基本情報
- お坊さん(僧侶)沿革
- 焼山寺山(標高938メートル)の8合目近くにあり、四国霊場で2番目に高い山岳札所。
四国霊場には「遍路ころがし」といわれた札所がいくつかあるが、焼山寺もその一つで、昔から嶮しい坂道の難所を辿る「修行の霊場」であった。いまは山上まで車道が通っている。縁起によると、飛鳥時代に役行者が山をひらいて、蔵王権現を祀ったのが寺のはじまりとされている。
ところが、この山には神通力を持った大蛇が棲んでおり、しばしば火を吐いて農作物や村人たちを襲っていた。
弘仁6年ころ、弘法大師がこの地に巡られた時、一本杉で休んでいた処、阿弥陀様があらわれた夢を見た。目を覚ますと目の前が火の海になっている。そこで麓の垢取川で身を清めて山に登ると、大蛇は全山を火の海にして妨害した。大師は「摩廬(水輪の意)の印いん」を結び、真言を唱えながら進んだのだが、大蛇は山頂近くの岩窟で姿をあらわした。
大師は一心に祈願し、虚空蔵菩薩の御加護のもと岩窟に封じ込めた。そして自ら彫られた三面大黒天を安置し被害を受けていた民家の大衆安楽、五穀豊穣を祈った。また山は「焼山」となってしまったので大師が「焼山寺」と名付けた。「摩廬」の山号も「焼山」の寺名も、こうした奇異な伝説に由来しており、鎌倉時代の後期には後醍醐天皇(在位138〜39)の勅願所となっている。境内は樹齢数百年の杉の巨木(県の天然記念物)が並び、巡礼者を迎えている。 - 住職
- 笠井法真
- 年中行事
- 旧3月21日 正御影供
8月30日 こもり法要
秋の彼岸中日 大般若会 - 開門時間
- 9:00-17:00
- 所在地
- 徳島県名西郡神山町下分字地中318
- 地図
-
- アクセス
- 神山線・佐那河内線 徳島駅バス停乗車、「寄井中」乗り換え 神山町営バス 焼山寺線 「焼山寺」下車 (3.4km)
「寄井中」バス停からの神山町営バスは1日3便しかなく、同バス停から歩いて参拝したほうがバスを待つよりも早い。
11番藤井寺より192号を経て、石井町経由し県道20号線を利用すると便利。 - 駐車場
- 各車種あわせて70~80台
- 施設情報
- 焼山寺(しょうさんじ)は徳島県名西郡神山町にある高野山真言宗の寺院。
四国八十八箇所第十二番札所。摩盧山(まろざん)正寿院(しょうじゅいん)と号する。本尊は虚空蔵菩薩。
ご利益
- 五穀豊穣
- 祈祷一般
「やさしいお坊さん」ではこちらの寺院はご案内できかねますので直接寺院にお問い合わせ下さい。