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シンプルな葬儀でもきちんとお見送りできる直葬の費用と流れを解説

Jul 15 2024

直葬とは、火葬のみを行う最もシンプルなお別れの仕方です。残された家族の手間などを考え、自ら直葬を希望する人も増えてきています。直葬にかかる費用や死亡宣告からの流れ、メリット&デメリットを理解して、自信を持って直葬の選択をしましょう。

「自分は無宗教だし火葬だけの直葬で十分かな」

「大がかりな葬式はしてほしくない…」

「自分の葬式にお金をかけるのではなく、残された家族に少しでも多く分け与えたい」

そんな思いから直葬を希望する人が増えてきています。

実際に、公正取引委員会が調査した「葬儀の取引に関する実態調査報告書」によると、「直葬が増加傾向にある」と回答した葬儀社が約3割という結果になりました。

直葬は火葬式とも呼ばれ、通夜や葬儀(告別式)を省略し、火葬のみ行う最もシンプルな葬儀スタイルです。

様々な葬儀形式と比べても、特別な儀式がないため費用が抑えられるのが大きな特徴となります。

【葬儀形式の特徴】

葬儀形式 特徴 費用目安 参列者目安
直葬(火葬式) 通夜・葬儀を行わず、火葬のみ(直葬)を行う

20~50万円

〜10人

一般葬 通夜、葬儀(告別式)を2日かけて行う

150~280万円

30~100人

家族葬 近しい親族のみで、通夜、葬儀(告別式)を2日かけて行う

40~170万円

〜30人

一日葬 通夜を省略し、葬儀(告別式)を一日で行う

30~150万円

5~30人

費用参考元:プロが教える葬儀種類の”正しい”選び方!6つの特徴〜費用の全情報

とは言え、費用面だけで直葬を選択してしまい下記のようなトラブルや後悔を感じる方もいらっしゃいます。

「安いと思って直葬にしたら僧侶も祭壇も無い予想以上にシンプルな葬儀だった。もっときちんと事前相談をしっかりしておくべきだった…」

「お寺にお墓があるが、直葬にしたら納骨を断られた。葬儀と戒名を依頼しなければお墓に入れないと後から知った」

「参列者を呼ばず、質素な葬儀を行ったら後から自宅に多くの人が訪れて対応に追われて大変だった」

上記のようなトラブルが起き、「こんなはずでは…」と後悔する前に、直葬のデメリットや『直葬の正しい知識とトラブル対処法』の理解を深め、自信を持って直葬を選択できるようにしましょう。

ぜひ、最後までお読みください。

直葬は費用は抑えられるがデメリットも多い

直葬は、告別式や通夜式はせず火葬のみを行う形式のため、「火葬式(かそうしき)」とも呼ばれます。

この「手軽さ」は、費用面で大きなメリットとなる一方、様々なデメリットを生むリスクがあるため、選択には配慮と注意が必要です。

・納骨時に菩提寺から納骨を拒否される可能性

・親族や友人から通夜や葬儀(告別式)を行わないことへの苦情

・残された遺族が気持ちの整理をつけにくい

・儀式を行わない分、自宅への来訪者が増える

直葬を選択することで起こり得るこれらのデメリットを、重要度の高い順に紹介します。

菩提寺(ぼだいじ)から納骨を拒否される可能性がある

宗教儀式としてのプロセスを省いている直葬に対して良い感情を持たないお寺は多く、宗教感を重んじるお寺であるほど、直葬の納骨を断る傾向にあります。

仏教儀式としての葬儀とは、僧侶が故人の冥福を祈る中で遺族が故人との別れを偲ぶものであり、焼香・戒名・読経・法要といった様々な儀式を行い納骨に至る流れが基本です。

菩提寺に納骨するということは、お寺のご住職に供養や管理をお願いする形になるため、宗派による考え方やお寺の意向に反するものは、納骨させてもらえない可能性があるのです。

