基本情報
- お坊さん(僧侶)沿革
- 四国の最南端、国立公園の足摺岬を見下ろす丘の中腹にあり、境内は120,000平方メートルを誇る大道場。弘法大師はその岬突端に広がる太平洋の大海原に観世音菩薩の理想の聖地・補陀落の世界を感得した。ときの嵯峨天皇(在位809〜23)に奏上、勅願により伽藍を建立、勅額「補陀洛東門」を受し、開創したと伝えられる。弘仁13年、大師49歳のころといわれる。
縁起の仔細をみると、大師は伽藍を建立したときに三面千手観世音像を彫造して安置し、「金剛福寺」と名づけられた。「金剛」は、大師が唐から帰朝する際、日本に向けて五鈷杵を投げたとされ、別名、金剛杵ともいう。また、「福」は『観音経』の「福聚海無量」に由来している。歴代天皇の勅願所となり、武将からも尊崇された。とくに源氏一門の帰依が厚く、源満仲は多宝塔を建て、その子・頼光は諸堂の修復に寄与している。
戦国時代以降、海の彼方にある常世の国・補陀落浄土を信仰して、1人で小舟を漕ぎ出す「補陀落渡海」が盛んだったことや、一条氏、山内藩主の支えで寺運は隆盛した。 - 住職
- 長崎勝憲
- 年中行事
- 足摺おねはんまつり
日時:旧暦2月15日 - 開門時間
- 7:00-17:00
- 所在地
- 高知県土佐清水市足摺岬214-1
- 地図
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- アクセス
- 土佐くろしお鉄道 中村線・ 宿毛線- 中村駅 より、高知西南交通 足摺岬行き「足摺岬」下車 (0.1km)
土佐くろしお鉄道中村駅から、足摺岬を目指す方向で国道56号線・国道321号線を走り、土佐清水市で県道27号線に左折。足摺、中浜方面に直進し、左手にあります。 - 駐車場
- 普通40台・マイクロバス5台(無料)
- 施設情報
- 金剛福寺(こんごうふくじ)は、高知県土佐清水市にある真言宗豊山派の寺院。蹉跎山(さだざん)、補陀洛院(ふだらくいん)と号す。
本尊は千手観世音菩薩。四国八十八箇所第38番札所。
岬は、濃緑の樹海と白亜の灯台、それに断崖に砕ける波涛、観世音さんの浄土を連想させ、自然の大庭園に圧倒させられるのだが、ここにたどり着く遍路の旅もまた壮絶を極める。
前の三十七番札所から80余km、いまは車で約2時間余、歩いたら約30時間、3泊4日はかかり、四国霊場の札所間では最長距離で、まさに「修行の道場」である。
大師因縁の「足摺七不思議」といわれる遺跡が、岬の突端をめぐるように点在している。
「やさしいお坊さん」ではこちらの寺院はご案内できかねますので直接寺院にお問い合わせ下さい。