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【保存版】葬儀の流れはこれで完全理解!役割・期限・ポイント全情報

Jan 22 2022

亡くなってから通夜、葬儀、火葬までご遺族は慌ただしく準備に追われることに。やるべき役割と期限を事前に把握することで円滑な式をあげることが可能です。本記事では、葬儀の流れと「いつ」「だれが」「なにをすべきか」までを分かりやすく解説致します!

「初めて葬儀を任されたけど、本当に自分にできるか心配で夜も眠れない…」

大切な人をきちんとした葬儀で見送れるか、不安や心細さを感じている人も多いのではないでしょうか。

確かに葬儀はやり直しがきかないことがほとんどで、さらに通夜、葬儀、火葬と短期間に慌ただしく進めなければいけません。

しかし、心配することはありません!

なぜなら、葬儀のおおよその流れは決まっていますし、プロの葬儀社のサポートを受けて遺族と協力しておこなうからです。

実際、葬儀の流れのなかで葬儀社が遺族の代わりにしてくれることもたくさんあります。

とは言っても、葬儀の工程が不明なままさまざまな準備や決定をしていくのは不安ですよね。

そこで今回の記事では「葬儀の全体の流れ」と「だれが、いつ、なにをするか」の場面ごとの役割をご紹介していきます。

この2つを知ることで、葬儀社との打ち合わせから葬儀終了までの流れをより深く理解でき、余裕を持って葬儀をあげることができるようになります。

最下部には「葬儀の流れとチェックリスト」も掲載しています。

「初めての葬儀でも自信を持ってしっかり執り行いたい!」
という方はぜひ、最後までお読みください。

※葬儀形式によって流れが変わるため、下記区分付けをしています。
・一般葬→「一般」
・家族葬→「家族」
・一日葬→「一日」
・直葬(火葬式)→「直葬」

INDEX

01
一般的な仏式葬儀の流れ
02
【1日目(亡くなった当日)】ご臨終後~納棺まで
03
【2日目】通夜※一般/家族
04
【3日目】葬儀・告別式※一般/家族/一日
05
【3日目】火葬
06
【3日目】初七日(しょなのか)法要※葬儀後に繰り上げ法要をする場合
07
葬儀についてよくある質問
08
スムーズな葬儀準備には「全体の流れ」+「役割分担」が大切!
09
まとめ
10
よく読まれている記事一覧

一般的な仏式葬儀の流れ

 

亡くなった当日は葬儀の準備にあてられ、翌日となる2日目は通夜、翌々日の3日目は告別式→葬儀→火葬の順です。

東北や九州の一部地域では、葬儀の前に火葬をおこなう「骨葬(こつそう)」が執り行われる場合もあり、宗教やプランによっても順番は変わります。

また、亡くなったのが明け方の場合は準備時間がとれるため、死去日に通夜をおこなうケースも多く、逆に年末年始は火葬場も休みのため、葬儀までの日数が長くなるでしょう。

●葬儀全体の流れ

 

一般葬儀

家族葬

 一日葬 

 直葬 

1日目
(葬儀準備)

1.葬儀社へ連絡  2.ご遺体の搬送と安置  3.葬儀社と打ち合わせ  

4.僧侶の手配

 

5.訃報連絡  6.死亡届の提出

2日目
(通夜)

7.納棺
8.僧侶への挨拶とお布施のお渡し 
9.受付
  10.読経
11.焼香 
 12.通夜振る舞い

 

3日目
(葬儀・告別式)

13.受付  14.読経
15.弔辞  16.弔電
17.焼香  18.出棺

 

3日目
(火葬)

19.火葬炉前読経  20.焼香  21.火葬  22.骨上げ

3日目
(繰上げ初七日法要)

23.読経  24.焼香  25.精進落とし

 

【1日目(亡くなった当日)】ご臨終後~納棺まで

亡くなった当日は、故人の搬送と安置、翌日の通夜の準備がメインになります。

葬儀社へ連絡【「亡くなった直後~3時間以内」に「遺族」がおこなう】

「葬儀社への連絡」が最優先事項になります。

故人をずっと霊安室に置いておくことはできず、葬儀社に依頼して病院から速やかに移動する必要があるからです。

葬儀社は24時間365日対応しており、病院で亡くなった場合は葬儀社を紹介されることも多いですが、断ってもまったく問題ありません。

ただし、亡くなってから葬儀社を決めるまでの時間は3時間以内と非常に短いため、焦って葬儀社を決めるのを避けた方が良いでしょう。

葬儀社選びはできるだけ早めに!