先祖代々お世話になっている菩提寺など、納骨を予定している所がある場合には、直葬を選択する前に「直葬で納骨が可能かどうか」を事前に確認しておきましょう。

「葬儀をやるのが常識」という苦情を受けることもある

直葬を選択することに対して、親族や故人と親しかった人から心無い言葉をあびせられるリスクがあります。

「葬儀をしないのは罰あたりだ」

「お金の心配ばかりして、弔いの気持ちがない」

「故人をないがしろにしている」

冠婚葬祭については宗教的な意識や地域性が強く根付いている為、上記のような批判を受けたという事例も多く聞かれます。

日本の法律では、「死亡届けを出し土葬や火葬といった適切な埋葬を行うこと」こそ義務付けられているものの、弔いの仕方に明確な決まり事はありません。

大切なのは、故人を偲ぶ気持ちですので、「直葬を選ぶことで故人が成仏できない」と言われる根拠はありません。

しかし正式な形での葬儀をすることが当たり前だと考えている人からすると、それらの工程を全て省いた直葬は「ありえないこと」だと感じてしまうのでしょう。

トラブルを避けるためには、誠意のある対応をすることが大切です。

・故人の意思である場合には、遺言や書面を見せる

・金銭的理由である場合には、直葬をする旨を事前に相談しておく

親族内でもめるリスクを抑えるためにも、生前に自ら直葬に対する意思表示をしてもらうことが一番の近道でしょう。

気持ちの整理をつけにくいことがある

お通夜や告別式を行わないことで、遺族側の気持ちに整理がつかず、故人の死を受け入れられないケースがあります。

お通夜や告別式といった儀式には、故人を仏教的儀式で供養し弔うことが目的ですが「故人の死を受け入れ、気持ちの整理をつける」という側面もあります。

自分と同じように故人を想う人達と時間を共有すること、故人について思いを馳せる時間を設けることは、気持ちの整理をするという点において非常に大きな影響を与えるでしょう。

そのため、かしこまった儀式を行わずに火葬のみで済ませる直葬では、現実味のないまま骨になってしまい気持ちが追い付かないという事態に陥るリスクがあります。

解決策としては、勢いではなく周りや葬儀社に相談して後悔のない決め方をしていくことが推奨されます。

数多くの現場を経験してきた葬儀社だからこそ思いつく提案などもあるはずです。信頼できる葬儀社と納得のいくまで話をして、最良の葬儀形式を選択していきましょう。

直葬で後悔しないために是非知っておきたい注意点については、「火葬のみの葬式で後悔しない!プロが教える8つの流れと3つの注意点」の記事で紹介していますので参考にしてください。

葬儀後、 自宅への来訪者が増える場合がある

葬儀に参列して弔うことができなかった分、自宅へ線香をあげに来る人が多く対応に追われるというデメリットがあります。

親族や故人の知人・友人・会社関係者などは参列できなかった人が、「一言お別れを言わせてほしい」「故人に挨拶がしたい」といった理由で自宅に弔問しにくる事が予想されます。

特に、納骨先が決まらない場合や四十九日や一周忌の法要に合わせて納骨する場合など、家に遺骨を置いている期間は、来訪者が直接自宅に来るリスクがあると覚えておきましょう。

心の整理ができるまではそっとしておいてほしいと思う場合には、訃報連絡の仕方を工夫することで対策できます。

(例文)

