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喪中での新年の挨拶はどうすればよい?喪中の挨拶の仕方から年末年始の注意点まで徹底解説!

Aug 08 2021

大切な方が亡くなり初めて迎える新年。そこでの挨拶をどのようにすれば良いか迷っている方も多いでしょう。本記事では、喪中期間中に新年の挨拶をする上での会社での使い方や例文、返し方など注意点やマナーもあわせてご説明していきます。

大切な方が亡くなり初めて迎える新年。そこでの挨拶をどのようにすれば良いか迷っている方も多いでしょう。

この記事では、喪中期間中に新年の挨拶をする上での注意点などについてご説明していきます。 

喪中の新年の挨拶はどうするべきか?

喪中の新年の挨拶に関して具体的な内容を把握する前に、まずは基礎的な単語等も確認しておきましょう。

喪中とは?

そもそも「喪中」とは、亡くなった方を供養する意味も込めて普段の行動を慎ましくする期間のことを指します。

喪中の期間は1年間

この喪中の期間は1年間、つまり一周忌までというのが一般的です。とはいえ、特に法律で厳格に定められているわけではありません。

>>一周忌とは?意味・香典・お布施・お供え・マナーを完全解説!

確かに明治時代頃までは喪中の期間やその間の行動などが細かく決められていましたが、現代ではそこまで気にしすぎる必要はないでしょう。

そのため、仮に「しっかり気持ちの整理もできたので普段通りの生活に戻したい」と思えば1年を待たずに喪中期間を抜けても問題ありません。

反対に、まだまだ悲しみが癒えないということであれば1年以上慎ましく行動することもあります。

ただし、かつてほどの厳しい制約が無いとはいえ現在でも結婚式などの慶事は避けることが多いです。

喪中については下記記事もご参考ください。
喪中の正月の過ごし方とは?やること・控えることを完全解説!
喪中とは?喪中の期間・喪中にしてはいけないことを完全解説!
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喪中と忌中の違い

喪中と似ている言葉として「忌中」というものもあります。こちらも「故人を偲んで喪に服す」という意味があるので、喪中とあまり変わりません。

忌中の期間

ただし具体的な期間が異なります。忌中では四十九日が経つまで慎ましくするというのが基本です。

それでは、なぜ四十九日という期間なのでしょうか?それは仏教の考え方が基になっています。

仏教においては、四十九日を経過すると亡くなった方の魂の行き先が決まると言われています。そのためこの期間を区切りとして定めているのです。

この四十九日の段階で四十九日法要を行い、それを以て「忌明け」という形で忌中が終わります。

四十九日については下記記事もご参考ください。
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四十九日の香典相場を完全解説!書き方・マナー・故人との関係別相場も紹介!
49日とは?49日(四十九日)の意味や行われる法要について徹底解説!

忌中については下記記事もご参考ください。
喪中に神社へ行ってもいいの?喪中と忌中の違いから厄払いやお守りの処分の方法などを徹底解説!

