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お清めの塩は気持ちの整理のために|正しい遺品の処分方法を徹底解説

Feb 07 2023

遺品処分にお清めの塩は、必ずしも行わなくてもいいですが、遺品供養には4つの意味があるため、供養すれば気持ちの整理ができ、故人を後悔せず見送れるようになります。本記事では、遺品処分やお清めの方法だけではなく、その他3つの供養方法も解説します。

「遺品処分にお清めの塩って必要なの?」

「不吉だから正しい供養の方法を知りたい!」

「お清めが終わった遺品は、そのまま捨てちゃっても良い?」

遺品処分にお清めの塩は、必ずしも行わなくてもいいですが、供養することで故人を後悔なく見送れるようになるため、行っておくと安心です。

そもそも、遺品は処分するものだと認識しがちですが、あくまで処分するのではなく、故人が使用していた愛用品や生活用品、コレクションなどを整理する目的で行います。

遺品の扱いを正しく知らずに処分してしまうと、「あのとき処分しなければよかった」などと、後悔や罪悪感に襲われる方も多いです。

本記事では、後悔しない遺品処分ができるように、タイミングや正しい供養方法といった、以下の内容について紹介します。

【本記事読むと分かる5つのポイント】

1.遺品供養を行う4つの意味

2.遺品処分のタイミングは節目がオススメ

3.『お清めの塩』として使用できる市販の塩

4.お清めの塩を使った正しい供養方法

5.【遺品処分】お清めの塩以外の供養方法3つ

意味や正しい供養方法を知っておけば、罪悪感を感じずに、故人を見送れるようになるでしょう。

遺品整理は、人生で一度だけ体験するどうかのものです。知っておいて損しない内容ばかりなので、ぜひ最後までお読みください。

遺品処分は『必ずしもお清めの塩で供養する必要はない』

遺品処分のときに、お清めの塩で供養しなくても問題はありません。しかし、「迷っている」もしくは「心配」であれば供養した方がいいでしょう。

遺品をそのまま捨ててしまうことに対して、多くの方が抵抗を感じ、なかなか捨てられないことも多いからです。

さらに、処分後も「祟られるのでは?」と心配になり、悪いことが起きると「故人が大切にしている品を捨てたからだ…」と関連付けられる方もいらっしゃいます。

ここでは、以下の見出しについて順番に紹介します。意味やタイミングを知っておけば、不安を解消するとともに、放置せずに行えるようにもなるでしょう。

【遺品処分について】

1.遺品供養を行う4つの意味

2.遺品処分のタイミングは節目がオススメ

遺品供養を行う4つの意味

宗派に関係なく、『供養する』という言葉には、以下4つの意味を持っています。

【遺品供養の4つの意味】

・お祓いする

・悪い縁を断ち切れる

・生前の感謝の気持ちを故人に届ける

・自分の気持ちが整理できる

実は、どんな宗派であったとしても、故人の遺品(写真や衣類、人形などのぬいぐるみ、手紙など)には、魂が宿っているという解釈はないのです。

そのため、「供養するかどうか」は遺品整理を行う側である、自分や親族の気持ちが何よりも大切です。

供養するべきかどうかを、まずは相談して決め、供養を行うときには罪悪感ではなく、感謝の気持ちを持って行うようにしてくださいね。

遺品処分のタイミングは節目がオススメ

遺品処分のタイミングは、特に決まりがありませんが、気持ちの整理ができやすい節目がオススメです。

たとえば、死亡後の手続きが全て完了したときや四十九日の法要、百日法要、一回忌など親族が集まったときが節目になりやすいです。

節目というのは、大切な人を亡くした喪失感がなくなってくる時期でもあります。焦って処分する必要はないため、自分がやりたいと思ったタイミングで行ってくださいね。

【法要名と数え方】

法要名 数え方(逝去後からの数えます)
四十九日 49日目
百箇日 *省略されることもあります 100日目
一周忌 1年後
三回忌 2年後
七回忌 6年後
十三回忌 12年後
十七回忌 16年後
三十三回忌 32年後