・故人ならびに家族の遺志により、御香典・御共花・御供物・弔問は失礼ながら辞退させていただきます 恐れ入りますが何卒よろしくお願い申しあげます

・御香典・御共花・御供物・弔問に関しましては、故人の遺志により固くご辞退申し上げます。故人が生前賜りましたご厚誼に深くお礼申し上げ、謹んでお知らせ申し上げます。

このように、体調不良や故人の意思などを理由に添えた上で、香典・弔問はお断りする旨を丁寧に伝えるよう心がけましょう。

直葬を選ぶことのメリット

直葬には、他の葬儀形式では得られない物理的・精神的なメリットがあります。

・費用が節約できる

・忌引きの日数が少なくて済む

・葬儀について考える手間が省ける

故人の意思はもちろんですが、これらのメリットに魅力を感じて直葬を選択したという遺族も増えています。

直葬を選んだ理由として人気の高い順に、メリットを3つ紹介していきます。

直葬のメリットとデメリットにより詳しく知りたい方は「葬儀無しで火葬のみ?直葬の流れからメリットデメリットまでを徹底解説!」の記事も参考にしてください。

費用を節約できる

一般葬の相場が約70万円であるのに対し、直葬は約20万円と負担額が大幅に軽減します。

葬儀に必要な金額の多くが、儀式の運営に必要な物品や人件費や僧侶や参列者へのおもてなしです。

これらの経費を省くことができる直葬は、コストを大きく抑えることに繋がります。

家族が亡くなった時は、葬儀代とは別にお墓、お仏壇、法要、遺品整理など様々な部分で費用が発生してきます。

残された家族のこれからの生活を考え少しでも費用を節約したいという方にとって、直葬は最適な葬儀形式と言えるでしょう。

忌引きの日数が少なくて済む

直葬を選択した場合、葬儀に要する日数は1日のみで、トータルでも数時間程度で火葬までを済ませることが可能です。

法律上、死亡宣告後24時間は火葬をしてはいけないという決まりがあります。

そのため、最低でも24時間以上はかかりますが、直葬では安置後すぐに火葬へと取り掛かるスタイルのため、お見送りの所要時間自体は数時間です。

葬儀社さえ決まってしまえば打ち合わせに時間と日数をかける必要もないためとんとん拍子に事を運ぶことができるでしょう。

仕事の都合で何日も忌引き休暇を取れないという方など、労力や時間をかけられない場合に直葬が選ばれる傾向にあります。

勤め先への忌引き連絡について詳しくは「忌引きの連絡はメールでも大丈夫?忌引きの意味から忌引きメールの書き方、忌明けのマナーまで徹底解説!」の記事に例文などを交えて解説してありますので、是非参考にしてください。

葬儀について考える手間が省ける

直葬では、葬儀というものに対する精神的・時間的な負担を限りなく抑えた弔いが可能です。

個人の価値観にもよりますが、「葬儀というものに追われず、心に余裕をもって弔うことができる」と直葬を高く評価する声も聞かれます。

終活やエンディングノートという言葉が出てきた背景には、葬儀について簡単に決めきれないことが多く、葬儀内容を決定するのに頭を悩ます遺族が多いことも要因の一つにあげられます。

葬儀形式、参列者、宗派、おもてなし、香典返し、弔問客への連絡、席順、遺影、弔辞役・・・

遺族が考えるべきことは多岐にわたり、故人の意思が重要となる部分や葬儀社だけでなく遺族同士で話し合って決めることも多いため手間と時間がかかります。

死亡宣告後の様々な手続きと同時進行で、葬儀についての考えをまとめていくのは非常に大変です。忙しさで頭がいっぱいで故人を偲び弔う気持ちの余裕がないまま儀式を終えるという方も多いでしょう。

その点で直葬は、「遺体を搬送し遺族のみで火葬する」というシンプルな内容で弔問客やおもてなしの心配がありません。

葬儀社との話し合いも、内容の確認と日取りや時間の調整がメインで、特別頭を悩ませ遺族で相談することはせずとも段取りを組むことができます。

直葬にかかる費用(相場:20~100万円)

昨今、葬儀社側は利用者のニーズに合わせて様々な葬儀プランを提供している中で、多くの葬儀社が2つの直葬プランを用意しています。

名称の一例 内容 特徴
お別れ葬

シンプルプラン

・搬送、安置、火葬

・簡易棺、棺用布団

・骨壺、骨箱

・10万円以下

・火葬のみ

火葬式プラン

直葬プラン

・搬送、安置、火葬のみ

・棺、棺用布団

・骨壺、骨箱

・仏具一式

・仏具一式が揃っている

・20万円前後

・読経や戒名などのオプションあり

「直葬」という言葉は、「通夜や告別式を行わず、火葬のみの葬儀形式」という意味を持ちます。

そのため、火葬のみを行う上記のプランはどちらも「直葬」と呼ぶことができます。

本記事では、火葬のみでもお別れの時間や読経の要素を追加できる下段の葬儀プランについて解説していきます。

直葬にかかる費用は、大きくわけて3つです。

1.葬儀社に払う料金
2.自治体にはらう火葬代
3.僧侶に払うお布施

これらの合計が、直葬にかかる費用です。

金額の大きい順に、一つずつ確認していきましょう。

直葬の費用内訳

直葬をする場合の葬儀社に払う金額の相場は、20万円〜40万円程です。

内訳は「基本料金」+(利用があれば)「オプション料金」となります。

特に表の黄色部分については、超過すると追加費用がかかります。総額だけではなく葬儀内容がプランの範囲内におさまっているかどうか、よく確認する必要があります。

例えば、安置室の利用は、直葬の平均日数である2日間、搬送距離は地域にもよりますが20キロ以内を目安にすると、追加費用がかかることは少なくなるでしょう。

【直葬プラン内容比較表(2024年7月現在)】

※価格はHP記載税込み金額

※各葬儀社で下記項目以外にも追加で含まれるものもあります

  やさしいお葬式 小さなお葬式 イオンのお葬式
総額(税込み)

