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写経とは?様々な効果のある写経の作法や必要な準備、試しに始めるおすすめの方法など徹底解説!

Jul 14 2021

みなさんは「写経」というものをご存知でしょうか。文字通り「お経」を「写す」写経ですが、宗教的な意味だけではなく、様々な効果がや意味が存在しています。本記事では写経とは何かや書き写す般若心経についてもご紹介します。

みなさんは「写経」というものをご存知でしょうか。文字通り「お経」を「写す」写経ですが、宗教的な意味だけではなく、様々な効果が存在しています。

もともとは、仏教における修行の一環として行われていたものですが、多くの情報が飛び交い沢山の情報の中で生きる現代人にとって、写経は宗教的な意味とは別の意味を持つようになってきています。

今回は、そんな写経の効果や作法、写経を試してみる際におすすめの方法を解説してまいります。

写経とは?

みなさんは「写経」というものをご存知でしょうか?
「お経を黙々と書き写す、あれでしょ?」と思われる方から、「なんのこと?」と思われる方まで幅広くいらっしゃるとおもいます。

写経は本来、お坊さんなど仏教を信仰している人が修行の手段として行うものでした。しかし、近年、沢山の情報の中で生きる現代人にとって、様々なストレスから開放されて、リラックスするための手段として愛用されるようになっています。

今回は、そんな写経について、この記事の中で詳しくご紹介してまいります。もし、興味がある方がいれば、ぜひ試してみてください。

写経とはなにか?

宗教的な修行としての本来の目的以外に、騒がしい世の中でゆっくりと心を落ち着くせるために行われることもある「写経」とはそもそも何なのでしょうか?ここではまず、そんな写経とはどんなものなのか簡単に解説してまいります。

写経でおこなうこと

「写経」とは、その字の通り「お経」を「写しとる」ものになります。般若心経などのお経を、写し取りながら、自らの煩悩を取り除いていくための修行なのです。

そもそもお経とは、仏様などの教えを書き記したものになります。ですから、写経では、仏様の教えを、心を整えて落ち着かせながら、会得するために、ひたすら書き写すものなのです。仏教の修行にはさまざまなものがありますが、仏様の教えを実践するために学ぶための手法の1つであるといえるでしょう。

除夜の鐘が108回打たれるように、人間には108の煩悩が存在すると言われています。この写経は、ただ仏様の教えを学ぶのではなく、写経という行為そのものを通して、精神をきれいに研ぎ澄ませ、人間がこれほど多く持ち合わせている煩悩を取り除くための修行とも言えるのです。

般若心経とは?

写経をする際によく用いられるお経に「般若心経」と呼ばれるものがありますが、この般若心経も300文字近くあるお経になります。それだけ多くの漢字をひたすら書き写し続けるわけですから、かなり集中した状態がひつようになるとことは、よくイメージできるのではないでしょうか。

>>般若心経とは?意味と由来と歴史と和訳を完全解説!

写経の歴史

このように、仏の教えを示しているお経を写し取る修行から、その効果によって、修行僧だけでなく一般の人も行うようになった写経ですが、もちろん歴史的な背景が存在しています。ここからは、そんな写経の歴史について詳しく解説してまいります。

写経の発祥はインド

写経の歴史をさかのぼっていくと、なんとインドにたどり着きます。そもそも皆さんは仏教の発祥をご存知でしょうか?お経で漢字が多用されていることもあり、中には中国の宗教なのかなと感じている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、仏教自体は古代インドのゴータマ・シッダールタがひらいたものになります。なので、写経の歴史もずっとさかのぼっていくとインドにたどり着くのです。

お経の内容は、仏、つまり開祖であるゴータマ・シッダールタの教えになります。この教えは、なんともともとは「口伝」、つまり文章にはされず口でのみ伝えられてきました。しかし、いざゴータマ・シッダールタが入滅、つまり亡くなると、この教えを色んな人に伝えなければならないと、弟子たちが文字として書き残すようになったのです。

こうして書き起こされた教えであるお経は、様々な言語に翻訳されて、世界各地で脈々と書き写され続けることになります。このお経を書き写す行為こそ、写経の原点なのです。

インドで始まった仏教ですが、日本へは、中国を経て伝わってきたため、お経が中国語で書かれており、漢字になっているのです。もともとのお経は、大昔のインドで使われていた言葉であるサンスクリット語で書かれているのです。

サンスクリット語とは?

