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検体とは?臨床検査で用いられる検体の意味から検体の種類まで完全解説!

Aug 12 2021

わたしたちは、どこか体調がおもわしくなかったり、病気になってしまったときには、病院に行って診察や治療を受けることになります。

どんな病気なのか、その原因は何なのか、どんな治療法や薬に効果があるのか、などを調べるために詳しい検査を受けることが重要になってきます。

そのような検査を受けるために採血される血液や尿、髄液や組織の一部など、検査を受けるために必要となる全ての対象を「検体」と呼んでいます。

この記事では、検体の種類や意味、臨床検査とはなにか、などを詳しく解説します。

検体とは?

診療目的で採取した医療の検査に必要となるすべてのものに対して「検体」と呼びます。

血液や尿などの体液など、検査の内容に応じて必要になるさまざまなものが検体となります。

ここでは、検体とはどういうものなのか、その内容についてもう少し詳しくご説明いたします。

検体の意味

診療の際、医療検査をするために必要な材料となるもので、血液や唾液をはじめ、尿や髄液、組織や細胞など、検査対象となるものすべてを検体と言います。

ガンが疑われたとき、手術をして細胞を取り出したあとに、顕微鏡下で詳細に検査しますが、このとき取り出した細胞も検体と呼ばれます。

患部を切り取る方法はさまざま

患部を切り取る方法にはいくつかあり、針で採取する「針生検」や、手術で採取する「外科的生検」などがあります。

検体を詳しく検査した結果は、患者さんの健康状態の確認・病気の診断、治療方針を決めたりするときなどに用いられています。

また、医療水準の向上のために患者さんに同意をいただいてから研究や教育などに利用することもあります。

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検体を用いる臨床検査

どんな病気なのか診察・診断したり、患者さんの健康状態や治療方針などを確認するための情報を得る手段として、検査を行うことはとても重要なことになってきます。

臨床検査とはどうゆうものなのか、また、その検査内容や種類について詳しく解説していきます。

臨床検査とはなにか?

何の病気なのかを正確に診断し治療をしていくためには、患者さんの体の状態や異常を早めに調べることがとても重要になってきます。

そのため、体から出ているさまざまなサインを医師が診察し、詳しく調べて確認していくことになります。これらの確認をするために行われる検査が臨床検査です。

臨床検査は2種類の方法がある

臨床検査には大きくわけて2種類の方法がありますが、検査の結果は、病気の原因を追究したり、治療方針を決めたりするときなどに大切な情報となります。

また、治療の経過や、病気の状態が重いのか軽いのかの重症度判定、回復の状態を確認するときなどにも用いられています。

臨床検査には、「検体検査」と「生理機能検査」の2つに大別されています。ここではそれぞれの特徴と、検査の種類・内容の代表的なものをいくつかご紹介します。

臨床検査の種類

検体検査

「検体検査」とは、患者さんから採取した尿や血液、痰や細胞組織などの検体を利用し、科学的に分析したり、微生物の有無を調べたりするものです。

1.一般検査 : 主に体液から検査するもので、その種類には尿をはじめ、胃液や脳脊髄液などの検体を利用します。

2.血液検査 : 血液を採血し、赤血球などの細胞成分や、血漿について調べる検査です。

3.細菌検査 : 感染症を調べるために行う検査です。どんな微生物によって病気がひきおこされているか、また、治療に効果的な抗生物質の決定をするのもこの検査で行います。

4.病理検査 : 手術中などに患部の一部を採取し、顕微鏡などで病気の原因、良性・悪性の判断をする組織細胞の検査です。

5.輸血検査 : 血液型や輸血用血液が輸血可能かどうかを判定します。

6.その他 : 血中の薬物濃度を調べたり、DNA検査、染色体検査などがあります。

生理機能検査

「生理機能検査」とは、患者さんの体内の状態を超音波や磁力線などを使用して直接調べ、画像から観察・診察する検査です。

数値ではなく波形や画像で観察するため、これらは画像検査、または生体検査とも呼ばれています。

1.循環器検査 : 心臓の機能を調べる検査です。心電図などを記録して行います。

2.呼吸機能検査 : 肺の機能を調べる検査です。肺活量などを記録して行います。

3.脳神経筋機能検査 : 筋肉の機能や、中枢・末梢神経を調べる検査です。脳波などの生体情報を記録して行います。

4.超音波検査 : 人が聞くことができない超音波を使用して、心臓・肝臓・腎臓、そのほか身体の中の臓器を視覚的にとらえ調べる検査です。

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検体が用いられる検体検査とは?

臨床検査の1つである「検体検査」とは、患者さんから採取した細胞・尿や便などを調べる検査のことを言います。

検体を採取することは医療行為であるため医療機関でしか行うことができませんが、採取した検体の検査については、条件が守られていれば外部検査施設に委託することも可能です。

こうした検査の結果は、医師が診断の確認をしたり、病気の進行度合や治療方針、薬の副作用などを確認するためにも利用されます。

ここでは、検体に使用される種類と、その代表的なものについて詳しく解説いたします。

検体の種類

検体となる材料には、人体組織や、尿やリンパ液、腹水などの体液等、さまざまなものがあります。

ここでは、一般検査や血液検査などで利用される検体の種類とその意味について、解説いたします。

全血

血液は、血管の外に出ると固まってしまう性質を持っています。この性質を阻止するために抗凝固剤という薬剤を使用して、血管の外に出しても体内と同じような状態に保った血液のことを「全血」といいます。

細胞成分が分離していないすべての成分を含んだ血液のことで、赤血球や白血球、血小板と液体成分である血漿から成り立っています。

この全血を利用して、血液中の細胞についての分析・検査などに用いられています。

血漿(けっしょう)