実は生前に葬儀社を決めていた方たちの70%は、半年以上前に葬儀社選びを終わらせています。

早めに葬儀社を選ぶメリットはとても多いからです。

【葬儀社を早く決めるメリット】
・他の葬儀社と比較検討できる
・生前予約や資料請求で5千円〜3万円の割引を受けることができる
・事前に相談や見積ができる

特に葬儀の費用や流れ、マナーなど不明点や心配事をプロの葬儀社スタッフに相談できるので心強く感じる方もいるでしょう。

葬儀社への依頼方法は「お葬式の依頼方法はどうすれば良い⁉︎葬儀社手配の方法とは」でご紹介しています。

ご遺体の搬送と安置【「葬儀社へ依頼後」に「葬儀社」がおこなう】

遺族から連絡を受けた葬儀社が専用車両(寝台車)でお迎えに行き、ご遺体を指定された安置所へ搬送します。

自家用車で搬送することも可能ですが、感染症やご遺体の損傷リスクやご遺族の精神状態を考えると葬儀社にお願いするのが望ましいでしょう。

ご遺体を搬送できる車は決まっている

国土交通省公認の車両と自家用車以外の搬送は法律違反となるので注意が必要です。

【業者がご遺体を搬送する場合】
●国土交通省公認の「緑ナンバー」はOK

●自家用自動車の「白ナンバー」はNG(※家族の搬送は可)

安置場所は「自宅」「斎場・葬儀社」「民間の安置所」から選択

昔は「自宅安置」が主流でしたが、最近ではエレベーターなどの搬送やスペースの問題から「斎場」もしくは「葬儀社に併設された安置所」を選択する方が多いです。

民間の安置所は、別名「遺体ホテル」とも呼ばれる施設で、安置所の少ない都心部での需要により作られ年々増加傾向にあります。

ほとんどのケースで自宅か斎場、葬儀社の安置所を選ぶことになるでしょう。

●安置場所の特徴

安置場所

メリット

デメリット

自宅

・住み慣れた場所で故人をゆっくりと見送ることができる

・葬儀プラン内の安置期間が過ぎても追加費用がかからない

・故人を安置や枕飾りを設置するスペース(4畳以上)が必要。

・マンションが利用できるか?管理人や他の住民からの許可が必要な場合がある

斎場・葬儀社 

・自宅にスペースや移動手段がなくても安置できる

・ご遺体の管理や安置場所の準備や設置をすべて任せることができる

・葬儀プラン既定内の期間が経過すると追加費用(相場:1日1万円~)が発生する

・家族の面会に制限がかかる場合がある

民間の安置所

・葬儀社を決めるまでの時間的余裕ができる

・面会が自由にできないケースがある

・自宅、斎場や葬儀社の安置所に比べると高額になる(相場:1日1~2万円)

都心部の安置所が少ない問題については「故人様を預かる施設が足りない⁈都会のご安置所事情」の記事でも取り上げています。

葬儀社と打ち合わせ【「安置後すぐ」に「遺族」がおこなう】

ご遺体の搬送、安置後は葬儀社との「葬儀プラン」「日程」「葬儀会場」などを決める具体的な打ち合わせに入ります。

打ち合わせは長時間になることも多いので、あらかじめ質問される内容や不明点をまとめておくとスムーズ&二度手間にならないでしょう。

●葬儀社との打ち合わせで聞かれること

決めること

内容

参列者のおおよその人数

・親戚は何人か?

・故人の交友関係などおおよその参列者の数  

会食はするのか?

・食事の用意は必要か? 

故人の宗派

・お世話になっているお寺はあるのか? 

お墓や仏壇の有無

・納骨先はどこか?

・葬儀後のアフターフォローは必要か? 

葬儀会場の希望はあるか?  

・葬儀を行う地域はどこか?