ちなみにこのサンスクリット語ですが、そんな言葉知らないよと思われる方もいるかも知れませんが、真言宗や天台宗の戒名の先頭にかかれていたり、お墓においてある塔婆にかかれていたりと、意外と身近にあるものです。もし興味がある方は、少し探してみても良いかもしれません。きっと、「あぁこれのことか!」となるはずです。

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写経と習字の違い

そんな漢字をひたすら書き写していく写経ですが、習字も同じように漢字を書き写すなど似ている点が多くあります。そんな写経と習字の違いについて詳しく解説してまいります。

習字とは?

習字とは、その文字が表すとおり「字を習う」ものになります。みなさんも小学生の時にひらがなやカタカナ、漢字なんかを練習帳に書き写して練習しましたよね。これこそがまさに習字なのです。一般的には、その中でも半紙と墨汁と筆を用いて、字の練習をするものを習字といいます。

写経はお経を書き写すこと

これに対して、先程もご説明したとおり、写経は、仏の教えであるお経を書き写す行為のことを指します。ですので、ただ単に字を学ぶ手段として、文字を書くことを習字といい、仏の教えを書き写すものを写経というのです。

ですので、場合によっては習字をしながら写経をするなんてことも考えられます。字を綺麗に書く練習として写経をしてみるのも良いかもしれませんね。

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写経の魅力や効果

さて、ここまでは、そもそもの写経の意味やその歴史などについて詳しく解説してまいりました。写経とはいったいどんなものなのかは大体イメージできたのではないでしょうか。ここからは具体的な写経の魅力について存分にご紹介してまいります。

先程もご説明したとおり、写経は昔とは違い、仏教の修行など宗教的な意味とは違った意味で行われることが増えてきました。その理由こそがここからご紹介するものになります。「お経?なんか難しそう」や「宗教的なことには抵抗がある」などと思われる方も、ぜひその魅力を体験してみてください。

集中力や忍耐力がつく

まず、1つ目の魅力は「集中力や忍耐力がつくこと」です。写経は、漢字で書かれているお経をひたすら書き写すものになります。写経に用いられる最も一般的なお経は「摩訶般若波羅蜜多心経」と呼ばれるものになりますが、これはおよそ300文字の漢字から成り立っています。

白い紙に向かって、筆でひたすら漢字を書き写し続けるわけですから、無心になって忍耐強く行っていくことになります。最初は辛いかもしれませんが、何度も繰り返すうちに慣れてきて、忍耐力や集中力がぐんと伸びることになるのです。

字が上手になる

続いての魅力は「字が上手になること」です。写経は一般的に、半紙と墨汁と筆を用いで行います。筆を使って書くわけですから、普段ボールペンなどを用いている時以上に、トメ・ハネ・ハライなどに気をつけながら書き写していくことになります。

このように、字を書く場合の要点に十分に気をつけながら、何百文字とあるお経を書き写し続けるわけですから、次第に字が上手になっていくことは目に見えてわかるでしょう。

先程もご説明しましたが、写経には、習字的な側面も存在しているのです。もしご自身の字に不安があり、字の練習をしたいが、ただ文字を書くだけの練習が嫌だと思われている方には、ぴったりな練習方法になりますので、ぜひチャレンジしてみるとよいでしょう。

こころにゆとりが持てる

最後にご紹介する魅力は「こころにゆとりが持てる」ことになります。先程もご説明したように、写経には非常に高い集中力や忍耐力が必要になります。

写経をする場合には、強制的に集中した状態になるのです。集中して取り組むということは、言葉を変えれば無心になって取り組むということになるため、その間、雑念は取り払われ、心にゆとりを持つことができるようになるのです。