喪中に新年の挨拶をされた際のマナー

このように喪中の期間は、基本的に1年間ほどであると認識されています。そのためほとんどの場合新年を跨ぐことになるでしょう。

その時に迷うのが「自分が喪中の時に新年の挨拶をされた」というケースです。習慣として新年の挨拶をしてくれる方も多いので対応に困ってしまいますよね。

お祝いの言葉は言わない

そのような場合、「明けましておめでとうございます」のようなお祝いの言葉は言わないのが原則です。

やはり身近な方が亡くなってまだ1年も経たない喪中期間中に「おめでとうございます」のような言葉は相応しくありません。

その代わりに以下のような言葉で新年の挨拶ができれば問題ないでしょう。

●今年もどうぞよろしくお願いいたします。
●昨年はお世話になりました。本年もよろしくお願いいたします。

自分たちが喪中である旨を相手が知っていれば、それも考慮して新年の挨拶をしてくれるでしょう。しかし全員が知っているとは限りません。

その場合は「喪中のため新年の挨拶は控えますが」というような言葉を先に述べておくと相手もわかりやすいです。

とはいえ毎回その前置きをしていると長くなってしまうので、シンプルに挨拶だけを交わしても構いません。

会社関係者であれば普段通りに行っても良い

ただし、新年の挨拶の相手が仕事の取引先などの場合は異なります。自分が喪中であるというのはあくまでもプライベートな事情にすぎません。

そのためビジネスの相手であれば割り切って普段通りに新年の挨拶をしても良いでしょう。

喪中に年賀状が届いたときのマナー

基本的に喪中期間には年賀状は出しません。そのため、本来であれば「今年は喪中のため年賀状は出せない」という旨を事前に伝えておくのが理想です。そうすれば相手も事情を考慮して年賀状は送ってきません。

しかし年末近くなどに亡くなった場合、その連絡が間に合わない可能性が高いです。そうすると予期せず相手から年賀状が届くこともあるでしょう。

あるいはこちらが喪中である旨を知らせていたにも関わらず、それを見落としてしまい年賀状を送ってしまったということもあります。

その場合はそれぞれのパターンごとに以下のような対応をしましょう。

①喪中である旨を知らせられずに年賀状が送られてきた場合

葬儀等に参列した方であれば事情を知っているので年賀状は送ってこないでしょう。

しかし、毎年年賀状でやり取りするくらいの限定的な関係性では普段通りに年賀状が届く可能性はあります。

その場合はお返しの年賀状は出さずに、1月7日の「松の内」を経過してから寒中見舞いを送りましょう。

内容としては、年賀状への返事ができなかった旨に対するお詫びと、誰が亡くなったのかということを記載すれば大丈夫です。

>>喪中に寒中見舞いを出してもよい?時期・マナー・文例集を紹介!

②喪中である旨を知らせたが年賀状が送られてきてしまった場合

こちらは単純に相手がこちらからのお知らせを見落としてしまった可能性が高いです。お知らせ自体は相手に届いているはずなので、しばらくすれば先方も気がつくでしょう。

そのため、改めて寒中見舞いを出してお知らせをする必要はありません。

喪中の相手に新年の挨拶をする際のマナー

ここまでは自分たちが喪中である場合のお話でしたが、新年の挨拶をする相手が喪中ということもあり得ます。

相手が喪中であるならば、やはり「明けましておめでとうございます」というお祝いの文言は使うべきではありません。

自分の身に不幸が起こったとして、そのタイミングで仮に新年の挨拶であってもお祝いの言葉を言われるのはあまり良い気持ちはしませんよね。

だからといって「こんにちは」だけというのも不自然です。新年の挨拶としては「昨年はお世話になりました」「今年もよろしくお願いします」などの言葉を伝えれば問題ありません。

 

喪中であることを知らせる喪中はがき

喪中の場合は年賀状のやり取りをしている方を中心にその旨を伝える必要があります。このお知らせの際に使う「喪中はがき」についてみていきましょう。

喪中はがきとは?