82,500円

86,900円

99,000円

搬送 30km

30km

20km
安置室利用 2日分 2日分 2日分
所要日数

(逝去日を含まず)

1日 1日 1日
仏衣一式 × × ×
棺、棺用布団
枕飾り × × ×
線香、ろうそく × × ×
骨壺、骨箱
白木位牌 × × ×
遺影 × × ×
スタッフ
お別れ用花束 × × ×
役所手続き代行
自宅飾り一式 × × ×

大手の葬儀斡旋業者では、直葬の基本プランを17〜20万円前後で提供しています。

病院や自宅からの搬送・火葬までの安置・必要仏具が全て含まれているため、基本プランだけで十分な直葬を執り行うことが可能です。

他にも葬儀社によっては、オプションを追加できる場合があります。直葬でよく使われるオプションと、費用の目安をご紹介します。

内容 費用目安
遺体搬送費用追加 10㎞ごとに5,000円~
遺体安置費用追加 1日 10,000円~
ドライアイス・保冷材 1日 5,000円~
ご遺体を花で飾る 5,000円~10,000円
納骨、法要手配 50,000円~
喪服レンタル 15,000円~
料理(精進落とし) 参列人数や規模により異なる

自治体に払う火葬代(相場:無料〜6万円)

葬儀形式がどのような形であっても、火葬をする際には「火葬代」が発生します。

火葬場は地方自治体や民間業者が運営している為、多くの葬儀社で「基本料金」に含まず、別途支払という形式をとっています。

支払い自体は、葬儀社が代行してくれ、後日まとめて葬儀社に支払うという流れが一般的です。

無料で行ってくれる公営の火葬場もありますが、民間業者がメインとなっている都市部では火葬代として5万円以上かかる所もあるなど、地域差が大きいのが特徴です。

例)

・東京23区 4万円~6万円

・大阪府大阪市 1万円

・北海道札幌市 無料

・福岡県福岡市 2万円

火葬をする場所に故人が生前居住していたのか・故人の年齢や身体の大きさなど、条件によって金額が変わってくる場合があります。

調べる際には、インターネットで「お住まいの地域名+火葬料」などで検索をするか、自治体の窓口に問い合わせをしてみましょう。

火葬費用の地域によっての価格差や知っておくべき注意点を前もって理解しておきたい方は、「火葬費用はタダでも良い葬儀は可能!知っておくべきポイントと注意点」の記事も参考にしてください。

僧侶に払うお布施(相場:5万円〜)

火葬炉前で僧侶に読経や戒名をお願いする場合は、お布施が必要です。

葬儀社が提供する直葬のプランでは、基本的に読経や戒名は含まれていません。

菩提寺への影響などを考慮し、オプションとして僧侶を呼んで供養してもらう時には宗派の相場に合わせた金額を納めます

お布施とは、お坊さんやお寺に対する感謝の気持ちを表して納めるお金のことを意味します。葬儀においては、読経や戒名に対する謝礼だと考えましょう。

直葬時のお布施の相場は、5万円前後だとされていますが、宗派や時期によって異なる場合がありますので、葬儀社の人に相談してみるとよいでしょう。

最新のお布施相場や、僧侶へのマナー対策について詳しくは「【令和4年最新】葬儀時の僧侶お布施相場〜抑えるべきマナーのすべて」の記事も参考にしてください。

死亡宣告から直葬までの流れ

直葬を選ぶ場合、お通夜や告別式がありませんので、死亡宣告から直葬までの流れは至ってシンプルです。

やること 日にち 内容
葬儀社の決定 死亡日 どこの葬儀社を利用するか決める
遺体の搬送と安置 「自宅~安置所」や「病院~自宅」など
葬儀社との打ち合わせ 内容の確認や見積もりについて
訃報の案内 火葬に参列する遺族や親族への連絡
納棺 火葬の日 遺体を棺に納める
火葬 火葬場にて焚きあげと収骨