情報過多と呼ばれる、高度に情報化した現代社会では、ストレスの種となるものがそこら中に点在し、常に何かを意識したり、考えたりしたりと、かなりストレスフルなものになっているでしょう。

みなさんの中にも、普段の生活にどこかストレスを感じており、考えたくないこともつい考えてしまうことがある方も多いのではないでしょうか。

そんなときに、強制的に集中モードへと移ってくれる写経は非常に効果的でしょう。仏教にいままで関心の強くなかった人でも、やろうと思えば誰でも取り組むことのできることも相まって、多くの人が取り組んでいるのです。

お経については下記記事もご参考ください。
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写経をするために必要な準備

さて、ここまでは、写経を実際に行う際の効果や魅力について存分にご紹介してまいりました。これまで写経のことを知らなかったり、仏教に興味がない人でも取り組みやすい効果や魅力がたくさんあったりすることをお分かりいただけたのではないでしょうか。

さて、ここからは、実際に写経に取り組む際に必要な準備について詳しく解説してまいります。先程も少しご説明の中にあったように、写経は、その取り組みやすさも魅力のひとつとなります。詳しく解説はしますが、必ずしもすべて完璧に揃っていなければならないわけではありませんので、皆さんの取り組みやすい方法で、チャレンジしてみると良いでしょう。

筆や硯(すずり)

さて、はじめに必要なものは、筆と硯になります。写経は基本的に半紙と墨汁と筆で行うものですので、筆と硯が必要になるのです。本格的にやってみたい方はぜひ硯と水と固形の済を用いて、墨汁と作るところから初めて見ると良いでしょう。

もちろん、市販されている液体タイプの墨汁を使っても良いですが、墨で硯をする時、自然と心が落ち着く体験には、なんとも言えないものがあります。もし余裕があればぜひチャレンジしてみてください。

写経用紙

さて、ここで「半紙と墨汁と筆」のうち、墨汁と筆が揃いました。ただこれだけあっても写経を行うことはできません。3つの内「半紙」に該当する「写経用紙」を準備する必要があります。

この写経用紙は、筆と墨汁で書くことができるものであれば何でも大丈夫です。ただ、コピー用紙のような紙では、紙が墨汁を弾いてしまい書くことができないため注意が必要です。また、写経のお手本が印字されていたり、罫線が入っている写経専用の用紙も市販されているため、これといったこだわりが無かったり、心配だったりする方は、こうしたものを用意すると良いでしょう。

写経の本質は「お経を書き写す」ことにあるため、その道具に関しては、ご自身のやりやすい方法で問題ないでしょう。

写経のお手本

さて、続いて必要になるものは「写経のお手本」となるお経です。何度もご説明している通り、写経はお経を書き写すものですから、もとになるものが必要になるのです。

もちろん、一言一句すべて暗記している場合は、必要ないかもしれませんが、基本的にはそんなことはないため必ず必要になるでしょう。

室内環境の整備

さて、最後に必要な準備は、写経を行うための室内環境の整備になります。先程もご説明したとおり、写経には非常に高い集中力が必要になります。部屋の中が雑然としているなど室内環境が悪いと、写経に集中することができません。

写経にしっかりと集中して、より効果的に取り組むためにも、室内環境の整備は必須ということができるでしょう。もちろん、これは自分に合わせた室内環境の整備になります。

ですから、ものはこのように配置しなければならないなどのルールがあるわけではなく、あくまで自分自身が集中しやすい環境を事前に作って置くことが望ましいといったことになります。

写経の方法

さて、ここまで、実際に写経に取り組むために必要な準備について詳しく解説してまいりました。これで、下準備は万全です。ここでは、具体的な写経の方法についてご説明してまいります。

正しい姿勢でおこなう

まずは、正しい姿勢になります。これは、仏教としての宗教的儀式的な側面を持っているからと言う理由だけでなく、長時間同じ体勢でひたすら字を書き続けることになるため、正しい姿勢でないと、体が痛くなってしまうという理由もあります。できるだけ正しい姿勢で取り組むようにしましょう。

