葬儀後の供養の仕方の1つである永代供養。故人の葬儀が終わり、お墓に遺骨を納める段階になって、どういった形式のお墓に収めればよいか悩まれる方もいいでしょう。本記事では永代供養の意味や永代使用との違いについてなどを解説しています。
みなさんは永代供養という言葉を聞いたことはありますか。故人が亡くなってから葬儀が終わり、お墓に遺骨を納める段階になって、どういった形式のお墓に収めればよいか悩まれる方もいいでしょう。
今回は、そんな葬儀後の供養の仕方の1つである永代供養について、詳しく解説してまいります。
INDEX
永代供養とは?
皆さんは供養と聞いてどのようなイメージを持たれるでしょうか。最もイメージのしやすいものはお葬式や法事、法要かもしれません。これら以外にも、普段仏壇でお参りすることやお彼岸などにお墓参りに行くことも供養であると言えるでしょう。
供養の形
供養には様々な形がありますが、故人が亡くなった後に、葬儀などが終わり、四十九日の法要を終えると、遺骨はお墓に納められることになります。お墓に納めた後も、お彼岸などにお墓参りに行きます。こうしたお墓参りは、お墓の管理をするといった意味合いも兼ねています。
>>四十九日の香典相場を完全解説!書き方・マナー・故人との関係別相場も紹介!
お墓参りや年忌法要
皆さんも、お盆やお彼岸にお墓参りに行く際に、掃除道具を持ってお墓に行く経験があるのでは無いでしょうか。このように、お墓がある場合、年に何度か掃除などの管理に行く必要があります。また、年忌法要など決まった時期に宗教者を呼んだ供養をすることが一般的です。
>>法事・法要を完全解説!法事の種類・数え方・マナーを紹介いたします!
お墓の管理は非常に大変なものであることは確かです。枯れ葉などの掃き掃除から始まり、水を汲み、重たい水を運んで墓石の拭き取りなど、重労働になります。場所によっては自宅から、ペットボトルなどに水を汲み運んでこなければならない場合もあります。
時代と共に変化する供養の形
以前は、2世帯家族や3世帯家族など、祖父母から孫まで一緒に暮らしているため、家族みんなでお墓の管理を分担して行っていました。しかし、今では核家族化が進み、こうしたお墓の管理が難しくなってきているという現実があります。
社会が変化する中で、供養の形も変化することは当たり前のことです。こうした社会変化に合わせて様々な形の供養が生まれてきました。
そんな問題を解消する1つの手段が、今回ご紹介する永代供養と呼ばれるものになります。今回の記事では、その意味から長所や短所まで徹底的に解説してまいります。ぜひ最後まで御覧ください。
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永代供養とは?
永代供養とは、漢字の通り、一度契約すると寺社が供養をその後引き受けてくれるという意味になります。
現代ではお墓の管理が難しくなってきている
一般的には故人の家族や子孫がお墓を守りますが、先程ご説明したように、少子高齢化に伴う核家族化社会では、こうしたお墓の管理が難しくなってきています。
自分たちでお墓の管理をしたくても、会社など仕事で忙しくてどうしてもできない場合は、実家ととても離れた場所に住んでいるために容易にお墓に行けないなど理由は様々でしょう。
お寺が供養を引き受けてくれる
そこで、お寺などが一括して一度契約すると寺社が供養をその後引き受けてくれるといったものが生まれました。この仕組みを利用すれば、身寄りがなかったり、身寄りがあって疎遠で面倒を見てもらうことが難しかったりする場合でも、お寺が責任を持って行ってくれます。
この方法は、自分たちではどうしても管理が難しい場合だけでなく、故人に身寄りがない場合にも十分に活用できるでしょう。
それぞれに様々な事情があり、どうしてもお墓の工面ができなかったり、お墓の掃除などの管理を自身ですることができなかったりすることは十分に考えられます。本来であれば親戚などを頼れると良いですが、現代社会ではそこまでの深いつながりがなくなかなか頼むことができないことも多いかもしれません。
永代供養については下記記事もご参考ください。
・永代供養の家族墓を完全解説!特徴・種類・費用・メリットを紹介!