・希望の場所で予約はとれるかの確認 

葬儀社との打ち合わせで聞かれることは「事前に知っておきたい、葬儀会社のスタッフに聞かれること」の記事もご参考ください。

葬儀日程は火葬場の空き状況で決まる

一般的な葬儀日程では、亡くなった翌日に通夜、翌々日に葬儀となりますが、火葬場が友引で休みのときや、予約が一杯で空き状況がない場合は日数が延びることも多いです。

平均日数は地域により異なりますが4〜5日で、冬場は死亡者数が多いため日数がかかる傾向があります。

よって葬儀日程の優先度は、下記の順番で決まるでしょう。
火葬場の空き状況>僧侶の日程>親族の日程

葬儀日程の決め方は「プロが解説!葬儀日程を決める5つのポイントと2つの注意点とは」でもご紹介しています。

僧侶の手配【「打ち合わせ後」に「遺族」がおこなう】

葬儀で「お経」や「戒名」をおこなう場合、葬儀プラン内には含まれていないため、別途、僧侶手配が必要です。

お経、戒名の御礼であるお布施も別費用となり、お寺や宗教によって異なりますが約25万円ほどが追加でかかります。

●戒名とお布施の相場

戒名

お布施の相場

信士(しんじ)/信女(しんにょ)

10万~50万円

居士(こじ)/大姉(だいし)

50万~80万円

院信士(いんしんじ)/院信女(いんしんにょ)

30万円~100万円  

院居士(いんこじ)/院大姉(だいし)

100万円~

お布施金額や戒名の付け方、マナーについては下記記事を合わせてご覧ください。

【令和3年最新】葬儀時の僧侶お布施相場〜抑えるべきマナーのすべて
戒名とはなにか?戒名の構成やランクを一覧にしながら戒名の付け方やお布施の相場、お布施について完全解説!

無宗教では納骨を拒否される可能性がある

お経や戒名をおこなわない「無宗教葬儀」ではお布施費用が抑えられます。

ただし、お寺にお墓がある場合は、その宗派のお経や戒名を付けないことを理由に、納骨を拒否されてしまうこともあります。

他にも、お経や戒名を省いたことで「きちんと供養できなかったのでは…?」と、後悔や親族とのトラブルになるケースも多いです。

故人の希望や金銭的な理由で無宗教葬儀を選択する場合は、事前に親族やお寺との話し合いを忘れないようにしましょう。

一般的な葬儀と無宗教葬儀の違いについては「仏教のお葬式と何が違うの?無宗教で行うお葬式」の記事でもご紹介しています。

菩提寺(ぼだいじ)が無ければ僧侶派遣も可能

先祖代々のお墓を管理しているお寺を「菩提寺(ぼだいじ)」と呼びます。

昨今は、お寺とのお付き合いも薄くなってきており菩提寺を持っていない方も多いですが、その場合は僧侶を手配することもできます。

相場よりも費用を抑えることができ、その後のお寺との付き合いも自由です。

僧侶派遣の費用や手配方法、注意事項については「寺院手配サービスとは⁉︎寺院(僧侶)を手配する方法とは?」の記事でもご紹介しています。

訃報連絡【「葬儀日程が決定後」に「遺族」がおこなう】

通常、親族以外の方へは二度手間にならないよう葬儀日程が決まってから「訃報連絡」をおこないます。

訃報連絡をしないことで下記のような不利益が生じる可能性があるため、必ずおこなうようにしましょう。

【訃報連絡をしないことのデメリット】
・葬儀日程や場所、家族葬、密葬、直葬など葬儀の情報が伝えられない

・会社や学校などで必要な手続きの案内が来ない

・亡くなったことを知らせなかったことで、後から非難されたりトラブルになる可能性がある


訃報を知らせる順番は、親族→友人・知人→会社関係者→子どもの学校と、故人と関係の濃い順に伝えていきます。

訃報連絡は、下記3つの順番を意識するとスムーズでしょう。

特に、メールで訃報連絡をする際は、葬儀場の交通手段や場所の地図を添付してあげると親切ですね。

【訃報連絡に含める内容】
1.自分(喪主)の情報を伝える
「〇〇の長男の〇〇です」

2.亡くなった方の情報(誰が、いつ、どこで亡くなったか)を伝える
「〇〇が、昨日の夜に病院で亡くなりました」

3.今後の予定(葬儀日程や場所)
「通夜は、〇月〇日〇時、葬儀と告別式は〇月〇日〇時から〇〇斎場で行います」

訃報連絡の例文やメールで送る際の詳しいマナーについては、下記記事も合わせてご参考ください。

訃報のお知らせはどうする?訃報を出すタイミングや知らせる相手から知らせる方法から記載すべきことまで徹底解説!

