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通夜を省略する「一日葬」の流れ・費用・知るべき注意点をプロが解説

Sep 16 2022

通夜を省略する一日葬は近年ライフスタイルの変化から選択する方も増えていますが、偏見を持っている方も少なくありません。本記事では、一日葬のメリット・デメリットだけではなく、流れや費用、なぜ選ばれているか、注意点を含めて詳しく紹介していきます。

「一日葬って何?」

「通夜をしないなんて、本当に選んでも大丈夫?」

「問題があるなら先に知っておきたいけど…」

家族葬ならまだしも、一日葬は「粗末なのでは?」と不安に感じている方が多いのではないでしょうか。

一日葬とは通夜を省略して、告別式と火葬を一日で行う葬儀のことで、他の葬儀形式とは下記のような違いがあります。

【葬儀形式の特徴】

葬儀形式 特徴 費用目安 参列者目安
一般葬 通夜、葬儀(告別式)を2日かけて行う

150~280万円

30~100人

家族葬 近しい親族のみで、通夜、葬儀(告別式)を2日かけて行う

40~170万円

〜30人

一日葬 通夜を省略し、葬儀(告別式)を一日で行う

30~150万円

5~30人

直葬(火葬式) 通夜・葬儀を行わず、火葬のみ(直葬)を行う

20~100万円

〜100人

※葬儀形式の項目をクリックすると、費用の詳細記事が開きますので、合わせてご参考ください。

本記事では、一日葬の費用内訳からメリット・デメリット、気を付けるべき3つの注意点をご紹介している為、安心&自信をもって一日葬を検討することができるようになります。

一日葬は費用面だけでなく、新型コロナウイルス感染症への懸念も解消できる葬儀の形であり、今後はさらに一日葬を選択する方が増加すると予想されます。

今から”正しい知識”を得て、安心して後悔のない選択をするために、ぜひ最後まで読了ください。

一日葬とは『通夜を省略する』葬儀

通常、葬儀とは1日目に通夜を行い、2日目で告別式と火葬を行いますが、一日葬とは通夜を省略し、告別式と火葬を一日で執り行うことをいいます。

【一日葬の概要】

総費用の目安 30万円~150万円
費用の内訳 葬儀に必要な費用 約90万円
お布施 約30万円
参列者の飲食や返礼 約30万円
参列者数 5~30人
一日葬の流れ
  1. 1.エンゼルケア
  2. 2.葬儀社への連絡
  3. 3.死亡診断書の受け取り
  4. 4.荷物整理や入院代の支払い
  5. 5.搬送・安置葬
  6. 6.葬儀社との打ち合わせ
  7. 7.納棺
  8. 8.告別式
  9. 9.火葬
  10. 10.骨上げ
  11. 11.初七日法要
  12. 12.精進落し

相場参考:プロが教える葬儀種類の”正しい”選び方!6つの特徴〜費用の全情報

一日葬が向いている方

一日葬に向いている方は、主に費用を抑えたい・直葬でもいいがゆっくりとお別れをしたいと考えている方です。

直葬とは違い、一日葬では費用は高めにはなりますが、告別式を設けているため、落ち着いて故人と別れを惜しむことができます。

他にも以下のような考えを持っている方であれば、一日葬を選んでも後悔せずに問題なく終えられるでしょう。

【一日葬が向いている方】

ただし、一日葬は人によって印象はさまざまです。十分な知識がないまま選択してしまうと、後々トラブルに発展したり、後悔したりする可能性もあります

一日葬のメリット・デメリット

一日葬は1日で葬儀が終えられるため、葬儀側の負担を軽減できるメリットもありますが、参列者の人数制限があるので、選別が難しいといったデメリットがあります。

マイナスな部分を知っておけば、葬儀後に後悔せずに済みますので、ポイントだけでも覚えておいてください。

【一日葬のメリット】

1.1日で終えられる 2日間予定を開ける必要がないため、急な訃報を聞いてもスケジュールを組みやすい。
2.精神的・肉体的負担が軽減できる 通夜がないため、弔問客への対応や高齢者の参列への負担が軽減できる。
3.費用を抑えられる 通夜にかかる会場費や振る舞い・香典返しなどがなくなるため、費用を抑えられる。
4.少人数で済ませられる 1日で行われるため、規模も小さい。そのため、予定が合わない方や周囲に伝えずに行われることが多いので、基本少人数で行われる。
5.感染症対策ができる 小規模で少人数、時間も短縮された工程なので、新型コロナウイルスなどの感染対策としても有効。