葬儀社をどこにするか決め葬儀を依頼すると、自宅や病院に遺体を受け取りに来てくれます。

その後、葬儀社と打ち合わせをし、火葬日当日を迎えるのが一般的な直葬の流れです。

流れに沿って、工程の詳しい内容を一つずつ確認しましょう。

1.葬儀社の決定

医師に死亡届けを書いてもらう間に、どこの葬儀社で葬儀をするか遺族で話し合って決めましょう。

直葬の場合、大規模な葬儀社では取り扱いがない場合もあります。また、一言で「直葬」といっても細かいプラン内容は葬儀社によって異なります。

死亡後に葬儀社決めで慌てることのないよう、事前に家族で話し合いの場を設けておくとよいでしょう。

失敗しない葬儀社選びのポイントについて詳しく知りたい方は「後悔しない葬儀社の選び方!知るべき5つのポイントと3つの確認事項」の記事も参考にしてください。

2.遺体の搬送と安置

日本の法律では、死後24時間は火葬をすることが禁じられています。そのため、火葬をするまでの間、遺体が腐敗しないよう注意しながらどこかに安置しておく必要があります。

「葬儀社の安置場」or「自宅」での安置が一般的で、遺族の希望に合わせて選択が可能です。

・病院で亡くなり安置場を希望する場合…「病院→安置場」

・病院で亡くなり自宅での安置を希望する場合…「病院→自宅」

このように、故人の遺体がある場所と安置場所が異なる場合は、葬儀社が搬送を請け負ってくれます。

【ご遺体の安置場所】

  費用目安 特徴
自宅

0円

【メリット】

・施設利用料が不要の為、費用を大きく抑えることができる

・住み慣れた家で、故人とお別れの時間を持つことができる

【デメリット】

・ご遺体を安置するために、ある程度のスペースが必要

・室温の調整などご遺体の管理が難しい

・アパートやマンションなど搬送が難しい可能性がある

安置室

1~3万円(1日あたり)

【メリット】

・ご遺体の管理を施設スタッフに任せられる為、遺族の負担が軽くなる

【デメリット】

・施設の規定や設備によって、面会時間が限られる

・安置期間によって高額になる可能性がある

遺体保管所

1万円(1日あたり)

【メリット】

・ご遺体の管理を施設スタッフに任せられる為、遺族の負担が軽くなる

・面会時間に制限のない施設が多いので比較的自由に故人とお別れの時間を持てる

【デメリット】

・施設数が少なく、空き状況がない可能性がある

・安置期間によって高額になる可能性がある

 

遺体安置について疑問点があれば、「遺体を安置できるのは3日?期間と場所や方法・費用まで疑問を全解説」を読めば安置場所の決め方や安置できる期間、かかる費用までわかりますので、ぜひご参照ください。

3.葬儀社との打ち合わせ

直葬は、火葬をメインとしたシンプルな葬儀形式であるため打ち合わせといっても日程調整と内容の確認が主な議題となります。

・火葬日程の確認

・火葬日程の調整

・参列者の確認

・プラン内容の確認

・オプション(読経や納骨について)の案内

決めることが少ないので、打ち合わせといっても他の葬儀形式とくらべて非常に短時間で終わらせることができるでしょう。

葬儀社に聞かれる内容については「事前に知っておきたい、葬儀会社のスタッフに聞かれること」に詳しく説明されていますので、記事を見ながら準備するとスムーズに作成できます。

4.訃報の案内

直葬ではお通夜や告別式を行わないため、訃報の連絡は火葬に立ち合う遺族のみで構いません。死亡が分かった時点で、すぐに連絡をします。

一般的には遠方の親族や友人へは、火葬後10日以内に死亡通知状で報告するのがマナーです。

電話や手紙、メールなど媒体は様々ですが、いずれも「亡くなったこと」「すでに遺族のみで見送ったこと」「事後報告となってしまったことのお詫び」を伝えましょう。

訃報連絡の具体的な文例や連絡の送り方など、詳しくは「訃報の連絡はどう送る?伝えるべき内容から範囲、例文まで徹底解説!」の記事も参考にしてください。

5.納棺

納棺(のうかん)とは、遺体を棺に納め火葬の準備をすることを意味します。故人の身なりを整え、生前大切にしていた思い出の品などを一緒に棺に入れましょう。

直葬の際の納棺は、火葬当日の出棺前に行うことが一般的で、故人の顔を見て話をする最後の機会です。

葬儀社によっては最後の時間を思い思いに過ごせるよう、納棺の時間を長めに設定している場合もあります。

【納棺の流れ】

1.故人の唇を濡らす「末期(まつご)の水」を行う

参考記事:【末期の水(まつごのみず)】儀式の流れから宗派による違いまで解説

2.お湯やアルコールで故人の身体を清める「湯灌(ゆかん)」をおこないます。
3.「エンゼルメイク」とも呼ばれる死化粧(しにげしょう)を行い、故人のお顔や身なりを整えます。

参考記事:エンゼルケアとは?聞いたことはあっても詳しくは知らないエンゼルケアについてその目的や内容を徹底解説!