【文例付き】訃報メールの送信・返信マナーで知るべき11選を解説!

死亡届の提出【「亡くなった直後~7日以内」に「葬儀社」がおこなう】

画像引用元:法務省「死亡届」記載要領・記載例 (2022年1月23日時点)

火葬するために「火葬許可証」は死亡届の提出で受け取れるため、葬儀前に必ず提出する必要があります。

死亡届の提出は葬儀社が代行してくれますが、記入は遺族がおこなうので、記載内容を事前に調べておく方が手間がかからないでしょう。

●死亡届に記載する内容
【故人の情報】
・氏名
・生年月日
・死亡日時
・死亡場所
・本籍
・夫または妻の年齢
・世帯の主な仕事や職業

【届出人の情報】
・故人との関係
・住所
・本籍地
・戸籍の筆頭者の氏名
・署名
・生年月日

死亡届の記載方法や提出については「意外と知られていない「死亡届の提出方法」について徹底解説!」の記事もご参考ください。

【2日目】通夜※一般/家族

一般的には18時頃から通夜がはじまり、通夜の3〜4時間前にご遺体を棺に納める納棺をおこないます。

納棺【「通夜の3~4時間前」に「葬儀社」がおこなう】

通夜の前にご遺体を清め、あの世への旅支度をするのが「納棺」です。

納棺の儀式は下記手順で1~2時間でおこなわれ、葬儀社スタッフがやってくれますが、遺族が参加することも多いです。

●納棺の儀式の流れ

1.末期(まつご)の水

故人が「あの世で渇きに苦しまないように」「生き返って欲しい」との願いをこめておこなう最初の儀式です。

先端に脱脂綿を巻いた箸に水を含ませ、血縁の濃い順番に故人の口に当てていきます。

宗派や地域によってはおこなわない場合もあります。

2.湯灌(ゆかん)

お湯やアルコールで故人の体を拭き清め、洗髪や洗顔もおこないます。

湯灌には、「生前の苦しみやけがれを洗い流す」という意味だけでなく「生前、お風呂に入れなかった故人を綺麗にしたい」という遺族の願いも込められたものです。

3.死化粧(しにげしょう)

死化粧は「エンゼルメイク」とも呼ばれ、女性だけでなく男性にもおこなわれます。

女性の化粧は生前使用していたメイク道具を使用し、男性はひげを剃るなどして身なりを整えます。

死化粧は故人を美しくするだけでなく、大切な人を失った遺族の悲しみをやわらげる役目も持ちます。

4.死装束(しにしょうぞく)

故人にあの世への旅支度として「死装束(しにしょうぞく)」を着せます。

死装束は葬儀プランの中に含まれていることが多いので、遺族が用意する必要はありませんが、宗教ごとに異なるため、無宗教やキリスト教の場合は、生前の服やスーツなどを着せるケースもあります。

死化粧の意味や注意点は「死装束とは?意味と着せ方と注意点を徹底解説!」でご紹介しています。

5.副葬品(ふくそうひん)と共に納棺

最後に、副葬品と一緒に棺へ納棺します。

棺に入れるものは、次の「副葬品(ふくそうひん)はNGなものもあるので注意」もご確認ください。

副葬品(ふくそうひん)はNGなものもあるので注意

ご遺体と一緒に入れるお花や手紙などの「副葬品(ふくそうひん)」は、お金や爆発する恐れのあるライターや電池、燃えにくいアクセサリーなどの金属類などが禁止されています。

また、地域の風習にもよりますが、故人の写真や位牌を副葬品とするのは、一般的にはマナー違反になることが多いです。

納棺や棺や副葬品についてよりくわしい知識については、下記記事も合わせてご覧ください。

納棺とは?意味・流れ・入れるもの・マナーを完全解説!
棺桶(御棺)とは?意味と選び方と副葬品に入れてよいものダメなものを解説!