【一日葬のデメリット】

1.参列者の選別が難しい 家族葬とは違い、親族以外にも呼ぶことができるので、どこまで呼ぶかを悩んでしまう方が多い。
2.予定が合わせにくい 1日に濃縮されていて、さらに基本日中に執り行われるので、仕事などの関係で参列できない場合がある。
3.費用が安くならない場合がある 葬儀社によっては、ご遺体を告別式前日に運び入れる場合もあり、その場合は会場費が別途必要になるケースもあるので、要確認。
4.葬儀後の弔問客対応が増える 参列できなかった方や後々噂を聞いて自宅に訪れることもある。事前に香典返しを用意しておくといった対応が必要になる。

一日葬の総費用【相場:30~150万円】

一日葬の葬儀プランでは、30〜40万円からが多いのですが、葬儀社によって費用もさまざまです。今回は下記3社を参考に費用比較を行いましたので、ご参照ください。

【一日葬プランの費用比較表】※2024年8月現在

社名 やさしいお葬式 小さなお葬式 コムウェルセレモニー
費用

277,200円(税込)

328,900円(税込)

482,350円(税込)

費用内訳

また、プランの中には主に以下のものが含まれています。通夜に関わる費用は除かれますが、その他は一般葬とほぼ同じです。

【一日葬の費用内訳】

費用の内訳 内容
葬儀に必要な費用
(約90万円)
  • ・安置に必要な搬送、安置室利用、納棺費用など
  • ・ドライアイス、棺、枕飾り、骨壷、線香など
  • ・葬儀で使用する祭壇、遺影、受付など
  • ・葬儀スタッフ、司会などの人件費など
お布施
(約30万円)
  • ・僧侶へお渡しする「読経」と「戒名」の御礼
参列者の飲食と返礼
(約30万円)
  • ・通夜と葬儀後の会食費用
  • ・参列して頂いた方へお渡しする「会葬御礼」
  • ・香典を頂いたお返しの「香典返し」

ただし、一日葬だからといって、必ずしも費用が安くなるわけではありません葬儀社によっては、安置所への搬送や火葬場への搬送は別途費用が発生する場合もあるのです。

地域によっても火葬料金は異なりますので、火葬料金の詳細を詳しく知りたい方は、「火葬費用はタダでも良い葬儀は可能!知っておくべきポイントと注意点」をご参照ください。

一日葬の参列者目安【~30人】

一日葬の参列者の目安は、5人〜30人程度と考えておくといいでしょう。

一日葬に人数制限はありませんが、会場費や規模を考えると、家族や親族などの近親者のみで行う家族葬と同じ形で行われることが多いからです。

しかし、家族葬とは違い会社関係や友人・知人なども参列できるため、予めどこまで呼ぶか相談しておくとスムーズです。

葬儀形式 参列者目安
一般葬

30~100人

家族葬

〜30人

一日葬

5~30人

直葬(火葬式)

〜100人

一日葬の流れ

一日葬といっても、葬儀の前日も行うため、ここでは事前準備から順番に、流れを解説していきます。

【一日葬の流れ】

  1. 1.エンゼルケア
故人の安らかな旅立ちを願い、ご遺体を拭き清め、着替えや死化粧を行う
  1. 2・葬儀社への連絡
予め葬儀社は決めておいた葬儀社へ連絡する
  1. 3.死亡診断書の受け取り
医師から死亡診断書を受け取る。
  1. 4.搬送・安置葬
自宅や斎場・葬儀社の安置所まで搬送
  1. 5.葬儀社との打ち合わせ
搬送・安置が終わったタイミングで、葬儀社と打ち合わせが行われる
  1. 6.参列者の確認・連絡
参列人数に制限があるため、事前に家族や親族・故人と話し合っておく
  1. 7.納棺
葬儀社のスタッフが安置所まで行き、家族や親族と共にご遺体を棺の中に納める

  1. 8.告別式
僧侶による儀式。読経と焼香を行い最後のお別れをする
  1. 9.火葬
ご遺体を火葬
  1. 10.骨上げ
骨壷に納める
  1. 11.初七日法要
僧侶による読経と焼香を行う。
  1. 12.精進落し
参列者をねぎらう意味で会食の場を設ける