・墓じまいから永代供養にするまでの流れ、永代供養墓の種類・選び方から注意点まで徹底解説
永代使用との違い
似ていてよく間違えられる言葉に「永代使用」というものがあります。これは、漢字の通り永代に渡って使用することが出来るという意味になります。
この仕組みを使えば、一度契約した後は、ずっとそのお墓を使い続けることができます。一方で、永代供養とは異なり、お墓を使い続けることは出来るが、供養はしてもらえないという点には十分に注意が必要です。
こうしたところを考えると、この2つは漢字こそ似ているものの、意味は全く異なっているということがわかるでしょう。ぱっと見で判断することなく、しっかりと文字を見てから判断するようにしましょう。
永代供養の種類
永代供養には、いくつかの形式が存在しています。様々な方法がありますが、今回の記事では、一般的な3種類に絞ってご説明していきます。
それぞれ特徴が全く異なるものになるため、それぞれの特徴をしっかりと押さえて、ご自身にあった形の永代供養を出来るようになると良いでしょう。
永代供養墓
それでは早速ご紹介していきます。まずご紹介するのは「永代供養墓」と呼ばれる形です。これは、その名の通り永代供養をしてくれるお墓になります。ですので、この後ご紹介するものも、厳密には、この一種であると言うことが出来るでしょう。
こうしたお墓には、大きくわけて2つの種類があります。「合葬」タイプと「個別」タイプがそれぞれ存在しています。
合葬の墓
まず、前者は一箇所に様々な人の遺骨を混ぜて納めておくタイプです。後者は混ぜずに、それぞれの骨壷をわけて納めておくタイプになります。
個別の墓
最近は個別タイプも増えてきましたが、殆どは合葬墓であることが多いようです。管理という面ではメリットは大きいですが、こうした点があることには十分な注意が必要でしょう。
永代供養墓については下記記事もご参考ください。
・永代供養墓とは?基礎知識・費用・探し方・注意点を完全解説!
・永代供養墓にはどんな特徴がある?種類や費用相場などを徹底解説
納骨堂
次にご紹介するのは、納骨堂と呼ばれるタイプのお墓になります。これは、お堂の形をしたお墓で、お堂の中に遺骨を納めるために小さな小部屋が無数にあり、そこに遺骨を納めることになります。
納骨堂の特徴
このタイプのお墓は、いわゆる個別タイプに該当すると言うことが出来るでしょう。また、最近では首都圏などの都市部でこうしたタイプのお墓が増えてきました。
一言で納骨堂と言っても、昔ながらのお堂の形をしたものもあれば、ビルの中に入っているものまで様々あります。現在では、祭壇にキーカードをかざすと、自動的に遺骨が祭壇まで運ばれてくる自動搬送型の納骨堂もあるようです。
首都圏にお住まいの方の中には、電車の中釣り広告や映像広告などでこうしたタイプの供養に関する宣伝を見たことがあるのでは無いでしょうか。
納骨堂のメリット・デメリット
このタイプの納骨堂は、アクセスが良い傾向があり、便利ではありますが、その分他の永代供養墓に比べて費用が高い傾向があります。
また、こうしたシステマチックなつくりのお墓に違和感をおぼえる方もいらっしゃるかもしれません。便利な分、こうした点には十分な注意が必要でしょう。
納骨堂については「合祀とは?納骨堂の違いからメリット・デメリットまで徹底解説!」の記事もご参考ください。
樹木葬
皆さんも霊園の中に大きな木があることを見たことがあるのでは無いでしょうか。ただの木ではなく、木の根元に石でできたプレートが並んでいたりします。これこそが最後にご紹介する、樹木葬とよばれるものになります。
樹木葬の特徴