僧侶への挨拶とお布施のお渡し【「通夜の前後」に「遺族」がおこなう】

通夜が始まる前か終わった後のタイミングで、お経をお願いした僧侶へ「お布施」をお渡しします。

お布施は包み方から渡し方までマナーがあるので、しっかりと覚えておきましょう。

●お布施の包み方~渡し方

1.「封筒」か「奉書紙(ほうしょがみ)※」にお札をお包みします

お札は開けたときに、肖像画がすぐに見えるように入れましょう。

一般的なマナーでは水引きはかけずに使用しますが、地域によっては黄白や白黒の水引きをかける場合もあります。

※奉書紙(ほうしょがみ)
厚手の白い和紙で、公用紙の中で一番良いものとされています。

2.表書きを書きます

「御布施」の文字は黒筆を使用し、無い場合は黒いサインペンを使用しましょう。

下部には、「フルネーム」か「名字」「〇〇家」のいずれかを記載します。

名前は故人ではなく、僧侶にお渡しするご自身(喪主)の名前を書くので間違えないようにしましょう。

3.裏書きを書きます

裏書きには「金額」「住所」「氏名」を記載します。

金額は、数字の改ざん防止のため、旧字体の漢数字で書くのがマナーです。最後に「也」を付ける方も多いですが、省いても問題ありません。

4.「切手盆」もしくは「袱紗(ふくさ)※」に包みます

封筒を切手盆に乗せるか、無い場合は袱紗にお包みしてお渡しします。

封筒の手渡しはマナー違反になるので注意が必要です。

僧侶から見て封筒の文字が正面に読めるように置く位置にも配慮しましょう。

※袱紗(ふくさ)
絹やちりめんの四角い布。葬儀では暗い色を使うのがマナーとされている。

5.挨拶と共に僧侶へお渡しします

通夜の前後に喪主がお渡ししましょう。

開始前であれば、
「本日はどうぞよろしくお願い致します」

終了後は、
「本日はありがとうございました」
などお礼の挨拶と共にお渡しします。

宗教ごとの御布施の書き方や相場、マナー、袱紗については下記記事もご参考ください。

【令和3年最新】葬儀時の僧侶お布施相場〜抑えるべきマナーのすべて
袱紗とは?お葬式にふさわしい袱紗の色から包み方まで完全解説!