「喪中はがき」とは、先ほど少し触れたように喪中である旨を周囲の方々にお知らせするためのはがきのこと。故人が亡くなってから1年以内の新年を迎える前に送ります。

喪中はがきの送り方

喪中はがきを送る際は、通常のはがきはもちろん観光地や民間の会社で販売している私製はがき等でも構いません。

切手を貼る際は、弔事専用の物を使いましょう。郵便局で「喪中はがきに使う切手が欲しい」と伝えれば購入できます。

また、年賀状で子どもの写真などを載せる方もいますが、喪中はがきに故人の写真を載せるというようなことは基本的にありません。

しかし最近では、著名な人物であれば遺影を喪中はがきに載せるということも増えています。

そのため、今後一般層にもその文化が浸透する可能性はあるでしょう。

喪中はがきを書く際のポイント

喪中はがきには記載しておくべき事項がいくつかあります。相手に失礼のないように書くべきことはきちんと確認しておきましょう。

①新年の挨拶を欠くことに対するお詫び

この気持ちはまず一番に伝えます。書き出しを以下のような文章にすれば大丈夫です。

●喪中につき新年のご挨拶を差し控えさせていただきます
●誠に勝手ではございますが、新年のご挨拶はご遠慮申し上げます

先程少し触れたように、喪中はがきの目的を新年の挨拶を欠くことに対するお詫びです。そのため、まずはその気持ちを端的にはっきりと伝えましょう。

②故人についての情報

故人の情報については、「いつ・誰が・何歳で亡くなったのか」という旨を記載します。以下のような文章で伝えましょう。

●本年◎月×日に、母□□が〜〜歳で永眠いたしました。

ただし、具体的な日付や年齢は省略しても問題ありません。最低限、故人との関係性と亡くなった月は記載しておきましょう。

また、死因など詳しい状況については記載する必要がありません。喪中はがきはあくまでも新年の挨拶ができない旨を伝えるためのお知らせです。それのみを端的に伝えましょう。

③生前に交流してくれたことに対する感謝の気持ち

喪中はがきの最後に、故人と生前に交流をしてくれたことに対するお礼も述べましょう。以下のような言葉で伝えれば大丈夫です。

●平素よりの御厚情に深く感謝いたします。
●生前賜りました御厚情に深謝いたします。

この後に、今後の変わらないお付き合いを願う言葉として「本年も変わらぬご交誼のほど謹んでお願い申し上げます」なども付け加えると良いでしょう。

また、相手の1年間が無事であることを祈る言葉を繋げても構いません。以下のような言葉です。

●皆様に良いお年が訪れますようにお祈りいたします。

喪中はがきを送る相手

葬儀に参列せず年賀状のやり取りを行っている方

まず「葬儀には参列していないが年賀状のやり取りは毎年している方」には喪中はがきを送りましょう。例年の習慣で送ってもらえる可能性は大きいので、その前に喪中である旨を伝える必要があります。

ご遺族と直接やり取りしていた相手であればそのまま喪中はがきを送れば問題ありません。

差出人の名前を喪主に変更する

ただし、故人本人と直接年賀状のやり取りをしていた相手の場合、差出人の名前を喪主に変更してから送りましょう。

近くに住んでいる方であれば、葬儀に参列していなくても訃報の旨をすでに知っているかもしれません。

しかし遠方に住む方だとそもそも訃報を知らないこともあるため、「喪中はがき兼訃報のお知らせ」というような扱いになります。

葬儀に参列した方にも喪中はがきを送る

次に「葬儀に参列した方」に対してですが、上記と同様に喪中はがきを送りましょう。葬儀に参列しているので故人の訃報自体はもちろん知っています。

しかし喪中はがきは、訃報通知よりも「新年の挨拶ができないことに対するお詫び」という意味合いが強いです。そのため、葬儀に参列した方であっても改めて送った方が良いでしょう。

両親や兄弟、近しい親戚などは普段から交流があるため喪中はがきを送る必要はありません。

またプライベートとの線引きという意味合いで、ビジネス上のお付き合いのみの方には送らないことも多いです。

喪中はがきを送るタイミング

喪中はがきは、年賀状での新年の挨拶を控える旨を伝えるための物。そのため相手が年賀状を送り始めるタイミングまでには手元に届ける必要があります。

11月中旬〜12月上旬には届くように準備する

そのため、11月中旬〜12月上旬には届くように準備しておきましょう。遅くても12月15日くらいには届いてないと行き違いになる可能性があります。

早く着きすぎないようにする

だからといってあまり早くに送りすぎるのもオススメできません。確かに相手が年賀状を出してから手元に届くよりは良いですが、早すぎると逆に相手が年賀状を出すタイミングで忘れている可能性があります。

特に、毎年のやりとりが年賀状のみという方であればそうしたことが起こるかもしれません。それらを考えると先程の日程くらいがちょうど良いタイミングと言えます。

喪中はがきについては下記記事もご参考ください。
喪中はがきとは?喪中の意味からはがきの準備方法、書く内容から出し方まで徹底解説!
喪中ハガキの書き方は?喪中ハガキを書く際の注意点から例文まで徹底解説!
喪中ハガキとは?書き方と文例と出す相手と時期を徹底解説!