※法要名をクリックすると、詳細記事が開きますので、合わせてご参考ください。

遺品の処分に関して自信を持って行いたい、円滑に依頼を進めたい方は、「 遺品処分は10ヶ月以内!効率的な進め方や業者依頼時の注意点を解説」の記事もご参考下さい。

お清めの塩は「身を清め、邪気を払う」

お清めの塩は神道の教えを元に「身を清め、邪気を払う」といった目的で、遺品供養や葬儀の際に用いられます。

昔から死を招いた邪気を払う「厄払い」として、塩で身を清める風習がありました。そのため、今では葬儀などの死と関係する事柄が合ったときに塩を用意します。

ここでは、お清めの塩について正しい供養について順番に解説しますので、しっかりと把握しておきましょう。

【お清めの塩について】

1.海水100%のみ『お清めの塩』として使用可能

2.お清めの塩を使って自分で供養方法

海水100%のみ『お清めの塩』として使用可能

基本、神道の教えから海水100%がお清めの塩として使用できます。

由来は「古事記」より、イザナギノミコトが黄泉の国で腐敗した妻の姿を見てしまい、逃げ帰った後に海水で禊祓(みそぎはらい)をし、身を清めたと記されているからです。

そのため、海水100%の塩は身体の不浄を取り除いてくれるとされています。

この話を聞くと「そんな塩は手に入るの?」と考えてしまいますが、市販されている塩でも使用できます。以下の2商品はお清めの塩として使えますので、参考にしてくださいね。

伯方の塩【1kg:325円~】(Amazon)


輸入塩を日本の海水で溶かして原料にし、海水の成分を生かしてつくった塩。

原材料・成分:天日海塩、海水

瀬戸のほんじお【1kg:310円~】(Amazon)


瀬戸内地方・備前岡山の海水のみを使用して作られた塩。

原材料名:海水(日本)

お清めの塩を使って自分で供養方法

故人を供養するためには、ただお清めの塩をまけばいいというわけではなく、正しい作法に則って行う必要があります。

お清めの塩を使って供養すれば、お寺などで行うお焚き上げと同じように浄化されたとみなされるのです。

【お清めの塩を使った正しい供養方法】

1.処分したい遺品を白い紙か白い布の上に置く

2.遺品に手を合わせ、感謝を伝えてお清めの塩を左・右・左の順番に塩を振りかける。

3.遺品を白い布または白い布でくるみ、袋に入れて手放す。

ただし、処分するときは他のゴミと混ぜないようにしましょう。遺品単体だけを袋に入れて手放すようにしてください。

同時に故人に対して、「ありがとうございました」といった感謝の気持ちを込めながら丁寧に供養すれば、故人も安心できるはずですよ。

【遺品処分】お清めの塩以外の供養方法3つ

お清めの塩を使った方法以外にも、3つの供養方法があります。人によっては、自分でお清めの塩を用いて供養したとしても、納得できない方もいるでしょう。

以下の方法は、自分で供養する方法よりも費用がかかるため、しっかり調べ、自分だけではなく親族も納得した上で依頼するようにしてください。

一般的に行われる順番に紹介しますので、参考にしてくださいね。

【お清めの塩以外の供養方法3つ】 費用相場
1.近くのお寺や神社で合同供養する 0円~7万円
2.遺品供養も行う遺品整理業者に依頼する 2.4万円~間取りや地域で大きく異なる
3.僧侶を呼び、現場供養してもらう 2万円~7万円

近くのお寺や神社で合同供養する【費用:0円~】

近くのお世話になっている寺院や神社に連絡を取り、供養してもらいたいものを持ち込み供養してもらう方法です。

【供養方法】

1.合同供養

費用:0円~1万円

他の人の遺品と一緒に供養してもらう
2.個別供養

費用:2万円~7万円

他の人の遺品とは一緒にせず、個別で供養してもらう

合同供養は、寺院や神社がよしとする時期に供養するため、比較的依頼しやすいのが特徴です。

神社では、四十九日の法要まで入れない仕来りがあるので、その期間にお焚き上げをしたい場合には寺院に依頼しましょう。

ただし、以下表のようにお焚き上げできるもの、できないものがあるので、確認しておくようにしてください。

【お焚き上げができるもの・できないもの】

できるもの 写真・トロフィー・メダル・日記・手帳・手紙・衣類・人形・ぬいぐるみ など(メガネや杖などもお焚き上げする場合もある)
できないもの パソコンなどの電化製品・ビニール製品・プラスティック製品・ガラス製品 といったの燃えないもの

場所によっては、予約が必要であったり、お焚き上げをしていないところもあったりするため、事前に電話で確認しておくと安心です。

お焚き上げは、故人の遺品をただ燃やして処分するわけではなく、古くからある日本の宗教的儀式ですので、正式な手順に従ってきちんと行うべきでしょう。「 遺品のお焚き上げで後悔しない5つのコツ!場所と費用・注意まで解説」でくわしく解説しています。