受付【「通夜開始1時間前」に「遺族」がおこなう】

通夜の受付は葬儀社ではなく遺族の関係者がおこなうことが多いですが、どうしても頼める人がいなければ、追加費用がかかりますが葬儀社に依頼することもできます。

故人と血縁関係の濃い方は葬儀に参列しますので、故人や喪主の友人や会社関係者にお願いし、葬儀規模によっては2〜3人にお願いします。

葬儀の受付や流れ、服装やマナーについては「あなたもお願いされるかもしれない。お葬式の受付係について紹介します!」の記事でもご紹介しています。

読経【「通夜開始すぐ」に「僧侶」がおこなう】

通夜ではじめにおこなわれるのは、祭壇前に座った僧侶による「読経」で、故人の供養と遺族や参列者の心を癒すために祈るためのものです。

読経の時間は10〜40分ほどと「宗派」や「戒名の長さ」「読むスピード」で異なるため、読経中に焼香となることもあります。

焼香【「開始10分~」に「遺族」「参列者」がおこなう

読経の次は、故人と関係が深かった順に「焼香」をおこない、故人があの世で幸せになることを祈ります。

焼香の順番は、故人の配偶者→子ども→親族→会社関係→友人→知人となります。

通夜の最中に混乱しないためにも、順番は事前に親族で話し合っておき、どうしても順番を決められない場合は年齢順にするか、葬儀スタッフに相談しておきましょう。

焼香の意味や宗派ごとの作法については、「正しい焼香の仕方とは?焼香の基本的な方法から宗派別の方法、焼香の種類やマナーまで徹底解説!」もご参考ください。

通夜振る舞い【「通夜後」に「遺族」「参列者」が参加】

通夜の後におこなう会食を「通夜振る舞い」といい、参列者への感謝と共に亡き故人を偲ぶ場面でもあります。

本来は魚や肉を使わない豆腐などの精進料理を振る舞うものでしたが、昨今では大勢の人が食べられる寿司やオードブルの盛り合わせなどが出されます。

通夜の後に1〜2時間でおこなわれますが、通夜振る舞いが元から無い地域やコロナ対策として省略されるケースも多いです。

【3日目】葬儀・告別式※一般/家族/一日

「葬儀」は故人を供養するための宗教的儀式で、「告別式」は親族や参列者たちが故人との最後のお別れをするためのものです。

夕方からはじまる通夜と異なり、10時〜11時ごろの早い時間から開始します。

受付【「葬儀開始1時間前」に「遺族」がおこなう】

「受付」と同様に、葬儀での受付も遺族側がどなたかにお願いすることになります。

参列者からの香典を預かるため、特に信頼できる方にお願いしましょう。

また、受付をして頂いた方には、お心付けとして「御礼」と書いた封筒に3千円〜5千円を葬儀が終わるまでにお渡しするのがマナーです。

葬儀でのお心付けの意味や注意点、マナーは「心付けとは?心付けの相場や渡し方を徹底解説!」でもくわしくご紹介しています。

読経【「葬儀開始後」に「僧侶」がおこなう】

通夜でも「読経」がありましたが、葬儀でも引き続き僧侶による読経が読まれ、故人のご冥福を祈ります。

弔辞【「開始10分~」に「故人と親しい人」がおこなう】

「弔辞」は遺族に事前依頼された故人と親しかった人が、故人をしのびお別れの言葉を読み上げることです。

一般的には1〜3人に依頼し、友人や会社の人などと関係が重ならないようにします。

葬儀当日に依頼すると相手も困りますので、弔辞をおこなう場合はできるだけ早めにお願いしましょう。

弔辞を読む順番に決まりはありませんが、年長者もしくは故人との関係が深い順に読まれるのが一般的です。

読んでいただいた方には後日、お心づけではなくきちんとした挨拶状とお礼の品をお送りしましょう。

弔辞の具体的な例文や話し方のコツについては「弔辞の例文10選!書き方・話し方・マナーを完全解説!」の記事をご参考ください。

弔電【「弔辞後」に「司会者か喪主」がおこなう】

「弔電」は通夜や葬儀に参列できなかった方から頂く電報のことで、葬儀で司会者もしくは喪主が読み上げます。

「弔辞」と同じように、事前にどの弔電を読むかを喪主が2〜3通決め、「弔電の内容」→「送った方の会社名・名前」の順に読み上げます。

その他に弔電を頂いた方はご芳名(お名前)だけ読み上げるか「他多数頂戴しております」と伝えます。

どの弔電を選ぶか迷った場合は、故人との縁の深かった方か会社関係者の役職の高い方を優先すると良いでしょう。

弔辞ではお礼の品を送るのがマナーですが、弔電だけであれば返礼品は必要ありません。ただし、挨拶状はお送りした方がよいですね。

弔電の送り方や種類、費用、注意点については「どうやって送るの?弔電の送り方から費用・注意点までを徹底解説!」でご紹介しています。

焼香【「弔辞・弔電後」に「遺族」「参列者」がおこなう】

弔辞と弔電の後は焼香ですが、「初七日法要」を葬儀内でおこなう「繰り込み法要」の場合は、このタイミングで初七日の読経が読まれます。

通夜の「焼香」と同様に、喪主が最初におこない故人と縁の深い順におこないます。

出棺【「葬儀開始1時間後~」に「遺族」がおこなう】

葬儀が終わると、火葬場に向けての「出棺」となり、親族以外の参列者はここが故人と最後のお別れの場です。