喪中の年末年始の注意点

このように喪中における新年の挨拶のタイミングでは様々なことに気を配る必要があります。

それ以外には次の点に注意して年末年始を過ごしましょう。

お歳暮

基本的に喪中期間中はお祝い事は避ける必要があります。

しかしお歳暮に関しては、お祝いではなく「日頃お世話になっている方への感謝の気持ち」を表現したもの。そのため、喪中であってもお歳暮を贈ることは問題ありません。

これは、自分が喪中期間であるときはもちろん相手が喪中であっても大丈夫です。ただし、忌中の期間中は故人が亡くなってまだ四十九日が経っていないので贈るのは控えた方が無難でしょう。

また、中にはお歳暮であっても喪中期間中は受け取りたくないという方もいます。その場合は知らずに贈ると逆に失礼となってしまうので、事前に確認をしておきましょう。

喪中期間中のお歳暮に関しては以下のような点に注意をします。

①のし紙は白い短冊か無地の奉書紙を使う

一般的なお歳暮ののし紙には紅白の水引が使われています。しかし紅白柄はお祝い事の際に使用するもの。

そのため喪中にはふさわしくありません。必ず白い短冊か無地の奉書紙を使いましょう。

分からなければ店員さんに聞けば対応してくれます。インターネットで購入する場合は備考欄などにその旨を記載しておけば良いでしょう。

②故人宛に届いたお歳暮は適切に対応する

場合によっては、喪中であることを知らない方から故人宛にお歳暮が届くこともあります。特に遠方の方であれば訃報を把握できていないこともあるでしょう。

その時は品物をきちんと受け取った上で、お礼状と一緒にお返しの品物を贈るのが正しいマナーです。

お礼状には感謝の気持ちと共に故人の訃報についても記載します。「連絡が届いておらず大変申し訳ありません」という文言であれば大丈夫です。

自分が故人宛に贈ってしまうとこうした手間を相手にかけさせることになるため、訃報を把握しているのであればその方宛にお歳暮を贈るのは避けましょう。

訃報については下記記事もご参考ください。
訃報をメールで伝えるときの文例・マナーを完全紹介!マナーと注意点を解説!
訃報の連絡はどう送る?伝えるべき内容から範囲、例文まで徹底解説!
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年越しそば

年越しそばには「健康に長生きできますように」という願いが込められています。これはお祝い事とは無関係なため、喪中に年越しそばを食べても問題ありません。

また、蕎麦が切れやすいことから「1年間の苦労を断ち切る」という意味合いもあります。そのため、大切な方が亡くなり何かと苦労の多かった年を断ち切るということで食べても良いでしょう。

正月飾り

門松やしめ縄、鏡餅などの正月飾りにはお祝いの意味が込められているため、喪中には飾るべきではありません。毎年飾っているご家庭もあるかもしれませんが、喪中は慎んだ行動をすべきです。

特に家の外に飾ってしまうと、喪中であることを知っている方から不思議に思われてしまいます。

おせち

おせち料理は新年のお祝い料理です。そのため喪中には食べないようにしましょう。特にタイやエビが入っているとさらにお祝いの色が強くなってしまいます。合わせて紅白のかまぼこも食べるのを控えましょう。