これは、一般的な墓石の代わりに樹木が使われるお墓で行われる葬儀のことを指します。この樹木葬には、先程ご説明したような合葬タイプと個別タイプの2種類がありますので、今検討しているものはどちらになるのかといった確認はしっかりと行うようにしましょう。
樹木葬は、以前はあまりないタイプでしたが、近年は人気が高まっている供養の方法の1つになります。遺骨が自然に還ることが出来るなどの他にはないメリットがありますが、その分、一般的な供養方法よりは費用が高くなります。
永代供養のメリット
ここまで、意味やどのようなものがあるのかについて詳しくご説明してまいりました。ここからは、長所や短所について詳しく解説します。両方をしっかりと確認して、ご自身の中でしっかりと天秤にかけることが出来ると良いでしょう。
まずは、メリットからじっくりと説明してまいります。
お墓を自分で維持管理する必要がない
最大のメリットとして「お墓を自分たちで維持、管理する必要がない」といったことがあります。
一般的にお墓は、自分たちで土地を購入し、墓石を手配・設置をして、納骨をします。また、その後の掃除や修繕、供養なども全て自分たちで行う必要があります。昔は、祖父母から孫まで同居し、家族・親族みんなでお墓を管理することが当たり前に行えていました。しかし現在では、そうした形での管理は難しくなってきているということができます。
永代供養では、お寺や霊園が用意したお墓に納骨をして、その後の供養もお寺や霊園が行ってくれます。また、普段の清掃や修繕なども全て行ってくれるため、家族の負担が著しく軽減します。これこそが、最大のメリットであるということが出来るでしょう。
信教を問わない
次にメリットとして挙げられるのは、基本的に信教を問わずに供養してもらえるということです。現在では、無宗教などの人が増えてきました。お寺などによっては、そのお寺の宗教の信者しかお墓を持つことができないなどの縛りがあることもありますが、ここではそうした縛りが無いことがほとんどです。
特に信じている宗教がない場合や、他の宗教を信じているといった場合にも、ここであれば引き受けてくれる可能性があります。ただし、必ずしもそうであるとは限らず、お寺によっては厳しい可能性もあるため、事前にそのお寺に、しっかりと相談しておくと良いでしょう。
ちゃんとした態度で相談をすれば、お寺の住職や霊園の担当者は親切に教えてくれるはずです。少しでも悩む場合は、早めに相談できると良いでしょう。
無宗教については下記記事もご参考ください。
・無宗教葬儀を完全解説!流れ・費用・マナー・供養方法を紹介!
・仏教のお葬式と何が違うの?無宗教で行うお葬式
永代供養のデメリット
お墓の維持に手間がかからないといった点でとても大きな長所がありました。一方で、こうした供養の形ならではの短所も存在しますので、長所だけで安心せず、しっかりと短所も確認するようにしましょう。
永代供養では一定の期間しか供養されない
まず1つ目の短所として挙げられるのは、供養してもらえるのは一定の期間だけである場合が多いということです。これに関しては、どこのお寺や霊園でもそうであるというわけではないので、必ず確認するようにしましょう。
お盆やお彼岸などは毎年供養してもらえても、年忌法要などは一定の期間までしか供養をしてもらえないということが多いようです。一般的には33回忌や50回忌までであることが多いです。
>>33回忌(三十三回忌)とは?弔い上げの意味から33回忌に注意したいマナーまで完全解説!
一度合祀すると遺骨が混ざって取り出せない
続いて注意すべきなのは、一度合葬すると、遺骨を取り出すことができないということです。これは、中でも合祀に関するデメリットになりますが、一番注意が必要になるポイントになります。
>>合祀とは?納骨堂の違いからメリット・デメリットまで徹底解説!