出棺では、北向きに置いた棺に祭壇のお花である「別れ花」をひとりずつ棺に納め、喪主から順番に故人と縁の深い人が釘打ちをおこなった後、霊柩車へ運びます。

【3日目】火葬

火葬は、大人は約1時間前後、子どもは約40分、乳児は約20分ほどです。

その後、お骨を骨壷に納める「骨上げ」までおこなうため、所要時間は約2時間ほどです。

火葬炉前読経【「火葬前」に「僧侶」がおこなう】

僧侶が火葬場に同行した場合は、「納めの式」と呼ばれる読経をおこないますが、地域によっては、火葬炉前の読経をしないこともあります。

原則、棺は開けることはできず、通夜や葬儀のように長時間の読経はおこなえないため15分ほどと短いです。

焼香【「火葬炉前読経後」に「遺族」がおこなう】

火葬炉前読経が終わったら、焼香をおこない最後に全員で合掌します。

火葬【「焼香後」に「火葬場スタッフ」がおこなう】

火葬は火葬場スタッフがおこなうため、遺族は待合室で待機しますが、この待ち時間を利用して葬儀後の会食である精進落としを先にし、火葬後は解散というケースも多いです。

骨上げ(こつあげ)【「火葬から約1時間~1時間半後」に「遺族」がおこなう】

火葬後は、収骨案内のアナウンスが流れ、収骨室にてご遺骨を骨壷に納める「骨上げ」をおこないます。

関東ではすべてを納める「全集骨」、関西では一部のみを納める「部分収骨」となることが多いですが、分からなければ火葬場や葬儀社スタッフに確認してみましょう。

骨上げ手順

具体的な手順は、故人と縁の深い順に二人一組になり足元の骨から納めていき、最後に「喉仏(のどぼとけ)」を納めて終了です。

最後に納める「喉仏(のどぼとけ)」は、男性に使われてる喉仏ではなく背骨にある第2頸椎(けいつい)を指し、女性にもある骨です。

仏が坐禅を組んでいるようにも見え、キレイに残ると極楽へ行きやすいと伝えられています。

参考)第2頸椎(けいつい)画像

火葬から骨上げまでの流れや手続きは「火葬の時間はどれくらいかかる?一般的な火葬の所要時間から火葬の流れ、待ち時間の過ごし方まで完全解説」の記事でも解説しています。

【3日目】初七日(しょなのか)法要※葬儀後に繰り上げ法要をする場合

本来は七日目におこなう「初七日法要」を親族が度々集まるのは大変なため、繰り上げ法要として火葬後におこなうケースも多いです。

仏教では、亡くなってから四十九日までに極楽浄土へ行けるかの審判を七日ごとに受けるとされており、初七日は最初の裁きを受ける重要な日とされています。

読経【「法要開始後」に「僧侶」がおこなう】

初七日法要でも、僧侶の読経からはじまります。

焼香【「開始10分後」に「遺族」がおこなう】

読経後は焼香をおこないます。

精進落とし【「法要後」に「遺族」だけでおこなう】

精進落としは火葬後におこなうため、故人と親しい親族のみでおこなうケースが多く、通夜振る舞いと違い参列者が参加しないことがほとんどです。

メニューに決まりはなく、故人の好きだったものや寿司、オードブル、会席料理などが振る舞われ、喪主の献杯で始まり、1〜2時間ほど参加者を感謝と共にもてなします。

ただし、昨今は新型コロナウイルスの影響から、葬儀後の会食をおこなわないことも珍しくありません。

初七日法要の意味や費用、流れについては、「全8つ!初七日・四十九日までしてはいけないこと&すべきことを解説」記事もご参考ください。

精進落としの意味や費用、マナーについては「精進落としとは?葬儀後に行われる食事の席の流れや内容から注意点やマナーまで徹底解説!」の記事もご参考ください。

葬儀についてよくある質問

葬儀の流れについて特に多かった質問をまとめました。

1.参列者の人数が分からないときはどうしたらよいですか?

故人の交友関係が不明で、参列者がどのくらいになるか予想がつかない場合は、「親族」「友人」「会社関係者」などに分類しおおよその人数を決めましょう。

故人宛の年賀状の枚数を確認するという方法もあります。

参列者にお渡しする「会葬礼状」は多めに用意するため、人数が多少多くなるのは問題ありません。

会葬礼状の作成方法や例文、マナーについては「会葬礼状とは?意味と必要なケースと例文一覧!」の記事をご参考ください。

2.遺影の写真はいつまでに用意しなければいけないですか?

遺影は亡くなった翌日の通夜に使用するので、早めに準備する必要があります。

一番良いのは葬儀社との打ち合わせのときで、どんなに遅くとも通夜当日の昼までには用意しなければいけません。

遺影写真のポイントは、下記のとおりです。

【遺影写真のポイント】
・ピントが合っている
・顔の大きさが10円硬貨の大きさ以上
・カメラ目線であること
・正面もしくは少し斜めを向いている

写真は加工できるため、喪服でなくても構いません。
できるだけ故人の人柄やリラックスした表情の写真を選びましょう。

遺影写真の現状や、注意点については「遺影写真の原稿で悩まないようにするには」の記事でもご紹介しています。

3.葬儀会場はどのように決めればよいですか?