ただし、そうしたお祝いの食材を使わなければ食べても大丈夫です。お雑煮もお供物のお餅を入れずに食べるのであれば問題ありません。

初詣

喪中の初詣に関しては「絶対にしてはいけない」という定めはありません。しかし、宗教や喪中の経過日数などによって対応が異なるので確認しておきましょう。

仏教での初詣

仏教では初詣で寺院に行くことが多いかと思います。その場合は、喪中だけでなく忌中期間であっても初詣は可能です。

仏教の初詣は、お祝いというよりも「ご先祖様に挨拶をする」という意味合いが強いもの。そのため基本的にどの期間であっても初詣に行って問題ありません。

仏教(仏式)については下記記事もご参考ください。
仏式とは?意味・流れ・マナー・神式との違いを解説!
仏式葬儀とは?一般的なマナーや葬儀の流れについて徹底解説

神道での初詣

一方神道では初詣に神社へ行く方が多いです。その場合喪中期間であれば行っても問題ありませんが、まだ忌中期間を経過していないのであれば初詣は控えましょう。

これは神道における死への考え方から生まれた習慣です。

神道では「死とは穢れである」という認識をされています。穢れは「気枯れ」とも書き、これは大切な方が亡くなり精神的にかなり疲弊している状態を表現したもの。

これは「神様と会うにはふさわしくない状態」と言われています。

つまり、忌中期間中はこの穢れが取り除かれていないため、神社への初詣は控えるべきなのです。

神道(神式)については下記記事もご参考ください。
神社のお葬式とは?神道のお葬式の流れから作法まで完全解説!
神式葬儀の流れとは?仏式との違いや基本的なマナーについても解説

新年の挨拶回りの方法

毎年新年になると、会社関係者などお世話になった方に挨拶回りをすることもあるでしょう。その場合の注意点等についてご説明します。

新年の挨拶の際に気をつけるべきこと

新年の挨拶回り自体は特に問題ありません。先程ご説明したように「おめでとうございます」など、お祝いするような言葉を避けて新年の挨拶をすれば良いでしょう。

手土産を持参してもよい

この時に手土産を持参しても構いません。日用品など日常で気軽に消費できる品物であればお祝いの要素はありませんし、何より相手も喜ぶことでしょう。

とはいえ、人によっては「喪中に新年の挨拶回りをするのはふさわしくない」と考える場合もあります。

もし地域の風習等で、喪中の新年の挨拶があまり良くないと考えられているのであれば、その時は控えた方が良いでしょう。

会社において気をつけるべきこと

会社の取引先に新年の挨拶をすることもあるでしょう。その場合、ビジネス上のお付き合いはプライベートと切り分けて考えた方が良いです。

そのため、例年通り「明けましておめでとうございます」と伝えて問題ありません。会社内であれば、忌引き休暇の取得などによって周囲も喪中の旨を把握しているはずです。

関係別の喪中の期間

喪中の期間は基本的に1年間です。とはいえ厳格にルールが定まっているわけではありませんし、故人との関係性によっても変わります。

具体的には以下を目安にすると良いでしょう。

関係別の期間目安

①配偶者・義父母含む両親
12ヶ月〜13ヶ月

②義理を含む子供
3ヶ月〜12ヶ月

③兄弟姉妹
1ヶ月〜6ヶ月

④祖父母
3ヶ月〜6ヶ月

⑤孫や同居の親族
1ヶ月

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喪中での新年の挨拶におけるまとめ

以上が新年の挨拶で気をつけるべき点等についてです。最後にもう一度振り返っておきましょう。

◎「喪中」とは、亡くなった方を供養する意味も込めて普段の行動を慎ましくする期間のことを指す。

◎自分あるいは相手が喪中の時に新年の挨拶をした場合、お祝いの言葉は言わないのが原則。

◎喪中に年賀状が届いた場合は基本的に寒中見舞いで対応する。

◎喪中はがきを書く際のポイントは以下の通り。
①新年の挨拶を欠くことに対するお詫び
②故人についての情報
③生前に交流してくれたことに対する感謝の気持ち

◎喪中はがきは、年賀状のやり取りはしている方はもちろん葬儀に参列した方にも送る。

◎喪中はがきは11月中旬〜12月上旬には届くように準備しておく。

◎喪中の年末年始は以下の点に注意して過ごす。
●お歳暮はマナーを守って上で贈る
●年越しそばを食べても問題ない
●正月飾りは飾らない
●おせちはお祝い事の食材を抜いて食べる
●初詣は時期と宗教に気をつけて行く

◎会社の取引先に新年の挨拶をする場合は、例年通りお祝いの言葉を伝える。

◎喪中の期間は基本的に1年間だが、故人との関係性によっても変わる。

喪中期間中における新年の挨拶を躊躇ってしまう方も多いはず。しかしそこまで厳格なルールはないため最低限のマナーを守れば問題ありません。

きちんと故人への思いを馳せながら、お世話になった方々に挨拶をすると良いでしょう。

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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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