血液に含まれている液体成分の1つです。血液が固まらない薬剤を入れた採血管の血液は、遠心分離によって、赤血球や白血球などの血液細胞を沈降させ、血球成分と液体成分に分離していきます。

その残った上澄みの部分、液体成分のことを「血漿(けっしょう)」といいます。血液は赤血球の集まりで赤色をしていますが、血漿は淡黄色をしています。血液の55%をしめ、主にタンパクや電解質、ビタミンなどが含まれています。

血液の養分や、ホルモン、老廃物の運搬、急な温度変化の抑制を担う働きがあります。

血清(けっせい)

生化学検査にもっともよく使用されています。採血した血液に、血液が固まらない薬剤(抗凝固剤)を入れない容器に血液を採取をしましたら、そのまま凝固させます。

その後に遠心分離を行うと、赤血球などの血球成分と凝固成分が沈降し、液性の成分が上澄みに残ります。

これを血清といいます。血漿は、この凝固成分を含んでいますが、血清は凝固成分をほとんど含んでいません。感染症や腫瘍、甲状腺などの検査に多く使用されています。

血清中のコレステロールの役目

また、血清中には中性脂肪やコレステロールが含まれており、そのコレステロールは、ホルモンや細胞、胆汁酸を作るために不可欠なため、重要な役割を担っています。

人体にとって有益な働きをしていますが、このバランスが崩れると動脈硬化を起こす可能性もあります。

尿や穿突液(せんしえき)

尿と一口で言っても、採取するタイミングや状況で、その呼び方が変わってきます。

尿の呼び方

24時間蓄尿する「全尿」は、1日分の検査をします。また、「随時尿」や「新鮮尿」と呼ばれるものは、1回分の排尿で検査をします。膀胱や腎臓病、血液や肝臓病などの病気が尿の成分を調べてわかります。

また、ストレスなどの精神神経科の病気、赤ちゃんが出来たことなども簡単な検査で調べることができます。

穿刺液(せんしえき)とは?

穿刺液(せんしえき)は、あまり聞きなれない言葉かもしれませんが、主に胸水や腹水、脳脊髄液などがあります。穿刺液には2つの液体、「滲出液(しんしゅつえき)」と「濾出液(ろしゅつえき)」に区別されます。

滲出液は、炎症が原因で貯まった液体のことをいい、濾出液は、炎症以外の原因で濾出した液体のことをいいます。

生体内の腔内に針を使用して貯まった液体を採取し、さまざまな病気を確定診断する際や、滲出液・濾出液を区別するときに使用します。

検査をするときには、尿や穿刺液の成分に赤血球などの固形物を含んでいる可能性もあるため、遠心分離したあとの上澄み部分を使用して検査を行います。

検体についてのまとめ

「検体」について特に重要となるポイントを下記にまとめました。

【検体とは?】
●診療目的で採取した医療の検査に必要なもの
●血液や唾液をはじめ、尿や髄液、組織や細胞など、検査対象となるものすべてが検体
●検体を用いる臨床検査で必要になる
●生理機能検査は超音波や磁力線などを使用して直接調べ、画像から観察・診察する検査

【検体検査の種類】
●全血:血管の外に出しても体内と同じような状態に保った血液のこと
●血漿(けっしょう):赤血球や白血球などの血液細胞を沈降させ、血球成分と液体成分に分離。
残った上澄みの部分の液体
●血清(けっせい):血液を凝固させた上澄みの液性の成分
●尿:「全尿」は、1日分の検査。「随時尿」や「新鮮尿」は1回分の排尿
●穿刺液(せんしえき):胸水や腹水、脳脊髄液など  

「検体」と同じ読み方をする「献体」という言葉もあります。

>>献体とは?近年増えている献体について、意味や意義、登録方法や注意点まで完全解説!

どちらも「けんたい」と読むので勘違いしてしまいがちですが、献体とは、自分の死後に自分の遺体を医学・歯学の研究と医学生の教育のために役立ててほしい。として、無条件・無報酬で解剖用に提供することを言います。

これには、生前から献体したい大学などに登録をして意思表示をしておく必要がありますが、とても尊いことだと思います。

病気の原因を追究したり、治療方針を決めたりする際に、正しく今の身体の情報を得るためには必要不可欠な検査ですが、その検査をするための材料となるものが、ごく普通に医療機関で採取している血液や尿などです。

また、治療や薬の効果があったかどうかを確認するためにも、検体は用いられます。

それぞれの目的に沿った検査を行うために必要な材料のすべてを「検体」ということ、検体を採取する方法や意味、その役割についてお伝えしましたが、痛みも少なく、簡単に採取できるものも、そして普段の生活の中から自身で異変に気がつくこともたくさんあります。

日頃から自身の体調変化を甘くみず、少しでも違和感を感じたり不安に思うことがあれば、必要以上に恐れずに早めに医療機関で検査を受けるようにしましょう。

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【監修】栗本喬一(くりもと きょういち)

略歴
栗本喬一(くりもと きょういち)
1977年生まれ
出生地:東京都(愛知県名古屋市育ち)

株式会社東京セレモニー 取締役

ディパーチャーズ・ジャパン株式会社
「おくりびとのお葬式」副社長として、葬儀会社の立ち上げ。「おくりびとアカデミー」葬儀専門学校 葬祭・宗教学 講師。
株式会社おぼうさんどっとこむ 
常務取締役として、僧侶派遣会社を運営。
株式会社ティア 
葬祭ディレクター、支配人、関東進出責任者として一部上場葬儀 社の葬儀会館出店、採用、運営を経験。

著書:初めての喪主マニュアル(Amazonランキング2位獲得)

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