遺品供養も行う遺品整理業者に依頼する【費用:2.4万円~】

費用は自分で供養するよりもかかってしまいますが、遺品整理と一緒に供養も行ってくれる遺品整理業者に依頼すれば、以下のメリットもあります。

【遺品整理業者のメリット3つ】

1. 時間と体力の負担が軽減される

2. 遺品整理の相談ができる

3. 供養が必要な遺品の対応が可能

金額は間取りや地域によって、大きく異なります。そのため、お住まいの地域や全国各地に出向くサービスを行っている業者で、最低3社は見積りを取り比較しましょう。

遺品整理業者の費用相場や業者の選び方について詳しく知りたい方は、「 」を合わせて参考にしてください。

インターネットなどで調べればたくさんの遺品整理業者が出てきますが、中には不法投棄などを行う違法業者が隠れているため、注意が必要です。

そこで、葬儀社がオススメしたい業者を簡単に3社紹介します。以下の3社は『遺品整理士認定協会認定優良事業所』なので、安心して検討してくださいね。

1. 遺品整理みらいプロセス

1K24,000円~で遺品の仕分け、合同供養、買取などを行い、短時間で作業してくれる。

2. 遺品整理プログレス

1K30,000円~で片付け作業、買取査定、合同供養などを行い、料金について説明が丁寧。

3. レリック

1K38,000円~で合同供養も可能で、女性整理人チームもあるため、安心して任せられる。

遺品整理業者を後悔・失敗しない選び方については、「 【安心して託す遺品整理業者の選び方】見極めるべき5つのポイント」でくわしくご紹介しています。安心して依頼したい方はぜひご確認ください。

僧侶を呼び、現場供養してもらう【費用:2万円~】

故人が住んでいた自宅に僧侶を呼び、供養する方法もあります。平均費用は2万円~7万円で行えますが、宗派や内容、依頼する寺院によっても費用は異なります。

現地供養では、自分や親族も立ち会え、故人との縁がある場所で供養できます。たとえば、孤独死や突然死によって亡くなった場所を供養したい場合には、現地供養がいいでしょう。

また、現地で供養を行うため、持ち運びが難しい仏壇などの大きな遺品も、供養できるようにもなりますよ。

まとめ【遺品の処分は自分が納得する方法を選ぶ】

遺品処分のときに、お清めの塩で供養しなくても問題はありません。しかし、供養には以下4つの意味があるため、行っておくと後悔せずに故人を見送れます。

【遺品供養の4つの意味】

・お祓いする

・悪い縁を断ち切れる

・生前の感謝の気持ちを故人に届ける

・自分の気持ちが整理できる

遺品処分のタイミングは決まっていませんが、気持ちの整理ができやすい故人の死と区切りをつけたいと思った瞬間や節目がオススメです。

たとえば、死亡後の手続きが全て完了したときや四十九日の法要、百日法要、一回忌など親族が集まったときが節目になりやすいです。

【お清めの塩について知っておくべきポイント】

・お清めの塩は神道の教えを元に「身を清め、邪気を払う」といった目的で行う

・海水100%がお清めの塩として使用できる( 伯方の塩瀬戸のほんじおなど)

 

【お清めの塩を使った正しい供養方法】

1.処分したい遺品を白い紙か白い布の上に置く

2.遺品に手を合わせ、感謝を伝えてお清めの塩を左・右・左の順番に塩を振りかける

3.遺品を白い布または白い布でくるみ、袋に入れて手放す。

ただし、処分するときは他のゴミと混ぜず、遺品単体だけを袋に入れて手放すようにするようにしてくださいね。

お清めの塩では「供養したと思えない」「不安がある」といった気持ちを抱いている方は、以下3つの方法を行うといいでしょう。

【お清めの塩以外の供養方法3つ】 費用相場
1.近くのお寺や神社で合同供養する 0円~7万円
2.遺品供養も行う遺品整理業者に依頼する 2.4万円~間取り・地域で異なる
3.僧侶を呼び、現場供養してもらう 2万円~7万

自分で一つ一つ供養すると、膨大な時間や労力が必要となります。そのため、期限が決められていない遺品整理は、途中で放棄してしまう方も多いです。

自力で行うこともいいですが、根を詰めすぎないように、無理せず外部に依頼をしながら、後悔のない方法を選択してくださいね。

 

【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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