両手を合わせて般若心経を唱える

次に、筆に墨汁をなじませて、両手を合わせて般若心経を唱えます。このようにして心を落ち着かせ、準備が整えば、実際の写経へと移っていきます。写経自体は、ひたすらお経を書き写すだけですので、自分のペースで集中して、書き写していきましょう。

写経の作法

さて、写経の方法を学んだところで、次は写経の作法についてご説明してまいります。写経中に字を間違えてしまったり、書き終えたお経を取り扱ったりする際にはきちんとした作法、マナーがありますので、注意するようにしましょう。

集中力を高めるなどの効果があり、そうした理由で写経に挑戦してみることは決して悪いことではありませんが、もともとは仏教の修行ですので、その点にはしっかりと留意して写経に取り組めると良いでしょう。

字を間違えた時はどうするのか?

さて、まずご説明する作法は、「写経の最中に字を間違えてしまったとき」の作法についてです。市役所などで申請書等を書く際に、字を間違えると訂正の方法に決まりがあるかと思います。写経でも同じように、訂正のルールがあるため、それに則って訂正をするようにしましょう。

二重線で消すことはできない

写経では、字を間違えてしまっても、二重線で消すことはありません。間違えてしまった字の行の余白に正しい字を書き入れるのです。そして、間違えた字には右側に黒丸を書き入れるようにしましょう。この黒丸こそが、二重の訂正線のような役割を果たすのです。

文字を書き忘れてしまった場合

また、書き入れるべき字を書き忘れてしまった場合には、本来入るべき字の前後の文字の間の右側に、同じように黒丸を書き入れて、その行後ろに入るべき字を書きいれて、その字の右にも黒丸を書き入れるようにしましょう。

写経は墨で書き入れるため、鉛筆のように消しゴムを使って書き直すことができず、焦ってしまうかもしれませんが、しっかりとルールを守って訂正すれば問題ありませんので、慌てず、作法通りに訂正するようにしましょう。

書き終えたお経の扱い方

続いてご説明するのは、写経し終えた後のお経の取り扱いについてです。自分自身で書き写したものとはいえ、写経し終えたあとの紙は、仏の教えを記した大切な書物になります。間違ってもぐちゃぐちゃに丸めてゴミ箱に捨てることのないようにしましょう。

寺院に奉納することもできる

基本的には、ご自身で管理し、溜まってきてしまった場合には、そうした写経を預かってくれる寺院がありますので、そうした場所に奉納するようにしましょう。

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試しに写経を始める方法

さて、ここまで写経の意味や魅力、準備から作法まで詳しく解説して参りました。いろいろな魅力があって、チャレンジして見たいけど、なかなか自分だけでは難しい方も多いかもしれません。

ここでは、そんな試しに写経をやってみたい方におすすめの方法を2つほどご紹介します。お経だからと気張らずに、お試しでチャレンジしてみるのも良いでしょう。

なぞり書きのものを使う

まずご紹介する方法は「なぞり書きのもの」を使うことです。写経をするための用紙には様々な種類がありますが、中には、薄くお経が書き入れてあり、それを書き写すことで写経をすることができる用紙も市販されています。

真っ白な紙にお経を書き入れていくことはハードルが高いかもしれませんが、漢字練習帳のようになぞって書き入れていくものであれば、ぐんとハードルが下がることでしょう。少しチャレンジしてみたいという方には、こうした用紙を使ってみることもおすすめいたします。

お寺などで体験する

続いてご紹介する方法は「寺院が主催している体験会などに参加する」という方法です。一人ではなかなか気が進まなかったり、不安が多かったり、最初から道具を揃えるのは難しいという方もいると思います。

そんな方はぜひ、お寺が実施している体験会などに参加してみると良いでしょう。ここでは、参加者の方は初心者の方が多く、お坊さんが丁寧に方法を教えてくれたり、道具も用意してくれたりと、最初の一歩としては非常に入りやすい環境があります。

少しでも写経に興味があり、お近くの寺院でそうした催しが行われている場合には、是非参加してみてください。

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写経したお経が溜まったらどうするのか?