葬儀前日の流れ

大切な方が亡くなられてから、葬儀を行う(主に葬儀前日に行う)流れは以下の通りです。

エンゼルケア【所要時間:1時間】

エンゼルケアとは、ご逝去後、故人の安らかな旅立ちを願い、ご遺体を拭き清めて死化粧などを行うことをいいます。

病院で亡くなった場合には、看護師や提携している医療機関が行ってくれますが、費用は無料から数万円かかる場合もあるので、確認しておくと安心です。

また、日本ではエンゼルケアの法整備が行われていません。病院側の方針や患者の意思、宗教的習慣などを考慮し、処置されますが、主に以下のことを行っていることが一般的です。

●治療でできた傷の手当

●身体の清拭

●鼻・口・耳への脱脂綿詰め

●着替え

●死化粧 など

エンゼルケアが具体的にどのような流れで行うのか確認しておきたい方は、エンゼルケアとは?聞いたことはあっても詳しくは知らないエンゼルケアについてその目的や内容を徹底解説!の記事もご参考ください。

葬儀社への連絡

葬儀社に逝去した旨を伝え、今後の葬儀のプラン・葬儀の日程・場所などを話し合います。

また、葬儀社は予め決めておくと、慌てずに損することなく進められます。葬儀社の選び方については以下「3つ以上の葬儀社から見積もりを取る」を参考にしてください。

具体的にどのような、話し合いを行うかはこの後の「葬儀社との打ち合わせ」でご紹介しています。

死亡診断書の受け取り

[出典:厚生労働省 / 令和3年度版 死亡診断書 (死体検案書)記入マニュアル]

医師による死亡確認が行われ、病院から死亡診断書が発行されます。

死亡診断書は、死亡届と一体になっているA3サイズの届出書です。火葬許可証を貰う際に役所へ提出する必要があるため、大切に保管しておきましょう。

また死亡届は、保険や年金などの手続きで必要になります。詳しい内容については、「死亡届の基礎知識を押さえておこう!書き方やその他の手続きについても解説」を参考にしてください。

搬送・安置

一般的に、自宅や斎場・葬儀社の安置所まで搬送し、ご遺体を保管します。

また、搬送を頼む業者は、必ずしも葬儀を依頼する葬儀社である必要はなく、自分の自家用車を使って運ぶことも法律では禁止されていません。

しかし、遺体の搬送にはリスクを伴いますので、「遺体搬送は自分でしても法律違反でない!知るべき3つのリスクと注意」を参考にして、判断するようにしましょう。

安置場所についても3箇所から選ぶことができますので、それぞれ費用や特徴について詳しく解説します。

安置場所 費用目安 特徴
1.自宅

0円

【メリット】

・施設利用料が不要の為、費用を大きく抑えることができる

・住み慣れた家で、故人とお別れの時間を持つことができる

【デメリット】

・ご遺体を安置するために、ある程度のスペースが必要

・室温の調整などご遺体の管理が難しい

・アパートやマンションなど搬送が難しい可能性がある

2.安置室

1~3万円(1日あたり)

【メリット】

・ご遺体の管理を施設スタッフに任せられる為、遺族の負担が軽くなる

【デメリット】

・施設の規定や設備によって、面会時間が限られる

・安置期間によって高額になる可能性がある

3.遺体保管所

1万円(1日あたり)

【メリット】

・ご遺体の管理を施設スタッフに任せられる為、遺族の負担が軽くなる

・面会時間に制限のない施設が多いので比較的自由に故人とお別れの時間を持てる

【デメリット】

・施設数が少なく、空き状況がない可能性がある

・安置期間によって高額になる可能性がある

しかし、遺体の安置について注意点など詳細を知らなければ、後々大きな問題へと発展してしまいます。

詳しい安置方法については、「遺体を安置できるのは3日?期間と場所や方法・費用まで疑問を全解説」「ご遺体を自宅安置する3つの条件とは?期間やメリット・注意点も解説」を一読すれば、安心して上記3つの安置方法から選べるでしょう。

葬儀社との打ち合わせ

搬送・安置が終わったタイミングで、葬儀社と打ち合わせが行われます。主に以下の内容を話し合いますので、2時間ほどかかると思っておきましょう。

【打ち合わせの内容】

実はお客様の中には打ち合わせだけで「6時間以上もかかった」という方もいらっしゃるため、「事前に知っておきたい、葬儀会社のスタッフに聞かれること」を予め読んでおくことをオススメします。