他の遺骨と一緒に納める合祀
ほかの形式に比べて費用が低く済む合葬は、他の遺骨と混ぜて納めることに特徴があります。個別ではなく、混ぜて納めるからこそ費用が低く済むのです。
しかし、一度混ざった遺骨はもとに戻すことができません。ですので、合葬をしてしまうと跡からやっぱり自前のお墓に移したい、と思ってもそれを行うことができないのです。
費用を安く抑えられる面もあるがデメリットも
維持という面では非常に便利で、合祀の場合費用を抑えることができることから非常に魅力的ではありますが、後戻りできないという点では、非常にリスクのある選択肢であるということができます。
これに関しては、一度行ってしまうとどうしてももとに戻すことは極めて不可能に近いため、十分に注意して、検討するようにしましょう。
親族の理解を得にくい場合がある
最後にご紹介するデメリットは、親族の理解を得にくい場合があるということです。永代供養は、便利な半面、他社にお墓の管理や供養を依頼するという事実は残ってしまいます。
この点、昔からの伝統や格式を重んじる人にとっては許すことができない場合があります。また合祀の場合は、さきほどご説明したとおり、どうしてももとに戻すことは不可能です。
親族に相談せずに、勝手に行ってしまい取り返しがつかなくなってしまうと、大きなトラブルに繋がる可能性が非常に高いと言えます。葬儀などを行う際に、前もって供養の方法は、親族などにしっかりと相談をして、みんなが納得した方法で供養を行えるようにしましょう。
永代供養の費用相場
ここまで、永代供養のメリットとデメリットを詳しくご説明してまいりました。この2つをじっくりと突き合わせて供養の方法を検討できると良いでしょう。また、検討する際にもう一つ大きな要素となるのは、その費用でしょう。
ここからは、永代供養の相場や、他の供養の方法に比べて安い理由などを詳しく解説してまいります。皆さんの供養方法の検討のお役に立てればと思います。
永代供養の費用相場
まず、永代供養の費用相場ですが、その種類によって大きな違いは出てきます。まず、合祀の場合は、10万円から30万円が費用相場です。他の供養方法に比べてかなり費用が低い部類に入るでしょう。
続いては、納骨堂タイプの相場になります。この場合相場は、60万円から150万円ほどになります。やはり合祀に比べるとかなり高めの印象になります。樹木葬の場合は40万円から100万円ほどで、だいたい納骨堂タイプと同じような費用相場になります。
永代供養が比較的に安い理由
永代供養がほかの供養方法に比べて安い理由はいくつかあります。最も大きな理由としては、永代供養は殆どの場合、合祀されることが多いからになります。合祀されると、占有スペースが限りなく少なくなります。加えて、個別に墓石を建てていく必要もありませんので、費用を低く抑えることが可能なのです。
逆を言えば、永代供養であっても専有するスペースが広くなる個別タイプなどの場合には、費用が跳ね上がります。
一言で永代供養と言っても本当にたくさんのタイプがあるので十分に注意するようにしましょう。
永代供養墓の選び方
続いて永代供養墓の選び方について詳しく解説してまいります。こうしたお墓を選ぶ際にいくつか押さえておくべきポイントがあります。今回はその中でも4つに絞ってご紹介致します。
故人の意向や遺族のみなさんの状況にあった供養ができるように、供養の方法を選ぶ基準となれば良いでしょう。
寺院や霊園の場所を決める
まず決めるべきは、寺院や霊園の場所になります。管理が不要とはいえ、ほとんどの場合お墓参りには行くでしょう。いざお墓に行こうと思ってもアクセスの悪い場所にあったり、極端に遠かったりすると、こうしたお墓参りが難しくなってきてしまいます。
場所が原因で、お墓に行くことができなければ自分たちと故人との距離も広がっていってしまいます。こうした自体を防ぐためにも、自分たちがお墓に行きやすい場所をしっかりと選べると良いでしょう。
代替の場所が決まれば、あとは、費用などの細かな調整をしていき、自身にあった場所を1つ決められれば良いでしょう。
維持費を含めた費用を比較する
続いて考えるべきポイントは費用になります。どんなに素晴らしいプランであっても、自身の予算に合致していなければ選ぶことができません。
故人の意向や遺族の意向を十分に反映しつつも、予算の中に収まる選択をすることは非常に難しいかもしれませんが、少しずつ条件を変えながら最適なプランが見つけられると良いでしょう。
施設やお墓の作りを確認する
続いては、管理施設やお墓の作り確認しましょう。記事の初めの方でご説明したように、お墓には様々な種類があります。どのような種類を選ぶかといったことも重要になりますので、いくつかの種類を比べられると良いでしょう。
他にも、自分たちが使いやすい施設を有しているかという点にも注意する必要があります。例えば、トイレはきれいかどうか、駐車場は十分な広さがあるかといった点になります。こうした点はどうしても忘れてしまいがちですので、しっかりと意識して確認するようにできると良いでしょう。
納骨の期間や行われる法要について確認する
最後に確認すべきなのは、個別から合祀に途中で切り替わるものである場合には、どのタイミングで合祀が行われるのかといった点には注意が必要になります。みなさんも、気が付かないうちに故人の遺骨が混ぜられていたら嫌ですよね。
また、合祀については取り返しがつかないため、大きなトラブルに発展しやすい傾向にあります。十分に注意するようにしましょう。
もう一点確認するべきポイントは、法要のタイミングになります。寺社や霊園によって年忌法要をいつまで行うかといった点が異なる場合があります。この点に関してもしっかりと確認するようにしましょう。
年忌法要については下記記事もご参考ください。
【一周忌】
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墓じまいや改葬
さて、ここからは「墓じまい」や「改葬」についてご説明してまいります。もとからお墓を持っている場合でも、途中から永代供養墓に移すことは可能です。今回ご紹介するこれらは、2つのキーワードは、それぞれこうした際に重要な要素となりますのでしっかりと押さえていきましょう。
墓じまいとは?
