる場合は、できるだけ利用しましょう。

故人が国民健康保険・国民健康保険組合・後期高齢者医療制度のいずれかに加入していた場合、自治体から1万円から7万円「葬祭費」が支給されます。

故人が社会保険や各共済組合へ加入していると故人・被扶養者いずれも5万円の支給があり、故人と喪主がいずれも生活保護を受けている場合、「葬祭扶助金」が出るケースもあります。

葬儀費用を効率よく抑えたい方は、「忘れてはいけない!?申請すれば頂ける葬祭費・埋葬料とは?給付金制度の概要と申請時のポイント「葬儀費用が無料に?」生活保護者の葬儀を諦めなくても大丈夫な理由」の記事に説明していますので、ぜひ一度ご確認ください。

葬儀社の事前割引を利用する

葬儀社によって、事前に会員登録することで割引サービスを実施しているところがあります。

亡くなってから登録では間に合いませんので、時間のある時に検討して登録しておくとよいでしょう。

【事前割引比較表】

  やさしい 
お葬式
小さな
お葬式
 
よりそう 
お葬式
 イオンの 
お葬式
 割引額  最大
5.0万円
最大
3.0万円
5.5万円
条 件 資料請求  事前相談 

資料請求
資料請求

 準備シート
記載
資料請求

※2024年6月現在
※割引適用外のプランもあります。

家族葬についての不明点や疑問は『やさしいお葬式』から24時間365日無料相談も承っています。電話でもメールでも行えますのでお気軽にご連絡下さい。

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※(株)ドリームプランナー調査「2020年 葬儀サービス調査より」

まとめ

家族葬は30名までの小規模な葬儀を指し、参列者を家族に限定するといった葬儀ではありません。

費用相場と内訳は下記の通りです。

【家族葬の内訳と相場】

家族葬の流れは、一般葬と変わりません。

  やるべきこと いつまで
1.葬儀社の決定 葬儀を依頼する葬儀社の決定 亡くなってから3時間以内
2.遺体の搬送と安置 葬儀社へ自宅もしくは安置所に搬送してもらう 葬儀社へ依頼後
3.葬儀社との打ち合わせ 葬儀プランや日時、見積の相談 安置後すぐ
4.訃報の案内 参列者へ葬儀の案内を連絡 葬儀日程の決定後
5.納棺 ご遺体の身なりを整えあの世への旅支度を行う 通夜の3~4時間前
6.通夜 僧侶による儀式。読経と焼香を行う 亡くなった翌日
7.葬儀(告別式) 僧侶による儀式。読経と焼香を行い最後のお別れをする 通夜の翌日
8.火葬 ご遺体を火葬し、骨壷に納める 葬儀終了後
9.初七日(繰上げ法要) 僧侶による読経と焼香を行う。 本来であれば7日目に行われるが、繰上げ法要となることが多い
10.精進落とし 参列者をねぎらう意味で会食の場を設ける 火葬もしくは初七日法要後

家族葬を執り行う場合、次の点には注意が必要です。

 1.誰に声をかけるか決めておく

2.呼ばなかった方へのフォローをする

3.内容は故人の遺志を尊重する

4.価格の安さだけで選ばない

 少人数での葬儀なので費用面で有利になるケースは多いですが、必ずしも出費が抑えられるわけではないのを忘れてはいけません。費用を抑えるには、次のポイントに気をつけるとよいでしょう。

1.複数の葬儀社から見積もりを取る

2.固定費をできるだけ抑える

3.公的な補助制度を利用する

4.葬儀社の事前割引を利用する

葬儀方法を選ぶ上で一番大切なのは、故人の遺志や親族の意向にあった葬儀を選ぶようにすることです。

 家族葬は少人数なので、故人とゆっくり寄り添ってお別れの時間が過ごせます。内容をよく理解し、後悔のない葬儀をあげられるようにしましょう。

やさしいお葬式」では、お客様のご要望に丁寧にお応えして業界最安値水準で家族葬をご案内しています。

→ やさしいお葬式の家族葬

【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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