参列者の確認・連絡

【訃報案内例文】

(父/母) 〇〇〇〇 儀 病気療養中のところ(交通事故により・不慮の事故により)

 〇月〇日午前/午後 〇時 〇〇〇(病名)のため 享年〇〇歳にて永眠(急逝)いたしました

生前のご厚意を感謝いたしますとともに 謹んでお知らせさせていただきます

葬儀告別式につきましては 一日葬にて下記のとおり執り行いますことをお知らせいたします

・葬儀及び告別式日時

令和〇年〇月〇日(午前/午後)〇時〇分から〇時〇分

・葬儀(告別式)場所

〇〇〇斎場(〇〇〇葬儀場/自宅)

〇〇〇県○〇○市〇〇〇丁目〇‐〇

・喪主

〇〇 〇〇〇

・その他

故人ならびに家族の遺志により、(一般参列/御香典/御共花/御供物/弔電)は失礼ながら辞退とさせていただきます 恐れ入りますが何卒よろしくお願い申しあげます

<<訃報案内例文のダウンロードはこちら>>

一日葬は参列者の数に限りがあるため、事前に家族や親族・故人と話し合っておくとスムーズに進められます。また、案内を行う際には、以下5つの必要事項を伝えてください。

1.故人の名前 ・亡くなった方のお名前

・自身との関係

2.亡くなった日時 ・亡くなった日時
3.葬儀の情報 ・葬儀日時、場所、交通手段など
4.喪主の名前と連絡先 ・喪主の名前

・連絡先の電話番号

5.その他 ・香典辞退

・上記以外に伝えたいこと

訃報を伝える時には、自分も相手も動揺してしまう場合もあるでしょう。

訃報の連絡はどう送る?伝えるべき内容から範囲、例文まで徹底解説!」では、訃報の連絡をどのように伝えたらいいか詳しく書かれていますので、合わせてご参照ください。

納棺【所要時間:30分~1時間】

葬儀社のスタッフが安置所まで行き、家族や親族と共にご遺体を棺の中に納めます。棺の中に思い出の物などを入れる場合は、事前に用意しておくといいでしょう。

【納棺の儀の流れ】

1.故人の唇を濡らす「末期(まつご)の水」を行う

参考記事:【末期の水(まつごのみず)】儀式の流れから宗派による違いまで解説

2.お湯やアルコールで故人の身体を清める「湯灌(ゆかん)」をおこないます。
3.「エンゼルメイク」とも呼ばれる死化粧(しにげしょう)を行い、故人のお顔や身なりを整えます。
4.「死装束(しにしょうぞく)」を着せます。この際、故人のお気に入りの服や着物でも構いません。

参考記事:死装束とは?意味と着せ方と注意点を徹底解説!

5.お花や手紙などの「副葬品(ふくそうひん)」を納めます。

納棺について入れる物や詳しい流れを知りたい場合は、「納棺とは?意味・流れ・入れるもの・マナーを完全解説!」を参考にしてください。

当日の流れ

当日は、基本的に以下の図のような順番と時間帯で執り行われます。

告別式【所要時間:1時間】

告別式とは社会的な別れの儀とされ、僧侶の読経と参列者による焼香を行います。

告別式は遺族だけでなく、故人と親しかった人なども含めて参列できますが、近年では小規模葬儀が主流のため、限られた方のみで執り行われることがほとんどです。

【告別式の主な流れ】

流れ 内容
1.喪主・遺族集合 ・親族は開始時間の約1時間前に集合します

・会葬礼状、会葬御礼品を用意し、弔辞や弔電の名前、読み上げる順番についても確認します

※会葬礼状の意味や例文はこちらの「会葬礼状とは?意味と必要なケースと例文一覧!」でご紹介しています

2.着席 ・着席します
3.読経・焼香・弔辞、弔電の奉読 ・僧侶が入場し読経を行います

・参列者は順に焼香を行います
・司会者から弔事・弔電の紹介が行われます

4.閉会・出棺 ・司会者による閉会の宣言

・出棺の儀

※出棺の際にも喪主による挨拶が行われます。出棺の儀の流れや喪主の挨拶は「出棺の挨拶のポイントは?出棺の挨拶のポイントから出棺のマナーまで徹底解説!」を参照ください