4.「死装束(しにしょうぞく)」を着せます。この際、故人のお気に入りの服や着物でも構いません。

参考記事:死装束とは?意味と着せ方と注意点を徹底解説!

5.お花や手紙などの「副葬品(ふくそうひん)」を納めます。

参考記事:棺桶(御棺)とは?意味と選び方と副葬品に入れてよいものダメなものを解説!

納棺のしきたりやマナーなどを知りたい方は、「納棺とは?意味・流れ・入れるもの・マナーを完全解説!」の記事をご参照いただければ、納棺時に入れてはいけないものなどの詳細がわかります。

6.火葬

安置場所から火葬場まで移動した後は、炉の前でお別れをして火入れを行います。火葬の最中は、火葬場の中で焼き終わるのを待ち、遺骨を骨壺に入れる「収骨」を行って解散となります。

火葬自体にかかる時間は、平均して1時間前後です。収骨も含めると2時間前後で全ての工程を終えることができます。

スムーズな直葬を行うには葬儀社へ事前相談を!

直葬は工程が少なく儀式がないため、葬儀社なしでも執り行うことが可能とされていますが、搬送や火葬手続きなど調べるべきことが多く、骨壷や棺など必要となる仏具も多数あります。

大切な家族を失った中、家族だけで直葬を行うのは非常に負担が大きいため、葬儀社を介して心にゆとりをもって行うことがおすすめです。

冒頭でもふれたように、直葬はメリットがある一方で多くのデメリットがある葬儀形式です。

よく相談しないで直葬にしたことで、

「こんなシンプルな葬儀だったとは」

「十分に気持ちの整理ができないまま終わってしまった」

といった後悔の声も多く聞かれます。

信頼できる葬儀社へ事前相談することで、直葬への不安や疑問点を気軽に聞くことができ、安心して葬儀に望めるでしょう。

まとめ:自信を持って直葬を選択しよう!

直葬は、遺体を火葬して弔うことを基本とした葬儀スタイルで、特定の儀式は挟みません。

家族葬・一日葬といった他のシンプルな葬儀形式と比べても、最も遺族の負担を軽く抑えることができます。

【直葬の概要】

ポイント 内容
所要日数 2日

1日目・・・葬儀社の決定、遺体の搬送、葬儀内容の確認

2日目・・・火葬(収骨までの所要時間は、長くても3時間程度)

内容 火葬のみ
費用目安 20万円~50万円

・葬儀にかかる費用(基本プラン料金+火葬代)

・お寺へのお布施(10万円)

・その他、オプション

メリット 葬儀費用を大きく抑えられる

かしこまった儀式がないため、遺族の負担が軽い

デメリット 通夜、葬儀がなかったことのトラブルや後悔

お寺から納骨を拒否される可能性がある

【直葬の流れ】

やること 日にち 内容
葬儀社の決定 死亡日 どこの葬儀社を利用するか決める
遺体の搬送と安置 「自宅~安置所」や「病院~自宅」など
葬儀社との打ち合わせ 内容の確認や見積もりについて
訃報の案内 火葬に参列する遺族や親族への連絡
納棺 火葬の日 遺体を棺に納める
火葬 火葬場にて焚きあげと収骨

最もシンプルな葬儀であるものの、読経や戒名を付けることも可能です。儀式を省略することは、罰当たりなことではありません。

近年では需要も高まってきており、故人が自ら直葬を希望するケースも増えてきています。

しかし、親族から「葬儀をしないのは故人を軽視している」と言われたり、菩提寺から「納骨を断られる」などのデメリットもあるのが現実です。

「大掛かりな葬儀をしたくない」がイコールで直葬とはならないので、本人や葬儀社と事前に話をし、後悔することのないように葬儀形式を選択していきましょう。

【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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