ここでは、さらに、書き写したお経が溜まってきてしまった場合の対処について詳しくご説明してまいります。

寺院に相談する

先程も簡単にご説明したとおり、書き写したお経が溜まってきてしまい、自宅や部屋で保管するには量が多すぎるといった場合も出てくるでしょう。そんなときは、最寄りの寺院に相談してみると良いでしょう。中には、お経を預かってくれたり、預かってくれる寺院を紹介してくれたりします。

やはり、仏教のことは寺院に聞くのが一番です。困ったことがあれば、菩提寺や最寄りの寺院の住職に一言相談してみると良いでしょう。きっと、親身に相談に乗ってくれるはずです。

菩提寺とは?

菩提寺(ぼだいじ)とは、自分の先祖代々の位牌やお墓を管理してもらっているお寺のことです。

先祖代々のお墓を管理しているお寺を「菩提寺(ぼだいじ)」と呼びます。昨今は、お寺とのお付き合いも薄くなってきており菩提寺を持っていない方も多いです。その場合は僧侶を手配することもできます。

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僧侶手配については下記記事もご参考ください。
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般若心経とは?

ここまで、写経について様々なことを解説してきましたが、お経の例でしきりに「般若心経」というお経が出てきたかと思います。ここでは、そんな般若心経について詳しく解説してまいります。

般若心経は仏の真言を伝える内容

般若心経は、正式には「摩訶般若波羅蜜多心経」といいます。これを簡単な言葉に直すとすれば「仏が教えてくださった心が安らかになる偉大な考え」といった意味になります。般若心経はそんな仏の真言を伝えるような内容になっているのです。

さらに詳しい中身が気になる方はぜひ調べてみてください。最寄りの住職に聞いてみるのもいいかもしれません。きっと丁寧に楽しく教えてくれるはずです。

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写経についてのまとめ

「写経」について特に重要となるポイントを下記にまとめました。

【写経とは?】
●写経は本来、お坊さんなど仏教を信仰している人が修行の手段として行うもの
●「写経」とは、その字の通り「お経」を「写しとる」ものになります。般若心経などのお経を、写し取りながら、自らの煩悩を取り除いていくための修行
●写経はインドが発祥の地で、中国を経て日本に伝わってきた

【写経の魅力や効果】
●集中力や忍耐力がつく
●字が上手になる
●こころにゆとりが持てる

【写経をするために必要な準備】
●筆や硯
●市販されている液体タイプの墨汁を使っても良いですが、墨で硯をする方がおすすめ
●「写経用紙」を準備する必要がある
●写経のお手本
●室内環境の整備

【写経の方法】
●正しい姿勢でおこなう
●筆に墨汁をなじませて、両手を合わせて般若心経を唱える

【写経の作法】
●字を間違えた時はどうするのか
 -間違えてしまった字の行の余白に正しい字を書き入れる。間違えた字には右側に黒丸を書き入れる
●文字を書き忘れてしまった場合
 -本来入るべき字の前後の文字の間の右側に、同じように黒丸を書き入れて、その行後ろに入るべき字を書きいれて、その字の右にも黒丸を書き入れるようにする
●書き終えたお経の扱い方
 -最寄りの寺院に相談してみる。中には、お経を預かってくれたり、預かってくれる寺院を紹介してくれたりする

【試しに写経を始める方法】
●なぞり書きのものを使う
●お寺などで体験する

さて、今回は「お経を書き写す写経」について詳しく解説してまいりました。写経の歴史は古代インドまでさかのぼり、昔から脈々と行われてきた宗教的な行為になります。一方で写経には宗教的な意味以外にも、様々な効果や魅力が存在し、仏教に興味がない人でも、取り組めるものになっています。

集中力を高めたい、字が綺麗になりたい、仏の教えを学びたい、など様々な動機があるかもしれませんが、少しでも興味を持たれたようでしたら、仏教に馴染みがない人も是非、寺院などが行う体験会に参加してみるなど、写経に触れてみてはいかがでしょうか。

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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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