5.火葬場へ ・故人を霊柩車に乗せて火葬場へ

告別式のマナーや詳細については、「告別式とは?知っておくべき遺族側・参列者側必読のマナー!」を一読しておくと、戸惑うことなく終えられるはずです。

火葬【所要時間:1時間】

僧侶の読経〜焼香で執り行われ、順番は地域によって異なるので注意が必要です。また、火葬の際には、「火葬許可証」が必須となりますので、予め用意しておきましょう。

【火葬の流れ】

流れ 内容
1.火葬許可証の提出 ・火葬場に到着したら、受付に火葬許可証を提出します
2.納めの式と火葬 ・宗派による違いがありますが、僧侶が同席していない場合でも、大抵は係員の方が指示をしてくれます

火葬にかかる時間や火葬許可証の詳しい内容は、「火葬の時間はどれくらいかかる?一般的な火葬の所要時間から火葬の流れ、待ち時間の過ごし方まで完全解説!」「火葬をするには火葬許可証が必要!発行の流れや再発行について解説」をご参照ください。

骨上げ【所要時間:30分】

火葬が終わると係員から遺骨についての説明を聞きます。故人と関係が深い人から順番に2人1組になり、箸で骨を(足元から順番に)拾い、骨壷に納めていきます。

骨上げは、独特なマナーに戸惑うことが多いでしょうが、落ち着いて故人の別れを惜しみながら行っていくようにしましょう。

初七日法要【所要時間:30分】

初七日法要とは、故人が亡くなって七日目の法要です。しかし、近年では火葬後に繰り上げて執り行われることが多くなってきています。

主に、僧侶の読経〜焼香〜喪主挨拶の順番に行われるため、当日の段取りを葬儀社や僧侶に前もって確認しておくようにしましょう。

初七日についてのマナーを知らないと、恥をかいてしまう可能性がありますので、「初七日とは?意味・数え方・お供え・お経・知っておきたい常識とマナー」を一読しておくことをオススメします。

精進落し【所要時間:~2時間】

精進落しは、葬儀でお世話になった僧侶や参列者に対して、感謝の気持ちを伝えるために会食の席を設けます。

主に、近年では初七日法要後に催されていますが、一日葬や家族葬では省略されることが多いです。

精進落しの流れやマナーといった詳細については、「精進落としとは?葬儀後に行われる食事の席の流れや内容から注意点やマナーまで徹底解説!」を合わせてご参照ください。

一日葬で気を付けるべき3つ注意点

一日葬は、今でこそ多くの方が選ぶようになりましたが、まだまだ理解を得られない部分もあります。

そのため、以下の3つのことを予め注意しておくと、葬儀後も周囲や菩提寺とのトラブルもなくなり、非常にスムーズです。特に重要な順番に紹介しますので、参考にしてください。

【3つの注意点】

  1. 1.周囲への理解を得る
  2. 2.香典や弔電の辞退するなら早めに伝える
  3. 3.菩提寺の許しを得られない可能性がある

周囲への理解を得る

しっかりと周囲に一日葬がどんなものかを理解してもらうために、一日葬がどういった葬儀の形かを説明できるようにします。

近年、一日葬を選ぶ方は増えているものの、まだまだ年配の方には認知されていないことが多いです。

そのため、今まで2日かけて行われていた葬儀が1日で行われるため、「慌ただしい」という印象がついてきます。

たとえ、一日葬であっても丁寧なお別れの場がある旨を伝えて、予め説明をして理解してもらっておけば、葬儀後のトラブルも未然に防げるでしょう。

香典や弔電の辞退するなら早めに伝える

香典や弔電を辞退する場合は、早めに伝えておくとスムーズです。もちろん、一日葬であっても、香典や弔電をもらっても問題はありません。

しかし、葬儀の所要時間やお返しなどの手間を考えて、近年は香典や弔電を辞退する方が増えているため、必ずしも貰わなければいけないわけではないのです。

もし、香典や弔電を辞退したい場合には、ご逝去の連絡をするのと一緒に連絡しておくといいでしょう。

香典の辞退のやり方が分からない方は、「最近増えている香典辞退という選択肢、その理由や辞退の仕方や辞退された場合の対処について徹底解説!」を合わせてご参照ください。