「参列者の人数」「利便性」「予算」の3つを考慮して決めるのがオススメです。

「参列者の人数」は斎場の広さに適しているかどうか、「利便性」は駅からの距離や駐車場や火葬場の有無などです。

特に「予算」は、民営斎場は約20〜30万円が相場ですが、公的斎場であれば約10万円と安くなるので、お住まいの自治体で利用できるか調べてみるのも良いですね。

斎場の決め方やマナー、注意点は「斎場とはどんな場所?斎場の選び方・種類・火葬場との違いを目的別に完全解説!」の記事でも解説しています。

4.喪主側の葬儀マナーが分からず不安なのですが…

葬儀の準備から葬儀社スタッフのサポートが必ず入るため、喪服や挨拶、弔問客や僧侶への対応など、不明点や心配ごとがあれば遠慮せず、なんでも相談していきましょう。

「やさしいお葬式」でも葬儀の作法や挨拶、服装など事前質問や相談をすることができます。

 

5.葬儀後の「納骨」はいつおこなうものですか?

ご遺骨をお墓に納める「納骨」はいつおこなうかの決まりはありません。

地域や宗教によっては、葬儀当日やお盆、お彼岸におこなうこともあります。一般的には四十九日や一周忌、三回忌など法要のタイミングが多いです。

納骨の意味や費用、納骨当日の流れやマナーについては下記記事を合わせてご覧ください。
納骨にかかる費用を完全解説!相場・内訳・流れ・準備物を紹介!
納骨とは?納骨式の時期と準備・流れと費用を完全解説!

6.葬儀費用はどれくらいかかるのでしょうか?

葬儀費用は、参列者の人数の「規模」、家族葬や直葬などの「形式」や故人の「宗教」、祭壇やお花、葬儀の進行などの「こだわり」によって変わります。

一般的な相場ですと、一般葬で約200万円、家族葬で約130万円、直葬(火葬式)約80万円ほどですが、読経や戒名のお布施や参列者の会食によって大きく差がでます。

同じプランでも葬儀社によって金額に差があるため、複数の葬儀社に事前相談と見積を依頼しておくのが良いでしょう。

葬儀費用の相場や形式の内容についてより詳しく知りたい方は下記記事もご参考ください。

葬式の費用はどれ位?予算内で希望の葬儀を行うための方法も紹介
葬儀費用はどうやって決めれば良い⁉︎葬儀に掛ける費用について

スムーズな葬儀準備には「全体の流れ」+「役割分担」が大切!

円滑かつ無駄のない葬儀準備には、全体の流れを知っておくだけでは十分とは言えません。

葬儀でたくさんのことを迷いなく判断するためには、流れと共に明確な役割分担を一緒に知る必要があります。

喪主や遺族だけでなく「葬儀社スタッフの万全サポートのなかで、一緒に葬儀を執り行う」と考えれば緊張も少しほぐれるかも知れませんね。

そのためにも、費用やプランだけでなくスタッフの人柄も含めた信頼できる葬儀社をお選びください。

まとめ

葬儀全体の流れとやることの役割分担を下記にまとめました。

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スムーズな葬儀準備のために、事前に「なに・いつまでに・しなければいけないのか?」を確認しておきましょう。

亡くなってから葬儀終了まで遺族は非常に慌ただしくなりますが、葬儀社が代理でおこなうことも多く、葬儀中も心強い味方として遺族を支えてくれるでしょう。

一人で全部抱え込まず、家族や葬儀社スタッフとうまく連携し、最後の故人とのお別れの場である葬儀を滯りなく執り行いましょう。

●葬儀全体の流れ

 

一般葬儀

家族葬

 一日葬 

 直葬 

1日目
(葬儀準備)

1.葬儀社へ連絡  2.ご遺体の搬送と安置  3.葬儀社と打ち合わせ  

4.僧侶の手配

 

5.訃報連絡  6.死亡届の提出

2日目
(通夜)

7.納棺
8.僧侶への挨拶とお布施のお渡し 
9.受付
  10.読経
11.焼香 
  12.通夜振る舞い

 

3日目
(葬儀・告別式)

13.受付  14.読経
15.弔辞  16.弔電
17.焼香  18.出棺

 

3日目
(火葬)

19.火葬炉前読経  20.焼香  21.火葬  22.骨上げ

3日目
(繰上げ初七日法要)

23.読経  24.焼香  25.精進落とし

 

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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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