墓じまいとは、利用していないお墓を撤去することを指します。墓じまいをするためには、様々な手続きや供養などが必要になるため、もし行いたい場合には1年から3年ほどの時間がかかることを見込んでおくと良いでしょう。
加えて、撤去のために費用だけでなく、檀家を離れる離檀料などが必要になり、事前の相談がないと菩提寺とトラブルになる恐れもあるため注意しましょう。
改葬とは?
続いてご説明するのは改葬です。改葬とは、その名の通り改めて葬ることを指します。墓じまいがお墓の撤去そのものを指すことに対して改葬は、遺骨を別なお墓に移す作業を指すのです。この際に改葬許可などの公的な手続きも必要になるため、早めの準備を進められるようにしましょう。
必要な手続き
墓じまいや改葬については、法律でしっかりとした決まりがあるため、勝手に行うことはできません。基本的には改葬許可に関する手続きになるため、こうしたことを行いたい場合には、市区町村の役場に相談すると良いでしょう。手続きについて詳しく教えてくれるはずです。
墓じまい・改装については下記記事もご参考ください。
・墓じまいの費用を完全解説!相場・手続き・作業の流れ・費用を抑える方法を紹介!
・墓じまいのお布施について、費用相場からマナーまでを徹底解説!
・お墓についての一番の悩み:墓じまいを完全解説
墓じまいを始め、法事・弔事についての不明点や疑問は『やさしいお葬式』から24時間365日無料相談も承っています。電話でもメールでも行えますのでお気軽にご連絡下さい。
永代供養の意味についてのまとめ
「永代供養」について特に重要となるポイントを下記にまとめました。
【永代供養とは?】
●一度契約すると寺社が供養をその後引き受けてくれる供養の方法
【永代使用との違い】
●永代に渡ってお墓を使用することが出来るという意味
●永代供養とは異なり、お墓を使い続けることは出来るが、供養はしてもらえない
【永代供養の種類】
●永代供養墓
・永代供養をしてくれるお墓
・合葬や個別の墓と種類がある
●納骨堂
・お堂の形をしたお墓で、お堂の中に遺骨を納めるために小さな小部屋が無数にあり、そこに遺骨を納める
●樹木葬
・一般的な墓石の代わりに樹木が使われるお墓
【永代供養のメリット】
●お墓を自分で維持管理する必要がない
●信教を問わない
【永代供養のデメリット】
●永代供養では一定の期間しか供養されない
●一度合奏すると遺骨が混ざって取り出せない
●親族の理解を得にくい場合がある
【永代供養の費用相場】
●永代供養の費用相場
・合祀の場合は、10万円から30万円
・納骨堂の場合は、60万円から150万円
・樹木葬の場合は、40万円から100万円
【永代供養墓の選び方】
●寺院や霊園の場所を決める
●維持費を含めた費用を比較する
●施設やお墓の作りを確認する
●納骨の期間や行われる法要について確認する
今回は、永代供養について、その意味やメリット・デメリット、費用相場まで詳しく解説してまいりました。永代供養には、お墓の維持管理面で非常に大きなメリットがある一方で、後戻りできないといったデメリットも存在します。
また、こうしたデメリットは親族間でのトラブルに直結する可能性もありますので、事前の相談は必須であると言えます。早めに親族の間で葬儀後の供養について相談して置けると良いでしょう。
お墓は故人が安らかに眠る大切な場所となります。故人の意向を十分に汲みながら、みんなが納得する形で供養できると良いでしょう。
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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)
- 略歴
- 栗本喬一(くりもと きょういち)
- 1977年生まれ
- 出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)
- 株式会社東京セレモニー 取締役
- ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
- 「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
- 株式会社おぼうさんどっとこむ
- 常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
- 株式会社ティア
- 葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。
- 著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)
プロフィール