菩提寺(ぼだいじ)の許しを得られない可能性がある

葬儀とは宗教行事であるため、一日葬は菩提寺によっては拒否されてしまう場合もあります必ず、予め菩提寺に確認しておくといいでしょう。

葬儀は基本、お通夜・告別式・火葬という流れを重視しています。さらに、通夜のない一日葬は新しいスタイルのため、菩提寺でも受け入れられない可能性があるのです。

確かに遺族の意向が何よりも大切ですが、葬儀を決めてからトラブルにならないように、事前に確認しておくと安心です。

葬儀費用を抑える4つの方法

一般葬に比べて、一日葬の方が安く済ませられますが、どれでも最低30万円かかりますそこにさまざまな費用が上乗せされれば30万円では足りません。

ここでは、葬儀費用を抑える4つの方法をオススメ順に紹介します。費用を抑えたいと思うのは当たり前の感情なので、気負いせずに覚えておきましょう。

葬儀費用を抑える4つの方法

  1. 1.3つ以上の葬儀社から見積もりを取る
  2. 2.公的な補助制度を利用
  3. 3.僧侶派遣を利用する
  4. 4.事前割引を利用する

1.3つ以上の葬儀社から見積もりを取る

3つ以上の葬儀社から見積もりを取れば、最大10万円以上も安く済ませられる可能性があります。上記の『一日葬の費用』で紹介した通り、葬儀社によって費用はさまざまです。

葬儀社によってプラン内容や細かいサービスは異なります。また、1社だけで決めてしまうと、比較ができないため、相場よりも高くなってしまう場合もあるのです。

また、以下2つの項目は、火葬場や安置場所の空きがない場合、高額になる恐れがあるため、葬儀社に予め確認しておくといいでしょう。

見積もりを複数社用意すれば、「なぜこの葬儀社はこの値段になるのか」といった細かい点にも気がつけますので、「損をしない」ためにも実践してみてください。

実際に、3社も葬儀社を選ぶのは難しいでしょう。「後悔しない葬儀社の選び方!知るべき5つのポイントと3つの確認事項」では、詳しい選び方のポイントを紹介していますので、ぜひご参照ください。

2.公的な補助制度を利用

国や行政機関から葬儀の費用を負担してもらえる、「給付金制度」があります。葬儀の費用は突然必要になり、金額も大きいので支払いに困るケースも多いです。

基本、香典などから支払いを行おうと考えますが、実際には支払いが間に合わなかったり、足りなかったりします。

給付金制度は申請しなければ給付されないので、忘れずに申請しましょう。以下、主に3つの給付金について紹介していきます。

給付金制度 故人が国民健康保険や社会保険、共済組合などの医療保険に加入している方が亡くなった場合に、葬儀を行う方に対して支給される制度。
1.葬祭費 国民健康保険に加入している本人が亡くなった場合、葬儀を行った人に支給される。各市区町村によって金額は異なるが、現在は平均5万円。

申請場所:各市区町村市役所窓口

忘れてはいけない!?申請すれば頂ける葬祭費・埋葬料とは?給付金制度の概要と申請時のポイント

2.埋葬費 社会保険や共済組合に加入している被保険者が亡くなった際に、埋葬を行った方に給付される。費用は5万円。住民票や領収書が必要な場合もある。

申請場所:各医療保険

埋葬料とは?請求方法・申請書の書き方・振り込まれる時期を完全解説!

3.家族埋葬料 被扶養者が亡くなった場合に、埋葬費用の一部を支給する制度。費用は

5万円。埋葬許可証や死亡診断書、亡くなった方の住民票などが必要。

申請場所:各医療保険

国民健康保険と社会保険・共済組合などの医療保険は給付金制度が異なるため、必ず確認しておくといいでしょう。

また、亡くなってから2年以内と期限を定めている場合がほとんどなので、早めに申請しておくと安心です。

3.僧侶派遣を利用する

「僧侶派遣」を利用すると、通常よりも安くお経と戒名を付けられます。

近年檀家を辞めたり、付き合いもなくなっていたりすることが多く付き合いがなければ、お経も戒名も「どうすればいいの?」と悩んでいる方向けのサービスとなっています。

その後のお付き合いも不要な為、安心して依頼することができるでしょう。

派遣僧侶にご興味のあり検討してみたいという方は、手配方法や相場を詳しくご紹介している「寺院手配サービスとは⁉︎寺院(僧侶)を手配する方法とは?」をご参照ください。

やさしいお坊さん』では、僧侶派遣も行っています。車代やご膳料、お心づけなどの追加費用も必要ありません。

 

4.事前割引を利用する

多くの葬儀社では予め資料請求などを行っておくと、葬儀費用が割引されるサービスを利用すれば、5千~9万円までの費用を抑えることが可能です。

登録料も不要で、住所や氏名などを入力するだけで、簡単にできるのでオススメです。

葬儀社名 やさしいお葬式 イオンのお葬式 よりそうお葬式
割引対象 無料の資料請求で

最大50,000円割引

無料の資料請求で

5,500円割引

無料の資料請求で

最大20,000円割引

※2024年8月現在

※葬儀社によっては割引適用外のプランもあります。

確かに割引が多い方が葬儀費用を安くできますが、それだけで選択してしまうと、実際に葬儀を行った時に後悔してしまう可能性もあります。

まずは、しっかりと見積もりを取り、比較検討した上で葬儀社は決めてください。

まとめ【一日葬を選んでも問題なし】

一日葬は通夜を省略して、告別式と火葬を一日で行う葬儀のことです。また、他の葬儀形式との違いとメリット・デメリット、流れは下記のようなことが挙げられます。

【一日葬の概要】

総費用の目安 30万円~150万円
費用の内訳 葬儀に必要な費用 約90万円
お布施 約30万円
参列者の飲食や返礼 約30万円
参列者数 5~30人
一日葬の流れ
  1. 1.エンゼルケア
  2. 2.葬儀社への連絡
  3. 3.死亡診断書の受け取り
  4. 4.荷物整理や入院代の支払い
  5. 5.搬送・安置葬
  6. 6.葬儀社との打ち合わせ
  7. 7.納棺
  8. 8.告別式
  9. 9.火葬
  10. 10.骨上げ
  11. 11.初七日法要
  12. 12.精進落し

相場参考:プロが教える葬儀種類の”正しい”選び方!6つの特徴〜費用の全情報

【一日葬のメリット・デメリット】

メリット デメリット
  1. 1.1日で終えられる
  2. 2.精神的・肉体的負担が軽減できる
  3. 3.費用を抑えられる
  4. 4.少人数で済ませられる
  5. 5.感染症対策ができる
  1. 1.参列者の選別が難しい
  2. 2.予定が合わせにくい
  3. 3.費用が安くならない場合がある
  4. 4.葬儀後の弔問客対応が増える

【一日葬の流れ】

  1. 13.エンゼルケア
故人の安らかな旅立ちを願い、ご遺体を拭き清め、着替えや死化粧を行う
  1. 14.葬儀社への連絡
予め葬儀社は決めておいた葬儀社へ連絡する
  1. 15.死亡診断書の受け取り
医師から死亡診断書を受け取る。
  1. 16.搬送・安置葬
自宅や斎場・葬儀社の安置所まで搬送
  1. 17.葬儀社との打ち合わせ
搬送・安置が終わったタイミングで、葬儀社と打ち合わせが行われる
  1. 18.参列者の確認・連絡
参列人数に制限があるため、事前に家族や親族・故人と話し合っておく
  1. 19.納棺
葬儀社のスタッフが安置所まで行き、家族や親族と共にご遺体を棺の中に納める

  1. 20.告別式
僧侶による儀式。読経と焼香を行い最後のお別れをする
  1. 21.火葬
ご遺体を火葬
  1. 22.骨上げ
骨壷に納める
  1. 23.初七日法要
僧侶による読経と焼香を行う。
  1. 24.精進落し
参列者をねぎらう意味で会食の場を設ける

さらに、葬儀費用は安くできないと思われがちですが、下記4つの方法で費用を抑えられます。

【葬儀費用を抑える4つの方法】

  1. 1.3つ以上の葬儀社から見積もりを取る
    1. 2.公的な補助制度を利用

      国民健康保険や社会保険・共済組合などの医療保険が行う葬祭費、埋葬費、家族埋葬料といった給付金制度を利用する。

      1. 3.僧侶派遣を利用する

        やさしいお坊さん』の僧侶派遣を利用する。車代やご膳料、お心づけなどの追加費用も必要なく、戒名を含めて6万円から頼むことができる。

        1. 4.事前割引を利用する

          資料請求するだけで葬儀費用が割引される。登録料も不要で、住所や氏名などを入力するだけで、簡単にできる。

葬儀の形は、近年ライフスタイルや考え方の変化から、一般葬から一日葬や家族葬へと変化してきています。

葬儀費用も上記で紹介した知識を知らなければ、知らず知らずに損をしてしまうでしょう。正しい知識を知り、後悔のない葬儀にしていってください。

【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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